作品の世界に没頭することで 新たな古典の世界への一歩を踏み出し 自分の世界を広げることに 繋がるのではないだろうか 生徒観 9 月に実施した古典学習についての事前アンケートにおいて 古典の学習は楽しいと思いますか の質問に肯定的な解答をした生徒の割合は 19% で その理由としては 昔のことが分かる

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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第○学年○組 学習指導案

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第○学年 ○○科指導計画

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Taro-【HP用】指導案.jtd

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

Microsoft Word - 社会科

国語科学習指導案

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本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

解答類型

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

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第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

ICTを軸にした小中連携

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

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平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

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詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

Taro-5年研究のまとめ

国語科学習指導案様式(案)

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

第 6 学年 2 組国語科学習指導案平成 29 年 2 月 1 日 ( 水 )2 校時単元名 : ぼくのわたしのプロフェッショナルとは プロフェッショナルたち 単元について 指導者渡邉圭 本単元は, 小学校学習指導要領国語科第 5 学年及び第 6 学年 C 読むこと の指導事項 オ本や文章を読んで考

Microsoft Word - imani ikiru kotoba sidoukeikaku.doc

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

第 2 学年 1 組国語科学習指導案 指導者平方舜 1. 単元名二千五百年前からのメッセージ - 孔子の言葉 - 2. 単元について (1) 単元観本題材に用いられる 論語 は古代中国の思想家 孔子とその弟子たちの言行を記録したものである 簡潔な文章で書かれていて 抽象的なメッセージが多く それゆえ

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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H27 国語

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

第1学年国語科学習指導案

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平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

3 僕が蝶を一つ一つつぶしたのは償いのためであとすこれらは 生徒の感想や疑問をもとに教師が設定した人物像 行動 結末の意図に焦点を当てて3つに絞ったそれぞれを賛成 反対 2つの視点から読み進めていくには 討論会の形式で提示すことが有効であ討論会の班編成は まず課題に対して自分が肯定か否定かを考えさせ

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

20情報【授業】

○学部 ○○科 学習指導案

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第1学年国語科学習指導案

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H30全国HP

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

社会科学習指導案

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

第4学年算数科学習指導案

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

○数学科 2年 連立方程式

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

国語科学習指導案 広島市立 小学校 教諭 1 日時平成 23 年 1 月 日 5 校時 2 学年 組第 5 学年 組 ( 男子 名女子 名計 名 ) 3 指導事項 (1) A 話すこと 聞くこと オ 互いの立場や意図をはっきりさせながら 計画的に話し合うこと (2) 伝統的な言語文化と国語の特質に関

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

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5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

Transcription:

第 2 学年国語科学習指導案 平成 28 年 10 月 27 日 ( 木 ) 第 5 校時 2 年 1 組生徒数 34 名場所 2 年 1 組教室指導者益田美佳 学習指導要領 C 読むこと 第 2 学年エ文章に表れているものの見方や考え方について 知識や体験と関連付けて自分の考えをもつこと オ多様な方法で選んだ本や文章などから適切な情報を得て 自分の考えをまとめること 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 第 2 学年ア ( イ ) 古典に表れたものの見方や考え方に触れ 登場人物や作者の思いなどを想像すること 具体的な言語活動 徒然草 の魅力について仮説を立て 複数の章段を比較することを通して兼好法師のものの見方や考え方をつかみ 班で協働して検証 考察し 自分の言葉でまとめ 1 単元名 5 いにしえの心を訪ねる教材名仁和寺にある法師 徒然草 から( 光村図書 142ページ ) 2 単元について 単元観 ( 教材観 ) 現代まで読み継がれている古典作品の一つである 徒然草 は 現代に生きる我々にも共感しやすい作品であるといえ 徒然草 は兼好法師が つれづれなるままに 日暮らし 硯に向かひて 心にうつりゆくよしなし事を そこはかとなく書きつく ったものであり その内容は日常の気づきからものの善し悪し 滑稽譚から死生観を冷徹な目線で述べるものまで非常に多岐にわたるが その幅広さこそ共感できる部分を見つけやすい要因なのかもしれない 学習指導要領解説 第 3 章各学年の目標と内容 の中に 古典に表れたものの見方や考え方 の中には 長い年月を隔ててもなお現代と共通するものもあれば 現代と大きく異なるものもあそれに気が付くことが古典を学習する大きな楽しみであり意義であ とあるが 随筆作品である 徒然草 では兼好法師独自のものの見方や考え方が非常に分かりやすい形で述べられており 現代との共通点や相違点を考えることに適している作品であると言えよう 本単元では 徒然草 の魅力について仮説を立て 仮説を検証するために複数の章段を読むという活動を行うが 目的を持って選んだ章段を読むことで 学習指導要領 読むこと (1) エ 古文に表れているものの見方や考え方について 知識や体験と関連付けて自分の考えをもつこと 複数の章段を取り上げ多面的に読むことで (1) オ 多様な方法で選んだ本や文章などから適切な情報を得て 自分の考えをまとめること に繋がると考え自分の考えをもつためには まず 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 ( ア ) イ 古典に表れたものの見方や考え方に触れ 登場人物や作者の思いを想像すること が不可欠であ

作品の世界に没頭することで 新たな古典の世界への一歩を踏み出し 自分の世界を広げることに 繋がるのではないだろうか 生徒観 9 月に実施した古典学習についての事前アンケートにおいて 古典の学習は楽しいと思いますか の質問に肯定的な解答をした生徒の割合は 19% で その理由としては 昔のことが分かるから 昔の日本語の魅力が知れるから などが挙がっていた 一方否定的な回答をした生徒は 25% どちらとも言えない と回答した生徒は56% であったが そのどちらにも共通して よく分からないから という意見が多く挙がっていた このことから 古典に対しての親しみにくさを感じている生徒が一定数以上いることが分かった 何を学べばよいのかよく分からない 学び方がよく分からないことが意欲の低下に繋がっているので 学ぶ意義のある課題を設定する必要があ今年度 4 月に行われた標準学力調査では 読むこと の領域の正答率が最も低く 57.7( 全国との差 -9.7p) という結果であった 読むこと に関する問題の中でも文章の展開や要旨を捉えることに特に課題があ本単元では複数の章段を読み その内容をどう考察するかが重要なポイントとなそのため できるだけ多くの文献に触れさせ 情報を集めるために並行読書を行うとともに 要旨を捉える際の手立てとして 分かりやすい現代語訳付きの資料も合わせて配布すまた 仮説 検証 考察 まとめ の流れをとることで主体的に章段を読み解こうとする意欲を引き出し 結果 作品を通して自分の考えを持つことへと繋げられるのではないかと考えてい 指導観本単元を指導するにあたり生徒に付けさせたい力は三つあ一つ目は 古典に表れたものの見方や考え方に触れ 登場人物や作者の思い 現代との共通点などを考えることができる力 言語についての知識 理解 技能 二つ目は 徒然草 に表れているものの見方や考え方について 自分の知識や体験と関連付けて考えをまとめ 交流し 深める力 読む能力 三つ目は 徒然草 の複数の章段について調べることで 作者のものの見方や考え方の多様性に触れ 作品を通して自分の考えを持ち まとめることができる力 読む能力 だ 本単元は 徒然草 という作品がなぜ数百年の時を越えて読み継がれているのか という問いに対し仮説を立てることからスタートす仮説を立てるための材料として序段 第九十二段 第百十七段の三つの章段を取り上げ内容の分かりやすさや 生徒も共感しやすいのではという考えからこれらの章段を選んだ 続いて 第 1 回目の検証として 教科書にある 仁和寺にある法師 を取り上げ 検証の方法を掴ませたい 次に 二回目の検証として 自分の立てた仮説に沿った章段を探し 再検証 考察へと繋げ 最後の検証で取り上げた作品を紹介し合い 複数の章段を読み比べることで さまざまなものの見方や考え方に気付かせたい また 発信することを前提に単元の学習成果をまとめることで再び作品と向き合い 深い読みへと繋げたい 3 研究主題との関連本校の研究主題は 主体的に学び 考え 表現できる生徒の育成 ~ 探究的な授業づくりを通して ~ であ今年度は 主体的 対話的で深い学び をキーワードに 主体的な学び 対話的な学び への手立てを研究することで 本主題に迫れるのでないかと考えてい国語科では 生徒が 主体性 を持ち 探究 していくためには 指導事項と言語活動を関連させ 自ら課題意識を持って取り組める授業の工夫が必要と考え 単元を通して課題解決を目

指す言語活動の位置づけ等を行っていまた 西中授業スタンダードに基づいた授業を実施し 本時のめあてや発問の提示方法 振り返りの時間確保とノート等に書かせる指導に重点を置いて研究してい 対話的な学び に関しては 課題に対してまず個で考えを持つ時間を確保し 自分の考えをノート等に記述させ その後ペアや班等で他者の考えに触れることで自らの考えを広げたり 深めたりする場面を位置付けていこれらの取り組みは昨年度から継続されて行われているもので 今年度はさらに振り返りの質的充実や 授業の流れや評価の可視化にも力を入れ 毎時間の授業内容をより深まったものにするための工夫を重ねてい本単元では 主体的な学び として 自ら仮説を立てることと 仮説を検証するための資料を自らで選ぶことを行わせ 徒然草 の魅力を ためになる助言が書かれている と仮説を立てた者は 助言や教訓の書かれている章段を探し 誰が読んでも納得する と仮説を立てたものは現代でも 成程 と思えるような説得力のある章段を探すだろう ただ古典を学ぶのではどうしても学ばされるという意識が出てしまいがちだが 仮説を立てることで 学ぶ意欲 と 学ぶ意義の自覚 に繋がるのではないかと考えた 次に 対話的な学び であるが これは本時の学習内容と直結してい個人で仮説を立て 検証 考察したものをグループで紹介し合う 自分と違う仮説を立てた者 または仮説は同じでも検証 考察の過程の違う者の意見を聴くことで 一度組み立てた論はさらに深まっていくと考えまた 仮説 検証 考察を再検討した後にまとめることで作品と対話し 徒然草 の魅力を再認識することができれば 深い学び につながるのではないかと考えてい 4 単元の目標 徒然草 の魅力について仮説を立て 複数の章段について調べ検証することで 作者のものの見方や考え方の多様性に触れ 作品を通して自分の考えを持ち まとめることができ 読む能力 古典に表れたものの見方や考え方に触れ 登場人物や作者の思い 現代との共通点などを考えることができ 言語についての知識 理解 技能 5 単元の評価規準 国語への関心 意欲 態度読むこと言語についての知識 理解 古典の文章に興味を持ち す すんで古典に触れようとしてい 古文に表れているものの見方や考え方について 自分の知識や体験と関連付けて考えをまとめ 交流して深めてい C(1) エ 多様な方法で選んだ本や文章などから適切な情報を得て 自分の考えをまとめてい C(1) オ 古典に表れたものの見方や考え方に触れ 登場人物や作者の思いなどを想像してい 伝国(1) ア ( イ )

6 指導と評価の計画 ( 全 8 時間 ) 次時関読言評価規準評価方法1次ノート2次 指導のねらい ( 目標 ) 学習内容 学習活動 評価 1 単元の学習の見通しを持つことが 古典の文章に興味を持ち すすんで古典 発言内容 でき に触れようとしてい 徒然草 はなぜ数百年も読み継 がれてきたのか? という問いに対 古典に表れたものの見方や考え方に触れ 登場人物や作者の思いなどを想像して ノート して 序段 第九十二段 第百十七 い 段を元に仮説を立て 2 古典に表れたものの見方や考え方 古典に表れたものの見方や考え方に触 発言内容 に触れ 仮説を検証することができ れ 登場人物や作者の思いなどを想像して い 仮説 検証 考察 まとめの流れ を意識することでゴールイメージを 持ち 仁和寺にある法師 は自分の 古文に表れているものの見方や考え方について 自分の知識や体験と関連付けて考えをまとめ 交流して深めてい 仮説に合っているかどうかを検証す 3 仮説に合わせて複数の章段を読み 古典に表れたものの見方や考え方に触 発言内容 比べ 具体的に検証することができ れ 登場人物や作者の思いなどを想像して 4 興味をもった章段を選び 材料を ノートに書き出し 整理しながら自 い 多様な方法で選んだ本や文章などから適切な情報を得て 自分の考えをまとめてい ノート付せん 分の仮説を検証し まとめ 5 整理した内容をまとめることがで き 調べたことが相手に伝わるよう工 夫し 前時までの考察内容をまとめ 文章に表れているものの見方や考え方について 知識や体験と関連付けて自分の考えをまとめてい 発言内容ノートワークシー ト3次6本時 単元のゴールイメージを持つ 調べた内容を伝え合うことで兼好 法師のものの見方の多様性に気づ き 仮説を再検証することができ 古文に表れているものの見方や考え方について 自分の知識や体験と関連付けて考 えをまとめ 交流して深めてい 発言内容 自分の意見を紹介し合い 仮説 古典の文章に興味を持ち すすんで古典 ノート7検証 考察を班で交流す に触れようとしてい 仲間の考察を元に自分の説を見直 す 調べたり交流したりしたことを文 古典の文章に興味を持ち すすんで古典 章でまとめることができ に触れようとしてい 前時までに作成したワークシート 多様な方法で選んだ本や文章などから適 生徒作品8や交流の資料を元に自分の考えをま 切な情報を得て 自分の考えをまとめてい とめ 人に伝えることを前提とし まと め方を工夫す 単元の振り返りをし 社会生活と の繋がりを考え

5分25分7 本時の学習 (1) 本時の目標自ら考えた仮説 検証 考察を伝え合うことで兼好法師のものの見方の多様性に気づき 自分の考えを再検証することができ (2) 本時の評価規準 古文に表れているものの見方や考え方について 自分の知識や体験と関連付けて考えをまとめ 交流して深めてい 古典の文章に興味を持ち すすんで古典に触れようとしてい (3) 準備物 資料プリント タブレット端末 電子黒板 古語辞典 図書資料 支援ワークシート (4) 本時の展開 西中スタンダード 学習活動 指導上の留意点 支援 指示等 努力を要する状況と判断される生徒への手立て 十分満足できる状況と判断される生徒への指示 評価規準 1 前時までの復習を行う 前回までの学習の可視化 展開の内容と繋がる具体例を電子黒 板で示す ( 評価方法 ) 導入紹介したい章段の仮説 検証 考察 自分の選んだ章段についての情報 自分が立てた仮説 2 本時のめあてを確認する 仮説の検証 考察 学習課題を つかむ 徒然草はなぜ数百年も読み継がれてきたのか? 自分の検証結果を説明しよう! 展開学習課題について深め 3 検証結果を説明し 仲間の説明のメモを取 3~4 人の小グループで活動を行わせ 古文に表れているものの見方や考 る え方について 自 個人の考えを持つ (1) 班で発表し合う ノートにメモを取りながら発表を聴く 発表者の意見を聴きながら 新たに気付いたことをメモさせ 分の知識や体験と関連付けて考えをまとめ 交流して 深めてい ( 発言内容 観 察 ノート ) 全体で考えを深める (2) 集 気付き 感想 質問などを交流す 交流の難しい班には支援のワークシートを渡す 自分の説と仲間の説を比較して気付 いたことを分析させ

まとめ20分 ま検証結果を見直そ 然草 論 1元の仮説はどんう結なもの?2分の検証結果を説明しよう!1最終的にどんな結論になった?あおう2した?3のか?自まとめ 振り返る 4 個 本時の課題 徒然草はなぜ数百年も読み継がれてきたのか? に対しての検証結果の見直しを書く 交流を通して考えたことを 自分の言 葉でまとめさせ 書き方を確認す 古典の文章に興味を持ち すすんで古典に触れようとしてい 5 全 数名指名し 4 の意見を 意図的指名 ( ノート ) 徒発表す 電子黒板に資料やノートなどを示す 発表の仕方を確認す 6 次時の学習内容について知 これまでの学習内容を基にした自分 の考えを人に伝えられる形でまとめる ことを予告す 8 本時の 主体的 対話的で深い学び に迫るためのポイント主体的な学び 自分で考え立てた仮説 検証 考察を根拠となる具体物を持って説明させるために 並行読書などで読んだ本や資料を用意させ対話的な学び 班活動を情報収集の場とし 自分の検証結果との違いに気付かせるため メモを取る観点を示す 対話の中で得た気付きを基に自分の意見を見直し 検証結果を見直させ 板書計画 単元計画 仲間の発表で考えがどう変化 自分の選んだ章段に ついての情報 自分が立てた仮説 仮説の検証 考察 メモの観点 仲間の発表を聴き 1 復習 新たに気付いたこと 2 検証結果の説明 自分の説と照らし合 3 検証結果の見直し わせながら考える グループで自分の意見を発表しめ徒然草はなぜ数百年も読み継がれてきた