平成 24 年度版 小 中学校における土曜日の半日授業の実施 Q&A 目的 制度 福岡市では 学校と保護者や地域住民と共に子どもたちを育てつつ さらに開かれた学校づくりを進めているところです 今回 学校週 5 日制の趣旨を踏まえつつ 開かれた学校づくりを一層推進する観点から本市の小 中学校において 各学校の実情に応じて 児童生徒の代替休業日 ( 以下 代休日 という 以下同じ ) を設けない土曜日の半日に授業を行うことができるようにしました Q1 今までの土曜日の授業との違いは? A 児童生徒の代休日が設定されるか 否かの違いです 1 従来の休業日を授業日に振替る場合は 1 日を単位とし 代休日を設定できました 2 今回の土曜日の半日授業は 児童生徒の代休日を設定することなく 教育課程に位置づけられた授業又は学校行事を行うというものです 先生方の週休日の振替については 同一週内で設定することが望ましいのですが 実際は取りにくい現状があると思います そこで 前 8 週間後 16 週間で設定できるようになりました Q2 授業時間数を増やすのが目的ですか? A 授業時間を増やすことが目的ではありません 年間の総授業時間数を増やすことはできますが 土曜日 (1 回 ) に増えた3~4 時間のうちその前後の週の授業時間数を調整することができ 児童生徒に向き合う時間を増やすことができます 例 : 週に5 時間の日が1 回しかなかったが 2 回にすることが可能になります Q3 この土曜授業は必ず取り組まなければならないのですか? A そうではありません 小学校と中学校の違いはあると思いますが 既に学習参観 授業参観 さらに公民館の子どもの健全育成関連事業 ( 土曜日の子どもの居場所づくり事業など ) や中体連の大会 中文連の発表会 高校の体験入学などが土曜日に予定されています このような状況の中で 本年度の土曜日の半日授業が可能な日が限られていることや先生方や児童生徒の負担を考えて 上限を月 2 回としたのもこのような理由からです Q4 日曜日や祝日にはこの半日授業は行えますか? A 原則行えません 1
Q5 なぜ月 2 回までしかできないの? A 現段階では月 2 回を限度とすることが適当と考えています 理由はQ3と関係しますが 学校週 5 日制は 子どもたちに ゆとり を確保する中で 学校 家庭 地域などが連携しつつ 生きる力 である自ら学び自ら考える力や豊かな人間性を養うことを目的にして実施されています その基本的な枠組みを崩すような状況にはありません また 週休 2 日制は 全国的に定着をみており 児童生徒や保護者 地域の対応がそれに馴染んだものになっています Q6 土曜授業のメリットは? A 土曜日の半日授業にはメリットがあります 学校 家庭 地域が連携協力する共育の機会を広げることができる 保護者や地域, 企業などの教育力を活用して, 児童生徒との健全な育成を図り, 開かれた学校づくり に有効である 学校が児童生徒の実態, 保護者や地域の実情を踏まえて, 学校教育目標に即して学校長が判断し, 学校の特色や独自性を発揮するために活用できる 学校運営の上で柔軟かつ効果的な運用ができる 平日の時間割の軽減 平日に教員が子どもと向き合う時間の確保( 放課後の補充学習児童会 生徒会の活動の活性化, 教育相談の時間確保など ) 会議や研修会, 学年会などの打合せ, 教材研究の時間の確保 部活動への指導が充実する Q7 全市や区単位 中学校ブロックで統一しないのですか? A 以下のような理由から 今のところ統一日を設けることは考えていません 1 学校規模の違いをはじめ教育課題や地域事情が以下のように異なることが考えられる 学習面や生徒指導上の課題の違い 塾や習い事などへの参加状況の違い 公民館や子育連, 青育連など 社会教育団体, 社会スポーツ団体などが地域において実施する事業並びにそれらの参加状況の違い 中体連や中文連などの大会や発表会への参加状況の違い 2 学校長の経営方針に基づく特色ある学校づくりに対する制約要因となる可能性がある 3 公開を目的とする学校行事や授業の場合 小学校及び中学校に子どもを持つ保護者にとって 参観しにくい状況が生まれる可能性がある ただし 土曜日の半日授業を設定する場合には 中学校ブロック内で連絡や調整を行う必要があります 2
Q8 特別支援学校は含まれないのか? A 今回は 小学校及び中学校に限って実施することができることとします ですから特別支援学校は 含まれません 特別支援学校の児童生徒の身体的な負担を考えてのことです 授業時数や授業内容 Q9 土曜日に4 時間 (4 時限 ) 授業はできますか? A 可能です ただし かなり厳しい時間設定になります 小学校の例 中休みや掃除を省略し 5 分休みで設定した場合 登校 8:20 朝の会 8:25 ~ 8:35 1 校時 8:40 ~ 9:25 2 校時 9:30 ~ 10:15 3 校時 10:20 ~ 11:05 4 校時 11:10 ~ 11:55 帰りの会 ( 下校 ) 12:00 ~ 12:20( 下校 ) 中休みを設定すると12:30 下校となります Q10 午前中に授業をした後 午後に職員会や研修会等を行うことはできますか? A 可能です 今回の土曜日の半日授業は 児童生徒の代休日を設定しないことができる という設定です よって 先生方は午前中授業等をした後に児童生徒を帰して 午後から職員会議や研修会等を行って1 日勤務とすることができます Q11 土曜日に3 時間授業を行った場合 平日 5 時間授業の日を増やすことができますか? A 可能です 土曜日の半日授業は 授業時数を増やすことが目的ではありません 例えば 週 29コマで授業時数を設定している場合は 土曜日に3 時間授業を行うと3コマ余裕の時数が増えたことになります そこで 極端な例を言えば 週 5 時間の日を3 日増やして 5 時間授業の日を合計平日 4 日設定することができます Q12 学年単位で半日授業は行えますか? A 半日授業は 学年単位で行うことは可能です ただし 学年間の授業時数等のバランスに気をつける必要があります 例 : 中学校 2 年生のみ職場体験の報告会小学校 5 年生のみ自然教室最終日 ( 午前中で帰校する場合 ) 3
Q13 学級閉鎖を土曜授業で時数回復していいのですか? A 時数の回復に使うことはできます ただし この土曜日の半日授業の内容は 1 家庭 地域との連携協力による学校行事や授業 2 保護者, 地域住民等への公開授業としています 単なる授業時数の回復を目的としての急な設定は 不適切と考えます 事前に見通しを持って時数回復のみの使用とならないよう設定に努めて下さい Q14 どの様な授業内容か具体例を教えて下さい? A 次の表を参考にして下さい ただし 1と2に分類して例示していますが 柔軟にお考え下さい 学校の工夫 で色々な活用が考えられると思います 1 家庭 地域との連携協力による学校行事及び授業 保護者や地域住民等の外部人材の協力を得て実施する体力 学力定着のための地 域の人材を活用した授業, 総合的な学習の時間における校外学習や体験活動等 小中学校共通 周年行事( 児童生徒向け ) 遠足 社会人講話 町探検 通学路安全マップ作り 自然教室 芸術鑑賞 福祉体験 薬物乱用防止教育 小中連携 地域清掃 防犯教育 飲酒 喫煙防止教室 性教育 防災訓練 地域懇談会 小学校 1/2 成人式 職場調査 中学校 職場調査および体験 立志式 年長者との交流 花壇づくり スケッチ大会 合唱コンクール 田植え稲刈り体験 収穫祭 ようこそ先輩 ( 高校生から ) 社会科見学 同窓会入会式 進路説明会 2 保護者 地域住民等への公開授業公開を前提とした授業 小中学校共通 人権学習 人権教育講演会 平和に関する学習 持久走大会 観劇会 修学旅行説明会 修学旅行報告会 小学校 中学校 学習参観 運動会準備 授業参観 体育会準備 お別れ感謝集会 クラスマッチ 学芸会 卒業生を送る会 部活動激励会 球技大会( クラスマッチ ) 文化祭( 文化発表会 ) 4
Q15 土曜日の半日授業にGTを招き 教科の授業としていいのですか? A 土曜日の半日授業の趣旨に合っています 例えば 技術科の授業に地域の大工さんを招聘し 発展的な授業として専門的な技能等を学んだり 家庭科の調理実習の際に保護者や地域の方に実習助手として参加して頂いたりすることができやすくなります Q16 音楽 図工 美術 体育 保健体育 技術科 家庭科を土曜日に集中させてもいいですか? A 適切ではありません 児童生徒にとってバランスの良い週時程 ( 時間割 ) であることが大切です 土曜授業は 学校 家庭 地域の連携協力を目的に行うもので 単に作業等の準備や片付けを意図して土曜日にこれらの教科を集中することは 本来の目的ではありません Q17 運動会 ( 体育会 ) の準備日の取り扱いについて教えて下さい A 午前中に仕上げの練習を公開することは 土曜日の半日授業の趣旨にあてはまります 午後に 関係のある児童生徒による準備を行っても 児童生徒の代休日を設定する必要はありません ただし 先生方は1 日勤務になることが考えられます その際は前 8 週間後 16 週間の範囲内で週休日の振替を行って下さい 部活動 その他 Q18 中体連の大会などで授業をうけられない? 欠席? A 公式の大会であれば 学校長の判断で 公欠 扱いとなります Q19 部活動の指導はどの様になるのですか? A 授業が優先になります 土曜日に他校で練習試合や合同練習がある場合は 午後から練習へ参加することになります 本来 土曜日の半日授業は計画的に行われているはずですから 授業がある当日に午前中からの練習試合や合同練習を組むことがないようにして下さい Q20 部活動の大会引率はどの様になるのですか? A 中体連主催の大会については 勤務時間中であれば職務 ( 正規の出張 ) 勤務時間外であれば特勤手当 4 号 (4 時間程度以上従事が要件 ) の対象となります Q21 土曜日に部活動の練習や試合ができなくなるのですか? A 土曜日の半日授業が行われた場合 午後からの開始となります 5
Q22 スポーツクラブ大会で授業がうけられない? 欠席? A 原則 欠席 扱いとなります スポーツクラブ等については 児童生徒本人が任意で参加している活動だからです Q23 親の都合で欠席は? 出席簿の扱いは? A 原則 欠席 扱いとなります Q24 高校の体験入学に行くのが難しくなるのでは? A 学校長判断で 公欠 とすることができます 高校の体験入学は 原則午後に行われることが多いことから支障はあまり無いと考えます Q25 地域のスポーツ団体や塾への説明はどのようにするのですか? A 小中学校における土曜日の半日授業の実施のお知らせ (H24 年 7 月配布 ) を地域懇談会や自治協の諸会議の際に資料として活用して下さい また 校庭や体育館を使用しているスポーツ団体においては 日程打合せの際に活用して下さい Q26 保護者への説明はどのようにすればいいのですか? A 小中学校における土曜日の半日授業の実施のお知らせ (H24 年 7 月配布 ) を保護者に配布して頂くとともに 学級懇談会や保護者参観等の際に資料として活用して下さい さらに 実施される際は教育委員会からお配りしました保護者宛お知らせプリントをモデルとしてお使い下さい 服務関係 Q27 土曜日の半日授業を2 回を行った場合 振替休業日の扱いはどうなりますか? A 土曜日の半日授業を2 回行うと長期休業中 1 日の振替休業日を設定します 週休日の振替等の期間の延長等について ( 平成 24 年 3 月 28 日付教教第 2111 号福岡市教育委員会教育長通知 ) により 4 時間単位の勤務時間の割振り変更 2 回に相当する1 日の特例週休日を 半日授業をした土曜日から前 8 週間後 16 週間の範囲内の平日 ( 長期休業期間中に限る ) に設定することができる Q28 教育職員以外の振替休業日の制度が変わっていないのですが? A 変わっていません 教育職員以外の県費職員 ( 学校事務職員 学校栄養職員 ) の週休日の振替は 従前の前 4 週間後 8 週間です よって 学校長の判断で教育職員以外の県費職員に勤務を命じた場合 必ず前 4 週間後 8 週間の間に振替日を設定する必要があります 市費嘱託員等 ( 特別支援教育支援員, 特別支援学級嘱託員, 特別支援学級介助員 ) については, 平成 24 年度は土曜日に勤務できません 6
Q29 部活動の公式の大会 高校体験入学引率等の引率は? A 勤務日 勤務時間の振替のしかたにより色々な場合があります 1 週休日の振替 (1 日単位 ) を行う場合 午前 (4 時間 ) 午後 (3 時間 45 分 ) 勤務時間の扱い正規の勤務時間正規の勤務時間 従事する業務の例授業 研修, 会議, 校内作業, 教材研究等 出張命令により大会( 注 1) 日帰り引率 ( 大会に午後のみ参加が認められる場合 ) 部活動の指導 出張命令により高校体験入学引率( 注 2) 手当等 - - 旅費 - 大会引率, 高校体験入学引率等は通常の旅費 を支給 2 4 時間の勤務時間割振り変更を行う場合 午前 (4 時間 ) 午後 勤務時間の扱い 正規の勤務時間 勤務時間外 従事する業務の例 授業 自発的に大会( 注 1) 日帰り引率 ( 大会に午後のみ参加が認められる場合 ) 自発的( 注 3) に部活動の指導 手当 - 勤務時間外に4 時間程度以上部活動の指導 ( 大会日帰り引率を含む ) に従事した場合, 特勤 4 号を支給 旅費 - 大会日帰り引率した場合 旅費を実費支給 ( 注 1) 中体連大会は九州大会まで, 新人大会は県大会まで ( 注 2) 校長が必要な出張と認めた場合 ( 注 3) 勤務時間外に, 部活動の指導を時間外勤務命令により命ずることはできません 注意平成 24 年 11 月 3 日の土曜日について? 祝日は注意して下さい! 平成 24 年 11 月 3 日 ( 土 ) は祝日です 祝日の勤務に関しては 次のことに注意して下さい 土曜日の半日授業を行う場合は 児童生徒が下校した後も先生方は終日勤務になります 11 月 3 日を例として先生方 ( 県費職員 ) の祝日の取扱いを説明します 1 土曜日 ( 週休日 ) の振替を行い 休日とする 2 休日になったため休日勤務となり 休日勤務手当が発生するところですが 休日勤務手当の支給がないため 代休日の指定をしなければなりません つまり 週休日の振替 ( 前 8 週間後 16 週間の中で設定 ) と代休日 ( 後 8 週間の中で設定 ) の2 日の休日を設定することになります 問い合わせ先 制度に関すること 教育支援課指導計画係 711-4636 服務に関すること 教職員第 2 課第 2 係 711-4612 土曜日の授業を行う場合の届出先 学校指導課へご提出下さい 7