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42 43 光ファイバ / ケーブルの基礎知識 光ファイバ / ケーブルの基礎知識 光ファイバの種類と伝送速度 伝送距離 光ケーブルは 取り扱い性を高める構造に 光の物理的な性質を利用して信号を送る光ファイバ 実用的なメディアとするため 何重にも工夫がなされています 伝送速度 40G bps 0G bps NZ-DSF ( 超高速大容量幹線用光ファイバ ) 繊細な光ファイバ心線を収納する光ケーブルは 屋内外での実用に耐えられるよう工夫する必要があります 一般的に下のような構成部材が用いられ 層状に構成することで強靱さを増す設計がなされています これにより 外力の影響を受けにくく 伝送特性の安定した さらに敷設作業がしやすい光ケーブルがつくれるのです 下図に 代表的な光ケーブルの例を示します 光は コアに閉じこめられた状態で伝搬 光ファイバは 石英ガラスやプラス 光ファイバの構造 チックで形成される細い繊維状の物質で 右図のように中心部のコアと その周囲を覆うクラッドの二層構造になっています コアは クラッドと比較して屈折率が高く設計されており 光は 全反射という現象によりコア内に閉じこめられた状態で伝搬します 主要な光ファイバは 5 種類 現在 情報通信用途に最も使用されている光ファイバは コア クラッドとも石英ガラスでできています 光ファイバは 光の伝搬するモードの数によって マルチモード と シングルモード の 2 種類に分類されます さらに マルチモード光ファイバは コアの屈折率分布によって ステップインデックス と グレーデッドインデックス に分けられます また シングルモード光ファイバは 零分散波長により 汎用シングルモード と 分散シフト シングルモード 非零分散シフト シングルモード に分けられます これらのうち 一般的によく用いられるのは 主に グレーデッドインデックス と 汎用シングルモード です 光ファイバの分類 光ファイバマルチモード シングルモード ステップインデックス (SI) グレーデッドインデックス (GI) 汎用シングルモード (SM) 分散シフト シングルモード (DSF) コア クラッド 全反射とは 下図の A のように 光が屈折率の高い 物質 から屈折率の低い 物質 2 に到達すると その角度を変えて進入していきます 光の進入角度が B のように浅くなると 透過する角度も小さくなり 境界面に対して平行に近くなります そこでさらに進入角度を小さくすると C のように光は 物質 2 に透過することができなくなり すべての光が境界面で反射されることになります このようにすべての光が反射されることを全反射と呼び このときの入射角度を臨界角と呼びます 物質 2: 屈折率物質 : 屈折率 低高 A B C ステップインデックス マルチモード光ファイバ (SI) コアの屈折率が一定の光ファイバで 光はコ屈折率分布ア内を多くのモード ( 光の通り道 ) に分かれて伝搬します 右図の中のモードを比較すると 一方はまっすぐ最短距離で進むのに対し もう一方は反射を繰り返して遠回りしており その結果 伝搬信号は大きく歪んでしまいます このため ステップインデックス は狭帯域になり 現在ではほとんど使用されていません グレーデッドインデックス マルチモード光ファイバ (GI) コアの屈折率を滑らかに分布させた光ファ屈折率分布イバで 標準的には 50 μ m または 62.5μ m のコア径をもっています コア内の屈折率を滑らかに変化させることにより ステップインデックス に見られた伝搬信号の歪みが 大幅に改善されました 右上図では 伝搬距離の異なるモードが複数存在していますが 最短距離を進むモードは屈折率の高いコア中心を通るため光の速度が遅く 遠回りするモードは屈折率の低い部分を通るため光の速度が速くなり 相対的にどのモードの光も同じ速度で伝搬することになります グレーデッドインデックス は 次に紹介する シングルモード に比べ伝送損失が大きいのですが 光ファイバ接続が簡単でネットワーク機器も圧倒的に安価なため LAN などの近距離情報通信用途として広く使用されています 汎用シングルモード光ファイバ (SM) コア径を小さくすることでモードを つにした光ファイバで マルチモードで見られ屈折率分布たようなモードの違いによる伝搬信号の歪みは発生せず 極めて広帯域な特性を有します 汎用のシングルモード光ファイバは 30nm 帯に零分散波長があるため 伝送損失が低く優れた特性を有し 高品質で安定した通信が求められる幹線網に用いられています 分散シフト シングルモード光ファイバ (DSF) 分散シフト シングルモード光ファイバは 伝送損失が 30nm 帯よりも低い 550nm 帯を零分散波長としたシングルモード光ファイバです 長距離伝送に適しています 非零分散シフト シングルモード光ファイバ (NZ-DSF) 非零分散シフト シングルモード光ファイバは 零分散波長を 550nm 帯から少しずらすことにより 550nm 帯での非線形現象を抑制した光ファイバです 波長分割多重 (WDM) 伝送に向き 超高速の長距離伝送に適しています G bps マルチモード (MM) GI 一般的な LAN 用 ( 光ファイバ) 300m 550m 光ファイバは石英ガラスでできていて非常に脆弱であり また 通常 25μ m(0.25mm) と極めて細いため 周囲に保護被覆を被せ てあります この被覆を被せた状態を心線と呼び 大きく 0.25mm 素線 20.9mm 心線 3テープ心線の三種類に分類さ れます 0.25mm 素線光ファイバを紫外線硬化型樹脂で覆い 0.25mm 径にした素線です 非常に細径なため ケーブル化するときの心線収容性に優れ 多心化する必要があるときに用いられます 0.9mm 心線光ファイバをノンハロゲン樹脂で覆い 0.9mm 径にした心線です 0.25mm 素線に比べ強くできているため 取り扱い性に優れ LAN 配線などの少心ケーブルに広く使用されています テープ心線 0.25mm 素線を複数平行に並べ さらに紫外線硬化型樹脂で覆った心線です ( さまざまな心数があります ) 0.25mm 素線同様に ケーブル化するときの心線収容性に優れ 特に 4 心タイプは 4 心一括で光ファイバ接続できることから 光キャビネット / 成端架内で使う FO コードにも用いられます SM / DSF 一般的な幹線用光ファイバ長距離 LANにも使用される ( ) km 心線の種類は 主に 3 種類 0.25mm 0.9mm 0.3mm 0.25mm 素線 光ファイバ 被覆 ( 紫外線硬化型樹脂 ).mm 0km 伝送距離 光ファイバ 一次被覆 二次被覆 被覆 ( 紫外線硬化型樹脂 ) そうより 光ケーブルの構造( 層撚型ケーブルの例 ) 2mm 0.9mm 心線 テンションメンバ 保護層 押さえ巻 シース テンションメンバ敷設時にかかる張力から光ファイバを守ります 主に鋼線が用いられますが 無誘導にする場合は FRP 曲げやすさを求める場合はアラミド繊維と 用途に応じて使い分けられます 保護層光ファイバを側圧などの外力から守るために クッションのような役割をする保護層を設けています シースさまざまな敷設環境から光ファイバの保護をするためのものです 以下に代表的な敷設環境とシース構造の使い分けの例を示します ポリエチレンシース機械的強度に優れ 架空 管路敷設等 多くの環境で使用される最も一般的なシースです 難燃ポリエチレンシース難燃性をもたせたポリエチレンシースです 一般的に屋内の敷設では難燃性が必要となります HS(High Strength) シース波付け加工をしたステンレステープ上にポリエチレンシースをほどこした構造で 機械的強度を高めています キツツキや鼠 リス等の鳥獣害対策に用いられます 色帯シースポリエチレンシース上に黄色や緑色等のストライプを設けた構造です 複数本のケーブルが敷設されている環境で 識別性を向上させるためのものです シース 非零分散シフト シングルモード (NZ-DSF) 色帯 ( ストライプ )

44 45 光ファイバ接続の基礎知識 光ファイバ接続の基礎知識 接続技術への理解を深め 作業上の注意点を把握して より良い光ファイバ接続作業を行いましょう 光ファイバ接続技術の分類 光ファイバの接続技術は 永久接続である融着接続およびメカニカルスプライスと 繰り返し着脱が可能なコネクタ接続に分類できます 光コネクタ接続は 光サービスの運用や保守で切り替えが必要な接続点で主に使用され それ以外の場所では主に永久接続が使用されます 光ファイバ接続での損失発生のメカニズム 光ファイバの接続では 光が通るコア部分を対向させ 正しく位置決めすることが必要です 光ファイバの接続損失は主に以下により発生します () 軸ずれ接続する光ファイバ間の光軸のずれが接続損失の原因になります 汎用のシングルモードファイバの場合 おおよそ軸ずれ量の二乗に 0.2 を乗じた値が接続損失になります ( 波長 30nm の場合 例 :μ m の軸ずれで約 0.2dB) (2) 角度ずれ接続する光ファイバの光軸間の角度ずれにより接続損失が発生します たとえば 融着接続前の光ファイバカッタでの切断面角度が大きくなると 光ファイバが傾いて接続される場合があるので注意が必要です (3) 間隙光ファイバ端面間の間隙により接続損失が発生します たとえば メカニカルスプライス接続で光ファイバの端面が正しく付き合わされていないと 接続損失発生の原因になります (4) 反射光ファイバ端面に空隙がある場合は 光ファイバと空気との屈折率の違いにより 最大 0.6dB 程度の反射による接続損失が発生します なお 光コネクタでの光ファイバ端面清掃は光断を防止するために重要ですが 光ファイバ端面以外の光コネクタ端面にゴミを挟んでも損失が発生してしまうので 光コネクタ端面全体の清掃をすることが大切です 融着接続の種類と原理 融着接続は 電極棒間に発生させた放電の熱を利用して 光ファイバを溶融一体化する接続技術です 融着接続方式は 以下の 2 種類に分類されます () コア調心方式コア調心光ファイバのコアを顕微鏡で観察し 画像処理によりコアの中心軸が一致するように位置決めを行った後に放電を行う融着接続方式です 2 方向観察のカメラを搭載した融着接続機を用い 2 方向から位置決めを行います ( 調心前 ) ( 調心後 ) 自動調心 (2) 固定 V 溝調心方式外径調心高精度な V 溝を用いて光ファイバを整列し 光ファイバを溶融させた際の表面張力による調心効果を利用して外径調心を行う融着接続方式です 最近の製造技術の進歩により 光ファイバのコア位置等の寸法精度が高くなっているため 低い損失での接続が可能になっています 本方式は 主に多心一括接続に使用されます テープ心線 裸ファイバ ファイバ保護スリーブ挿入ファイバ保護スリーブは 接続点での露出させるファイバの保護のために使用します ファイバ保護スリーブは後から挿入できないので 忘れずに挿入してください ファイバ保護スリーブ内にゴミが入るのを防ぐため ファイバ保護スリーブを挿入する側のファイバ被覆を アルコールを含ませたガーゼで清掃してください 融着接続 融着接続作業の手順と注意点 ファイバコア 固定 V 溝 2 心線被覆除去ファイバのガラス部分を露出させるために ジャケットリムーバを用いて被覆除去を行います (25 30mm 程度 ) ジャケットリムーバは心線にそって平行に引いてください 3ファイバ清掃被覆除去後にアルコールを用いてガラス部分の清掃を行います きれいなガーゼを用い 当てる位置を変えながら ファイバの全周をキュッ! キュッ! 丁寧に清掃します キュッキュッ という音がすると 裸ファイバ表面がきれいに清掃できています 高純度 (99.5% 以上 ) のエチルアルコールを使用します 4ファイバ切断ファイバカッタの操作手順に従い 切断します 接続不良の原因になりますので 切断したファイバの先端は ぶつけたり触ったりしないよう注意してください 切断後のファイバ屑を散乱させないよう注意してください 切断は 融着作業時の損失特性を左右します 切断不良の低減のために カッタの切断刃およびクランプの清掃を心掛けてください ( 写真 2 ) 清掃しても切断不良が改善されない場合は刃の寿命と思われます * [FC-8R シリーズ ] をご使用の場合は 切断刃自動回転式のため 手動での回転は不要です 2 切断刃の清掃 クランプ ( 上部 下部それぞれ 2 か所 ) の清掃 5 融着接続融着接続機の操作手順に従い 融着作業を行います 放電テストは 融着作業前に必ず実施してください 放電テストにより適正な放電パワーを設定することで 低損失での接続が実現できます ファイバに曲げ癖があると V 溝に正しくセットできない場合があります 軽く指でしごいて曲げ癖をとり除いてください ファイバ ファイバホルダ ( 真横から見た図 ) 曲げ癖が残っている場合は下向きにセット 万一 軸ずれが起こってしまったら a c の原因が考えられます 順に試してください a 被覆除去がきれいにできなかった ジャケットリムーバの刃に被覆屑が残ったまま 被覆除去を行ったためです 標準添付の清掃ブラシで刃についた屑を取り除き 前記 2 の手順に戻り 心線被覆除去からやり直します 前記 2 の手順に戻り 心線被覆除去からやり直します 6 融着部補強 ファイバ融着部にファイバ保護ス リーブを被せ 加熱器上で心線補 被覆が残っている 被覆ぎわが雑 b 融着接続機のクランプランプや V 溝にゴミがついてのゴいた V 溝のゴミク クランプは アルコールを含ませた綿 棒で軽く拭き取るように清掃してください ( 写真 ) V 溝は 標準添付の V 溝清掃治具のブラシの腹の部分が V 溝に当たるよう 2 に強めに清掃します アルコールを含ませた綿棒清掃する場合は キュッキュッ と音がするくらいに押し当てて左右に動かし清掃してください ( 写真 2 ) c 上記 abを行っても軸ずれが起こってしまう場合は ファイバの清掃が不十分だったことが考えられます ミファイバ表面のゴミ 強を行います 心線移動時にファイバを曲げたり捻ったりしないように注意してください 破断の原因になります ファイバ保護スリーブは接続中心にセットしてください 加熱器へのセットは ファイバが曲がらないように軽く引っ張りながらセットしてください 単心ファイバの場合 捻れ防 接続点中心にセット 2クランプを止のため ファイバの被覆上閉じる 3 軽く引っ張るにマーキングしておき マーキングの位置をそのままに加熱器に乗せます 刃の回転位置が一巡した場合や FC-8R シリーズで切断不良が生じる場合は 切断刃の交換が必要です 刃交換サービスをご利用ください (p.23 参照 )

46 47 光ネットワーク配線部材仕様書の見方光ネットワーク配線部材仕様書の見方 最も適した部材を選択できるよう 仕様書に記載の細かな規定について知っておきましょう 光ファイバについての規定 ケーブル部分についての規定 光コネクタについての規定 コア径 伝送帯域 最大許容張力 マルチモード光ファイバに適用されるパラ メータ コア領域の外周を最もよく近似 する円の直径を表します 現在ではコア 径 50μm のファイバが一般的になって います モードフィールド径 (M F D) 光ファイバの構造 シングルモード光ファイバに適用されるパラメータ 伝搬モードの電界 分布の広がり ( 光の通り道 ) の直径を表します 光は通常はコア領域を通りますが シングルモード光ファイバの場合 光はクラッド領域にも漏れ出すため コア径ではなく MFD で規定します そのため MFD はコア径よりも若干大きくなります この値が小さいほど接続アライメントの精度が要求されます また 接続するファイバどうしの MFD の差が大きいほど 接続損失が大きくなります クラッド径クラッド表面を最もよく近似する円の直径 接続するファイバどうしのクラッド径の差が大きいほど 接続損失が大きくなります コア クラッド マルチモード光ファイバに適用されるパラメータ ベースバンド伝達関数の大きさが ある定められた値 (6dB) に減少する周波数を表します つまり どの周波数まで信号を歪みなく伝送できるか表した値です この値が大きいほど 高周波数での伝送が可能になり 大容量伝送ができます 零分散波長シングルモード光ファイバに適用されるパラメータ 波長分散が零になる波長を表します 波長分散の絶対値が大きい波長で伝送すると分散が大きくなり 光のパルスの歪みが大きくなります 零分散波長を 30nm 付近に設計した光ファイバが汎用 SM 550nm 付近にした光ファイバが分散シフト光ファイバ (DSF) です 零分散スロープ シングルモード光ファイバに適用されるパラメータ 零分散波長における分散の傾きを表します 零分散スロープが大きいと 一般的に各波長における分散の絶対値も大きくなります 光ケーブルを敷設する際に加えてよい最大の張力 敷設後も常時この張力がかかってもよいというものではないので注意が必要です 最小許容曲げ半径光ケーブルの曲げられる最小の半径 敷設中と敷設後で 最小曲げ半径は異なります 一般的に最小許容曲げ半径は 敷設中の場合で光ケーブル外径の 20 倍 敷設後は 0 倍となります 使用温度範囲光ケーブルを敷設してよい温度環境 一般的に屋外使用であれば- 20 + 60 屋内仕様であれば- 0 + 40 とされます P P3 接続ロス光ファイバどうしを接続したとき 一方の光ファイバから他方の光ファイバに光が入るときに生じる光損失で 次の式で表されます α = 0log(P2 / P)[dB] P: 接続箇所直前の光パワー P2: 接続箇所直後の光のパワー この値が大きいほど光パワーの減少が大きくなるため 伝送距離が短くなります P2 ケーブルカットオフ波長シングルモード光ファイバに適用されるパラメータ この値よりも小さな波長で使用するとシングルモードになりません 屈折率分布やコアの寸法など 光ファイバの構造で決められます スクリーニングレベル スクリーニングとは ガラスの欠陥などを除去し構造信頼性を高めるため 光ファイバ全長にわたり一定の伸び歪みを与え低強度部分を前もって破断させる手法です スクリーニングレベルは この伸び歪みの値を表します この値が大きいほど 信頼性の高い光ファイバであるといえます 反射減衰量光コネクタへの入射光パワーと 接続面で反射される光のパワーとの比をデシベル表示で表した値で 次の式で表されます α = 0log(P3 / P)[dB] P: 接続箇所直前の光パワー P3: 接続箇所で反射される光のパワー この値が大きいほど反射される光パワーが小さくなるため ノイズが小さくなります フェルールの研磨方法コネクタは フェルールの研磨方法により接続特性が異なります 伝送損失 光ファイバを光が伝搬するとき 2 点間の光パワーの減少を示す値で 次の式で表されます α = (0 / L)log(P2 / P) L: ケーブル長 P: 入射光のパワー P2: 出射光のパワー この値が大きいほど 光パワーの減少が大きくなるため伝送距離が短く なります 印の仕様は 当カタログに掲載していませんので 詳しくはお問い合わせください ただし ご購入時の仕様書には記載されています

48 49 光ケーブルの選定と敷設の注意点 光ケーブルの選定と敷設の注意点 用途や敷設環境に適した光ケーブルを選び 確実な作業を行うため 注意点を確認しておきましょう 光ケーブル基本構造の選定 ( 推奨構造 ) ロングホール FTTH LAN 地下幹線架空幹線引き込み縦系配線 テープスロット型ケーブル ( 一方向撚 ) SZ 撚テープスロット型ケーブル 注意点 鉄道沿線等の振動が大きく心線移動が懸念される場所にテープスロット型ケーブル ( 一方向撚 ) を用いる場合には 心線固定処置 を実施します SZ 撚テープスロット型ケーブル 注意点 ドロップケーブルは 加入 たるみ付き少心架空ケーブル ドロップケーブル 注意点 たるみ付き少心架空ケー 者用途に限定した簡易なブルは 径間渡し用として構造としており スロットの使用が適しています 型ケーブルと比べて強度が不足するため 幹線での使用には適しません 心線固定処置 : 接着剤などによりテープ心線と溝付きスペーサを一体化する処置 地下幹線における敷設方法例 ロープで固定 ケーブル ロープ 波形可とう管 ケーブルドラムジャッキ ベルマウス 管路 光ケーブルの先端にプーリングアイ等の引っ張り端末を取り付けます 敷設時は 光ケーブルに捻回が発生しないように 上右の図に示したような撚り返し金物などを使用します ケーブルドラムは 円滑な曲がり方でドラムから繰り出されるように 管路と鉛直な位置になるように 上左の図のように据付けます ケーブル繰り出し時によじれやキンクが生じないように注意します また波形可とう管 ベルマウスを使用してケーブルを保護します SZ 撚テープスロット型ケーブル ディストリビューションケーブル 層撚型ケーブル 注意点 心数が多い場合はSZ 撚 少ない場合はディストリビューション型が適しています ケーブル引張端 プーリングアイケーブル撚り返し金物 横系配線 ディストリビューションケーブル インドアケーブル コード 延長ロープ ケーブルの延線において長尺敷設する場合は ケーブル外被ではなくテンションメンバを引っ張るようにし 過張力にならないようにケーブルに加わる張力を監視しながら行います 過張力になるとプーリングアイの抜け ケーブル偏平が起こる危険性があります なお 許容張力については ケーブルの種類に応じて個別の仕様書で規定しています 詳細は仕様書を参照ください 鉄道沿線等の振動が大きく心線移動が懸念される場所では テ-プスロット型ケーブル ( 一方向撚 ) に心線固定処置を施して用いるか SZ 撚テープスロット型ケーブルを用います 架空幹線における敷設方法例 組合せ 摩擦係数 交角 ( θ ) 支持物 ケーブルと管路 PE 可とう管ケ ブル保護用可とう管 0.5 6 0 6 7 20 2 25 26 30 3 34 35 38 39 42 ガイドロープ ジャッキ 敷設時は 光ケーブルに捻回が発生しないように 撚り返し金物 捻回防止器などを使用します ハンガーローラを用いる場合 構造上捻回が発生しやすく 特に影響の出やすい長尺敷設においては十分な注意が必要です ケーブルドラムの据付位置は 上図のように光ケーブルに極端な曲げが加わらないように 電柱から 2H(H は金車取付高さ ) 以上とします 敷設時のしごきによるケーブル偏平を防止するため カーブ用金車として曲率半径 300mm の 連金車が適しています 引き込みにおける敷設方法例 張力増加率 ( K ).0.5.20.25.30.35.40.45 2m ケーブル 2 号金車カーブ用金車 * 電柱に金車つり金具などを使用して堅固に取りつける ケーブルドラム 2H 2m 2 号金車 敷設においては ケーブルに加わる張力 曲げ径等を監視し 許容値を超えないように注意します ドロップケーブルを加入者宅に引き込む場合は 支持線の引き留め処置を行う必要があります ドロップケーブルの支持線固定作業時 本体部を小さく曲げてファイバを折らないように注意してください 敷設張力の計算方法例 張力計算において使用する計算式の例を以下に示します ( ) 直線部 T=0 f W L T : 直線部の張力 (N) 0: 重力加速度 (m/s2) f : 摩擦係数 W : ケーブル質量 (kg/m) L : 直線部の長さ (m) A 点 ケーブル敷設方向 L B 点 ( 2 ) 屈曲部 張力計算に使用する張力増加率 ( 地下管路の一例 ) T2=T K T 吊線 ケーブルの延線において長尺敷設する場合は ケーブル外被ではなくテンションメンバを引っ張るようにし 過張力にならないようにケーブルに加わる張力を監視しながら行います 過張力になるとプーリングアイの抜け ケーブル偏平が起こる危険性があります なお 許容張力については ケーブルの種類に応じて個別の仕様書で規定しています 詳細は仕様書を参照ください やむを得ない事情により テープスロット型ケーブル ( 一方向撚 ) を用いる場合には 敷設後の振動による心線移動を防止するために 必ず心線固定処置を実施します SSD ケーブルは 風による振動低減のため 約 0m ごとに 回の頻度で捻回処置を実施してください T : 屈曲部直前の張力 (N) T2 : 屈曲部直後の張力 (N) K : 張力増加率 f : 摩擦係数 θ : 交角 T2 θ ( 3 ) 曲線部 T A 点 L 敷設方向 θ H T2=( T + T ) K T : 屈曲部直前の張力 (N) T2 : 屈曲部直後の張力 (N) T :0fWL K : 張力増加率 f : 摩擦係数 θ : 交角 T2 B 点

50 5 よくある質問 よくある質問 Q 光ケーブルは どれくらい曲げられますか? A 一般的に ケーブル外径の 0 倍か または収納している光ファイバの最小曲げ半径か いずれか大きい数値がケーブルの許容曲げ半径となります 光ファイバの許容曲げ半径は通常の 30mm ですので ケーブル外径がいくら細くても 30mm 以下に曲げることはできません なお 住友電工は 許容曲げ半径 5mm の MM ファイバ PureEther-Access と SM ファイバ PureAccess-PB 7.5mm の SM ファイバ PureAccess-A2 を開発 光ケーブルの曲げ半径に革新をもたらしています Q2 マルチモード光ファイバのコア径 50 μ m と 62.5 μ m 仕様の違いは何ですか? A2 コア径 62.5μ m 仕様は米国で広く用いられ 50μ m 仕様は国内で一般的な仕様です 62.5μ m と 50μ m では使用する伝送機器が異なりますが 62.5μ m 仕様はコア径が大きいので伝送機器との結合が容易になり 機器の価格が安価になります 50μ m 仕様は機器の価格は相対的に高くなりますが 光ファイバの帯域が広帯域になるメリットがあります 近年では広帯域光ファイバを使用したギガビットイーサ 0 ギガビットイーサの普及によってコア径 50μ m の仕様が主流になりつつあります Q3 防湿 防水機能をもつ光ケーブルには どのようなものがありますか? A3 主に LAP シース型と WB 型があります LAP シース型は シース内面にアルミニウムテープを溶着し 防湿 防水機能をもたせていますが シース損傷などによる浸水時には ケーブル内を走水することがあります 一方 WB 型はケーブル心に吸水テープを巻き 防湿 防水機能をもたせているため 浸水時に吸水材が膨張し 走水を防止できます Q4 モードフィールド径の異なる SM ファイバを接続したときに 接続損失が大きくなってしまいました どうすればいいですか? A4 LAP シース型 品番に LAP 記号が入っています 例 : 層撚型ケーブル [8NHGI(PE-AG) L LAP FR] 光ファイバの接続損失の測定には OTDR 法が広く使用されていますが モードフィールド径の異なるファイバの接続損失を測定した際には 真の接続損失と異なる 見かけ上 の接続損失が測定されます OTDR 法では 光ファイバに入射した光の後方散乱光を受光することで測定を行います 後方散乱光の発生する割合を後方散乱係数と呼びますが モードフィールド径の異なるファイバでは この後方散乱係数が異なります パルス入射側ファイバの後方散乱係数より 出射側ファイバの後方散乱係数が小さい場合 出射側ファイバから戻ってくる光のレベルが低下して見かけ上の接続損失が大きく測定されます ( 図 ) 反対からパルス入射した場合は 真の接続損失よりも見かけ上小さく測定されます ( 図 2) しかし 両側から OTDR を測定し その値の和をとって 2 で割ることにより 見かけ上の損失はキャンセルされ 真の接続損失を求めることができます ( 図 3) 同じ SM ファイバどうし ( モードフィールド径 9.2μ m) を接続した場合でも モードフィールド径は ± 0.4μ m の仕様公差内で異なっていますので 正確な接続損失を知りたい場合には 両側からの測定が必要になります 見かけ上の接続損失 ( 片側 OTDR 法による ) 真の接続損失 ( 両端 OTDR 法による ) モードフィールド径が小さい方のモードフィールド径が大きい方の片側測定の値の和をとり 図 図 2 図 3 ファイバをパルス入射側とした場合ファイバをパルス入射側とした場合 2で割る 接続損失 (=α+ α) 見かけ上 大きく測定される 光レベルα 2 : モードフィールド径が相対的に小さいファイバ 2: モードフィールド径が相対的に大きいファイバ α: 見かけ上の接続損失の増減分受α: 真の接続損失 受光レベルα 接続損失 (=α- α) 見かけ上 小さく測定され この場合では損失がない 2( 増幅されている ) ようにみえる α WB 型 品番に WB 記号が入っています α 例 :SZ 撚テープスロット型ケーブル [00SM(PAPB) SZ4R WB E] 受光レベル真の接続損失 (α+ α)+(α- α) ( = 2 ) α 2 Q5 光コネクタの接続損失は どのような方法で測定すればよいですか? A5 シングルモードの場合図 のように 測定系を構成します (JIS C 596 に準拠した方法 ) 被測定コネクタにパワーメータを直接つなげられない場合 ( パネル等にアダプタが搭載されている場合等 ) 図 2のようにマルチモードファイバのパッチコードを受け側に使用します マルチモードの場合定常励振モードで測定するために 図 3 のように励振器 を測定系に導入します 測定するファイバと同種の長尺ダミーファイバ および GSGG 型励振器 ( 従来より通信事業者等が使用 ) LED を使用する場合 図 4のように.5dB モードスクランブラを作成して 図 3の励振器の代替とします (JIS C 596による方法 ) 図 図 2 図 3 図 4 LED LED 基準コネクタ 被測定コネクタ 2~5m ベンディング.5dB モードスクランブラ = 励振器 基準コネクタパワーメータ測定値 :P(d B m) 被測定コネクタ 励振器 励振器 マルチモードパッチコード 基準コネクタ 被測定コネクタ パワーメータ測定値 :P 2(d B m) 接続損失 ( d B )= P - P 2 パワーメータ パネル前面 マルチモードパッチコード パワーメータ測定値 :P(d B m) * 接続損失の計算方法は同上 パワーメータ パワーメータ測定値 :P 2(d B m) 接続損失 ( d B )= P - P 2 基準コネクタパワーメータ測定値 :P(d B m) パワーメータ測定値 :P 2(d B m) P-P2=.5dB となるように作成する

光インフラ工事のプロフェッショナルを養成 光ファイバ接続技術講習会 光ファイバ接続技術講習会は 日コース ~4 日間コースまで お客さまのスケジュールに合わせて選択可能 名様よりお申し込みいただけます コース別内容のごあんない 受講日数コース名称開催場所 / 最少催行人数開催時期 / 日程証書発行 4 日 (S) 総合光接続技術コース 日 2 日 3 日 (A) 光ファイバ融着接続コース (B) 光伝送路測定 光コネクタ組立コース (C) 光クロージャ組立コース (D)2 日間コース (E)3 日間コース *A+B または A+C のどちらかを選択 (S) 総合光接続技術コース (4 日間 ) のカリキュラム 内 容 講習形態 基礎知識光ファイバ融着接続光伝送路測定光コネクタ組立光クロージャ組立 光ファイバ基礎知識光通信の特長融着接続技術融着接続作業伝送損失測定 OTDR 測定光コネクタ技術光コネクタ組立メカニカルスプライス技術光ケーブル敷設概要光クロージャ技術 座学座学 + 実習座学座学 + 実習座学 光クロージャ組立 FTTH 施工 FTTH 施工技術 座学 + 実習 横浜会場 /3 名様以上大阪会場 /3 名様以上出張講習 /5 名様以上 各会場とも上記に準じる 使用工具 開催日は WEB 参照 ご希望日 S コース 日目 S コース 2 日目 S コース 3 日目 S コース日程内 S コース ~3 日目 修了証書 受講証明書 修了証書 3 日間コース 4 日間コースを受講終了された方には 修了証書 を発行いたします 当社 接続講習会受講者 (2 日間コース以上 ) は inip 認定取得時の一部講習が 免除になります 独立行政法人雇用 能力開発機構の キャリア形成促進助成金 制度の対象です 会場のごあんない 横浜会場大阪会場出張講習 JR 東海道線 横須賀線 根岸線 大船 駅 ( 西口 ) よりバスで約 0 分 inip(information Network Installation Professional): お客様の立場でブロードバンド環境の構築ができる技術者を認定する制度 ( 公式サイト :http://www.b2every.org/) 地下鉄御堂筋線 京阪電車 淀屋橋 駅 (4 0 番出口 ) より徒歩 2 分 ( 別会場になる場合があります ) 講師が お客さまのご指定会場に出向いて開催します ( 横浜のみ ) お帰りは大船駅までお送りいたします お問い合わせ先住友電工光講習会検索 住友電気工業 ( 株 ) 光機器事業部講習会担当 020-853-799 FAX.045-85-286 e-mail : sei-koshu@info.sei.co.jp http://www.optigate.jp/course/opt_index.html H-PCF コネクタ組立講習会については こちらをご覧ください URL: http://www.optigate.jp/course/hpcf_course.html TEL: 045-825-645 52 53