別紙第 1 職員の給与 ( 海事職給料表の導入等 ) に関する報告 本委員会は 船舶に乗り組む職員 ( 以下 船舶乗組員 という ) の給与について 昨年 10 月 9 日の職員の給与に関する報告でも言及したとおり 勤務の特殊性から見直す必要があると考え 検討を重ねてきた その結果は 次のとおりであ

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b 特定管理職員 勤勉手当の支給割合を1.05 月分 ( 再任用職員にあっては 0.5 月分 ) とすること c 指定職俸給表の適用を受ける職員 ( 再任用職員を除く ) 勤勉手当の支給割合を0.9 月分とすること ( イ ) 平成 28 年 6 月期以降の支給割合 a b 及び指定職俸給表の適用を

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百分の一 五七五) を 勤勉手当減額基礎額に の下に 六月に支給する場合においては を 百分の九十五) の下に 十二月に支給する場合においては百分の八十五(特定管理職員にあつては 百分の百五) を加える 別表第一から別表第十一までを次のように改める

別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

人事院前26別.indd

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東京都知事等の給料等に関する条例

海上自衛官の海技従事者国家試験の受験資格について(通知)

第  号

平成21年12月に支給する期末手当に関する特例措置に関する規則

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議案第72号 向日市職員の給与に関する条例及び向日市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正について_議案・改正文

聖籠町職員の育児休業等に関する条例及び聖籠町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例をここに公布する

05【特区連】行政系人事制度の改正について(最終案)

の他の臨時又は緊急の必要により週休日等以外の日の午前零時から午前 5 時までの間であって正規の勤務時間以外の時間に勤務した場合は 当該職員には 管理職員特別勤務手当を支給する 第 16 条の2 第 3 項中 前 2 項 を 前 3 項 に改め 同項を同条第 4 項とし 同条第 2 項の次に次の1 項

02-1_H30公表原稿(知事・教育・警察)

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附則第 2 項 第 3 項及び第 5 項 第 6 項又は第 14 条の規定による退職手当を受けたときは 当該職員の退職手当の基本額から 退職手当支給条例第 3 条第 1 項の規定によりその者の退職手当額を計算して得た額を差引いた残りの金額に相当する額を 退職の日におけるその者の給料月額により算定した

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも


Taro-当初追加(扶養手当あり)新旧対照表jtd

千代田区議会議員の報酬、費用弁償及び

議案第70号 向日市職員の給与に関する条例及び向日市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正について

平成17年3月伊那市議会定例会議案目次

目次 議案第 84 号市長及び副市長の給与に関する条例等の一部を改正する 条例 1 頁 議案第 85 号 職員の給与に関する条例及び戸田市一般職の任期付職員 の採用等に関する条例の一部を改正する条例 3 頁 議案第 86 号 平成 29 年度戸田市一般会計補正予算 ( 第 8 号 ) 別冊 No.5

平成16年規程第02号_役員給与規程

号外53号 生涯学習条例あら indd

給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント

Taro-H26勧告・報告の説明

【最終】給与条例改正文

議案102

Microsoft Word - 国家公務員給与減額閣議決定全文

議案第07号-給与に関する条例の一部改正【確定】

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Microsoft Word - 船労結果概要.doc

っては地公法第 17 条第 3 項の規定に基づき原則として競争試験により 人事委員会又は競争試験等を行う公平委員会を置かない地方公共団体にあっては同条第 4 項の規定に基づき競争試験又は選考によるものとすること なお これらの場合において 地公法第 22 条第 1 項に規定する条件附採用が適用される

人事行政の運営等の状況の公表について

級が6 級以上であるもの ( これらの職員のうち 組合規則で定める職員を除く 以下 特定管理職員 という ) にあっては 100 分の102.5) 12 月に支給する場合においては100 分の137.5( 特定管理職員にあっては 100 分の117.5) を乗じて得た額 (2) 再任用職員期末手当基

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Microsoft Word - 条例参考+補足説明

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

議案第 120 号 佐渡市職員の給与に関する条例及び佐渡市職員の特殊勤務手当に 関する条例の一部を改正する条例の制定について 佐渡市職員の給与に関する条例及び佐渡市職員の特殊勤務手当に関す る条例の一部を改正する条例を次のとおり制定する 平成 30 年 12 月 12 日提出 佐渡市長 三浦基裕 -

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岩美町の給与 定員管理等について 1 総括 (1) 人件費の状況 ( 普通会計決算 ) 区分住民基本台帳人口 ( 27 年 1 月 1 日 ) 26 年度人 1 2, 歳出額 A 千円 6, 6 8 1, 実質収支人件費 B 千円千円 8 8, , 1 6 7,

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○福島県後期高齢者医療広域連合職員の給与の支給に関する規則

目 次 給与便覧の見方 Ⅰ 給料編 1 行政職給料表 2 医療職給料表 ( 一 ) 3 医療職給料表 ( 二 ) 4 医療職給料表 ( 三 ) 5 研究職給料表 6 福祉職給料表 7 教育職給料表 ( 一 ) 8 教育職給料表 ( 二 ) 9 教育職給料表 ( 三 ) 10 公安職給料表 11 技能

役員報酬規程

議第 18 号 ( 趣旨 ) 三島市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例案 第 1 条 この条例は 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 2 条第 1 項及び第 3 項 第 5 条第 1 項 第 6 条第 2 項 第

香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

(3) 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けたことにより 当該育児短時間勤務の承認が効力を失つた後 当該休職又は停職の期間が終了したこと (4) 育児短時間勤務をしている職員が当該職員の負傷 疾病又は身体上若しくは精神上の障害により当該育児短時間勤務に係る子を養育することができない

Microsoft Word - 例規集(A4判).docx

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目 次 調査要領 1 調査結果の概況 6 職種別事由別離職者数に関する調 8 定年退職者の再就職に関する調 9 勧奨退職者の再就職に関する調 10 定年退職者の年齢に関する調 11 勧奨退職者 ( 定年前希望退職者を除く ) の年齢に関する調 12 定年前希望退職者の年齢に関する調 13 普通退職者

公布された条例のあらまし 職員の退職手当に関する条例の一部改正について 1 条例の改正理由地方公務員等共済組合法及び地方独立行政法人法の一部改正に伴い 所要の改正を行う 2 条例の概要 (1) 自己の都合による退職等の場合の退職手当の基本額について定めた規定中 引用している地方公務員等共済組合法の条

おりとし 同表に掲げる職務とその複雑 困難及び責任の度が同程度の職務として組合規則で定める職務は それぞれの職務の級に分類されるものとする ( 初任給 昇格 昇給等の基準 ) 第 6 条職員の職務の級は 組合規則で定める基準に従い決定する 2 新たに給料表の適用を受ける職員となった者の号給は 組合規

1 人事委員会勧告の対象職員 人事委員会の勧告の対象となるのは 給与条例の適用を受ける一般職の職員です その給料表ごとの内訳は以下のとおりです 職員数は 20,859 人であり 昨年より 130 人の減 ( 行政職については 4,681 人で 31 人の減 ) 職員の平均年齢は 43 歳 10 月で

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○福岡県田川地区消防組合職員の初任給、昇格及び昇給等の基準に関する規則○


ハ昇任させようとする日以前 2 年以内に懲戒処分等を受けていないこと ( ただし 減給は 1 年 6 月以内 戒告は 1 年以内とする ) 施行 3 年後 ( 平成 24 年 4 月 1 日 ) から適用 1 本省課長級未満の官職への昇任の場合イ直近の連続した2 回の能力評価のうち 1 回の全体評語

平成19年岩手県条例第64号

目次 1 給与勧告の仕組みページ 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 3 4 民間給与と職員給与との比較 4 2 本年の給与改定 1 本年の給与改定 5 2 特別給の調査結果 6 3 行政職平均給与 ( 比較給与ベース ) 7 4

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●一般職の国家公務員の給与の改定及び臨時特例等に関する法律案

7 単身赴任手当 公署を異にする異動等に伴い住居を移転し, やむを得ない事情により同居していた配偶者と別条例第 11 条の 8 居し, 単身で生活することを常況とし, 距離制限を満たす職員に支給する (1) 支給要件 次の ( ア ) から ( エ ) に掲げる要件をすべて満たしていること ( ア

職員 ( 船舶事故調査官等 ) の募集について 平成 30 年 1 月 4 日運輸安全委員会事務局 1. 職種 船舶事故調査官又は地方事故調査官 [ 船舶事故の調査 ( 証拠の収集等事実関係の調査 原因についての解析 報告書の作成 ) に従事します ] 2. 配属先 運輸安全委員会事務局 ( 東京都

及びごとの職員数 ( 平成 3 年 4 月 1 日現在 ) 7 級 8 級 1 本庁の部次長の職務 2 審議監の職務 3 本庁の困難な業務を所掌する課長の職務 1 委員会の事務局長の職務 2 本庁の困難な業務を所掌する部次長の職務 本庁課長

Taro-役員報酬規程( 改正)【機1完2可2】機構内限り

おりとし 同表に掲げる職務とその複雑 困難及び責任の度が同程度の職務として組合規則で定める職務は それぞれの職務の級に分類されるものとする ( 初任給 昇格 昇給等の基準 ) 第 6 条 職員の職務の級は 組合規則で定める基準に従い決定する 2 新たに給料表の適用を受ける職員となった者の号給は 組合

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項


(Microsoft Word - \215\304\214\331\227p\220E\210\365\213K\221\245.doc)

職員給与規程

3 年次休暇の計算例 (1) 昨年 4/1~12/31 までとして勤務 ( 年休取得なし ) = 前年からの繰越し 15 1 今年もとして下記の期間に任用された場合 ( 年次休暇 3 使用 ) < 年次休暇の付与数 > = ( 当初の ) + ( 更新後の

(1) 採用 昇任 降任 転任の用語の定義について定めるものとすること ( 第 15 条の2 第 1 項関係 ) (2) 標準職務遂行能力は 職制上の段階の標準的な職 ( 職員の職に限る 以下同じ ) の職務を遂行する上で発揮することが求められる能力として任命権者が定めるものとすること ( 第 15

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目 次 調査要領 1 離職状況の概況 ( 平成 25 年度離職者 ) 6 第 1 表職種別事由別離職者数に関する調 7 第 2 表定年退職者の年齢に関する調 8 第 3 表勧奨退職者 ( 定年前希望退職者を除く ) の年齢に関する調 9 第 4 表定年前希望退職者の年齢に関する調 10 第 5 表普

2 常勤役員に対する通勤手当の月額は 給与規程第 35 条第 2 項に規定する額とする 3 非常勤役員に対する通勤手当の月額は 給与規程第 35 条第 2 項の規定を準用し その者の当該月における通勤実績に応じた額を翌月の支給定日に支給する 4 前 3 項に規定するもののほか 通勤の実情の変更に伴う

A) であり かつ 他の全体評語が上位又は中位の段階 (B 以上 ) であること 2 段階以上の昇任により 本省部長級以上のポストに就けようとする場合 ( 本省課長級から本省局長級への昇任など ) にあっては 直近の連続した3 回の能力評価の全体評語がいずれも上位の段階 (S 又はA) であること

社会福祉法人 筑紫野市社会福祉協議会職員給与規程


役員報酬規程

(26\221\34615,16\225\\ \215\304\224C\227p.xls)

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

2 役員の報酬等の支給状況平成 29 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況役名報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任法人の長 2,164 17,994 10,824 4, A 理事 B 理事 A 監事 16,722 9,816 4,762 1, ,12

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

18職員給与

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

名古屋市職員給与実態調査の概要

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

①会計検査院_31指定職

Taro-概説1

2 給与改定に対する基本的考え方職員の給与については 地方公務員法において 国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与等を考慮して定められなければならないとされている (1) 月例給本年 4 月時点で 市職員給与が民間給与を326 円 (0.09%) 下回っていることから 市職員の給与

目次 1 給与勧告の仕組みページ 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 3 4 民間給与と職員給与との比較 4 2 本年の給与改定 1 本年の給与改定 5 2 特別給の調査結果 6 3 その他の事項 7 4 行政職平均給与 ( 比較給

財財第  号

Transcription:

写 平成 20 年 1 月 9 日 鳥取県議会議長 鉄永 幸紀 様 鳥取県知事 平井 伸治 様 鳥取県人事委員会委員長髙橋敬一 船舶に乗り組む職員の給与に関する報告及び勧告並びに意見の申出について 本委員会は 地方公務員法の規定に基づき 船舶に乗り組む職員の給与について 別紙第 1のとおり報告し 併せて給与の改定について 別紙第 2のとおり勧告するとともに 職員の旅費について 別紙第 3のとおり意見を申し出ます ついては これらの実現のため 所要の措置をとられるよう要請します

別紙第 1 職員の給与 ( 海事職給料表の導入等 ) に関する報告 本委員会は 船舶に乗り組む職員 ( 以下 船舶乗組員 という ) の給与について 昨年 10 月 9 日の職員の給与に関する報告でも言及したとおり 勤務の特殊性から見直す必要があると考え 検討を重ねてきた その結果は 次のとおりである 1 本県の状況本県は船舶を4 隻所有しており 船舶乗組員には 現在全員に行政職給料表を適用している その職務の級は表 1のとおりである また 一部の船舶乗組員に対しては その職務の特殊性から 特殊勤務手当として航海手当を実績に応じて支給している 表 1 区分 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 若鳥 通信長 通信長 通信長 機関長 機関長 船長 丸 二等航海 二等航海 一等航海 通信長 士等 士等 士等 一等航海 甲板長等 甲板長等 二等航海 士等 甲板員等 甲板員等 士等甲板長等甲板員等 第一 航海士等 航海士等 船長 船長 船長 鳥取 船員 船員 機関長 丸 航海士等 はや 船員 ぶさゆみ 船長 船長 船長 はま 機関長 機関長 機関長 ( 注 )1 この表において 二等航海士等 とは二等航海士及び二等機関士を 甲板長等 とは甲だ板長 操機長 司ちゅう長及び冷凍長を 甲板員等 とは甲板員 操舵手 操機手 機関員及び司ちゅう員を 一等航海士等 とは一等航海士及び一等機関士を 航海士等 とは航海士 機関士及び通信士をいう 2 係長級及びそれに相当する職以上 (3 級以上 ) への任用に際しては 人事委員会規則により 人事委員会の選考が必要とされている 2 国家公務員の状況国家公務員である船舶乗組員には 海事職俸給表 ( 一 ) 及び海事職俸給表 ( 二 ) が適用されている これらの俸給表の適用範囲は 資格要件及び職務内 - 1 -

容に基づき区分して定められており 海事職俸給表 ( 一 ) は遠洋区域及び近海区域を航行区域とする総トン数 20トン以上の船舶に乗り組む船長 航海士 機関長 機関士 通信長 通信士 事務長 事務員等を 海事職俸給表 ( 二 ) は原則としてそれ以外の船舶乗組員をそれぞれ対象としている また これらの俸給表の級別標準職務は 船舶乗組員の職務の実態に即するよう船舶の種類 船舶乗組員の種類ごとに区分して定められている これらの俸給表は 船舶乗組員の職務の特殊性及び勤務時間の割振りの特殊性等を勘案して 行政職俸給表 ( 一 ) より高い水準となるよう配慮されている 3 他の都道府県の状況船舶を所有する都道府県においては 3 分の1を超える団体が海事職給料表を導入している その多くは 国の海事職俸給表 ( 一 ) を基準としてそれぞれの団体の実情に応じて給料表を作成しており その標準職務は 概ね国に準じたものとなっている また 海事職給料表を導入していない団体の多くは 船員法 ( 昭和 22 年法律第 100 号 ) に規定する職員には行政職給料表を 部員には技能労務職の給料表を適用している 4 給与改定及び旅費の見直しに当たっての考え方こうした状況を踏まえ 船舶乗組員の給与については 次のとおり取り扱うことが適当であると考える (1) 海事職給料表の導入船舶乗組員については 海上勤務の特殊性を給料表で考慮することが適当であり その職務の専門性にふさわしい処遇が図られる必要がある このため 国の海事職俸給表の構成を勘案した上で 本県の実態を反映するよう 行政職給料表の職務の級に応じ 表 2に掲げる職務の級となるように構成した海事職給料表を新たに設ける必要がある 表 2 行政職給料表の職務の級海事職給料表の職務の級 1 級 1 級 2 級 2 級 3 級 3 級 4 級 4 級 5 級 6 級 5 級 新たな海事職給料表の級別標準職務表は 現在の本県の実態を基本として - 2 -

現在行われているいわゆる わたり の廃止に伴う見直し及び職制の見直しの検討結果を踏まえ 国の状況も参考にしながら定めることが適当である なお 海事職給料表への切替えに当たっては わたりの廃止に伴う切替えを行った後の状態を基礎として行うことが適当である (2) 特殊勤務手当 ( 航海手当 ) の見直し現在 職員が水産試験船又は実習船に乗り組み 沿岸 3マイル以遠の海域において試験調査 実習又は講習のための航海業務に従事した場合に航海手当が支給されている これについては 新たに海事職給料表を設けることによって その職務の特殊性が給料表において考慮されることとなるため 夜間又は荒天時に行われる危険な業務を除いて廃止することが適当である なお その他船舶乗組員に支給されている特殊勤務手当についても これに伴う所要の見直しを検討する必要がある (3) 旅行手当の廃止現在 船舶乗組員が外国旅行のうち 水産に関する試験調査 取締り 実習等を目的とする旅行で 公海上の航海 漁ろう等を行う場合には 職員の旅費等に関する条例に基づき 旅行手当が支給されている しかし 旅行手当は 特定の外国旅行の場合に 船賃 日当 宿泊料 食卓料等の普通旅費に代えて支給されるものであり 県の所有する船舶で旅行する場合は そのいずれの費目の旅費も生じないのが実態であることから 廃止することが適当である (4) 実施時期これらの改定は 平成 20 年 4 月 1 日から実施すること - 3 -

別紙第 2 勧 告 職員の給与について 次の措置を講じることを勧告する 1 職員の給与に関する条例 ( 昭和 26 年条例第 3 号 ) の改正 (1) 別記第 1のとおり 海事職給料表を新設すること (2) 海事職給料表級別標準職務表を報告で述べた趣旨を考慮して新設すること (3) 海事職給料表への切替えは 別記第 2の切替要領によること 2 職員の特殊勤務手当に関する条例 ( 昭和 27 年条例第 39 号 ) の改正航海手当の支給は 沿岸 3マイル以遠の海域において行う試験調査 実習又は講習のための航海業務のうち 日没時から日出時までの間において行われる業務 ( 船室内で行われるものを除く ) 又は気象業務法施行令 ( 昭和 27 年政令第 471 号 ) 第 4 条若しくは第 5 条に規定する注意報若しくは警報のうち航海業務において危険と認められるものが発令されている期間に行われる業務に限ること 3 改定の実施時期これらの改定は 平成 20 年 4 月 1 日から実施すること - 4 -

別記第 1 海事職給料表職員職務の区の級分号給 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 給料月額 給料月額 給料月額 給料月額 給料月額 円 円 円 円 円 140,400 215,300 258,300 313,600 356,300 141,700 217,000 260,100 316,100 358,800 143,000 218,700 261,900 318,600 361,300 144,300 220,400 263,700 321,100 363,800 145,400 221,900 265,300 323,600 366,300 146,900 223,600 267,300 326,100 369,500 148,400 225,300 269,300 328,600 372,700 149,900 227,000 271,300 331,100 375,900 151,200 228,700 273,400 333,600 378,900 152,700 230,500 276,200 336,100 382,000 154,200 232,300 279,000 338,600 385,100 155,700 234,100 281,800 341,100 388,200 157,100 235,900 284,700 343,600 391,200 158,800 237,700 287,600 346,100 394,000 160,500 239,500 290,500 348,600 396,800 162,200 241,300 293,400 351,100 399,600 163,800 243,200 296,200 353,600 402,500 165,700 245,300 298,900 356,100 404,600 167,600 247,400 301,600 358,600 406,700 169,500 249,500 304,300 361,100 408,800 171,200 251,400 306,900 363,600 410,700 173,000 253,300 308,800 366,000 412,700 174,800 255,200 310,700 368,400 414,700 176,600 257,100 312,600 370,800 416,700 179,200 259,100 314,400 373,300 418,500 181,400 261,100 316,300 375,700 420,300 183,600 263,100 318,200 378,100 422,100 185,800 265,100 320,100 380,500 423,900 187,900 266,900 321,800 382,700 425,500 189,800 268,800 323,600 384,900 427,200 191,700 270,700 325,400 387,100 428,900 193,600 272,600 327,200 389,300 430,600 195,400 274,300 328,800 391,400 432,200 197,000 275,900 330,400 393,200 433,500 198,600 277,500 332,000 395,000 434,800 200,200 279,100 333,600 396,800 436,100 201,800 280,700 335,300 398,700 437,500 203,400 282,200 336,900 400,200 438,500 205,000 283,700 338,500 401,700 439,500 206,600 285,200 340,100 403,200 440,500 208,200 286,800 341,600 404,500 441,400 209,600 288,300 343,100 405,900 442,200 211,000 289,800 344,600 407,300 443,000 212,400 291,300 346,100 408,700 443,800 213,600 292,900 347,700 410,200 444,500 215,100 294,300 349,100 411,600 445,200 216,600 295,700 350,500 413,000 445,900 218,100 297,100 351,900 414,400 446,600 219,500 298,500 353,200 415,800 447,300 221,000 299,800 354,700 416,700 448,000 222,500 301,100 356,200 417,600 448,700 224,000 302,400 357,700 418,500 449,400 225,500 303,800 359,100 419,200 450,100 227,100 304,900 360,500 419,800 450,800 228,700 306,000 361,900 420,400 451,500 230,300 307,100 363,300 421,000 452,200 231,700 308,200 364,500 421,600 452,900 233,300 309,300 365,800 422,200 453,600 234,900 310,400 367,100 422,800 454,300 236,500 311,500 368,400 423,400 455,000 238,000 312,500 369,600 424,000 455,600 239,500 313,600 370,200 424,600 456,300 241,000 314,700 370,800 425,200 457,000 242,500 315,800 371,400 425,800 457,700-5 -

再任用職員以外の職員 再任用職員備考 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 (1 級 ) (2 級 ) (3 級 ) (4 級 ) (5 級 ) 243,800 316,700 371,800 426,400 458,200 245,300 317,600 372,300 427,000 458,900 246,800 318,500 372,800 427,600 459,600 248,300 319,400 373,300 428,200 460,300 249,800 320,300 373,900 428,900 460,800 251,300 321,000 374,400 429,500 461,500 252,800 321,700 374,900 430,100 462,200 254,300 322,400 375,400 430,700 462,900 255,900 322,900 376,000 431,400 463,400 257,400 323,500 376,500 432,000 258,900 324,100 377,000 432,600 260,400 324,700 377,500 433,200 261,700 325,400 378,100 433,900 263,100 326,000 378,600 434,600 264,500 326,600 379,100 435,300 265,900 327,200 379,600 436,000 267,200 327,800 380,200 436,500 268,600 328,200 380,700 437,200 270,000 328,600 381,200 437,900 271,400 329,000 381,700 438,600 272,700 329,500 382,300 439,100 274,000 329,900 382,800 439,800 275,300 330,300 383,300 440,500 276,600 330,700 383,800 441,200 278,000 331,100 384,400 441,700 279,200 331,500 384,900 280,400 331,900 385,400 281,600 332,300 385,900 282,600 332,500 386,500 283,500 332,900 387,000 284,400 333,300 387,500 285,300 333,700 388,000 286,300 333,900 388,600 287,000 334,300 389,100 287,700 334,700 389,600 288,400 335,100 390,100 289,000 335,300 390,700 289,600 335,600 290,200 335,900 290,800 336,200 291,500 336,600 292,100 336,900 292,700 337,200 293,300 337,500 293,900 337,800 294,400 338,100 294,900 338,400 295,400 338,700 295,800 338,900 296,200 296,600 297,000 297,200 297,600 298,000 298,400 298,600 299,000 299,400 299,800 300,300 300,600 300,900 301,200 301,600 229,000 235,000 284,200 326,400 356,300 この表は 船舶に乗り組む船長 航海士 機関長 機関士等で人事委員会規則で定めるものに適用する - 6 -

別記第 2 1 海事職給料表適用の日 ( 以下 切替日 という ) の前日において行政職給料表の適用を受ける職員のうち 切替日において海事職給料表の適用を受けることとなる職員の切替日における職務の級 ( 以下 新級 という ) は 切替日の前日においてその者が属していた職務の級 ( 以下 旧級 という ) に対応する別表第 1 の新級欄に定める職務の級とする 2 1 の規定による新級を決定される職員 (3 に規定する職員を除く ) の切替日における号給 ( 以下 新号給 という ) は 旧級及び切替日の前日においてその者が受けていた号給 ( 以下 旧号給 という ) に応じて別表第 2 に定める号給とする 3 1 の規定により新級を決定される職員のうち 切替日前に職務の級を異にして異動した職員及び人事委員会の定める職員の切替日における号給は 人事委員会の定めるところにより 他の職員との権衡上必要な調整を行うことができる 別表第 1 旧級 新級 1 級 1 級 2 級 2 級 3 級 3 級 4 級 5 級 6 級 4 級 5 級 - 7 -

別表第 2 切替日の前日において行政職給料表の適用を受ける職員の新号給 旧級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 旧号給 1 11 7 7 7 15 11 2 12 8 8 8 16 12 3 13 9 9 9 17 13 4 14 10 10 10 18 14 5 15 11 11 11 19 15 6 16 12 12 12 20 16 7 17 13 13 13 21 17 8 18 14 14 14 22 18 9 19 15 15 15 23 19 10 20 16 16 16 24 20 11 21 17 17 17 25 21 12 22 18 18 18 26 22 13 23 19 19 19 27 23 14 24 20 20 20 28 24 15 25 21 21 21 29 25 16 26 22 22 22 30 26 17 27 23 23 23 31 27 18 28 24 24 24 32 28 19 29 25 25 25 33 29 20 30 26 26 26 34 30 21 31 27 27 27 35 31 22 32 28 28 28 36 32 23 33 29 29 29 37 33 24 34 30 30 30 38 34 25 35 31 31 31 39 35 26 36 32 32 32 40 36 27 37 33 33 33 41 37 28 38 34 34 34 42 38 29 39 35 35 35 43 39 30 40 36 36 36 44 40 31 41 37 37 37 45 41 32 42 38 38 38 46 42 33 43 39 39 39 47 43 34 44 40 40 40 48 44 35 45 41 41 41 49 45 36 46 42 42 42 50 46 37 47 43 43 43 51 47 38 48 44 44 44 52 48 39 49 45 45 45 53 49 40 50 46 46 46 54 50 41 51 47 47 47 55 51 42 52 48 48 48 56 52 43 53 49 49 49 57 53 44 54 50 50 50 58 54 45 55 51 51 51 59 55 46 56 52 52 52 60 56 47 57 53 53 53 61 57 48 58 54 54 54 62 58 49 59 55 55 55 63 59 50 60 56 56 56 64 60 51 61 57 57 57 65 61 52 62 58 58 58 66 62 53 63 59 59 59 67 63 54 64 60 60 60 68 64 55 65 61 61 61 69 65 56 66 62 62 62 70 66 57 67 63 63 63 71 67 58 68 64 64 64 72 68 59 69 65 65 65 73 69 60 70 66 66 66 74 70-8 -

( 号給 ) (1 級 )(2 級 )(3 級 )(4 級 )(5 級 )(6 級 ) 61 71 67 67 67 75 71 62 72 68 68 68 76 72 63 73 69 69 69 77 73 64 74 70 70 70 78 73 65 75 71 71 71 79 73 66 76 72 72 72 80 73 67 77 73 73 73 81 73 68 78 74 74 74 82 73 69 79 75 75 75 83 73 70 80 76 76 76 84 73 71 81 77 77 77 85 73 72 82 78 78 78 86 73 73 83 79 79 79 87 73 74 84 80 80 80 88 75 85 81 81 81 89 76 86 82 82 82 89 77 87 83 83 83 89 78 88 84 84 84 89 79 89 85 85 85 89 80 90 86 86 86 89 81 91 87 87 87 89 82 92 88 88 88 89 83 93 89 89 89 89 84 94 90 90 89 89 85 95 91 91 89 89 86 96 92 92 89 87 97 93 93 89 88 98 94 94 89 89 99 95 95 89 90 100 96 96 89 91 101 97 97 89 92 102 98 98 89 93 103 99 99 89 94 100 100 95 101 101 96 102 101 97 103 101 98 104 101 99 105 101 100 106 101 101 107 101 102 108 101 103 109 101 104 110 101 105 111 101 106 112 101 107 113 101 108 113 101 109 113 101 110 113 101 111 113 101 112 113 101 113 113 101 114 113 101 115 113 101 116 113 101 117 113 101 118 113 119 113 120 113 121 113 122 113 123 113 124 113 125 113-9 -

別紙第 3 意 見 職員の旅費について 次の要綱のとおり改正されるよう意見を申し出る 旅行手当廃止のための職員の旅費等に関する条例に関する改正要綱 1 職員の旅費等に関する条例 ( 昭和 45 年条例第 48 号 ) の改正旅行手当を廃止すること 2 改定の実施時期この改定は 平成 20 年 4 月 1 日から実施すること - 10 -