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1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

地域の幼児教育の拠点となる幼児教育センターの設置及び「幼児教育アドバイザー」の育成・配置に関する調査研究 実施報告書(2年次)(4)

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

幼児の実態を捉えると共に 幼児が自分たちで生活をつくり出す保育の在り方を探り 主体的 に生活する子どもを育むための教育課程及び指導計画を作成する 3 研究の計画 <1 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉える 教育課程 指導計画を見直す <2 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉え その要因につ

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行

ICTを軸にした小中連携

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

3 平成 29 年 3 月に幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育 保育要領が改訂され 来年度から全面実施されます 新幼稚園教育要領等では 改訂の基本的な方針として 1) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 の明確化 健康な心と体 自立心 協同性 道徳性 規範意識の芽生え 社会生

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

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第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

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教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

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の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

Microsoft Word 教育課程の編成

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

授業概要と課題 第 1 回 オリエンテェーション 授業内容の説明と予定 指定された幼児さんびか 聖書絵本について事後学習する 第 2 回 宗教教育について 宗教と教育の関係を考える 次回の授業内容を事前学習し 聖書劇で扱う絵本を選択する 第 3 回 キリスト教保育とは 1 キリスト教保育の理念と目的

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学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

ポイント 1: 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解する 保幼小の円滑な接続に向けて まずは 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解することが重要です 幼児教育 幼児期の教育では 幼児の自発的な活動としての 遊び を通して 様々な体験や学びの芽生えを積み重ねることができるよう 保育者が環境を構成し

45 宮崎県

夏季休業中など比較的時間の確保がしやすい時期に合同研修会を行う 講師招聘のための費用は 実施する校園の申請により大津市教育委員会の幼小連携事業の研究指定や校園内研修に係る予算から支出している 3 出前授業や入り込み授業 ( 保育 ) 交流計画の内容と幼児児童の状況に応じて 小学校の教師が幼稚園や保育

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

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調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

幼稚園と小学校の連携の在り方について 学びの連続性 の視点に立って考察する 3 研究内容と考察 (1) 学びの連続性 に立った幼稚園と小学校の連携とは何か中教審の答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について は 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえ 今後の幼児教育の方向性と

はじめに 我が国においては 障害者の権利に関する条約 を踏まえ 誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い 人々の多様な在り方を相互に認め合える 共生社会 を目指し 障がいのある者と障がいのない者が共に学ぶ仕組みである インクルーシブ教育システム の理念のもと 特別支援教育を推進していく必要があります

新しい幼稚園教育要領について

1 小学校入学前の子どもの学びとは 幼児期の生活のほとんどは 遊びによって占められています 子どもは遊びを中心として 頭も心も体も動かして様々な対象と直接関わりながら 総合的に学んでいます (1) 幼児教育と子どもの学び 幼稚園の遊びの一場面子どもたちがものを転がす遊びに集中しています 子どもたちは

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

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1

子ども・子育て支援新制度における教育委員会の役割について 3

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領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

教育学科幼児教育コース < 保育士モデル> 分野別数 学部共通 キリスト教学 英語 AⅠ 情報処理礎 子どもと人権 礎演習 ことばの表現教育 社会福祉学 英語 AⅡ 体育総合 生活 児童家庭福祉 英語 BⅠ( コミュニケーション ) 教育礎論 音楽 Ⅰ( 礎 ) 保育原理 Ⅰ 英語 BⅡ( コミュニ

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

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2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

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2017 年度は 過去 年間の経験を踏まえ 以下の 5 項目を事業計画とした 認定子ども園豊中愛光幼稚園 2017 年度事業計画 (1) 豊中愛光幼稚園の質の向上に努める 1. 教育 保育の質の向上を目指して 幼児クラスの保育のあり方を再確認する 特に 幼児クラスの預かり保育時間 (1:00~18:

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学力向上のための取り組み

ぐんま幼児教育センターだより№33①

幼児教育概要版案 xbd

に教室の中を立ち歩いたり 教室の外へ出て行ったりする 68.5% 次に 担任の指示通りに行動しない 62.1% などとなっている また 不適応状況の発生の予防に効果的と思われる対応策 ( 図 2) 6 として最も多かったのが 学級担任の援助となる指導員等の配置 校長 61.4% 教諭 61.0% 次

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

第2節 茨木市の現況

回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

履修モデル 1 短期大学士 ( ) 二種免許状 保育士 認定ベビーシッター の区分 資格 単位数保育士 資格必要単位数 保育士 認定ベビーシッター 卒修業科選目択必 個々の学生の得意な分野を伸ばし 魅力のある保育者を育てる 子どもの保健 Ⅰ 1 必修 必修 4 保育原理 1 必修 必修 2 児童家庭

17 石川県 事業計画書

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

小学生の英語学習に関する調査

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

問 3 問 1 で複数種目を回答した場合 指導形態について該当するものを選んでください ( 問 1 で複数種目回答していない場合は回答不要 ) 1 学校が選択した複数種目をすべての生徒に履修させている 2 学校が提示した複数種目から生徒が選択して履修できるようにしている 3 その他 ( 具体的な指導

第4章 道徳

平成30年度学校組織マネジメント指導者養成研修 実施要項

①CSの概要

かたがみ79PDF用

訂されている 幼稚園 小 中学校学習指導要領改訂の基本的な考え方として 次の 3つがあげられる 1. 子供たちに求められる資質 能力を明確にし それらを社会と共有していくという社会に開かれた教育課程を実現していく 2. 現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で 知識の理解の質を高めていく 3

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

①H28公表資料p.1~2

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

幼稚園 保育所ができること 一緒にやりましょう! 幼稚園 保育所は 子ども同士がふれあう以外に 保護者同士が交流できる場でもあります ここでは 各幼稚園 保育所が保護者と連携するとともに 保護者同士のふれあい つながりづくりに向けた取組みを記載しています 1 ( 幼稚園 保育所 ) 幼稚園 保育所と

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

Transcription:

幼児教育の質の向上をめざして 幼児教育センター指導主事研究会議小林朝香根津牧子桜井伸子 Ⅰ 主題設定の理由 近年 幼児教育の重要性が叫ばれるようになってきた 平成 17 年 1 月の中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について では 社会環境の急速かつ大きな変化に伴う幼児教育の多様な展開に対応するため 幼稚園教員の資質及び専門性の向上が 重点施策として挙げられた また 川崎市では 平成 19 年に策定された 川崎市における幼児教育の方向性及び市立幼稚園 ( 研究実践園 ) のあり方に関する基本方針 において 幼児教育センターは幼児教育の充実や振興を図るため より一層の組織体制の強化が必要であるとした そして その役割として 幼稚園教諭 保育士の 資質 専門性の向上 幼稚園 保育所における 教育 保育の支援 子どもの育ちをつなげるコーディネーター 幼児教育に関する情報発信 子育て支援 等が示された そこで 幼児教育の質の向上に向けて 当センターの在り方を探り より一層の幼児教育の充実や振興を図ることが急務であると考え本主題を設定した また 本研究のねらいについては 次のように定めた < 研究のねらい > 幼児教育の質の向上に向け 幼児教育センターにおける新たな取組を探る Ⅱ 研究の内容 1 研究の方法 幼児教育の質の向上 について 秋田喜代美は 何をもって 質 というのか 単純に定義することは難しい OECD( 経済協力開発機構 ) の報告書によると 保育制度 カリキュラム 保育者の資質 の大きな三つの柱を立てて 各国が質の向上を目指している 1) と述べている また 昨年度実施した 川崎市乳幼児の生活実態調査 2) からも保護者が抱く子育ての悩みの内容は多岐に渡っており 保護者に対応する保育者の資質向上が求められるところである 本研究会議では 幼児教育の質の向上については 保育者の資質 が大切であると考えるとともに 就学以降の教育機関との連携による幼児教育の振興 啓発も同様であると考えた そこで 研究を進めるに当たり 幼稚園 保育所での 保育者の資質向上 を視点 1 幼児教育の振興 啓発 を視点 2ととらえ 従前の事業の実践から確かめられてきた ニーズに対応した事業 を進めながら 視点から考えられる新たな取組の創意及び試行 を展開することとした また同時に 教育機関へのアンケートを実施し 保育現場で求められる 保育者の資質及び専門性の向上 についての意見や 教育機関との連携 を進める上での就学前後の相互理解等に向けた取組への意見を伺い 幼児教育に関する課題やニーズを踏まえながら 幼児教育センターとしての新たな取組を探ることとした 研究方法の流れを図に表すと次のようになる 1) BERD NO16 pp13-14 ベネッセ教育開発センター 2009 年 2) 川崎市乳幼児の生活実態調査報告書 pp15-16 川崎市総合教育センター幼児教育センター 2009 年 - 39 -

の事業の実践資質向上 研究のねらい 幼児教育の質の向上に向け 幼児教育センターにおける新たな取組を探る保従前視点 1 視点から考えられる新たな取組の創意及び試行 視点 2 夜間利用研修 出前研修 就学以降の教育機関との連携 幼児教育の振興 啓発育者の 教育機関へのアンケート 幼稚園 小学校 分析 考察 課題 ニーズの明確化 図 1 研究方法の流れ 2 新たな取組の創意及び試行 (1) 取組の実態視点 1から 1 夜間利用研修 ( 実施会場 : 幼児教育センター ) 従前の事業のアンケートから数は少ないものの 土曜日の研修や夜間研修の希望が毎年挙がってい る 私的な時間でも研修をしたいという幼稚園等の教職員を対象に次のような新たな取組を行った A 幼児特別支援教育研修 B 保育ビデオカンファレンス研修 実施年月 平成 21 年 5 月 6 月 平成 21 年 9 月 10 月 講師 特別支援教育コーディネーター ( 幼稚園教諭 ) 鎌倉女子大学 岸井慶子教授 内容 特別な支援を必要とする幼児への対応や グループ毎にかかわり方等について話し合う 保育場面のビデオを視聴し 幼児の内面や教師のかかわりなどについて話し合う 参加人数 延べ 27 名 延べ 15 名 < 考察 > A 幼児特別支援教育研修 の出席者は経験年数の少ない保育者 (0~4 年 ) の参加が多く 研修 後のアンケートでは 特別な支援を必要とする幼児に対して どのように対応したらよいか といっ た 幼児への対応の困難さが伺える内容が多かった また 日々の保育に追われ悩みを一人で抱えて いるといった実態も見られ 同じ悩みをもつ先生同士が話し合え 自分だけではないんだと安心した といった感想が聞かれた これらの内容をKJ 法でまとめると 指導内容に関することのほか 不安 解消 共有 安心 等 保育者自身の内面に関する内容が多く見られた 保育者の資質向上 のた めには 知識や技術などの専門性を高めることのみならず 幼児教育センターが保育者の精神的な支 えの場として悩みを聞く場づくりや 保育者同士をつなぐ場づくりが必要であるということが見えて きた 見えてきたこと : 悩みを聞く場 保育者同士をつなぐ場づくり そこで A 幼児特別支援教育研修 で見えてきたことや 話し合いから得られた保育者の抱える課題 ( 保護者対応等 ) 解決に向けて この研修の継続を計画し 10 11 月に より専門的 ( ケースワーカー 保健師 ) な立場からの助言を求める場を設定した ( A 幼児特別支援教育研修 ) この研修の中で 各専門機関の機能や具体的な事例に基づいた話し合いをしたことにより それぞ - 40 -

れの悩みを解決する手立てや 他機関と連携する方法を理解し 連携への取組へつないでいくことができた このことから 他の関係機関と保育を実践していく場をつないでいく必要性が見えてきた 見えてきたこと : 他の関係機関とつなぐ場づくり B 保育ビデオカンファレンス研修 の出席者の経験年数は 5 年以上が多いが 自分以外の人の保育を見たり意見交換をしたりする機会がほとんどないといった実態が伺え 保育に関して 自分の園以外の人と保育ビデオを見たり話したりすることのよさが感想として挙げられていた アンケートをKJ 法でまとめると 話し合える場 カンファレンスの方法 振り返り 等にまとめられた 幼児教育センターの役割として 自分以外の人の保育を見たり 他の人の保育の見方や考え方を聞いたりして自分の保育を振り返る場を作っていくという必要性が見えてきた 見えてきたこと : 話し合いの場づくりから 保育を振り返る場づくりへ これまでの取組で見えてきたことから 研修を受ける側の状況に細やかに対応していくという新た な課題が出され 今後の取組の示唆を得ることができた 2 出前研修 1の結果を踏まえて 従前から実施していた 要請訪問 や 個別の指導計画作成の推進 を見直 し 各園へ出向く研修としてさらに内容を広げた取組を次のように行った C 園内研修 D 個別の指導計画作成研修 実施年月 平成 21 年 12 月 ~ 平成 21 年 11 月 ~ 講師 幼児教育センター指導主事 幼児教育センター指導主事 内容 保育ビデオカンファレンス 特別支援教育研修 個別の指導計画作成に向けて 園内の事例に基づいた研修 実施園数 3 園 9 園 < 考察 > C 園内研修 後のアンケートをKJ 法でまとめると 保育の振り返り 気付き 共通理解の方 法 などにまとめられた D 個別の指導計画作成研修 後のアンケートをKJ 法でまとめると 記録することの意味 や 必 要性の理解 等にまとめられた 個々の園の実態やニーズに合った細やかな研修内容の企画や場をコーディネートし実施することで 保育者の意欲を喚起し 保育者の資質向上 につながっていくと思われる 見えてきたこと : ニーズに応じた園内研修内容のコーディネート これまでの取組は 保育者の資質向上 に視点を当て実践を進めてきたが これらの研修の成果は相互に関連し合って保育に生かされ 繰り返し積み重ねていくことが 幼児教育の質の向上につながる一助になるのではないかと考える これら視点 1の取組の過程を図で表すと 図 2のようになる - 41 -

A 幼児特別支援教育研修 B 保育ビデオカンファレンス KJ 法によるアンケート集約 幼児教育センターの役割として見えてきたこと A 幼児特別支援教育研修 C 園内研修 (B 保育ビデオカンファレンス等 ) D 個別の指導計画作成研修 KJ 法によるアンケート集約 幼児教育センターの役割として見えてきたこと 図 2 視点 1の取組の過程 3アンケートから市内私立幼稚園長を対象に 保育者の資質及び専門性の向上について必要と思われる内容 についてアンケートを実施した 図 3から 特別支援教育の理解 保護者対応等 日々の保育の充実に重きが置かれていることがわかり 夜間利用研修と同様な内容が求められていることが伺える また 必要と思われる内容が多岐にわたっていることから ニーズに対応するためには 個々の園のニーズに応じた園内研修をコーディネートし実施していくことが ここからも 幼児教育センターに求められる役割の一つとして考えられる (2) 取組の実態視点 2から 1 幼稚園教育要領の理解 10 2 保育所保育指針の理解 3 3 学級経営力 9 4 保育技術 12 5 特別支援教育の理解 16 6 保護者対応 16 7 自己評価 自己点検 4 8 小学校との相互理解 2 9カウンセリング能力 6 10 職場のリーダーとしての資質 1 11コミュニケーション能力 14 12 幅広い生活体験 自然体験 10 13 社会人としての一般常識 マナー 20 14 その他 0 0 5 10 15 20 25 図 3 保育者の資質及び専門性の向上で必要と思われる内容 ( 特に必要と思われる内容を3つ選んで回答 ) ( 回答数 85 園中 41 園単位人 ) 1 中学校出前研修 ( 生徒の幼稚園訪問に向けた事前指導 ) 中学校の生徒を対象とした幼児教育の出前研修として 元幼稚園教諭の幼児教育センター指導主事 が担当教諭とともに家庭科の授業を行った 幼児教育センターとしての出前研修の実施目的は 将来 親となる生徒に 幼児との触れ合い方やかかわることの楽しさを経験してほしい という願いや 中 学校教員への幼児教育の啓発等も含まれている 内容は次のとおりである 対象 A 中学校 3 学年 (4クラス) B 中学校 3 学年 (4クラス) 実施年月日 平成 21 年 9 月 16 日 平成 21 年 10 月 29 日 主題名 幼児の遊びを知ろう おもちゃを作ってみよう ねらい 内容 幼児に対して関心をもち 幼稚園訪問に期待をもつ 実践を通して( 手遊びを通して幼児の発達やかかわる上での配慮点等について ) ビデオ視聴を通して( 幼稚園生活の様子や各歳児の発達の特徴について ) 幼児の遊び道具の制作を通して 幼児の遊びの意義について考える おもちゃ作りを通して( 幼児の発達や遊ぶ上での環境の配慮点等について ) 実践を通して( 幼稚園児を対象とした手作りのおもちゃ制作について ) - 42 -

< 考察 > 出前研修後の生徒の感想をまとめると 幼稚園訪問への 期待 興味 関心 意欲の高まり のほか 自分のしてもらったことにこんな意味があったことを知った 自分の幼稚園の頃のことを思い出した といった 自分への振り返り などが挙げられた また 幼稚園訪問後の生徒の感想をまとめると 出前研修で事前に 幼児の発達の特徴 かかわり方 幼稚園の様子などを知り 園訪問への見通しをもてたことでの 安心感 が多く挙げられていた また 2 校の担当教諭からは次のような感想が聞かれた 家庭科教諭が行う内容とは異なり 専門性を生かした内容であった 生徒にとっても 授業者が異なることは 新鮮であり効果的であった 訪問先の幼稚園の先生に話をしていただくのがよいと思うが 時間的なことを考えると依頼しづらいので 出前研修はありがたい T Tとしてかかわったことで 生徒の取組を客観的に見ることができた おもちゃを作る際に悩んでいる生徒に対して アドバイザー的なかかわり方がよかった 元幼稚園教諭が出前研修を行ったことで 専門性を生かすことのメリットが 生徒や担当教諭の感想から伺え 幼稚園訪問の事前指導として また幼児や幼稚園を知るといった意味でも効果があったと考える しかし 幼稚園側 中学校側とも連携のメリットは認めているものの 年間の流れのどの部分でどのような内容で実施していくことが効果的であるかなどについて 幼児教育センターが双方の仲立ちとなりコーディネートし 共に考えていくことでより交流の効果が高まっていくのではないかと思われる 見えてきたこと : 専門性を生かした 教科との連携異校種間連携のコーディネート 2 川崎市幼稚園協会との連携研修 川崎市幼稚園教育課程研修会 を公私立幼稚園教諭の合同研修として実施した 公私立幼稚園の教諭が共に協議を行うことで お互いよい刺激となり 保育実践の大切な視点を得る場となった また 川崎市幼稚園協会主催の 10 年教諭研究会 に幼児教育センター指導主事 2 名が参加し 全 6 回を通して支援を行った このような定期的な研究会に参加する機会を得ることで 幼児教育センターと各園がつながり そこから出前研修等の機会へと発展し 連携に広がりを見ることができた 3 小学校教育研究会の各教科等研究会幼稚園の生活の場面で 学びの芽がどのように育まれ 小学校の学びへとつながっていくのかについて各教科等研究会 ( 算数 音楽 図画工作 生活科 ) へ参加し話す機会を得た 幼児教育センターが各研究会等に出席し 着実に回数を重ね相互理解を図っていくことが幼児教育の啓発の一つであることを再認識した 見えてきたこと : 幼児教育の重要性のさらなる発信 4アンケートから小学校の校長等を対象に 課題やニーズを把握するため 幼 保 小連携についてのアンケートを実施した ( 回答数市内小学校長 109 名 川崎市内小学校新任総括教諭 55 名 平成 21 年 10~12 月実施 ) - 43 -

図 4 幼 保 小の連携が必要と思われること を見てみるとその必要性は 新入学児童の学級編成に関する内容に集中している 紙面の都合で割愛したが 他の質問項目では 幼稚園 保育園との関係づくり が連携を進める上での課題として挙げられている そこで課題解決のためには 幼 保 小連携のコーディネート が 求められる役割の一つとして挙げられる また 図 5の 小学校教員に理解が必要と思われる内容 については 教育 保育内容 幼児の発達や心理 といった専門性を求める内容が多く挙げられていることから ここでも小学校に向けて幼児教育の重要性の発信を行うことが 求められる役割ということができる 1 新入学児童の学級編成 2 保護者対応 3 学習とのつながり 4 子ども理解 5 幼稚園 保育園から小学校生活へのつながり 6 小学校教員の新 1 年生へのかかわり方 7 特に連携が必要とは思わない 8 その他 1 教育 保育内容 2 園生活の 1 日の流れ 3 幼児の発達や心理 4 遊びの内容 5 幼児へのかかわり方 6 保護者や家庭との連携方法 状況 7 その他 1.8% 27.5% 23.6% 38.5% 30.9% 55.0% 54.5% 81.7% 72.7% 81.7% 8 校長総括教諭 95.4% 98.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 4 幼 保 小の連携が必要と思われること ( 複数回答可 ) 0.9% 20.2% 21.8% 32.1% 30.9% 38.5% 29.1% 68.8% 52.7% 54.5% 75.2% 69.1% 76.1% 校長総括教諭 0% 20% 40% 60% 80% 100% Ⅲ 研究のまとめ 図 5 小学校教員に理解が必要と思われる内容 ( 複数回答可 ) 視点 1 保育者の資質向上 では 取組から見えてきたことを意識しながら 研修を実施するとともに 園内研修が充実するよう支援していくことが 保育者の資質向上につながる第一歩ではないかと考える また 視点 2 幼児教育の振興 啓発 においては 小学校以降の教育機関へ 幼児教育の重要性を様々な形で発信してきた 特に中学校との連携では 家庭科以外にも職業講話という形で依頼を受け実施するなど 生徒への啓発も含め成果を得ることができた 今後も着実に啓発活動を展開していくことが求められる 今回 高等学校のキャリア教育においても働きかけを行ったが 就職や進学がより身近に迫り 幼児教育センターだけでは負いきれない難しさに考えを改める結果となった しかし 保育園等の体験の事前指導という点では 中学校同様家庭科において次年度の連携に期待がもてる 視点 1と視点 2のそれぞれの取組に当たっては その成果が互いに絡み合いながら広がりや深まりを得られるように進めていくことが大切であり 今後も 引き続きこれらの取組から見えてきたことを念頭におきながら幼児教育の質の向上に向け さらに可能な取組を探っていきたい 最後に 本研究を進めるに当たりご助言をくださいました講師の先生 また アンケートにご協力いただいた 川崎市幼稚園協会園長会並びに川崎市小学校校長会始め教職員の皆様に 心より感謝し厚くお礼申し上げます 指導助言者 鎌倉女子大学短期大学部教授 ( 川崎市総合教育センター専門員 ) 岸井慶子 - 44 -