1. 部位別登録数年次推移 表は 部位別に登録数の推移を示しました 2015 年の登録数は 1294 件であり 2014 年と比較して 96 件増加しました 部位別の登録数は 多い順に大腸 前立腺 胃 膀胱 肺となりました また 増加件数が多い順に 皮膚で 24 件の増加 次いで膀胱 23 件の増加

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院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

< 高知県立幡多けんみん病院 年院内がん登録 ( 詳細 )> 性 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 9~ 総計件数比率 口腔 咽頭食道胃結腸直腸肝臓胆嚢 胆管膵臓喉頭肺骨 軟部皮膚乳房子宮頸部子宮体部卵巣前立腺膀胱腎 他の尿路 女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男

1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

< E082AA82F1936F985E8F578C768C8B89CA816989FC92F994C5816A2E786C73>

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目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

          

院内がん登録集計報告

平成29年度沖縄県がん登録事業報告 背表紙印字

表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢

A 2010 年山梨県がん罹患数 ( 全体 )( 件 ) ( 上皮内がんを除く ) 罹患数 ( 全部位 ) 5,6 6 男性 :3,339 女性 :2,327 * 祖父江班モニタリング集計表から作成 * 集計による主ながんを表示

部位別 施設名 総数 がん診療連携拠点病院院内がん登録 2014 年集計 口腔咽頭 食道胃結腸直腸大腸肝臓 胆嚢胆管 膵臓喉頭肺 埼玉県立がんセンター 3, さいたま赤十字病院 1,456-2

松江市立病院 院内がん登録 2017 年 診断症例報告書

H27栃木県のがんH27.indd

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

目次 1 全部位の概要 1-1, 部位別登録数 5 1-2, 年齢階級 部位別登録数 6 1-3, 来院経路 部位別登録数 8 1-4, 患者住所 部位別登録数 9 1-5, 症例区分 部位別登録数 1 1-6, 発見経緯 部位別登録数 11 2 部位別詳細 2-1, 胃 , 大腸 14

目次 1 全部位の概要 1-1, 部位別登録数 1-2, 年齢階級 部位別登録数 6 1-3, 来院経路 部位別登録数 8 1-4, 患者住所 部位別登録数 9 1-, 症例区分 部位別登録数 1 1-6, 発見経緯 部位別登録数 11 2 部位別詳細 2-1, 胃 , 大腸 14 2-

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

< A815B B83578D E9197BF5F906697C38B40945C F92F18B9F91CC90A72E786C73>

がん登録実務について

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

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目次 全部位の概要 - 部位別登録数 - 年齢階級 部位別登録数 - 来院経路 部位別登録数 - 患者住所 部位別登録数 - 症例区分 部位別登録数 - 発見経緯 部位別登録数 部位別詳細

1. 年次推移と部位別 四国がんセンター 1-1. の年次推移 診断年 21 年 * 214 年 12 月末時点での登録件数の集計 211 年 212 年 213 年 214 年 全体男性女性 症例区分 8を除く 全体男性女性男女比 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%

和歌山県地域がん登録事業報告書

目 次 第 1 はじめに 1 収集項目と定義 (1) 収集項目 1 ア診断区分 1 イ症例区分 1 ウ治療前ステージ 2 エ術後病理学的ステージ 2 オ進展度 2 カ治療の有無 2 (2) 収集項目の定義とルール 3 ア年齢 3 イ診断日 3 ウ部位区分 4 エ症例区分 8 の取扱い 5 オ治療前ス

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

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表紙等

目 次 第 はじめに 収集項目と定義 () 収集項目 - ア診断区分イ症例区分ウ治療前ステージエ術後病理学的ステージオ進展度カ治療の有無 () 収集項目の定義とルール -5 ア年齢イ診断日ウ部位区分エ症例区分 8 の取扱いオ治療前ステージカ術後病理学的ステージキ治療に関する集計の分類定義 第 集計結

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

記入方法

福井県がん登録は 届出漏れの少ない精度の高いがん登録を目標としてきた 平成 19 年の自主的届出登録率は 88.1% と 依然高い率を維持している また 死亡票のみで登録されたものの割合 (DCO) も 2.6% であり ここ数年間 5% を切る高い届出精度となっている 顕微鏡学的診断実施率は 84

腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 9 月 ) 最終版 H28 年 9 月 H29 年 9 月 H29 年度累 H28 年 9 月 H29 年 9 月 H29 年度累 H28 年 9 月 H98 年 9 月 H29 年度累

目次 1 部位別登録件数 2 部位別 性別登録件数( 上位 10 部位 ) 3 部位別 年齢階層別登録件数( 上位 10 部位 ) 4 部位別 組織型別登録件数 5 部位別診断時ステージ分布( 主要 5 部位 ) 6 部位別 治療行為別登録件数( 上位 10 部位 行為別件数上位 5 項目 ) 7

愛媛大学医学部附属病院 医療機関名 愛媛大学医学部附属病院 施設基本情報 所在地 愛媛大学医学部附属病院 病床数 628 床 ( 一般 :588 床 [ 含 ICU:22 床 PHCU:16 床 ] 精神 :40 床 ) がん診療連携拠点病院指定日 データ収集期間

<4D F736F F F696E74202D E082C182C A682E682A E082AA82F1936F985E817C93AAE8F AA82F1945D8EEEE18

各医療機関が専門とするがんに対する診療機能 1. 肺がん 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 当該疾患を専門としている 開胸 胸腔鏡下 定位 小線源治療 1 呼吸器内科 8 2 呼吸器外科 3 3 腫瘍内科 放射線治療科 1 グループ指定を受ける施設との連携 昨年

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

挽設å�ºæœ¬æ…–倱2015年診挭çfl¨.xlsx

腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 8 月 ) 最終版 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H98 年 8 月 H29 年度累

目次 Ⅰ 高知県地域がん登録事業の概要 歴史 方法... 1 (1) 情報収集方法... 1 (2) 登録対象... 1 (3) 登録 集計 解析 二次保健医療圏別および医療機関別の年別届出数... 2 Ⅱ 結 果 登録精度指標... 4 (1

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

山形県立中央病院 院内がん登録2008

平成 26 年 2 月 13 日 平成 25 年度第 2 回小児がん部会提供資料 大阪府における 小児がんの実態と受療動向について 大阪府小児がん連携ワーキンググループ大阪府立成人病センターがん予防情報センター

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補遺 4 医療機関と患者会 患者支援団体での調査結果の比較 問 1 がんと診断されたのはいつですか ( 年代別 ) 診断年齢 医療機関患者会実数 (%) 実数 (%) 1.20 代 81 (1.1%) 29 (4.8%) 2.30 代 334 (4.6%) 101 (16.8%) 3.40 代 98

IARC/IACRにおける多重がんの判定規則改訂版のお知らせ


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今日の内容 1. がん対策 ( 山梨県がん対策推進条例及び山梨県がん対策推進計画 ) 2. がんデータ ( 死亡者数 罹患率など ) 3. がん検診

はじめに 高知県では がんが昭和 59 年から死亡原因の第 1 位となっており 高齢化の進行により今後も増加していくと推測されます このため県では 平成 19 年 3 月に 高知県がん対策推進条例 を制定するとともに 平成 25 年 3 月には 第 2 期高知県がん対策推進計画 を策定し がん対策に

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院内がん登録による生存率集計 国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策情報センターがん登録センター

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

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小児がん中央機関からの報告 1 情報提供 ( 院内がん登録 ) 国立がん研究センターがん対策情報センター センター長若尾文彦 1

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全国がん罹患モニタリング集計 (MCIJ) 2014 年罹患数 率報告 国立がん研究センターがん対策情報センター MCIJ2014 報告 1

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< 解説 > 年がん診療連携拠点病院等院内がん登録 3 年生存率初集 概要多くのがんでは 5 年後の生存状況が一つの治癒の目安としてこれまで用いられてきたため これまで国立がん研究センターでは診断から 5 年後の生存率を報告してきました 平成 30 年 3 月に閣議決定された第 3 が

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(2) 傷病分類別ア入院患者入院患者を傷病分類別にみると 多い順に Ⅴ 精神及び行動の障害 千人 Ⅸ 循環器系の疾患 千人 Ⅱ 新生物 千人となっている 病院では Ⅴ 精神及び行動の障害 千人 Ⅸ 循環器系の疾患 千人 Ⅱ 新生物 147.

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【登録総数】

肝 肝内胆管 771 人 (3.3%) 卵巣 727 人 (3.1%) 悪性リンパ腫 683 人 (2.9%) その他 4,316 人 (18.8%) の順であった 平成 23 年のり患割合と比較すると 男では結腸 直腸 膀胱 食道の割合が 女では胃 子宮 肺 直腸の割合が増加し 男の胃 前立腺 肺

がん診療連携拠点病院院内がん登録 2011 年 3 年生存率集計の公表について 国立がん研究センターでは がん対策情報センター がん登録センターを中心に これまで全国がん登録及び院内がん登録の標準化や体制整備に努めて参りました 院内がん登録は 2007 年診断例から全国のがん診療連携拠点病院のデータ

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<4D F736F F D2091E58DE3957B82C982A882AF82E982AA82F1936F985E91E F CE936395B68FCD8F4390B38DCF979A97F082A082E8816A2E646F63>

70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法

平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 -

スライド 1

院内がん登録とは?

3 成人保健

山梨県地域がん登録の状況

1 対象 1( 重複回答あり 大腸がん検診全国集計成績 件数 1. 地域検診 職域検診 無回答 3 合計 518

<303491E592B BC92B08AE02E786C73>

2. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : 診療を実施していないがん ( 診療科ま 医師数 専門として 1 整形外科 2 2 状 績 なし例 : 脊髄腫瘍脊髄腫瘍 治療の実施状況 (: 実施可 /: 実施不可 ) / 昨年の実績 ( あり / なし ) 化学療法体外定位照射 IMRT 小線源治療 あり

日本の方が多い 表 2 は日本の癌罹患数の多い順の第 7 位までの部位とそれに対応する米国の数値と日 米比を示す 赤字と青字の意味は表 1 と同じである 表 2: 部位別の癌罹患数 : 日 米比較日 / 米 0.43 部位 罹患数 ( 日 ) (2002)( 人 ) 罹患数 ( 米 ) 罹患数比日本

2 院内がん登録による生存率集計 3 年生存率の公表の意義 国民が 科学的根拠に基づく情報を迅速に提供するため 5 年生存率より早い段階での生存率についての情報提供 2 カ年データでの 5 年生存率の公表の意義 生存率は 症例数が少ない場合は偏りが生じる 本集計では 集計対象数を確保するため 200

アプローチ 第50号

腹腔鏡補助下膀胱全摘除術の説明と同意 (2) 回腸導管小腸 ( 回腸 ) の一部を 導管として使う方法です 腸の蠕動運動を利用して尿を体外へ出します 尿はストーマから流れているため パウチという尿を溜める装具を皮膚に張りつけておく必要があります 手術手技が比較的簡単であることと合併症が少

各報告 目 次 1 スタッフ 業務体制 31 2 業務内容 31 3 業務実績 32 (1) 平成 2 年度活動状況総括 32 (2) 平成 2 年度受診者統計 1 検査件数の推移 2 月別検査件数 3 3 検査目的別集計 3 紹介元医療機関別件数 3 病名別件数 3 施設 教育研修 3 今後の展望

Transcription:

岡崎市民病院院内がん登録集計 (2015 年 ) 登録 集計の対象 以下をすべて満たす症例について登録 集計しています 12015 年 1 月 1 日 ~2015 年 12 月 31 日の 1 年間に当院で診断された症例 または 他施設ですでに診断されて当院に初診した症例 2 全ての悪性新生物 ( 上皮内がんを含む ) 及び 脳の良性および良悪不詳の新生物の症例 3 原発部位 1 腫瘍につき 1 登録であり 複数部位の場合は それぞれの腫瘍について登録 登録の定義 院内がん登録は 登録ルールである がん診療連携拠点病院院内がん登録標準登録様式登録項目とその定義 (2006 年度版修正版 ) に基づき登録しています 院内がん登録全登録数の推移 全登録数の推移 院内がん登録全登録数 ( 括弧内は対前年差 ) 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 1150 1161 (+11) 1204 (+43) 1305 (+101) 院内がん登録集計用登録数集計目次 1. 部位別登録数年次推移 2. 2015 年登録数上位 10 部位 ( 全体 男女別 ) 3. 年齢階層別登録数年次推移 4. 来院経路 別登録数年次推移 5. 症例区分 別登録数年次推移 6. 2015 年初回治療内容 7. 2015 年初回治療内容 (5 大がん詳細 ) 集計用登録数とは 全登録数から診断も治療もされていない症例を除いた登録数です

1. 部位別登録数年次推移 表は 部位別に登録数の推移を示しました 2015 年の登録数は 1294 件であり 2014 年と比較して 96 件増加しました 部位別の登録数は 多い順に大腸 前立腺 胃 膀胱 肺となりました また 増加件数が多い順に 皮膚で 24 件の増加 次いで膀胱 23 件の増加 大腸 20 件の増加でした 消化器系 呼吸器系および胸腔内臓器 生殖器系 泌尿器系 造血器系 部位区分 口唇 口腔および咽頭 34 27 29 23 16 7 食道 20 19 10 15 13 2 胃 158 157 129 136 90 46 結腸 120 127 116 141 74 67 直腸 (RS,Ra,Rb) 48 50 55 50 34 16 肝 肝内胆管 36 37 40 40 26 14 胆嚢 肝外胆管 胆道 36 36 24 29 15 14 膵 36 33 42 42 30 12 その他の消化管 8 7 8 6 2 4 鼻腔及び中耳 副鼻腔 喉頭 9 12 13 8 6 2 気管 気管支および肺 81 78 92 75 55 20 その他の呼吸器系および胸腔内臓器 4 3 1 2 1 1 皮膚 46 40 33 57 28 29 軟部組織 4 4 7 2 1 1 乳房 39 47 48 64 64 前立腺 131 143 173 174 174 該当なし 脳 中枢神経系は 良性や良悪不詳の腫瘍を含みます 精巣 5 8 7 該当なし その他の男性性器 1 1 3 3 該当なし 子宮頸部 49 48 46 37 該当なし 37 子宮体部 36 35 27 18 該当なし 18 卵巣 7 14 12 24 該当なし 24 その他の女性性器 1 3 7 2 該当なし 2 腎 32 28 19 33 27 6 膀胱 62 74 73 96 81 15 その他の泌尿器 12 17 16 24 19 5 脳 中枢神経系 35 32 39 46 23 23 甲状腺 29 24 30 25 6 19 悪性リンパ腫 34 38 44 38 18 20 白血病 14 12 19 27 11 16 その他のリンパ組織 造血組織 17 19 26 46 26 20 原発不明 10 13 11 6 5 総計 2012 集計 2013 集計 2014 集計 2015 集計 男性 2015 性別 女性 1152 1184 1198 1294 785 509 2015 年部位別登録数 口唇, 口腔, 咽頭食道 16 7 13 2 胃結腸 90 74 直腸 (RS,Ra,Rb) 34 16 肝, 肝内胆管胆嚢, 肝外胆管, 胆道 26 14 15 14 膵 30 12 その他消化管 2 4 鼻腔, 中耳, 副鼻腔, 喉頭 6 2 気管, 気管支および肺 55 20 その他呼吸器系胸腔内臓器 1 1 皮膚 28 29 軟部組織 1 1 乳房 64 前立腺 精巣 その他男性性器 3 子宮頸部 37 子宮体部 18 卵巣 24 その他女性性器 2 腎膀胱その他泌尿器 27 6 81 19 5 脳 中枢神経系甲状腺 23 6 19 23 悪性リンパ腫白血病 18 20 11 16 その他リンパ組織 造血組織原発不明 26 6 5 20 174 15 46 67 ( 単位 : 件 ) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 男性 女性

2. 2015 年登録数上位 10 部位 ( 全体 男女別 ) 登録数が多い順に上位 10 部位の件数と全体に占める割合を 全体 男女別で示しました < 全体 > < 男性 > < 女性 > 2015 年順位部位名件数 (%) 2014 年順位 2015 年順位部位名件数 (%) 2014 年順位 2015 年順位部位名件数 (%) 2014 年順位 1 大腸 191 14.8% 2 1 前立腺 174 22.2% 1 1 大腸 83 16.3% 1 2 前立腺 174 13.4% 1 2 大腸 108 13.8% 3 2 乳房 64 12.6% 2 3 胃 136 10.5% 3 3 胃 90 11.5% 2 3 胃 46 9.0% 4 4 膀胱 96 7.4% 5 4 膀胱 81 10.3% 5 4 子宮頸部 37 7.3% 3 5 気管 気管支および肺 75 5.8% 4 5 気管 気管支および肺 55 7.0% 4 5 皮膚 29 5.7% 9 6 乳房 64 4.9% 6 6 膵 30 3.8% 6 6 卵巣 24 4.7% 7 皮膚 57 4.4% 7 皮膚 28 3.6% 9 7 脳 中枢神経系 23 4.5% 7 8 脳 中枢神経系 46 3.6% 8 腎 27 3.4% 8 気管 気管支および肺 20 3.9% 9 8 その他のリンパ組織 造血組織 46 3.6% 9 肝 肝内胆管 26 3.3% 7 8 悪性リンパ腫 20 3.9% 6 10 膵 42 3.2% 8 9 その他のリンパ組織 造血組織 26 3.3% 8 その他のリンパ組織 造血組織 20 3.9%

3. 年齢階層別登録数年次推移 図は 診断時の年齢を 階層別で区分し年次推移を示しました 2015 年は 年齢階層別にみると多い順に70-79 歳の430 件 次いで60-69 歳の325 件とつづきます 前年から最も増加した年齢階層は70-79 歳で71 件の増加であり 最も減少した年齢階層は40 歳代で13 件の減少でした 2015 年の平均診断時年齢は69.3 歳 男女別にみると男性で70.6 歳 女性 67.2 歳でした ( 単位 : 件 括弧内は対前年差 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2012 年 (1152 件 ) 8 40 65 139 314 333 220 33 2013 年 15 40 71 (1184 件 ) (+7) (+0)(+6) 126(-13) 283(-31) 358(+25) 246(+26) 45(+12) 2014 年 17 36 75 (1198 件 ) (+2)(-4) (+4) 122(-4) 331(+48) 359(+1) 235(-11) 23(-22) 2015 年 (1294 件 ) 30-39 33(-3) 40-49 50-59 62(-13) 115(-7) 60-69 325(-6) 70-79 430(+71) 80-89 260(+25) 90-44(+21) 0-29 25(+8) ~29 才 30~39 才 40~49 才 50~59 才 60~69 才 70~79 才 80~89 才 90 才 ~ 0-29 才 30-39 才 40-49 才 50-59 才 60-69 才 70-79 才 80-89 才 90 才 - 総計平均診断時年齢 2015 男 ( 件 ) 8 13 23 63 202 303 155 18 785 70.6 2015 女 ( 件 ) 17 20 39 52 123 127 105 26 509 67.2

4. 来院経路 別登録数年次推移 来院経路 は 診断 治療のため 患者さんがどのような経路によって当院を受診したのかを示しています 図は 来院経路 の区分別の年次推移です 凡例 自主 : 症状がある等で自主的に当院を受診した症例 紹介 : 他院からの紹介状をもった患者が受診した症例 当該施設にて他疾患の中 : がんや慢性疾患の通院時に偶然発見された症例 その他 : 上記以外や 救急搬送され発見された症例 2015 年は登録件数が多い順に 紹介 自覚症状等で受診された 自主 であり 分布は前年と大きく変化はありません 前年から増加した区分は多い順に 紹介 で47 件の増加 次いで 当該施設にて他疾患の中 24 件の増加 自主 19 件の増加となりました ( 単位 : 件 括弧内は対前年差 ) 2012 年 (1152 件 ) 257 683 165 46 1 2013 年 (1184 件 ) 197(-60) 729(+46) 194(+29) 1 63(+17) 2014 年 (1198 件 ) 206(+9) 735(+6) 200(+6) 57(-6) 2015 年 (1294 件 ) 自主 225(+19) 紹介 782(+47) 他疾患の中 224(+24) その他 55(-2) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 自主紹介当該施設にて他疾患の中その他不明

5. 症例区分 別登録数年次推移 症例区分 は 診断と初回治療が各々どの施設で行われたかを区分しています 図は 症例区分 の区分別の年次推移です 凡例 診断のみ : 当院にて診断を行ったが 初回治療を行わなかった症例 自施設診断自施設治療 : 当院にて診断と 初回治療が開始された症例 ( の決定 実行も含む ) 他施設診断自施設治療 : 他の医療機関でがんの診断が確定され 当院にて初回治療が開始された症例 ( の決定 実行も含む ) 他施設にて治療開始後 : 他の医療機関で初回治療の一部または全施行後 初回治療に引き続く治療 / フォローのため当院に来院した症例 2015 年は 最も登録件数が多い区分 前年から最も増加した区分共に 自施設診断 自施設治療 であり 1013 件で 62 件増加しました ( 単位 : 件 括弧内は対前年差 ) 2012 年 (1152 件 ) 129 920 90 13 2013 年 (1184 件 ) 110(-19) 950(+30) 101(+11) 23(+10) 2014 年 (1198 件 ) 97(-13) 951(+1) 92(-9) 58(+35) 2015 年 (1294 件 ) 診断のみ 106(+9) 自施設診断自施設治療 1013(+62) 自施設診断他施設治療 86(-6) 他施設にて初回治療開始後 89(+31) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ( 自施設では ) 診断のみ自施設診断自施設治療他施設診断自施設治療他施設にて初回治療開始後

6. 2015 年初回治療内容 初回治療 が行われた症例について 治療行為別に分類しました 院内がん登録では の症例や症状緩和目的の治療も 初回治療 としてカウントしています ( 単位 : 件 ) 2015 年初回治療内容 その他の治療の組み合わせ, 35 手術 + 放射線, 2, 207 薬物併用, 12 手術 + 放射線 + 薬物 ( 併用または単独 ), 14 手術 + 薬物併用, 22 手術 + 内分泌療法, 23 放射線療法, 25 放射線治療 + 薬物 ( 併用または単独 ), 47 内分泌療法 ( ホルモン治療 ), 61 化学療法, 76 手術 + 化学療法, 181 手術, 394 N=1099 院内がん登録での初回治療とは 治療開始時点で計画された一連の治療のことで 症状 治療の進行に従って後に追加された治療などは含まれません 凡例の 手術 とは 開腹手術 腹腔鏡手術 腹腔鏡補助下手術 内視鏡的治療のいずれか 1 件が行われた場合にカウントしています 凡例の 薬物併用 とは 化学療法 内分泌治療 免疫治療のいずれかを行った場合を指します

7. 2015 年初回治療内容 (5 大がん詳細 ) わが国で罹患数の多い 5 大がん ( 胃 大腸 乳房 肝 肺 ) について 部位ごとに別 ( 治療前 ) 登録数と 初回治療の内容を示しました ( 単位 : 件 ) Ⅳ 期, 20 Ⅲ 期, 8 Ⅱ 期, 12 不明, 9 Ⅰ 期, 73 外科的治療体腔鏡的治療内視鏡的治療化学療法 22 21 28 40 肝内胆管を含む 不明, 1 Ⅳ 期, 9 Ⅲ 期, 4 Ⅰ 期, 13 外科的治療化学療法 TACE/TAE その他 5 7 10 13 31 Ⅱ 期, 5 8 0 10 20 30 40 50 0 5 10 15 胃がん 治外科的鏡視下内視鏡的治外科的 TACE Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 Ⅳ 期不明計療化学療法 Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 Ⅳ 期不明計化学療法その他治療治療治療肝がん療治療 /TAE 内内 73 12 8 20 9 122 容 22 28 40 21 31 13 5 4 9 1 32 容 5 13 10 7 8 不明, 45 0 期, 8 Ⅰ 期, 34 外科的治療 体腔鏡的治療 46 68 不明, 3 Ⅰ 期, 3 Ⅱ 期, 1 Ⅲ 期, 6 化学療法 放射線治療 11 14 内視鏡的治療 49 Ⅳ 期, 25 Ⅱ 期, 29 化学療法 58 Ⅳ 期, 29 胸膜癒着術 3 Ⅲ 期, 31 19 22 0 20 40 60 80 凡例 不明 には 術前検査なしで 内視鏡的に切除を行った症例を含みます 治外科的鏡視下内視鏡的治放射線胸膜大腸がん 0 期 Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 Ⅳ 期不明計療化学療法 Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 Ⅳ 期不明計化学療法治療治療治療肺がん療療法癒着術内内 8 34 29 31 25 45 172 容 46 68 49 58 19 3 1 6 29 3 42 容 11 14 3 22 0 5 10 15 20 25 Ⅲ 期, 5 Ⅳ 期, 7 0 期, 10 外科的治療 化学療法 放射線治療 11 21 42 < 各がんの > 当院で治療が開始された症例の ( 病期 ) を治療開始前の情報でカウントし まとめました 集計対象は 癌腫以外 ( 肉腫 GIST カルチノイド等 ) を除外しています 分類 :UICC TNM 分類 ( 第 7 版 ) に準拠したルールを用いて分類しています 乳がん Ⅱ 期, 6 Ⅰ 期, 21 内分泌療法 1 治外科的放射線内分泌 ( ホ 0 期 Ⅰ 期 Ⅱ 期 Ⅲ 期 Ⅳ 期計療化学療法治療療法ルモン ) 療内法 10 21 6 5 7 49 容 42 21 11 24 1 24 0 10 20 30 40 50 < 各がんの治療内容 > がんの診断後すぐに計画された一連の治療を初回治療と定義し 各治療ごとにまとめました 併用治療の場合は 各々にカウントしています がんに対する直接的な治療なく フォローのみされた場合は としてカウントしています 凡例の説明 外科的治療 : 一般的な外科手術を指します 鏡視下治療 : 腹腔鏡下手術 腹腔鏡補助下手術を指します 内視鏡的治療 : 内視鏡下治療を指します 外科的治療 鏡視下治療 内視鏡的治療 は 症状緩和目的に行われた手術もカウントしています