がん 治療に関する調査 ( 分子標的薬浸透状況 ) 2017/03/ Rakuten Research General Research Group Medical Team
がん治療に関する調査 楽天リサーチ株式会社 ( 本社 : 東京都世田谷区 代表取締役社長 : 田村篤司 以下 楽天リサーチ ) は がん 治療に関する調査 をインターネットで実施しました 今回の調査は がん 治療のうち 特に分子標的薬について 患者さんを対象に行いました 調査期間 調査対象は以下の通り 調査期間 :2017 年 2 月 調査対象 : ここ半年間に がん で医師の治療を受けた20~60 代男女 調査地域 : 全国 サンプルサイズ :1,066
調査結果概要 分子標的薬の浸透状況 : 薬剤名を聞いたことがある患者が多いのは [ ] [ ] [ ] の順 製品名では オプジーボ イレッサ はがん種に関わらず認知度が高い 直近の診断癌種 [ 肺 / 乳 / 肝臓 / 大腸 / 甲状腺 / 胃 ] がん患者において 分子標的薬 の名前を 聞いたことがある 患者が最も多いのは [ ] 患者 6% 次いで[ ] 患者 4%(P) 医師の説明を受けたことがある のは [ ] 患者 49% が最も多く 次いで [ ]28%(P) 現在服薬している のは [ ] 患者 22% が最も多く 次いで [ ]10% (P) オプジーボ イレッサ は どの癌腫の患者でも 聞いたことがある で上位 3 位までに挙がった (P6) 現在服薬している薬剤では タルセバ が患者の8%(37 人中 3 人 ) で最も多く 次いでの アービタックス の アバスチン が~6% オプジーボ 服薬は 胃がん患者でそれぞれ1 人回答があった (P9) 薬剤の説明において 副作用 効果は説明の比重が高いが 3~4 割は説明に満足していない可能性 分子標的薬を 現在服薬している 患者 72 人が薬剤について受けた説明は 副作用 効果 が 8 割台 今後の治療の流れ 薬の服薬継続期間 が 割台 他剤選択肢の説明 4 割台 費用 3 割台 (P10) 説明に対して わかりやすい 信頼できる説明だった と回答されたのは 副作用 効果 が全体の 6~7 割台であり 3~4 割は同意しなかった (P10) 長期服薬継続 重い治療費負担を強いられる患者が少なくない 分子標的薬の服薬継続期間は 4 割が 1 年以上 と回答 (P11) 医療費は 月額 万円以上 が3% で半数を超える一方 医療費等が還付される保険等に加入していたのは6 割であった ( 1 年以上 継続服薬者 29 名のうち 月 万円以上 は9 人 3 万円以上 まで含めると23 人 また 23 人中保険等の加入を回答したのは11 人 )(P12)
回答者属性 回答者の直近がん種出現率前立腺がん胃がん悪性リンパ腫膀胱がん肺 ( 非小細胞 ) 結腸 直腸がん食道がん子宮頸がん腎細胞がん肺 ( 非小細胞以外 ) 脳腫瘍すい臓がん卵巣がん悪性軟部腫瘍多発性骨ずい腫急性骨髄性白血病 T 細胞リンパ腫 白血病慢性リンパ性白血病悪性黒色腫腎盂 ( 尿管 ) がん消化管間質腫瘍上記以外のがんわからない 19 11 10 9 6 4 4 3 3 3 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 11 1 0 10 1 20 基数 : ここ半年間に 医師の治療を受けた病気や症状で がん 回答者 ;n=1,066 Q. あなたがここ半年間に治療を受けた がんの種類を教えてください 複数ある場合は 直近の治療の対象となった種類を教えてください (%)
回答者属性 直近のがん診断の種類 直近のがんのステージ 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% このがんが最初 このがんの再発 他のがんからの転移 0 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 不明 76 19 32 8 16 22 16 87 13 0 7 34 33 9 11 28 47 2 13 28 19 6 16 19 73 24 3 13 21 21 20 14 11 (n=4) 71 27 2 (n=4) 11 9 13 16 4 47 胃 (n=9) 86 12 2 胃 (n=9) 12 36 28 13 6 Q3. あなたがここ半年間に治療を受けた {Q2 回答 } は 下記のどれにあてはまりますか Q4. あなたがここ半年間に治療を受けた {Q2 回答 } の ステージ にあてはまるものをお選びください ステージの A B C などはここではお考えにならずにお答えください 基数 : ここ半年間に 医師の治療を受けた病気や症状で がん 回答者のうち n=30 以上の癌種回答者 ( ただし 分子標的薬の適応がないがん種を除く )
分子標的薬の認知 服薬状況 分子標的薬の薬剤名認知者は [ ] 患者が最多で 6% [ 胃がん ] 患者が最少で 29% 現在服薬している患者が多いのは が 22% 次いで 16% 70 名前を聞いたことがある分子標的薬がある服薬経験がある 6 分子標的薬の説明を受けたことがある現在服薬している (%) 60 0 40 30 20 10 49 38 22 4 44 3 28 21 18 19 1918 16 10 31 29 12 7 4 4 9 8 0 (n=4) 胃がん (n=9) 癌種は直近の回答癌種 基数 :n=30 以上の癌種回答者 Q. 下記の項目にあてはまる がんを治療するための 分子標的治療薬 の薬剤名をお選びください ( いくつでも )
名前を聞いたことがある 分子標的薬 過去 最近に話題に上った オプジーボ イレッサ は 患者の癌種を問わず Top3 に入った 名前を聞いたことがある 薬剤上位 3 回答 直近の癌種 回答率 1 位 (%) 回答率 2 位 (%) 回答率 3 位 (%) オプジーボ 24 アバスチン 20 イレッサ 13 胃 (n=9) オプジーボ 21 イレッサ 20 アバスチン アービタックス ザイラムザ (n=4) イレッサ 1 オプジーボ 49 アバスチン タルセバ 22 ハーセプチン 41 オプジーボ 26 イレッサ 21 オプジーボ 31 イレッサ 22 アバスチン 13 イレッサ 20 オプジーボ 18 ネクサバール 11 基数 :n=30 以上の癌種回答者 Q. 下記の項目にあてはまる がんを治療するための 分子標的治療薬 の薬剤名をお選びください ( いくつでも ) 薬剤名は 製品名 ( 一般名 ) で表示しています あなたが 名前を聞いたことがある くすり
医師から説明を受けたことがある 分子標的薬 説明を受けたことがある薬剤は適応症を有する薬剤に絞られてくる 医師から説明を受けたことがある 薬剤上位 3 回答 直近の癌種 回答率 1 位 (%) 回答率 2 位 (%) 回答率 3 位 (%) アバスチン 16 アービタックス ベクティビックス 4 胃 (n=9) ザイラムザ アーゼラ アバスチン オプジーボ 3 イレッサ オプジーボ タルセバ 16 ハーセプチン 20 アバスチン アフィニトール カドサイラ タイケルブ 1 (n=4) アバスチン オプジーボ 9 アービタックス ネクサバール 6 レンビマ 4 アーゼラ ネクサバール 2 基数 :n=30 以上の癌種回答者 Q. 下記の項目にあてはまる がんを治療するための 分子標的治療薬 の薬剤名をお選びください ( いくつでも ) 薬剤名は 製品名 ( 一般名 ) で表示しています 医師から 説明を受けたことがある くすり
現在を含め 今までに服薬した経験がある 分子標的薬 ハーセプチン タルセバ アバスチン が回答率 10% を超えた 現在を含め 今までに服薬したことがある 薬剤上位 3 回答 直近の癌種 回答率 1 位 (%) 回答率 2 位 (%) 回答率 3 位 (%) アバスチン 16 アービタックス 2 アドセトリス オプジーボ スチバーガ ベクティビックス 1 胃 (n=9) オプジーボ ザイラムザ 3 アーゼラ アフィニトール カドサイラ 2 タルセバ 16 オプジーボ 11 アバスチン イレッサ 8 ハーセプチン 17 アバスチン カドサイラ タイケルブ 1 (n=4) アバスチン 9 アービタックス 6 ザイラムザ ネクサバール 3 アーゼラ レンビマ 2 基数 :n=30 以上の癌種回答者 Q. 下記の項目にあてはまる がんを治療するための 分子標的治療薬 の薬剤名をお選びください ( いくつでも ) 薬剤名は 製品名 ( 一般名 ) で表示しています 現在を含め 今までに服薬した経験があるくすり
現在服薬している 分子標的薬 タルセバ アービタックス アバスチン が上位 3 剤 オプジーボはで 3% 現在服薬している 薬剤上位 3 回答 直近の癌種 回答率 1 位 (%) 回答率 2 位 (%) 回答率 3 位 (%) アバスチン アービタックス アドセトリス ベクティビックス 1 胃 (n=9) アーゼラ ザイラムザ 2 アービタックス アドセトリス アレセンサ イレッサ インライタ オプジーボ グリベック タシグナ 1 タルセバ 8 アーゼラ アレセンサ イレッサ オプジーボ ザーコリ 3 ハーセプチン 3 カドサイラ 1 アバスチン タイケルブ パージェタ (0.) アービタックス 6 アバスチン ザイラムザ ネクサバール 3 (n=4) アーゼラ レンビマ 2 基数 :n=30 以上の癌種回答者 Q. 下記の項目にあてはまる がんを治療するための 分子標的治療薬 の薬剤名をお選びください ( いくつでも ) 薬剤名は 製品名 ( 一般名 ) で表示しています 現在服薬しているくすり
分子標的薬の説明事項と印象 副作用 効果 の説明を受けた印象がある人は 8 割台 治療の流れ 服薬継続期間 が 割台 説明に対するわかりやすさ 信頼性は 特に副作用 効果以外の面で 印象付けが難しい傾向 100 80 88 76 説明があった わかりやすい説明だった 信頼できる説明だった 83 74 (%) 60 40 20 63 60 7 4 38 39 29 31 44 3 21 32 22 18 0 その薬の副作用 その薬の効果 その薬だけでなく 今後の治療の 流れについて その薬の服薬を継続する期間 その薬だけでなく他の選択肢となる薬の説明 その薬の費用 基数 : 分子標的薬を現在服薬している患者 ( 癌種不問 );n=72 Q. あなたが現在服薬している の説明を受けたとき 医師から説明があったことをすべてお選びください ( いくつでも ) Q. あなたが現在服薬している に関して 医師から受けた説明の評価にあてはまるものをお選びください
分子標的薬服薬継続期間 分子標的薬を 1 年以上 継続して服薬している人は 40% 1 年以上 40% 1 カ月以下 7% 2~3 ヶ月 18% 4~6 ヶ月 18% 7 ヶ月 ~1 年 17% 基数 : 分子標的薬を現在服薬している患者 ( 癌種不問 );n=72 Q. あなたが現在服薬している は どれくらいの期間 飲み続けていますか 複数 服薬している場合は 長い方の期間をお選びください
分子標的薬服薬者の医療費負担 月額 10 万円以上 負担者は 23% 医療費等が還付される保険に加入しているのは約 6 割 医療費負担額 ( 月額実費 ) 保険によって還付される割合 10 万円以上 20 万円未満 17% 20 万円以上 6% 万円以上 10 万円未満 30% 3 万円未満 12% 3 万円以上 万円未満 3% 保険等非加入 41% 全額 % 1 割未満 % 1 割程度 % 8~9 割程度 8% 6~7 割程度 8% 2~3 割程度 1% 4~ 割程度 13% 基数 : 分子標的薬を現在服薬している患者 ( 癌種不問 不明 回答者を除いて集計 );n=69/61 Q. あなたは現在 がんの治療のために毎月いくらくらいの医療費を負担していますか 治療費 薬剤費 入院費 検査費など 病院に支払っている費用の実際の総額をお答えください Q. あなたが支払っている医療費は がん保険などの医療保険 生命保険でどの程度戻ってきますか