株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

Similar documents
株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

<4D F736F F F696E74202D204D525F A8E918AC28BAB8CA992CA82B52E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D204D525F A8E918AC28BAB8CA992CA82B52E B8CDD8AB B83685D>

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

Invesco Premia Plus Fund

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

<4D F736F F F696E74202D204D525F A8E918AC28BAB8CA992CA82B52E B8CDD8AB B83685D>

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

PowerPoint プレゼンテーション

経済の見通し 欧州 欧州経済は グローバル経済の堅調さを背景とした外需セクターの回復 労働市場の回復を背景にした堅調な個人消費 従来に比べ拡張的な財政政策による成長押し上げ効果を背景に潜在成長率を上回る成長が続いています 物価については 労働市場や経済の回復を背景にコアインフレ率 賃金上昇率は今後緩

スライド 1

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

Microsoft PowerPoint - ï¼fiã••PAL镕年+第ï¼fiQ;ver5.pptx

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E >

Outlook201501

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

PowerPoint プレゼンテーション

Outlook201806

Outlook201609

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

Outlook201601

Microsoft PowerPoint - Pictet_Market_Flash_ (直近の下落).pptx

目次 1. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) におけるポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 用語の説明 頁 1

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

Currency201207

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E >

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

< E97708AC28BAB82C982C282A282C42E786C73>

Outlook201608

PowerPoint プレゼンテーション

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

特別勘定の内容 目標値 110% または 120% の場合の特別勘定 種類 特別勘定の名称 投資対象となる投資信託 TMA 日本株式インデックスVA * 運用会社 資産運用関係費用 ( ( 年率 ) 注 ) 総合型 世界バランス 40TMA TMA 外国株式インデックスVA * TMA 日本債券イン

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

Invesco Australian Bond Fund (Monthly)

週間マーケット情報 (2016 年 9 月 2 日 ~2016 年 9 月 9 日 ) ご参考資料 2016 年 9 月 12 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 2 日比で 0.23% 上昇しました 週初の日

nichigingaiyo

スライド 1

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (


Outlook201812

【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

平成30年度第1四半期における運用状況等

2016 年 メキシコペソ もとの状況と今後の 通し <メキシコペソ / 円は下落 > < 政策 利とインフレ率の推移 > メキシコペソは もとまで軟調に推移してきました しかし 原油先物価格は2016 年 2 に安値をつけて下落が続いてきた理由として 1 統領選 2メ以降 持ち直す展開

Microsoft PowerPoint - 【汎用】 USREITスペシャルレポート IM pptx

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 USHYファンドの分配金について IM pptx

日本の債券市場 日本の債券市場の代表的な指数であるNOMURA-BPI 総合は 2 日比で0.09% 上昇しました 前週末発表の1 月の米雇用統計において 賃金上昇圧力が確認されたことを受け 金融引き締めに対する警戒感から各国株式市場が下落したことから 安全資産としての債券需要が高まり日本債券市場は

平成23年11月1日

Outlook201805

Microsoft Word - 20年度資産運用状況.doc

Microsoft PowerPoint 【REIT MONTHLY REPORT】.ppt [互換モード]

Microsoft Word - 21年度資産運用概況.doc

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

2 / 4 < 足元の米国リート市場について > 月初来 四半期来 (2018 年 10 月以降 ) 米国リート 11.9% 10.4% 米国株式 14.7% 18.9% 2018 年 12 月 24 時点 ( 出所 ) ブルームバーグ米国株式 :S&P500 種株価指数 ( 米ドルベース トータル

グローバル株式市場を俯瞰する~2015年8月末データで見る市場動向~

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

マネーマーケットマンスリー

マネーマーケットマンスリー 2018年3月

Outlook201901

Outlook201603

週間マーケット情報 (2017 年 3 月 17 日 ~2017 年 3 月 24 日 ) ご参考資料 2017 年 3 月 27 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 17 日比で 1.40% 下落しました 前

ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 投資環境 > 第 5 期の米国債券市場では 国債や社債の金利が上昇 ( 債券価格は下落 ) しました 期首より 追加利上げの可能性の高まりや税制改革法の成立などを背景に 金利

Microsoft PowerPoint - 【Web】 USリート四半期レポート.pptx

FOMC 2018年のドットはわずかに上方修正

22101_PremierTouch_A011_H10B11_201906_2

一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい

為替相場展望2018年9月号

米国リート市場と米国株式市場の推移 102 ( 2015 年 12 月末 ~2016 年 2 月 12 日 ) 米国リート 米国株式 /12/ /1/6 2016/1/ /1/ /1/ /1/3

Microsoft PowerPoint - オーストラリアレポート(2016年1月22日).pptx

週間マーケット情報 (2016 年 12 月 23 日 ~2016 年 12 月 30 日 ) ご参考資料 2017 年 1 月 4 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 12 月 23 日比で 1.63% 下落

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

Glo

Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 FOMC後のスペシャルレポート(USHY).pptx

2017 年 6 月 30 日現在 商品概要設定日 1999 年 1 月 7 日信託期間無期限決算日毎月 23 日 ( 休業日の場合は翌営業日 ) 運用実績 < 為替ヘッジあり > 過去の運用実績は 将来の運用成果を保証するものではありません 基準価額の推移基準価額 ( 円 ) 基準価額 ( 課税前

低インフレ 乏しい利上げ観測労働市場に目を向けると 8 月の失業率は約 年ぶりの低水準となる5.3% に低下した 雇用者数も伸びており 一部では技術者不足の声も聞かれる RBAは今後数年 失業率は自然失業率とされる5.% を目指して低下が続くとの見方を示している ただ 賃金の上昇率は ~ 月期が前年

オーバルネクスト ETF 情報 2010 年 2 月 15 日号 ( 株 ) オーバルネクスト 東京都中央区日本橋兜町 13-2 TEL 03(5641)5777

Invesco Global Select Equity Open (Hedged / Monthly Distribution)

為替相場展望2018年10月号

2013 年 8 月 19 日号

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

平成29年度における運用状況等

2012 年 10 月 15 日号

Transcription:

6 月の投資環境見通し世界の株式 債券 為替 REIT 市場 日本株 カタリスト ( 相場材料 ) 不足は時間が解決しよう 株式市場 日経平均株価 19,650.57 円 2.36% 先月の回顧 堅調だが 好悪材料共に乏しく狭いレンジで推移国内株式市場は上昇しました 月前半はフランス大統領選挙の決選投票でマクロン氏が当選したことが好感されたほか 増益基調が確認できた国内企業決算が支えとなり 株価は上昇しました 月半ばにはトランプ米大統領のロシア問題に係る懸念から株価が下落する場面がありましたが 下落幅は限定的でした その後は好材料 悪材料共に乏しく 株価は狭いレンジで推移しました 今後の見通し 国内株式市場はカタリスト ( 相場材料 ) が不足している点は否めません 目先は6 月 13-14 日 ( 現地 ) のFOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) で市場想定通り追加利上げが決定されるかや 6 月 8 日 ( 現地 ) のイギリス総選挙における与党保守党の獲得議席動向が注目されますが 強い株価上昇を促す材料とはなり難いと考えます しかし 企業業績の増益基調は維持されており これを背景に株価は徐々にレンジを切り上げていく展開を予想します 株価上昇要因 堅調な景気や企業業績 米国利上げによる米国金利上昇と それに伴うドル高 円安の進展 株価下落要因 地政学リスクの高まり 米国政権におけるロシア疑惑拡大による混乱 米国の保護主義政策への懸念 ( 円 ) 日経平均株価 22,000 20,000 18,000 16,000 14,000 ( 出所 ) 日本経済新聞社のデータより大和投資信託作成 日経平均株価 ( 日経 225) に関する著作権 知的財産権 その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します 同社は 日経平均株価の内容を変える権利および公表を停止する権利を有しています 海外株式 海外債券 海外 REIT 市場の数値データについては 一般的な海外資産を投資対象とするファンドの基準価額の参照日を考慮して 現地の月末前営業日の値を使用しています 当資料のお取り扱いにおけるご注意 当資料は ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり 勧誘を目的としたものではありません 当資料は 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが その正確性 完全性が保証されているものではありません 当資料の中で記載されている内容 数値 図表 意見等は当資料作成時点のものであり 将来の成果を示唆 保証するものではなく また今後予告なく変更されることがあります 当資料中における運用実績等は 過去の実績および結果を示したものであり 将来の成果を示唆 保証するものではありません 販売会社等についてのお問い合わせ 大和投資信託フリーダイヤル 0120-106212( 営業日の 9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/9

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2,298.53 0.94% 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 ) 長官の解任やロシア疑惑問題などを嫌気して株価が急落する局面もありましたが 良好な決算発表内容が続いたことなどから 株価は回復しました 今後の見通し 米国株式市場は 緩やかな上昇基調が継続すると想定されます ただし 5 月の株価上昇をサポートした2017 年 1-3 月期の決算発表もおおむね終了したこと 経済指標は事前予想を下回る傾向が続いていること 国内外の政治的な不透明感が払拭されていないことなどから 高値警戒感が強まれば 短期的には下落局面も訪れると思われます 株価上昇要因 景気 企業業績の好調持続 世界経済の堅調な回復 株価下落要因 米国政治の混乱 海外情勢の不安定化 2,400 2,300 2,200 2, 2,000 1,0 MSCI 米国 ( ポイント ) ( 現地通貨ベース ) 1,800 MSCI 株価指数は MSCI Inc. が開発した株価指数です ( 出所 )MSCI のデータより大和投資信託作成 欧州株 政治イベントに注目 MSCI 欧州 1,594.48 1.78% 先月の回顧 フランス大統領選挙の結果などを好感し上昇欧州株式市場は上昇しました 月前半は 良好な経済指標の発表や フランス大統領選挙でマクロン氏勝利との見方が強まったことを好感し上昇する展開となりました その後は 決算発表を受け高値圏で推移しましたが 米国政治の不透明感を嫌気して反落しました 月後半は ユーロ高や原油など商品市況の下落 イタリアで総選挙を秋に実施との観測などを背景に軟調な推移となりました 今後の見通し 欧州株式市場は 底堅い推移が想定されます 当面は 英国の総選挙やフランスの議会選挙に注目が集まります 株価は年初から上昇基調を維持しているため 一部で高値警戒感が台頭しています また イタリアの総選挙動向を受け上値が重くなることが予想されます しかし 下落局面では良好な景気や企業業績が株式市場をサポートすると考えられます 株価上昇要因 株価下落要因 1,700 1,600 ( ポイント ) MSCI 欧州 ( 現地通貨ベース ) 着実な景気回復 企業業績の改善 緩和的な金融政策の継続 欧州の政治的不透明感 景気回復の遅れ懸念 1,500 1,400 1,300 1,200 MSCI 株価指数は MSCI Inc. が開発した株価指数です 1, ( 出所 )MSCIのデータより大和投資信託作成 2/9

アジア オセアニア株 中国の金融規制強化の動きを警戒 株式市場 MSCI 中国 72.16 5.62% MSCI 豪州 1,156.27-4.27% MSCI アジア太平洋 ( 除く日本 ) 545.11 2.23% 先月の回顧 韓国の政策期待や中国企業の好決算を受けて上昇アジア オセアニア株式市場は上昇しました 韓国新大統領による景気刺激策に対する期待や中国のインターネット関連銘柄の好決算を背景に関連銘柄が上昇しました また 欧米株高を受けた投資家心理の改善から海外投資家の資金流入が継続しました 豪州株式市場は 新年度予算案に大手銀行に対する課税が盛り込まれたことから 軟調な展開となりました 今後の見通し 今後のアジア オセアニア株式市場については横ばい圏での推移を想定します 決算発表で好調な企業業績が確認され投資家心理の改善が継続するなか 株価に出遅れ感のある銘柄への注目が集まり相場の上昇をけん引する可能性があります 一方で 中国の金融規制強化の動きや米国のトランプ政権の政策実行力に対する不透明感などが下押し材料となることを警戒しています 株価上昇要因 好調な企業業績の確認 出遅れ銘柄の見直し買い 株価下落要因 中国の金融規制強化の動き 米国のトランプ政権に対する不透明感 140 130 120 110 MSCI 中国とMSCI 豪州とMSCIアジア太平洋 ( 除く日本 ) ( 現地通貨ベース ) MSCI 中国 MSCI 豪州 MSCI アジア太平洋 ( 除く日本 ) MSCI 株価指数は MSCI Inc. が開発した株価指数です グラフ上のMSCI 株価指数はグラフの起点時の値をとして指数化しています ( 出所 )MSCIのデータより大和投資信託作成 国内債券 長期金利はおおむね横ばい推移を予想 債券市場 10 年国債利回り 0.05% 0.03% 先月の回顧 金利は月前半に上昇 その後は狭いレンジで推移国内債券市場では 金利は上昇しました 月前半は米国の雇用統計が堅調な結果だったことやフランス大統領選挙の結果を受けて欧州の政治リスクへの懸念が後退したことから 金利は上昇しました 月半ば以降は トランプ大統領のロシアとの不透明な関係をめぐる疑惑への懸念が高まったことで市場のリスク回避的な姿勢が強まりましたが 国内金利への影響は限られ 金利は狭いレンジで推移しました 今後の見通し 国内債券市場は海外市場に左右されやすい展開を見込みます ただし 日銀が 長短金利操作付き量的 質的金融緩和 の下で長期金利操作目標をゼロ % 程度としていることから 長期金利はおおむね横ばいでの推移を予想します なお 2017 年度中の日銀の金融政策は据え置きを想定しています 追加緩和観測の高まり 地政学リスクの高まり 円高 株安の進行 追加緩和観測の後退 地政学リスクの後退 円安 株高の進行 10 年国債利回り 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0-0.2-0.4 3/9

米国債券 米国の政策動向に注目 債券 為替市場 3.5 3.0 0.5 政策金利 0.75~0% 0.00% 10 年国債利回り 2.21% -0.08% 先月の回顧 ロシア疑惑で金利低下米国債券市場では金利は低下しました 月初から雇用統計が堅調な結果であったことや原油価格の反発などから 金利は上昇基調となりました しかし 月半ば以降はCPI( 消費者物価指数 ) などの経済指標が市場の予想以下だったことや トランプ大統領のロシアとの不透明な関係を巡る疑惑への懸念が高まったことで 市場のリスク回避的な姿勢が強まり 金利は低下しました 今後の見通し 米国の経済政策や金融政策の動向が注目材料となるとみています 経済政策面では 減税やインフラ ( 社会基盤 ) 投資などが具体化すれば リスク資産価格の上昇とともに金利も上昇すると考えられます 金融政策面では 6 月の利上げが市場では見込まれており 今後の資産購入策縮小の議論の内容も注目されています 一方 トランプ大統領のロシアとの不透明な関係を巡る疑惑への懸念が一段と高まる局面では 金利の低下が考えられます インフレ期待の弱まり 利上げ観測の弱まり リスク回避の強まり 米ドル為替 米国の政策動向に注目 インフレ期待の高まり 利上げ観測の強まり リスク選好度の強まり 政策金利と 10 年国債利回り 米国政策金利 米国 10 年国債利回り 0.0 円 / 米ドル相場 110.96-0.30% 先月の回顧 ロシア疑惑で米ドル円下落米ドル円相場は下落しました 月初から堅調な雇用統計や原油価格の反発 フランス大統領選挙が市場の予想通りの結果となったことなどを背景に リスク選好的な動きから米ドル円は上昇しました しかし 月半ば以降はCPI( 消費者物価指数 ) などの経済指標が市場の予想以下だったことや トランプ大統領のロシアとの不透明な関係を巡る疑惑への懸念が高まったことで 市場のリスク回避的な姿勢が強まり 米ドル円は下落しました 今後の見通し 今後 減税やインフラ ( 社会基盤 ) 投資などの経済政策が実施され リスク資産価格や金利が上昇した場合には米ドル高が進むと考えられます また 賃金の上昇圧力も高まっており FRB( 米国連邦準備制度理事会 ) による着実な金利正常化が米ドルを下支えするとみています 一方 トランプ大統領のロシアとの不透明な関係を巡る疑惑への懸念が一段と高まる局面では 円高米ドル安が進むと考えています 米ドル上昇要因 米国金利の上昇 利上げ観測の強まり リスク選好度の強まり 米ドル下落要因 米国金利の低下 利上げ観測の弱まり リスク回避の強まり 130 120 110 ( 円 / 米ドル ) 円 / 米ドル相場 4/9

ユーロ圏債券 金利水準は引き続き低位に抑制された展開に 債券 為替市場 0.5 0.0 政策金利 0.00% 0.00% 10 年国債利回り ( 独 ) 0.29% -0.00% 先月の回顧 ユーロ圏債券市場の金利は横ばいから低下ユーロ圏債券市場では金利は横ばいから低下となりました フランス大統領選挙で親 EU( 欧州連合 ) 派のマクロン氏が勝利し 欧州政治に対する警戒感が後退したことなどから 金利は上昇しました しかし月半ば以降は 米国でトランプ大統領のロシアとの不透明な関係をめぐる疑惑への懸念が高まったことで市場のリスク回避的な姿勢が強まり 金利は低下しました フランス国債は 選挙の結果を受けて買い戻され ドイツ国債に対するスプレッド ( 金利格差 ) は縮小しました 今後の見通し ユーロ圏経済は底堅く推移しており 当面は量的金融緩和の縮小観測とともに 金利上昇圧力が高まりやすいとの見方に変わりはありません しかし 英国のEU 離脱問題に加え 米国の保護主義に対する警戒感も強い状況下において 景況感の先行き悪化懸念は払拭されません 域内の物価上昇圧力も依然として弱く 利上げまでは相応の時間を要する状況とみられるため 金利水準は引き続き低位に抑制されると考えています 経済指標の下振れ デフレ懸念の再燃 債券需給の引き締まり 経済指標の上振れ 低インフレ懸念の後退 量的金融緩和の縮小観測 ユーロ為替 ユーロは引き続き上値が抑えられた展開に 政策金利と 10 年国債利回り ( 独 ) ユーロ圏政策金利 ユーロ圏 10 年国債利回り ( 独 ) -0.5 円 / ユーロ相場 123.95 7% 米ドル / ユーロ相場 1.12 2.87% 先月の回顧 欧州の政治リスクが後退しユーロ高円安にユーロは対円で上昇しました フランス大統領選挙で親 EU 派のマクロン氏が勝利し 欧州政治に対する警戒感が後退したことや メルケル独首相がユーロ安についてけん制する発言をしたことなどから ユーロは対円で上昇しました また 米国でトランプ大統領のロシアとの不透明な関係をめぐる疑惑への懸念が高まったことから ユーロは対米ドルでも買われる展開となりました 今後の見通し ユーロ圏経済は金融緩和による下支えもあり回復が続いています しかし 英国がEU 離脱に向かい 米国の保護主義強化が警戒される状況下において 対米英関係の動向次第で域内景気の下振れリスクが高まりやすい状況にあります また 域内の物価上昇率はECB( 欧州中央銀行 ) が目標とする水準まで持続的に回復するには相応の時間を要するとみられ ユーロは引き続き上値が抑えられた展開になると考えています ユーロ上昇要因 ユーロ下落要因 150 140 円 / ユーロ相場と米ドル / ユーロ相場 ( 円 / ユーロ ) ( 米ドル / ユーロ ) 円 / ユーロ相場 ( 左軸 ) 米ドル / ユーロ相場 ( 右軸 ) 1.4 1.3 経済指標の上振れ 物価指標の上振れ 量的金融緩和の縮小観測 経済指標の下振れ 物価指標の下振れ 量的金融緩和の長期化 130 120 110 1.2 1.1 1 0.9 5/9

カナダ債券 米国市場に左右されやすい展開を予想 債券 為替市場 3.5 3.0 0.5 政策金利 0.50% 0.00% 10 年国債利回り 1.41% -0.16% 先月の回顧 米国に連れてリスク回避的な動きで金利低下カナダ債券市場では金利は低下しました 月初から原油価格の反発などを背景に 金利は上昇しました しかし 月半ば頃にカナダの主要銀行 6 行の格付けが引き下げられたことや 米国でトランプ大統領のロシアとの不透明な関係を巡る疑惑への懸念が高まったことで市場のリスク回避的な姿勢が強まり米国金利が低下したため カナダの金利も低下しました また 政策金利の発表があり 市場の予想通り政策金利は据え置かれました 今後の見通し 米トランプ政権の政策動向など米国市場に左右されやすい展開を見込みます トランプ政権が経済成長を重視する政策をとることは 米国と経済的に結びつきの強いカナダにはプラスの材料です 景気の回復とともに金利の上昇が予想されます また 原油価格が底堅く推移する中 カナダ経済は堅調さを保っており 政策金利は当面据え置きが見込まれていますが 次の政策金利の変更は利上げ方向とみています 経済指標の下振れ 株価 原油価格の下落 リスク回避の強まり 経済指標の上振れ 株価 原油価格の上昇 リスク選好度の強まり カナダ ドル為替 リスク資産動向に左右される展開を予想 政策金利と 10 年国債利回り カナダ政策金利 カナダ 10 年国債利回り 0.0 円 / カナダ ドル相場 82 9% カナダ ドル / 米ドル相場 1.34-1.37% 先月の回顧 堅調な原油価格がカナダ ドル円を下支えカナダ ドル円相場は上昇しました 月初から原油価格の反発などを背景に 円安カナダ ドル高基調となりました 月半ば頃からは カナダの主要銀行 6 行の格付けが引き下げられたことや 米国でトランプ大統領のロシアとの不透明な関係を巡る疑惑への懸念が高まったことで市場のリスク回避的な姿勢が強まったことが カナダ ドル円相場の下落圧力となりました 今後の見通し 原油生産に関する設備投資が過去数年は低迷していたことや 産油国による原油の生産調整の動きを背景に 原油価格は当面は堅調な推移を見込みます 米国や中国を中心に実体経済も良好なことから カナダ ドルを含む資源国通貨にはプラスの環境と考えています 足元の堅調なカナダ経済から 政策金利は当面据え置きが見込まれており 市場のリスク選好的な姿勢が強まった場合にはカナダ ドルは選別されやすい通貨と考えています カナダ ドル上昇要因 カナダ ドル下落要因 105 95 円 / カナダ ドル相場とカナダ ドル / 米ドル相場 ( 円 / カナダ ドル ) ( カナダ ドル / 米ドル ) 円 / カナダ ドル相場 ( 左軸 ) カナダ ドル / 米ドル相場 ( 右軸 上下反転 ) 1.15 1.20 1.25 株価 原油価格の上昇 経済指標の上振れ リスク選好度の強まり 株価 原油価格の下落 経済指標の下振れ リスク回避の強まり 85 80 1.30 1.35 1.40 75 1.45 70 0 6/9

豪州債券 海外債券市場の動きに連れる展開を予想 債券 為替市場 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 政策金利 0% 0.00% 10 年国債利回り 2.39% -0.22% 先月の回顧 米国でのロシア疑惑などから金利低下豪州債券市場では 金利は低下しました 月初からRBA( 豪州準備銀行 ) が労働市場への見方を上方修正したことや米国の雇用統計が堅調な結果だったことなどから 金利は上昇基調となりました しかし 月半ば以降は米国のCPI( 消費者物価指数 ) などの経済指標が市場予想よりも弱めの結果だったことや トランプ大統領のロシアとの不透明な関係をめぐる疑惑への懸念が高まったことで 市場のリスク回避的な姿勢が強まり 金利は低下しました 今後の見通し 豪州債券市場は RBAは引き続き政策金利を据え置くとみられているなど 短期的には国内では金利を左右する要因が乏しいことから 海外債券市場に連れた動きになるとみられます ただし長期的には 緩やかな成長拡大と利上げ観測の強まりなどを背景に金利上昇圧力が優勢になる展開を見込んでいます また 世界的に金利水準の正常化が始まった場合 豪州の債券金利は先進国の中では相対的に高くなることが期待されます 世界的な金融緩和圧力 豪州の利下げ観測の高まり 株式市場や商品価格の下落 豪ドル為替 底堅い推移を予想 米国など海外市場の金利上昇 豪州の利上げ観測の高まり 株式市場や商品価格の上昇 政策金利と 10 年国債利回り 豪州政策金利 豪州 10 年国債利回り 円 / 豪ドル相場 82. -0.41% 米ドル / 豪ドル相場 0.75-0.11% 先月の回顧 米国でのロシア疑惑を受けて豪ドル円は小幅に下落豪ドルは対円で小幅に下落しました 月初から原油価格の反発やフランス大統領選挙の結果が好感されたことなどを背景に リスク選好的な動きから豪ドル円は上昇しました 月半ば以降は 雇用関連の指標が堅調な結果だったことが豪ドルの買い材料となりましたが トランプ大統領のロシアとの不透明な関係をめぐる疑惑への懸念が高まったことで 市場のリスク回避的な姿勢が強まったことなどから 豪ドル円は下落しました 今後の見通し インフレ下振れリスクが後退していることや外部環境の改善などから RBA( 豪州準備銀行 ) が追加利下げに踏み切る可能性は低く 政策金利は据え置かれると考えられます こうした環境にあることなどから 豪ドルは下値の堅い展開を見込んでいます また 豪州の債券金利が上昇する場合は 金利差拡大を通じて豪ドルの対円相場の上昇要因になると思われます 豪ドル上昇要因 株式市場や商品価格の上昇 先進国の中で相対的に高い金利水準 豪州の利上げ観測の高まり 豪ドル下落要因 中国の景気減速懸念 市場のリスク回避姿勢の強まり 豪州の利下げ観測の高まり 110 80 円 / 豪ドル相場と米ドル / 豪ドル相場 ( 円 / 豪ドル ) ( 米ドル / 豪ドル ) 円 / 豪ドル相場 ( 左軸 ) 米ドル / 豪ドル相場 ( 右軸 ) 0.9 0.8 0.7 70 0.6 7/9

債券 為替市場 ニュージーランド債券 短期的には海外債券市場に連れる展開を予想 政策金利 1.75% 0.00% 10 年国債利回り 2.82% -0.25% 先月の回顧 米国でのロシア疑惑やRBNZの政策姿勢などから金利低下ニュージーランド債券市場では 金利は低下しました 米国のCPI( 消費者物価指数 ) などの経済指標が市場予想よりも弱めの結果だったことや トランプ大統領のロシアとの不透明な関係をめぐる疑惑への懸念が高まったことで 市場のリスク回避的な姿勢が強まり 金利は低下しました また RBNZ( ニュージーランド準備銀行 ) が金融引き締めに前向きな姿勢をみせなかったことも金利低下の材料となりました 今後の見通し ニュージーランド債券市場は RBNZは引き続き政策金利を据え置くとみられることなどから 短期的には海外債券市場に連れた動きになるとみています しかし長期的には 緩やかな成長拡大などを背景に利上げ時期の前倒しが意識されてくれば 金利上昇圧力が優勢になると見込んでいます また 世界的に金利水準の正常化が始まった場合 ニュージーランドの債券金利は先進国の中で相対的に高くなることが期待されます ニュージーランドの利下げ観測の高まり 世界的な金融緩和環境の継続 中国の景気減速懸念 ニュージーランドの利上げ観測の高まり 株式市場や商品価格の上昇 インフレ期待の上昇 ニュージーランド ドル為替 中銀の通貨高けん制姿勢が上値を抑える要因に 政策金利と10 年国債利回り 6.0 5.5 ニュージーランド政策金利ニュージーランド 10 年国債利回り 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 円 / ニュージーランド ドル相場 78.76 2.86% 米ドル / ニュージーランド ドル相場 0.71 3.17% 先月の回顧 RBNZが通貨安を望む姿勢を後退させる中でニュージーランド ドル高にニュージーランド ドルは対円で上昇しました トランプ大統領のロシアとの不透明な関係をめぐる疑惑への懸念が高まったことなどは 円高の材料となりました しかし フランス大統領選挙の結果が好感されて リスク選好的な動きが強まったことや RBNZ( ニュージーランド準備銀行 ) が通貨安を望む姿勢を後退させたことなどがニュージーランド ドル高の材料となり ニュージーランド ドル円は上昇しました 今後の見通し インフレ下振れリスクが後退していることや外部環境の改善などから 当面 RBNZは政策金利を据え置くと考えています そうした中で 株式市場や商品価格が堅調に推移すれば ニュージーランド ドルは底堅い推移が続くと想定されます 一方で 通貨高が大きく進んだ場合は 中銀の通貨高けん制姿勢が強まり上値が抑えられると予想します ニュージーランド ドル上昇要因 ニュージーランド ドル下落要因 円 / ニュージーランド ドル相場と米ドル / ニュージーランド ドル相場 ( 円 / ニュージーランド ドル ) ( 米ドル / ニュージーランド ドル ) 0.9 円 / ニュージーランド ドル相場 ( 左軸 ) 米ドル / ニュージーランド ドル相場 ( 右軸 ) 0.8 ニュージーランドの利上げ観測の高まり 株式市場や商品価格の上昇 先進国の中で相対的に高い金利水準 ニュージーランドの利下げ観測の高まり 乳製品価格の下落 市場のリスク回避姿勢の強まり 80 0.7 70 0.6 60 0.5 8/9

J REIT 横ばい圏での動きが継続か REIT 市場 東証 REIT 指数 ( 配当込み ) 3,271.22 1.13% 先月の回顧 小幅ながらも反発 J-REIT 市場は小幅ながら反発しました 仏大統領選挙の結果を受けて 欧州の政治動向に対する懸念が低下したことに加えて 朝鮮半島の情勢が警戒感を残しつつも膠着状態になったことから 投資家のリスク回避姿勢がやや後退し J-REIT 市場も月の前半を中心に上昇しました ただ その後は投資信託からの資金流出傾向など需給要因もあって上値の重い展開となりました 今後の見通し J-REIT 市場は 配当利回りなどでみたバリュエーション面での割安感や J-REIT 各社を取り巻く足元の堅調な事業環境を背景に下値余地は限定的で 引き続き底堅く推移するとみています 一方で J-REIT 市場の需給要因や 来年以降に見込まれるオフィス ビルの供給増加などに対する懸念が払拭されるには いま暫く時間がかかると思われることから 当面は横ばい圏で方向感に欠く展開になるとみています 3,600 東証 REIT 指数 ( ポイント ) ( 配当込み ) REIT 価格上昇要因 REIT 価格下落要因 3,400 オフィス ビル賃料の力強い上昇 国内株式市場の上昇 国内外の長期金利の低下 国内外の株式市場の大幅な下落 国内外の長期金利の持続的な上昇 地政学リスクの高まり 東証 REIT 指数は株式会社東京証券取引所が算出 公表などの権利を有する指数です 3,200 3,000 2,800 ( 出所 ) 東証データより大和投資信託作成 海外 REIT 好調なマクロ経済や商業用不動産市況が支援材料に S&P 先進国 REIT 指数 ( 配当込み除く日本 ) ( 現地通貨ベース ) 5 月末前月末比 1,027.37-1.38% 先月の回顧 国 地域別でまちまちの展開海外 REIT 市場はまちまちの展開となりました 米国では大手百貨店などの低調な決算発表が嫌気され商業施設セクターを中心に売りが膨らみました 欧州では ロンドンにオフィスを保有するREITの低調な決算発表が嫌気されイギリス市場は下落しましたが ユーロ圏では域内の景気回復期待を背景に堅調に推移しました アジア オセアニアでは 香港市場は上昇しましたが オーストラリア市場は商業施設セクターを中心に下落しました 今後の見通し 米国では好調なマクロ経済や商業用不動産市況 並びに安定したREITのキャッシュフロー成長への期待などが支援材料になるとみています また 欧州では主要 REITの好調なファンダメンタルズ アジア オセアニアではオーストラリアの好調なオフィス市場や 中国の景気見通しの改善などが下支えするとみています REIT 価格上昇要因 商業用不動産の事業環境の改善 米国以外では金融緩和の継続 REIT 価格下落要因 長期金利の急上昇 テナントの店舗閉鎖や信用不安 1,150 1, 1,050 1,000 950 0 850 S&P 先進国 REIT 指数 ( ポイント ) ( 配当込み除く日本現地通貨ベース ) S&P 先進国 REIT 指数は S&P Dow Jones Indices LLC の登録商標です 800 ( 出所 ) トムソン ロイターデータストリームより大和投資信託作成 9/9