税制改正の動向からみる 節税対策相続税が増える? 内容についてのご質問あるいはご相談等は 06 6452 4133 までお気軽にお電話下さい
1 相続税還付とは 相続税還付の可能期間 相続申告期限から 5 年以内 * 平成 23 年度税制改正により更正の請求できる期間が 1 年 5 年に延長される予定です この改正により 払いすぎている相続税が以前より戻ってくる可能性が増えました 減額の請求期間 ( 法定申告期限から 5 年間 ) 相続税の還付が可能です -1/18-
税理士によって土地の評価額は様々 とても専門性が高い分野です 都市計画法 建築基準法 各種通達や裁判事例にいかに通じているかによって評価額が異なります 相続税の場合 10 人の税理士に依頼すると 10 通りの評価額になると言われています それほど相続税の専門性は高いのです 相続税の専門家に依頼していますか 年間相続税申告件数約 4.5 万件 登録税理士数約 7 万人 税理士 1 人当たりの年間相続税申告件数約 0.64 件 相続税申告案件は 税理士 1 人当たり年間 1 件も行き渡らないのです 相続税を得意としている税理士かどうかで 大きな差が発生する可能性があります -2/18-
[ 可能性がある事案 ] 1 広い土地 (500m2以上) がある 2 土地の形がいびつである 3 利用区分が複雑である 4 当初税理士が現地確認をしていない 5 当初税理士は会計経理専門である などなど 事案によって異なるのでまずはご相談を! 専門性が高い分野であるからこそ 専門家に依頼しましょう!! -3/18-
か約い担らにて当せなののてる詳税頂とし理きいご士ま相説がす続明相 税を続申し税告ま還書す付を に預契つ < > 相続人 ( 長男 ) 税理士相続人 ( 長女 ) 契約書 税理士 税理士 お客様の土地や資産を調べ 還付請求に必要な書類を作成します 還付 請求書 税務職員 管轄税務署が再度お客様の資産を調査します -4/18- 相続人 ( 長男 ) 相続人 ( 長女 ) 請求が認められれば 相続税が減額され 還付金を受け取ります
相続税は知識と経験の量で税額がきまります 当社では相続税の専門家をそろえ 今までに 500 件を超える相続税の事例に携わってきました また 名古屋国税局管内および大阪国税局管内の税務署職員 OB をスタッフに加え 税務署側からの視点で検討を行うことも可能です これらのノウハウを活かし 払いすぎた相続税を返してもらうお手伝いをします 完全成功報酬として還付金額の 25% を頂いております -5/18-
2 相続税基礎知識々々々相続税の仕組みについて Ⅰ 現行の相続税制度 例えば課税遺産総額が 4,000 万円だとしたら 遺産総額 遺産額 ( 取得財産の価額 ) 墓地仏壇香典等 ( 純遺資産産額価額 ) 葬儀費用受継いだ債務 ( 純遺資産産額価額 ) + ( 課税価格の合計額 ) 正味の遺産額 5,000 万円 +1,000 万円 法定相続人数相続開始前 3 年以内の贈与財産と 相続時精算課税制度の適用贈与財産 6/18 課税遺産総額 基礎控除額 妻 (1/2) 2,000 万円 第 1 子 (1/4) 1,000 万円 第 2 子 (1/4) 1,000 万円 課税遺産総額を法定相続分で按分 次項へつづく
相続税の計算 妻 3 分の 1 ずつ相続する場合 妻 (1/3) 150 万円 250 万円 妻 第 1 子 100 万円 相続税 の総額 450 万円 第 1 子 (1/3) 150 万円 0 円 第 1 子 150 万円 第 2 子 第 2 子 100 万円 税率 控除額 相続税の総額を実際の相続割合で按分 第 2 子 (1/3) 150 万円 配偶者税額控除 各税額控除 150 万円 実際の納税額 相続時精算課税制度を適用した生前贈与で支払った贈与税 贈与税額控除未成年者控除 障害者控除など適用できる控除があればここで差し引く 7/18
8/18 Ⅱ 相続の実態 相続税の申告 納税義務が必要な場合は プラスの財産からマイナスの財産を控除した正味財産額が基礎控除額 ( 現行 :5,000 万円 +1,000 万円 法定相続人の数 ) を超えた場合です 被相続人の遺産のうち約半分は土地であるため これまで課税当局は地価が上昇して課税割合があまりにも大きくなった場合 基礎控除額を引き上げてあまり多くの人に相続税がかからないよう 調整していました 160.00 9.00% 140.00 8.00% 120.00 100.00 80.00 60.00 7.00% 6.00% 5.00% 4.00% 3.00% 地価指数 課税割合 バブル崩壊後地価が暴落したにもかかわらず 基礎控除額の見直しはされませんでした 結果として現在 申告 納税義務が生じるのは亡くなった人 ( 被相続人 ) 全体のわずか 4% 強です 40.00 20.00 0.00 昭和 33 年 昭和 38 年 昭和 43 年 昭和 48 年 昭和 53 年 昭和 58 年 昭和 63 年 平成 5 年 平成 10 年 平成 15 年 2.00% 1.00% 0.00% この状況を鑑み 2010 年度税制改正大綱において 課税ベース 税率構造の見直しについて 11 年度改正を目指す と明記されました
3 相続税の改正 - 平成 23 年度税制改正大綱 - 平成 23 年度税制改正大綱が閣議決定されましたが その中の相続税の改正の主な改正は以下の通りとなります ( なお この改正は平成 23 年 3 月の国会成立により確定します ) 相続税の改正 ( 平成 23 年 4 月 1 日以降相続開始分より適用 ) 現行 改正後 5,000 万円 + 1,000 万円 法定相続人の数 3,000 万円 + 600 万円 法定相続人の数 上記改正により 相続税がかかる範囲が拡大されることになります 例えば相続人 1 人の場合 現行では 6,000 万円の基礎控除がありまし たが 改正後は 3,600 万円に減額されます 現行改正後 500 万円 法定相続人の数 500 万円 法定相続人 ( 未成年者 障害者又は相 続開始直前に被相続人と生計を一にしていた者に限ります ) の数 現状 死亡保険金については非課税枠が定められており 500 万円 法定相続人の数を死亡保険金の金額から控除されていましたが 改正後は金額は変わらないのですが 数に入れる法定相続人に制限が設けられました 未成年者 障害者 相続開始直前に被相続人と生計を一にしていた者のいずれかに該当しなければ人数に入れることができなくなります -9/18-
各取得分の相続税の税率のうち 2 億円超の金額に対する税率が上がり 最高税率が 55% になります 相続税の速算表 ( 注 ) 各取得分に金額とは法定相続分に応じた取得金額をいいます 現行 改正後 各取得分の金額 税率 控除額 各取得分の金額 税額 控除額 1000 万円以下 10% 1000 万円以下 10% 3000 万円以下 15% 50 万円 3000 万円以下 15% 50 万円 5000 万円以下 20% 200 万円 5000 万円以下 20% 200 万円 1 億円以下 30% 700 万円 1 億円以下 30% 700 万円 3 億円以下 40% 1700 万円 2 億円以下 40% 1700 万円 3 億円以下 45% 2700 万円 3 億円超 50% 4700 万円 6 億円以下 50% 4200 万円 6 億円超 55% 7200 万円 相続税額から控除される未成年者控除及び障害者控除の控除額の拡大が図られています 未成年者控除 現行 20 歳までの1 年につき6 万円 改正後 20 歳までの1 年につき10 万円 障害者控除 現行 85 歳までの1 年につき6 万円 ( 特別障害者については12 万円 ) 改正後 85 歳までの1 年につき10 万円 ( 特別障害者については20 万円 ) -10/18-
改正のポイント 今回の相続税の改正は 一部未成年者控除や障害者控除で控除額の拡大がなされていますが 全体的には課税ベースの拡大を目的としています そのため 今まで相続税がかからない方でも相続税がかかるようになる方が増えてきますので場合によってはしっかりと相続対策を考える必要が出てくるでしょう -11/18-
贈与税の改正 - 平成 23 年度税制改正大綱 - 平成 23 年度税制改正大綱が閣議決定されましたが その中の贈与税の改正の主な改正は以下の通りとなります ( なお この改正は平成 23 年 3 月の国会成立により確定します 特に贈与税の改正は 23 年 1 月 1 日に遡って改正される予定ですのでご注意ください ) 贈与税の改正 ( 平成 23 年 1 月 1 日以降の贈与より適用 ) 暦年課税贈与の贈与税の税率構造の改正 暦年贈与 ( 相続時精算課税制度の対象とならないもの ) に対する贈与税の税率について改正がなされています 1 相続税の税率構造改正に伴う最高税率等の調整 220 歳以上の者が直系尊属 ( 親 祖父母など ) から贈与を受けた場合の贈与税の軽減 上記 2 つの改正により 税率構造が 2 つに分かれます -12/18-
贈与税の速算表 : 現行 基礎控除及び配偶者控除後の課税価格 税率 控除額 200 万円以下 10% 300 万円以下 15% 10 万円 400 万円以下 20% 25 万円 600 万円以下 30% 65 万円 1000 万円以下 40% 125 万円 1000 万円超 50% 225 万円 贈与税の速算表 : 改正後 右記以外の通常の場合 直系尊属 20 歳以上の場合 基礎控除及び配偶者控除後の課税価格 税率 控除額 基礎控除及び配偶者控除後の課税価格 税額 控除額 200 万円以下 10% 200 万円以下 10% 300 万円以下 15% 10 万円 400 万円以下 15% 10 万円 400 万円以下 20% 25 万円 600 万円以下 20% 30 万円 600 万円以下 30% 65 万円 1000 万円以下 30% 90 万円 1000 万円以下 40% 125 万円 1500 万円以下 40% 190 万円 1500 万円以下 45% 175 万円 3000 万円以下 45% 265 万円 3000 万円以下 50% 250 万円 4500 万円以下 50% 415 万円 3000 万円超 55% 400 万円 4500 万円超 55% 640 万円 -13/18-
相続時精算課税制度の適用要件の見直し 1 受贈者の範囲に 20 歳以上である孫が追加されます 2 贈与者の年齢要件を 60 歳以上に緩和されます 住宅取得等資金に係る贈与税の拡充 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税枠措置等について 適用対象となる住宅取得等資金の範囲に 住宅の新築等に先行してその敷地の用に供される土地等を取得する場合のその土地等の取得資金も入ることになりました 現状はマンションや建売など建物とともに土地を取得する場合にのみ土地等の取得資金もこの住宅取得等資金に該当していましたが 平成 23 年中に土地を先行取得して平成 24 年 3 月 15 日までに住宅の新築等をする場合がこれに該当しますので その場合は土地の取得資金に関しても住宅取得等資金に該当することができます -14/18-
例 相続財産が 2 億円ある父が亡くなった場合 財産の内訳土地々建物金融資産保険金 1 億 5,000 万円 2,000 万円 3,000 万円 父母 ( 死亡 ) ( 同居 ) 長男 長女 ( 別居 ) ( 別居 ) 一次相続 現行 2 億円 1,500 万円 8,000 万円 生命保険に係る非課税措置基礎控除 1 億 500 万円 母 1/2 52,500,000 30%-7,000,000=8,750,000 長男 1/4 26,250,000 15%-500,000 =3,437,500 長女 1/4 26,250,000 15%-500,000 =3,437,500 15,625,000-15/18- 配偶者軽減後 7,812,500 々々々々 A
二次相続 現行 1 億円 7,000 万円 基礎控除 3,000 万円 長男 1/2 15,000,000 15%-500,000 = 1,750,000 長女 1/2 15,000,000 15%-500,000 = 1,750,000 3 500 000 B A + B = 11,312,500 々々々々 1 一次相続 改正後 改正後 2 億円 500 万円 生命保険に係る非課税措置 4,800 万円 基礎控除 1 億 4700 万円母 1/2 73,500,000 30%-700 万 = 15,050,000 長男 1/4 36,750,000 15%-50 万 = 5,012,500 長女 1/4 36,750,000 15%-50 万 = 5,012,500 25,075,000 配偶者軽減後 12,537,500 々々々 C -16/18-
二次相続 改正後 1 億円 4,200 万円 5,800 万円 長男 1/2 29,000,000 15%-50 万 = 3,850,000 長女 1/2 29,000,000 15%-50 万 = 3,850,000 7,700,00 D C + D = 20,237,500 々々々々 2 2-1 = 8,925,000-17/18-
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内容についてのご質問あるいはご相談等は 06-6452-4133 までお気軽にお電話下さい