地域再生計画 1 地域再生計画の名称群馬交響楽団による魅力向上プロジェクト~ 音楽を通じた人の交流創出計画 ~ 2 地域再生計画の策定主体の名称群馬県 3 地域再生計画の区域群馬県の全域 4 地域再生計画の目標本県は 旧石器時代から平安時代に 現在の関東地方周辺で栄えた 東国文化 のふるさとと言われている 当時の日本は 近畿地方が政治 経済 文化の中核を担っていたが 交通の要として 群馬の地域も 仏教や文字文化が早くから発達し 最先端産業とされた馬の大規模生産を行うなど 東日本において文化や経済をリードする地域であり 新たな文化を享受 創出する土壌が形成された そのなかで 今日までに 多彩な芸術文化が育まれ 多くの芸術家等が輩出されてきた このような環境のもと 地方の交響楽団の草分けとして長い歴史を持つ 群馬交響楽団 群馬の歴史や営みを凝縮した 上毛かるた 郷土の歴史や文化を伝える冊子を発行してきた みやま文庫 など 他の都道府県にはない地域に根ざした群馬特有の文化的所産が産まれ 現在まで引き継がれている 一方 本県の人口は 将来的にわたって減少し続けることが予測 ( 平成 16 年 7 月の 203 万 5 千人をピークに減少に転じ 平成 22 年から平成 52 年の 30 年で 37 万 8 千人減少し 163 万人になると推計 ) される ( 図 1) また 現役世代や子どもの数が大幅に減少する一方 高齢者は平成 52 年まで増え続け ( 図 2) 本県の文化力が衰退することも想定される 本県の地方創生においては 本県の恵まれた立地条件や優れた拠点性等を活かして交流を活発にし 群馬の魅力ある暮らしを東京圏などへ発信し 若い世代が流出する流れを変え 群馬に人を呼び込める新しい人の流れをつくることが求められている この地域再生計画は 県民が育ててきた音楽文化の象徴である 群馬交響楽団 を活かし 本県の文化力を発信することで 県外から県内への交流人口の増加を図るとともに 群馬で暮らし始めたくなる 情報を発信することで 本県の未来創生につなげることを目的とする 数値目標 事業群馬交響楽団による魅力向上プロジェクト ~ 音楽を通じた人の交流創出計画 ~ KPI 県外の定期会員数県外からの定期演奏会県外からのぐんま県民入場者数コンサート入場者数 年月 申請時 64 人 929 人 25 人 H29.1 初年度 70 人 1,020 人 35 人 H30.3 1 年目 80 人 1,161 人 45 人 H31.3 2 年目 100 人 1,300 人 60 人 H32.3 1 定期会員とは 年間の定期演奏会の指定席券を購入する会員 2 県外の定期会員数の現時点の数字は 平成 28 年 12 月末時点 3 県外からの定期演奏会入場者数の現時点の数字は 平成 28 年 3 月末時点 1
4 県民コンサートの入場者数は平成 28 年 7 月の開催時点 ( 図 1) 群馬県人口の推移 推計 ( 図 2) 群馬県人口の推移 推計 ( 資料 ) 表 1 と同じ 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 5-2(3) に記載 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業まち ひと しごと創生寄附活用事業に関連する寄附を行った法人に対する特例 ( 内閣府 ) A2007 (1) 事業名 : 群馬交響楽団による魅力向上プロジェクト~ 音楽を通じた人の交流創出計画 ~ (2) 事業区分 : 観光業の振興 (3) 事業の目的 内容 : ( 目的 ) 群馬交響楽団 を活かし 本県の文化力を発信することで 県外から県内への交 2
流人口の増加を図るとともに 群馬で暮らし始めたくなる 情報を発信することで 本県の未来創生につなげることを目的とする ( 事業の内容 ) 公益財団法人群馬交響楽団は 群馬の民謡をアレンジした作品 本県にゆかりのある音楽家による演奏 新たな芸術分野の導入など 身近でかつ新たな要素との融合が可能な地方の交響楽団ならではの演奏曲目及びソリストとの共演等を企画している このような質の高い音楽を在京の交響楽団よりもリーズナブルに提供することで 他の交響楽団と差別化を図るための取組に対し 定額の補助を行う これにより 群馬交響楽団を通じて戦略的な情報発信を行うとともに 県としても情報発信活動を行い 群馬のイメージアップにつなげ 交流人口の増加を目指す ゼネラルマネージャーの配置及び新しい定期演奏会等のプロデュース 公演群馬の魅力ある暮らしを東京圏などへ発信し 若い世代が流出する流れを変え 群馬に人を呼び込める新しい人の流れをつくることや 本県の文化力を発信することで県外から県内への交流人口の増加を図るとともに 群馬で暮らし始めたくなる 情報を発信することが本県の目指す未来創生の考え方である これを踏まえ クラシック音楽に関する多様な市場ニーズ ( 県外客を含む顧客のニーズ ) を把握し 若者から高齢者までの顧客 ( 県外客を含む ) の最良の出会いを創造 ( 演奏機会と鑑賞機会の適合 ) するため 群馬交響楽団ではゼネラルマネージャーを新たに配置し これに補助を行うものである 配置したゼネラルマネージャーは 例えば 本県出身や本県にゆかりのある音楽家 国内ではめずらしい演奏曲目や誰もが聞いたことのある曲目を取り入れた演奏会 誰でも気軽にクラシック音楽の演奏を楽しめるようなワンコインのミニコンサート 新しい芸術分野であるメディア芸術を代表する若い世代を中心に人気がある VOCALOID( ボーカロイド : ボーカル アンドロイド ) との共演 アニメ ゲームなどの主題歌や音楽の演奏と動画の同時投影など 伝統的なクラシック音楽と先端芸術技術の融合によるイベント性の高い演奏会など これまでにない新しい地方の交響楽団ならではの定期演奏会 ぐんま県民コンサート 東京公演などのプロデュースを行い 楽団は 演奏を実施する なお 県では 東京の公演の際に本県の観光案内ブースを設置するなど 本県の観光情報を発信する ( 各年度の事業内容 ) ゼネラルマネージャーの配置及び新しい定期演奏会等のプロデュース 公演初年度 ) 群馬交響楽団では 本県出身で世界的に活躍している若手ソリスト ( ヴァイオリン ピアノなど ) や本県にゆかりのある世界でトップレベルの声楽家を招へいした演奏会や映画音楽を取り入れた演奏会 東京での公演を開催する また ゼネラルマネージャーを1 名配置し 今後の新しい定期演奏会 ぐんま県民コンサートや東京公演などを企画する 県では 群馬交響楽団が東京で実施する公演において 本県のマスコットである ぐんまちゃん を派遣し イベント性を持たせるとともに 群馬県の観光案内ブースを設置することで本県の観光情報を発信し 本県の誘客につなげる 2 年目 ) 群馬交響楽団では 引き続き ゼネラルマネージャーを1 名配置し 在京のオーケストラとの差別化を図り 新しい定期演奏会 ぐんま県 3
民コンサートや東京公演などをプロデュースし 東京圏などからの誘客を増やす 県では 群馬交響楽団が東京で実施する公演において 引き続き 本県の観光情報を発信し 本県への誘客を図る 3 年目 ) 群馬交響楽団では 引き続き ゼネラルマネージャーを1 名配置し 本県が主催しているマンガ アニメフェスタと連携したアニメソングやゲーム音楽の演奏会など 新たな定期演奏会 ぐんま県民コンサートや東京公演などをプロデュースし 公演を実施する 県では 群馬交響楽団が東京で実施する公演において 本県の観光情報の発信を引き続き行うとともに 物産展や定住相談などのブースを新たに設け より一層の本県への誘客を図る (4) 地方版総合戦略における位置付け本県総合戦略では 基本目標 1 群馬で暮らし始めたくなる の戦略 1 交流 移住 定着促進 の 1 情報発信 において 四季折々の自然や世界に誇る歴史 文化など さまざまな魅力を発信して県外在住者を呼び込む ことを掲げ 交流促進を図ることとしている 基本目標 1では 指標を観光入込客数 ( 現状 6,181 万人 H31 6,500 万人 ) と定めており 本事業は 目標の達成に直接寄与するものである (5) 事業実施に関する客観的な指標 (KPI( 重要業績評価指標 )) 事業群馬交響楽団による魅力向上プロジェクト ~ 音楽を通じた人の交流創出計画 ~ KPI 県外の定期会員数県外からの定期演奏会県外からのぐんま県民入場者数コンサート入場者数 年月 申請時 64 人 929 人 25 人 H29.1 初年度 70 人 1,020 人 35 人 H30.3 1 年目 80 人 1,161 人 45 人 H31.3 2 年目 100 人 1,300 人 60 人 H32.3 (6) 事業費 ( 単位 : 千円 ) 群馬交響楽団による魅力向上プロジェクト ~ 音楽を通じた人の交流創出計画 ~ 年度 H29 H30 H31 計 事業費 40,562 40,562 40,562 121,686 区分補助金 40,562 40,562 40,562 121,686 事業費には ゼネラルマネージャーの配置 定期演奏会 ぐんま県民コンサート及び東京公演に関する経費を計上 (7) 申請時点での寄附の見込み ( 単位 : 千円 ) 群馬交響楽団による魅力向上プロジェクト 年度 H29 事業費計 40,562 寄附額計 100 寄附法人製造業 100 4
(8) 事業の評価の方法 (PDCA サイクル ) ( 評価の方法 ) 総合戦略を策定するにあたり設置した 産官学金労言の代表者で構成する 群馬の未来創生懇談会 に 検証部会 を置き 本部会を中心に評価を行う 具体的な評価の手順としては 事業担当部署が KPI の実績値および事業内容を検証し 関連する各事業について自己評価を行う その自己評価を踏まえて 検証部会に事業の実施結果や成果を報告し 事業の効果や妥当性について意見をいただき 次年度以降に実施する施策の企画立案に反映させる ( 評価の時期 内容 ) 毎年度 3 月末時点の KPI 達成状況について 評価検証を行い 取組方針を決定する ( 公表の方法 ) 検証部会の議事概要については 毎年度 群馬県の HP 上で公表する (9) 事業期間平成 29 年 4 月 ~ 平成 32 年 3 月 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) 事業名オペラ公演事業概要 : 地元の文化振興を担う公益財団法人や県外のオーケストラや劇場と連携し 劇場 音楽堂等の活性化に関する法律 に基づく国の補助金を活用し 新たな事業を展開することで 群馬のイメージアップを促進する 事業主体 : 群馬交響楽団 東京芸術劇場等事業期間 : 平成 29 年度 (2) 事業名幼児移動音楽教室 移動音楽教室 高校音楽教室事業概要 : 県内の幼稚園 保育園児 小学生から高校生までの児童生徒を対象に 交響楽団の生演奏を聴く音楽教室を継続的に実施することで これまで本県が進めてきた情操教育環境の整備を引き続き行うとともに その環境整備の状況について情報発信することで 群馬のイメージアップを促進する 事業主体 : 群馬交響楽団事業期間 : 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度 (3) 事業名ファンサービス事業概要 : 県内外から鑑賞に来た来場者が 定期演奏会終了後に音楽監督や楽団員に 日頃感じている音楽に対する疑問などを聞くことができる場面を設け 在京のオーケストラとサービスの差別化を図ることで 群馬交響楽団に対する愛着を深めるとともに 群馬のイメージアップにつなげる 5
事業主体 : 群馬交響楽団 事業期間 : 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度 6 計画期間地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日まで 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法総合戦略を策定するにあたり設置した 産官学金労言の代表者で構成する 群馬の未来創生懇談会 に 検証部会 を置き 本部会を中心に評価を行う 具体的な評価の手順としては 事業担当部署が KPI の実績値および事業内容を検証し 関連する各事業について自己評価を行う その自己評価を踏まえて 検証部会に事業の実施結果や成果を報告し 事業の効果や妥当性について意見をいただき 次年度以降に実施する施策の企画立案に反映させる 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容毎年度 3 月末時点の KPI 達成状況について 評価検証を行い 取組方針を決定する 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法検証部会の議事概要については 毎年度 群馬県の HP 上で公表する 6