法人市民税に関するQ&A

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法人市民税に関するQ&A

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Q3. 資本金 500 万円で豊中市内の従業員が 60 人の法人です 均等割の金額を教えてください 豊中市の税率 ( 市町村によって違います ) 資本金等の額 * 従業者数 ( 豊中市内 ) 税額 ( 年額 ) * 50 億円超 10 億超 ~50 億円以下 1 億超 ~10 億円以下 1 千万超

9 試験研究費の額に係る法人税額の特別控除額 2 10 還付法人税額等の控除額 3 11 退職年金等積立金に係る法人税額 4 12 課税標準となる法人税額又は個別帰属法人税額及びその法人税割額 の5の欄 ) リース特別控除取戻税額( 別表 1(2) の5の欄又は別表 1(3)

第20号様式記載要領

Microsoft Word - zeisyou9記載の手引.doc

第 20 号様式の記載について 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 堺市長に 1 通 ( 提出用及び入力用 ) を提

3 減免の期間及び割合 下表の左欄の期間に終了する事業年度又は課税期間に応じて右欄の減免割合を適用します H27.6.1~H 減免割合 5/6 納付割合 1/6 H28.6.1~H 減免割合 4/6 納付割合 2/6 H29.6.1~H 減免割合 3/6 納

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平成 30 年度改正版 平成 30 年 6 月 1 日から平成 31(2019) 年 5 月 31 日までの間に終了する事業年度に ついては 減免割合が 2/6 に変更となりましたので 30 年度改正版をご使用くださ 1 減免の対象 ( 変更はありません ) 詳細は次ページをご覧ください 1 資本金

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

11 市町村民税の申告書 空欄は 次のように記載します (1) 法人税の中間申告書に係る申告の場合は 中問 (2) 法人税の確定申告書 ( 退職年金等積立金に係るものを除きます ) 又は連結確定申告書に係る申告の場合は 確定 (3) (1) 又は (2) に係る修正申告の場合は 修正中間 又は 修正

準用する政令第 6 条の 25 第 1 号に定める金額 11 市町村民税の 申告書 空欄は 次のように記載します (1) 法人税の中間申告書に係る申告の場合は 中間 (2) 法人税の確定申告書 ( 退職年金等積立金に係るものを除きます ) 又は連結確定申告書に係る申告の場合は 確定 (3) (1)

Microsoft Word - 全部.doc

旧市町村吊

確定 ( 中間 ) 申告書 ( 第 20 号様式 ) 記載の手引 1 この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します 2 この申告書は 市内の主たる事務所又は事業所 ( 以下 事務所

第20号様式記載の手引

第20号様式記載の手引

第 20 号様式記載の手引 この申告書の用途等 () この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法以外の法が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 事務所又は事業所 ( 以下 事務所等 といいます ) 所在地の

期末現在の資本金等の額 次に掲げる法人の区分ごとに それぞれ次に定める金額を記載します (1) 連結申告法人以外の法人 ((3) に掲げる法人を除きます ) 法第 292 条第 1 項第 4 号の 5 イに定める額 (2) 連結申告法人 ((3) に掲げる法人を除きます ) 法第 292 条第 1

Microsoft Word - zeisyou6記載の手引.doc

(100分の9.7)

第 20 号様式記載の手引 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します (2) この申告書は 事務所又は事業所 ( 以下 事務所等 といいます )

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

平成20年2月

(100分の9.7)

Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加につ

H27記載の手引(溶込版)

人であった法人は 記載しないでください また 千葉市内に恒久的施設を有する外国法人は 記載しないでください ア別表 1(1) を提出する法人 別表 1(1) の 10 の欄の金額 ( ただし 別表 1(1) の 10 の欄の上段に記載された金額 ( 使途秘匿金の支出の額の 40% 相当額 ) がある

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間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

第 6 号様式記載の手引 H この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します なお 事業税及び地方法人特別税に係る仮決算に基づく中間

平成23年度税制改正の主要項目

事業所税の概要

H30 記載の手引(溶込版)

議案用 12P

Microsoft Word - 本文.docx

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

Microsoft Word - 資料6-1 個人住民税の特別徴収に係るQ&A(事業者向け)

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

平成20年度の税制改正により、地域間の税源偏在を是正するため、消費税を含む税体系の抜本的な改革が行われるまでの間の暫定的措置として、法人事業税の一部を分離し、地方法人特別税及び地方法人特別譲与税が創設されました

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Microsoft Word - 02手引(説明).doc

第 20 号様式の記載例 令和元 愛媛県 市 町 1 番 2 号 ( 電話 愛媛県新居浜市一宮町一丁目 5 番 1 号 にいはまはんばい 仮装経理に基づく法人税割額の控除額 指場 定合都市の に 16 申の告計す る算 所在地 本市町村が支店等の場合は本店所在地と併記 (

目 次 セットアップ前に 1 税制改正の概要 2 プログラムの変更内容 3 改正別表 7 別表一 ( 一 ) 平成 26 年 10 月 1 日以後開始事業年度分 9 別表一 ( 二 ) 平成 26 年 10 月 1 日以後開始事業年度分 21

株主又は合会社 合資会社若しくは有限会社の社員 その他法の出資者の簿 氏住所 株数又は 口 数 金 額 役職及び当該法の役員 又は他の株主等との関係

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

II. 課税標準の確定申告と納付 ( 地 税法第 103 条の23) 1. 申告期限 各事業年度の終了 が属する の末 から4ヶ 以内 ( 連結法 は5ヶ 以内 ) に納税地管轄の地 治 団体の に申告 納付しなければなりません 法 地 所得税の申告納付期限は下記のとおり 部変更されました 区分 従

第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

第一法基通改正7

(3) (1) 又は (2) に係る修正申告の場合は 修正中間 又は 修正確定 10 法人税法の規定によ 次に掲げる法人税の申告書を提出する法人の区分ごとに それ (1) 連結法人又は連結法 って計算した法人税額 ぞれに定める法人税の申告書の欄の金額を記載します 人であった法人は 記 1 (1) 別

①第44号様式

別表六 ( 一 ) 所得税額の控除に関する明細書 1 この明細書の用途この明細書は 法人が当期中に支払を受ける利子及び配当等並びに懸賞金等及び償還差益について課された所得税の額について 法第 68 条第 1 項 (( 所得税額の控除 ))( 復興財源確保法第 33 条第 2 項 (( 復興特別所得税

一人親方等(第2種)特別加入団体の年度更新手続等について 

資料2-1(国保条例)

欄 記載のしかた 留意事項 9 期末現在の資本金の額又は出資金の額 ( 解散日現在の資本金の額又は出資金の額 ) 期末 ( 中間申告の場合にあっては その計算期間の末日 ) 現在又は解散日現在における資本金の額又は出資金の額を記載します 資本金の額又は出資金の額は 法人税の明細書 ( 別表 5(1)

08

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

個人住民税 特別徴収 に係る Q&A 問 1 個人住民税の 特別徴収 とはどんな制度ですか? 答 1 従業員の方々の納税の便宜を図る目的から 事業者の方が 毎月の給与を支払う際に所得税などのように 個人住民税を徴収して ( 天引きして ) 納入していただく制度です 従業員の所得税は給与から源泉徴収し

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Microsoft PowerPoint 寄附金控除制度概要.ppt

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(1) 理由付記等

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

要件① 雇用者給与等・・・・ (ざっくり) 平成24年度の給与総額と比べて、平成25年以降毎年、一定割合以上給与総額が増えていること。 <雇用者給与等支給額とは> <一定割合とは>

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

Taro-平成26年4月版 申告書の記

住民税 所得税の税率国から地方への税源移譲に伴い 平成 19 年度から住民税所得割の税率が 10% に統一され 所得税の税率が 4 段階から 7 段階の累進税率に改正されています 住民税については平成 19 年度分 ( 平成 19 年 6 月納付分 ) 所得税については平成 19 年分 ( 平成 1

「公的年金からの特別徴収《Q&A

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⑵ 過誤納金還付金が各税法の定めに基づいて発生するのに対して 過誤納金は 法律上 国税として納付すべき原因がないのに納付された金額で 国の一種の不当利得に係る返還金である なお この過誤納金は 次の二つに分かれる イ過納金過納金は 納付時には納付すべき確定した国税があったが 減額更正や不服審査の裁決

PowerPoint プレゼンテーション

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

保険業務に係る情報提供料は 請求人の事業に基づいた収入であるとは いえない 第 4 審理員意見書の結論 本件各審査請求は理由がないから 行政不服審査法 4 5 条 2 項によ り 棄却すべきである 第 5 調査審議の経過 審査会は 本件諮問について 以下のように審議した 年月日 審議経過 平成 30

Microsoft Word - _ doc

特別徴収事業者特別徴収事業者であることであること が入札参加申請入札参加申請の要件要件に加わりますわります 個人住民税の特別徴収制度は 地方税法や各市町村の条例等で定められており 所得税の源泉徴収をしている従業員がいる場合は 特別徴収することが義務づけられています 伊佐市では 法令遵守の観点から こ

連結法人の(法人事業税・法人都民税)の概要

個人住民税の特別徴収に関するQ&A

第 6 号様式記載の手引 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します なお 事業税及び地方法人特別税に係る仮決算に基づく中間申告は その税額が予定

市民税の減免に関する基準(内規)

市民税

市民税の減免に関する基準(内規)

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

TAC2017.indb

第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という (

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

調査規則の改正 別紙案1・2

07 P143-P151 県税特別措置に関する条例.doc

〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため

第 6 号様式記載の手引 1 この申告書の用途等 (1) この申告書は 仮決算に基づく中間申告 ( 連結法人以外の法人が行う中間申告に限ります ) 確定した決算に基づく確定申告及びこれらに係る修正申告をする場合に使用します なお 事業税及び地方法人特別税に係る仮決算に基づく中 間申告は その税額が予

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海外派遣者(第3種)の特別加入の年度更新手続等について

過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

Transcription:

法人市民税のしおり 平成 20 年 10 月 21 日作成 平成 29 年 4 月 27 日改訂 大館市役所税務課市民税係

法人市民税とは 市内に事務所や事業所 寮等を有する法人や人格のない社団などに対して課税 される市民税をいいます 法人市民税の税額は 均等割額 と 法人税割額 との合計で算出します 均等割額 資本金等の額と従業者数を基準として算出します 法人税割額法人税額または個別帰属法人税額を課税標準として これに税率をかけて算出します 法人の種類 法人市民税の対象となる法人は次のように区分されます 公共法人 公益法人等 法人税法第 2 条第 5 号または地方税法第 296 条第 1 項第 1 号に規定する法人をいい 国 地方公共団体 国立大学法人 日本政策金融公庫 土地改良区等が該当します 地方税法第 294 条第 7 項に規定する法人をいい 社会福祉法人 宗教法人 学校法人 労働組合等が該当します また 認可地縁団体 ( 町内会等 ) や政党 特定非営利活動法人 (NPO 法人 ) も公益法人等に含めます 平成 20 年 12 月 1 日より公益社団法人 公益財団法人 一般社団法人 ( 非営利型 法人 ) 一般財団法人 ( 非営利型法人 ) が追加されます 協同組合等人格のない社団 財団法人課税信託の受託者普通法人 法人税法第 2 条第 7 号に規定する法人をいい 信用金庫 信用組合 労働金庫 農業協同組合 森林組合等が該当します 法人登記をしていない社団 財団で 代表者又は管理人の定めのあるものをいい 同窓会 同業者団体 青色申告会等が該当します 法人税法第 2 条第 29 の2 号に規定する信託の引き受けを行う法人または個人をいいます 上記以外の法人をいい 株式会社 ( 有限会社を含む ) 合同会社 合名会社 合資会社 医療法人 相互会社 協業組合等が該当します 平成 20 年 12 月 1 日より一般社団法人 ( 非営利型法人を除く ) および一般財団法 人 ( 非営利型法人を除く ) が追加されます - 1 -

法人市民税の納税義務者 法人市民税は法人の種類や事業所 収益事業の有無により課税 非課税の取り 扱いが次のように定められています 均等割額 法人税割額 普通法人および協同組合 事業所あり課税課税 寮等のみ課税非課税 公共法人 公益法人等 地方税法第 296 条第 1 項第 1 号該当 ( 国 地方公共団体 土地改良区等 ) 上記以外 ( 日本政策金融公庫 日本放送協会等 ) 地方税法第 296 条第 1 収益事業項第 2 号該当あり ( 社会福祉法人 宗教法収益事業人 学校法人 政党等 ) なし上記以外収益事業 ( 商工会 商工会議所 町あり内会 NPO 法人等 ) 収益事業なし 事業所あり 非課税 非課税 寮等のみ 非課税 非課税 事業所あり 課税 非課税 寮等のみ 課税 非課税 事業所あり 課税 課税 寮等のみ 課税 非課税 事業所あり 非課税 非課税 寮等のみ 非課税 非課税 事業所あり 課税 課税 寮等のみ 課税 非課税 事業所あり 課税 非課税 寮等のみ 課税 非課税 収益事業事業所あり課税課税あり寮等のみ課税非課税人格のない社団 財団収益事業事業所あり非課税非課税なし寮等のみ非課税非課税法人課税信託の受託者非課税課税 用語の意味事業所 事業の必要から設けられた人的設備および物的設備であって そこで継続して事業が行われる場所をいいます 寮等のみ 市内に従業員の宿泊 慰安 娯楽等の便宜を図るために常時設けられている施設 ( 宿泊所 保養所等 ) を有しているが 上記の事業所を有していない場合をいいます 収益事業 法人税法施行令第 5 条に規定する事業で 継続して営まれるものをいいます 社会福祉法人 更生保護法人 学校法人又は私立学校法第 64 条第 4 項の法人については 収益事業による所得の90% が本来の事業目的に充てられているものは 収益事業の範囲に含めないものとします - 2 -

法人市民税額の算出方法と大館市の税率 法人市民税額は均等割額と法人税割額の合計額によって算出します 均等割額 下表の区分に応じて均等割額を大館市内に事業所を有していた月数で月割計算して算出します 区分均等割額 ( 年額 ) 公共法人及び公益法人 ( 収益事業を行う法人税法別表第二に規 定する独立行政法人を除く ) のうち非課税でないもの 人格のない社団等 ( 収益事業を行うものに限る ) 一般社団法人 ( 非営利型法人除く ) および一般財団法人 ( 非営利型 60,000 円 法人除く ) ( H20.12.1 より ) 資本金または出資金の額を有しない法人 ( 相互会社および上記 3 つを除く ) 資本金等の額が1000 万円以下で 従業者数が50 人以下のもの 資本金等の額が1000 万円以下で 従業者数が50 人を超えるもの 資本金等の額が1000 万円を超え1 億円以下で 従業者数が 50 人以下であるもの 資本金等の額が1000 万円を超え1 億円以下で 従業者数が 50 人を超えるもの 資本金等の額が1 億円を超え10 億円以下で 従業者数が50 人以下であるもの 資本金等の額が1 億円を超え10 億円以下で 従業者数が50 人を超えるもの 資本金等の額が10 億円を超え 従業員数が50 人以下であるもの 資本金等の額が10 億円を超え50 億円以下で 従業者数の合計数が50 人を超えるもの 資本金等の額が50 億円を超え 従業者数の合計数が50 人を超えるもの 60,000 円 144,000 円 156,000 円 180,000 円 192,000 円 480,000 円 492,000 円 2,100,000 円 3,600,000 円 資本金等の額法人税法第 2 条第 16 条に規定する資本金の額または同条第 17 条の2に規定する連結個別資本金の等の額 平成 27 年 4 月 1 日から始まる事業年度 次の1 2いずれか大きいほうの金額が 税率区分の基準となります 1 資本金等の額に無償増資及び無償減資等による欠損補填の額を加減算した金額 2 資本金の額及び資本準備金の額の合計額 均等割額 ( 年額 ) ( 事業所を有していた月数 /12)= 均等割額 1 月に満たない場合は 1 月とする 1 月以上で生じた端数は切捨て - 3 -

法人税割額 法人税額を元に算出されます 法人税額 / 分割従業者数計 大館市の分割基準とされる従業者数 ( 千円未満切捨て ) (1 人未満の端数切上げ ) = 課税標準額 ( 千円未満切捨て ) 課税標準額 税率 ( )= 法人税割額 ( 百円未満切捨て ) 税率平成 26 年 9 月 30 日以前に開始する事業年度分 14.7% 平成 26 年 10 月 1 日以後に開始する事業年度分 12.1% 法人市民税額均等割額 + 法人税割額 = 法人市民税額 従業者数についてその法人から給与 ( 俸給 給与 賃金 手当 賞与等 ) の支払いを受ける者の数をいいます あくまでも給与の支払いの有無で判断しますので アルバイト パート 日雇者も従業者数に含めます なお 俸給 給与もしくは賞与またはこれらの性質を有する給与の支払を受けることとされる役員は 均等割の従業者数に含められます 給与の性格を有するものの支払いを受けない役員は 均等割の人的設備とはなっても ここでいう従業者には含まれません 均等割額と法人税割額従業者数の取扱い相違点均等割額を算出するときの従業者数と法人税割額を分割するときの従業者数は 同じくその法人から給与の支払いを受ける者の数から算定しますが 次の点について取り扱いが異なります 均等割額算出時の従業者数算出方法 法人税割額分割時の従業者数算定方法 対象となる従業者事業所及び寮等事業所のみ 事業年度の途中で事業所を新設した場合事業年度の途中で事業所を廃止した場合アルバイト等 ( パート 日雇い含む ) の取り扱い 事業年度末現在の従業者数 ( 均等割額を算定後 月割計算をします ) 事業年度末現在の従業者数 ( 均等割額を算定後 月割計算をします ) 事業所ごとに算出した ( 直前 1 月のアルバイト等の総勤務時間 /170) の合計数を従業者数とする特例が選択できます - 4 - 事業年度末日現在の従業者数 { 新設事業所の存在月 ( 端数切上 ) / 事業年度月数 (1 年の場合 12)} = 分割基準従業者数 ( 端数切上 ) 廃止の前月末日現在の従業者数 { 廃止事業所の存在月 ( 端数切上 ) / 事業年度月数 (1 年の場合 12)} = 分割基準従業者数 ( 端数切上 ) アルバイト等 ( パートを含む ) の数を勤務時間等で計算する特例はなく アルバイト等の実人数を従業者数とします

申告と納税について 法人市民税では 納税義務者である法人等が自ら税額を計算 申告し 申告した税額を納付します ( これを申告納付制度といいます ) なお 申告納付は課税標準の算定期間中に事業所 寮等が存在していた市町村ごとに行います 一般的な法人市民税の申告には次の種類があります 申告の種類内容 確定申告 ( 第 20 号様式 ) 予定申告 ( 第 20 号の3 様式 ) 仮決算による中間申告 ( 第 20 号様式 ) 均等割額申告 ( 第 22 号の3 様式 ) ( の場合は第 20 号様式 ) 提出義務者 : 法人税において 確定申告書 連結確定申告書 を提出した法人 算定期間 : 事業年度 提出期限 : 算定期間の末日から 2 ヶ月後 ( 申告期限延長の特例あり ) 法人税割額 : 確定法人税額を課税標準とする 連結法人の場合は個別の法人ごとに算 出した個別帰属法人税額を課税標準とする 均等割額 : 事業年度末日現在の資本金等の額および従業員数で判定 提出義務者 : 法人税において 予定申告書 連結予定申告書 を提出した普通法人 同 仮決算による中間申告書 を提出した連結法人 ( 普通法人 ) 算定期間 : 事業年度開始の日から 6 ヶ月 提出期限 : 算定期間の末日から 2 ヶ月後 法人税割額 : 前事業年度の法人税割額 6/ 前事業年度の月数 リース特別控除取戻税額等 に係る法人税割額を除く 平成 26 年 10 月 1 日以後に開始する最初の事業年度分のみ経過措置として 以下の計算式が適用されます 前事業年度の法人税割額 4.7/ 前事業年度の月数 均等割額 : 前事業年度末日現在の資本金等の額 と 算定期間末日現在の従業員 数 で求めた均等割額を 算定期間中に事業所を有していた月数で月割 計算 提出義務者 : 法人税において 仮決算による中間申告書 を提出した普通法人 算定期間 : 事業年度開始の日から 6 ヶ月 提出期限 : 算定期間の末日から 2 ヶ月後 法人税割額 : 仮決算による中間申告に係る法人税額を課税標準とする 均等割額 : 算定期間末日現在における資本金等の額と従業員数で求めた均等割額 を 算定期間中に事業所を有していた月数で月割計算 提出義務者 : 均等割額のみ納税義務のある法人 ( 公共法人 公益法人等 人格のない 社団 財団 寮等のみを有する法人など ) 算定期間 :4 月 1 日 ~3 月 31 日 ( 法人税確定申告書の提出する法人で市内に寮等 のみを有する者 はその法人の事業年度 ) 提出期限 :4 月 30 日 ( の場合はその法人の事業年度 ) 法人税割額 : なし 均等割額 : 算定期間末日現在における資本金等の額と従業員数により算定する 納期限の延長について法人税において提出期限の延長の適用を受けている法人は 法人市民税の確定申告期限についても自動的に法人税と同じく延長されます しかし納付については期限の延長が適用されず 事業年度終了後 2ヶ月を経過した日から納付の日までで計算された延滞金が加算されます - 5 -

散した場合の申告法人が解散した場合の申告法人が解散した場合 申告の手続きについて次のとおりになります なお 清算予納申告以降は普通法人および協同組合等のみが対象になります 公益法人等と人格のない社団 財団 ( ともに収益事業あり ) が解散後 清算中に生じた所得については通常の確定申告の方法によります 申告の種類内容解解散確定申告 ( 第 20 号様式 ) 清算予納申告 ( 第 21 号様式 ) 残余財産分配予納申告 ( 第 22 号様式 ) 清算確定申告 ( 第 22 号様式 ) 解散した法人は解散の日までに生じた所得についての確定申告をします 事業年度開始の日から解散の日までを一つの事業年度とみなすこと以外は通常の確定申告と同じです 提出義務者 : 解散後 残余財産の確定していない普通法人および協同組合等算定期間 : 破産手続開始決定 合併以外の理由で解散した株式会社 解散の日の翌日から1 年間 2 年目以降も同じ期間 その他の普通法人 協同組合等 解散の日の翌日から本来の事業年度末日まで 2 年目以降は通常の事業年度と同じ 提出期限 : 算定期間の末日から2ヶ月後法人税割額 : 算定期間に係る確定法人税額を課税標準とする ( 算定期間中にあった残余財産分配予納申告額を差し引く ) 均等割額 : 算定期間末日現在の資本金等の額および従業員数で判定 法人税割額は解散の日の属する事業年度中 均等割額は算定期間中に事業所 寮等を有していた市町村に申告する 提出義務者 : 清算中に残余財産の一部を分配しようとするときに分配する残余財産価額 > 解散時の資本金等の額および利益積立金額に該当する普通法人および協同組合等算定期間 : 残余財産分配のつど提出期限 : 残余財産分配の前日法人税割額 : 分配する残余財産価額 - 解散時の資本金等の額および利益積立金額均等割額 : なし 解散の日の属する事業年度中に事業所 寮等を有していた市町村に申告する 提出義務者 : 残余財産が確定した普通法人および協同組合等算定期間 : 解散の日 ( 清算予納申告をした場合はその算定期間末日 ) の翌日から残余財産が確定した日まで提出期限 : 残余財産確定日の翌日から1ヶ月または残余財産の最後の分配日の前日かどちらか早い日法人税割額 : 残余財産に係る法人税額 ( これまでの清算予納申告の法人税割額および残余財産分配予納申告額を差し引く ) 均等割額 : 残余財産確定日現在の資本金等の額および従業員数で算定した均等割額を算定期間開始日から残余財産確定日までの月数で月割計算 法人税割額は解散の日の属する事業年度中 均等割額は算定期間中に事業所 寮等を有していた市町村に申告する - 6 -

初よりも税額が増える場合当初よりも税額が減る場合法人市民税額を変更する場合の申告一度申告した法人市民税額を変更する必要が生じた場合 ( 法人市民税額が減額になる場合を除く ) は修正申告をすることになります 法人市民税額が減額となるような変更の場合は 修正申告ではなく 更正の請求 という手続きを行うことになります 申告の種類内容当修正申告 ( 第 20 号様式 ) 法人税の修正申告や更正 決定によって法人税額が増加した場合法人税の確定申告 中間申告 清算事業年度予納申告 残余財産分配予納申告 清算確定申告に係る修正申告書を提出した場合上記の各申告に係る法人税額について更正 決定の通知を受け取った場合 法人税額を納付すべき日までに法人市民税の修正申告書を提出法人税額に変更はないが 法人市民税額に不足額があるとき法人市民税額に不足額のあるとき法人市民税の各申告書に納付すべき税額を記載しなかった場合法人市民税の更正によって納付額がなくなったが 実際には納付すべき税額があるとき 遅滞なく法人市民税の修正申告書を提出 更正の請求 ( 第 10 号の 4 様式 ) 法人市民税の確定申告 中間申告 清算事業年度予納申告 残余財産分配予納申告 清算確定申告に基づくもの申告書に記載した納付すべき税額が過大であるとき申告書に記載した欠損金額等が過少であるとき またはその記載がなかったとき申告書に記載した還付金等の額が過少であるとき またはその記載がなかったとき 該当申告書の法定申告期限から1 年以内に更正の請求書を提出法人税の更正を受けたことにより法人市民税額が過大となる場合 法人税の更正通知日から2ヶ月以内に法人税の更正通知書の写しを添付のうえ提出 更正の請求だけでは税額は変更されません 請求を受けた後 市が更正を行うことで税額が変更されます 更正 決定について更正の請求を受けた場合や税額等に明らかな誤りがある場合 市が税額を変更することを 更正 といいます なお 法人市民税の申告書の提出がない場合 市が自らの調査によって税額を決めることを 決定 といいます - 7 -

各種届出について 法人の設立 解散や 法人の内容について変更があった場合 市への届出が必 要になります 法人設立 ( 設置 ) 届出書 変更事項添付書類提出期限 大館市内に法人を設立した 場合定款 ( 写 ) 大館市内に新規に事業所 寮登記事項証明書 ( 写 ) 等を設置した場合 変更のあった日から2ヵ月以内 法人異動届出書次に掲げる事項に変更があった場合に提出します 変更事項 添付書類 名称 ( 本店商号を変更 または組織変更した場合 ) 登記事項証明書 ( 写 ) 本店所在地 本店以外の大館市内に有する事務所等の所在地 参考となる資料 ( ある場合 ) 代表者 登記事項証明書 ( 写 ) 事業年度 定款 ( 写 ) 事業種目資本金または出資金 登記事項証明書 ( 写 ) 登記事項証明書 ( 写 ) 合併 分割 合併契約書 ( 写 ) または分割契約書 ( 写 ) 参考となる資料文書の送付先 ( ある場合 ) 解散登記事項証明書 ( 写 ) 休業 ( 事業活動の一時中断 参考となる資料従業者がいなくなった場合 ) ( ある場合 ) 事務所等の閉鎖清算結了登記事項証明書 ( 写 ) 連結納税の承認申請の承認通知書 ( 写 ) 連結納税法人となった場合 連結納税の承認申請を提出した旨の届出書 ( 写 ) 上記届出書の添付書類 合併法人または分割承継法人が大館市に登録が必要となる場合は 法人設立( 設置 ) 届出書 も提出してください - 8 -