160526東日本 外務防衛要請 正文1

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東日本オスプレイ申入れ 正文  

CV-22 オスプレイの横田飛行場への配備について CV-22 の配備について 平成 30 年 9 月 19 日北関東防衛局 スケジュール 米側からは 5 機のCV-22を本年 10 月 1 日に配備し 残り5 機については 具体的な配備の計画は未定ですが 2024 年頃までに10 機の配備を行う予

日本語パンフ(最終セット)修正

Taro-合同委員会合意

また 前提となる衝突や紛争といった脅威が不明確であり 在日米軍 海兵隊の出動が見込まれる事例をはじめ 具体的な説明がなく 抽象的である このような内容では 県外移設 ができない理由が説明されているとは言えず 県民の納得のいくものではない 鳩山前総理は 昨年 5 月の記者会見において 何とか県外に見つ

目 次 1. 日米オスプレイの共通整備基盤について 2 日米オスプレイの配備先と共通整備基盤の位置関係 2. オスプレイとは 3 飛行モードと特徴 3. 共通整備基盤を確立することの意義 4 具体的なメリット 4. 共通整備基盤の具体的な内容 5 木更津駐屯地を共通整備基盤の設置場所とした理由 共通

後を絶たない米軍人 軍属による道路交通法違反事件に対する意見書 沖縄警察署は 7 月 4 日午前 4 時 30 分 米空軍嘉手納基地所属の二等軍曹 (27 歳 ) を北谷町美浜の町道で酒を飲んで車を運転したとして 道路交通法違反 ( 酒気帯び運転 ) の疑いで現行犯逮捕した 同署によると 呼気から基

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朝日 TV 2015/4/18-19 原発政策安倍内閣は 今後の電力供給のあり方について検討しているなかで 2030 年時点で 電力の 2 割程度を 原子力発電で賄う方針を示しています あなたは これを支持しますか 支持しませんか? 支持する 29% 支持しない 53% わからない 答えない 18%

横田基地対策に関する要望書

平成29年度横田基地対策に関する要請書

H24年度総合要請文(374あて)

平成30年度国の予算編成に対する東京都の提案要求

横田基地対策に関する要望書(在日米軍第374空輸航空司令部への要望事項)

20総合要望書

【提出用】宮本徹議員要求資料

平成27年度横田基地対策に関する要望書

Microsoft PowerPoint - (0630 最終)佐賀県議会説明パンフ

か A: これは 受け入れがたい内容 という私の発言にすべて帰着することだと思っています Q: それは控訴する方向ということでよろしいでしょうか A: あくまでも 受け入れがたい内容 でありますので 関係機関と調整の上 適切に対応してまいりたいと思います Q: 飛行差止めに関してなのですが これは戦

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普天間飛行場代替施設の建設は 2014 年までの完成が目標とされる 普天間飛行場代替施設への移設は 同施設が完全に運用上の能力を備えた時に実施される 普天間飛行場の能力を代替することに関連する 航空自衛隊新田原基地及び築城基地の緊急 時の使用のための施設整備は 実地調査実施の後 普天間飛行場の返還の

岩国基地問題に関する要望 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を図るための沖合移設事業は 本年 3 月末に完了いたしましたが 基地を抱える周辺自治体といたしましては その存在や運用に伴う 航空機騒音 事故への不安 米軍人等による犯罪など 基地に起因する諸問題がすべて解決したとは言えません ま

それぞれについて 現地の状況はおおむね次のようなことです 1 岩国市も山口県も 普天間基地の移設の見通しが立たないうちの先行移駐は認めない としてきましたが 政府から 2+2 の前記共同声明を伝えられ 沖縄の負担軽減を目に見える形で実現したい と迫られた福田良彦市長は 11 月に沖縄を視察し 12

平成28年度横田基地対策に関する要望書

平成25年度横田基地対策に関する要望書

スライド 1

自衛隊・米軍報道を検証する(討論)

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2. 安全基準 (1) 日米合意による普天間飛行場の安全基準 年 3 月日米合同委員会合意 普天間飛行場における航空機騒音規制措置 日米両政府は 1996 年 3 月 普天間飛行場における航空機騒音規制措置 を日米合意したが 実際の普天間飛行場の運用において以下の通り全く遵守さ れてい

日米地位協定の環境補足協定

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岩国基地問題に関する要望 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を図るための沖合移設事業は 平成 23 年 3 月末に完了いたしましたが 岩国基地には 現在も約 60 機の航空機が所属するとともに 基地内外には5,300 人を超える米軍人 軍属 家族が居住しており 基地周辺の自治体といたしまし

ればならないと思っています その負担にも思いをいたしながら 沖縄の皆様方の声にしっかり 耳を傾け 信頼関係を構築しながら 負担軽減に全力で取り組んでいかなければいけない この ように考えています 笠井委員そう言われるんだったら こういう式典をやるべきじゃない 私は 沖縄だけじゃなくて 日本全体にとっ

2-(5)-ア①-1 日米両政府への要請活動

横田基地対策に関する要望書(在日米軍への要望事項)

自衛隊の新たな統合運用体制への移行計画 米軍の変革と世界的な態勢の見直しといった 日米の 役割 任務 能力に関連する安全保障及び防衛政策における最近の成果と発展を 双方は認識した 1. 重点分野 この文脈で 日本及び米国は 以下の二つの分野に重点を置いて 今日の安全保障環境における 多様な課題に対応

日米同盟:

Taro-中間報告書(他国地位協定調査)【180602修正版】

1 検査の背景 日本国政府は 日米安全保障条約 日米地位協定 特別協定等に基づき 日本国の安全に寄与するなどのために 日本国政府の負担の下 日本国内の施設等を合衆国政府に提供するなどしており 在日米軍が日本国内各地に配置されている また 日本国政府の負担の下に 在沖縄駐留米軍に関する沖縄県民の負担を

2-(5)-ア①-1 日米両政府への要請活動

No

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

企画部長

その他 ( 環境影響評価対象外 ) 1 頂いたご意見の中には 本環境影響評価手続きにおける検討対象外のご意見もございましたので 以下のとおりお示しします 1 2 ~ 5 国内の人口は今後大幅に減少していくのに福岡空港の航空機の離着陸回数を増やす必要はなく ヘリポート新設の理由は認められない 本来の目

基地跡地利用の現状について

日米合同委員会合意事案概要 件名 FAC2001 三沢飛行場の一部土地の共同使用について承認年月日平 施設 区域名称 FAC2001 三沢飛行場合意対象所在地青森県三沢市合意対象面積等土地 : 約 2,300m2水域等 : - 建物 : - 工作物 : - 附帯施設 : - 事案内

自衛隊の補給支援活動に関する特別世論調査 の要旨 平成 21 年 3 月内閣府政府広報室 調査時期 : 平成 21 年 1 月 22 日 ~2 月 1 日調査対象 : 全国 20 歳以上の者 3,000 人有効回収数 ( 率 ):1,684 人 (56.1%) 1 補給支援活動の認知度 平成 21

Microsoft PowerPoint 他国地位協定調査について

知基第 号 平成 24 年 1 月 23 日 防衛大臣 田中 直紀 殿 沖縄県知事仲井眞弘多 要望書 次のとおり要望しますので 特段の御配慮をお願いいたします

自治体アンケート集計結果

例えば環境基準は米軍基地にも適用できる ( 米軍飛行場周辺地域にも適用される政府見解がある 朝井志歩, 基地騒音 岩国飛行場は環境基準の第 1 種空港に該当する 岩国市 平成 21 年版の基地と岩国 ) し 防音工事は暫定措置なので一定の期間内に環境基準の達成義務があるが達成していない また 日米合

岩国基地問題に関する要望 山口県及び基地周辺 2 市 2 町は 国の外交 防衛政策を尊重し これに協力していますが 一方では 長年にわたり その存在や運用に伴う 航空機騒音 事故への不安 米軍人等による犯罪など 基地に起因する諸問題を抱えています また 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を

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制海権を握る 常続監視.11 式短距離地対空誘導弾.P3C 改 SH-60K SH-60J 改新哨戒ヘリの開発. イージス システム搭載護衛艦 ( DDG ) の建造. 護衛艦の延伸. 潜水艦の建造 艦齢延伸.12 式地対艦誘導弾. 海上作戦センター横須賀新庁舎. 可変深度ソーナーシステムの開発.

平成 31 年 3 月 20 日更新 全国女性の参画マップ 平成 30 年 12 月作成 内閣府男女共同参画局

要請結果概要 協議会会員等が 外務省 防衛省 及び駐日米国大使館で要請活動を実施 ( 他は郵送等 ) 外務省 ( 薗浦健太郎外務副大臣 ) 防衛省 ( 若宮健嗣防衛副大臣 ) 駐日米国大使館 ( ロバート G ラプソン政務担当公使 ) 外務省として 空母艦載機移駐に全力で取り組みたい 現在 厚木基地

Taro-○H 要望書(江渡防衛大臣)

駐留軍関係離職者等臨時措置法の改正について ( 報告 ) 駐留軍関係離職者等臨時措置法の改正について労働政策審議会職業安定分科 会雇用対策基本問題部会において審議した結果 下記のとおり結論を得たので 報告する 平成 29 年 12 月 7 日 雇用対策基本問題部会 部会長鎌田耕一 職業安定分科会 分

2008年6月XX日

機種更新の対象となる各現行機種は F-35Bの到着時期及び米軍の部隊交代計画を踏まえ 日本国外に移駐する予定 F-35Bの配備に伴い 約 460 名の軍人及び家族が岩国飛行場へ移動する予定 一方で 現行機の日本国外への移駐に伴い 約 330 名が減少する予定 F-35BとFA-18ホーネットの騒音を

岩国基地問題に関する要望 山口県及び基地周辺 2 市 2 町は 国の外交 防衛政策を尊重し これに協力していますが 一方では 長年にわたり その存在や運用に伴う 航空機騒音 事故への不安 米軍人等による犯罪など 基地に起因する諸問題を抱えています また 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を

安全保障会議 ( 現行 ) の概要 ( 構成 ) 委員長 : 内閣官房長官 委 安全保障会議 ( 構成 ) 議長 : 内閣総理大臣 事態対処専門委員会 内閣総理大臣の諮問に基づき 以下の事項を審議 国防の基本方針 防衛計画の大綱 対処基本方針 武力攻撃事態 / 周辺事態等への対処 / 自衛隊法第 3

Ⅳ 騒音・振動の状況

木財第 号

F-35BとFA-18ホーネットの騒音を比較すると 離陸時は 約 2デシベルF-35Bの方が大きくなるが 着陸時は 約 11デシベルF-35Bの方が小さくなる 岩国飛行場に配備されている航空機の機数は 現在より4 機減少することになり 飛行回数も減少するものと考えている 岩国飛行場における航空機の標

答申第693号

知基第 号 平成 23 年 10 月 19 日 外務大臣 玄葉 光一郎 殿 沖縄県知事仲井眞弘多 要望書 次のとおり要望しますので 特段の御配慮をお願いいたします

おいて開催されていた法の制度運営に関する検討会の報告 ( 平成 17 年 3 月 29 日 ) では, 法の運用に関する改善措置として, 理由付記に関して 特に, 文書不存在を理由とする不開示決定については, 例えば, 請求対象文書をそもそも作成 取得していない, 作成したが保存期間が経過したので廃

基本的な考え方 羽田空港の機能強化は 首都圏だけでなく日本全体にとって不可欠であり 機能強化の必要性やその実現方策等について 関係自治体の協力も得ながら できる限り多くの方々に知って頂くように努める 基本的な考え方 1 羽田空港の機能強化の必要性やその実現方策等について できる限り多くの方々に知って

Taro _要 望 書_

住民説明会説明資料【説明者用】ver.30(0310)

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

自衛隊に導入いたしまして船舶として運用することから 陸上自衛隊の使用する船舶につきましても 海上自衛隊の使用する船舶と同様に船舶安全法等の適用を除外することなどを内容としてございます また 先ほどございましたように 本法案に直接の規定ではございませんが 平成二十九年度末におきまして 万が一島嶼部を占

PowerPoint プレゼンテーション

陳情議決結果一覧 ( 平成 19 年 5 月 ~ 平成 23 年 4 月 ) 番号受理年月日件名付託委員会 議決年月日 結 果 陳情 第 1 号 H 非核日本宣言 を求める意見書の提出要請について 総財委 H 採 択 陳情第 2 号 H 原爆症認定制度の抜本的改

Taro-本冊(あてな)

横田基地対策に関する要望書(国への要望事項)

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!? 安倍政権の戦争法案

130306異議申立て対応のHP上の分かりやすいQA (いったん掲載後「早く申請してください」を削除)

Taro-○ H 要望書(岸田外務大臣)

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

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日米地位協定の軍属補足協定

(Q.1 回答 ) うるさい と答えた人 憲法 9 条違反 窓を開けることができなくなる 市民の日常生活と相いれない種類の音だと思うので 戦争を知らない世代でも体に響いてくる振動と音は少なからず恐怖を覚える 大砲は地響きがあり怖い やめてほしい 事前の了解も取らず 住民の都合も聞かず! 平和な街に戦

あなたやあなたの子どもが 国外の戦争で殺し・殺される!? 安倍政権の戦争法案

(2) 北関東防衛局広報 第 87 号 特集! 海上自衛隊下総航空基地 ~ 千葉県柏市 鎌ヶ谷市 ~ 下総航空基地の概要 哨戒機搭乗員等のスペシャリストを養成 下総航空基地は 千葉県柏市にある海上自衛隊の航空基地です 所在地は柏市ですが 敷地は同県鎌ヶ谷市にまたがっており 滑走路の南端は鎌ヶ谷市の中

平成 25 年 10 月 30 日 外務副大臣及び防衛大臣政務官が来県し 15 機の KC -130 の移駐時期について 2014 年 ( 平成 26 年 )6 月か ら 9 月の間の移駐を申し出 平成 25 年 12 月 16 日 県及び地元市町が KC-130 の移駐時期を容認 平成 26 年

目次 1 防衛装備品調達の概要 2 防衛省の品質管理体制 3 今後の取組 2

米軍 16 米海兵隊 CH-53E 重輸送ヘリスーパースタリオン ( 普天間基地 ) 米軍 17 米海兵隊 C-20 要人輸送機ガルフストリーム ( 普天間基地 ) 米軍 18 米海軍艦載機 F/A-18E スーパーホーネット戦闘攻撃機 ( 岩国基地 ) NF 411 番機米軍 19 米海軍艦載機

東西に駅前広場を設け そこを起終点として都市計画道路を配置し駅周辺の交通を処理する計画 ( 局長 ) 住宅都市局長 JR 新守山駅周辺の道路や駅前広場の都市計画は 1960 年 8 月に決定され 線路の東西にそれぞれ駅前広場を設け これら東西の駅前広場を起終点として都市計画道路を配置することで駅周辺

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平和と安定に寄与する在日米軍の抑止力の維持と沖縄の負担軽減が両立する方向で対応することに合意する 2 防衛庁と沖縄県は 平成 18 年 5 月 1 日に日米安全保障協議委員会において承認された政府案を基本として 1 普天間飛行場の危険性の除去 2 周辺住民の生活の安全 3 自然環境の保全 4 同事業

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

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PowerPoint プレゼンテーション

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でも行って参りましたが 引き続き 協議の場を通じて 行っていきたいと考えております Q: 今 協議の場 ってお話ございましたけれども 具体的に 事務レベルの協議になるのかなとも思うのですが 具体的に 何か派遣したいとか いつまでに派遣したいとか 派遣なのかどうか分かりませんが いつまでに協議を始めた

Taro-合同委員会合意

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Transcription:

内閣総理大臣安倍晋三様外務大臣岸田文雄様防衛大臣中谷元様 2016 年 5 月 26 日 オスプレイと飛行訓練に反対する東日本連絡会 代表世話人湯浅一郎 横浜市中区山下町 160-2 駐労会館 3 階 フォーラム平和 人権 環境 代表福山真劫 東京都千代田区神田駿河台 3-2-11 連合会館 米軍機オスプレイの配備 飛行問題への申入れ 日々の精励に敬意を表します 2016 年 5 月 19 日に沖縄県で発覚した 米軍属による女性死体遺棄事件は 軍隊 基地が持つ本質的な非人間性を象徴するまことに痛ましい出来事ですが 元をたどれば過剰な米軍基地を沖縄県に押し付けてきた日米両政府の姿勢に原因が有ります その再発防止策はもとより 根本的な原因である沖縄を中心として配備されている在日米軍基地の整理縮小 撤去 及び日米地位協定の抜本改定を早急に検討することが求められています 本要請で課題としているオスプレイの様々な配備計画等は そうした作業の目途が経つまで一旦 凍結すべきであることを冒頭で強調させていただきます この間 米軍は 2012 年から海兵隊 MV-22 オスプレイを沖縄 普天間基地に 24 機配備し 2017 年度以降には米空軍特殊作戦部隊の輸送任務を担う CV-22オスプレイを東京 横田基地へ配備する計画を発表しています この問題について これまでに外務省 防衛省に要請をし 議論をさせていただきました 残念ながら 議論を重ねるたびに 疑念や懸念が解消されるのでなく むしろ増大していくことに憂慮の念を覚えております 例えば MV-22オスプレイの配備以降 海外においては乗員の死亡に至る重大事故がたびたび発生しています 一般に航空機は運用時間を重ねるごとに事故率は低下すると説明されてきましたが オスプレイの事故率は低下していません CV-22 の横田基地配備 さらに木更津自衛隊駐屯地でのオスプレイの定期機体整備 陸上自衛隊のオスプレイ導入が加われば 訓練等による飛行や運用が全国規模に広がっていくことは必至です 特に CV-22については危険な低空飛行訓練や夜間飛行訓練が想定されています 米軍機は航空法の適用除外となっており 提供区域外での飛行についてもどのような法的根拠であるのか不明確のままです 私たちは横田基地配備予定の CV-22 の訓練区域下になると予想される自治体の一部とも話し

合いをしてきましたが 自治体は米軍当局および国からの情報が不十分であると一様に主張されています 基地周辺および訓練空域下の自治体と市民の懸念を払拭するためにも 情報の開示と十分な説明が必要です 東日本に所在する市民団体と平和フォーラムは 沖縄県の米軍基地増強計画とMV-22 オスプレイ配備の撤回 米空軍 CV-22の横田基地配備計画および自衛隊のオスプレイ配備計画の撤回を改めて強く求め ここに共同して申入れるものです 要請事項 記 Ⅰ 米空軍 CV-22 オスプレイおよび特殊作戦コマンド (AFSOC) の横田基地配備計画を撤回するよう米国政府に要請すること Ⅱ 千葉県木更津駐屯地における米軍および自衛隊オスプレイの整備工場の計画を止めること Ⅲ 沖縄県 普天間飛行場代替施設 という名の辺野古新基地建設計画を撤回すること Ⅳ 5 月 19 日に沖縄県で発覚した米軍属による女性死体遺棄事件を重視し その再発防止策に 留まるのでなく 根本的な原因をなくすために 沖縄を中心に配備されている在日米軍基地の整 理縮小 撤去 及び日米地位協定の抜本的な改訂につき早急に検討すること 質問事項 オスプレイの事故に関して 1.MV-22 及びCV-22オスプレイについて クラスAの重大事故のリストを明らかにしてください 2.MV-22 及びCV-22オスプレイのクラスAの重大事故の中で 日本政府として事故報告書を全文保有しているものを示してください 防衛省のホームページにすべて掲載していると伺っており そこには 2012 年のモロッコとフロリダ事故報告書だけが掲載されていますが これがすべてということですか 3.2014 年 10 月ペルシア湾での事故 2015 年 5 月のハワイオアフ島での事故 2015 年 12 月の サンディエゴ沖での事故それぞれについて 事故報告書及び関連資料として 日本政府として保 有しているものは防衛省のホームページに掲載してあるものがすべてということでしょうか? 4. 米紙の報道によれば 2014 年 10 月ペルシア湾での事故 2015 年 5 月のハワイオアフ島での事故 2015 年 12 月のサンディエゴ沖での事故それぞれについて既に事故報告書が作成されているとされていますが 日本政府として事故報告書の有無を確認し 入手するおつもりはないのでしょうか

5. 日本政府は 2012 年 4 月のモロッコ 6 月のフロリダの事故の調査結果を検討し安全性を確 認したとしていますが その後も A クラスの重大事故が発生しています これらの事故を踏まえ て 検証し 安全性の再確認をするおつもりはありますか 事故率について 6.MV-22の事故率について 日本政府は運用時間が増えるごとに低減していくと説明されていました 近藤昭一衆議院議員提出の質問主意書 (2016 年 5 月 2 日 ) への答弁書 ( 内閣衆質 190 第 261 号 )( 以下 答弁書 ) にある日本政府が把握しているオスプレイの事故率の推移をみると必ずしも低減してはいませんが この原因についてご説明いただきたい オスプレイのオートローテーション機能について 7. 答弁書 には MV22 は 片方のエンジンが停止しても もう一方のエンジンのみで両翼のローターを回転させ 飛行を継続できる設計となっている と説明されていますが その通りであれば 2014 年 10 月ペルシア湾 および 2015 年 5 月ハワイ オアフ島での事故は防ぐことができたと思われますが いかがお考えでしょうか 8.2014 年 10 月ペルシア湾 および 2015 年 5 月ハワイ オアフ島での事故は あらためてオートローテーション機能がオスプレイにあるのか? という疑念を浮かび上がらせています オートローテーション機能があるのであれば 両者のようなケースで 事故には至らず ソフトランデイングできていたはずではないのかと思われますが 日本政府の見解をお聞かせ願いたい 9. オスプレイのマニュアルには オートローテーション機能についての記載があると これまでの要請交渉の席上で防衛省は示されていますが オートローテーションが有効に機能するための条件 もしくは一定の条件下ではオートローテーションは機能しない等の注意書きはあるのでしょうか 10. オートローテーション機能 MV22 は 片方のエンジンが停止しても もう一方のエンジンのみで両翼のローターを回転させ 飛行を継続できる設計となっている ということを 日本政府は 実際の機体を飛行させて確認をしたことはあるのでしょうか? また今後確認されるおつもりはあるのでしょうか オスプレイの操縦上の問題について 11.2012 年に発生したモロッコとフロリダの事故報告書には 事故発生時におけるマニュアル操作とコンピューター制御による自動操縦の関連性について どちらをどのように選択することがベストかという判断をするに際して パイロットがいかなる心理状態にあったかに関する記述が皆無である と認識するが その認識に誤りはないか 相当程度を自動操縦するオスプレイにおいては パイロットは常に両者の関連性を意識しながら操縦方法を選択していくと言う判断能力が求められている パイロットの操縦ミス というお決まりの事故原因の正当性をクリアーするためには この問題に関して明確な説明が必要である この点に関する日本政府の考え

をお示しいただきたい CV-22 オスプレイの横田基地配備について 12. 接受国通報がなされた段階とは いかなることが決まり 何が決まっていないのか? 過去に 接受国通報に対し 日本政府として 通報された計画を拒否したり 計画の変更を求めるなどの対応をしたことはあるのかを明らかにされたい 13. 米特殊作戦コマンド (SOCOM) の 2017 会計年度の予算要求案 (2016 年 2 月 ) の中には CV-22の横田飛行場配備に関する環境レビュー ( 以下 横田環境レビュー ) でフェーズⅡ( 横田環境レビュー 21 頁の表 2-2) とした事業の一部であるCV-22 用のエプロン 格納庫 倉庫 シミュレーター施設の建設予算が含まれていることを日本政府として承知しているか 上記の事実は 米側にとって 接受国通報を行った CV-22 横田配備計画は既定の方針であり 決まったことであるとの認識があることを伺わせますが このようなあり方を日本政府としてどのように受け止めているか お聞かせ願いたい 14. 横田環境レビューによると 2016 年から 2020 年にかけての フェーズⅡ の施設整備事業で 群司令部 を新設することが記述されている (21 頁 ) また 2016 年 1 月 19 日付けの星条旗新聞記事によれば (http://www.stripes.com/news/boost-in-aircraft-personnel-part-of-pacific-pivot-for-y okota-1.389523) 横田基地に配備される CV-22 オスプレイ特殊作戦飛行部隊は 嘉手納基地の第 353 特殊作戦群に所属することになるとある 群司令部 が横田基地に建設されるということは 横田基地に全く新しい 群 が編成されるということなのか それとも 嘉手納基地の第 353 特殊作戦群の司令部が横田に移転してくるということか あるいは星条旗新聞記事のように嘉手納基地の所属となるのか明らかにしてください 15. 答弁書 の 九について に横田環境レビューで示された6つの訓練区域における訓練内容が項目のみ簡潔に明らかにされ 環境レビューにおいては ( 中略 ) 運用が想定される地域を対象として ( 中略 ) 現状を把握したうえで 影響を予測するとともに ( 中略 ) 地域住民や周辺環境に対して著しい悪影響はないと評価がなされていると承知している とあるが これは本当か 6か所の訓練区域 及び訓練区域へ至るルート下における低空飛行訓練等に伴う 住民の安全や健康への影響 環境への影響についての評価 がどこに記述されているのか明らかにしていただきたい 16. 中谷元防衛大臣が記者会見において言及した低空飛行訓練の訓練区域 内容について 答弁書 の 10~12について では 一定の飛行経路を念頭において行われていると承知しているが その詳細については承知していない としている しかし そのような状態で ルート下の全自治体及び住民に どのような説明をするつもりなのか示していただきたい 17.CV-22 が MV-22 の普天間飛行場配備及び日本での運用に関する環境レビュー ( 以下 普天間環境レビュー ) で示された 6 つの低空飛行訓練ルートを含め 現在 戦闘機などが低

空飛行訓練を行っている7 本の低空飛行訓練ルート 及びHエリア エリア 567での低空飛行訓練が実施される公算が強いことは 日本政府としても認識しているわけではないのでしょうか この点は極めて重大な問題として懸念を示し 自治体や住民への説明のためにも 実体を明らかにするよう米政府に要請すべきであると考えますが いかがか 18. 答弁書は ホテル地区においては 飛行訓練及び夜間飛行訓練 を行うとしています が 飛行訓練 には 低空飛行訓練が含まれる と理解してよいか 19. ホテル地区 ( 群馬県 長野県 新潟県 栃木県 ) での飛行訓練の情報を自治体に事前に提 供しているでしょうか また日本政府として訓練の状況の確認し 得られた情報を自治体に提供 しているのでしょうか 20. ホテル地区では 従来から空母艦載機の戦闘機などが低空飛行訓練を実施していることで 長年にわたり住民や自治体から苦情や中止要請が行われています オスプレイの訓練は 更にそれらに上乗せされることになり 住民にとっては それらの総体が生活や安全に影響を与える問題として切実であると思われますが 日本政府としての基本的な考え方を示してください 21.CV-22の横田基地における訓練として 離着陸訓練 人員降下訓練 物量投下訓練 編隊飛行訓練 及び夜間飛行訓練 が行われるとしていますが これはまさしく横田基地においても横田環境レビューに言う6か所の訓練区域と同等の訓練が計画されているということになりますが そうとらえて良いでしょうか 横田基地は他の訓練区域と比べても人口密集地域であり 横田基地のこれまでの輸送基地としての性格から訓練基地としての位置づけに大きく転換するものと考えられます これは日米安保条約における事前協議の対象となると考えられますが 政府としてこの問題をどうとらえているのでしょうか 22. 沖縄県読谷補助飛行場におけるパラシュート降下訓練は 1996 年の SACO 合意によって伊 江島に移されました しかるに 2012 年から頻繁に行われるようになった横田基地におけるパ ラシュート降下訓練については 日米間でいかなる合意があったのか 明らかにしてください 騒音について 23. 騒音レベルの値については 配備する機数が増加するにつれて騒音曝露の値は増加する と思われますが いかがか 24. 日本政府は MV-22 オスプレイの引き起こす低周波音について調査したことはあるのでし ょうか 調査報告があればお示しいただきたい また 今後調査を進めていく予定はあるのでし ょうか 木更津 定期機体整備について 25. 普天間基地の MV-22 の定期機体整備は 現状はどこで行われてきたのでしょうか

26. 木更津駐屯地での試験飛行における転換モードは米軍の運用上必要な場合に該当すると 答弁書 の 二〇について で答えているが 基地外でのモード転換が行われることを示して いるのでしょうか 日米合同委員会合意について 27. 琉球新報の2016 年 5 月 14 日の報道によれば 米海兵隊の垂直離着陸輸送機 MV22オスプレイの米軍普天間飛行場配備を巡る2012 年 7 月 26 日の日米合同委員会で 日本側が オスプレイの運用に制約を課すことなく取り得る措置 を米側に提案していたことが13 日 分かった 日米で合意した航空機騒音規制措置 ( 騒音防止協定 ) があるにもかかわらず 日本政府が米軍のオスプレイ運用に制限をかけないよう 積極的に動いていたことになる という この報道の内容は事実であるのか ご回答いただきたい また示されている日米合同委員会の議事録を公開していただきたい 熊本震災での災害派遣について 28. 普天間基地の MV-22 オスプレイが 4 月 18 日以降に熊本空港と熊本県南阿蘇村で 物資輸送 を行った件について オスプレイを熊本に派遣を要請したのは 日本政府であるのか 米国政府の申し出であるのかを明らかにしていただきたい 陸上自衛隊や航空自衛隊の保有する CH-47J および CH-47JA などの輸送ヘリを使用すれば 時間的により早く大量の物資を輸送できたはずですが なぜ当時フィリピンに派遣されていたMV-22 を使用したのか明らかにしていただきたい 29. 関連して 以下の事実を示してください 1)4 月 18 日以降 MV-22 が熊本県内に輸送した物資の詳細 ( 重量 数量を含む ) また それらの物資をオスプレイに委ねなければならなかった理由は何か 2) オスプレイの熊本派遣に要した燃料費等の費用負担は 日本政府であるのか米国政府であるのか 3)4 月 14 日以降の 自衛隊の保有するCH-47JおよびCH-47JAなどの輸送ヘリコプター 海上自衛隊の保有する MH53などの運用状況 30. 新聞報道によれば MV-22オスプレイが熊本県南阿蘇村の白水運動公園に着陸する前 自衛隊車両が散水を行っていたとのことですが 散水を行った理由を説明していただきたい 今後 災害救援活動をオスプレイが行う際に 空港以外の場所に着陸する場合には 事前に散水を行うのか説明していただきたい

オスプレイと飛行訓練に反対する東日本連絡会構成団体新潟県平和運動センター長野県憲法擁護連合茨城平和擁護県民会議栃木県平和運動センター群馬県平和運動センター高崎平和運動センター埼玉県平和運動センター東京平和運動センター三多摩平和運動センターピースボート沖縄 一坪反戦地主会関東ブロックオスプレイの沖縄配備に反対する首都圏ネットワーク第 9 次横田基地公害訴訟原告団全国基地爆音訴訟原告団連絡会特定非営利活動法人ピースデポ神奈川平和運動センター厚木基地爆音防止期成同盟第四次厚木基地爆音訴訟団原子力空母の母港化に反対し 基地のない神奈川をめざす県央共闘会議非核市民宣言運動ヨコスカ第一軍団の移駐を歓迎しない会護憲原水禁大会千葉県実行委員会護憲原水禁木更津地区実行委員会静岡県平和 国民運動センター山梨県平和センター ( 連絡先 ) 横浜市中区山下町 160-2 駐労会館 3 階神奈川平和運動センター内 TEL:045-228-7185 FAX:045-228-7186 フォーラム平和 人権 環境 ( 連絡先 ) 東京都千代田区神田駿河台 3-2-11 連合会館 TEL:03-5289-8222 FAX:03-5289-8223