観光客等の動向等資料資料 4 1. 山梨県及び静岡県への観光入込客数 表 1-1 観光目的 日本人 観光庁 : 観光入込客統計の抜粋 1 観光入込客数 ( 千人回 ) 都道府県県内県外小計宿泊日帰り宿泊日帰り宿泊日帰り 総計 H22 19 山梨県 428 4,474 4,125 14,955 4,553 19,429 23,982 22 静岡県 2,353 21,160 8,512 27,146 10,865 48,306 59,171 小計 2,781 25,634 12,637 42,101 15,418 67,735 83,153 表 1-2 観光目的 訪日外国人 1 観光入込客数 ( 千人回 ) 都道府県 宿泊 日帰り 小計 H22 19 山梨県 371 119 490 22 静岡県 271 5 276 小計 642 124 766 1
2. 富士山周辺への観光入込客数 山梨県及び静岡県において 観光庁の基準に基づき推計を行った結果は以下のとおり ( 比較可能な最新データである平成 22 年のデータ ) 年間で山梨県と静岡県あわせて 4,700 万人 うち山梨県 1,600 万人 山梨は 7 月と 8 月の 2 月で 33% と全体の 1/3 が集中 静岡は 22% 富士山五合目には 332 万人が訪れており 1,600 万人のうち約 20% が来訪 5.348140 7,010,274 ( 単位 : 人 ) 富士 東部圏域 富士地域 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 合計 富士山五合目 66,256 62,299 128,815 298,485 350,447 279,535 738,692 924,503 470,999 1,399 199 199 3,321,828 富士吉田 河口湖 三つ峠周辺 631,736 395,894 500,103 485,853 686,229 575,724 931,139 1,590,891 678,264 572,547 852,834 371,865 8,273,079 本栖湖 精進湖 西湖周辺 182,254 179,004 155,498 230,548 705,541 187,444 256,475 511,136 243,608 204,862 205,798 121,314 3,183,482 山中湖 忍野周辺 66,001 113,739 58,749 66,887 136,376 66,432 114,116 281,188 134,325 117,085 166,100 122,842 1,443,840 大月 北都留桂川 道志川周辺小計 946,247 750,936 843,165 1,081,773 1,878,593 1,109,135 2,040,422 3,307,718 1,527,196 895,893 1,224,931 616,220 16,222,229 富士宮市 719,404 233,667 322,453 376,882 683,908 336,921 454,317 893,599 459,757 402,328 526,241 212,136 5,621,613 富士市 469,973 672,411 631,575 542,706 616,100 566,329 635,316 882,930 416,709 478,374 542,758 477,111 6,932,292 御殿場市 1,139,214 682,200 1,033,165 970,118 1,127,829 959,501 1,093,264 1,758,549 1,024,795 1,025,891 1,131,902 1,113,765 13,060,193 裾野市 186,764 137,412 170,224 126,028 243,754 109,705 177,850 430,936 184,364 175,982 168,896 138,099 2,250,014 長泉町 20,874 18,542 24,803 33,751 42,412 37,777 22,785 41,336 37,621 35,200 46,583 34,156 395,840 小山町 171,193 116,487 191,427 291,062 211,889 170,144 291,813 327,579 254,438 223,976 267,378 204,463 2,721,849 小計 2,707,422 1,860,719 2,373,647 2,340,547 2,925,892 2,180,377 2,675,345 4,334,929 2,377,684 2,341,751 2,683,758 2,179,730 30,981,801 両県合計 3,653,669 2,611,655 3,216,812 3,422,320 4,804,485 3,289,512 4,715,767 7,642,647 3,904,880 3,237,644 3,908,689 2,795,950 47,204,030 ( 構成比 ) H22 年 7.7% 5.5% 6.8% 7.3% 10.2% 7.0% 10.0% 16.2% 8.3% 6.9% 8.3% 5.9% 100.0% 上記推計値には御殿場プレミアムアウトレットの来場者 ( 約 1,000 万人 ) が含まれている 2
3. 外国人の状況 山梨県を訪問する外国人の比率は 東京 大阪 ~ 千葉 愛知 福岡に次ぐ第 4 グループに属しており 5.5%~8.2% と高い割合となっている また 観光地別にみた場合に 富士山 富士五湖 富士急ハイランドは 6.3~7.8% であり 山梨県全体とほぼ同率となっている 訪問割合から単純に推計すると 30 万人 ~50 万人の外国人が訪れている 順位 平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年平成 21 年平成 22 年 2006-2007 2007-2008 2008 2009 2010 1 東京 57.4 東京 58.2 東京 58.9 東京 58.8 東京 60.3 2 大阪 23.7 大阪 25.8 大阪 25.0 大阪 24.4 大阪 26.1 3 京都 20.3 京都 21.8 京都 21.4 京都 20.6 京都 24.0 4 神奈川 18.8 神奈川 16.3 神奈川 16.0 神奈川 16.7 神奈川 17.8 5 千葉 16.7 千葉 11.4 千葉 11.8 千葉 12.7 千葉 15.0 6 愛知 9.6 福岡 9.6 愛知 10.1 愛知 9.6 愛知 10.9 7 福岡 8.7 愛知 9.4 福岡 9.7 福岡 8.6 福岡 9.1 8 兵庫 7.4 兵庫 8.8 兵庫 8.1 北海道 8.0 北海道 8.8 9 山梨 6.6 北海道 7.6 北海道 8.1 兵庫 7.9 山梨 8.2 10 北海道 6.4 奈良 7.1 奈良 6.5 山梨 6.8 兵庫 7.6 11 奈良 6.1 山梨 5.5 山梨 5.9 奈良 6.2 奈良 7.5 都市 観光地別訪問率富士山 富士五湖 富士急ハイランド 6.3 7.8 JNTO 訪日外客訪問地調査 等による 空港等での聞き取り調査 サンプル数 14,000~21,000 3 訪日客数 6,789,658 8,611,175 うち観光客数 4,759,833 6,361,974 単純計算値 ( 参考 観光客数から計算 ) 富士山等訪問者 299,869 496,234
4. 周辺施設利用者の属性 (1) 調査対象 居住地 年齢 周辺施設利用者へのアンケート調査の回答者は 全体で 361 人 うち学習施設利用者 80 人 エコツアー参加者 50 人であり その他一般観光客が 231 人だった また 年齢層では 60 歳代以上が 27.7% であり 30 歳代以下は 33.8% であった 国内居住者の居住地については 東京都と神奈川県で 40% 以上を占めており 関東地方で過半数を占めている 4
(2) 旅行目的 情報収集方法 今回の旅行の目的は約半数が観光としている 散策や写真撮影が続き その他ではドライブが 25 件含まれていた 事前の情報収集は インターネットが 40.2% で最も多く 特に集めていない も 24.4% の回答があった 内容としては 見どころや観光スポット が最も多く 交通アクセス や 宿や食事等 が続いており 7 割が 十分 やや十分 と回答している 5
(3) 立ち寄り施設 満足度 今回 または以前に立ち寄った施設については 調査を行った山梨県富士ビジターセンター 河口湖フィールドセンター 田貫湖ふれあい自然塾 富士吉田市歴史民俗博物館 道の駅 ( 富士山レーダードーム館を含む ) をあげている 満足度は高く 7 割以上が満足している 興味を持った情報については 自然が 6 割 歴史文化と成り立ちがそれぞれ 2 割であった 6
(4) 必要とする情報 必要と感じた富士山地域の情報 富士山地域にあったらよいと思うもの については 約 1/3 がビューポイントの情報を求めている 観光スポット情報や交通アクセス情報 散策や探勝コースがそれにつづいており 歴史文化の解説は 11.1% 登山情報は 8.3% であった 7
5. 富士山登山者数 環境省が 4 つの登山道 ( 吉田ルート 須走ルート 御殿場ルート及び富士宮ルート ) のそれぞれ 8 合目付近に赤外線カウンターを設置して計測している 4 登山道合計で 約 30 万人が富士登山を行っている 平成 22 年度については 吉田ルートが約 18.5 万人となっており 前述の平成 22 年の富士山五合目が約 332 万人であるため その 5.6% が富士登山を行ったと考えられる 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 吉田ルート 108,247 119,631 132,980 172,369 169,217 184,320 165,038 富士宮ルート 57,962 61,611 54,011 64,034 67,590 78,614 72,441 須走ルート 25,416 30,536 33,394 52,323 43,861 48,196 40,179 御殿場ルート 8,667 9,232 11,157 16,624 11,390 9,845 15,758 合計 200,292 221,010 231,542 305,350 292,058 320,975 293,416 8
6. 富士登山者の属性 (1) 外国人 居住地 年齢 富士登山者へのアンケート調査の回答者は 全体で 1,080 人 うち外国人が 254 人 23.5% を占めた また 年齢層では 20 歳代以下が 41.3% であり 30 歳代以下とあわせて 2/3 を占めている 国内居住者の居住地については 東京都と神奈川県で 40% を占めており 関東地方で過半数を占めている 9 参考比較日本生産性本部の レジャー白書 によれば H22 の登山人口における 30 歳代以下の構成比は約 35% 富士山は約 67%
(2) 旅行目的 今回の旅行の目的は 90% 近くが富士山登山と回答しているが 外国籍の場合には 富士山周辺地域の観光を目的としている割合が 22.8% と日本人の 10 倍となっている 10
(3) 登山経験 日程 来訪形態 富士登山の経験は初めてが 65.2% を占めている 外国籍の場合には 当然 86.8% と高くなるが 2 回目以上という回答も 9.2% あった 日程は 夜行もしくは 1 泊が大部分を占めているが 国籍別にみると 日本人は宿泊 外国人は夜行の割合が高い 11
7 割以上が個人旅行で来ているが 登山ツアーも 2 割程度となっている 外国人はあまり登山ツアーを利用しない傾向がみられる 登山経験は 初めてとあまりないが過半数を占める 外国人については 登山経験を持つ人の割合が高い 12
(4) 情報収集方法等 事前情報はインターネットから得ていることが多い また 周辺施設を訪問して情報収集をする人は 20% 程度となっている 内容は登下山道の状況が中心であるが 不足していると感じている割合も高い 13
7. 富士ビジターセンターへの観光客 ( 年度別 ) ( 単位 : 人 ) 年度 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 総人数 90,822 131,888 150,416 159,248 171,662 171,795 140,016 157,246 196,646 228,470 247,237 236,404 251,065 192,937 うち外国人 12,729 26,736 37,190 38,716 54,096 61,892 57,986 68,629 98,943 131,689 152,577 133,793 152,713 80,516 外国人割合 14.0% 20.3% 24.7% 24.3% 31.5% 36.0% 41.4% 43.6% 50.3% 57.6% 61.7% 56.6% 60.8% 41.7% 300000 250000 200000 150000 100000 総人数 うち外国人 50000 0 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 団体客の場合 富士ビジターセンターへの立ち寄りは 富士山五合目へ向かう途中が多い 館内の滞在時間は 30 分 ~60 分以内で 写真撮影 ~ ビデオ観賞 ~ 買い物といった行動を示している 14
富士ビジターセンターへの観光客 (H22 月別 ) ( 単位 : 人 ) 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月合計 総人数 37,006 20,432 19,038 24,913 25,678 19,731 21,501 17,376 19,802 16,421 20,792 8,375 251,065 うち外国人 外国人の割合 27,727 11,525 10,568 14,766 12,676 10,639 10,986 9,063 12,643 11,148 15,493 5,479 152,713 74.9% 56.4% 55.5% 59.3% 49.4% 53.9% 51.1% 52.2% 63.8% 67.9% 74.5% 65.4% 60.8% 40000 35000 30000 25000 20000 15000 総人数 うち外国人 10000 5000 0 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 15
富士ビジターセンターへの観光客 ( 外国人内訳 ) 外国人入館者の地域別内訳 (H23 年度 ) ( 単位 : 人 ) 1.4% 地域名 人数 構成比 % 東アジア 54,016 67.1% 東南アジア 6,963 8.6% 南 中央アジア 255 0.3% 中近東 北アフリカ 126 0.2% 2.2% 0.9% 0.2% 0.6% 18.5% 0.0% 東アジア東南アジア南 中央アジア中近東 北アフリカアフリカ アフリカ 20 0.0% 東ヨーロッパ 175 0.2% 西ヨーロッパ 727 0.9% 北アメリカ 1,795 2.2% 中南米 1,096 1.4% 0.0% 0.2% 0.3% 8.6% 67.1% 東ヨーロッパ西ヨーロッパ北アメリカ中南米オセアニアバスツアー オセアニア 460 0.6% その他 / 不明 バスツアー 14,873 18.5% その他 / 不明 10 0.0% 合計 80,516 100.0% 1 東アジア地域からの来訪が 67%( うち中国で 61%) 以上を占める 2 割合は少ないものの 北アメリカ 中南米 東西ヨーロッパなど 世界全域からの来訪がある 16
8. 北口本宮冨士浅間神社への観光客 ( 単位 : 人 ) H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 観光客数 ( 延べ人数 ) 582,500 633,600 536,100 641,100 609,122 1,115,422 985,000 1,098,188 1,190,245 1,272,454 H19.1 暫定リスト記載 H23.1 推薦書提出 1,400,000 観光客数推移 1,200,000 1,000,000 800,000 600,000 来訪者数 400,000 200,000 0 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 17
( 平成 22 年 ) 静岡側ルート計 136,655 人 2 登山者計 320,975 人 2 20 歳代以下 41.3% 30 歳代 25.6% 富士登山が初めて 65.2% 東京 神奈川から 40.4% 外国人 23.5%( うち中国 韓国 3 割 ) 富士地域 30,981,801 人 静岡県 ( 観光客 ) 日本人 59,171,000 人外国人 276,000 人 富士宮ルート 78,614 人 須走ルート 48,196 人 1 御殿場ルート 9,845 人 1 御殿場プレミアムアウトレット来場者約 10,000,000 人を含む 1 観光庁の統計に基づく観光入込客数 2 環境省調査 (8 合目付近 ) 3 環境省 富士山の適正利用に関するアンケート調査など 4 日本政府観光局 (JNTO) 推計値 5 富士ビジターセンター調べ 吉田ルート 184,320 人 富士ビジターセンター 251,065 人 ( うち外国人 152,713 人 ) 2 五合目 3,321,828 人 ( うち 7 月 8 月で 166 万人 ) 来日外国人 8,612,000 人 18 5 4 1 富士 東部圏域 16,222,229 人 ( 県全体の 67%) 1 山梨県 ( 観光客 ) 日本人 23,982,000 人外国人 490,000 人 3 1
10. まとめ 富士山周辺への訪問者は約 1600 万人と多く その大半が観光目的となっていると推定されるが これら観光客に対して富士山の理解と保全活動への参画を促すことにより 将来にわたる価値の継承に極めて高い効果が見込まれる 5 合目への来訪者数 ( 約 330 万人 ) 富士ビジターセンターの来訪者数 ( 約 20 万人 ) 及び富士登山者には初心者が多いこと等を勘案すれば 5 合目においても世界遺産としての価値やマナー等を啓発する取り組みが必要 外国人来訪者が多く (30 万 ~50 万人 ) 受入体制や情報発信のありかた等について配慮することが必要 19