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Transcription:

女性 若者 / シニア起業家支援資金 経済産業省参考資料 平成 2 1 年 6 月経済産業政策局新規産業室 我が国経済の活性化のためには 女性や若者 高齢者などを含む多様な事業者による活発な開業が行われることが必要 本制度は起業意欲のある女性 若者 高齢者を支援することにより 新規事業や雇用の創出を図ることを目的とする 1. 融資制度の概要 ( 制度創設 : 平成 11 年 4 月 ) a) 優遇金利の適用 : 日本政策金融公庫 ( 国民生活事業 中小企業事業 ) 通常の借入者への金利は基準金利のところ 女性 若年者 高齢者起業家に ついては 特利 1 及び特利 3の優遇金利 ( 利率は貸付期間 5 年以内 平成 21 年 6 月 10 日現在 ) 日本政策 通 常 女性 若年者 高齢者起業家 金融公庫 新規性のある場合 基準金利 特利 1 特利 3 国民生活事業 2.30% 1.90% 1.40% 中小企業事業 1.95% 1.55% 1.05% b) 対象者女性 若年者 (30 歳未満 ) 又は高齢者 (55 歳以上 ) のうち 新規開業して概ね 5 年以内の者 c) 貸付限度額国民生活事業 :7 千 2 百万円 ( 運転資金は 4 千 8 百万円 ) 中小企業事業 :7 億 2 千万円 ( 運転資金は 2 億 5 千万円 ) 2. 利用実績 ( 平成 11 年 4 月 ~ 平成 21 年 5 月末 ) 四捨五入金融機関件数金額 国民生活事業 74,155 件うち女性 42,088 件うち高齢者 18,510 件うち若年者 13,557 件 3,678 億円うち女性 2,114 億円うち高齢者 1,062 億円うち若年者 502 億円 中小企業事業 241 件 うち女性 76 件 うち高齢者 154 件 うち若年者 11 件 うち女性うち高齢者うち若年者 129 億円 43 億円 83 億円 3 億円 計 74,396 件 3,807 億円

資料 2-(3)-1 経済産業省作成 女性の起業支援について 平成 21 年 9 月 経済産業省

女性の起業に関する現状 ニーズと対応策 1. 女性の起業に対する現状とニーズ 女性の起業ニーズが高く 起業家割合が高い ( 女性の社会進出の重要な形態 女性の起業家割合が高い ) 特に 女性の開業年齢は 男性と比較すると ( 男性は 30 歳代前半をピークに減少し ているのに対し ) 30 歳代から 50 歳代までほとんど変わらない 子育てを終えた世代も 含め 起業が女性の社会進出の選択肢の一つとなりうると推察される 一方で 起業したい多くの女性から起業に対する専門家による指導や情報提供 財政 面での支援に対するニーズがある 2. 対応策 ニーズに対応した取組を実施 起業における知識 ノウハウの習得の機会提供 ( 創業人材育成事業 ( 創業塾等 )) 女性等における起業に関する金融支援 1

現状 ニーズ 子育て後の女性の就業が困難 ( 第一子出産を機に仕事を辞める女性が 7 割 ) 第一子出産を機に正社員の約 7 割が離職 再就職後はパート割合が高く 離職前の職に就けていない 約 7 割が出産を機に離職 第 1 子出生 1 年半後の就業パターン有職 無職 % 80 再就職後 (M 字の右肩 ) に多いパート アルバイト割合 雇用形態の内訳別年齢階級別雇用者割合 出生 1 年前 74.1 25.9 70 60 出生 1 年半後 就業継続一時離職出産前離職出産後離職 23.0 13.0 52.5 8.6 2.9 その他 ( 資料 ) 男女共同参画白書平成 18 年度版 ( 内閣府 ) ( 備考 )1. 厚生労働省 出生前後の就業変化に関する統計 ( 人口動態統計特殊報告 ) ( 平成 15 年度 ) より作成 2. 就業パターンの分類の定義は以下のとおり 就業継続 : 出生前後を通じて一貫して有職の者一時離職 : 出生前に有職であったが, 出生を機に一時的に離職し,1 年半後には有職の者出産前離職 : 出生前に有職であったが, 出生時には無職となり, 出生後も無職のままの者出産後離職 : 出生前, 出産時には有職であったが, 出生後のいずれかの時点で無職となった者 50 40 30 20 10 0 正社員ハ ート アルハ イト嘱託などその他 資料出所 : 就業構造基本調査 平成 14 年 ( 総務省 ) 15-20- 25-30- 35-40- 45-50- 55-19 24 29 34 39 44 49 54 64 65- 歳 2

現状 ニーズ 子育て世代の女性を中心に高い起業ニース 女性の起業家割合は増加傾向にあり 男女別に見ると 開業の割合は男性は 30 30 代以降減少しているに対し 女性は 30 30 代から代から50 50 代と変わらない 女性にとって起業が社会進出の重要な手段 自己雇用女性 ( 女性起業家 ) の比率 ( 万人 ) ( 女性割合 %) 1200 28.00 981 960 1000 910 878 927 27.00 800 739 25.11 26.00 25.27 25.00 693 600 24.70 719 24.00 692 681 23.89 23.00 400 22.45 200 197 218 242 241 234 22.00 21.00 0 20.00 1982 1987 1992 1997 2002 自己雇用女性 ( 非農林 ) 自己雇用男性 ( 非農林 ) 自己雇用者 ( 非農林 ) 女性割合 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 11.8 10.0 年齢別男女開業の割合 34.2 29.0 27.3 27.3 25.0 22.9 5.5 男性女性 6.9 29 歳以下 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳以上 注 )1 経済産業省調査 女性の自己雇用に関する研究会報告 ( 平成 16 年 6 月 ) 2 自己雇用者とは 会社役員と自営業主を加えたもの 資料 : 新規開業白書 2005 年版 ( 国民生活金融公庫が融資した企業によるアンケート調査 ) 4

現状 ニーズ 女性の起業支援の必要性 ( 子育て世代を中心として起業に関する知識 ノウハウや資金提供等への高い支援ニース ) 起業は女性 ( 特に子育て世代の女性 ) にとって 社会進出の大きな手段 起業に伴うコンサルティング 情報提供 債務保証 情報提供等の施策の支援に対する強くニーズがある 開業時の年齢構成 ( 平成 18 年 %) 女性の起業に関して欲しい支援 ( 複数回答 ) 20 15 10 5 0 男性女性全体 16.6 15.5 14.6 13.1 12.9 11.0 10.0 14.2 13.0 15.7 12.5 14.5 14.0 6.4 9.5 10.1 17.0 16.0 14.3 13.2 12.5 10.4 6.4 6.7 29 歳以下 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~49 歳 50~54 歳 55~59 歳 60 歳以上 60 50 40 30 20 10 0 相(%) 47.6 し42.9 20.3 21.6 セ談ミ窓ナ口ー50 38.1 31.1 33.8 コンサルティング28.6 に言よ女性指起導業 家助る26.7 交流33.3 18.9 財政保投証融制資度 債務33.3 44.6 情報提供12.4 と支家援庭策31.1 仕事の両立起業希望者起業者 2.9 5.4 その他0 1.4 特にな( 資料 ) 国民金融公庫 新規開業白書 (2006) ( 資料 ): 平成 17 年度能力発揮事業起業セミナー受講者に対するフォローアップ調査結果報告 ( 女性と仕事との未来館 ) 5

対応策 起業における知識 ノウハウの習得の機会提供 ( 創業人材育成事業 ( 創業塾等 )) 平成 21 年度予算額 13.1 億円 全国の都道府県商工会連合会 商工会 商工会議所において 次の施策を支援 創業塾 対象 : 創業に向けて具体的なアクションを起こそうとする者 内容 : 経営戦略 ( ビジネスプラン ) の完成 創業に必要な実践能力の習得を支援するために 30 時間程度の短期集中研修を開催 経営革新塾 対象 : 新事業展開を目指す事業者 若手後継者 女性創業に限定した塾も開催 内容 : 経営戦略 組織マネジメント等の知識 ノウハウを習得できるようにするため 新たに 経営革新塾 を開催 ( 参考 ) これまでの実績 評価 平成 20 年度中に 全国で約 30 件の女性向け創業塾を開催を実施 平成 13 年度から平成 21 年 3 月まで約 300 件 約 9600 人が受講 創業塾に参加した女性の約約 9 割以上が満足との評価 なお 平成 18 年 19 年度における創業塾参加者の約 3 割が受講後 起業に成功 ( 日本商工会議所 全国商工会連合会調査結果 ) 6

対応策 女性向け創業塾の例 ( 参考 ) 1 日目 2 日目 卒業生体験談 創業への道のり 1 分プレゼンテーション アクティブ クリエイティブワーク 1 ビジネス マップを作ろう ~ 女性が創業するために必要な心構え ~ ビジネスと成功させよう ~ 人 戦略 マーケティング編 ~ ビジネス成功の先進事例 アクティブ クリエイティブワーク 2 社長になってみよう 1 日目 3 日目 会社をつくろう 1( 設立編 ) 会社をつくろう 2( 労務編 ) 資金を調達しよう お金のやりくりを考えよう 4 日目 ビジネスプランをつくろう アクティブ クリエイティブワーク 3 広告 宣伝をしてみよう 専門家や起業した先輩からの座学研修 グループ単位による演習 5 日目 コンサルタントからの応援メッセージ 女性経営者からの応援メッセージ ~ 第一線で活躍する経営コンサルタントと女性経営者が事業成功のアドバイスと熱いメッセージを送ります!~ ビジネスプラン発表準備 ビジネスプラン発表会 7

対応策 女性等における起業に関する金融支援 株式会社日本政策金融公庫による次の融資制度を実施 女性 若者 / シニア起業家支援資金 平成 21 年度 対象 : 女性 若年者 (30 歳未満 ) 又は高齢者 (55 歳以上 ) であって新規開業して概ね 5 年以内の起業家 財投 内容 : 設備資金や長期運転資金等に対して低利融資を実施 1 中小公庫 貸付限度額 直接貸付 :7.2 億円以内 ( うち 長期運転資金 :2.5 億円以内 ) 貸付利率 設備資金 : 特利 1( 一定の要件を満たす場合には特利 2 又は特利 3の適用あり ) 運転資金: 基準金利 貸付期間 設備資金 15 年以内 ( 据置措置 2 年以内 ) 運転資金 7 年以内 ( 据置措置 1 年以内 ) 中小公庫には 直接貸付で一定要件を満たす場合 担保徴求の免除が受けられる特例制度あり 2 国民公庫 貸付限度額 直接貸付 :7.2 千万円以内 ( うち 運転資金 :4.8 千万円以内 ) 貸付利率 設備資金 : 特利 1 ( 一定の要件を満たす場合には特利 2 又は特利 3の適用あり ) 運転資金: 基準金利 新創業融資制度平成 21 年度財投 対象 : 一定の条件 ( 事業開始 2 年未満等 ) を満たす創業者 利用実績 ( 平成 11 年 4 月 ~ 平成 21 年 5 月 ) 国民生活金融公庫 74,155 件 (3,678 億円 ) 中小企業金融公庫 241 件 (129 億円 ) うち 女性 42,088 件 (2,114 億円 ) うち 女性 76 件 ( 43 億円 ) 内容 : 開業及び開業後に必要となる設備資金及び運転資金に対して低利融資を実施 国民公庫 沖縄公庫平成 19 年度より貸付限度 貸付限度額 1,000 万円 ( 開業資金総額の1/3 以上の自己資金が必要 ) 額を750 万 1,000 万に引き上げ 自己資金 1 貸付利率 基準利率 +1.2% /2 1/3に緩和 貸付期間 運転資金 5 年以内 設備資金 7 年以内 ( 共に据置措置 6ヶ月以内 ) なお 貸付は 審査の上 無担保 無保証 ( 法人代表者の保証も不要 ) が受けられる 女性向け利用実績 ( 平成 13 年 7 月 ~ 平成 21 年 3 月 ) 国民生活金融公庫 6,850 件 (191 億円 ) 8

資料 2-(3)-2 経済産業省作成 yano-katsumasa@meti.go.jp 平成 13 年度 自営中小企業者の家族の労働と健康に関する調査 の調査結果概要 中小企業庁 1. 調査の目的本調査は 自営中小企業に携わる女性がおかれている労働や健康 経営等の側面から その実態や抱える課題等を把握し 併せてその商工会に対する指導ニーズ等を把握することを目的とする 2. 調査の実施全国で600 商工会地域の自営女性 6,000 名 ( 各商工会 10 名 ) に対し 商工会を経由し郵送で調査票を送付 回収 有効回答数 5,046 件 ( 有効回答率 84.1%) 全国商工会連合会に委託調査として実施 3. 調査結果のポイント (1) 自営女性の労働と健康の実態 1 一日当たりの通常の労働時間は 7 時間未満 が23% で最も多く 時間が長くなるに従い割合は低くなっており 昭和 54 年に実施した同様の調査の結果と比較すると 労働時間は短くなっていると言える 2 休日制度については 昭和 54 年に実施した同様の調査の結果に比べると休日の機会は増えており 全般的には改善していると言える 3 健康状態については 大半は健康に問題がないと言える (2) 経営面の課題やニーズ 1 事業展開上の課題としては 売上高の減少 競争の激化 が73% と最も多く ( 複数回答調査 ) 現在の中小企業を取り巻く厳しい経済情勢が反映されていると言える 2こうした課題の解決策としては 経営に役立つ情報の提供 を求める声が46% と最も多く 融資 信用保証 税制の優遇措置 がそれぞれ30% 前後となっており ( 複数回答調査 ) 知的資源というソフト面と資金面での支援が期待されていると言える 3こうした中 自営女性が向上を図りたい能力としては IT パソコン に関する能力との回答が58% と最も多く 次いで 経営一般 が 35% 財務 会計知識 が22% と続いている ( 複数回答調査 )

資料 2-(3)-2 経済産業省作成 yano-katsumasa@meti.go.jp 4 また 商工会事業に期待する事業としても 講習会 研修会の開催 が 36% 金融 税務相談 が 34% 企業診断 経営指導 と 経営情報提供 がそれぞれ 30% 弱となっており ( 複数回答調査 ) 商工会に対しても知的資源というソフト面と資金面でのサポートが期待されていると言える

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