資料 2 平成 29 年度阿蘇くまもと空港国際線振興協議会事業計画書 ( 案 ) Ⅰ 阿蘇くまもと空港の国際線の状況 1 熊本 ~ ソウル線の状況 < アシアナ航空による定期便利用状況 ( 平成 28 年 4 月 14 日までの 5 便 )> 利用者数 1,303 人 〇利用率 77.6% 熊本地震後 定期便は運休していたが 新たに韓国の LCC であるティーウ ェイ航空が就航 ( 平成 29 年 4 月 28 日 ~) <ティーウェイ航空によるインバウンドチャーター便の運航 > 1 実施主体 旅行博士 ( 韓国大手旅行者 ) 2 運航会社 ティーウェイ航空 3 運航期間 平成 29 年 1 月 6 日 ~3 月 1 日 4 運航便数 16 往復 5 利用者数 5,845 人 ( 利用率 93.7%) 熊本 ~ソウル線はアシアナ航空が運航していたが 熊本地震後運休 アシアナ航空の子会社で日本の地方路線を引き継いでいる LCCエアソウルと定期便再開に向け協議を実施 しかし 韓国は地震が少なく 熊本に訪れる旅行者が戻り切っていないこともあり 平成 28 年度中の定期便再開には至らなかった 平成 29 年 1 月から韓国の大手旅行会社の企画により ティーウェイ航空のインバウンドチャーター便が16 往復運航された 利用率は93.7% と好調であり 旅行需要の回復傾向が認められた 2 月には 蒲島知事によるトップセールスを実施 その結果 エアソウルによるチャーター便の運航が決定した 平成 29 年 4 月 2 日から週 2 便 ( 月 木 ) で計 60 往復の運航を予定している さらには 新たにティーウェイ航空による定期便が就航 平成 29 年 4 月 28 日から週 4 便 ( 月 水 金 日 ) で運航を開始した - 27 -
2 熊本 ~ 高雄線の状況 < 定期便利用状況 ( 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日の 225 便 [ 火 金 日 ])> 利用者数 24,115 人 うち外国人利用者数 20,389 人 ( 外国人割合 :84.5%) うち日本人利用者数 3,726 人 ( 日本人割合 :15.5%) 〇利用率 67.8%(158 人乗り機材 ) チャイナエアラインが火曜日 金曜日 日曜日の週 3 便で運航する台湾高雄との定期便が 熊本地震により 5 月末まで運休 6 月 3 日から他の路線に先駆けて運航を再開 当初 利用率は 50~60% と苦戦したものの 高雄市での旅行博 (5 月 /11 月 ) への出展や熊本 PR 広報などに取り組み 平成 28 年度末には 利用率が地震前の水準に回復した 3 熊本 ~ 香港線の状況 < 香港航空による定期便利用状況 ( 平成 28 年 4 月 15 日までの5 便 )> 利用者数 1,467 人〇利用率 84.3% 熊本地震後運休中 平成 27 年 12 月 14 日から月曜日 金曜日の週 2 便で香港航空が定期便を運航していたが 熊本地震後運休中 地震後に香港のマスコミ関係者を熊本に招聘し 熊本の現状を香港で PR する取組みを実施 香港航空及び送客の中心となる香港の大手旅行社と協議を行い 早期の定期便再開に向けて取組中 昨年 11 月に県議会の高速交通ネットワーク整備推進特別委員会 今年 2 月に南九州 3 県議会観光振興議員連盟と共に 香港の大手旅行社 (EGL ツアーズ ) 及び香港航空に対し 定期便の早期再開を要望 3 月には知事が香港航空に対しトップセールスを実施 定期便の再開を要望 4 その他国際チャーター便の状況 ( 熊本 ~ ソウル間チャーター便を除く ) < 利用状況 ( 平成 29 年 3 月末現在 )> 〇運航便数 : 台湾台北 4 便 フィリピン4 便〇利用者数 : 台湾台北 511 人 フィリピン564 人 平成 28 年 10 月 18 日 26 日に台湾台北 ~ 熊本のインバウンドチャーター便 ( 運航会社 : チャイナエアライン ) が 4 便 (2 往復 ) 運航された 平成 28 年 12 月 30 日 平成 29 年 1 月 3 日に フィリピン ~ 熊本のインバウン ド アウトバウンドの双方向でのチャーター便 ( 実施主体 :HIS 運航会社 : フィリピン航空 ) が 4 便 (2 往復 ) 運航された - 28 -
Ⅱ 平成 29 年度取組方針及び事業内容 熊本地震を受けての取組方針 Ⅰ 阿蘇くまもと空港の国際線の状況 を踏まえ まずは運休している香港線の定期便再開に向けて あらゆる対策を講じる 4 月からインバウンドチャーター便及び定期便の運航が開始した熊本 ~ ソウル線については 市町村や県内のゴルフ場 韓国の大手旅行社などと連携し 観光誘客 利用促進を積極的に図り 安定運航及び増便を目指す また 熊本 ~ 高雄線について 利用率が回復傾向であることから 友好都市協定を今年 1 月に締結した高雄市政府と連携し 相互の積極的な PR 活動を実施し 安定運航及び増便を目指す 熊本の復興を加速させるには 以前のように多くの観光客に熊本を訪れていただくことが大事であり できるだけ早期に国際線を 3 路線に戻すことに全力で取り組む また 地方空港における国際線の就航を強力に推進するため 国が重点的に支援を行う 訪日誘客支援空港 の認定を受け 国等と連携して再開後の利用促進による増便 更なる新規就航を目指す さらに インバウンドの増加による経済効果を県内各地に波及させるため 県内公共交通機関 ( 天草エアラインを含む ) と連携した 国際線の利用促進に取り組む 1 熊本 ~ ソウル線の利用促進 (1) 基本的な考え方 平成 29 年 4 月からティーウェイ航空による定期便が新たに就航 また 同月から 10 月末にかけて エアソウルによる連続チャーター便が 60 往復の運航を予定している 定期便及び連続チャーター便の安定運航を図り 増便を目指す ゴルフ客はもとより LCC 化に伴う FIT を視野に入れたインバウンドの利用促進 また 観光だけでなく 教育交流をはじめとする幅広い分野での交流を進め アウトバウンドの利用促進にも取り組む 1 主なアウトバウンド対策 団体利用促進事業 ( 片道又は往復利用する 6 人以上の県内の団体を対象に 1 人当たり片道 2,500 円 ( 往復 5,000 円 ) を助成 ) 空港内駐車場料金無料化事業 ( 上限 8,000 円 ) 韓国観光公社と連携した教育旅行セミナー等の開催 航空会社や国内旅行会社等と連携した送客推進事業の実施 ( 広告等 ) 2 主なインバウンド対策 航空会社や韓国旅行会社等と連携した誘客推進事業 ( テレビホームショッピング ゴルフパック旅行商品の PR 等 ) 韓国での観光情報等の発信 ( ブロガー等 ) - 29 -
2 熊本 ~ 高雄線の利用促進 (1) 基本的な考え方 阿蘇くまもと空港の国際拠点性向上を図り 本県の活力向上に繋げていくため 熊本 ~ 高雄線の安定運航を図り 増便を目指す このため 今年 1 月に締結した 高雄市政府との友好交流都市協定に基づき 観光はもとより 経済 教育 スポーツ 文化などの幅広い分野での交流やビジネス展開への活用によるアウトバウンド インバウンドの利用促進に取り組む また 高雄市政府 台湾観光局 チャイナエアラインと共同で実施する くまモンを活用した特別機を積極的に活用し 高雄線の利用促進を図る 1 主なアウトバウンド対策 団体利用促進事業 ( 片道又は往復利用する 6 人以上の県内の団体を対象に 1 人当たり片道 2,500 円 ( 往復 5,000 円 ) を助成 ) 空港内駐車場料金無料化事業 ( 上限 8,000 円 ) 県内自治体等と協力した 学校間交流の拡大による教育旅行の推進支援 チャイナエアライン及び県内旅行社と連携した送客促進事業の実施 ( 広告等 ) 2 主なインバウンド対策 チャイナエアラインや台湾旅行会社等と連携した誘客推進事業 ( 高雄旅行博 台南旅行博出展等 ) 高雄市政府と協力した 学校間交流の拡大による教育旅行の推進支援 台湾旅行会社等に対する商品造成の働きかけ ( 視察ツアーの実施等 ) SNS を活用した台湾での観光情報等の発信 3 熊本 ~ 香港線の運航再開 (1) 基本的な考え方 運休中の香港線の早期再開に向け 航空会社及び香港の大手旅行社に働きかけを行い 関係機関の支援を得ながら あらゆる対策を講じていく また くまもと香港事務所 と連携して 香港における熊本 PR 活動を積極的に実施する 1 運航再開及び利用促進に向けた対策 航空会社及び大手香港旅行社に対する定期便早期再開の要望活動を実施 香港のメディアを対象とした県内視察ツアーの実施や香港地下鉄での看板掲出 バスラッピング等による熊本 PR 活動の実施 熊本の更なる知名度向上及び航空需要創出のためのチャーター便造成 2 主なアウトバウンド対策 団体利用促進事業 ( 片道又は往復利用する 6 人以上県内の団体を対象に 1 人当たり片道 2,500 円 ( 往復 5,000 円 ) を助成 ) 空港内駐車場料金無料化事業 ( 上限 8,000 円 ) 航空会社や国内旅行会社等と連携した送客推進事業の実施 ( 広告等 ) - 30 -
3 主なインバウンド対策 香港国際旅行展示会への出展 航空会社や香港旅行会社等と連携した誘客推進事業の実施 香港旅行会社等に対する商品造成の働きかけ 香港メディア等を活用した観光情報等の発信 4 新規路線開設に向けた取組み (1) 基本的な考え方 阿蘇くまもと空港の国際拠点性向上を図り 本県の活力向上に繋げていくため 韓国 台湾 ( 高雄 ) 香港以外にも 航空会社等に対するエアポートセールスを実施する アウトバウンド インバウンド両面から チャーター便の運航実績の拡大など 旅客需要等が見込まれる場合には 将来の新規路線開設を目指す チャーター便実施の働きかけ チャーター便を企画 実施する旅行会社等を対象とした助成等 5 熊本 ~ 成田線等の利用促進 (1) 基本的な考え方 阿蘇くまもと空港の国際拠点性向上を図り 本県の活力向上に繋げていくため 熊本 ~ 成田線の安定運航及び増便を目指す また 2019 年に熊本県で開催される女子ハンドボール世界選手権大会及びラグビーワールドカップは 世界から観光客を熊本に誘致するビッグチャンスであることから 国外からの乗継客の増加につながるようこの路線をしっかりと維持 拡充していく このため 観光をはじめとする幅広い分野での交流やビジネス展開への活用によるアウトバウンドやインバウンドの利用促進に取り組む また 運休している熊本 ~ 関西線の再開を積極的に働きかける 1 主なアウトバウンド対策 県の広報媒体 ( 県政広報ラジオ テレビ番組 大型店舗など ) を活用した路線 PR 県内大学や県内各種イベント 研修会等での路線 PR ジェットスターや県内各地域と連携した路線 PR 2 主なインバウンド対策 東京熊本県人会等の会報や総会での路線 PR ジェットスター 成田国際空港 ( 株 ) 等と連携し 首都圏等で開催される各種イベントでの路線 PR 首都圏等の旅行会社と連携した旅行商品の造成 - 31 -
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