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その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

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宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

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U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

IT時代の震災と核被害

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム (J アラート ) による情報伝達に関する Q&A Q1. 北朝鮮の弾道ミサイル発射の現状はどうなっているのでしょうか A1. 北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し 平成 28 年 8 月以降

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

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L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも


(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

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第8章 災害復旧計画

スライド 1

弾道ミサイルが発射された場合の情報伝達と取るべき行動に関する Q&A 情報伝達の概要について Q1. どのような場合に J アラートが使用されるのでしょうか A1. 全国瞬時警報システム (J アラート ) は 弾道ミサイルが日本の領土 領海に落下する可能性又は領土 領海を通過する可能性がある場合に

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1.WEB アンケート調査の概要 まとめ 2. 集計結果 ( 抜粋 ) p.10- p.2-1

続報を伝達しますので 引き続き屋内に避難していて下さい 弾道ミサイルが日本の上空を通過した場合には 他に追尾しているミサイルやミサイルから分離した落下物が我が国の領土 領海に落下する可能性が無いことを確認した後 弾道ミサイルが通過した旨の情報をお知らせします ((2)2) 引き続き屋内に避難する必要

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

(3) 設備復旧対策事例 ~ 基地局及びエントランス回線通信事業者各社で取り組んだ主な基地局あるいはネットワーク設備復旧対策としては 光ファイバー 衛星回線 無線 ( マイクロ ) 回線の活用による伝送路の復旧や 山頂などへの大ゾーン方式 ( 複数の基地局によるサービスエリアを1つの大きなゾーンとし

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

住民アンケート調査結果 調査概要 平成 29 年 8 月 29 日 ( 火 ) 及び9 月 15 日 ( 金 ) の北朝鮮による我が国の上空を通過する弾道ミサイルの発射に際しては 全国瞬時警報システム (J アラート ) を使用して 国民の皆様に情報提供したところです 今回 今後の国民保護施策の参考

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東日本大震災における通信の被災 輻輳状況 固定通信 移動通信 被災状況 被災状況 合計約 190 万回線の通信回線が被災 現在は 99% 以上復旧 NTT KDDI ソフトバンクテレコムは 一部エリアを除き 復旧済 < 最大被災回線数 > < 最大停止基地局数 >

防災 減災への民間情報の活用の必要性 東日本大震災において 明らかになった課題 従来の情報収集の取組 職員による現地調査 報道機関からの情報 通報 検知器 ( センサー ) 課題 対応できる人員の限界 小さな地域に関する情報の不足 紙情報が多い 情報の整理 管理が困難 設備 維持費用が大きい 上記課

東北地方太平洋沖地震への 気象庁の対応について ( 報告 ) 気象業務の評価に関する懇談会 平成 23 年 5 月 31 日 気象庁 1

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3.[ トップ画面 ] データ放送連携トップ画面 トップ画面には ゆめネットデータ放送と連携した情報が表示されます " メニュー部分を左右に移動させると様々な情報メニューが表示されます " 情報メニューをタップすると内容が表示されます " データ放送以外の情報は 下部のタブメニューをタップすると他の

Microsoft Word - 【発出版】290915北朝鮮による弾道ミサイル発射に係る対応について.doc

Microsoft Word - j-contents5.doc

平成 26 年 3 月 28 日 気象庁 特別警報の認知度等に関する調査結果 ( 概要 ) I 調査の概要 1 目的 国民の特別警報に対する認知度 理解度を把握し 今後の特別警報の運用や利活用の促進 当庁 の周知 広報活動に資するための資料の収集 2 調査内容 (1) 特別警報の認知状況 (2) 特

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

著者ショウラジブ Brett Peary 出田愛 竹内裕希子 : 京都大学総務省

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Taro-参考資料:災害用伝言サービ

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0531総務大臣懇談会プレゼン2レジュメ改訂版

平成24年度

津波警報等の留意事項津波警報等の利用にあたっては 以下の点に留意する必要があります 沿岸に近い海域で大きな地震が発生した場合 津波警報等の発表が津波の襲来に間に合わない場合があります 沿岸部で大きな揺れを感じた場合は 津波警報等の発表を待たず 直ちに避難行動を起こす必要があります 津波警報等は 最新

全国瞬時警報システム (J アラート ) とは 弾道ミサイル情報 津波警報 緊急地震速報等 対処に時間的余裕のない事態に関する情報を 人工衛星及び地上回線を用いて国 ( 内閣官房 気象庁から消防庁を経由 ) から送信し 市町村防災行 政無線 ( 同報系 ) 等を自動起動することにより 国から住民まで

Microsoft PowerPoint - DI2016_8.pptx

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

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2-1. システム概要 2-2. システムの設計 SNS Twitter Web-GIS 推薦システム スマートグラスを統合 平常時は観光回遊行動支援 災害時は避難行動支援 情報の蓄積 共有 推薦とナビゲーションを可能にする 有用性 時間的制約の緩和 スマートグラスの統合 動的 リアルタイム性 SN

東日本大震災における情報通信の状況平成 23 年版情報通信白書 3 通信等の状況 第 1 節 図表 1-1 携帯電話ネットワークの被災箇所 総務省資料により作成 通信事業者各社は 移動電源車百数十台 車載型携帯電話基地局 40 台以上を被災地に配備する等 サービスの迅速な復旧に取り組むとともに 復旧

< 用語解説 > *1 ソーシャルネットワーキングサービス (SNS) インターネット上の交流を通して社会的ネットワークを構築するサービス全般を指す 代表的な SNS として Twitter mixi GREE Mobage Ameba Facebook Google+ Myspace Linked

Microsoft PowerPoint - EWS提案資料 (HDMI表示ユニット)

公衆電話 : 通常時とほとんど変 わりなく使用できる 接続業者の設備が複雑かつ大規模であり 大規模災害時の復旧に時間がかかると言われている 万が一の場合に備えて 自宅の電話と携帯以外の連絡手段を家族で共有しておくなどの方法を考えれば IP 電話に切り替えるデメリットはかなり少なくできる 色々なご家庭

はじめに 日本は地震大国であり 津波大国でもある 2011 年 3 月に起きた東日本大震災では 津波に より亡くなられた方が 9 割以上を占めています そのため... 東日本大震災での主な死因 その他 9% 溺死 91% 14,308 人 日本全国で地震による津波に備えて津波避難 施設が導入されてい

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38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

Microsoft Word 最終【資料-4】.docx

p OT458-下版CS3.indd

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障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

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平成 30 年度事業報告 一般財団法人自治体衛星通信機構 当機構は 地方公共団体等において通信衛星を共同利用するための設備を設置し 運用することによって 防災情報及び行政情報の伝送を行うネットワークの整備促進を図り もって地域社会における情報通信の高度化及び地域の振興に寄与することを目的として平成

( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

-災害に備えて-

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

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第 Ⅰ 部 社会情報論 本講義の基礎知識 第 2 回講義の内容 1. 高度情報通信ネットワーク社会とメディアの変化 第 2 回 情報環境とメディアの変化 多様化 2. 情報環境と情報通信端末の変化 3. マスメディアとソーシャルメディア 担当 経営 社会情報学プログラム准教授山本佳世子

大規模災害と通信ネットワーク -- 東日本大震災に思う-- 中村功一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会 CIAJ JOURNAL VOL.51.NO pp11-17 通信途絶東日本大震災では 地震直後から被災地を中心に大規模な通信障害が発生した 災害時に電話などが通じなくなるの

津波情報に活用する観測地点の追加について 別紙 津波情報への活用を開始する海底津波計の分布図 活用を開始する海底津波計沿岸の津波観測点 GPS 波浪計海底津波計 活用を開始する海底津波計の地点名称は 沖 を省略して記載しています ( 宮城牡鹿沖 及び 茨城神栖沖 を除く)

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各省庁等における業務継続計画に係る取組状況調査 調査の目的 各省庁等における現在の業務継続計画に係る取組状況を把握し 東日本大震災等を受けた 今後の業務継続計画の改善策を検討するための資料とする 調査の対象 中央省庁業務継続連絡調整会議構成機関 オブザーバー機関 29 機関 構成員 :23 機関内閣

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⑥調査結果(防災・減災)

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Microsoft Word - RIN81_第8章.doc

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とができます また 緊急情報を受信した際は緊急ランプが点滅し 視覚的にも確認することができます 2. 荒天時に屋内にいる人にとって 風雨や建物による反響の影響を受けないため 緊急情報を明瞭に確認することができます 3. 軽量で 乾電池による稼働ができるため 災害時には避難中でも情報を収集することがで

地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集

アジェンダ 1. レキオスソフトのご紹介 2. 沖縄の産業と気象データの利活用 3. 具体的な気象データの利活用モデル

< 要約 > < 質問 1> あなたにとって最も備えが必要だと思う災害は何ですか? トップは圧倒的に 地震 約 8 割の方が 最も備えが必要な災害 と回答 北海道 東北では 大雪 雪崩 中国 四国 九州は 台風 大雨 洪水 を警戒 < 質問 2> ご家庭の防災対策は 100 点満点で採点すると何点で

目次 1. 注意事項と制限事項 注意事項 制限事項 スマ保災害時ナビアプリについて 端末ホームキー押下時のアプリ動作 災害時ナビの事前準備

目次 : はじめに 2 1. 安否確認アプリについて 安否確認アプリの設定について 安否確認アプリのインストール方法について Android の場合 iOS の場合 アプリの通知設定について 7 2. メールについて 8 2-

頻度が増えた時間が増えたインターネットに接触しているすぐに検索してみるようになった気になることがあったら わからないことや気軽に検索するようになっ< 調査結果の詳細 > 1 ネット接触と検索行動が変化 ネット接触の時間と場所が拡大し 検索の回数が増加 屋外検索 の浸透 スマートフォンを使うことで ユ

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1. 住民アンケート調査の概要 まとめ 2. 集計結果 ( 抜粋 ) p.9- p.1-1

3. 水供給システム ( 図 7~ 図 8) 3.1 根拠データ 断水戸数: 厚生労働省 平成 年 (2 年 ) 東北地方太平洋沖地震の被害状況及び対応について の中に記載された ( 別紙 ) 水道における被害情報 の市町村別集計データおよび都県別集計データ 2/3/ :3( 報番号不明 水道産業新

医療施設等(病院、診療所、助産所、介護老人保健施設等)に係る避難確保計画(津波編)作成の手引き(案)

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津波に対する水門 陸閘等の操作指針について 1. 目的 本指針は, 水門 陸閘等に関して, 海岸, 河川, 港湾, 漁港等の管理者 ( 以下 施設管理者 という ) と現場操作員が平常時及び津波発生時に実施すべき事項や, 施設に関する閉鎖基準等及び配備体制などの基本的な方針を定め, 本県沿岸に襲来す

資料1-4気象庁資料

Transcription:

東日本大震災における 災害情報の収集と伝達 山口大学大学院理工学研究科 中村秀明

災害時における情報の伝達と収集 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災では 新聞 テレビ ラジオなどの既存マスメディアだけでなく インターネットが幅広く利用された 中でも Twitter や Mixi Facebook などのソーシャルメディアは ユーザ同士の安否確認 被災地からの情報発信や情報交換を可能とした マスメディアが果たす役割 1 被災者 被災地に向けての情報発信 2 被害の全体状況をいち早くつかんで, 全国, 世界に発信 ( 国の危機管理 救助 救援活動に影響 )

災害時におけるマスメディアの役割 1 被災者 被災地に向けての情報発信 テレビの情報が停電で伝わらない 発信した津波の情報が必ずしも避難行動に結び付かなかった 2 被害の全体状況をいち早くつかんで, 全国, 世界に発信 沿岸部に設置したロボットカメラがいち早く異変をキャッチ 仙台空港を飛び立ったヘリコプターが津波の映像を捉えてリアルタイムで発信

災害時における情報の伝達 当初出された気象庁の津波の高さの予測値は宮城県で 6 m, 岩手県と福島県で 3 m 最初の観測値も 20 cmと小さかった その後, 津波の予想高さが引き上げられていったが, 更新された情報を見聞きした人は少なかった 最初の 1 時間の放送内容 ( 映像 ) 出典 : 命を救う情報 メディアを考える NHK 放送研究と調査 June, 2012

災害時における情報の伝達と収集 被災地調査東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手 宮城 福島 青森 茨木の各県の在住者を対象にした調査 準被災地調査日常生活が困難な状況にある被災者ではなく, 震源地から離れた地域 ( 関東, 甲信越など ) の在住者 出典 : 東日本大震災 ネットユーサ ーはソーシャルメテ ィアをどのように利用したのか NHK 放送研究と調査 Augusut, 2011 東日本大震災 被災者はメディアをどのように利用したのか NHK 放送研究と調査 September, 2011

災害時における情報の伝達と収集 被災地 震災後のメディアと利用開始時期 地震発生後最初に利用したメディア ラジオ : 聞きながら逃げる 逃げながら聞く 出典 : 東日本大震災 被災者はメディアをどのように利用したのか NHK 放送研究と調査 September, 2011

地震発生直後に見聞きしたメディア 出典 : 命を救う情報 メディアを考える NHK 放送研究と調査 June, 2012

情報の入手先

情報の入手先

情報の入手先

ラジオとワンセグ ラジオ 乾電池があれば聞ける 逃げながら聞ける 聞きながら逃げられる ほとんどの車に装備されている ワンセグ 充電の問題はあるがテレビが見られる 福島県の新地町というところで 列車が停まっている時に大地震が発生した 大津波情報を知ったのは乗客が見たワンセグであった 乗り合わせていた警察官が 乗客全員を高台に避難誘導し その後列車は津波に巻き込まれたが 全員無事であった メディアを 複線化 することが大事

SATREPSチリプロジェクト研究討論会 ラジオとワンセグ

防災行政無線 同報系 避難勧告等の情報伝達 屋外に建てた支柱に無線受信機と拡声器を装備し 役場等の基地局から 住民に音声で情報を一斉に伝達するシステム 移動系 基地局と移動局 ( 車載型 携帯型等 ) との間あるいは 移動局相互といった関係機関の情報収集を行うためのシステム

アナログ デジタル行政無線比較

東日本大震災時の防災行政無線の成果と課題 防災行政無線の整備率 都道府県 同報系 移動系 岩手県 75.8% 97.0% 宮城県 60.0% 100.0% 福島県 84.7% 84.4% 宮城県の南三陸町の防災庁舎の女性職員地震発生直後から 防災行政無線で津波の襲来と高台への避難を呼びかけ多くの住民の命を救った 茨城県大洗町大津波に襲われながらも防災行政無線等により 津波による死亡者はゼロ

全国における市町村防災行政無線 ( 同報系 ) の整備率 総務省消防情報室 : 東日本大震災における防災行政無線による情報伝達について

東日本大震災における市町村防災行政無線の使用状況についてのアンケート調査 対象 : 太平洋沿岸の市町村のうち 回答のあった27 市町村 1 津波警報後に放送を実施 27 市町村中 26 市長村が実施 (1 市町村は 地震の影響で電気系統が故障したため 放送できず ) 2 防災行政無線以外の広報手段 ( 複数回答可 ) 3 利用状況 ( その後の利用状況も含めて ) 問題なく利用できた 10 市町村利用できないことがあった 17 市町村 4 利用できなかった理由 (17 市町村 )

住民に対する情報伝達体制に関して見直すべき事項 1 無線用非常電源の確保発電機 ソーラー 風力等の発電 高容量畜電池等により対応 2 デジタル化や高度化 多様な広報手段の確保エリアメール ワンセグ TV 局 コミュニティ FM との連携 3 耐震性の向上 津波の影響を受けない場所への移設耐震性の確保 津波や浸水の影響を受けない場所への設置 4 訓練の実施 平時での使用訓練を実施したり 平時でも使用し慣れておく

J-ALERT( 全国瞬時警報システム ) 弾道ミサイル 津波 緊急地震速報等 対処に時間的余裕のない事態に関する情報を 人工衛星を用いて国 ( 内閣官房 気象庁から消防庁を経由 ) から送信し 市町村の同報系の防災行政無線等を自動起動することにより 緊急情報を瞬時に伝達するシステム 平成 19 年 2 月 運用開始 10 月 緊急地震速報の送信を開始 平成 21 年 4 月 補正予算にJ ALERTの高度化と全国一斉整備を行う経費を計上 ( 高度化分約 9 億円 交付金約 103 億円 ) 平成 22 年 12 月 システムの高度化および全国的整備開始 平成 23 年 4 月 震災の影響のあった一部の県を除き ほぼすべての地方公共団体で整備が完了

J-ALERT 総務省消防庁 市役所 役場等 防災行政無線で情報伝達 市町村の防災行政無線 ( 同報系 )

SATREPSチリプロジェクト研究討論会 東日本大震災における J-ALERT の活用状況 全国の活用状況

SATREPSチリプロジェクト研究討論会 東日本大震災における J-ALERT の活用状況 岩手県 宮城県の活用状況

J-ALERT の教訓事例と成功事例 地震後の停電の際 非常電源が適切に確保できなかった (4 事例 ) 地域設定が広範囲に設定されていた等の理由により ピンポイントに作動しなかった (3 事例 ) 機器の不具合により 正常に作動しなかった (1 事例 ) 停電時唯一の情報手段として活用した ( 千葉県南房総市 ) 地震の影響により市庁舎の受信機は使用できなくなっていがた 消防署に設置された受信機では受信できており 大津波警報の内容を防災行政無線の副制御卓にて手動で放送した ( 岩手県宮古市 ) 情報を他のシステムより早く受信でき 庁内放送 メールシステムの初動に役立った ( 秋田県大仙市 )

災害直後の電話の発信規制 SATREPS チリプロジェクト研究討論会NTT東日本KDDIソフトバンクテレコムNTTドコモKDDI(AU)ソフトバンクモバイル音声音声音声パケットパケットパケット音声音声音声規制あり規制なし

震災後に利用したサイトやサービス ( 複数回答 ) 被災地のみ 被災地 + 準被災地

ポータルサイトによる情報提供 Yahoo! JAPAN 震災情報 Google Crisis Response パーソンファインダー (2 時間後に開始 ) 自動車通行実績情報マップ (3 月 14 日 )

ポータルサイトが実施した情報提供サービス Google 被災地の最新の衛星写真計画停電情報マップ避難所名簿共有サービスビジネスファインダー Googleマップの航空写真を最新のものに更新計画停電の行われるエリアなどを地図上に表示避難所の名簿を写真に撮り アップロードするサービス Person Finderとも連携被災地の店舗の営業状態を報告するサービス Yahoo! JAPAN 電力使用状況メーター支援ギフト便節電プラン作成ツール Yahoo! ボランティア 発電可能量に対し どの程度電力が使われているかを表示 Yahoo! ショッピングで被災地向け配送を無料化夏場の節電に向けて節電プランを作成する企業を支援するためのサービス被災地で活躍するNPOなどのボランティア募集情報を集約 MSN Support Japan 全国放射線水準マップ MSNペットサーチ 被災者の生活支援やメンタルケアなど復興支援関係情報を集約 文部科学省が提供する放射線モニタリング情報を地図上に表示 被災地に取り残されたペットの飼い主を捜すサービス

東日本大震災におけるソーシャルメディア 代表的なソーシャルメディア Twitter Facebook Mixi Ustream ニコニコ動画 Skype

facebook 災害伝言板

NTT docomo

KDDI

端末使用者間の災害情報共有 現在地の情報を入力 メニューを選択 災害情報を入力し 情報を送信 ボタンを押す

端末使用者間の災害情報共有 被害レベル 表示色 A B C マップ情報を更新 メニューを選択 マップ画面に DB から取得した災害情報が表示される

端末使用者間の災害情報共有 マップ画面上の被害情報を選択 選択した災害情報の詳細が表示される

避難ルートのナビゲーション 避難ナビを起動 メニューを選択 リストから避難場所を選択 避難所までのナビゲーションを開始

SNS への投稿