1 社会保障制度 改革 の全体像 国の社会保障の責任を放棄 家族相互 国民の助け合い に変質 ト ポイン 1 社会保障は長年の労働者 国民のたたかいでかちとっ てきたもの 労働者 国民間の貧困をなくし 生活を 守る制度 憲法25条はすべての国民に生存権を保障 し その責任を国に課している 2 安倍内閣は日本の社会保障制度の全面的な変質 解体 を進めた その結果 国民の間で格差と貧困が急速に 広がった 1 社会保障ってなに 資本主義社会において 私たち労働者は 働い す それは 失業 雇用 保険 労災保険 医療 介 て 賃金を得て それで生活をしている のですが 護保険 障害 老齢年金 生活保護などからなります 解雇や失業 傷病 障害 老齢などによって 働けな が 社会保障制度は 資本主義社会の下で 失業と貧 くなる とたちまちのうちに生活ができなくなってし 困に苦しむ労働者 国民の長年のたたかいによってか まいます そうした労働者 国民の生活 貧困 の ちとってきたものです 問題に 国として対応し 歴史的に形成されてきたの が 社会的な生活保障の諸制度 社会保障制度 で 日本国憲法は 第25条において 国民の生存権と 国の社会保障責任を高らかにうたっています 2 社会保障制度改革推進法 が社会保障変質 解体の出発点 そして 骨太方針 2015 の 改革工程表 でスピードアップ 安倍内閣によるこの間の社会保障制度の改悪は 民 安倍内閣は 発足時の2013年度予算から毎年 高 主党政権末期に成立した民主 自民 公明3党による議 齢化の進展にともなう社会保障費の自然増を無理やり 員立法である 社会保障制度改革推進法 2012年 圧縮して 生活保護費の切り下げや診療報酬や介護報 8月成立 にもとづき 進められてきました そこで 酬のマイナス改定などの制度改悪 水準切り下げを強 は 日本国憲法にもとづく 国民に対する生存権保障と 行し続けてきました 2018年度も1300の切り 国の社会保障責任 が否定され 社会保障は 自助 共 下げを予定 助 公助の組み合わせ 家族相互及び国民の助け合 2015年 安倍内閣の経済財政諮問会議は その 骨 いの仕組み とされました 給付の重点化と制度の運 太の方針2015 における 経済財政再生計画 で 営の効率化 保険主義の徹底 がめざされ 財源に 社会保障分野の 改革工程表 を示し さらに社会保 ついては消費税を充てるとしました 障制度の変質 解体をスピードアップしました 1 2,800 圧縮 5,600 当初予算 概算要求 8,400 2013年度 生活保護の生活 扶助費削減など 9,900 年間1兆 8,000程度とされる社会保障費の 自然増を予算編成前にすでに圧縮 4,000 圧縮 5,900 2014年度 診療報酬実質1.26 減額 生活保護の生 活扶助費削減 資料 財務省各年度の予算より 保団連資料より抜粋 2 8,300 4,700 圧縮 3,600 2015年度 介護報酬2.27 減額 生活保護の冬季加算 削減など 6,700 1,700 圧縮 5,000 2016年度 診療報酬 1.31 減額 1,400 圧縮 6,400 5,000 2017年度 医療 介護の自己負担 の月額上限引き上げ 後期高齢者医療の保険 料値上げなど 1,300 6,300 圧縮 5,000 2018年度 診療報酬や介護報酬 の引き下げ
要注意 政府の計画で 2 あらゆる世代に負担増 2016年 入院時の食事代の患者負担増 実施 紹介状なしの大病院受診で窓口負担増 実施 2017年 2019年 消費税10 19年10月 70歳以上の患者負担の限度額引き上げ 高額療養費制度 実施 入院時の居住費 光熱水費 の負担増 実施 医療 実施 後期高齢者医療保険料軽減特例の縮小 廃止へ 受診時定額 負担の導入 2018年 病院の外来受診の定額負担の対象拡大 ( かかりつけ医普及 を理由に) ( かかりつけ医普及 だけでなく) 外来の定額負担の導入 診療報酬改定に反映 薬剤自己負担の 引き上げ 関係審議会 社保審医療保険部会等 で議論 75歳以上の窓口負担1割 2割 先発医薬品と後発医薬品の差額を患者自己負担に 老後のたくわえ 預貯金 を 資産 とみなし 負担増 都道府県単位の診療報酬を設定しやすくする 介護 現役並み所得者 について 介護利用料を3割負担に 実施 利用者負担の上限額引き上げ 高額介護サービス費制度 要介護1 2の生活援助サービスの 保険外しなどの給付制限 実施 介護報酬改定に反映 地域支援事業への移行 年金 物価上昇時に年金額を大きく削減 支給開始の年齢を67歳まで引き上げ 高所得者の老齢基礎年金の支給停止 生活 保護 就労努力を理由に母子加算 教育扶助などの廃止 減額 生活扶助費のさらなる引き下げ 3 アベノミクスの 5 年間で広がった格差と貧困 います 時事通信社の8月10日集計より 日本の富裕層上位40人の資産はこの5年間で2倍と なり その金融資産15兆9 260は日本の人口の その一方で 国民の6人に1人 約800万世帯が貧 半分6千万人が持つ資産と同じとなりました 一方で 困 貧 困 ラ イ ン は 1 2 2 万 円 に あ え い で い ま す 貯蓄ゼロ世帯は427.4万世帯増え 全世帯の35.5 2016年の貧困率は15.6 年収200万円未満の を占めるに至っています ワーキングプア世帯が全世帯の19.6 約1千万世帯 2017年1 3月期の大企業の経常利益は20.1兆円 厚労省の2015年の 国民生活調査 より で 非 と過去最高 内部留保も400兆円を超えました 財務 正規労働者は2012年の1,816万人 非正規労働者率 省の2017年1 3月期の 法人企業統計調査 よ 35.2 から2016年2,023万人 同37.5 と り 2018年3月期も最高益を更新すると予想されて 207万人 2.3 増え 2千万人の大台に乗りまし た 総務省 労働力調査詳細 より 3 富裕層上位40人の資産が2倍増 貯蓄ゼロ世帯は427.4万世帯増 アベノミクスで上位40人の資産は過去最大 富裕層資産は フォーブス 誌 貯蓄ゼロ世帯数 は金融広報中央委員会のデータから試算 () 160000 140000 120000 100000 1635.8 32.6 貯蓄ゼロ世帯数 1361.2 27.9 80000 60000 40000 7兆 6605 10兆 3092 1781.8 35.3 1649.2 32.7 12兆 9776 1788.6万世帯 (世帯) 全世帯の35.5 15兆 9031 14兆 5103 1800 15兆 9260 386兆円 403兆円 1600 1400 1300 富裕層上位40人の資産額 2013年 370兆円 1700 1200 1100 2012年 333兆円 351兆円 1500 20000 0 4 どんどん増える大企業の内部留保 2014年 2015年 2016年 2017年 1000 2012 13 14 15 16年度 (資料)財務省法人企業統計から作成 資本金10以上の大企業(全業種) 3
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