生活困窮者自立支援法について

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生活困窮者支援事業について 平成 28 年 11 月 14 日市長定例記者会見資料 2 さまざまな悩みを抱える生活困窮者 仕事はしたいけど 今日食べるものもないな 実施住居確保給付金必須事業安定的に就職活動を行うことができるよう, 有期で家賃相当額を支給 借金の返済 子どもの将来が心配だな 高知市生

生活困窮者自立支援制度の全体像 自立相談支援事業 緊急に衣食住の確保が必要な人 一時生活支援事業 住居喪失者に対し一定期間 衣食住を提供 生活保護に至る前の段階から早期に支援 再就職のために居住の確保が必要な人 住居確保給付金 就職活動中の家賃費用を有期で支給 生活と就労に関する支援員を配置し 他施

Microsoft PowerPoint - 13 参考3 生活困窮者自立支援法の概要.pptx

先方へ最終稿提出0428.indd

1 総括 1-1 事業概要生活困窮者自立支援法の施行に伴い 座間市でも平成 27 年 4 月より生活困窮者自立支援事業 ( 以下 本事業 という ) に取り組んでいます 本事業は 生活困窮者自立支援指針 に基づき 必須事業である自立相談支援事業と住居確保給付金の支給に 任意事業の子どもの学習支援事業

三鷹市健康福祉総合計画2022

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厚生労働省提出資料

淀川区生活困窮者

ホームレスへの自立支援のあり方について

相対的貧困率の動向: 2006, 2009, 2012年

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

学力向上のための取り組み

生活困窮者自立支援制度 施行1年目の取組み

さいたま市・岩槻市任意合併協議会協議書

Microsoft PowerPoint - 資料8 家計相談支援事業について

一について人口密集地域であり 簡易宿所が密集する地域を抱えていることから 全国的に見てもいわゆるホームレスの数が多い地域であると推測される東京都(特別区の区域に限る ) 川崎市 横浜市 名古屋市及び大阪市における野宿生活者等の数について各地方公共団体に聴取したところ それぞれの地方公共団体で 野宿生

平成 28 年度の貸付決定件数 1 平成 27 年度貸付 決定件数 2 平成 28 年 度貸付決定件 数 ( 速報値 ) 3 貸付決定件 数の増減 2-1 (%) 4 2 のうち 自立を利用し た件数 (%) 件 5 2 のうち 家計を利用し た件数 (%) 全資金合計 29,782 28,386-

地域子育て支援拠点事業について

Microsoft PowerPoint - 【資料1】 時(市町村セミナー)制度について

平成21年10月より、離職者であって就労能力及び就労意欲のある者のうち、住宅を喪失している者又は喪失するおそれのある者を対象として、6月間を限度として住宅手当を支給するとともに、住宅確保・就労支援員による就労支援等を実施し、住宅及び就労機会の確保に向けた支援を行います。 (手当の支給額は地域ごとに上限額が設定されます(生活保護の住宅扶助特別基準に準拠))  ○○市の場合  ○○円(単身世帯)  ○○円(複数世帯)

取組例3_京丹後市(藤村様分)ページ番号修正

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

第4章_なごやか地域福祉.indd

1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について


1_【鑑】「生活困窮者自立支援制度と介護保険制度との連携について(通知)」の一部改正について

Microsoft Word - 調査結果

Microsoft Word - 第1章~第5章.doc

置することとする (1) ファイナンシャルプランナーの資格を有する者 (2) その他 (1) に掲げる者と同等の能力または実務経験を有する者 ( 支援回数等 ) 第 9 条事業者は 事業を原則として月 2 回程度実施するものとし 1 回当たりの実施時間は4 時間を基準とする ( 支援の期間 ) 第

10 生活保護の医療扶助について 生活保護制度では 困窮のため最低限度の生活を維持することのできない者に対して 医療扶助として医療を提供 医療扶助の対象者 生活保護受給者は 国民健康保険の被保険者から除外されているため ほとんどの生活保護受給者の医療費はその全額全額を医療扶助で負担医療扶助で負担 た

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01 公的年金の受給状況

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

(2) 第 3 段階ハローワーク徳島 ( 徳島市出来島本町 1 丁目 5 番地 ) 所管区域は 徳島市 名東郡 名西郡 4 具体的な業務内容 (1) 第 1 段階 駅のハローワーク で 国が直接実施しているサービスを 県の権限で実施する 具体的には 職業相談 職業紹介等の業務を 県の職員が執行できる

国立市の状況 国立市 面積 約 8.15km2 人口 74,593 人 (H ) 高齢化率 21.5%(H ) 保護率 13.6 (H )

再生の見通しなどを記載した 貸付あっせん書 を作成し, 本人の家計の状況や家計再生プ ラン等を貸付期間と共有し, 貸付の円滑 迅速な審査につなげる 7 業務の具体的な実施方法家計相談支援事業と自立相談支援事業は, アセスメントの結果や相談者の状況変化等の必要な情報を常に共有し, 適切に連携を図りなが

福岡市居住支援協議会 福岡市居住支援協議会の概要 目 的 住宅困窮者の状況及び民間賃貸住宅市場の動向に関する情報 を共有するとともに, 民間賃貸住宅を活用した住宅困窮者の円滑 入居支援策の効果的な推進を図る 根拠法令 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律 ( 住宅セーフティネット

(*H27 年 7 月家賃分以降の取り扱い ) 住居確保給付金のしおり 離職によって住居を喪失又はそのおそれのある方へ ~ 住居確保給付金事業のご案内 ~ ぷらっとホーム世田谷は 世田谷区から委託を受け 世田谷区社会福祉協議会が運営しています

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第 1 部 施策編 4

平成29年度 障害者白書(PDF版)

スライド 1

社会保障審議会生活困窮者自立支援及び生活保護部会におけるこれまでの ( 目次 ) これまでの各回における議題の 特に議論いただきたい点 を基に整理 < 第 2 回部会関係 > (2-1) 自立相談支援のあり方について 1 1 自立相談支援のあり方全般 2 自立相談支援事業に生活困窮者をつなげる仕組み

調査結果概要 ( 旭川市の傾向 ) 健康状態等 子どもを病院に受診させなかった ( できなかった ) 経験のある人が 18.8% いる 参考 : 北海道 ( 注 ) 17.8% 経済状況 家計について, 生活のため貯金を取り崩している世帯は 13.3%, 借金をしている世帯は 7.8% となっており

障害福祉計画資料 3 障害福祉サービスの目標 1 成果目標 柱 No. 事業 単位 2020 年度 解説 3 暮らしを支えるサービスの充実 3 1 福祉施設の入所者の地域生活への移行 目標値 年度末までに地域生活へ移行する施設入所者数 ( 移行率 ) 年度末時点の施設入所者数

スライド 1

Microsoft PowerPoint - ひとり親家庭の支援について

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(1) 庁内外の関係機関と密に連携を図りつつ必要に応じてひとり親家庭を訪問 1 背景ひとり親家庭からの相談窓口に寄せられる相談件数は増加傾向にある また養育に問題を抱える父母からの相談 父母や子どもが精神的に不安定であるケースに関する相談等 相談内容やその背景も複雑化してきていることから 碧南市では

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

京丹後市の    包括的な支援の取組

参考資料 働く人からの悩み相談 統計結果 統計の概要 期間 :2013 年 4 月 1 日 ~2014 年 3 月 31 日までの1 年間相談室 : 日本産業カウンセラー協会が所有する全国 35 ヶ所の相談室 ( 札幌 仙台 盛岡 高崎 新潟 長野 さいたま 宇都宮 柏 千葉 渋谷 立川 甲府 横浜

被保護世帯数 被保護人員 保護率の年次推移 生活保護受給者数は約 216 万人であり 平成 23 年に過去最高を更新して以降増加傾向が続いている 260 ( 万 ) 2.50 被保護世帯数 ( 世帯 ) 被保護人員 ( 人 )

からだの不自由な人たちのために

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

目 次

Microsoft Word - ☆結果の概要.doc

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

Microsoft PowerPoint - (2505リバイス)ひきこもり関連施策

生活困窮者支援の課題提言 第四次産業革命がもたらす富や機会の格差解消

第3章 指導・監査等の実施

障害児・発達障害支援_

PowerPoint プレゼンテーション

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

神戸市産後ホームヘルプサービス事業実施要綱

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2016年 弾丸メールセミナー № 33 雇用保険法 高年齢再就職給付金

区分

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PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - 9月末公表(栃木県正社員転換・待遇改善実現プラン)

指定特定相談支援事業 指定障害児相談支援事業の指定に係る Q&A 注意事項事業の実施にあたっては, 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定計画相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 や 児童福祉法に基づく指定障害児相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 等を必ず確認

取組例2_佐倉市(小林様分)

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

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第3回麻生講師資料(掲載用).pptx

【資料3】「児童福祉法等の一部を改正する法律」の概要(7.22現在)

計画の今後の方向性

第 7 章 年金 福祉 1 年金 日本の公的年金制度は, 予測できない将来へ備えるため, 社会全体で支える仕組みを基本としたものです 世代を超えて社会全体で支え合うことで給付を実現し, 生涯を通じた保障を実現するために必要です 働いている世代が支払った保険料を高齢者などの年金給付に充てるという方式で

社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

東日本大震災への対応 政府一体となって ハローワークを中心に被災者の就労を強力に支援 特別相談窓口での相談 ハローワークに特別相談窓口を設置 出張相談の様子 ( 福島労働局 ) 仮設住宅等への出張相談 仮設住宅等の入所者を対象として ハローワークからの出張相談を実施 雇用保険受給者実人員の推移 就職

地域生活支援事業サービス提供事業者登録要綱

くらしのおてつだいH30 本文.indd

Taro 社福軽減(新旧)

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報酬改定(就労系サービス)

平成19年度

個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 法 という ) 第 9 条第 2 項の規定に基づく個人番号の利用及び法第 19 条第 9

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Transcription:

参考資料 3 神戸市における 生活困窮者自立支援の取り組み 神戸市保健福祉局総務部計画調整課

1. 生活困窮者自立支援法について 2. 平成 27 年度における神戸市の実施状況 3. 平成 28 年度における神戸市の取り組み (1) 総合的なくらし支援体制の構築 (2) 自立支援事業の充実

生活困窮者自立支援法について 生活困窮者に対する支援を 早期に 包括的に 実施することで 経済的 日常生活 社会生活における自立を支援できるよう新しい支援制度が創設されました 厚生労働省生活困窮者支援制度全国担当者会議資料より抜粋

生活困窮者自立支援法について 生活困窮者自立支援法 ( 抜粋 ) 平成 27 年 4 月 1 日施行 ( 目的 ) 生活困窮者自立相談支援事業の実施 生活困窮者住居確保給付金の支給その他生活困窮者に対する自立の支援に関する措置を講ずることにより 生活困窮者の自立の促進を図る ( 生活困窮者とは ) 現に経済的に困窮し 最低限度の生活を維持することができなくなるおそれのある者 法定の事業 必須事業 任意事業 認定事業 (1) 自立相談支援事業 (1) 就労準備支援事業 (1) 就労訓練事業 (2) 住居確保給付金 (2) 一時生活支援事業 いわゆる 中間的就労 法の理念 ( 厚生労働省 ) (1) 生活困窮者の自立と尊厳の確保 (3) 家計相談支援事業事業所の自主事業 (4) 学習支援事業 (2) 生活困窮者支援を通じた地域づくり

平成 27 年度における神戸市の実施状況 平成 27 年度自立相談支援の実績 ( 年間 ) 延べ相談件数実相談件数継続支援件数 合計 9,073 件 2,183 件 1,391 件 各区 くらし支援窓口 (11 か所 ) 一時生活支援センター (1 か所 ) における自立相談支援の合計 性別 年齢 60~ 64 歳 8% 不明 2% 女性 36% 不明 65 歳 7% 以上 18% 50 代 18% 男性 62% 10 代 1% 20 代 11% 30 代 16% 40 代 21% n=2,183 n=2,183 相談内容の内訳 税金や公共料金等の支払い 2% 家族との関係 3% ( その他の内訳 ) 食べ物がない 2.0% 仕事上の不安 トラブル 1.8% 子育て 0.8% ひきこもり不登校 0.8% 介護 0.7% 地域との関係 0.5% DV 虐待 0.4% その他 9.0% 債務 2% 家賃やローンの支払い 8% 病気や健康 障害 9% 複数回答 その他 16% 住まい 18% 収入 生活費 23% 仕事探し 就職 19%

平成 27 年度における神戸市の実施状況 平成 27 年度任意事業等の実績 ( 年間 ) 事業名 事業利用者数 住居確保給付金 91 件 臨床心理士サポート事業 91 件 就労準備支援事業 112 件 一時生活支援事業 223 件 学習支援事業 410 件 生活保護受給者の利用者数を含む

平成 28 年度における神戸市の取り組み 1. 様々な福祉課題に対応するため 本庁組織の体制強化 保健福祉局総務部に くらし支援担当部長 を新設 2. くらし支援窓口の体制 相談機能の強化 各区に くらし支援担当係長 を新設 (11 名 ) 3. 地域福祉ネットワーカーの配置によるアウトリーチ機能の創設 くらし支援窓口 のアウトリーチ 地域づくりを専門に担う地域福祉ネットワーカーを新に配置 (+11 名 ) 4. 任意事業等の充実 生活困窮者等の学習支援事業の拡大 家計相談支援事業の新規実施 生活困窮者に対する中間的就労の場の確保に向けた取り組み 生活困窮者自立支援に関する事務は 生活保護と同様に 福祉事務所長委任事務として実施 必須事業 ( 自立相談支援事業 住居確保給付金 ) は 福祉事務所で直営 任意事業 ( 就労準備支援事業等 ) は NPO 法人 社会福祉法人等に委託

平成 28 年度における神戸市の取り組み 実施体制 ( 平成 28 年度 ) 保健福祉局 総務部健康部 くらし支援担当部長 計画調整課 生活困窮者自立支援に関すること 地域福祉ネットワーカーに関すること 民生委員に関すること 等 高齢福祉部障害福祉部 保護課人権推進課 生活保護に関すること ( 面接含む ) ホームレスの援護に関すること等 区役所保健福祉部健康福祉課 9 区 北須磨支所 北神 市社会福祉協議会 ( 福祉事務所長 ) 総務部 北須磨支所 こども家庭支援課 保護課 北神保健福祉課 保健福祉課 区社会福祉協議会 くらし支援窓口 くらし支援担当係長 ( 主任相談支援員 ) 一体的な支援体制 地域福祉ネットワーカー ( 各区 2~3 名 ) ( 生活保護 ) 面接員 相談支援員兼就労支援員派遣職員各区 2~3 名 ( アウトリーチ 地域づくり事業を委託 )

総合的なくらし支援体制の構築 ( イメージ図 ) その他関係機関 NPO 法人 保健医療機関 地元住民組織 地域に埋もれた福祉課題 ( 社会的孤立 ) ( 生活困窮 ) ( ひとり親 ) ( 障害 )etc 社会福祉法人 支援 対象者 民生委員 地域での発見 気づき ふれまち協議会 アウトリーチ ( 訪問面談 実態把握 ) 地域福祉ネットワーク あんすこセンター 障害地活センター 地域ネットワークによる早期発見 アウトリーチによる相談 支援 ( フォーマルな支援 ) くらし支援窓口 ( 福祉事務所 ) 個別の状態に応じた支援 住居確保給付 就労準備支援 一時生活支援学習支援 家計相談支援 ハローワーク連携 一体的な支援体制 支援調整会議を開催個別支援プランを作成 地域福祉ネットワーカー ( 区社会福祉協議会 ) ( インフォーマルな支援 ) 区社会福祉協議会における支援 地域での支援 社会資源の活用へ ( 居場所 見守り等 ) 経済的困窮 社会的孤立からの脱却 ( 自立 ) 地域での社会貢献 ( 支えられる側から支える側へ )

総合的なくらし支援体制の構築 就労支援の充実生活困窮者自立支援にあたっては しごとづくり 居場所づくり が重要であると考えており 個別の状況や本人のステージに応じて 就労労準備支援事業 就労訓練事業 ハローワークの事業を組み合わせるなど きめ細 やかな支援を実施しています 就労訓練事業の実施事業所開拓の推進 受け入れ助成の創設 委託事業者 (N PO 等 ) を通じ市内約 40 か所の就労体験受け入れ先を確保 ハローワークとの協定締結 区役所へのワークサポートの設置 (5 か所 ) 厚生労働省生活困窮者支援制度全国担当者会議資料より抜粋

自立支援事業の充実 1 住居確保給付金 離職や廃業により経済的に困窮し 住居を喪失した者又は喪失するおそれのある方に 家賃相当の住居確保給付金を支給するとともに 就職に向けた支援を行います くらし相談窓口 の相談支援員が支援を実施しています ( 直営 ) 支給額単身 40,000 円 2 人世帯 48,000 円など ( 生活保護住宅扶助基準に準じた限度額 ) 支給期間原則 3か月間 ( 求職活動状況等により最長 9か月間 ) 支給要件 1 離職後 2 年以内 65 歳未満 2 収入が 単身 8.4 万円 2 人世帯 13.0 万円などの基準額以下 3 資産が 収入基準額の6 倍 ( ただし100 万円を超えない ) 以下 4 求職活動として 月 4 回以上くらし支援窓口での面接 月 2 回以上ハローワークでの職業相談を受けることなど 2 臨床心理士サポート事業相談支援において 稼働能力の判定が困難な者や 心理的なフォローが必要と判断される者に対して 臨床心理士が各種発達検査 心理テストを行い 職業適性の判定 心理的な支援を行います NPO 法人等に委託して実施しています

自立支援事業の充実 3 学習支援事業 生活困窮世帯の子どもに対し 高校進学を目的とした学習支援を実施します あわせて 保護者に対する養育支援なども行います いわゆる 貧困の連鎖 を断ち切るための一助になると考えています NPO 法人等に委託して実施しています 対象者 支援内容 くらし支援窓口 で継続した支援を受けている世帯及び生活保護を受けている世帯の子ども ( 主に中学生とその親 ) 11 年間を通じて 週 2 回の学習会の実施 2 保護者との面談による養育相談や進学相談 3 高校進学後における継続した支援 H28 年度の取り組み 全ての区 (12 か所 ) で通年型により実施 H27 年度は 5 か所で通年型を実施 その他 7 か所は夏季短期集中型を実施

自立支援事業の充実 4 家計相談支援事業 専門の相談員が家計に問題を抱える生活困窮者からの相談に応じます 家計の視点から必要な情報提供や専門的な助言 指導等を行うことにより 相談者自身の家計を管理する力を高め 早期に生活が再生されることを支援します NPO 法人等に委託して実施しています H28 年度の取り組み H27 年度は未実施であったが H28 年度から新規実施 全ての区を対象に 予約制により家計相談支援員が巡回 5 一時生活支援事業 安定した住居がなく 自立に向けた支援を必要としている生活困窮者に対して 一時的な宿泊場所や衣食の提供等を行います ホームレスを主な対象者として 生活相談や宿泊場所 ( カフ セルホテル等 ) の提供などを実施します NPO 法人等に委託して実施しています

自立支援事業の充実 6 就労準備支援事業 直ちに一般就労が困難であり 日常生活 社会生活の自立など 包括的な支援が必要な原則 15 歳以上 65 歳未満の生活困窮者に 一定の期間内に限り 就労に必要なそれぞれの状況に応じたきめ細かな支援を行います NPO 法人等に委託して実施しています H28 年度の取り組み H27 年度は 3 事業者に委託 H28 年度からは 4 事業者に委託し 各事業者の特徴を活かして より多様な支援を実施 7 就労訓練事業 ( 中間的就労 ) の推進市内の事業者が 生活困窮者に対して 就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な就労訓練 ( 中間的就労の場の提供 ) を実施する場合 その申請に基づき 基準に該当する場合 市長が認定を行います H28 年度の取り組み 生活困窮者の受け入れに対する助成制度を制定するなど 事業所のサポートを行う