とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

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解答類型

第(  )学年 国語科「         」年間指導計画

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

意欲態度 価値観倫理観 自分自身 他者や社会 思考力 判断力 表現力 主体性 自己肯定感 4 単元の展開 ( 全 30 時間 ) 学習過程 3 ブレインストーミングで出し合った意見を序列化し, 課題を設定している 1 グラフ, 表, カード等を活用して, さまざまな情報を比較, 分類, 関連づけて考

さらに, アンケートの項目で 調べたことを伝えたい相手 として一番多かった 家族, 次に多かった 他学年や友達 に伝えるという相手意識を明確にした課題を設定し, 参観日に マイ防災袋 と実際に作った防災グッズを家族へ紹介する また, 家族と一緒に作り, グッズを使うという活動をすることで, 家族から

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

社会科学習指導案

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

H30全国HP

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第 4 学年 1 組総合的な学習の時間学習指導案平成 30 年 9 月 14 日 ( 金 )5 校時単元名 : 自然災害を知り, 海田町を守ろう ~みんなの命守り隊 ~ 男子 18 名女子 20 名計 38 名 単元について 指導者小川美恵子, 白石絵美 児童の実態本学級の児童は,3 年生の総合的な

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ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

2 単元の目標 暮らしの中の 和 と 洋 の違いに関心を持ち, くらしの中の和と洋なるほど新聞 を作るために, 目的に応じて引用したり要約したりしようとする 国語への関心 意欲 態度 目的に応じて, 中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読むことができる 読むこ

Taro-4年 総合 指導案(最終)

代表を表す平均を用いることがあること, 平均だけでなく最大値や最小値, 最頻値などの観点か ら調べることで, 集団の特徴や傾向がかることなど, 資料の調べ方を総括的にまとめていく 第 3 小単元 既習のグラフや表を活用して, 体力テストの結果を統計的な観点で読み取り, 自 たちの体力について特徴や傾

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

Microsoft Word - 提出論文 全0227docx.docx

<小学校 生活科>

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

Microsoft Word - 社会科

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

(2) 授業者が学びの見通しを持つ ( 学習目標の明確化 ) 問題解決的な学習に取り組む際, どのような場面で, どのようにして, どのような力を子どもたちに付けるのか, 単元や授業における目標を明確にして学びを見通しておくことが大切です 目標が不明確であると, 作業や体験などの活動そのものに, 子

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

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総合第 3 学年福山市立千年小学校指導者山本康子 単元名 何もないとは言わせない!~ 千年の町のじまんをしよう ~ 本単元で育成する資質 能力 表現力主体性 積極性 思いやり自らへの自信 1 年間指導計画 月 千年の町をじまんしよう (70 時間 )

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

Microsoft Word - 【東広島市】西条小学校 算数「かたちクイズをしよう」(1年).doc

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

国語科学習指導案様式(案)

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

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平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

ICTを軸にした小中連携

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

(Microsoft Word - \217\254_\216Z_5_\216O\214\264\216s\227\247\216O\214\264\217\254.doc)

○数学科 2年 連立方程式

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

社会科学習指導案

6 単元の構想本単元の目標相手に応じて大野の ステキ を整理 分析することを通して, 内容や表現方法を工夫して発信することができる 本単元で活用する既習事項 小中の連携 第 1 学年生活科 がっこうだいすき 第 2 学年生活科 聞いて聞かせてまちのすてき どきどきわくわくまちたんけん もっとなかよし

指導方法等の改善計画について

Microsoft Word - 小・社会・祭田①.doc

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

単元の目標及び内容について 学習方法に関すること 多くの人々に喜んでもらえる活動にしたいという願いをもち, 主体的に栽培活動に取り組む 課題発見力 天候や生育状況等の必要な情報を収集したり, 情報を関連付けたりしながら, 収穫量を増やすために考え, 栽培活動に生すことができる 課題追究 情報活用力

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Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

庄原市立東小学校校内研修会 小学校第 5 学年体育科学習指導案 保健 ~ けがの防止 ~ 東小けが 0 プロジェクト!

H27 国語

Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

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(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

が分かり 地域に親しみや愛着をもち 人々と適切に接することや安全に生活することができるようにすることを目指している 本校は 隣接する小学校が休校することになり 今年度非常に多くの転校生を迎えた それに伴い学区域が二校分の広さに広がり 2 年生にとっては新しくなった学区域の中には 知らない場所やまだ行

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

Microsoft Word - t2gika1.doc

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

Transcription:

総合的な学習の時間第 6 学年熊野町立熊野第四小学校指導者梶弘樹 単元名 災害に備えよう!~ 防災対策プロジェクト ~ 本単元で育成する資質 能力課題発見 解決力, 主体性, 実行力 単元について 我が国は, 地形や土地の成り立ちの特性上, 自然災害が起こりやすい地域にある 地震, 大雨, 台風などによる災害は毎年のように起こっている 東日本大震災以降, 学校においても防災教育の取組が進められ, 様々な実践が報告されるようになった 本校においても, 昨年度から防災教育を総合的な学習の時間に位置付けて取り組み始めているところである 近隣の広島市や福山市では, 集中豪雨で土砂災害や洪水の被害を受けている 子ども達が住んでいる熊野町においても過去に洪水や土砂災害の被害があり, いつまたそのような災害に遭遇するかもわからない 災害が起こった時にどうすればよいか自分で考え, 判断し, 行動できる子どもを育てることは, 自らの命を守るために大切なことであると考える 本単元では, 自分たちが住んでいる熊野町の防災対策や危険個所, および, 人々の災害に対する考えを調べ, 現状と課題を知り, 地域の人に知ってほしい防災についての情報を発信することを通して自分自身や周りの人の防災意識を高めることをねらいとしている 児童の実態 (1) 資質 能力に対する実態本単元で児童につけたい資質 能力に関わる児童アンケートの結果 資質 能力 アンケート項目 肯定的 (%) 否定的 (%) 2 課題発見 解決力 問題解決のために進んで資料収集 取材をする 42.4 57.6 3 主体性 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組んでいる 57.6 42.4 4 実行力 考えたり提案したりしたことを, 実際に取り組んでいる 60.6 39.4 課題発見 解決力 に関する児童アンケート 問題解決のために進んで資料収集 取材をする の項目では, 肯定的な回答が 42.4% であり, 半数以上が資料収集や取材に課題を感じている 主体性 に関する児童アンケート 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組んでいる では, 肯定的な回答が 57.6% であり, 情報を集め整理することが課題としてみられる 実行力 に関する児童アンケート 考えたり提案したりしたことを, 実際に取り組んでいる の項目では, 肯定的な回答が 60.6% であり, 考えたり提案したりしたことを実際に取り組む機会を充実させることが必要であることがうかがえる 指導観 本単元では, 災害について新聞記事やインターネットを活用して調べるだけでなく, 実際に現地に行って調べたり, 人に聞いて調べたりする機会や時間を十分に確保し, 問題解決のために進んで資料収集 取材をさせるようにしたい また, 集めた情報を整理 分析する場面では, 思考ツールを効果的に活用し, 地域や人々の意識の現状や自分たちの考えを明確にしていくようにする そうするこ

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケートをするのか, どのような質問が適切なのかといったことを児童の主体性を尊重しながら話し合いを通して決定していくようにする 小単元の最後には まとめ 表現 としてハザードマップや防災ハンドブックを作成する 調べ, 考えたことを成果物に表現することで他者への情報発信をしやすくし, 児童の実行力としての情報発信力を高めていきたい 本単元では, 実際に地域に出かけたり, 地域で災害を経験した人や町の防災担当者から話を聞いたりする活動を計画的に取り入れる 児童は, 身近な自然や人と関わることで自然災害や防災の取組を自分のこととして捉えることができるようになるのではないだろうか また, 体験的な学習を多く取り入れることで児童の実感を伴った理解につなげたい 地域や学校で防災に取り組むよさを実感させることで, 地域や学校の一員として災害に備えた安全な町づくり, 学校づくりに関わろうとする児童を育てていきたい 本単元の学習の流れ 地域の自然災害について知ろう ( 第 1 小単元 ) 災害被害について調べる 地域の人にインタビューする フィールドワークをする ハザードマップを作る 総合的な学習の時間 災害に備えよう ( 第 2 小単元 ) アンケートを作る アンケートを実施する アンケートを整理 分析する 防災ハンドブックをつくり, 発信する 災害に備えよう!~ 防災対策プロジェクト ~ 課題発見 解決力家族や身近な地域, 人から資料を集める 主体性自分で計画を立てて課題解決に取り組んでいる 実行力わかったことをもとに作ったり, 体験したりする 本単元の学習の流れ 本単元で育成する資質 能力 内容 2 課題発見 解決力問題解決のために進んで資料収集 取材をする 3 主体性自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組んでいる 4 実行力考えたり提案したりしたことを, 実際に取り組んでいる

指導の計画 児童の思考の流れと学習計画 ( 全 20 時間 ) 関連する教科及び資質 能力 単元の課題 出会い 自然災害では多くの命が奪われている (1 時間 ) 自然災害により生活がおおきくかわる 災害から私たちの生活や命を守りたいな 道徳 (6 月 ) 土石流の中で救われた命 生命のかけがえのなさを自覚する 理科 (10 月 ) 大地のつくり 課題発見 近年, 日本で起こった自然災害について知る (1 時間 ) 毎年のように災害の被害があるな 熊野町はどうだろう 変わり続ける大地 災害に対する備えや情報活用の重要性 に気づき, 自ら行動する態度を養う 情報収集 整理 分析 熊野町で起こった過去の自然災害を調べる (4 時間 ) インターネット 近所の人に聞く 統計で表す ゲストティーチャーから聞く ( 災害経験者 ) 危険個所を予想する (1 時間 ) 地域に出かけて予想を確認する 低いところは危ないな ここで崖崩れが起きたら危険だな 身近な場所でも被害にあうことがあるんだな 実際の災害場所を見てみたい 算数 (12 月 ) 順序よく整理して調べよう ある観点に着目したり, 図や表などに かき表したりする まとめ 表現 オリジナルハザードマップを作る (3 時間 ) ゲストティーチャーから学ぶ ( 役場防災担当者 ) 災害から私たちの生活や命を守りたいな 社会 ( 通年 ) 地図を見る学習 地図に親しみ, 地図を効果的に活用しよ うとする 課題発見情報収集 (2/2 本時 ) 整理 分析まとめ 表現単元のゴール 災害に備えてなにかできることはないかな 避難するときにはどんなものが必要かな 防災グッズを実際に確認したり, 試したりする (1 時間 ) 自分たちの周りの人が防災についてどのような意識をもっているのか 調査する 調査する内容を決めてアンケートをする (2 時間 ) 結果をもとに身近な人に知ってほしいことや, どんなことが災害時に役に立つか考える (2 時間 ) 防災ハンドブックを作る (3 時間 ) 防災ハンドブックを配布し, 下学年の児童や地域の人に PR する (2 時間 ) 災害についてわかりやすくまとめたいな いざというときに役に立つものにしたいな どんなことを聞けばいいかな 周りの人は災害に備えてどんな準備をしているかな 災害についてあまり考えていないんだな 災害に備えて知っておいてほしいことがあるぞ 周りの人の防災意識が高まればいいな 災害から周りの人の命や生活を守っていきたいな 自分たちの周りの人は, 災害についてどのくらい考えているのだろう 算数 (1 月 ) 資料の特徴を調べよう 資料の特徴について統計的に考察できる 国語 (9 月 ) 資料を生かして呼びかけよう 引用したり, 図表やグラフなどを用いた りして, 自分の考えが伝わるように書く

7 本時の展開 本時の学習 (1) 本時の目標 災害時に役立つハンドブックにするためにどのような情報を集めればいいか考え, アンケートを作ることができる (2) 本時の評価規準 1 回目のアンケートでわかったことをもとに 2 回目のアンケート項目を作っている (3) 本時の学習の展開 学習活動 ( 児童の反応 ) 指導上の留意事項評価規準 ( 評価方法 ) 1. 前時の学習を振り返る 周りの人の防災意識の情報を班で整理したことを想起させる アンケートを整理 分析した内容を班で確認する どんなハンドブックにしたいか発言させる 2. めあてを確認する めもっと役立つハンドブックにするためのアンケートを作ることができる 3. 見通しをもつ 情報を整理 分析したものを発表する 調査結果を整理してわかったことやそこから考えたことを話し合う ハンドブックに必要な情報はこれで十分か話し合い足りない情報を集めるためには誰にどのようなことを聞けばよいか考える 付箋紙にアイデアを書き出す 4. 協働学習をする 個人で考えたことを班で交流し, よりよい質問項目を考える これまでの調査結果を根拠にアンケートの内容を決める 考えたアンケート項目を発表する 5. 学習のまとめをする 各班が考えたアンケート内容から気が付いたことを発表する 周りの人に伝えたいことは何かを考えさせる 自助と共助の視点で考えさせる 決めた根拠を明確にさせる 災害時に役立つハンドブックにするために必要なことに気付けるようにする 1 回目のアンケートでわかったことをもとに 2 回目のアンケート項目を作っている ( アンケート用紙 ) ま役立つハンドブックにするためには な情報が必要である 6. ふり返りを書く ふ振り返りの例 1 回目のアンケート結果から次のアンケート内容を考えることができた アンケートで必要な情報を集めていきたい 周りの人の意識をしっかり調べて役に立つハンドブックを作りたい

板書計画 めもっと役立つハンドブックにするた めのアンケートを作ることができる 1 班 2 班 3 班 4 班 どんなハンドブックにしたいか 前回のアンケート調査でわかったこと アンケート作りの方法 1 2 3 4 5 班 6 班 ま役立つハンドブックにするためには な 情報が必要である 7 班 8 班 ふ 周りの人の意識をしっかり調べて役に立つハンドブックを作りたい 必要な情報を集めていきたい