入院医療 ( その 9) 1. 療養病棟入院基本料 1-1) 療養病棟入院基本料の評価体系 1-2) 医療区分 1-3) 在宅復帰機能強化加算 2. 入退院支援 ( その 2) MC-42 2

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7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

地域包括ケア病棟入院料等の主な算定要件 施設基準 地域包括ケア病棟入院料 1 地域包括ケア入院医療管理料 1 地域包括ケア病棟入院料 2 地域包括ケア入院医療管理料 2 点数 ( 日 ) 2,558 点 2,558 点 2,058 点 2,058 点 算定上限 60 日 看護配置 13 対 1 その

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

平成 24 年度診療報酬説明会リハビリテーション関連 平成 24 年 4 月 21 日 公益社団法人 高知県理学療法士協会 医療部

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

複数名訪問看護加算 (1 人以上の看護職員等と同 2 人以上による訪問看護を行う場合 行 ) 看護師等と訪問 看護師等と訪問 4,500 円 30 分未満 254 単位 准看護師と訪問 3,800 円 30 分以上 402 単位 看護補助者と訪問 ( 別に厚生労働省が定める場合 看護補助者と訪問 を

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リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

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Microsoft Word - 体裁修正 【登録後修正版】説明資料(案)

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

基本料金明細 金額 基本利用料 ( 利用者負担金 ) 訪問看護基本療養費 (Ⅰ) 週 3 日まで (1 日 1 回につき ) 週 4 日目以降緩和 褥瘡ケアの専門看護師 ( 同一日に共同の訪問看護 ) 1 割負担 2 割負担 3 割負担 5, ,110 1,665 6,

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

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Q: 療養病棟が 2 病棟 (60 床 +60 床 ) あり 人員配置が共に施設基準をクリアしている場合には 2 病棟合計の 120 床に対して医療区分 2 3 の割合が 8 割以上となればよいのでしょうか 1 病棟 (60 床 ) 毎に 8 割以上でなければならないのでしょうか A: 療養病棟入院

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一般会計負担の考え方

介護老人保健施設 契約書

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加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

<4D F736F F D2089EE8CEC95F18F5682CC89FC92E882C982C282A282C A836E A816A8F4390B394C52E646F63>

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

2018 年 3 月 15 日 株式会社千早ティー スリー 代表取締役谷口仁志 平成 30 年度診療報酬改定における重症度 医療 看護必要度関連の変更について 拝啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます さて 平成 30 年度診療報酬改定における施設基準等が 3 月 5 日に公開され 重症度

Q1 訪問看護の導入時期は どのように判断すればよいでしょうか? A 医療処置や医療機器の管理などが必要な場合は比較的早期に訪問看護の依頼がありますが ADLの維持 向上などの予防的ケアや病気の悪化予防の目的での訪問看護についても できるだけ早期の導入が理想的です また ターミナル時期の利用者の場合

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平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

<4D F736F F D C605F937393B9957B8CA781418E7392AC91BA81418AD68C CC816A C95DB8C9289DB2E646F63>

「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

1.2 回答者の属性回答病院の設置主体は医療法人が 81.7% 社会福祉法人が 7.4% 社会医療法人が 5.7% であった ( 図表 1) ( 図表 1) 設置主体 5.7% 4.6% 0.6% n=175 医療法人 7.4% 社会福祉法人 ( 図表 3) 療養病床割合 ( 対総病床数 ) n=1

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1 届出 施設基準に 病院の一般病棟又は療養病棟の病棟 ( 病室 ) 単位で行うもの とあるが 一般病棟入院基本料や療養病棟入院基本料からの移行のみでなく障害可能である 者施設等入院基本料や亜急性期入院医療管理料 回復期リハビリテーション病棟入院料からの移行は可能か? 2 届出 当院は一般 10 対

脳卒中の医療連携体制を担う医療機関等における実績調査 調査内容 平成 28 年度の実績 ( 調査内容は別紙様式のとおり ) 別紙 1: 急性期の医療機能を有する医療機関用別紙 2: 急性期及び回復期の医療機能を有する医療機関用別紙 3: 回復期の医療機能を有する医療機関用別紙 4: 維持期の医療機能

MC-2 3

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

問題です 訪問看護って? 指示があるまで開けないでね!


06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

Microsoft Word - 退院後生活環境相談員

届出上の注意 1 届出前 1 ヶ月の各病棟の勤務計画表 ( 勤務実績 ) 及び 2 つの勤務帯が重複する各勤務帯の申し送りの時間が分かる書類を添付すること 2 7 対 1 特別入院基本料及び 10 対 1 特別入院基本料を算定する場合には 看護職員の採用活動状況等に関する書類を添付すること

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

看護職員が看護補助者との同行訪問により訪問看護を実施する場合 利用者の身体的理由においても算定可能になりました 算定対象 1 別表第七に掲げる者 ( 厚生労働大臣が定める疾病等 2 表第八に掲げる者 ( 特別管理加算の対象者 ) 3 特別訪問看護指示書による訪問看護を受けている者 4 暴力行為 著し

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第1回 障害者グループホームと医療との連携体制構築のための検討会

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

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医療的ケア児について

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

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在宅テスト 第3回勉強会

医療機能分化連携推進事業 1 対象事業者 病床を有する医療機関 2 支援対象 既存病床を回復期病床に転換する際に必要となる施設 設備整備費 設備整備 H27~ 継続対象リハビリを行うための治療機器や訓練機器等の導入経費 物理療法を実施するための 超音波治療器や温浴療法用装置の導入事業例 運動療法を実

高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

認知症医療従事者等向け研修事業要領

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Microsoft Word - (厚生局医療課長事務連絡)平成30年度診療報酬改定において経過措置を設けた施設基準の取扱いについて

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Microsoft PowerPoint  税-1(平成28年度補てん状況把握)

過去 3 年の間に請求した介護給付費について にチェックをしてください 下線は 平成 30 年度改正 (4) 当該計画で定めた指定介護予防通所リハビリテーションの実施期間中に指定介護予防通所リハビリテーションの提供を終了した日前 1 月以内にリハビリテーション会議を開催し リハビリテーションの目標の

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

11. 通所リハビリテーション 改定事項 基本報酬 1 医師の指示の明確化等 2リハビリテーション会議への参加方法の見直し等 3リハビリテーション計画書等のデータ提出等に対する評価 4 介護予防通所リハビリテーションにおけるリハビリテーションマネジメント加算の創設 5 社会参加支援加算の要件の明確化

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Microsoft Word - 第10回消費税分科会資料税1-1(1月6日段階暫定)④

介護支援専門員 ( 回答数 件 ) 介護支援専門員の基礎資格 介護支援専門員の基礎資格 n= 複数回答 0 基礎資格について 介護福祉士 が 件 ( 0.%) と最も多かった 介護支援専門員が担当する利用者 (H 年 月 ). 要介護別利用者の割合 要介護 0% 要介護

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同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

Taro-【新旧】医療観察診療報酬告

概要

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

表紙@C

第 8 部 精神科専門療法 通則 1 精神科専門療法の費用は 第 1 節の各区分の所定点数により算定する ただし 精神科専門 療法に当たって薬剤を使用したときは 第 1 節及び第 2 節の各区分の所定点数を合算した点数 により算定する ぼう 2 精神科専門療法料は 特に規定する場合を除き 精神科を標

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点検項目点検事項点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味

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地域における終末期ケアの意向と実態に関する調査研究(Ⅱ)報告書

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まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

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訪問リハビリテーションに関する調査の概要

重度認知症加算 2. 重度認知症加算は 今改定において 入院した日から起算して3 月以内の期間に限り, 重度認知症加算として, 日につき 00 点を所定点数に加算する から 入院した日から起算して 月以内の期間に限り 重度認知症加算として 日につき 300 点を所定点数に加算する へ変更となったが

Transcription:

中医協総 - 2 2 9. 1 2. 8 入院医療 ( その 9) 平成 29 年 12 月 8 日 MC-41 1

入院医療 ( その 9) 1. 療養病棟入院基本料 1-1) 療養病棟入院基本料の評価体系 1-2) 医療区分 1-3) 在宅復帰機能強化加算 2. 入退院支援 ( その 2) MC-42 2

1-1) 療養病棟入院基本料の評価体系 課題 11 月 17 日の中医協総会の議論では 療養病棟入院基本料について要件を整理するとの方向性で議論された 12 月 6 日の中医協総会では 一般病棟入院基本料 (7 対 1 10 対 1) 以外についても 基本部分の評価と 診療実績に応じた段階的な評価との二つの評価を組み合わせた評価体系に見直す方向で議論された 現行の療養病棟入院基本料では 診療実績に応じた評価として 医療区分 2 3 患者割合を用いている 11 月 24 日の社会保障審議会医療部会では 医療療養病床の人員配置基準に係る経過措置について 基本的には終了するものの 転換が完了するまでの間 最大 6 年間延長するとの方向性で議論された MC-43 3

療養病棟入院基本料に関する論点 ( 案 ) 中医協総 - 3 2 9. 1 1. 1 7 論点 ( 案 ) 療養 2 は 療養 1 との違いは 看護配置と医療区分 2 3 該当患者割合の要件のみであるが 療養 2 の病棟単位の分布をみると 療養 1 相当の要件を満たす病棟も一定程度存在していることから 患者の状態に応じた機能分化を促進する観点から 療養病棟入院基本料の要件を整理してはどうか 療養病棟においても自宅等から緊急患者を受け入れていること 患者や家族の希望に沿った看取りの取り組みについてガイドラインの普及が求められていること等を踏まえ 救急 在宅等支援療養病床初期加算を見直してはどうか 医療区分の項目のうち 1 項目のみで該当となっている患者が多い項目について どのように考えるか 医療の質の向上に資するデータの利活用の推進の観点から 慢性期病棟におけるデータ提出項目について 医療機関の負担に配慮しつつ 慢性期の項目を追加し 急性期関係の項目を合理化してはどうか また 経過措置を設けた上で 一定規模以上の病院については 療養病棟入院基本料の要件としてはどうか MC-44 4

作成中二つの評価の組合せによる入院医療の評価体系 ( イメージ ) 中医協総 - 5 2 9. 1 2. 6 将来的な入院医療需要の変動にも弾力的に対応できるよう 現行の一般病棟入院基本料 療病病棟入院基本料等について 3つの機能を軸に 入院料 ( 施設基準 ) による評価 ( 基本部分 ) と 診療実績に応じた段階的な評価 ( 実績部分 ) との 組み合わせによる評価体系に再編 統合してはどうか 経過措置 (25 対 1) 回復期リハビリテーション病棟入院料 ( 特定入院料 包括評価 ) 医療区分の患者割合 % + % 看護職員配置 (20 対 1) リハビリによる機能回復の実績等 自宅等からの受入実績等 地域包括ケア病棟入院料 ( 特定入院料 包括評価 ) 急性期の受入実績等 + 看護職員配置 (15 対 1) 平均在院日数 13 対 1 相当 現行の 13 対 1 相当の要件を適用 % % 急性期の患者割合 + 看護職員配置 (10 対 1) 平均在院日数 % % 7 対 1 相当 現行の 7 対 1 相当の要件を適用 長期療養 長期療養 ~ 急性期医療 急性期医療 MC-45 療養病棟入院基本料 (20 対 1 25 対 1) を再編 統合 一般病棟入院基本料 (13 対 1 1 5 対 1) 等を再編 統合 5 一般病棟入院基本料 (7 対 1 10 対 1) を再編 統合 特定機能病院 専門病院 精神病棟 結核病棟 障害者施設等 その他の特定入院料等については 特定の機能や対象患者を想定した入院料ため 上記のイメージには含めていない

長期療養に係る入院医療の新たな評価体系 ( 案 ) 療養病棟入院基本料を一本化するとともに 基本部分と診療実績に応じた段階的な評価を組み合わせた評価体系にするとの方向性に沿って 医療区分 2 3 患者割合を診療実績に応じた評価に用いてはどうか 現行の患者割合の基準値については 療養病棟入院基本料の一本化及び診療実績に応じた評価の運用がより厳しくなることから 患者割合の基準値を以下のように見直してはどうか < 現状 > < 改定後 > 経過措置療養 2 の 95/100 を算定 療養 2 療養 1 経過措置 2 入院料の /100 を算定 入院料 ( 長期療養 ) 経過措置 1 入院料の /100を算定医療区分 2 3 患者割合 % (25 対 1 を満たさない ) 又は ( 患者割合 50% を満たさない ) 看護職員配置 25 対 1 以上 医療区分 2 3 患者割合 50% 看護職員配置 20 対 1 以上 医療区分 2 3 患者割合 80% (25 対 1 を満たさない ) 看護職員配置 25 対 1 以上 (20 対 1 を満たさない又は医療区分 2 3 患者割合 50% を満たさない ) 看護職員配置 20 対 1 以上 医療区分 2 3 患者割合 50% 算定要件を満たさない場合 新たな届出は不可 MC-46 算定要件を満たさない場合の届出変更が可能 特別入院基本料 6 経過措置 1 は 入院料との病棟群単位が認められる 新たな届出が可能なのは 入院料のみ 特別入院基本料

今回ご議論いただきたい論点 社会保障審議会医療部会資料 1(29.11.24) 抜粋 MC-47 1 医療療養病床にかかる医療法上の人員配置標準の経過措置は 以下のとおりとしてはどうか 病院については 基本的には終了するものの 転換に必要な準備期間を考慮し 転換が完了するまでの最大 6 年間 ( 平成 35 年度 (2023 年度 ) 末まで ) 延長する 診療所については 地域で果たす役割に鑑み 6 年間延長する 2 先般の介護保険法等の一部改正法により 現在存在する介護療養病床については 6 年間転換期限が延長されたことを踏まえ 介護療養病床にかかる医療法上の人員配置標準の経過措置も同様に 6 年間延長することとしてはどうか 6 年の考え方 療養病床の転換に当たっては 報酬改定が経営へ与える影響や 医療計画 介護保険事業計画との関係も考慮する必要があることから 次回の診療報酬 介護報酬の同時改定かつ 両計画改定を行うタイミングで再度検討等を行うことが適当 3 従来からの経過措置の延長という性格に鑑み 平成 30 年度からの上記経過措置の対象は 平成 24 年の所定期日までに届出を行っていた医療機関に限るものとしてはどうか ( 新たな医療機関が上記経過措置の対象となることは認めない ) 4 地域医療構想の着実な実施を図るために 以下の措置を併せて講じることとしてはどうか まずは 第 8 期介護保険事業計画期間の開始 ( 平成 33 年度 ) をひとつの目処として 地域医療介護総合確保基金等を活用した転換支援を行う 遅くとも平成 32 年度末までに 地域医療構想調整会議において 各構想区域における療養病床の転換について協議を行うこととし 地域医療構想の方向性との整合を図る 7

1-2) 医療区分 課題 医療区分 2 と 3 で 1 項目のみが該当する患者について 項目の内訳を見ると 中心静脈栄養 医師及び看護師による常時監視 管理 喀痰吸引 (1 日 8 回以上 ) の割合が多かった 医療区分 3 で 医師及び看護師による常時監視 管理 のみ該当する患者について 医療区分 2 で該当している項目があるかを見ると 約 4 割は該当する項目がなかった 医師及び看護師による常時監視 管理 のみ該当する患者について医学的な状態や医療 看護の提供頻度をみると 医療区分 3 該当患者の平均値よりも 安定している等の患者の割合が多かった MC-48 8

医療区分の該当項目数が 1 項目の場合の内訳 診調組入 - 1 2 9. 9. 6 医療区分 3 のうち 該当項目数が 1 項目のものの項目の内訳をみると 中心静脈栄養 が約 46% 常時監視 管理 が約 24% で 合わせると約 7 割である 医療区分 2 のうち 該当項目数が 1 項目のものの項目の内訳をみると 1 日 8 回以上の喀痰吸引 が約 3 割だが それ以外はばらついている 医療区分 3 医療区分 2 (n=753) (n=1028) 喀痰吸引 (1 日 8 回以上 ) 2% 1% 中心静脈栄養 パーキンソン病関連疾患 9% 9% 3% 6% 24% 46% 医師及び看護師による常時監視 管理 感染隔離室における管理 酸素療法 (3L/ 分以上 ) 24 時間持続点滴 人工呼吸器の使用 気管切開 気管内挿管 ( 発熱あり ) その他 2% 11% 3% 5% 6% 6% 6% 8% 9% 31% 13% 鬱状態 頻回の血糖測定 酸素療法 ( 医療区分 3 以外 ) その他の難病 褥瘡 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 創傷 ( 皮膚潰瘍 手術創 創傷処置 ) 肺炎 その他 出典 : 平成 28 年度入院医療等の調査 ( 患者票 ) MC-49 9 医療区分 2 は調査票で一部とれていない項目があることに留意が必要

医療区分の該当項目が 医師及び看護職員により 常時 監視及び管理を実施している状態 のみの患者について 1 医師及び看護職員により 常時 監視及び管理を実施している状態 ( 医療区分 3) 定義 循環動態及び呼吸状態が不安定なため 常時 動脈血酸素飽和度 血圧 心電図 呼吸等のバイタルサインを観察する必要がある等 医師及び看護職員により 24 時間体制での監視及び管理を必要とする状態 留意点 少なくとも連続して 24 時間以上 項目の定義 に該当する状態にあること ( 初日を含む ) 動脈血酸素飽和度 血圧 心電図 呼吸等のバイタルサインが 少なくとも 4 時間以内の間隔で観察されていること なお 医師による治療方針に関する確認が行われていない場合は該当しない 再掲 9% 医療区分 3 の要件項目のうち 該当項目が 1 項目のみの患者 (n=753) 9% 2% 3% 6% 1% 46% 中心静脈栄養 医師及び看護師による常時監視 管理感染隔離室における管理 酸素療法 (3L/ 分以上 ) 医療区分 3 の該当項目が 医師及び看護師により 常時 監視 管理をしている状態 のみの患者 (n=180) 医療区分 2 の該当項目数 22% 6% 0% 36% (n=64) 0 項目 1 項目 2 項目 24% 24 時間持続点滴 3 項目 人工呼吸器の使用 36% 4 項目 出典 : 平成 28 年度入院医療等の調査 ( 患者票 ) MC-50 10

医療区分の該当項目が 医師及び看護職員により 常時 監視及び管理を実施している状態 のみの患者について 2 医療区分の該当項目が 全ての中で 医師及び看護職員により 常時 監視及び管理を実施している状態 のみの患者をみると 医療的な状態が安定している患者 医師による診察等の頻度が週 1 回程度以下の患者 看護師による直接の看護提供の頻度が定時の観察のみの患者が いずれも 4 割以上を占め 医療区分 3 全体と比べ多かった 医療区分の該当項目が 常時 監視及び管理 のみの患者 (n=64) 患者の医療的な状態 ( 過去 7 日間 ) 安定している 常時 不安定である 時々 不安定である 54.7% 42.2% 3.1% 0% 50% 100% 医師による診察 処置 判断の頻度 ( 過去 7 日間 ) 週 1 回程度以下 医師による診察 ( 処置 判断含む ) が必要 週 2~3 回 医師による診察 ( 処置 判断含む ) が必要 毎日 医師による診察 ( 処置 判断含む ) が必要 1 日数回 医師による診察 ( 処置 判断含む ) が必要 常時 医師による診察 ( 処置 判断含む ) が必要 40.6% 43.8% 12.5% 1.6% 1.6% 0% 50% 100% 看護師による直接の看護提供の頻度 ( 過去 7 日間 ) 定時の観察のみで対応できる ( している ) 定時以外に 1 日 1 回 ~ 数回の観察および管理が必要 頻回の観察および管理が必要 24 時間観察および管理が必要 42.2% 23.4% 28.1% 6.3% 0% 50% 100% ( 参考 ) 医療区分 3 全体 (n=1524) (n=1517) (n=1512) 39.3% 46.0% 14.7% 37.4% 36.5% 22.9% 22.9% 44.4% 20.2% 12.4% 0% 50% 100% 出典 : 平成 28 年度入院医療等の調査 ( 患者票 ) MC-51 0% 50% 100% 11 0% 50% 100%

1-3) 在宅復帰機能強化加算 課題 療養病棟入院基本料 1 の届出病棟のうち 在宅復帰機能強化加算を算定する病棟の割合は全体の 4 分の 1 程度であった 平均在院日数 在宅復帰率をみると 在宅復帰機能強化加算を算定する病棟の方が 算定しない病棟に比べ 平均在院日数が短く 在宅復帰率が高い傾向がみられた 在宅復帰機能強化加算の自宅等退院患者の割合の基準値は 10% である 自宅等退院患者の割合の平均値は約 41% であり 病棟によって多様性がある 分布をみると 10~30% の間に位置する病棟数が多くなっている MC-52 12

療養病棟における在宅復帰機能強化加算の算定状況 診調組入 - 2 2 9. 1 0. 5 療養病棟入院基本料 1 の届出病棟のうち 在宅復帰機能強化加算を算定する病棟の割合は全体の 4 分の 1 程度であった 平均在院日数 在宅復帰率をみると 在宅復帰機能強化加算を算定する病棟の方が 算定しない病棟に比べ 平均在院日数が短く 在宅復帰率が高い傾向がみられた 1. 療養病棟入院基本料 1 届出病棟のうち在宅復帰機能強化加算を算定する病棟 (n=612) 23.9% 76.1% 在宅復帰機能強化加算あり 在宅復帰機能強化加算なし 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2. 平均在院日数 在宅復帰率 療養病棟入院基本料 1 全体 在宅復帰機能強化加算あり 在宅復帰機能強化加算なし 病棟数 平均値 病棟数 平均値 病棟数 平均値 平均在院日数 ( 日 ) 274.8 187.0 302.8 588 142 446 在宅復帰率 (%) 46.6 71.5 38.6 出典 : 平成 29 年入院医療等の調査 ( 病棟票 ) MC-53 13

平成 28 年度診療報酬改定医療機能に応じた入院医療の評価 療養病棟の在宅復帰機能強化加算の見直し 在宅復帰機能強化加算について 急性期等から受け入れた患者の在宅復帰がより適切に評価されるよう 以下の施設基準について見直しを行う 平成 28 年度改定前 在宅に退院した患者 (1 か月以上入院していた患者に限る ) が 50% 以上であること 病床回転率が 10% 以上であること 30.4 平均在院日数 10% 平成 28 年度改定後 在宅に退院した患者 ( 自院の他病棟から当該病棟に転棟した患者については 当該病棟に 1 ヶ月以上入院していた患者に限る ) が 50% 以上であること 一般病棟等から入院し 自宅等に退院した年間の患者数 当該病棟の 1 日平均入院患者数 20 15 10% 13 16 14 17 自宅等退院患者割合別の病棟分布 ( 病棟数 (n=128)) 平成 29 年度調査結果 0.417( 平均 ) 10 5 0 0 1 6 6 4 4 8 5 8 4 1 4 8 2 0 1 6 MC-54 0~5% 未満 5~10% 未満 10~15% 未満 15~20% 未満 20~25% 未満 25~30% 未満 30~35% 未満 35~40% 未満 40~45% 未満 45~50% 未満 50~55% 未満 14 55~60% 未満 60~65% 未満 65~70% 未満 70~75% 未満 75~80% 未満 80~85% 未満 85~90% 未満 90~95% 未満 95~100% 未満 100%

療養病棟入院基本料に関する論点 ( 案 ) MC-55 論点 ( 案 ) ( 療養病棟入院基本料の評価体系 ) 療養病棟入院基本料について 入院医療の評価体系の見直しの方向性を踏まえ 基本部分と医療区分 2 3 患者割合 ( 診療実績 ) に応じた段階的な評価とを組み合わせた評価体系に見直してはどうか 〇現行の療養病棟入院基本料 2 については 医療法施行規則の療養病床の看護配置に係る経過措置が 転換に係る期間を考慮し最大 6 年間延長されるとの方針を踏まえ 平成 30 年度改定では まずは 2 年間の経過措置としてはどうか また 療養病棟入院基本料 2 に係る現行の経過措置 (95/100) については 来年 4 月から介護医療院が創設されることを踏まえ 2 年間延長してはどうか 〇新たな入院料における医療区分 2 3 患者割合の基準値については 届出変更に係る取り扱いの変更も踏まえつつ 現行の基準値を参考としてはどうか ( 医療区分 ) 医療区分 3 のうち 医師及び看護師による常時監視 管理 のみに該当する患者の医学的な状態等を踏まえ 当該項目のみの場合を医療区分 2 に 当該項目と医療区分 2 のいずれかの項目が該当する場合を医療区分 3 に 見直してはどうか ( 在宅復帰機能強化加算 ) 在宅復帰機能強化加算の在宅等退院の割合に関する実績を踏まえ 基準値を引き上げてはどうか 15

参考資料 MC-56 16

参考 療養病棟入院基本料について ( 平成 28 年 4 月以降 ) 療養病棟入院基本料 1 療養病棟入院基本料 2 施設基準 1 看護配置 :20:1 以上 2 医療区分 2 3の患者が8 割以上 施設基準 1 看護配置 25:1 以上 2 医療区分 2 3の患者が5 割以上 医療区分 3 医療区分 2 医療区分 1 医療区分 3 医療区分 2 医療区分 1 ADL 区分 3 1,810 点 1,412 点 967 点 ADL 区分 3 1,745 点 1,347 点 902 点 ADL 区分 2 1,755 点 1,384 点 919 点 ADL 区分 2 1,691 点 1,320 点 854 点 ADL 区分 1 1,468 点 1,230 点 814 点 ADL 区分 1 1,403 点 1,165 点 750 点 特別入院基本料 576 点 ( 生活療養を受ける場合 562 点 ) 医療区分 ADL 区分 医療区分 3 医療区分 2 MC-57 疾患 状態 スモン 医師及び看護師により 常時監視 管理を実施している状態 医療処置 24 時間持続点滴 中心静脈栄養 人工呼吸器使用 ドレーン法 胸腹腔洗浄 発熱を伴う場合の気管切開 気管内挿管 感染隔離室における管理 酸素療法( 常時流量 3L/ 分以上を必要とする状態等 ) 疾患 状態 筋ジストロフィー 多発性硬化症 筋萎縮性側索硬化症 パーキンソン病関連疾患 その他の難病 ( スモンを除く ) 脊髄損傷 ( 頸髄損傷 ) 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 疼痛コントロールが必要な悪性腫瘍 肺炎 尿路感染症 リハビリテーションが必要な疾患が発症してから 30 日以内 脱水かつ発熱を伴う状態 体内出血 頻回の嘔吐かつ発熱を伴う状態 褥瘡 末梢循環障害による下肢末端開放創 せん妄 うつ状態 暴行が毎日みられる状態 ( 原因 治療方針を医師を含め検討 ) 医療処置 透析 発熱又は嘔吐を伴う場合の経腸栄養 喀痰吸引 (1 日 8 回以上 ) 気管切開 気管内挿管のケア 頻回の血糖検査 創傷 ( 皮膚潰瘍 手術創 創傷処置 ) 酸素療法 ( 医療区分 3 に該当するもの以外のもの ) 医療区分 1 医療区分 2 3 に該当しない者 17 ADL 区分 3: 23 点以上 ADL 区分 2: 11 点以上 ~23 点未満 ADL 区分 1: 11 点未満 当日を含む過去 3 日間の全勤務帯における患者に対する支援のレベルについて, 下記の 4 項目に 0~6 の範囲で最も近いものを記入し合計する 新入院 ( 転棟 ) の場合は, 入院 ( 転棟 ) 後の状態について評価する ( 0. 自立 1. 準備のみ 2. 観察 3. 部分的援助 4. 広範な援助 5. 最大の援助 6. 全面依存 ) 項目 a ベッド上の可動性 b 移乗 C 食事 d トイレの使用 支援のレベル 0~6 0~6 0~6 0~6 ( 合計点 ) 0~24

参考 療養病棟入院基本料の届出病床数の推移 中医協総 - 5 29.1.25( 改 ) 療養病棟入院基本料の届出病床数は横ばいから微増傾向 療養 1 の病床数は増加傾向 ( 床 ) 250,000 200,000 150,000 療養 1 の届出病床数療養 2 の届出病床数療養 1 の割合療養 2 の割合 210,173 212,049 214,710 208,987 215,254 204,253 110,760 99,129 89,627 77,830 74,212 71,619 217,392 65925 100% 80% 60% 100,000 40% 50,000 99,413 112,920 125,083 126,423 134,775 143,635 151,467 20% 0 平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 出典 : 保険局医療課調べ ( 各年 7 月 1 日時点 ) MC-58 18 0%

参考 療養病棟入院患者の医療区分 入院患者の医療区分をみると 区分 2 3 の患者は 療養 1(20 対 1) では全体のおよそ 9 割を占め 療養 2(25 対 1) では 全体のおよそ 6 割を占めた 療養病棟入院患者の医療区分の割合 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 88.5% 療養 1 (n=23,031) 11.5% 52.4% 36.1% 62.3% 医療区分 1 医療区分 2 医療区分 3 療養 2 (n=6,975) 37.6% 41.8% 20.5% 出典 : 平成 29 年度入院医療等の調査 ( 病棟票 ) MC-59 19

参考 各病棟における医療区分 2 3 患者の占める割合の分布 療養 1(20 対 1) を届け出ている病棟において 各病棟における医療区分 2 3 患者の占める割合の分布をみると 施設基準の 80% を超える医療機関は全体の 9 割弱であった 療養 2(25 対 1) を届け出ている病棟において 各病棟における医療区分 2 3 患者の占める割合の分布をみると 施設基準の 50% を超える医療機関は全体の 8 割強であった < 各病棟における医療区分 2 3 患者の占める割合の分布 > 病棟数 (n=549) 150 100 療養 1(20 対 1) 基準 80% 112 123 104 78 71 50 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 2 0 3 6 13 36 0~5% 未満 5~10% 未満 10~15% 未満 15~20% 未満 20~25% 未満 25~30% 未満 30~35% 未満 35~40% 未満 40~45% 未満 45~50% 未満 50~55% 未満 55~60% 未満 60~65% 未満 65~70% 未満 70~75% 未満 75~80% 未満 80~85% 未満 85~90% 未満 90~95% 未満 95~100% 未満 100% 病棟数 (n=189) 30 20 10 2 0 0 療養 2(25 対 1) 4 2 1 0 4 3 3 基準 50% 23 12 20 28 20 12 25 7 6 8 3 6 0~5% 未満 5~10% 未満 10~15% 未満 15~20% 未満 20~25% 未満 25~30% 未満 出典 : 平成 29 年度入院医療等の調査 ( 病棟票 ) MC-60 30~35% 未満 35~40% 未満 40~45% 未満 45~50% 未満 50~55% 未満 20 55~60% 未満 60~65% 未満 65~70% 未満 70~75% 未満 75~80% 未満 80~85% 未満 85~90% 未満 90~95% 未満 95~100% 未満 100%

参考 療養病棟入院基本料 2 の算定の内訳 中医協総 -3 2 9. 1 1. 1 7 〇療養病棟入院基本料 2 の届出病棟のうち 所定点数の 100 分の 95 を算定する病棟は 平成 29 年度調査では回答病棟全体の約 10% であり 平成 28 年度調査より割合が減少した 〇 100 分の 95 を算定する理由の内訳をみると 1 病棟を除き 医療区分 2 3 該当患者割合のみを満たさないため であった 療養病棟入院基本料 2 の算定の内訳 100 分の 95 を算定する理由 (n=23) 平成 28 年 (n=107) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 70.4% 28.7% 看護配置 25 対 1 のみを満たさない 4.3% (n=1) 両方を満たさない 0% (n=0) 未回答 1.4% 平成 29 年 (n=215) 87.9% 10.7% 所定点数を算定 100 分の 95 を算定 医療区分 2 3 の患者割合のみを満たさない 95.6% (n=22) 出典 : 平成 28 年度 29 年度入院医療等の調査 ( 病棟票 ) MC-61 21

参考 療養病棟入院基本料の加算について MC-62 褥瘡評価実施加算 重症児 ( 者 ) 受入連携加算 救急 在宅等支援療養病床初期加算 慢性維持透析管理加算 在宅復帰機能強化加算 ADL 区分 3(23 点以上 ) の患者につき算定 褥瘡等が発生した患者又は身体抑制を実施せざるを得ない状況が生じた患者については 治療 ケアの確認リスト を用いて現在の治療 ケアの内容を確認し 診療録に添付すること 当該患者が他の保険医療機関から転院してきた者であって 当該他の保険医療機関において退院支援加算 3 を算定したものである場合に算定 当該病棟に入院している患者のうち 急性期医療を担う他の保険医療機関の一般病棟から転院した患者 介護老人保健施設 特別養護老人ホーム 軽費老人ホーム 有料老人ホーム等若しくは自宅から入院した患者又は当該保険医療機関 ( 急性期医療を担う保険医療機関に限る ) の一般病棟から転棟した患者について算定 当該病棟 ( 療養病棟入院基本料 1 算定病棟に限る ) に入院している患者のうち 当該保険医療機関において人工腎臓 持続緩徐式血液濾過 血漿交換療法又は腹膜灌流を行っている患者について算定 療養病棟入院基本料 1 を算定している病棟のうち 下記施設基準を満たす病棟に入院している患者につき算定 1 当該病棟から退院した患者 ( 自院の他病棟から転棟した患者については当該病棟に入院した期間が 1 月以上のものに限る ) に占める在宅に退院した患者の割合が 5 割以上 なお在宅に退院した患者とは 自院の他病棟へ転棟した患者 他院へ転院した患者及び介護老人保健施設に入所する患者を除く患者をいい 在宅生活が 1 月以上 ( 医療区分 3 は 14 日以上 ) 継続する見込みであることを確認できた患者のこと 2 自院又は他院の一般病棟等から当該病棟に入院し 在宅に退院した 1 年間の患者数 ( 自院の他病棟から転棟して 1 月以内に退院した者を除く ) を当該病棟の 1 年間の 1 日平均入院患者数で除した数が 100 分の 10 以上 15 点 (1 日につき ) 2000 点 ( 入院初日限り ) 療養病棟入院基本料 1 300 点 (1 日につき ) それ以外の病棟 150 点 (1 日につき ) 転院 入院又は転棟した日から起算して 14 日まで 100 点 (1 日につき ) 10 点 (1 日につき ) 22

入院医療 ( その 9) 1. 療養病棟入院基本料 1-1) 療養病棟入院基本料の評価体系 1-2) 医療区分 1-3) 在宅復帰機能強化加算 2. 入退院支援 ( その 2) MC-63 23

入退院支援 ( その 2) 課題 従来の退院支援については 入院前の外来 在宅 ~ 入院中 ~ 退院後の外来 在宅まで 切れ目のない支援が重要であることから 入退院支援 との呼称に改め概念図を整理している 入院前の支援の例として 入院生活の説明 持参薬の確認 入院前に利用していたサービス等の確認などが想定される 退院支援 連携に関する評価の算定回数は 増加している 外来通院中の患者が自院に入院する際に連携を行う仕組みについて 決められた部署や窓口があるのは約 6 割であり 部署や窓口がない場合は 主に看護職員が調整を担っている 病床規模が 100 床未満の病院の場合 退院支援部門の設置が約 50% である 病床規模が大きくなるほど 退院支援部門の職員配置の人数が多い MC-64 24

地域包括ケアシステムの構築 入退院支援 切れ目のない支援 入院前に行う支援内容 例 入院生活に関する説明 入院前のサービス利用 持参薬等の確認 等 病気になったら 外来 在宅 入院 外来 在宅 退院後も住み慣れた地域で生活するための支援として 外来や入院時から退院後の地域生活を見据えた支援が必要 地域と入院医療機関等との連携 外来部門と入院部門 病棟 と の連携が重要 医 療 介護が必要になったら 病院 急性期 回復期 慢性期 介 護 日常の医療 かかりつけ医 有床診療所 地域の連携病院 歯科医療 薬局 地域包括支援センター ケアマネジャー 退院 訪問診療 通院 入院 通所 入所 住まい 介護予防サービス 自宅 サービス付き高齢者向け住宅等 いつまでも元気に暮らすために 生活支援 介護予防 MC-65 25 地域包括ケアシステムの姿

入院前からの支援の機能強化 ( イメージ図 ) 従来 外来 治療方針の説明 検査 治療内容の説明 持参薬の確認 入院 検査 治療 療養の支援 入院生活の説明 患者情報 ( 入院前のサービス利用等 ) の確認 療養上のリスクアセスメント ( 転倒 転落 褥瘡 認知症等 ) 退院調整 退院支援スクリーニング 外来 ( 地域 在宅 ) 治療のために一旦中止にしなければならなかった内服薬を飲んでいた 歩行に杖が必要な状態なのに トイレに遠いベッドだ 治療が始まった直後で大変なのに 退院後の事なんか考えられない MC-66 入院前からの支援の機能強化 外来 外来において 入院生活のオリエンテーション 患者情報や持参薬の確認 リスクアセスメントや退院支援スクリーニング等を事前に実施 入院 検査 治療 療養の支援 退院調整 患者は 入院生活やどのような治療過程を経るのかイメージし 準備した上で入院に臨める 26 外来 ( 地域 在宅 ) 病院は 患者個別の状況を事前にアセスメントした上で患者を受け入れられるため 円滑な入院医療の提供等につながる

退院に向けた支援 連携に関する主な評価 項目名点数概要 退院支援加算 ( 退院時 1 回 ) 1 ( 一般等 ) 600 点 ( 療養等 ) 1,200 点 2 ( 一般等 ) 190 点 ( 療養等 ) 635 点 3 1,200 点 入院早期より退院困難な要因を有する者を抽出し その上で退院困難な要因を有する者に対して 適切な退院先に適切な時期に退院できるよう 退院支援計画の立案及び当該計画に基づき退院した場合に算定する 地域連携診療計画加算 ( 退院時 ) 300 点 あらかじめ地域連携診療計画を作成し 計画に係る疾患の治療等を担う他の医療機関 介護サービス事業者等と共有し 入院時に文書等で家族等に説明し交付した場合に退院支援加算 1 又は 3 に加算する 退院時共同指導料 1 退院時共同指導料 2 介護支援連携指導料 ( 入院中 1 回 ) 在支診 1,500 点在支診以外 900 点 ( 入院中 1 回 ) 400 点注 3の加算 2,000 点 ( 入院中 2 回 ) 400 点 入院している患者の保険医療機関において 地域において患者の退院後の在宅療養を担う保険医療機関の保険医等と入院中の保険医療機関の保険医等とが 患者の同意を得て 退院後の在宅での療養上必要な説明及び指導を共同して行った上で 文書により情報提供した場合に算定する ( 注 3: 入院中の保険医療機関の保険医が 患者の退院後の在宅療養を担う保険医療機関の保険医若しくは看護師等 保険医である歯科医師 保険薬局の薬剤師 訪問看護ステーションの看護師等 居宅介護支援事業者の介護支援専門員のうちいずれか 3 者以上と共同して指導を行った場合 ) 入院の原因となった疾患 障害や入院時に行った患者の心身の状況等の総合的な評価の結果を踏まえ 退院後に介護サービスを導入することが適当であると考えられる患者等が退院後により適切な介護サービスを受けられるよう 社会福祉士等がケアプランの作成を担当する介護支援専門員と共同して導入すべき介護サービス等について説明及び指導を行った場合に算定する MC-67 27

退院に向けた支援 連携に関する主な評価 ~ 算定状況 診調組入 - 1 ( 改 ) 2 9. 8. 2 4 退院支援 連携に関する算定回数は全体的に増加している 特に退院支援加算 ( 退院調整加算 ) 及び介護支援連携指導料 退院時共同指導料 2 といった連携に関する算定が増えている 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 < 算定回数推移 > 平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 退院支援加算退院調整加算介護支援連携指導料退院前訪問指導料退院時共同指導料 2 退院後訪問指導料 出典 : 社会医療診療行為別統計 MC-68 28 28

決められた部署 窓口が無い場合(n=132) 決め< 連携を担う主な部署等 > ら< 主に調整の担当者となる職種 > れた部署 窓口が有る場合外来と入院の連携に関する窓口 ( 部署 担当者 ) の状況 診調組入 - 1 ( 改 ) 2 9. 8. 2 4 外来通院中の患者が自院に入院する際に連携を行う仕組みについて 決められた部署や窓口があるのは約 6 割であり 多くは地域連携室が担っており 部署等が決められていない場合 約 7 割の医療機関で看護職員が調整を担っている < 外来通院中の患者が自院に入院する際に連携を行う仕組み ( 部署 窓口 ) の状況 > 0% 20% 40% 60% 80% 100% (n=208) ( 平成 28 年 12 月 1 日時点 ) 決められた部署や窓口が存在する 63.5% 34.6% 1.9% 部署や窓口として定められておらず 医療者等が独自に調整している 整備されていない 地域医療連携室 もしくはそれに相当する部署 医事課 各診療科 その他の部署 21% 6% 15% 58% 4.2% 68.1% 2.8% 25.0% (n=72) 医師看護職員社会福祉士もしくは医療ソーシャルワーカー事務職員 調査対象 7 対 1 一般病棟入院基本料又は 10 対 1 一般病棟入院基本料を届け出ている医療機関で無作為抽出した 1,000 施設の外来部門 調査期間 平成 29 年 1 月 出典 : 保険局医療課調べ MC-69 29

病床規模別の退院支援部門の設置状況 一般病棟を有する病院における退院支援部門の設置状況は 400 床以上で 98% 100 床未満で約 50% の設置状況である 許可病床数別の退院支援部門の設置状況 総計 400 床以上 (n=169 施設 ) 400 床未満 (n=136 施設 ) 退院支援部門設置有 退院支援部門設置無 不明 200 床未満 (n=183 施設 ) 100 床未満 (n=161 施設 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 出典 : 平成 28 年度入院医療等の調査 ( 施設票 ) MC-70 30 [ 集計対象 ] 7 対 1 10 対 1 の一般病棟を持つ医療機関 n=649 施設

病床規模別の退院支援部門の従事者 一般病棟を有する病院における退院支援部門の担当者の配置は 病床規模が大きくなるほど 配置人数が多い 許可病床数 退院支援部門に従事する職員数 専従 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 100 床未満 200 床未満 399 床未満 400 床以上 (n=161 施設 ) (n=183 施設 ) (n=136 施設 ) (n=169 施設 ) 許可病床数 退院支援部門に従事する職員数 専任 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 出典 : 平成 28 年度入院医療等の調査 ( 施設票 ) MC-71 31 100 床未満 200 床未満 399 床未満 400 床以上 (n=161 施設 ) (n=183 施設 ) (n=136 施設 ) (n=169 施設 ) [ 集計対象 ] 7 対 1 10 対 1 の一般病棟を持つ医療機関 n=649 施設 0 人 には 退院支援部門を設置していない施設も含む

入退院支援 ( その 2) の論点 ( 案 ) 論点 ( 案 ) ( 入院医療と外来医療の連携 ) 現行の退院支援加算は 入院早期から退院後まで切れ目のない支援を評価しているとの趣旨を踏まえ 加算の名称を 入退院支援加算 に見直してはどうか 入院医療と外来医療の連携 地域における医療機関間の連携等を推進する観点から 外来における相談 連携担当者が 入院が決まっている患者に対して 入院前から様々な支援を行う取り組みについて 評価を検討してはどうか また 病床規模別の担当者の配置状況を踏まえ 中小病院を主な対象として 評価を検討してはどうか MC-72 32