地域再生計画 1 地域再生計画の名称 門真の子どもの夢と希望応援プロジェクト 2 地域再生計画の作成主体の名称 門真市 3 地域再生計画の区域 門真市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地域の現状門真市は 大阪府北東部の北河内地域に位置し 大阪市に隣接している もともとは穀倉地帯で よく知られている河内蓮根が特産物であったが 京阪電車の開通や道路整備による交通網の発達 宅地造成や工場誘致ともあいまって 徐々に都市化のみちを歩み 住宅 産業都市へと変貌を遂げたところである 市の面積は 12.30 km2とコンパクトな市域でありながらも 近畿自動車道 国道 163 号線に加え 第 2 京阪道路も開通するなど道路網が整備されているほか 京阪電車や地下鉄鶴見緑地線等の駅が7 駅と鉄道網が整っており 抜群に交通利便性が高いまちである 門真市の人口は 高度経済成長期には 転入超過により急激な伸びを示し 昭和 40 年の国勢調査では人口増加率 ( 昭和 40 年 / 昭和 35 年 ) が約 280% という全国一の数値を記録したが 昭和 50 年の 143,238 人をピークとして横ばいとなり 平成 2 年以降は減少傾向が続き 平成 27 年では 123,576 人となり 25 年間で 19,662 人減少している 特に平成 22 年から平成 27 年の5 年間での人口減少が 6,706 人と大きく 急激な人口減少が発生している 年齢別には 0~14 歳までの人口減少が 2,859 人 25 歳から 39 歳までの出産 子育て世帯の人口減少が 7,006 人となっており 年少人口と出産 子育て世帯の人口減少が大きくなっている 一方で 65 歳以上の人口は 4,515 人増加となっており 本市では急激な人口減少とともに急激な高齢化も進んでいる 出産 子育て世帯の人口減少は 他市町村への流出による社会減によるもので 平成 22 年の国勢調査では 出産 子育て世帯である 25 歳から 39 歳 1
までの人口が 26,740 人であったのに対し 平成 27 年の国勢調査では 5 年前の同世帯である 30 歳から 44 歳までの人口が 24,397 人と 2,343 人 もの大幅な流出が発生している 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 門真市の人口の推移 143,238 142,297 135,648 130,282 140,590 140,506 131,706 123,576 95,209 60,000 40,000 20,000 0 16,634 20,858 12,190 S10 S22 S30 S40 S50 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 年代別人口の推移 40,000 35,000 29,056 30,787 33,609 30,708 29,774 34,289 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 24,233 21,167 19,939 16,842 12,298 23,246 18,653 26,740 19,734 17,041 14,182 年少人口 (0 歳 ~14 歳 ) 出産 子育て世帯 (25 歳 ~39 歳 ) 高齢者 (65 歳以上 ) 5,000 9,628 0 H2 H7 H12 H17 H22 H27 4-2 地域の課題 年少人口と出産 子育て世帯の人口減少が喫緊の課題となっている中で 特に出産 子育て世帯の人口減少は 本市が出産 子育て世帯にとって魅力 2
あるまちになっていないことが原因であると考えている 平成 27 年に行った出産 子育て世帯へのニーズ調査では 充実してほしい子育て支援策 は 育児休業給付 児童手当 扶養控除の拡充などの子育て世帯への経済的援助の拡充 が 69.7% と高くなっている また 充実してほしいと考えるサービス では 保育所 ( 園 ) を増やすなどの保育サービスの充実 が 29.5% の第 1 位となっているなかで 本市の平成 29 年 4 月 1 日の待機児童数は 17 名となっており ニーズに応えられているとはいえない このことから 出産 子育て世帯のニーズに応えるため 経済的援助の拡充と 待機児童の解消が課題と考えているところである 特に 待機児童解消については 今後の保育ニーズの見込みを踏まえた保育の受け皿としての定員確保に向け 民間保育施設の整備を進めているところである ハード面での整備 協議を行うなかで保育事業者からは 保育定員の拡充に向けては 施設面のみでなく 保育士の確保も大きな課題であるとの意見が多く出されている また 子育て世帯の流入を呼び込み 社会増に転じさせる為には 出産 子育て世帯のニーズに応えるだけでなく 妊娠期の子育て世帯から 受験時期の子育て世帯まで 子どもの将来に展望が持てるような幅広い魅力の創出が必要であり 大きな課題となっている 4-3 目標他市町村に先駆けた幅広い出産支援 子育て支援 教育に係る独自の取組を進めることで 子育て世帯にとっての魅力を高め 子育て世帯に 住みたい と選んでもらえるまちを実現し 転出の抑制 移住の促進を図る 特に 保育士の処遇改善や 出産から幼児期 学齢期まで切れ目ない支援を行う等 本市の子育て教育に関する施策について 広く市外にPRすることで 子育てしやすい本市の魅力を広く周知し 子育て世帯の流入を促す そして 流入した子育て世帯が本市の魅力を実感することで 新たな子育て世帯を呼び込む 子育て世帯流入の好循環が生まれることを目標とする 3
数値目標 事業 門真の子どもの夢と希望応援プロジェクト KPI 年少人口 (0 歳 ~14 歳 ) 市外からの移住者数 ( 年間 ) 年月 申請時 13,436 4,828 H30.1 初年度 13,600 4,850 H31.3 2 年目 13,800 4,880 H32.3 3 年目 14,000 4,950 H33.3 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要子育て世帯にとって魅力ある 住みたい と選ばれるまちの実現に向け 一時的な支援だけでなく 妊娠 出産時期から幼児期 学齢期 さらには子どもの受験時期にまで 切れ目ない子育て 教育に係る支援を集中的に強化することで 子育て世帯にとって魅力ある環境を整備し 子育て世帯の流入を促す 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業 まち ひと しごと創生寄附活用事業に関連する寄附を行った法人に対 する特例 ( 内閣府 ): A2007 (1) 事業名門真の子どもの夢と希望応援プロジェクト ( 妊婦健康診査受診費用の助成拡充 保育士確保 幼児教育 保育 療育の無償化拡充 中学生放課後学習支援 Kadoma 塾拡充 ) (2) 事業区分 移住 定住促進 (3) 事業の目的 内容 ( 目的 ) 他市町村に先駆けた幅広い出産支援 子育て支援 教育に係る独自の取組を進めることで 子育て世帯にとっての魅力を高め 子育て世帯に 住みた 4
い と選んでもらえるまちを実現し 転出の抑制 移住の促進を図る また 流入した子育て世帯が本市の魅力を実感することで さらなる新たな子育て世帯を呼び込む 子育て世帯流入の好循環が生まれることを目標とする ( 事業の内容 ) 保育士の処遇改善や 出産から幼児期 学齢期まで切れ目ない支援を強化 拡充することで 幅広い子育て世帯にとっての魅力を高め 子育て世帯に 住みたい と選んでもらえるまちを実現する また 本市の子育て 教育に関する施策について 広く市外にPRし 子育てしやすい本市の魅力を広く周知することで 子育て世帯の流入を促す ア妊婦健康診査受診費用の助成拡充妊娠届時に 母子健康手帳とともに妊婦健康診査受診券を交付し 健診にかかる費用を助成し 妊娠 出産にかかる経済的負担を軽減してきたが 平成 30 年度からは助成額を 10 万円から 12 万円へ増額し 母子ともに健やかな妊娠 出産を迎えるための環境を整備し 妊娠 出産を迎える世帯の流入を図る イ保育士確保子育て世帯の関心が高い待機児童解消に向け 保育士確保を目的として 初めて保育士として就労する者及び保育士資格取得後 直近 5 年以上保育士として就労実績のない者が保育士として就職した場合に その者へ月額 10,000 円の支援を行う また 保育士宿舎借り上げ支援による保育士の家賃負担の軽減や 保育人材就職支援として駅等のデジタルサイネージを利用して 保育士募集広告の掲示等を実施し 保育士の確保に取り組むとともに 本市の子育て施策の強化を広くPRする ウ幼児教育 保育 療育の無償化拡充生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期に すべての子どもが質の高い教育 保育 療育を受けることができる環境を整えることを目指し これまで 公私立幼稚園 保育所 認定こども園 こども発達支援センター及びその他の児童発達支援施設 事業を利用する門真市在住の5 歳児について 他市に先駆けて利用者負担額を完全無償化していたが 無償化の対象を 門真市在住の4 歳児まで広げることで 5
利用者の負担軽減を図り もって市内への子育て世帯の流入を図る エ中学生放課後学習支援 Kadoma 塾拡充学習塾を活用した学習支援をこれまで1 教室で実施してきたが 2 教室に拡充して行うことで より多くの子どもに将来を切り開く展望を持たせるとともに 教育しやすいまちとして子育て世帯にとっての魅力を高め 子育て世帯に 住みたい と選んでもらえるまちを実現する 各年度の事業の内容ア妊婦健康診査受診費用の助成拡充初年度 ) これまで 10 万円であった妊婦健康診査にかかる助成を 12 万円に拡充し妊娠 出産を迎える世帯の流入を図る 2 年目 ) 初年度の事業実施を踏まえつつ 事業を推進する また 全国移住ナビを活用し本市の取組を広くPRする イ保育士確保初年度 ) 多くの人の目に留まるよう 本市の新規保育士等への支援内容を駅の支柱等に掲示する また 就職フェア出展に対する施設への補助を行い 新規保育士を確保する 2 年目 ) 初めて保育士として就労する者及び保育士資格取得後 直近 5 年以上保育士として就労実績のない者が保育士として就職した場合に その者への支援を行う また 保育士宿舎借り上げ支援による保育士の家賃負担の軽減を図り 保育士の処遇を改善する ウ幼児教育 保育 療育の無償化拡充初年度 ) 公私立幼稚園 保育所 認定こども園 こども発達支援センター及びその他の児童発達支援施設 事業を利用する門真市在住の5 歳児について 他市に先駆けて利用者負担額を完全無償化していたが 無償化の対象を 門真市在住の4 歳児まで広げることで 利用者の負担軽減を図り もって市内への子育て世帯の流入を図る 2 年目 ) 初年度の事業実施を踏まえつつ 事業を推進する また 全国移住ナビを活用し本市の取組を広くPRする 6
エ中学生放課後学習支援 Kadoma 塾拡充初年度 ) 学習塾を活用した学習支援をこれまで1 教室で実施してきたが 2 教室に拡充して行うことで より多くの子どもに将来を切り開く展望を持たせるとともに 教育しやすいまちとして子育て世帯にとっての魅力を高める 2 年目 ) 初年度の事業実施を踏まえつつ 事業を推進する また 全国移住ナビを活用し本市の取組を広くPRする (4) 地方版総合戦略における位置付け門真市まち ひと しごと総合戦略においては 若い世帯における出産 子育ての希望の実現 を基本目標のひとつとして掲げており 門真の子どもの夢と希望応援プロジェクト は この目標達成のために実施する事業である また KPIとして 年少人口 (0 歳 ~14 歳 ) ( 基準値 :15,500 人 H31:13,800 人 ) を定めており 本事業は当該目標の達成に直接寄与するものである (5) 事業の実施状況に関する客観的な指標 (KPI) 事業 門真の子どもの夢と希望応援プロジェクト KPI 年少人口 (0 歳 ~14 歳 ) 市外からの移住者数 ( 年間 ) 年月 申請時 13,436 4,828 H30.1 初年度 13,600 4,850 H31.3 2 年目 13,800 4,880 H32.3 7
(6) 事業費 妊婦健康診査受診 費用の助成拡充 ( 単位 : 千円 ) 年度 H30 H31 計 事業費計 99,863 99,507 199,370 需用費 983 618 1,601 区分 役務費 79 88 167 委託料 95,421 95,421 190,842 扶助費 3,380 3,380 6,760 ( 単位 : 千円 ) 保育士確保 年度 H30 H31 計 事業費計 1,000 6,600 7,600 需用費 100-100 区分 委託料 900-900 扶助費 - 6,600 6,600 ( 単位 : 千円 ) 幼児教育 保育 療育の無償化拡充 年度 H30 H31 計 事業費計 175,838 175,838 351,676 役務費 7 7 14 区分 負担金補助 及び交付金 71,577 71,577 143,154 扶助費 104,254 104,254 208,508 8
中学生放課後学習支援 Kadoma 塾拡充区分 ( 単位 : 千円 ) 年度 H30 H31 計 事業費計 4,265 4,265 8,530 役務費 15 15 30 委託料 4,250 4,250 8,500 (7) 申請時点での寄付の見込み ( 単位 : 千円 ) H30 H31 計 株式会社山岡商店 100 100 計 100 100 (8) 事業の評価の方法 (PDCA サイクル ) ( 評価の手法 ) 事業のPDCAサイクルとして 本市庁内推進組織である 門真市まち ひと しごと創生総合戦略推進会議 にて 効果検証を行った後 本市附属機関である 門真市まち ひと しごと創生総合戦略審議会 ( 学識経験者 3 名 ( 政策関連学部及び子育て関連学部の大学教授 ) 公募市民 3 名 その他市長が特に必要と認める者 3 名 ( 枚方信用金庫 守口商工会議所 門真公共職業安定所より参画 ) の合計 9 名で構成 ) を開催し 効果検証を行う 加えて 枚方記者クラブ加盟各社 ( 読売新聞 産経新聞 毎日新聞 朝日新聞 NHK 共同通信社) へ効果検証に係る情報提供及び意見聴取を行う ( 評価の時期 内容 ) 門真市まち ひと しごと創生総合戦略審議会を 毎年度 1 回以上開催 し 目標の達成状況などの効果検証を実施する ( 公表の方法 ) 本市附属機関による検証後 市 HP にて公表 9
(9) 事業期間 平成 30 年 4 月 ~ 平成 32 年 3 月 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 特になし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) 保育定員拡充事業事業概要 : 保育定員の拡充を実施する民間保育園等の事業者に対し 施設整備補助を行い 保育供給数を拡充し 待機児童解消を図り 本市の子育て世帯にとっての魅力を向上し移住 定住を呼び込む 事業主体 : 大阪府門真市事業期間 : 平成 30 年 4 月 ~ 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 33 年 3 月 31 日まで 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況にかかる評価の手法事業のPDCAサイクルとして 本市庁内推進組織である 門真市まち ひと しごと創生総合戦略推進会議 にて 効果検証を行った後 本市附属機関である 門真市まち ひと しごと創生総合戦略審議会 ( 学識経験者 3 名 ( 政策関連学部及び子育て関連学部の大学教授 ) 公募市民 3 名 その他市長が特に必要と認める者 3 名 ( 枚方信用金庫 守口商工会議所 門真公共職業安定所より参画 ) の合計 9 名で構成 ) を毎年度 1 回以上開催し 効果検証を行う 加えて 枚方記者クラブ加盟各社 ( 読売新聞 産経新聞 毎日新聞 朝日新聞 NHK 共同通信社) へ効果検証に係る情報提供及び意見聴取を行う 7-2 目標の達成状況にかかる評価の時期及び評価を行う内容 毎年度 5 月ごろに本市庁内推進組織である 門真市まち ひと しごと創生総合戦略推進会議 にて効果検証を行った後 6 月には 10
本市附属機関である 門真市まち ひと しごと創生総合戦略審議会 にて評価を行う 7-3 目標の達成状況にかかる評価の公表の手法 本市附属機関による検証後 市 HP にて公表 11