1 地域再生計画の名称 竹鼻まちなかの賑わい再生計画 地域再生計画 2 地域再生計画の作成主体の名称羽島市 3 地域再生計画の区域羽島市の区域の一部 ( 竹鼻まちなか地区 ) 4 地域再生計画の目標 当市は 岐阜県南部に位置する人口約 68,000 人の都市で 東海道新幹線岐阜羽島駅と名神高速道路岐阜羽島インターチェンジを擁し 岐阜県の玄関口としての機能を担っている 一方で 当市には 核となる観光資源がなく イベント時は多くの人で賑わいを見せるものの 年間を通じての賑わいに乏しい状況である しかし 近年 新幹線岐阜羽島駅周辺では パークアンドライドや観光バスの乗継及び宿泊施設の利用が増加するとともに 平成 28 年度には 全国展開する居酒屋やカフェなど10 店舗以上もの飲食店が続々と出店し飲食店街が形成され連日多くの人々が訪れている また 名神高速道路岐阜羽島インターチェンジ周辺では 多くの企業進出が進み 特に大型商業施設の開業に伴い 連日広域から多くの人々が訪れており 当市の活性化を図るうえで こうした来訪者の市内へ滞留を促すことが喫緊の課題となっている 平成 27 年度 羽島市総合戦略の策定時に実施した意識調査によると 観光地を選ぶ際に重視するポイントとして グルメを堪能したい との意見のほか 自然や風景を見たい 寺院や史跡等の歴史文化財や建造物があること との意見が多かった かつて当市の中心地として繁栄した竹鼻まちなか地区 ( 以下 当該地区 という ) には 全国的にも神戸市 尾道市と当市しか存在しない市映画資料館をはじめ市歴史民俗資料館 数多くの神社仏閣 見学や酒仕込み体験も可能な創業約 280 年の老舗酒蔵 地域の伝統産業である世界に誇る尾州産地の一角を担う繊維産業などの歴史 文化 産業資源やレンコン料理やみそぎ団子などの郷土料理を提供する店舗など観光客のニーズが高い地域資源が豊富に存在する また 保育園 小学校 中学校 高等学校の教育施設が立地し地域と教育 1
との連携した取り組みが行いやすい環境にあるとともに ポケットパークや広場が点在し 夜間でも明るく安心 安全に周遊 散策できる環境にある 一方で それら豊富な地域資源は 単体での集客力は乏しく 当該地区で開催されるイベント時に限られている状況にあるとともに 地域のまちづくり関係者の後継者不足等により 地域のまちづくりへの取り組み意欲が低下している状況にある そのような中 当市への来訪者が急増している好機を活かし その来訪者を滞留させるため 新幹線岐阜羽島駅及び名神高速道路岐阜羽島インターチェンジからの交通利便性も良く 観光客のニーズが高い地域資源が豊富に存在する当該地区で 多様な主体と連携しながら 平成 27 年度より地方創生加速化交付金の取り組みとして 観て 触れて 食して楽しむ 環境の整備を進め 人を呼び込む 竹鼻まちなかの賑わい創出プロジェクト を実施している 本計画では この取り組みを発展的かつ効果的に促進するため 当該地区が持つ強みを最大限に活かし 1 観光の推進 2 地域産業に触れる機会の充実 3 地域教育 世代間交流の促進 4 健幸づくりの推進の4つの方針のもと 多様な主体と連携しながら 当市所有の旧邸を改修し整備する ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設をはじめとする既存資源を磨くとともに新たな観光資源の創出や取り組みを推進することで地域の魅力の向上を図り 観て 触れて 食して楽しむ ことができる環境づくりを促進し 多くの人を呼び込み 恒常的な賑わいを創出することを目的とする 併せて 整備する ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設を拠点に 地域教育の充実や地域の歴史 伝統芸能 文化の継承や交流を促進し 当該地域住民の取り組み意欲の向上を図り 地域のまちづくりの担い手の育成に繋げることで 地域のまちづくり関係者の後継者不足に歯止めをかけ 市観光協会 行政 教育機関 市商工会議所 当該地区の自治会 地域住民が一体となって賑わいの再生を図ることを目的とする 数値目標 事業開始前平成 28 年度平成 29 年度平成 30 年度 ( 現時点 ) (1 年目 ) (2 年目 ) (3 年目 ) 1,711,900 人 8,100 人 30,000 人 30,000 人 2
( 仮称 ) はしま 観光文化振興施設利用者数 0 0 0 12,000 人 平成 31 年度 (4 年目 ) 平成 32 年度 (5 年目 ) KPI 増加分の累計 ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設利用者数 30,000 人 30,000 人 128,100 人 2,000 人 1,000 人 15,000 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 当該地区の持つ強みを最大限に活かし 地方創生加速化交付金の取り組みを発展的かつ効果的に推進するため 1 観光の推進 2 地域産業に触れる機会の充実 3 地域教育 世代間交流の促進 4 健幸づくりの推進の4つの方針に基づき取り組みを進める この推進にあたっては 多様な主体と連携しながら 当市所有の旧邸を改修し 整備する ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設をはじめ 3 既存資源を磨くとともに新たな観光資源の創出や取り組みを推進することで 地域の魅力の向上を図り 観て 触れて 食して楽しむ ことができる環境づくりを促進し 多くの人を呼び込み 恒常的な賑わいを創出する 併せて 整備する ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設を拠点に 地域教育の充実や地域の歴史 伝統芸能 文化の継承や交流を促進し 当該地域住民の取り組み意欲の向上を図り 地域のまちづくりの担い手の育成に繋げ 市観光協会 行政 教育機関 市商工会議所 当該地区の自治会 地域住民が一体となって賑わいの再生を図る < 主な取り組み> 観光の推進高価な美術品等の有効活用 県文化財の13 輌の山車の積極的な活用 愛知県津島市 江南市とのフジ祭り会場の回遊等による広域観光の推 3
地域産業に触れる機会の充実地域教育 世代間交流の促進健幸づくりの推進 進 新たな地域名物の創出 ( 近大発ナマズ料理等 ) 地域イベントの推進など尾州産地の生地を使ったものづくり 美濃縞体験織り 老舗酒蔵イベントの拡充 地元高校生のチャレンジショップなど郷土の偉人 ( 円空等 ) 歴史 伝統芸能 文化に触れる機会創出などまちなかハイキングなど 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業地方創生拠点整備交付金 ( 内閣府 ): A3007 1 事業主体羽島市 2 事業の名称 : 風情ある旧邸を活用した竹鼻まちなかの賑わい再生プロジェクト 3 事業の内容当市では 既存資源を磨き新たな観光資源を創出するため 地方創生加速化交付金を活用して 当該地区内にある風情あるまちなみを形成する資源である一方で 老朽化が進み安全性の確保ができず使用不可能な状態にある当市所有の旧邸を改修 整備すべく 旧邸改修整備計画の策定を進めている 本事業は その策定した計画に基づき 当市において当市所有の旧邸を改修し 市内企業から市の活性化のために寄贈受けた数多くの国内外の著名芸術家の歴史的 文化的価値の高い美術品の企画展示や当市の歴史 伝統芸能 文化の継承 体験 交流の場や地域の伝統産業である世界に誇る尾州産地の一角を担う繊維産業の情報発信等を行う複合的な施設として整備を図り 観て 触れて楽しむ 環境を拡充するとともに 整備する( 仮称 ) はしま観光文化振興施設を拠点として 地域教育の充実や地域の歴史 伝統芸能 文化の継承 体験 交流の場として有効活用することで 当該地区の地域住民の取り組み意欲の向上を図り 地域のまちづくりの担い手の育成を図るもの 4
4 事業が先導的であると認められる理由 自立性 地方創生拠点整備交付金により整備した ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設を平成 30 年 4 月から稼動させ 市内企業から市の活性化のために寄贈受けた美術品の企画展示 隣接する市歴史民俗資料館 映画資料館との企画展示の取り組みによる観覧料 当市の名産物の物販による販売収入 まちづくりに関する活動に対する部屋の貸し出しによる使用料による収入の向上化を図り 施設の維持管理費を賄うことで 施設の自立した運営に繋げる また 当該地区内で多くの集客が見込める 美濃竹鼻ふじまつり (H28 年 117,000 人 ) 美濃竹鼻まつり(H28 年 125,000 人 ) なまずまつり(H28 年 12,000 人 ) 等のイベント時には 特に子どもから大人まで幅広く楽しめる企画展示を行い 観覧料の向上に繋げる 官民協働 市観光協会が中心となって 行政 教育機関 市商工会議所 当該地域の自治会 地域住民 鉄道事業者 旅行代理店等 多様な主体が連携しながら 賑わいの創出を図るとともに 当該地域住民の取り組み意欲の向上を図り 地域のまちづくりの担い手の育成に繋げることで 地域のまちづくり関係者の後継者不足に歯止めをかけ 市観光協会 行政 教育機関 市商工会議所 当該地域の自治会 地域住民が一体となって賑わいの再生を図る 特に 当市では 平成 29 年度から 地域担当制度 ( 当市の課長級以下の全職員を各地区に割り振りし 各地域住民と一体となって市民協働のまちづくりを行う制度 ) を開始し 整備する ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設を拠点とし 当該地区のまちづくりを一体となって取り組むことで 地域住民の取組意欲の向上を図り 地域のまちづくりの担い手の育成を図る 政策間連携 当該地区で 1 観光の推進 2 地域産業に触れる機会の充実 3 地域教育 世代間交流の促進 4 健幸づくりの推進の4つの方針に基づき 当市所有の旧邸を改修し整備する ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設をはじめ 既存資源を磨くとともに 新たな取り組みや新たな観光資源を創出することによって 地区内で 観て 触れて 食して楽しむ ことができる環境を整備するとともに 効果的に情報発信を行うことで 多 5
くの人を地区内へ呼び込み 恒常的な賑わいを創出し 交流人口を増加させ観光振興を推進する また ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設を有効活用し 地域教育の充実や地域の歴史 伝統芸能 文化の継承や交流の取り組みを促進し 当該地域住民の取り組み意欲の向上を図り 地域のまちづくりの担い手を育成 ( 地方創生人材の確保 育成 ) し 市観光協会 行政 教育機関 市商工会議所 当該地域の自治会 地域住民が一体となって賑わいの再生を図る 地域間連携 当該地区内の最大の観光資源である樹齢 300 年以上のフジ ( 岐阜県指定天然記念物 ) を活用し フジで有名な愛知県江南市 津島市の観光協会間で平成 28 年 4 月に締結した 広域観光推進協定 に基づき 相互の広域観光推進に必要な情報交流 人的交流 事業実施の促進を図り 旅行代理店や鉄道事業者とも連携し 3 市のふじまつり会場を回遊させ 津島市のまつり ( 平成 27 年度 : 約 33 万人 ) や江南市のまつり ( 平成 27 年度約 50 万人 ) 会場から当該地区への集客を図る また 整備する ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設に展示する美術品には岐阜県内自治体で生誕した芸術家の作品も多くあることから その自治体との企画展実施に伴う交流 連携や 岐阜県美術館から企画展実施の支援等を受ける 5 重要業績評価指標 (KPI) 及び目標年月事業開始前平成 28 年度 ( 現時点 ) (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設利用者数 1,711,900 人 8,100 人 30,000 人 30,000 人 0 0 0 12,000 人 6
平成 31 年度 (4 年目 ) 平成 32 年度 (5 年目 ) KPI 増加分の 累計 ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設利用者数 30,000 人 30,000 人 128,100 人 2,000 人 1,000 人 15,000 人 6 評価の方法 時期及び体制毎年度 3 月末時点のKPIの達成状況を当市企画部署が取りまとめて 住民をはじめ 幅広い分野の有識者で構成する 羽島市総合計画審議会 や議会の関与を得ながら検証結果報告を纏める また 必要に応じて 羽島市まち ひと しごと創生総合戦略 や今後の事業経営方針に反映させる また 検証後は 速やかに市公式ホームページで公表する 7 交付対象事業に要する経費 1 第 5 条第 4 項第 1 号イに関する事業 A3007 総事業費 98,696 千円 8 事業実施期間地域再生計画認定の日から平成 33 年 3 月 31 日 (5ヵ年度) 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) 竹鼻まちなかの賑わい創出プロジェクト事業事業概要 : 当市では 平成 27 年度より 当市への来訪者が急増している好機を活かし その来訪者を滞留させるため 新幹線岐阜羽 7
島駅及び名神高速道路岐阜羽島インターチェンジからの交通利便性も良く 観光客のニーズが高い地域資源が豊富に存在する当該地区で 多様な主体と連携しながら 平成 27 年度より地方創生加速化交付金の取り組みとして 観て 触れて 食して楽しむ 環境の整備を進め 人を呼び込む 竹鼻まちなかの賑わい創出プロジェクト を実施している その中で 地方創生加速化交付金を活用し 当該地区内にある風情あるまちなみを形成する資源である一方で 老朽化が進み安全性の確保ができず使用不可能な状態にある市所有の旧邸を改修し 市内企業から市の活性化のために寄贈受けた国内外の著名芸術家の歴史的 文化的価値の高い約 100 点もの美術品の企画展示や当市の歴史 伝統芸能 文化の継承 体験 交流 情報発信等を行う複合的な施設として有効活用を図るため 旧邸改修整備計画を策定している 実施主体 : 羽島市事業期間 : 平成 27 年度 ~ 平成 28 年度 (2) 風情ある旧邸を活用した竹鼻まちなかの賑わい再生プロジェクト事業 ( 施設整備後の取り組み ) 事業概要 : 地方創生拠点整備交付金により改修した旧邸を ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設として活用し 市内企業から市の活性化のために寄贈受けた数多くの国内外の著名芸術家の歴史的 文化的価値の高い美術品の企画展示や当市の歴史 伝統芸能 文化の継承 体験 交流の場や地域の伝統産業である世界に誇る尾州産地の一角を担う繊維産業の情報発信等を行っていくとともに 地域教育の充実や地域の歴史 伝統芸能 文化の継承 体験 交流の場として有効活用することで 当該地区の地域住民の取り組み意欲の向上を図り 地域のまちづくりの担い手の育成を図っていく 実施主体 : 羽島市事業期間 : 平成 30 年度 ~ 平成 32 年度 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 33 年 3 月 31 日 8
7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法定量目標の達成状況を確認するために 毎年度各指標の集計を行い 結果について評価を行う 評価結果を踏まえ 目標の効果的な実現に向けて必要な計画の見直しや変更を行う ( 年間 ) における流動人口 については 当市企画部署が 地域経済分析システム ( で公表された時点で 同システムにより把握する ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設利用者数 については 所管部署が 月ごとの利用者数を把握し 毎年度の利用者数を集計した後 企画部署へ報告する 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設利用者数 1,711,900 人 8,100 人 30,000 人 30,000 人 0 0 0 12,000 人 平成 31 年度 (4 年目 ) 平成 32 年度 (5 年目 ) KPI 増加分の累計 ( 仮称 ) はしま観光文化振興施設利用者数 30,000 人 30,000 人 128,100 人 2,000 人 1,000 人 15,000 人 9
7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法 毎年度 3 月末時点の KPI の達成状況を当市企画部署が取りまとめて 住民をはじめ 幅広い分野の有識者で構成する 羽島市総合計画審議会 や議会の関与を得ながら検証結果報告した後に 速やかに市公式ホームページで公表する 10