実証概要 大小離島から構成される沖縄県八重山郡竹富町は豊かな自然に 魅かれた移住希望者が多数集まる地域特性がある反面 生活課題 や就業課題に起因した移住者の低定着率や観光に次ぐ雇用創造等 の課題を抱えている 本事業では 以下の3つの実証を行うことによって 地域課題の解決 および大都市圏からの人の移動

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テレワーク制度等 とは〇 度テレワーク人口実態調査 において 勤務先にテレワーク制度等があると雇用者が回答した選択枝 1 社員全員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 2 一部の社員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 3 制度はないが会社や上司などがテレワーク等をす

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4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

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2020 年に向けた社会全体の ICT 化推進に関する懇談会 の開催について 1 平成 26 年より 総務大臣の懇談会として 2020 年に向けた社会全体の ICT 化推進に関する懇談会 を開催 アクションプランに基づき 2020 年以降のレガシーを視野に入れつつ ICT 化に向けた施策を進めてきた

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

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地域再生計画 1 地域再生計画の名称 DMO による広域観光連携 2 地域再生計画の作成主体の名称 石巻市 東松島市 3 地域再生計画の区域 石巻市及び東松島市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 圏域の現状 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から5 年が経過した これまで 復興

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構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

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(2) 第 3 段階ハローワーク徳島 ( 徳島市出来島本町 1 丁目 5 番地 ) 所管区域は 徳島市 名東郡 名西郡 4 具体的な業務内容 (1) 第 1 段階 駅のハローワーク で 国が直接実施しているサービスを 県の権限で実施する 具体的には 職業相談 職業紹介等の業務を 県の職員が執行できる

平成 31 年度 (4 年目 ) 平成 32 年度 (5 年目 ) KPI 増加分の 累計 100,000 人 112,000 人 52,200 人 4,500 千人 4,700 千人 1,250 千人 1,928 億円 1,997 億円 601 億円 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体

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0308 成果発表会用資料(リチャージ)

働で市の魅力を発信 定住促進に取組む いい那珂暮らし応援団 を設立し シティプロモーション推進事業 いい那珂暮らし促進事業 を一体的に実施することにより 本市の交流人口 定住人口増を目指すものである 併せて 本市への定住を促進するため 当該事業や関連事業により 市の魅力向上 いい那珂暮らし応援団活動

目次 1. 調査概要等 p3 (1) 調査の目的 調査の体制 p3 (2) 用語の定義 p4 (3) 平成 29 年度調査の概要 p5 (4) 今年度調査の特徴 p6 2. 調査結果 テレワークの普及度合いと実施実態 p7 3. 調査結果 テレワーク制度等の内容 運用方法等 p19 4. 調査結果

1 環境 教育 文化 医療 福祉 子育て支援 まちづくり等の地域の社会的な課題に 地域住民や地域組織が主体的に参画したり NPO 等を組織して その解決に向けて取り組むものであるか 特例子会社制度を乗り越えた 地域企業グループ ( 特例 ) の中心となる事業主として 大阪府豊中市と兵庫県伊丹市で活躍

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資料9

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用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

本町は 過疎地域における人口減少や少子高齢化 核家族化の進展という構造的な課題を抱え 若年層の人口流出や世代間交流の機会が少ない現代社会現象が問題となっている また 本町は 県を代表する観光地であるが 観光入込客数は 瀬戸大橋が開通した昭和 63 年をピークに減少しており 平成 27 年には約 23

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ふるさとテレワーク推進のための地域実証事業 テレワークを活用した離島地域における移住 定住促進プロセス構築事業 株式会社サイバー創研 沖縄県八重山郡竹富町 実証概要 東京に本社を置く企業 NTTコムチェオ 社員の長期滞在によって 本社機能の一部業務をテレワークで行う実証 類型A 竹富町の豊かな自然環境に魅かれ 移住を希望する個人の移住希望者/既移住者を対象に 移住促進プロモーション により 検証に参加で きる移住者を募集し 在宅テレワーカーとしての育成研修を実施後 ICTを活用した 在宅テレワーカー として就業させる実証 類型C, D 3つの生活直結サービス機能 買物支援 防災支援 福祉支援 を提供し運営することにより 移住者と地元の双方の生活を支援する実証 実証成果 課題 類型別移動人数 成果 移住人数 類型A:1名 類型C:9名 在宅オペレーター 7名 類型 都市部の企業が社員を長期滞在させ 本社機能の一部をテレワークで行う実証 長期滞在(事業期間中 A 会社内の情報共有 コミュニケーションについて一部課題は残るものの ツール Webカメラ 移住(事業後継続) 本社システムの遠隔利用 の活用により日常業務には大きな支障無く運営できることを確認 B 移住(UIターン) 特定企業との業務委託契約 個人事業主として都市部の仕事をテレワークで受注する 自営型 のテレワーク就業スタイルの実証 C クラウドソーシング利用 育成研修実施後 9名がテレワーク業務に従事 7名は在宅オペレータとして実務につき 在宅 D 雇用 オペレータとしての就業が難しい2名はインターネット調査業務を実施 受講生は事業終了後も 総計 テレワークによる就業を継続 農業/観光業がほとんどの竹富町においては 子育てをしながら の就業が難しかった子育て中の女性層を中心に 新たな就業機会の創出として特に有効な取組みであることを確認できた 課題 離島地域ごとに通信環境が異なり テレワーク就業スタイルへの制約がある 様々な属性 移住目的 年齢層 ITリテラシー を持つ個人移住者への研修トレーニングの方法や場所に改善の余地がある テレワーク移住者の受入れの為の住居探しや 地元の理解 協力を得て移住者をサポートする仕組みの充実が必要である 移動 地方就業 人数 人数 - - 2 5 4 6 実証終了以降の取組内容 竹富町が運用主体となり 西表テレワークセンター を移住者テレワーカーが利用できるよう コワーキングスペースとして継続的に運営 管理 今回の実証事業で成果を示したNTTコムチェオの在宅オペレータという就業形態と 生活直結サービスを 竹富町および地元企業のブルー オー シャン沖縄を中心に 継続 拡充して推進 沖縄県との連携にも取り組む NTTコムチェオ サイバー創研は 次年度以降も竹富町を技術面や人材育成面で後方支援 首都圏でのイベントのバックアップを実施

実証概要 大小離島から構成される沖縄県八重山郡竹富町は豊かな自然に 魅かれた移住希望者が多数集まる地域特性がある反面 生活課題 や就業課題に起因した移住者の低定着率や観光に次ぐ雇用創造等 の課題を抱えている 本事業では 以下の3つの実証を行うことによって 地域課題の解決 および大都市圏からの人の移動を検証した. 東京本社との遜色ない業務を行う就業プロセスの実 証 [類型A] 2. 民間在宅テレワーカーの育成と就業によるIUター ン 定住定着化 [類型C, D] 移住者の募集 育成 就業機会を提供し IUター ン移住 定住促進プロセス の実現 右下図 3. 3つの生活直結サービス機能 買物支援 防災支援 福 祉支援 により 移住者と地元の双方の生活を支援 竹富町の概況 上記実証については 竹富町が次年度も継続できる仕組みであること 他地域への展開モデルに応用できること を前提とし 検証を進めた 実証で想定した IUターン移住 定住促進プロセス のイメージ

2 実証成果 課題 東京本社との遜色ない業務を行う就業プロセスの実証 東京に本社を置く NTTコムチェオ社員名が長期滞在し 本社機能の一部をテレワークで行う実証 [類型A] 就業の様子 NTTコムチェオの東京本社メンバが 長期滞在し日常業務を実施 2 民間在宅テレワーカーの育成と就業によるIUターン 定住定着化 竹富町の豊かな自然環境に憧れ 移住を希望する個人の移住希望者/既移住者を対象に 移住促進プロモーション により 検証に参加できる移住者を募集し 在宅テレワーカーとしての育 成研修を実施後 ICTを活用した 在宅テレワーカー として就業させる実証 [類型C, D] 人材育成トレーニングの様子 西表テレワークセンター 就業の様子 実際のオペレータコールを受け対応 竹富町移住プロジェクトICT人財育成講座 閉講式 2 西表島テレワークセンター

2. 実証成果 課題 類型別移動人数および移住者属性 ( 目標 6 名 実績 名 ) No. 類型所属職種 移動元 ( 勤務地 ) 移動期間 短期長期移住 勤務場所 備考 A NTT コムチェオ営業東京都港区 4 ヶ月石垣サテライトオフィス 4 代男性 2 C 個人事業主 3 C 個人事業主 4 C 個人事業主 5 C 個人事業主 在宅オペレーター ( ) ( 小浜島 ) 6 C 個人事業主東京都品川区 7 C 個人事業主東京都台東区 4 代女性 : 東京より数年前に移住 2 代女性 : 竹富町在住者 4 代女性 : 京都より数年前に移住 3 代女性 : 神奈川より数年前に移住 西表テレワークセンター, 4 代男性 : 平成 27 年 月 9 日より移住開始 西表テレワークセンター, 4 代男性 : 平成 28 年 月 6 日より移住開始 8 C 個人事業主沖縄県石垣市 4 代女性 : 埼玉より数年前に移住 9 C 個人事業主 C 個人事業主 Web 系フリーランス 千葉県千葉市 西表テレワークセンター, 5 代男性 : 平成 27 年 月 28 日より移住開始 3 代女性 : 竹富町在住者 在宅オペレーターは NTT コムチェオと業務委託契約 ( 年ごと更新 ) を締結し業務を実施する 業務は コール毎に報酬を得られる 成果報酬型 である 3

2 実証成果 課題 3 生活直結サービス機能 買物支援 防災支援 福祉支援 の実証. 買物支援 http://painushima-iju.com/ 地域において不足している 地域ニーズがある 3つの生活直結サービスの 機能を実証した また 生活コンシェルジュサービス窓口を設置し 移住者と 地元を繋げ 双方向で情報を交換することで 幅広い年齢層に対し 離島 生活の不便 不安を解消する仕組みを検証した A 買物支援 竹富町の各島々では悪天候による船舶運航停止の際の物資不足を 地域で分け合い補う文化がある 現地生活に不慣れな移住者が緊急 時にはそういった生活サイクルに無理なく入れる仕組みを実証した B 防災支援 GPS機能を搭載しているスマートフォンから避難所ナビを利用可能とし 既存の防災行政無線で対応できなかった:対応の避難所誘導を実 現し その有効性を実証した 2. 防災支援 http://painushima-iju.com/ C 福祉支援 健康管理 健康指導のみまもりタブレットを利用することにより 医療 機関不足が補えることを検証した 課題 サービス活用には地域特性に合った推進策が必要である サービスを ただ使ってくださいと言っても使われない 利用促進の説明会や 地域のファシリテーターにも参加を依頼し 実際に使ってもらうことで地域への浸透 利用拡大を図る 3. 福祉支援 おせっかいステーション 4

3. 実証終了以降の取組内容 竹富町が中心となり 自立 継続した展開を図り 今後 3 年を目標にこれらの基盤を確固たるものにする 次年度計画している主な内容 今回の実証事業の課題解決についても取り組む 平成 28 年度は 地方創生加速化交付金 を活用した事業展開 就業多様化を実現するための 実践的な ICT 養成講座 (Web デザイン プログラミングのスキル講習 資格取得支援 ) 都市部企業等から受注した就業の案内を拡充特に子育て世帯の母親層が期待するテレワーク業務の種別を拡大 テレワークセンターの拡充 整備 ( 空き家を改修し拠点の拡充 ) 地域住民との交流活性化 都市部企業からのニアショア及び業務委託ニーズ調査とテレワークジョブの受注マッチング 移住促進プロモーション活動の継続 : 東京での移住定住相談会 移住定住窓口のワンストップ化 買い物支援 防災情報配信 福祉支援 の 3 つの生活直結サービスの活性化 検証方法 竹富町テレワーク推進協議会 ( 仮称 ) を立ち上げ 事業成果を定量的に検証する 今後の事業終了時 KPI 計画値 ( 平成 28~ 平成 3 年度累計 ) 移住 PR や相談窓口経由で移住する人数 :3 人 テレワーク ICT 就業支援講座の受講者数 :6 人 就業支援した人数 :3 人 他地域への普及展開 他地域への普及展開として 沖縄県企画部地域 離島課様 総合情報政策課様 総務省沖縄総合通信事務所様と連携 協力し 本実証事業で得られた知見 ノウハウの展開を 沖縄県内の他地域から開始する 離島での実施において課題となった通信環境の整備状況等を見越して 在宅テレワーカー育成事業を拡大させる方針である 具体的には対象地域の状況に合わせて NTT コムチェオが検討し 地域と連携して展開する 5

本実証事業に関する問合せ先 竹富町役場 部署名 企画財政課 担当者名 岸本将希 電話番号 98-82-69 電子メール m-kishimoto@town.taketomi.okinawa.jp 株式会社サイバー創研 部署名 調査研究事業部門 担当者名 坂下剛誠 電話番号 3-3797-382 電子メール t.sakashita@cybersoken.com 6