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【最終稿】別添2

目次 ( )

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これだけは知っておきたい地震保険

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建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

Transcription:

外断熱建物に関する性能基準 平成 15 年 4 月 1 日北開局営調第 12 号 最終改定平成 27 年 4 月 30 日北開局営整第 8 号

第 1 編総則 第 1 章目的この基準は 官庁施設の基本的性能基準 ( 平成 25 年 3 月 29 日国営整第 197 号 国営設 134 号 ) に基づき 同基準に定めのある事項のほか 国家機関の建築物及びその附帯施設 ( 以下 官庁施設 という ) において外断熱工法を採用する場合に必要となる性能の項目並びに技術的事項及び検証方法を定め 外断熱工法を採用する官庁施設 ( 以下 外断熱建物 という ) として有すべき性能を確保することを目的とする 第 2 章適用範囲この基準は 北海道地域における官庁施設のうち 庁舎及びその附帯施設で外断熱建物とする場合に適用する 第 3 章基本的考え方一外断熱建物の性能及び水準本基準は 外断熱建物が備えなければならない主要な性能を確保するため 外断熱建物の性能項目及び性能項目に応じた水準を定める 二外断熱建物の性能確保に関する基本的事項本基準は 外断熱建物の性能を確保するために必要となる基本的事項として 工法に関する基本的事項を定める 三技術的事項及び検証方法本基準は 工法に関する基本的事項の項目ごとに技術的事項及び検証方法を定める 第 4 章用語の定義この基準における用語の意義を 次のとおり定める ( 第 1 編第 1 章目的 ) 外断熱工法 : 鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート造等熱容量が大きな構造躯体の外側に断熱を施す工法をいう ( 第 3 編第 2 章第 1 節 ) 外断熱建物の構成部材 : 外壁仕上材及びその下地 ( 地中部を含む ) 外部建具及びガラス 屋根仕上材及びその下地 外気に接する天井仕上材及びその下地並びに断熱材 ( 取付部材とも ) をいう 環境保全性基準 : 官庁施設の環境保全性基準 ( 平成 23 年 3 月 31 日国営環第 5 号 ) をいう 新省エネ基準 : エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準 ( 平成 25 年経済産業省 国土交通省告示第 1 号 ) に示す Ⅰ. 第 1-1 外壁 窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準をいう 低炭素基準 : 建築物に係るエネルギーの使用の合理化の一層の促進その他の建築物の低炭素化の促進のために誘導すべき基準 ( 平成 24 年経済産業省 国土交通省

環境省告示第 119 号 ) に示す Ⅰ. 第 1-1 外壁 窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準をいう PAL*: 新省エネ基準及び低炭素基準の別表第 1の用途及び地域区分ごとに掲げる数値 ( 単位 :MJ/ 年 m2 ) をいう 断熱材 : 熱伝導率がおおむね0.06(W/mK) 以下の材料をいう ヒートブリッジ : 断熱層の欠落 不連続や 熱伝導率の高い材の貫通等により 外皮の熱貫流率にむらが生じ 局所的な通過熱量の増大により表面温度の著しく異なる部分が発生している状態をいう 第 2 編外断熱建物の性能 第 1 章外断熱建物の性能の項目外断熱建物が備えなければならない主要な性能の項目は 断熱性及び防結露性からなる 第 2 章外断熱建物の性能に関する水準外断熱建物が備えなければならない主要な性能の項目について 水準を以下のとおり定める 第 1 節断熱性断熱性については 施設全体として必要な断熱性を確保するために 次表のとおり その性能の確保を図る 分類水準対象とする施設 Ⅰ 高い断熱性が確保されている 高い断熱性の確保を必要とする施設 Ⅱ 標準的な断熱性が確保されている 分類 Ⅰ 以外の施設第 2 節防結露性防結露性については 施設における結露発生を防止するために 次表のとおり その性能の確保を図る 水準施設全体にわたって結露が防止されている 対象とする施設すべての施設 第 3 編外断熱建物の性能確保に関する基本的事項 第 1 章外断熱建物の性能確保に関する基本的事項の項目外断熱建物の性能確保に関する基本的事項は 次に示す項目からなる 工法に関する基本的事項 1 断熱に関する性能 2 防結露に関する性能

3 耐外力に関する性能 4 耐火に関する性能 5 防水に関する性能 第 2 章工法に関する基本的事項第 1 節 1-1 断熱に関する性能断熱に関する性能については 施設全体及び外断熱建物の構成部材に関して 必要な事項を定めることにより その性能の確保を図る 1-2 断熱に関する技術的事項及び検証方法 一施設全体分類水準 Ⅰ 環境保全性基準 に基づく 新省エネ基準 低炭素基準 のPAL* 値を大きく上回る高い断熱性が確保されている Ⅱ 環境保全性基準 に基づく 新省エネ基準 低炭素基準 のPAL* 値を満たす断熱性が確保されている 二断熱材 (1) 必要な熱伝導率の値が確保されている (2) 経年による断熱材の性能の変化が少ない 三ヒートブリッジヒートブリッジが生じにくい工法又は形態となっている 一施設全体で断熱に関する性能が確保されていることを 計算により検証する 二断熱材として必要な性能が確保されていることを 技術資料により検証する 三必要なヒートブリッジ対策が講じられていることを 設計図書等により検証する 第 2 節 2-1 防結露に関する性能防結露に関する性能については 施設全体及び外断熱建物の構成部材に関して 必要な事項を定めることにより その性能の確保を図る 2-2 防結露に関する技術的事項及び検証方法 一躯体表面及び内部仕上げの結露防止外壁 屋根等外気に面する部位の躯体表面及び内部仕上げの結露が防止されている 二躯体内部の結露防止外壁 屋根等外気に面する部位の躯体内部の温度が露点温度以下とならない 三外壁 屋根等の構成部材の内部結露防止外壁 屋根等の構成部材及びその部材間の内部結露が防止されている 四外壁 屋根等の構成部材の水蒸気の排出外壁 屋根等の構成部材及びその部材間の水蒸気を排出しやすい構造又は材料と

なっている 一防結露に関する性能が確保されていることを 計算等により検証する 二外壁及び屋根の構成部材等に含まれる水蒸気を排出しやすい構造又は材料となっていることを 設計図書により検証する 第 3 節 3-1 耐外力に関する性能耐外力に関する性能については 外断熱建物の構成部材に関して 耐震 耐風 耐雪 耐寒及び常時荷重に関する安全性について定めることにより その性能の確保を図る 3-2 耐外力に関する技術的事項及び検証方法 一常時荷重に関する性能 (1) 固定荷重 積載荷重により外断熱建物の構成部材に使用上問題となる損傷が生じない (2) 土圧 水圧により外断熱建物の構成部材に使用上問題となる損傷が生じない (3) 特殊荷重により外断熱建物の構成部材に使用上問題となる損傷が生じない 一常時荷重に関する性能常時荷重に関する性能が確保されていることを 計算等により検証する 第 4 節 4-1 耐火に関する性能耐火に関する性能については 外断熱建物の構成部材に関して 火災時の安全性について定めることにより その性能の確保を図る 4-2 耐火に関する技術的事項及び検証方法 一都市規模の火災への対策外断熱建物の構成部材が外部からの接炎 輻射 熱気流 飛火等により延焼しない 二外断熱建物の構成部材等の耐火建物の重要度に応じて定めた設計火災時間内に 外断熱建物の構成部材等の加熱面以外の温度が可燃物燃焼温度以上に上昇しない 三避難 消火活動に対する配慮外断熱建物の構成部材の落下等により 火災時における避難 消火活動に支障を来さない 一都市規模の火災に対する性能は 地形 立地環境等から想定される規模の都市火災に対して 輻射 延焼等に対する安全性を設計図書等により検証する 二外断熱建物の構成部材等の耐火は 建物の可燃物量 区画形態 開口条件 周壁条件等による火災性状予測から算出される設計火災時間に対して それぞれの部材

が性能を維持できることを 計算等により検証する 三火災時における避難 消火活動に支障を来さないことを 設計図書等により検証する 第 5 節 5-1 防水に関する性能防水に関する性能については 外断熱建物の構成部材に関して 適切な材料 ディテール等の採用により その性能の確保を図る 5-2 防水に関する技術的事項及び検証方法 一外壁 (1) 適切な材料 ディテールの採用により 外壁の防水性の確保が図られている (2) 雨水が侵入した場合の排出ルートが確保されている (3) 漏水 含水等により断熱材の性能が低下しない 二屋根 (1) 適切な材料 ディテールの採用により 屋根の防水性の確保が図られている (2) 防水層の耐久性を損なわない構造となっている (3) 雨水が滞留しない構造となっている (4) 漏水 含水等により断熱材の性能が低下しない 防水に関する性能が確保されていることを 設計図書等により検証する