被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案要綱第一改正の趣旨被用者年金制度については 多様な生き方や働き方に公平な社会保障制度を目指す平成二十四年二月十七日の閣議決定 社会保障 税一体改革大綱 に基づき 公的年金制度の一元化を展望しつつ 今後の制度の成熟化や少子 高齢

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被用者年金一元化法

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

財財第  号

被用者年金一元化パンフ.indd

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一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

Microsoft Word ①概要(整備令)

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スライド 1

四日市市消防関係手数料条例の一部を改正する条例

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調布市要綱第  号

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

Taro-1-国民年金編2015  作成 

●国民年金法等の一部を改正する法律案

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スライド 1

国民年金法による改定率の改定等に関する政令

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

強制加入被保険者(法7) ケース1

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

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170214_【社労士会】事務連絡(期間短縮省令)

年発 第 1 号平成 2 9 年 3 月 1 7 日 日本年金機構理事長 殿 厚生労働省年金局長 ( 公印省略 ) 公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備及び経過措置に関する政令 の公布について 公的年金制度の持続可

260401【厚生局宛て】施行通知

平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

厚生年金保険 給付調整経理 当期損失金は 期首厚生年金保険給付調整積立金見込額 9,747,934,574 千円から差し引くこととし 翌年度へ繰り越す厚生年金 保険給付調整積立金は 9,708,619,939 千円となる見込みである 退職等年金給 付調整経理 1 収入 14,272,264 千円 (

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平成25年4月から9月までの年金額は

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

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「公的年金からの特別徴収《Q&A

第 1 節年金制度の概要 国民皆年金への変遷昭和 16 年労働者年金保険法の制定 ( 施行は昭和 17 年 ) 昭和 19 年労働者年金保険法を厚生年金保険法に改称昭和 23 年国家公務員共済組合法の制定昭和 28 年私立学校教職員共済組合法の制定昭和 29 年厚生年金保険法の改正 ( 旧厚生年金保

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第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

2 返還額の算定方法 (1) 前記 1の (1) (2) (5) 及び (6) の退職一時金に係る返還額 退職一時金の額に利子に相当する額を加えた額とされており この利子に相当する 額は当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職共済年金等を受ける権利 を有することとなった日の属する月までの期

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

足利市妊産婦医療費助成条例 昭和 48 年 3 月 23 日条例第 2 号改正昭和 49 年 6 月 11 日条例第 38 号昭和 59 年 12 月 20 日条例第 32 号昭和 62 年 3 月 23 日条例第 7 号平成 6 年 12 月 21 日条例第 35 号平成 10 年 3 月 24

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Microsoft Word - (差替)170620_【総務部_厚生課_櫻井望恵】論文原稿

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問 28 高年齢雇用継続給付との調整難度 A 70 問 29 特例老齢年金難度 B 72 問 30 経過的加算難度 B 74 問 31 老齢厚生年金の支給の繰下げ難度 B 76 問 32 老齢厚生年金の支給の繰上げ難度 B 80 問 歳以後の在職老齢年金難度 A 84 問 34 障害厚生

Web 版 Vol.59( 通巻 704 号 ) 中高齢寡婦加算 ( 遺族基礎年金の4 分の3) 779,300 円 3/4=584,475 円 584,500 円 (100 円単位 ) (2) 老齢厚生年金の年金額の算定式 平成 30 年度の本来水準と従前額保障 図表

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当該年度の四月一日から同年度の十二月三十一日までの当該会員市町村の前期高齢被保険者に係る拠出対象額 当該年度の当該会員市町村の前期高齢被保険者に係るアに掲げる額並びに後期高齢者支援金及び病床転換支援金の納付に要した費用の額との合計額の十二分の九 Ⅱ 当該年度の前年度の前期高 齢者交付金の額 ( 三ヶ

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平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2909_0 概要

●政府管掌年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案


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(1) 厚生労働省の課長通知の内容及び 厚生年金基金制度への影響 について 平成 27 年 9 月 30 日付厚生労働省課長通知 ( 下記リンクをご参照ください ) 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の 施行に伴う企業年金関係通知の一部改正等について 課長通知

Taro-03 案文・理由 jtd

議案第 20 号小松島市消防団員等の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例 改正の趣旨 非常勤消防団員等の損害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令が平成 28 年 4 月 1 日から施行されることに伴い 非常勤消防団員等の公務上の災害に対する損害補償に関し 同一の事由により他の法律による

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

独立行政法人教職員支援機構法


2906_0 概要

地基企第 5 号平成 28 年 1 月 26 日 地方公務員災害補償基金各支部長殿 地方公務員災害補償基金理事長丸山淑夫 ( 公印省略 ) 地方公務員災害補償法施行令の一部改正について ( 通知 ) 標記について 総務省自治行政局公務員部安全厚生推進室長から別添 ( 写し ) のとおり通知がありまし

第 1 章 総則 第 1 節年金制度の概要 2 第 2 節年金の目的等 4 1

二いて 同法第二十八条の規定により記録した事項の訂正がなされた上でこの法律の施行の日(以下 施行日 という )以後に当該保険給付を受ける権利に係る裁定が行われた場合においては その裁定による当該記録した事項の訂正に係る保険給付を受ける権利に基づき支払うものとされる保険給付(当該裁定前に生じた保険給付

受けているときは これらの年金総額が 230 万円となるように計算されます 計算例 1. 単一の共済年金が支給されている場合 事例 1 退職共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額退職共済年金 210 万円老齢基礎年金 60 万円 (= 組合員期間に係る基礎年金相当額 ) 退職

年 発 第     号

【作成中】2903_0 概要

強制加入被保険者(法7) ケース1

- 2 - のとする )を合算した額をいう )を加算した額とし 当該請求のあつた日の属する月の翌月から 年金の額を改定する 一七万二千円に改定率を乗じて得た額二第二十七条本文に規定する老齢基礎年金の額に 保険料免除期間(第九十条の三第一項の規定により納付することを要しないものとされた保険料に係るもの

年金制度のポイント

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

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六十五歳以上七十歳未七十歳以上 三 九三〇円一五 二九一円 三 九三〇円一三 二八四円 附則 1 この告示は 平成四年四月一日から施行し この告示の施行の日 ( 以下 施行日 という ) 以後の期間に係る年金たる補償に係る平均給与額及び施行日以後に支給すべき事由が生じた休業補償に係る平均給与額につい

強制加入被保険者(法7) ケース1

板書ノート 1 労働編 6 頁 公務員関係等の適用 の表を, 次の表に差し替 える 改正労働 ( が改訂箇所 ) 公務員等 労基法の適用 労災法の適用 一般職の国家公務員 適用しない 適用しない 行政執行法人の職員 適用する 適用しない 行政執行法人以外の独立行政法人の職員 適用する 適

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

法第二十六条において準用する場合及び法第五十三条第一項の規定に基づく政令によって適用される場合を含む ) 及び法第四十六条第二項の規定により入院の措置を行うとき 又は行ったときは 別記第五号様式により通知しなければならない ( 平一六規則二三 平二四規則五 一部改正 ) ( 入院の延長勧告書 ) 第

( 条例第 4 条第 1 項に規定する額 ) 第 4 条条例第 4 条第 1 項に規定する額は 病院若しくは診療所等 ( 保険薬局を除く ) の診療報酬明細書 ( 訪問看護診療費明細書を含む ) 又は医療保険各法に定める療養費支給申請書ごとに 次の各号に掲げる区分に対し定める額とする なお 医療に関

第14章 国民年金 

PowerPoint プレゼンテーション

4-2砺波市重度心身障害者等医療費の助成に関する条例施行規則


第七条二被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者 厚生年金保険法 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法 国内居住要件 被用者年金各法 社会保険の適用事業所にお勤めの方 国家公務員 地方公務員 私立学校教職員 なし 年齢要件なし (65 歳以上の老齢厚生年金等の受給権者

保育所に入所できないことを事由とする育児休業手当金の延長要件の見直し(地方公務員の「パパ・ママ育休プラス」の場合)(あっせん)

共済年金は厚生年金に統一されます 平成 27 年 10 月から被用者年金が一元化されます 目次 Ⅰ 被用者年金制度の一元化 2 改正の趣旨 公務員等も厚生年金に加入し 2 階部分の年金は厚生年金に統一されます 制度的な差異については基本的に厚生年金に揃えて解消します 保険料率は厚生年金の保険料率に統


年金制度の体系 現状 ( 平成 26 年 3 月末現在 ) 加入員数 48 万人 加入者数 18 万人 加入者数 464 万人 加入者数 788 万人 加入員数 408 万人 国民年金基金 確定拠出年金 ( 個人型 D C ) 確定拠出年金 ( 企業型 DC) 厚生年金保険 被保険者数 3,527

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他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

[ 組合員期間等の特例 ] 組合員期間等については 年齢 職種などにより 過去の制度からの経過措置が設けられており 被用者年金制度の加入期間 ( 各共済組合の組合員期間など ) については 生年月日に応じて次表の年数以上であれば 組合員期間等が 25 年以上とみなされます 生 年 月 日 組合員期間

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

付加退職金の概要 退職金の額は あらかじめ額の確定している 基本退職金 と 実際の運用収入等に応じて支給される 付加退職金 の合計額として算定 付加退職金は 運用収入等の状況に応じて基本退職金に上乗せされるものであり 金利の変動に弾力的に対応することを目的として 平成 3 年度に導入 基本退職金 付

地基企第 36 号平成 27 年 9 月 30 日 地方公務員災害補償基金各支部事務長殿 地方公務員災害補償基金 企 画 課 長 ( 公 印 省 略 ) 年金のしおりの交付方法等について の一部改正について ( 通知 ) 年金のしおりの交付方法等について ( 平成 7 年 8 月 1 日地基企第 5

●生活保護法等の一部を改正する法律案

Transcription:

資料 2 被用者年金一元化法案 について ( 要綱 )

被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案要綱第一改正の趣旨被用者年金制度については 多様な生き方や働き方に公平な社会保障制度を目指す平成二十四年二月十七日の閣議決定 社会保障 税一体改革大綱 に基づき 公的年金制度の一元化を展望しつつ 今後の制度の成熟化や少子 高齢化の一層の進展等に備え 年金財政の範囲を拡大して制度の安定性を高めるとともに 民間被用者 公務員を通じ 将来に向けて 同一の報酬であれば同一の保険料を負担し 同一の公的年金給付を受けるという公平性を確保することにより 公的年金全体に対する国民の信頼を高めるため 厚生年金保険制度に公務員及び私学教職員も加入することとし 厚生年金保険制度に統一すること 第二厚生年金保険法の一部改正等一被保険者資格について 公務員及び私学教職員(公務員共済組合の組合員及び私立学校教職員共済制度(以下 私学共済制度 という )の加入者等をいい 以下 公務員等 と総称する )に係る適用1

除外規定を削除すること (第十二条関係)二制度間差異の解消関係1公務員等の被保険者資格について 七十歳の年齢制限を設けること (第九条関係)2総報酬月額相当額と老齢厚生年金の基本月額の合計額が支給停止調整額を超えるときに老齢厚生年金の一部又は全部を支給停止する仕組みを 国会議員又は地方公共団体の議会の議員にも適用すること (第四十六条及び附則第十一条関係)3六十歳代前半の公務員等退職者に係る在職中の老齢厚生年金等の支給停止調整額について 四十六万円から二十八万円に引き下げること また 国民年金法等の一部を改正する法律(平成十六年法律第百四号 以下 平成十六年改正法 という )において七十歳以上の使用される者に対しても在職中の老齢厚生年金の一部又は全部を支給停止する仕組み(支給停止調整額は四十六万円)を導入した際に 昭和十二年四月一日以前に生まれた者には適用しないとしていた経過措置を廃止すること (平成十六年改正法附則第四十三条関係)4公務員等に係る障害給付についても保険料納付要件を課すこと (第四十七条関係)2

5公務員等に係る遺族給付の転給制度を廃止すること (第五十九条関係)6二以上の種別の被保険者であった期間を有する者については 当該期間を合算し 一の期間のみを有するものとみなして二十年以上ある場合には 老齢厚生年金に加給年金額を加算できることとすること (第七十八条の二十七関係)7二以上の種別の被保険者であった期間を有する者については 当該期間を合算し 一の期間のみを有するものとみなして二十年以上ある場合には 遺族厚生年金に中高齢寡婦加算額を加算できることとすること (第七十八条の三十二第三項関係)三実施機関関係1この法律に規定する実施機関は 次に掲げる事務の区分に応じて定める者とすること (第二条の五関係)ア次のイからエまでに規定する被保険者以外の被保険者であり 又はあった期間に係る事務厚生労働大臣イ国家公務員共済組合の組合員たる被保険者であり 又はあった期間に係る事務国家公務員共済3

組合連合会及び国家公務員共済組合ウ地方公務員共済組合の組合員たる被保険者であり 又はあった期間に係る事務地方公務員共済組合連合会 全国市町村職員共済組合連合会及び地方公務員共済組合エ私学共済制度の加入者たる被保険者であり 又はあった期間に係る事務日本私立学校振興 共済事業団2厚生労働大臣は 実施機関を所管する大臣を経由して共済組合等に拠出金等に関し必要な報告を求めるほか 所管大臣に対し その報告に関し監督上必要な命令や監査の実施を求めることができることとすること (第八十四条の八及び第八十四条の九関係)四費用負担関係1共通財源関係実施機関(厚生労働大臣を除く )の積立金のうち共通財源として厚生年金保険事業に供する積立金については 平成二十七年度における実施機関(厚生労働大臣を除く )の厚生年金保険給付に要4

する費用等(基礎年金拠出金を含む ただし 公費負担を除く )に 平成二十六年度の末日における厚生年金勘定の積立金等の額を平成二十七年度における政府が負担する厚生年金保険給付に要する費用等(基礎年金拠出金を含む ただし 公費負担を除く )で除して得た率(積立比率)を乗じて得た額とすること (附則第二十七条関係)改正法2拠出金と交付金関係ア政府は 毎年度 厚生年金の保険給付に要する費用等を 実施機関(厚生労働大臣を除く )に対し交付金として交付すること (第八十四条の三関係)イ実施機関(厚生労働大臣を除く )は 毎年度 拠出金を納付すること (第八十四条の五関係)ウ拠出金の額は 当該年度における拠出金算定対象額(当該年度における厚生年金保険給付等の総額に基礎年金拠出金の合計額を加えた額)に 標準報酬按分率及び積立金按分率をそれぞれ乗じてあんあん得た額の合計額から 当該実施機関(厚生労働大臣を除く )が納付する基礎年金拠出金の額を控除した額とすること (第八十四条の六関係)エ当分の間 支出費按分率を百分の五十として導入する ただし 平成三十九年度を目途として検あん5

討を行い その結果に基づいて所要の措置を講ずること (附則第二十三条から第二十三条の四まで関係)3積立金の管理運用関係ア共通財源としての積立金の運用は 専ら厚生年金保険の被保険者の利益のために 長期的な観点から 安全かつ効率的に行うものとすること (第七十九条の二関係)イ積立金の管理及び運用の基本的な指針については 厚生労働大臣が案を作成し 各大臣と協議の上 各大臣が共同して定めること (第七十九条の四関係)ウ管理運用主体は 共同して 積立金の資産の構成の目標を定めること (第七十九条の五関係)エ積立金の管理及び運用の状況については 毎年度 厚生労働大臣が案を作成し 各大臣と協議の上 各大臣が共同して評価し 公表すること (第七十九条の九関係)五厚生年金保険法による保険給付は 公務員については 国家公務員法第に規定する年金制百二十五条度及び地方公務員法第四十三条に規定する共済制度の一部とすること (第百条の三の四関係)六年金保険者拠出金(旧三共済に係る制度間調整)に関する規定を削除すること (附則第十八条から6

第二十三条まで関係)第三国家公務員共済組合法及び国家公務員共済組合法の長期給付に関する施行法の一部改正一国家公務員共済組合法関係1国家公務員共済組合法における長期給付は 厚生年金保険法に規定する保険給付とすること (第七十二条関係)2共済年金に関する規定の削除等所要の規定の整備を行うことにより 遺族共済年金の転給制度の廃止等を行うこと (第七十二条の二から第九十三条の十七まで及び附則第十二条の二から第十三条の十まで関係)3国家公務員共済組合は 組合員たる被保険者に係る厚生年金の保険料並びに短期給付及び福祉事業の掛金を一体的に徴収すること (第百条から第百一条まで関係)4国家公務員共済組合法の長期給付の制度は 国家公務員法に規定する年金制度とする第百二十五条こと (第百二十六条の六関係)7

5その他所要の規定の整備を行うこと 二国家公務員共済組合法の長期給付に関する施行法関係追加費用対象期間を有する者の退職共済年金等の額(年額)について その年金額が控除調整下限額(二百三十万円に各年度の再評価率をそれぞれ乗じて得た金額)を超えるときは 当該年金額は 追加費用対象期間に係る当該年金額の百分の二十七に相当する額を控除した金額とすること ただし その控除額が控除前の年金額の百分の十に相当する額を超えるときは 当該百分の十に相当する額を当該控除額とし 控除後の年金額が控除調整下限額より少ないときは 控除調整下限額をもって当該年金額とすること (第十三条の二から第十三条の四まで関係)第四地方公務員等共済組合法及び地方公務員等共済組合法の長期給付等に関する施行法の一部改正一地方公務員等共済組合法関係1指定都市職員共済組合を全国市町村職員共済組合連合会の構成組合とすること (第二十三条 第二十七条 第三十条及び附則第十四条の三から第十四条の五まで関係)8

2保険料及び給付額の算定基礎について標準報酬制度に移行すること (第五十四条の二から第五十四条の四関係)3地方公務員等共済組合法における長期給付は 厚生年金保険法に規定する保険給付とすること (第七十四条関係)4共済年金に関する規定の削除等所要の規定の整備を行うことにより 遺族共済年金の転給制度や地方公共団体の長に対する共済年金額の加算特例等を廃止すること (第七十五条から第百七条の十一まで及び附則第十八条の二から第二十八条の十三まで関係)5地方公務員共済組合における積立金については 地方公務員共済組合連合会が運用状況の管理を行うものとすること (第百十二条の三から第百十二条の九まで関係)6地方公務員共済組合は 組合員たる被保険者に係る厚生年金の保険料並びに短期給付及び福祉事業の掛金を一体的に徴収すること (第百十四条から第百十五条まで関係)7地方公務員等共済組合法の短期給付及び長期給付の制度は 地方公務員法第四十三条に規定する共済制度とすること (第百四十五条関係)9

8その他所要の規定の整備を行うこと 二地方公務員等共済組合法の長期給付等に関する施行法関係追加費用対象期間を有する者の退職共済年金等の額(年額)について その年金額が控除調整下限額(二百三十万円に各年度の再評価率をそれぞれ乗じて得た金額)を超えるときは 当該年金額は 追加費用対象期間に係る当該年金額の百分の二十七に相当する額を控除した金額とすること ただし その控除額が控除前の年金額の百分の十に相当する額を超えるときは 当該百分の十に相当する額を当該控除額とし 控除後の年金額が控除調整下限額より少ないときは 控除調整下限額をもって当該年金額とすること (第十三条の二 第二十二条の二及び第二十七条の二関係)第五私立学校教職員共済法及び日本私立学校振興 共済事業団法の一部改正一私立学校教職員共済法関係1準用する国家公務員共済組合法の長期給付関係規定の改正に伴う読替え規定の削除等所要の規定の整備を行うこと (第二十五条から第二十五条の三まで関係)10

2日本私立学校振興 共済事業団は 私学共済制度の加入者たる被保険者に係る厚生年金の保険料を共済掛金と一体的に徴収すること (第二十七条関係)3その他所要の規定の整備を行うこと 二日本私立学校振興 共済事業団法関係1日本私立学校振興 共済事業団は その業務として厚生年金保険法による保険給付等を行うこと (第二十三条関係)2その他所要の規定の整備を行うこと 第六国民年金法の一部改正厚生年金保険法の一部改正における実施機関の規定の整備に伴う用語の整理等の所要の規定の整備を行うこと 第七特別会計に関する法律の一部改正11

厚生年金勘定の歳入に実施機関(厚生労働大臣を除く )からの拠出金を加え 歳出に実施機関(厚生労働大臣を除く )への交付金を加える等の所要の措置を講じること (第百十一条関係)第八恩給法等の一部を改正する法律の一部改正公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定める日の属する月以降の文官に給する普通恩給等の年額について 当該年額が控除調整下限額(二百三十万円に各年度の再評価率をそれぞれ乗じて得た額)を超えるときは 当該年額に〇 九を乗じて得た額とすること ただし その額が控除調整下限額に満たないときは 控除調整下限額とすること (附則第六条関係)第九経過措置一厚生年金保険制度における年金たる保険給付に関する経過措置等1旧国家公務員共済組合員期間 旧地方公務員共済組合員期間及び旧私立学校教職員共済加入者期間は 厚生年金保険の被保険者であった期間とみなすこと (改正法附則第七条関係)12

2施行日以前において共済組合等が支給する改正前共済法の規定による年金である給付の受給権を有していた者に支給する厚生年金保険法による老齢厚生年金の額については 当該年金である給付の額の計算の基礎となった旧国家公務員共済組員期間 旧地方公務員共済組合員期間及び旧私立学校教職員共済加入者期間は 計算の基礎としないこと (改正法附則第十一条関係)3保険料率の経過的特例(改正法附則第八十三条から第八十五条まで関係)ア国家公務員共済組合及び地方公務員共済組合の組合員たる被保険者等の保険料率保険料率については 施行日の属する月から平成二十八年八月までの月分の千分の百七十二 七八から 毎年度千分の三 五四ずつ引き上げ 平成二十九年九月から平成三十年八月までの月分については千分の百七十九 八六とし 平成三十年九月に千分の百八十三とすること イ私学共済制度の加入者たる被保険者等の保険料率保険料率については 施行日の属する月から平成二十八年三月までの月分の千分の百四十三 五四から 毎年度千分の三 五四ずつ引き上げ 平成三十八年四月から平成三十九年三月までの月分については千分の百八十二 四八とし 平成三十九年四月に千分の百八十三とするほか 被保険者13

等の負担する保険料の一部について 実施機関積立金以外の積立金の一部をもって充てることができることとすること 4在職支給停止の強化に伴う既裁定年金への影響を緩和するための経過的な措置を講じ 賃金と改正前の在職支給停止による支給停止後の年金額との合計額の百分の十に相当する額を改正後の在職支給停止の支給停止額の上限とするとともに 特別支給の老齢厚生年金に係る在職支給停止については 賃金と改正前の在職支給停止による支給停止後の年金額の合計額(月額)が三十五万円を下回って停止しないこと (改正法附則第十三条から第十七条まで関係)5その他所要の規定の整備を行うこと 二国家公務員共済組合法の一部改正に伴う経過措置所要の規定の整備を行うこと 三地方公務員等共済組合法の一部改正に伴う経過措置所要の規定の整備を行うこと 14

第十関係法律の一部改正その他関係法律について 所要の改正を行うこと 第十一施行期日(改正法附則第一条関係)この法律は 平成二十七年十月一日から施行すること ただし 第三の二 第四の二及び第八の事項は この法律の公布の日から起算して一年を超えない範囲で政令で定める日から 第四の一の1は平成二十六年十二月一日から施行すること 第十二検討(改正法附則第二条及び第三条関係)一公務員等の職域加算額廃止後の新たな年金については 平成二十四年中に検討を行い その結果に基づいて 別に法律で定めるところにより 職域加算額の廃止と同時に設けること 二職域加算額の廃止に伴う必要な経過措置については 別に法律で定めること 15