SIP 自動走行システムの概要 1 < 実施体制 > 総合科学技術 イノベーション会議 (CSTI) ガバニングボード PD( プログラムディレクター ) ( 内閣府に課題ごとに置く ) 課題ごとに以下の体制を整備 推進委員会 PD( 議長 ) 担当有識者議員 内閣府 関係省庁 外部専門家 関係省庁

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取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

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自動運転の国際基準 及び 標準化への自動車業界の活動

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が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

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目次 1. はじめに 定義... 3 (1) はじめに... 3 (2) 自動運転システム等の定義 ITS 自動運転の位置づけと将来の方向... 9 (1)ITS 自動運転システムの位置づけ... 9 (2) 自動運転システムの将来の方向 社会的インパクトとビジネス モ

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参考資料 1-1 本年次報告の位置付け サイバーセキュリティ戦略 (2015 年 9 月 4 日閣議決定 ) に基づく二期目の年次報告 2016 年度のサイバーセキュリティに関する情勢及び年次計画に掲げられた施策の実施状況を取りまとめたもの ウェブアプリケーション (Apache Struts 等

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Ⅰ. はじめに P1 Ⅱ. 交通渋滞 環境問題と ITS P2 1. 交通渋滞と環境問題の概況 P2 2. 交通渋滞のメカニズムと交通渋滞対策 P2 3. 交通渋滞対策 環境問題においてITSが果たすべき役割 P3 Ⅲ. 交通安全と ITS P4 1. 交通事故の概況 P4 2. 交通安全対策の概要

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3 航空機動態情報の管制機関における活用 (EN-12, OI-27 関連 ) ~ 航空機動態情報の把握による監視能力の向上 ~ 2 気象予測の高度化等 (EN-5,6,13 関連 ) ~ 気象予測の高度化による高精度な時間管理の実現 ~ 4SBAS 性能の検討 (EN-7 関連 ) 5GBAS を

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LEXUS Apps エージェント + マニュアル 2014/08/01 作成 2018/07/19 更新 1. エージェント + とは 基本的な使い方 お好み情報の学習 生活圏内 / 生活圏外について プライバシーモードについて

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1. エージェント + とは カーナビの目的地を設定していなくても ビッグデータから今後の行先と走行ルートを 予測し ルート上の交通情報や天候 路面情報をお知らせする 先読み情報案内 サービスです 例えば 通勤 通学でいつも通る道に 渋滞や規制が発生している場合には ドライバーが早めに その情報を察

Transcription:

戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) 自動走行システム研究開発の取組状況 内閣府 政策統括官 ( 科学技術 イノベーション担当 )

SIP 自動走行システムの概要 1 < 実施体制 > 総合科学技術 イノベーション会議 (CSTI) ガバニングボード PD( プログラムディレクター ) ( 内閣府に課題ごとに置く ) 課題ごとに以下の体制を整備 推進委員会 PD( 議長 ) 担当有識者議員 内閣府 関係省庁 外部専門家 関係省庁 研究主体 SIP 自動走行システム ( 略称 : SIP-adus ) Cross-Ministerial Strategic Innovation Promotion Program Innovation of Automated Driving for Universal Services 自動走行システム の研究開発平成 26 年度 : 約 25.35 億円平成 27 年度 : 約 23.58 億円平成 28 年度 : 約 27.13 億円平成 29 年度 : 約 33.2 億円 PD 取りまとめの下 関係省庁 ( 警察庁 総務省 経産省 国交省 ) 等が連携して推進 自動走行システム プロジェクト 自動走行システム推進委員会 委員長 : 葛巻清吾 PD ( トヨタ ) 構成 : ITS 関係省庁 自動車メーカー 学識経験者 自動車関連団体等が参加 大規模実証実験企画 TF 大規模実証実験の実施内容 場所 規模の検討 システム実用化 WG [Ⅰ] 自動走行システムの開発 検証 [Ⅱ] 交通事故死者低減 渋滞低減のための基礎技術の整備 国際連携 WG [Ⅲ] 国際連携の構築 次世代都市交通 WG [Ⅳ] 次世代都市交通への展開 1 地図構造化 TF 地図情報の高度化に関する調査 検討 CSTI 2020 年オリンピック パラリンピック東京大会に向けた科学技術イノベーションの取組に関するタスクフォース 推進会議 WG4 を兼ねる

SIP 自動走行システムの概要 2 自動運転には 自己位置の推定 周辺環境の認知が重要 クルマ ダイナミックマップ 高精度な 3 次元デジタル地図 + 渋滞 事故 工事情報等 レーダー GPS 人との協調 自律 ( 車載 ) センサー カメラ HMI Human Machine Interface レーザースキャナー 基盤技術 セキュリティ データベース etc. 世界的に開発競争が激化する中 SIP では我が国のメーカー等が共同で取り組むべき技術課題 ( 協調領域 ) の開発を推進 2 バスの自動運転技術 ( 赤字 )SIP で取り組んでいる 協調領域

ダイナミックマップの開発 高度な自動走行システムには 自己位置推定 走行経路特定のために高精度な 3 次元地図データ ( ダイナミックマップ ) が必要 動的情報 (<1sec) 紐付け 基盤 ITS 先読み情報 ( 周辺車両 歩行者情報信号情報など ) 准動的情報 (<1min) 事故情報 渋滞情報 狭域気象情報など准静的情報 (<1hour) 交通規制情報 道路工事情報 広域気象情報 静的情報 (<1month) 路面情報 車線情報 3 次元構造物など 競争領域付加データ共用 ( 基盤 ) データ協調領域 SIP 成果 ( 基盤地図のデータフォーマットや精度管理方式 位置参照方式 ) を踏まえ 今般 データ整備等を進める ダイナミックマップ基盤株式会社 が設立 平成 29 年 6 月 30 日 3

研究開発は実証実験フェーズへ 大規模実証実験実用化H26 (2014) H27 (2015) H28 (2016) H29 (2017) H30 (2018) 体制構築 個別テーマ研究 開発 自動走行システム推進委員会 ( 委員長 ) 葛巻清吾プログラムディレクター (PD) システム実用化 WG 国際連携 WG 次世代都市交通 WG 重要 5 課題に統合 1 ダイナミックマップ 2 情報セキュリティ 3 人とクルマの協調 (HMI) 4 歩行者事故低減 5 次世代都市交通 (ART) 沖縄でのバス自動運転実証実験 4

SIP における実証実験の全体概要 大規模実証実験 重要 5 課題の研究開発を進めるにあたり 公道での大規模実証実験によりオープンな議論の場を提供し 国際標準化及び研究開発等を促進テストコース 想定参加者 国内自動車メーカー 部品メーカー 大学 / 研究機関 海外メーカー等 実施時期 期間 平成 29 年 9 月頃 ~ 30 年末 ( 期間は実証実験内容により個別に設定 ) 自動車専用道路 常磐道 首都高 東名 新東名の各一部区間 JARI テストコース等 一般道路 東京臨海地域周辺 移動サービス実証 沖縄での自動運転バスの実証 沖縄における公共バスの高度な自動運転制御の実現とそれによる交通環境の改善を目指す ( 平成 29 年 3 月 秋 30 年 ( 時期未定 )) この他 6 月に沖縄部局調査費により石垣島で実施予定 道の駅等を拠点とした自動運転サービス実証 超高齢化等が進行する中山間地域において 道の駅などを拠点とした自動運転サービスの実証実験を実施 ( 平成 29 年夏頃 ~) 5

大規模実証実験 ( 本年 9 月 ~) 平成 29 年 9 月頃から 関東地方を中心に高速道路や一部の一般道なども用いて 大規模実証実験を実施予定 関係メーカー等参加の下 ダイナミックマップの検証等を実施 オープンな場で より多くの目で評価し 今後の研究開発にフィードバック 海外メーカーを含め 国内外に参加を呼び掛け 国際連携 更なる産学官協調を促進 < 実施期間 > 平成 29 年度 ~30 年度 (29 年 9 月頃から開始予定 ) < 参加者 > 各自動車メーカー 部品メーカー 大学 研究機関 海外メーカー等 1 < 主な実験内容 2 等 ( 予定 )> 高速道路 ( 各自動車メーカーが当面進める自動走行システム開発への対応 ) カーブなど様々な走路環境でのダイナミックマップの有効性 精度検証 2~3 時間 (200~300km) 連続走行時のドライバー状態検証等 一般道 ( 東京都における次世代都市交通システムの実用化に向けた検証等 ) 次世代都市交通システム試作車を用いた走行検証 公共車両優先システム(PTPS) の機能検証等 テストコース テストベッド ( 安全を確保した上での実験 反復評価等 ) サイバー攻撃などセキュリティ上の脅威に関する検証等 6 1 現在調整中 2 実施期間中に順次行う予定 首都高や関東近郊の高速道路で実施 都の新型バス整備計画エリア ( 東京都心 ~ 臨海地域 ) で実施 日本自動車研究所自動走行テストコース ( つくば ) 等で実施

沖縄でのバス自動運転実証実験 (3 月 ) 走行ルート 仮想バス停 実施期間 場所等 バス車両 平成 29 年 3 月 20 日 ( 月 )~4 月 2 日 ( 日 ) 沖縄県南城市 あざまサンサンビーチ 周辺 公道 ( 一般の車両 歩行者も通行 ) 往復約 2km の走行ルート [ 総走行距離約 300km 延べ試乗者数約 160 名 ] 地域のコミュニティバスなどでの自動運転技術の活用を想定し 小型バス車両を改造 定員 19 人 (35 人乗りの車両を実験用に改装 ) ~ 主な技術検証 ~ < 自動運転技術の検証 > 正着制御 車線維持制御 加速制御 障害物認識 車線変更制御 < 運行情報システムの検証 > 車両等監視システム 乗客応答システム 正着制御 ( 目標値 4±2cm 達成 ) など 各技術の有効性等を確認 今後の課題を抽出 受託 高精度 GPS アンテナ 7 先進モビリティ SB ドライブ ライダー ( レーザー光を発して周辺を検知 ) 無線通信アンテナ

沖縄でのバス自動運転実証実験 (6 月 ) 実施時期 平成 29 年 6 月 25 日 ~7 月 8 日 ( 現在実施中 ) 走行ルート 沖縄県石垣市 1 離島ターミナル 白保小前 新石垣空港 2 新石垣空港 白保小前 ANA ホテル 離島ターミナル ~ 主な技術検証 ~ 正着制御 車線維持制御等 信号情報を活用した速度制御 準天頂衛星システムのセンチメートル級信号の受信 ( 地上系で提供される信号を用いて 高精度に位置把握 ) 新石垣空港 石垣島 沖縄本島 石垣市中心部 ( 離島ターミナル ) 8 石垣市中心部 ~ 新石垣空港 ( 国道 390 号線 )

平成 29 年 - 第 Ⅰ ステップ - 南城市での実証実験 (3 月 20 日 ~4 月 2 日 ) 走行ルートでの自動運転の性能評価 ( 正着制御の精度や車線維持制御の安定性等を検証 ) 走行状況のデータ収集 モニタリング 運行管理等のシステム検証等 石垣市での実証実験 (6 月 25 日 ~7 月 8 日 ) 地元住民 観光客等を対象としたモニター乗車及びヒアリング 自動運転技術を使ったバスの社会受容性調査等 - 第 Ⅱ ステップ - 沖縄での実証スケジュール ( 予定 ) 実証実験 ( 秋 ~) 実施時期 場所は調整中 高精度 3 次元地図や準天頂衛星信号の活用など 自動運転制御の安定性 信頼性向上に向けた検証 制御技術 センシング技術の高度化に向けた AI 技術の活用可能性の検証 加減速制御の活用による車内転倒事故の減少 乗り心地改善に係る検証等 平成 30 年 - 第 Ⅲステップ- 実証実験 実施時期 場所は調整中 沖縄 ARTが目指す速達性や利便性等の実現のための総合的検証 実装に向けた低コスト化技術の検討等 9 ( 注 ) 第 Ⅲ ステップでの取組内容等については 今後 関係者間で詳細検討を進める予定