平成19年度税制改正.xls

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平成19年度分から

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

市 県民税 ( 住民税 ) 市民税は 県民税と合わせて住民税と呼ばれ 住民のみなさんがそれぞれの税の負担能力に応じて分担し合うという性格をもつ税金で 個人が負担する個人市民税と 会社などが負担する法人市民税があります 市民税には 均等の額によって納めていただく均等割と 個人の所得に応じて納めていただ

第6回税制調査会 総6-3

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

第2回税制調査会 総2-2



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平成13年度 住民税のしおり

Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

平成13年度 住民税のしおり

妙高市 税に関するWEBページ

妙高市 税に関するWEBページ

平成19年度市民税のしおり

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

PowerPoint プレゼンテーション

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

Microsoft Word - 個人住民税について

給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

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第5回基礎問題小委員会 礎5-4

計算してみましょう あなたの個人住民税はいくらになりますか? 高知市に住む T さんの場合 ( サラリーマン ) 家 族 妻 ( パートタイム労働者 収入 120 万円 : 所得 =120 万円 -65 万円 =55 万円 ) 子 人大学生 中学生 収 入 万円 社会保険料 万円 新生命保険料 万円

給与所得控除 給与収入の金額 控 除 額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下 収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額 20% + 54 万円 660 万円

公的年金からの特別徴収制度の見直しについて ( 平成 28 年 10 月以降適用 ) 公的年金からの特別徴収制度の見直しが行われ 平成 28 年 10 月以降に実施 される特別徴収より 下記のとおり制度が改正されました 1 特別徴収税額の算定方法の見直し 年間の公的年金からの特別徴収税額の平準化を図

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

給与所得控除 給与収入の金額控除額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下収入金額 20% + 54 万円 660 万円超 1,00

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平成27年度 いばらき県税ガイドブック

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

町・県民税は次のように計算されます

3. 収入から所得を計算する 1ページの所得割の説明にあるように 所得割の計算では前年の1 月 1 日から12 月 31 日までの年間収入に直接税率をかけるのではなく いったん所得に直す ( 必要経費を差し引く ) 作業をします 所得は10 種類に区分されており それぞれ所得金額の計算方法が異なりま

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

平成28年度 いばらき県税ガイドブック

スライド 1

平成13年度 住民税のしおり


イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

第13回税制調査会 総務省説明資料(個人住民税)

PowerPoint プレゼンテーション

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,

MR通信H22年1月号

住民税のしおり 税金には 大きく分けて国税 ( 国に納める税金 ) と地方税 ( 地方に納める税金 ) の 2 種類あります 地方税の中で その地域の行政にかかわる費用を住民に広く分担していただくため 所得に対して課税する市民税と県民税を合わせて 住民税 と呼んでいます このしおりでは 住民税の課税


3 ページ 4 ページ 5 ページ 5 6 ページ 7 ページ 8 ページ 8 ページ 9 ページ 10 ページ 2

第 11 表の 1 平成 25 年度個人の市町村民税の納税義務者等に関する調 所得割のみを納める者 納税義務者 ( 人 ) 所得割額 ( 千円 ) 給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者 1 下 関 市

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

給与所得者の住民税は特別徴収されますが 退職で給与が支払われなくなった場合 給与からの天引きをすることができなくなります この場合 特別徴収ができなくなる残額について 普通徴収の方法で納付していただくことになります 例えば 10 月末に退職し10 月分まで給与から天引きした場合 11 月分から翌年

住民税について

以下の表のように計算されます 総 所 得 金 額 所得控除 課税総所得金額 退職所得金額 雑 損控除額 課税退職所得金額 山林所得金額 土地等に係る事業所得等の金額 土地建物等に係る譲渡所得金額 医療費 社会保険料 小規模企業共済等掛金 生命保険料 地震保険料 配偶者 配偶者特別 課税山林所得金額

「公的年金からの特別徴収《Q&A

Microsoft Word - ⟖⟖⟖⟖平拒ï¼fi2年勃給且æfl¯æ›Łå€±å‚−æł¸ã†®è¨Ÿè¼›ã†®ã†Šã†‰ã†�.docx

FX取引に係る確定申告について

1

のとする () 道府県は, 上記 (1) の規定により個人の市町村民税均等割を課することができないこととされる者に対 しては, 市町村民税均等割と併せて賦課徴収すべき個人の道府県民税均等割を課することができない 3 4 所得割の特例( 法付則 3の3) -10 点 - (1) 所得割の非課税道府県及

市場と経済A

1 個人住民税の見直しの方向性 ( その 1) 論点 1 住民税の所得控除については 控除項目 金額ともに所得税の範囲内としてきたところであり 所得税にお いて成年扶養控除 配偶者控除を見直す場合には 税体系上の整合性の観点等から 住民税についても同 様に見直すこととしてはどうか 所得税の給与所得控

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スライド 1

28年度市県民税のしおり.indd

地震保険料 寡婦控除寡夫控除 あなたやあたなと生計を一にする配偶者その他の親族が所有している居住用家屋 生活用動産を保険や共済の目的とする契約で かつ 地震 噴火又は津波等を原因とする火災 損壊等による損害の額を補てんする保険金や共済金が支払われる地震保険 また平成 18 年末までに結んだ保険期間

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

(3) 支給限度 ( 就学支援金には 支給期間や単位数に上限があります ) 支援期間の上限 支援される単位の上限 全日制 36 月 (3 年 ) まで 定時制 48 月 (4 年 ) まで 年間 30 単位まで かつ 通算 74 単位まで 通信制 48 月 (4 年 ) まで 年間 30 単位まで

1 個人の町民税 市町村は 日常生活に欠かすことのできない 道路 橋梁 公園の設備から 教育 福祉 消防 救急 ごみ処理にいたるさまざまな行政サービスを提供しており 必要な経費をできるだけ多くの住民の方々に税金として広く負担していただくものです 町民税は県民税とあわせて一般に住民税と言われており 個

ワコープラネット/標準テンプレート

(千円未満切り捨て所得控除額総所得金額年税額 平成 31 年度市県民税の計算方法 ( 鳥取市 ) まず 計算の全体の流れを示すと 以下のようになります - = 課税標準額 ) 所得割の税率 6% 所得割の税率 4% 算出所得割額 調整税額控均等割 = 控除額除額額 算出調整税額控均等割

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

市・府民税の課税のしくみ

Microsoft Word - p8-21 (個人住民税)

過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

平成18年度地方税制改正(案)について

3 特別徴収義務者の指定及び特別徴収税額の決定手続 5. 給与所得に係る特別徴収義務者の指定等 ( 法 3の4) 市町村は 特別徴収の方法によって個人の住民税を徴収しようとする場合には 当該年度の初日においてその納税義務者に対して給与の支払いをする者のうち 所得税の源泉徴収義務がある者を 当該市町村

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平成16年度

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

税金読本(3-2)住民税(所得割)の計算方法と納税

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

個人住民税の諸控除の見直し 住民税の諸控除については 今後の所得税における控除整理も踏まえ 控除のあり方について検 討を進めます (H22 年度税制改正大綱 ) との方針を踏まえるとともに 地域社会の会費 という住民税 の基本的性格や地域主権改革の観点も勘案し 以下のとおり見直してはどうか 住民税の

第1回基礎問題小委員会  礎1-6

1 見直しの視点 個人住民税の諸控除 住民税の所得控除については 控除項目 金額ともに所得税の範囲内としてきたところであり 所得税において成年扶養控除 配偶者控除を見直す場合には 住民税についても同様の検討が必要ではないか 所得税の給与所得控除や退職所得金額の計算方法の見直しは 住民税には原則 自動

PowerPoint プレゼンテーション

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

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ア税率 個市民税の均等割の税率は 3,5 円注 1 です 個市民税の所得割の税率は平成 18 まで課税標準額に応じて 3% 8% 1% の 3 段階になっていましたが 三位一体 改革による国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 からは課税標準額にかかわらず 6% 注 2 となっています 注 1 個

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

平成16年度

Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加につ

スライド 1

資料5 表紙

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申告を要せず, 所得割の課税から除外する 国債の利子 9 () 申告を要せず, 所得割の課税から除外する () 申告した場合 国債の利子に係る所得が生じた年の翌年の4 月 日の属する年度分の申告書に, 当該所得の明細に関する事項の記載をして申告分離課税するときは,() を適用しない なお, この場合

Transcription:

国から地方へ 平成 19 年から税源移譲に伴い 住民税が変わります 地方団体が自主性を発揮し より身近な行政サービスを行うために進められてきた三位一体改革 その一環として 国の所得税から地方の住民税へ3 兆円の税源移譲が行われます 税源移譲とは 者が国へ納める税金 ( 所得税 ) を減らし 地方 ( 都 市 ) へ納める税金 ( 住民税 ) を増やすことです 地方団体が自主的に財源の確保を行い 住民にとって真に必要な行政サービスを自らの責任でより効率的に行えるよう国税から地方税へ 税そのものの形で税源を移譲するものです 移譲前 者 負担を変えずに 国と地方への納付割合を変更 者 税源移譲 移譲後 この移譲額の が 所得税住民税所得税住民税 3 兆円規模 1 住民税所得割額の税率が ( 都民税 4% 市民税 6%) に統一されます 住民税所得割の税率構造が次のように改正されます 平成 18 年度分まで 平成 19 年度分から 区分 課税所得 税率 区分 課税所得 税率 都民税 7 万円以下 7 万円超 2% 3% 都民税 一律 4% 市民税 2 万円以下 7 万円以下 7 万円超 3% 8% 市民税 一律 6% ( 住民税 ) 2 万円以下 7 万円以下 7 万円超 5% 13% ( 住民税 ) 一律 課税所得とは みなさんの給与や事業収入などは税法上 収入 と呼ばれるものです 課税所得 とは 収入 から給与所得控除や基礎控除 扶養控除 社会保険料控除といった諸控除を差し引いた残りの金額のことです この 課税所得 に税率をかけたものが 税額 となります

2 住民税所得割の税率が となった結果 所得税の税率構造も見直されるため 所得が前年と同額である場合には税源移譲の前後で 所得税 + 住民税 の負担額は変わりませんが 定率減税が廃止されるため その影響で住民税は 増額となります 住民税所得割の一律 化に伴い 国税 ( 所得税 ) の税率構造も見直されます 住民税について最低税率が 5% から に引き上げ 最高税率が 13% から に引き下げと なっていますが 所得税は逆に最低税率が から5% に引き下げ 最高税率が37% から4% に引き上げとなります また 1 人的控除の差に対応した減額措置なども講じられます これらの措置により 所得が前年と同額である場合には税源移譲の前後で 所得税 + 住民税 の負担額は変わりません ですが 定率減税が廃止されるため 実際ご負担いただく税額は増額となります 所得税の税率は 4 段階から 6 段階へ 具体的には次のように見直されます 平成 18 年分まで 平成 19 年分から 33 万円以下 9 万円以下 1,8 万円以下 1,8 万円超 2% 195 万円以下 695 万円以下 5% 2% 33 万円以下 9 万円以下 23% 3% 1,8 万円以下 33% 37% 1,8 万円超 4% 1 所得税と住民税の人的控除の差に対応した減額措置について 所得税と住民税とでは 扶養控除や配偶者控除等の人的控除額に差 ( 下記例参照 ) があります そのことにより 住民税の課税所得金額が 2 万円以下で 5% 税率適用者であった方にとっては 住民税の税率が一律 になることによって 税負担が増加する場合がでてきます そこで 住民税の課税所得金額が 2 万円以下である場合と 2 万円超である場合に区分し 住民税所得割額から次の金額を減額することとし 者の税負担が変わらないようにしています 住民税の課税所得金額 1 2 万円以下の場合 2 2 万円超の場合 減額される金額イとロのいずれか小さい額の 5% イ人的控除額の差の額 ロ住民税の課税所得金額 { 人的控除額の差の額 ただし -( 住民税の課税所得金額 -2 万円 )} の 5% この額が 2,5 円未満の場合は 2,5 円とします ( 例 ) 住民税と所得税の人的控除額 ( 一部抜粋 ) 所得税 住民税 控除額の差 基 礎 控 除 38 万円 33 万円 5 万円 配偶者控除 38 万円 33 万円 5 万円 扶 養 控 除 38 万円 33 万円 5 万円 特定扶養控除 63 万円 45 万円 18 万円 例えば 控除額の差は 単身世帯の場合 : 5 万円 妻 (7 歳未満 ) 子 2 人 (13 歳 17 歳 ) を扶養している世帯 : 33 万円 の場合

モデルケースとして A さんの世帯では どのような計算になるかやってみました A さんの世帯 : 妻 (7 歳未満 ) 子 (13 歳 17 歳 ) を扶養 1 A さんが給与収入 3 万円であった場合 以下の計算は 人的控除の差に対応した減額措置の計算例を示したものです 平成 18 年度については 定率減税額を差し引く前の金額です 平成 18 年度及び平成 19 年度とも均等割は含んでおりません 平成 18 年度 平成 19 年度 ( 円 ) ( 円 ) 所得税 (18 年分 ) 住民税 所得税 (19 年分 ) 住民税 所 得 1,92, 所 得 1,92, 控除計 1 2,7, 1 1,74, 控除計 1 2,7, 1 1,74, 課税所得金額 18, 課税所得金額 18, 税 率 5% 税 率 5% 所得割額 9, 調整前所得割額 18, 所得税 + 住民税 9, 調整後所得割額 9, 1 一定の社会保険料が控除されるものとして 所得税 + 住民税 9, 計算しています 課税所得金額が 2 万円以下の場合に該当するので 人的控除額の差の額 33, 円いずれか小さい額の 5% 住民税の課税所得金額 18, 円 18, 円 5%=9, 円 調整額 住民税所得割額 =18, 円 - 9, 円 = 9, 円 2 A さんが給与収入 7 万円であった場合 平成 18 年度 平成 19 年度 ( 円 ) ( 円 ) 所得税 (18 年分 ) 住民税 所得税 (19 年分 ) 住民税 所 得 5,1, 所 得 5,1, 控除計 1 2,47, 1 2,14, 控除計 1 2,47, 1 2,14, 課税所得金額 2,63, 2,96, 課税所得金額 2,63, 2,96, 税 率 税 率 所得割額 263, 2 196, 調整前所得割額 2 165,5 296, 所得税 + 住民税 459, 調整後所得割額 165,5 293,5 1 一定の社会保険料が控除されるものとして 所得税 + 住民税 459, 計算しています 2 超過累進課税 ( 所得段階の区切りを超えた金額について 順次高い税率で課税されていく課税方式 ) に基づいていますので 単に をかけた数値ではありません 課税所得金額が 2 万円超の場合に該当するので { 人的控除額の差の額 -( 住民税の課税所得金額 -2 万円 )} の 5% ={ 33,-(296 万円 -2 万円 )} 5% = 円 住民税所得割額 =296, 円 -2,5 円 = 293,5 円 調整額ただし この額が 2,5 円未満の場合は 2,5 円とする

3 所得税と住民税の納付方法によって 税源移譲の影響が出る時期にズレがあります 住民税は平成 19 年度 (6 月 ) から 所得税は平成 19 年 (1 月 ) から実施されますが 所得により納付方法が異なっているため 税源移譲の影響が出る時期にズレがあります 所得税 住民税 給与所得者 平成 19 年 1 月から減少 年金受給者 平成 19 年 2 月から減少 平成 2 年 3 月確定申告時に減少 平成 19 年 6 月から増加 事業所得者 予定の場合は 平成 19 年 7 月から減少 4 定率減税が廃止されます 平成 11 年度から 景気対策のために暫定的な税負担の軽減措置として導入されていた定率減税が 所得税は平成 19 年 1 月から 住民税は平成 19 年 6 月から廃止されます 5 その他 平成 19 年度住民税に係る主な改正点 主な改正項目のみを挙げました 詳しくは 課税課住民税係までおたずねください (1) 税源移譲に伴う税率等の整備住民税の税率構造が一律 に改正されることにより 総合課税における税率割合等をもとに設定されている次に掲げる項目について 税率等の改正が行われます 1 分離課税等に係る税率割合の調整 2 山林所得の 5 分 5 乗課税の廃止 3 変動 臨時所得の平均課税の廃止 4 退職所得にかかる特別徴収税額表の廃止 ( 平成 19 年分 1 月 1 日以降の支払分から適用 ) 5 配当控除 外国税額控除における控除割合の改正 (2) 勤労学生控除の範囲の拡大勤労学生控除の対象となる専修学校及び各種学校の範囲に 特定の法人が設置する専修学校以外の専修学校のうち一定の要件を満たすものが追加されます (3) 配当割 株式等譲渡所得割に係る控除不足額の充当規定の整備配当割 株式等譲渡所得割に係る控除不足額に対して今までは充当に当てることができなかった均等割等にも充当することができるようになります (4) 65 歳以上の方に係る非課税措置の段階的廃止前年度の老年者控除廃止に伴い 昭和 15 年 1 月 2 日以前生まれの方で 平成 18 年の所得金額が 125 万円以下の方に対して 年税額の 1/3 を減額します ( 平成 2 年度以降 全額課税となります ) (5) 給与支払報告書の提出範囲の拡大退職等により給与の支払を受けなくなった者がある場合にその支払額が 3 万円を超えるときは 給与の支払をする者に対し 市町村への給与支払報告の提出が義務づけられます

ここまでの説明を踏まえ 税源移譲前後の税額を表にまとめてみました ( 平成 19 年度の負担額が増えているのは 定率減税が廃止されたことによるものです ) 給与所得者及び年金受給者を例に挙げ 表にまとめてみました ご参照ください 給与所得者 単身世帯の場合 ( 円 ) ( 円 ) ( 円 ) 税源移譲前 税源移譲後 負担 給与収入所得税住民税所得税住民税 (18 年分 ) (18 年度 ) (19 年分 ) (19 年度 ) 1 万円 2 万円 57,6 35,9 93,5 32, 7,5 12,5 9 3 万円 111,6 63,6 175,2 62, 13,5 192,5 17,3 4 万円 169,2 93,2 262,4 94, 194,5 288,5 26,1 5 万円 232,2 154,7 386,9 16,5 264,5 425, 38,1 6 万円 295,2 219,5 514,7 23,5 334,5 565, 5,3 7 万円 426,6 291, 717,6 376,5 48,5 785, 67,4 8 万円 57,6 371, 941,6 536,5 488,5 1,25, 83,4 9 万円 714,6 451, 1,165,6 696,5 568,5 1,265, 99,4 1, 万円 869,4 537, 1,46,4 868,5 654,5 1,523, 116,6 夫婦 + 子ども2 人の世帯の場合 ( 配偶者 (7 歳未満 )+ 子のうち1 人は特定扶養 ) ( 円 ) ( 円 ) ( 円 ) 税源移譲前 税源移譲後 負担 給与収入所得税住民税所得税住民税 (18 年分 ) (18 年度 ) (19 年分 ) (19 年度 ) 1 万円 2 万円 3 万円 12,3 12,3 13, 13, 7 4 万円 44,1 41,9 86, 24,5 69,5 94, 8, 5 万円 17,1 74,3 181,4 59,5 139,5 199, 17,6 6 万円 17,1 116,8 286,9 94,5 22,5 315, 28,1 7 万円 236,7 185,3 422, 165,5 297,5 463, 41, 8 万円 32,4 26, 58,4 258,5 377,5 636, 55,6 9 万円 464,4 34, 84,4 418,5 457,5 876, 71,6 1, 万円 619,2 426, 1,45,2 59,5 543,5 1,134, 88,8 1 一定の社会保険料が控除されるものとして計算しています 2 所得税 (18 年分 ) については 定率控除後の額を表示しています 3 住民税 (18 年度分 ) については 定率控除後の額に均等割を合算して表示しています 4 住民税 (19 年度分 ) については 調整額控除後の額に均等割を合算して表示しています

年金受給者 (65 歳以上 ) 単身世帯の場合 ( 円 ) ( 円 ) ( 円 ) 税源移譲前 税源移譲後 負担 年金収入所得税住民税所得税住民税 (18 年分 ) (18 年度 ) (19 年分 ) (19 年度 ) 15 万円 175 万円 1,3 3,8 14,1 5,7 11,9 17,6 3,5 2 万円 31,3 7,3 38,6 17,4 27,4 44,8 6,2 225 万円 52,2 1,9 63,1 29, 42,9 71,9 8,8 25 万円 73,1 43,7 116,8 4,6 87,7 128,3 11,5 275 万円 94, 54,5 148,5 52,2 111, 163,2 14,7 3 万円 115, 65,3 18,3 63,9 134,2 198,1 17,8 325 万円 135,9 76,1 212, 75,5 157,5 233, 21, 35 万円 152,6 84,6 237,2 84,8 176, 26,8 23,6 4 万円 184, 15,2 289,2 17, 211, 318, 28,8 夫婦 2 人の世帯の場合 ( 平成 15 年 1 月 1 日現在で65 歳以上で かつ 配偶者は7 歳未満 ) ( 円 ) ( 円 ) ( 円 ) 税源移譲前 税源移譲後 負担 年金収入所得税住民税所得税住民税 (18 年分 ) (18 年度 ) (19 年分 ) (19 年度 ) 2 万円 225 万円 16,3 5,6 21,9 9,1 17,9 27, 5,1 25 万円 37,3 27,7 65, 2,7 5,5 71,2 6,2 275 万円 58,2 38,5 96,7 32,3 73,6 15,9 9,2 3 万円 79,2 49,3 128,5 44, 97, 141, 12,5 325 万円 1, 59,9 159,9 55,6 12,1 175,7 15,8 35 万円 116,8 68,5 185,3 64,9 138,7 23,6 18,3 4 万円 148,2 84,7 232,9 82,3 173,6 255,9 23, 45 万円 182,9 18,7 291,6 15,8 214,7 32,5 28,9 5 万円 218,5 145,2 363,7 145,3 254,2 399,5 35,8 1 一定の社会保険料が控除されるものとして計算しています 2 所得税 (18 年分 ) については 定率控除後の額を表示しています 3 住民税 (18 年度分 ) については 定率控除後の額に均等割を合算して表示しています 4 住民税 (19 年度分 ) については 調整額控除後の額に均等割を合算して表示しています 5 年金収入が 245 万円以下の方の住民税は 65 歳以上の方への非課税措置が廃止されたことに伴う経過措置により 税額が平成 18 年度は 2/3,19 年度は 1/3 が減額されていることを見込んでいます 課税課 (327)