桜ヶ丘記念病院の概要

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認知症医療従事者等向け研修事業要領

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参考資料

高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

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体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

重度認知症加算 2. 重度認知症加算は 今改定において 入院した日から起算して3 月以内の期間に限り, 重度認知症加算として, 日につき 00 点を所定点数に加算する から 入院した日から起算して 月以内の期間に限り 重度認知症加算として 日につき 300 点を所定点数に加算する へ変更となったが

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

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一般会計負担の考え方

07佐渡

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別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

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身体拘束廃止に関する指針 社会福祉法人掛川社会福祉事業会 平成 30 年 5 月 23 日改定

届出上の注意 1 届出前 1 ヶ月の各病棟の勤務計画表 ( 勤務実績 ) 及び 2 つの勤務帯が重複する各勤務帯の申し送りの時間が分かる書類を添付すること 2 7 対 1 特別入院基本料及び 10 対 1 特別入院基本料を算定する場合には 看護職員の採用活動状況等に関する書類を添付すること

Microsoft Word - ① 鏡.docx

PowerPoint プレゼンテーション


賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

H まで経過措置注意喚起

第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

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看護職員が看護補助者との同行訪問により訪問看護を実施する場合 利用者の身体的理由においても算定可能になりました 算定対象 1 別表第七に掲げる者 ( 厚生労働大臣が定める疾病等 2 表第八に掲げる者 ( 特別管理加算の対象者 ) 3 特別訪問看護指示書による訪問看護を受けている者 4 暴力行為 著し

2018 年 3 月 15 日 株式会社千早ティー スリー 代表取締役谷口仁志 平成 30 年度診療報酬改定における重症度 医療 看護必要度関連の変更について 拝啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます さて 平成 30 年度診療報酬改定における施設基準等が 3 月 5 日に公開され 重症度

⑩-1【資料8カガミ】病床機能転換等の一覧

起 案 書

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医療機能分化連携推進事業 1 対象事業者 病床を有する医療機関 2 支援対象 既存病床を回復期病床に転換する際に必要となる施設 設備整備費 設備整備 H27~ 継続対象リハビリを行うための治療機器や訓練機器等の導入経費 物理療法を実施するための 超音波治療器や温浴療法用装置の導入事業例 運動療法を実

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平成 24 年度診療報酬説明会リハビリテーション関連 平成 24 年 4 月 21 日 公益社団法人 高知県理学療法士協会 医療部

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表紙@C

届出書 体制等状況一覧表 ( 別紙 1-3) の添付書類一覧 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 中山間地域等における小規模事業所加算 11 月当たりの平均延訪問回算定表 前年度の 4 月 ~2 月分 緊急時訪問看護加算 特別管理体制 ターミナルケア体制 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ) サービス提供

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

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Microsoft PowerPoint  税-1(平成28年度補てん状況把握)

第 8 部 精神科専門療法 通則 1 精神科専門療法の費用は 第 1 節の各区分の所定点数により算定する ただし 精神科専門 療法に当たって薬剤を使用したときは 第 1 節及び第 2 節の各区分の所定点数を合算した点数 により算定する ぼう 2 精神科専門療法料は 特に規定する場合を除き 精神科を標

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件


地域包括ケア病棟 緩和ケア病棟 これから迎える超高齢社会において需要が高まる 高齢者救急に重点を置き 地域包括ケア病棟と 緩和ケア病棟を開設いたしました! 社会福祉法人 恩賜財団済生会福岡県済生会八幡総合病院

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別表第 17( 第 21 条関係 ) 種類支給される職員の範囲支給額 1 放射線業務手当 2 病棟指導手当 3 死後処置手当 4 夜間看護等手当 循環器 呼吸器病センター及びがんセンターに所属する職員 ( 放月額 7,000 円射線科医師及び診療放射線技術者を除く ) がエックス線の照射補助作業に従

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医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

平成 30 年度診療報酬改定に向けた検討について H29/1/16WG 厚労省提出資料 平成 30 年度診療報酬改定に向けた検討の方向性 平成 30 年度診療報酬改定に向けて 以下の遠隔医療形態モデルも参考に 委員からご指摘のあった初診に関する取扱いも含め 対面診療に比べて患者に対する医療サービスの

点滴 経管栄養等のチューブを抜かないように または皮膚をかきむしらないよう手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける 車椅子 椅子からずり落ちたり 立ち上がったりしないように Y 字型拘束帯や腰ベルト 車いすテーブルを付ける 立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるような椅子を使用する 脱衣やオ

第3章 指導・監査等の実施

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H21年事業年度業務実績評価

身体拘束廃止に関する指針 1. 身体拘束廃止に関する理念身体拘束は 利用者の生活の自由を制限することであり 利用者の尊厳ある生活を阻むものです 当施設では 利用者の尊厳と主体性を尊重し 拘束を安易に正当化することなく 職員一人ひとりが身体的 精神的弊害を理解し 拘束廃止に向けた意識をもち 身体拘束を

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Q: 療養病棟が 2 病棟 (60 床 +60 床 ) あり 人員配置が共に施設基準をクリアしている場合には 2 病棟合計の 120 床に対して医療区分 2 3 の割合が 8 割以上となればよいのでしょうか 1 病棟 (60 床 ) 毎に 8 割以上でなければならないのでしょうか A: 療養病棟入院

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

複数名訪問看護加算 (1 人以上の看護職員等と同 2 人以上による訪問看護を行う場合 行 ) 看護師等と訪問 看護師等と訪問 4,500 円 30 分未満 254 単位 准看護師と訪問 3,800 円 30 分以上 402 単位 看護補助者と訪問 ( 別に厚生労働省が定める場合 看護補助者と訪問 を

国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院医療に係る安全管理のための指針 第 1 趣旨本指針は 医療法第 6 条の10の規定に基づく医療法施行規則第 1 条の11 の規定を踏まえ 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院 ( 以下 センター病院 という ) における医療事故防止について組織的に

7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

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7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン


リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

身体的拘束等適正化のための指針 特別養護老人ホーム陽光園 1 施設における身体的拘束等の適正化に関する基本的な考え方身体拘束は 入所者 ( 利用者 ) の生活の自由を制限することであり 入所者 ( 利用者 ) の尊厳ある生活を阻むものです 当施設では 入所者 ( 利用者 ) の尊厳と主体性を尊重し

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

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点検項目 605 認知症対応型共同生活介護費 点検事項 点検結果 夜勤減算介護従業者の数が共同生活住居ごとに1 以上 満たさない身体的拘束等を行う場合 態様 時間 心身の状況 緊急や身体拘束廃止未実施減算 未実施むを得ない理由を記録 夜間支援体制加算 (Ⅰ) 夜間支援体制加算 (Ⅱ) 身体的拘束等の

「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

( 介護予防 ) 認知症対応型共同生活介護加算届出書類一覧表 各月の 15 日までに届け出れば その翌月から算定できます 勤務形態一覧表 ( 別紙 B) については 届出月の直近 1 ケ月分を提出してください 加算名必要な提出書類 変更届施設等の区分 介護給付費算定に係る体制等に関する届出書 体制等

訪問リハビリテーションに関する調査の概要

WIC-1

揖斐川町デイサービスセンター運営規程

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

No60 2010年新年号

スライド 1


( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 法人 ( 開設者 ) 名事業所名事業所番号 提供サービス 施設等の区分 人員配置区分 その他該当する体制等 割引 各サービス共通 地域区分 1 1 級地 6 2 級地 7 3 級地 2 4 級

Microsoft Word - ①表紙(検-1-5).docx

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

地域医療連携部

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

概要

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

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Microsoft Word - Ⅰ-7_(資料7)_留意事項_

Transcription:

2018 年 7 月 22 日市民の会が開く 12 周年記念シンポジウム 精神医療のこれまでと今後を考える 単科精神科病院における治療の現場から ~ 行動制限の施行状況を中心に ~ 社会福祉法人桜ヶ丘社会事業協会 桜ヶ丘記念病院院長岩下覚 2018/07/22 1

1. 桜ケ丘記念病院の概要 2018/07/22 2

桜ヶ丘記念病院 最寄り駅 : 京王線聖蹟桜ヶ丘駅 新宿駅から京王線特急で 30 分 聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩 15 分 3

現在の桜ヶ丘記念病院の概要 * 昭和 15 年東京市方面事業後援会 ( 現在の東京都民生児童委員連合会 ) が 精神障害者の救済と福祉活動の実践 のために 桜ヶ丘保養院 として開設社会福祉法人立看護基準 (15:1) 精神科内科歯科敷地面積約 15,600 坪建物延面積約 8,300 坪定床 467 床病棟数 8 病棟職員数 385 医師精神科医 ( 常勤 25 非常勤 10 内指定医 24) 内科 ( 常勤 1 非常勤 2) 外科 整形 皮膚科各 1 歯科 3( 非常勤 ) 看護師 142 准看護師 30 精神保健福祉士 16 臨床心理士 6 作業療法士 11 介護福祉士 21 指定 : 措置 応急指定病院 東京都麻薬取締法指定病院日本医療機能評価機構病院機能評価認定病院 (2015.3.28 更新 ) 併設 : 訪問看護ステーション 特養ホーム 在宅サーヒ スセンター 東京都認証保育所 サーヒ ス付き高齢者向け住宅(2014.4 開設 ) - 平成 30 年 5 月 31 日現在 - 年間入院数 2018/07/22 758 件年間退院数 788 件 ( 平成 29 年度 ) 4

桜ケ丘記念病院近年の医療展開 1989 デイケアセンター完成 1990 1 号館竣工と病棟の機能別再編成 桜ヶ丘記念病院 へ名称変更 1999 外来管理棟改築 訪問看護ステーション開設 2002 医療安全管理会議の設置 委員会の整理統合東京都精神科二次救急事業参加多摩市ホームヘルプ事業受託 2004 2006 3 号館大改修 2005 病院機能評価機構認定 2008 電子カルテ稼働開始 (3 月 ) 情報管理室開設(4 月 ) 1-4 病棟大改修 ( 急性期治療病棟にむけて ) 2009 医療安全管理室開設 1-4 急性期治療病棟認可 (4 月 ) 夜間 時間外 休日診療態勢の整備 (12 月 ) 2010 二号館耐震補強工事 (6 月 ) 1-4 病棟精神科救急入院料病棟認可 (8 月 ) 2011 地域連携課 ( 桜ヶ丘地域生活サポートセンター ) の機能充実 2013 1 号館大規模改修工事 (3 月完了 ) 2014 サービス付き高齢者向け住宅 カーサさくらが丘 開設 1-2 病棟急性期治療病棟認可 (8 月 ) 2018/07/22 2015 地域連携型認知症疾患医療センター指定 (10 月 ) 5

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現在の桜ヶ丘記念病院病棟構成 ( 全 8 病棟 ) 1-1 50 床男女 認知症治療専門病棟 (82.2 日 ) 1-2 50 床男女 精神科急性期治療病棟兼アルコール依存 症治療専門病棟 (73.3 日 ) 1-3 60 床男女 精神療養病棟 (3852.7 日 ) 1-4 47 床男女 精神科救急入院料病棟 (38.8 日 ) 3-1 60 床男 精神療養病棟 (4403.8 日 ) 3-2 70 床男 精神科回復期病棟 (2572.6 日 ) 3-3 60 床女 精神療養病棟 (5126.4 日 ) 3-4 70 床女 精神科回復期病棟 (1933.5 日 ) * 上記 () 内は平成 30 年 7 月 13 日現在の各病棟在籍患者平均入院日数を示す 2018/07/22 計 467 床 7

現在の桜ヶ丘記念病院病棟構成 ( 全 8 病棟 ) 精神科救急 急性期病棟群 1-2 1-4 1-1 50 床男女 認知症治療専門病棟 (82.2 日 ) 1-2 50 床男女精神科急性期治療病棟兼アルコール依存 計 97 床症治療専門病棟 (73.3 日 ) 1-3 60 床男女 精神療養病棟 (3852.7 日 ) 1-4 47 床男女 精神科救急入院料病棟 (38.8 日計 ) 50 床 3-1 60 床男 精神療養病棟 (4403.8 日 ) 3-2 70 床男 精神科回復期病棟 (2572.6 日 ) 3-3 60 床女 精神療養病棟 (5126.4 日 ) 3-4 70 床女 精神科回復期病棟 (1933.5 日 ) 認知症病棟 1-1 精神科回復期病棟群 3-2 3-4 計 140 床 精神療養病棟群 1-3 3-1 3-3 * 上記 () 内は平成 30 年 7 月 13 日現在の各病棟在籍患者平均入院日数を示す 計 180 床 2018/07/22 計 467 床 8

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2. 桜ケ丘記念病院における 行動制限の施行状況 ~ 隔離 身体的拘束を中心に ~ 2018/07/22 14

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隔離室内での身体的拘束

隔離件数年次推移 ( 毎年 6 月 30 日現在 ) 2018/07/22 19

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身体的拘束件数年次推移 ( 毎年 6 月 30 日現在 ) 12000 30 10000 8930 24 9254 9695 10229 10682 10298 26 25 8000 8057 8193 20 20 6000 5109 5242 5623 6008 6786 14 17 18 15 15 全国 当院 4000 10 10 7 8 7 8 2000 5 0 1 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 0 2018/07/22 21

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2018/07/22 精神科救急 急性期 認知症 精神科回復期 精神療養 32

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3. 行動制限最小化と 医療安全の取り組み 2018/07/22 37

平成 11 年度厚生科学研究 精神科医療における行動制限の最小化に関する研究 ( 主任研究者 : 浅井邦彦 ) から精神科病院 精神科病棟 1090 施設に対するアンケート調査結果 隔離および身体拘束を少なくする最も効果的な方法として共通して認識されていた項目 1 医師及び看護師の増員 2 病棟改築などにより居住性の良い個室を増やすこと 3 病棟全体 病室 共用部分などを広くして閉塞感を改善させる 4 行動制限の最小化を推し進めていく過程で 隔離および身体拘束をしなかったことで起きた事故 例えば自傷他害や転倒による骨折などについて 医療関係者に対する過剰な責任追及を行わないという社会的合意が構築されること 5 医療者が隔離および身体拘束の内容 方法 時間などについて再検討してその最小化のために一層の努力をすること 6 隔離および身体拘束に対する第三者を含めた審査機関を設置すること 5,6 は厳しい経済状況下でも 短期的な医療者の努力で最小化の推進が期待できる とした

行動制限最小化委員会 2004 年診療報酬改定で 医療保護入院等診療料 新設 医療保護入院等診療料を算定する病院は 隔離等の行動制限を最小化するための委員会において 入院医療について定期的な ( 少なくとも月 1 回 ) 評価を行うこと 行動制限最小化に係る委員会において次の活動を行っていること ア行動制限についての基本的考え方や やむを得ず行動制限する場合の手順等を盛り込んだ基本指針の整備 イ措置入院 緊急措置入院 医療保護入院及び応急入院に係る患者の病状 院内における行動制限患者の状況に係るレポートをもとに 月 1 回程度の病状改善 行動制限の状況の適切性及び行動制限最小化のための検討会議 ウ当該保健医療機関における精神科診療に携わる職員全てを対象とした精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 隔離拘束の早期解除及び危険予防のための介入技術等に関する研修会の年 2 回程度の開催 平成 18 年 (2006 年 ) 精神保健福祉法に関する通達 行動制限に関する一覧性台帳 の整備

行動制限に関する一覧性台帳 2018/07/22 40

平成 30 年度診療報酬改定 Ⅱ 精神科関連の特定入院料 3. 精神科救急入院料等における夜間看護職員体制の充実看護宿員夜間配置加算 ( 新設 ) ( 施設基準 ) (2) 患者に対する行動制限を必要最小限のものとするため 医師 看護師及び精神保健福祉士等で構成された委員会を設置していること ( 留意事項 ) (2) 当該加算を算定する病院は 行動制限最小化委員会において 入院医療について定期的な評価を行うこと (3) 当該加算を算定する病棟は 入院患者に対し 日頃より行動制限を必要としない状態となるよう環境を整えること また 行動制限を実施するかどうかは 職員個々の判断ではなく 当該患者に関わる医師 看護師等 当該患者に関わる複数の職員で検討すること 2018/07/22 41

平成 30 年度診療報酬改定 看護職員夜間配置加算は 当該病院の行動制限最小化委員会で 少なくとも月一回入院医療について定期的な評価を行う必要があることに加え 当該病棟における看護にあたり隔離及び身体拘束その他の行動制限を最小化する取組 ( 以下 ア ~ エ ) を実施する必要がある ア入院患者に対し 日頃より行動制限を必要としない状態となるよう環境を整える イやむを得ず行動制限を施行する場合であっても 当該患者の生命及び身体の保護に重点をおいた行動の制限であり 代替の方法が見出されるまでのやむを得ない対応として行われるものであることから 可及的速やかに解除するよう務める ウ行動制限を実施するに当たっては 以下 1~5 の対応を行う 1 実施の必要性等のアセスメント 2 患者家族への説明と同意 3 行動制限の具体的行為や実施時間等の記録 4 二次的な身体障害の予防 5 行動制限の解除に向けた検討 エ行動制限を実施した場合は 解除に向けた検討を少なくとも 1 日に 1 度は行う なお 行動制限を実施することを避けるために イ及びウの対応をとらず家族等に対し付添を強要することがあってはならない 2018/07/22 42

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肺塞栓予防対策について 平成 20 年 50 代女性患者の肺塞栓による下記死亡事故が発生 急性一過性精神病性障害で入院 入院後隔離室内で身体拘束を施行 精神状態は急激に改善し段階的に拘束を解除して 第 5 病日には全ての拘束を解除 隔離のみとして経過を見ていたところ 第 6 病日に心肺停止状態となり救命処置を行って直ちに近隣の救命救急センターに搬送したが死亡 後に司法解剖により死因が肺塞栓であることが確定した 事故発生を受けて院内に 肺塞栓予防ワーキンググループ を設置し 肺塞栓予防対策マニュアル を策定 鎮静度 リスク評価に対応した予防措置をとることとした その後も今日までワーキンググループを継続 様々な臨床知見を得てマニュアルも 7 回改訂を重ね 以後今日まで拘束中の患者に関して同様の事例は一例も発生していない 2018/07/22 44

薬物療法に関連して 2018/07/22 45

薬物療法に関連して 2018/07/22 46