(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する

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1イエスがバプテスマを受けたとき 天が開かれて聖霊が鳩のように下った 2ここでは 天が開かれて再臨のメシアが地に下ってこられる 3 黙 4:1 では ヨハネを招くために天が開かれた 4ここでは キリストが地に下るために天が開いた (2) 白い馬に乗った方 1ローマ軍の将軍は 白い馬に乗った 2 再臨

2016 年 12 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 16 回 ラッパの裁き 5 ラッパの裁き 5 黙 9:1~11 1. はじめに (1)6 章から 9 章までの流れ 16 章で 巻き物の封印が解かれる 最初の 6 つの封印 * ここから大患難時代が始まる 27 章は 挿入句である

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

(1) 獣の形状 (1~2 節 ) (2) 獣の復活 (3~4 節 ) (3) 獣の支配 (5~8 節 ) (4) 励ましのことば (9~10 節 ) 3. 結論 : 反キリストはキリストの真似をする 反キリストの働きについて学ぶ Ⅰ. 獣の形状 (1~2 節 ) 1.1 節 Rev 13:1 また

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

2012 年フルクテンバウム フルクテンバウム博士セミナー セミナー 聖書が教える死後の世界 個人的終末論 講師 アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 中川健一

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

この預言によると メシヤ つまりイエス キリストは ダビデの王座に着き 裁きと正義によってこの王国を治めて確立します ダビデの王座は地上のものでした 地上における過去と未来のあるものでした この預言はまだ成就されていません 2. イザヤ書 11: :1 エッサイの根株から新芽が生え

Rev 17:2 地の王たちは この女と不品行を行い 地に住む人々も この女の不品行のぶどう酒に酔ったのです (1) 大淫婦と不品行 1 旧約聖書では 淫婦 は 偽の宗教 を象徴する言葉である 2 淫行 は 偶像礼拝を象徴する言葉である 霊的姦淫である * 通常は 真の神を信じると告白しながら 偶像

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

牧会の祈り

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

な声で私に呼びかけるのが聞こえたあの初めの声が言った ここに上れ この後 必ず起こる事をあなたに示そう (1) ヨハネは 7 つの教会への手紙の啓示を聞いた後 天の御座の幻を見た 1 その後 私は見た とは 時間の流れを示す言葉である (2) 招きの言葉がかかった 1 一つの開いた門があった * ヨ

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

創世記5 創世記2章4節b~25

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

(1) 処 女 降 誕 (2)イエスの 歴 史 性 (3) 福 音 の 3 要 素 (4)イエスの 死 後 の 状 態 (5) 昇 天 (6) 再 臨 * 今 回 は (4)イエスの 死 後 の 状 態 を 取 り 上 げる * 死 んでから 復 活 までの 3 日 間 をどのように 過 ごされたの

サーチライト with Pastor Jon Courson 黙示録 20 章パート 2 1 サーチライト With Pastor Jon 黙示録 20 章パート 2 このメッセージはアップルゲートクリスチャンフェローシップの ジョン コーソン牧師が公開したメッセージを アメリカ在住の日本人クリスチ

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

2010 年 年フルクテンバウムセミナー フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論 講師 アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 中川健一

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

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2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

あなたへの 聖書メッセージ ヨハネの福音書 3 章 16 節 ヨハネの福音書 3 章 16 節 神は 実に そのひとり子をお与えになったほどに 世を愛された それは御子を信じる者が ひとりとして滅びることなく 永遠のいのちを持つためである この ヨハネ 3 章 16 節のみことばは 聖書 66 巻の

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

牧会の祈り

創世記5 創世記2章4節b~25

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* オバデヤがヨエルやエレミヤよりも前の預言者であることを考えると 前者の可能性が高いと思われる * オバデヤ書は 前 845 年前後に執筆されたと考えてよいだろう 4オバデヤは 小預言書の 12 人の預言者の中で最初に登場する預言者である (4) オバデヤ書のテーマ 1イスラエルに敵対する不信仰な

< CC96BD815B924E82AA8B9D8EF382B582DC82B782A CC96BD82F093BE82E982B182C682CD834E838A C982C882E982B182C682C988CB9

2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

いでしょう (1)2 重の質問 1 弟子たちは いくつかのたとえ話とその解き明かしを聞いてきた 2ここでイエスは 弟子たちに考えるチャンスを与えている 3 弟子たちは 奥義としての王国 の性質について考え始める (2) イエスのたとえ話は 弟子たちが想像したものとは大いに異なる 1 種のたとえでは

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

使徒パウロは この 反キリスト のことを 不法の人 つまり 滅びの子 と表現しています (Ⅱテサロニケ 2:3) 反キリストは サタンによって権威と力を与えられた息子的存在で さまざまな超能力を持って人々を惑わします ちなみに預言者ダニエルは これを 荒らす憎むべき ( 忌むべき ) 者 ( ダニエ

ダニエル書は終末についてどのように語っているか No.2 御使いガブリエルが告げた 七十週 の預言 聖書箇所 9 章 20 節 ~27 節 はじめに 前回はダニエル書 2 章から バビロンの王ネブカデネザルの見た正夢に ついて学びました その正夢は終わりの日に起こることを示されたものでした ダニエル

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Rev 11:19 それから 天にある 神の神殿が開かれた 神殿の中に 契約の箱が見えた また いなずま 声 雷鳴 地震が起こり 大きな雹が降った 1これは 鉢の裁きが始まる前の天の神殿の状況描写である 2 默 15:1 は それを引き継いでいる (2) 天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た 1

(1) イゼベル 彼にとっては ネバテの子ヤロブアムの罪のうちを歩むことは軽いことであった それどころか彼は シドン人の王エテバアルの娘イゼベルを妻にめとり 行ってバアルに仕え それを拝んだ (1 列 16:31) 1オムリの子アハブは イゼベルと結婚し バアル礼拝をイスラエルに導入した 2 預言者

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牧会の祈り

4きょう取り上げる 3~5のパターンは ユダヤ的に解釈する必要がある 5イエス時代のユダヤ教のラビたちの旧約聖書引用法 * 直接引用とその成就 * その箇所の解釈ではなく 適用である * きょうの3~5 のパターンは すべて適用である 6マタイは 5 つの引用によってイエスのメシア性を証明しようとし

牧会の祈り

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Ⅰ. 管理人の不正の発覚 (1~2 節 ) 1.1 節 a Luk 16:1 イエスは 弟子たちにも こういう話をされた (1) イエスは 弟子たちに話している 1これは 弟子訓練のためのたとえ話である 2 聴衆が誰かを判断することが たとえ話の解釈のために重要である (2) その周りで パリサイ人

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

1 パンの家 という意味 農業生産の豊かな地 ダビデの町とも呼ばれた 2ガリラヤのベツレヘムと区別するために ユダヤのベツレヘムと書かれている 年代 200 軒の家 クリスチャンとイスラム教徒が平和に住んでいる 4 今日 パレスチナ自治区 2 万 2 千人 クリスチャンは迫害に会っている

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聖 書 へブル12:11,12 (第41講)

ヨハネの福音書講解 ヨハネの福音 ヨハネの福音書 21:15~25 1. 愛する 新改訳改訂第 3 版 ヨハネ 21:15 彼らが食事を済ませたとき イエスはシモン ペテロに言われた ヨハネの子シモン あなたは この人たち以上に わたしを愛しますか ペテロはイエスに言った はい 主よ 私があなたを愛

としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

2009 年 1 月 25 日 ( 日 ) 26 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 30 創世記 30 創世記 19 章 1 節 ~38 節 ソドムとゴモラの滅び イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 神はアブラムを選び 彼とその子孫を通して全人類を救おうとされた (2) それが

あなたへの 聖書メッセージ 天国と地獄 ルカの福音書 16 章 19 節 ~31 節 [ 新改訳聖書 使用 ] 今回は 死後のことについて 私たちは死んだらどうなるのか ということについて 聖書から しっかりと教えられたいと思います 人間には 一度死ぬことと 死後にさばきを受けることが定まっている

神殿とは 神の住まいです 自分の中に神が住まわれたということが救いであり このよ うにしてイエス様とつながっているから イエス キリストを知ることができるようになる のです 神とのつながりを断ち切ることはできない わたしは彼らに永遠のいのちを与えます 彼らは決して滅びることがなく また だれ もわた

目次 十字架のことば (1) イントロダクション... 1 Ⅰ. 十字架とはどのようなものか... 2 Ⅱ. イエスはなぜ十字架で死んだのか... 6 結論... 9 十字架のことば (2) 第 1 のことば : 赦しの祈り Ⅰ. この祈りと旧約聖書の関係は? Ⅱ. この祈り

はじめに ユダの手紙 中川健一 はじめに (1) 聖書フォーラム運動の広がり 1 聖書は霊感を受けて書かれた誤りなき 神のことば である 2ヘブル的聖書解釈 3 聖書研究から日本の霊的覚醒( 目覚め ) が 4 学びと行動の両輪が必要である (2) 異端について 1 英語で cult あるいは he

Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア

2000 年は二日です ですからこちらも 遅い! と言えるほど 時は経っていないと言えます もちろん 1000 年イコール一日と言われているのではなく 一日のようだと言われていますので 単純計算できる話ではないのですが 先ほど引用した詩篇 90 篇 4 節では 私たちの時間のはかなさ 些細さという側

<4D F736F F D CDC90E7906C82CC8B8B C681758E6C90E7906C82CC8B8B CC8AEF90D582C98CA982E981758CE48D9182CC959F89B98176>

は歯が痛くなるとズキンズキンとして何をしていても繰り返し襲って来る痛みに悩まされますが そのように 絶えず痛みがある と言わずにいられないような痛みを感じ続けていた 一体それはどんな悲しみ 痛みだったのでしょうか それが同胞ユダヤ人の不信仰に関することでした パウロがどんなに同胞 同国人のことを思っ

黙示録 5 章 世界の巻き物 1A 封印を解くにふさわしい方 1-7 1B どこにもいない ふさわしい者 1-4 2B 勝利を得た小羊 5-7 2A 小羊への礼拝 B 血潮によって贖われた者たち B 無数の御使いと全被造物 本文 5 章を今晩は学びます 私たちは


(Microsoft Word - \203}\203\213\203R0\202R\201F\202Q\202O\201`\202R\202O.doc)

2 A. その正体この獣について その正体 いったいだれのことなのかを見ていきましょう 黙示録 16:13を見てください また 私は竜の口と 獣の口と にせ預言者の口とから かえるのような汚れた霊どもが三つ出て来るのを見た 竜の口 獣の口 にせ預言者の口 と書かれています すでに 私たちは竜はサタン

(3) まっすぐにしなさい 1 されば衰へたる手 弱りたる膝を強くし ( 文語訳 ) 2ギリシア語の アノルソオウ である 上げる まっすぐにする 強くする 3ルカ 13:13(18 年も病の霊につかれ 腰が曲がって 伸ばすことができない ) Luk 13:13 手を置かれると 女はたちどころに腰が

を与えられて 祈りつつ取り組んで行くように導かれる ですから私たちは自分の願い事を一方的に神に祈る祈りはやめて まず聖書を通してまず神を見上げること 御名を賛美することから始めたいのです そのような神への賛美また信仰告白から始まる祈りこそ祝福される祈りの基礎です さて第 2 の祈りは 御国が来ますよ

2012 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 17 回目 Ⅴ-020~021 バプテスマのヨハネの登場 バプテスマのヨハネの登場 ルカ 3:1~2 マコ 1:2~6 1. はじめに (1) 文脈の確認 1バプテスマのヨハネの誕生 2イエスの誕生 3イエスの幼少期 (2) 今日の箇所は

  聖 書 へブル12:11,12 (第41講)

2015 年 9 月 8 日 ( 火 ) 60 分でわかる旧約聖書 (9) サムエル記第一 60 分でわかる旧約聖書 (9) サムエル記第一 1. はじめに (1) 書名 1 本来は サムエル記 という一書である 2 七十人訳が便宜的に第一と第二に分けた 3それ以降 その習慣が定着した ( ヘブル語

B2 神はどのようなお方か 1Chro.29:10-12 Dt.10:12-13 Ps.95:1-7 B3 イエス キリストはどのようなお方か John.14:8-10 Mk.6:31-56 John.10:30-33 Heb.2: John.4:2-3 2John.7-10 B4 三位

<4D F736F F D B582A C B582A2926E FC92F9>

2008 年 7 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 6 創世記 6 創世記 2 章 4 節 b~25 エデンの園に置かれた人 イントロ : 1. 前回の復習 : ここまでで創造の 7 日間について学んだ (1) カオスからの創造であった (2) 神は 6

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白い御座の裁き 黙 20:7~15 1. はじめに (1) これまでの復習 1 大患難時代を扱っているのは 6~18 章 2 再臨を扱っているのは 19 章 3 千年王国を扱っているのは 20 章 *20:1~6 千年王国 *20:7~10 サタンの反乱 *20:11~15 白い御座の裁き 421 章に入ると 新しい天と新しい地が登場する * 黙示 20 章がなければ メシア的王国が永遠の御国だと誤解してしまう * 旧約預言では メシア的王国が永遠の御国のように描写されている * 黙示 20 章は メシア的王国が千年間続くと教えている * その先に 永遠の御国が用意されている 5では どうしてサタンは千年の終わりに解放されるのか 6 聖書が教える死とは 何か 2. アウトライン (1) サタンの反乱 (7~10 節 ) (2) 白い御座の裁き (11~15 節 ) 3. 結論 (1) 旧約時代における死 (2) 新約時代における死 (3) 千年王国における死 白い御座の裁きについて学ぶ Ⅰ. サタンの反乱 (7~10 節 ) 1.7~8 節 Rev 20:7 しかし千年の終わりに サタンはその牢から解き放され Rev 20:8 地の四方にある諸国の民 すなわち ゴグとマゴグを惑わすために出て行き 戦いのために彼らを召集する 彼らの数は海べの砂のようである 1

(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する 3しかし 新しく誕生した者たちの中に未信者が出てくる 4 千年王国の終わり近くには 信仰を持っていない人々の数が増加する 5それらの人々を試すために サタンが解き放たれる (2) サタンは 世界の諸国民を惑わす 1サタンの性質は変わらない 欺きと偽りの業を行う 2 ゴグとマゴグ は その惑わしが広範囲に広がることを表わしている 3サタンに従う罪人たちの数は 海辺の砂のようになる 4この戦いは エゼ 38:1 39:16 に預言されている戦いに似ている * エゼキエル書に預言された戦いは 大患難時代の直前に起こる * ここに書かれた戦いは 千年王国の最後に起こる * ともに イスラエルの民への攻撃がその内容である * ここでは ゴグとマゴグ という言葉が比喩的に用いられている 2.9 節 Rev 20:9 彼らは 地上の広い平地に上って来て 聖徒たちの陣営と愛された都とを取り囲んだ すると 天から火が降って来て 彼らを焼き尽くした (1) サタンと異邦人の軍勢は イスラエルの民に攻撃をしかける 1エルサレムは キリストによる統治のヘッドクォーターである 2 千年間その状態が続く ( イザ 2:1~5) (2) しかし サタンとその軍勢は 突如降ってくる天からの火で焼き尽くされる 1 キリストはただちにその反乱を鎮圧する 3.10 節 Rev 20:10 そして 彼らを惑わした悪魔は火と硫黄との池に投げ込まれた そこは獣も にせ預言者もいる所で 彼らは永遠に昼も夜も苦しみを受ける (1) サタンは 火と硫黄との池 に投げ込まれ そこで永遠の苦しみを受ける 2

1そこには 獣 ( 反キリスト ) もにせ預言者も ともにいる 2 悪霊どもも 火と硫黄との池 に投げ込まれる ( マタ 25:41) * 千年王国の期間 悪霊どもは 2 箇所に閉じ込められる * バビロンとエドム ( 黙 18:2 イザ 34:8~16) 3サタンのさばきと並行して キリストに一切の権威が与えられる (2)1 コリ 15:24 28 1Co 15:24 それから終わりが来ます そのとき キリストはあらゆる支配と あらゆる権威 権力を滅ぼし 国を父なる神にお渡しになります 1Co 15:25 キリストの支配は すべての敵をその足の下に置くまで と定められているからです 1Co 15:26 最後の敵である死も滅ぼされます 1Co 15:27 彼は万物をその足の下に従わせた からです ところで 万物が従わせられた と言うとき 万物を従わせたその方がそれに含められていないことは明らかです 1Co 15:28 しかし 万物が御子に従うとき 御子自身も ご自分に万物を従わせた方に従われます これは 神が すべてにおいてすべてとなられるためです 1すべての敵が キリストの支配に服す 2 最後の敵は サタンではなく 死である 3 千年王国でも死は存在する 4 人類に死をもたらした張本人は サタンである 5そのサタンが滅びたとき 死もまた滅ぼされる 6 御子キリストは 御国を父なる神にお渡しになる * キリストの支配は すべての敵が滅びるまでと決められている 7こうして 神がすべてにおいてすべてとなられる Ⅱ. 白い御座の裁き (11~15 節 ) 1.11 節 Rev 20:11 また私は 大きな白い御座と そこに着座しておられる方を見た 地も天もその御前から逃げ去って あとかたもなくなった (1) 千年王国が終わると白い御座のさばきが始まる 1これは 新しい天と新しい地が出現するための準備でもある 2 そこに着座しておられる方 とは イエス キリストである 3キリストにすべてのさばきが委ねられている Joh 5:22 また 父はだれをも裁かず 裁きは一切子に任せておられる 3

(2) 地も天もその御前から逃げ去って あとかたもなくなった 1 創世記 1 章以来存在していた地と天とが消え去るということである 2 その次に出現するのが 新しい天と新しい地である 2.12 節 Rev 20:12 また私は 死んだ人々が 大きい者も 小さい者も御座の前に立っているのを見た そして 数々の書物が開かれた また 別の一つの書物も開かれたが それは いのちの書であった 死んだ人々は これらの書物に書きしるされているところに従って 自分の行いに応じてさばかれた (1) 白い御座のさばきでは あらゆる時代の罪人たちがさばかれる 1 信者がこのさばきを受けることはない 2さばきのために 何種類かの書物が開かれる (2) 数々の書物 1 各人の行ないが記録された書物である 2 罪人は この書物に書かれた内容によってさばかれる 3このさばきには 弁護士はいない (3) いのちの書 1この地上に誕生したすべての人の名が書き記されたものである 2 罪人のままで死んだ人の名は その書からは消し去られる *( 詩 139:16 69:28 黙 3:5 参照 ) 3 罪人のさばきは いのちの書 からその名が消されていることを確認した後 数々の書物 に記された内容に従って行なわれる (4) 小羊のいのちの書 1これは 信者の名が記されたものである 2 信者の名は 天地創造の前からその書に記されている *( 黙 13:8 17:8 参照 ) (5) 罪人のさばきには 軽重がある 1 どれだけの啓示が与えられていたか 2 どのような生活をしてきたか 4

*( マタ 11:20 24 ルカ 12:47 48 ヨハ 19:11 など参照 ) 3.13 節 Rev 20:13 海はその中にいる死者を出し 死もハデスも その中にいる死者を出した そして人々はおのおの自分の行いに応じてさばかれた (1) 白い御座のさばきに続いて 第二の復活についての説明がなされる 1 海はその中にいる死者を出し * からだは どこで どのような状態で散らばっていても 復活する 2 死とハデスも その中にいる死者を出した * 死んだからだと魂が 結合する 死とは墓のことである (2) 第二の復活とは すべての未信者の復活のことである 1まず 反キリストの復活がある * 反キリストの復活は 未信者たちの復活の初穂となる 2 次に 白い御座のさばきの前に あらゆる時代の未信者たちが復活する * 反キリストの復活と未信者たちの復活の間には 千年間の隔たりがある * さらに 第一の復活と第二の復活の間にも 千年間の隔たりがある 3 未信者の肉体とたましいが合体して 白い御座のさばきを受ける 4 第 1 の復活 ( 信者の復活 ) は 神からの栄誉と祝福を受けるためのものである 5 第 2 の復活 ( 未信者の復活 ) は 神からのさばきを受けるためのものである 6 彼らは 自らの行ないに応じてさばかれる 4.14~15 節 Rev 20:14 それから 死とハデスとは 火の池に投げ込まれた これが第二の死である Rev 20:15 いのちの書に名のしるされていない者はみな この火の池に投げ込まれた (1) 最後の敵は 死である 11 コリ 15:26 1Co 15:26 最後の敵である死も滅ぼされます 2 死とハデス とは 火の池に投げ込まれる * ハデスは 死が宿る場所である (2) いのちの書に名のしるされていない者 とは 未信者である 1 彼らは 火の池に投げ込まれる 2 第二の死 とは 神との永遠の分離である 5

結論 : 1. 旧約時代の死 (1) 死者の肉体とたましいとは分離し 肉体は墓に葬られた これが 第一の死 (2) 死人のたましいは シオール ( ヘブル語 ) に行く 1 新改訳聖書では よみ 2 口語訳聖書と新共同訳聖書では 陰府 (3) シオール は ギリシヤ語で ハデス となる 1 新改訳聖書では ハデス 2 口語訳聖書では 黄泉 3 新共同訳聖書では 陰府 (4) 旧約時代 この場所は二つの場所に分かれていた 1その間を行き来することは 不可能であった ( ルカ 16:19 31 参照 ) 2 義人のたましいが行く場所は アブラハムのふところ あるいは パラダイス ( ルカ 23:43) と呼ばれている 3 罪人のたましいが行く場所は 一般的に 地獄 と呼ばれる場所である 2. 新約時代の死 (1) 第一の死を経験するのは 新約時代も同じである (2) 義人のたましいは ただちに天に上げられる (2 コリ 5:8 ピリ 1:23) (3) キリストの死と復活がハデスの状況を一変させた 1 死によってキリストの肉体は墓に葬られた 2そのたましいは パラダイス に行き 贖いが完了したことを宣言した 3 昇天に際して キリストは パラダイス にとどまっていたすべてのたましいを天に引き連れて行かれた ( エペ 4:8 10) 4キリストの昇天以降 ハデスには 苦しみの領域 だけが残っている 5 未信者のたましいは ハデスの苦しみの場所に行く (4) 第二の復活によって未信者のからだとたましいとは再び結合する 1その結果 ハデスの苦しみの場所 ( 地獄 ) も消滅することになる (5) 白い御座のさばきの後 未信者は 火の池 に投げ込まれる 1これが第二の死である 3. 千年王国における死 (1) イザ 65:20 の訳文の比較 Isa 65:20 そこには もはや若死にする者も / 年老いて長寿を満たさない者もなくなる 百歳で死ぬ者は若者とされ / 百歳に達しない者は呪われた者とされる ( 新改訳 ) 6

Isa 65:20 わずか数日で死ぬみどりごと おのが命の日を満たさない老人とは もはやその 中にいない 百歳で死ぬ者も なお若い者とせられ 百歳で死ぬ者は のろわれた罪びととさ れる ( 口語訳 ) (2) イザ 65:20 の意味 1 幼くして死ぬ者はいない 2 死ぬ場合でも その年齢は 100 歳である 3 死ぬのは罪人だけである のろわれた罪びと (3) 千年王国における生と死のまとめ 1 生まれつきのからだで千年王国に入るのは ユダヤ人と異邦人の信者だけ * ユダヤ人は メシアの再臨の前に全員が救われる * 山羊の異邦人は殺され 羊の異邦人だけが千年王国に入る 2サタンの活動がなくても 地上に罪人が増える 3 千年王国においても 救いは信仰と恵みによる * 救いの土台は キリストの十字架の死である 4 罪人は 信じるまでに 100 年の期間が与えられている * 信じなければ 100 歳で死ぬ 5 信じれば 千年王国において死ぬことはなくなる * 聖書には 千年王国の聖徒の復活は出てこない 6 千年王国においては ユダヤ人の不信者は存在しない * エレ 31:31~34 の新しい契約 7