「大学生に対するクレジットカードに 関するアンケート(平成27年度) 〔マイナビ調査〕」結果

Similar documents
1. 概要 目的 大学生におけるクレジットカードの所有の有無とクレジットカードに関する意識を調査するため 回答者 :709 名 1 日本大学商学部 特殊講義金融サービス ビジネス 受講生 (2~4 年生 ) 2 明治大学国際日本学部 金融サービス演習 受講生 (2 年生 ) 3 白鷗大学経営学部 銀

PowerPoint プレゼンテーション

性別 女性 48% 男性 52% 男性 女性 年齢 29 歳 5% 30 歳以上 16% 20 歳未満 21 歳 1% 1% 22 歳 7% 23 歳 10% 20 歳未満 21 歳 22 歳 23 歳 28 歳 8% 24 歳 14% 24 歳 25 歳 26 歳 27 歳 27 歳 12% 26

性別 女性 48% 男性 52% 男性 女性 年齢 29 歳 5% 30 歳以上 16% 20 歳未満 21 歳 1% 1% 22 歳 7% 23 歳 10% 20 歳未満 21 歳 22 歳 23 歳 24 歳 28 歳 8% 24 歳 14% 25 歳 26 歳 27 歳 27 歳 12% 26

1 クレジットカードの利用意向 (1) クレジットカードを積極的に利用したいと思うか 問 1 あなたは, クレジットカードを積極的に利用したいと思いますか この中から 1 つだけお答えください そう思う( 小計 ) 39.8% そう思う 20.3% どちらかといえばそう思う 19.5% そう思わない

1. クレジットカードの保有枚数 クレジットカード の保有枚数は平均 2.94 枚 鳥取県内の勤労者 ( 所謂サラリーマン ) のJCBや VISA イオンなどのクレジットカード の平均保有枚数は の平均で1 人当たり2.94 枚となった 年代別では 40 歳代 が最もクレジットカードの平均保有枚数

報道関係者各位 2014 年 2 月 19 日 ソフトブレーン フィールド株式会社 ~ ポイントサービスに関する 5,300 人アンケート ~ 女性の 4 割以上が 4 枚以上のポイントカードを使い分けていることが判明アンケートやゲームへの参加でポイントを貯める工夫も フィールドマーケティング支援サ

PowerPoint プレゼンテーション

Press Release 2018 年 6 月 29 日 楽天リサーチ株式会社 現金以外を利用する理由は ポイントが貯まるから がトップ 出かける際に所持する現金の平均金額は 5 年前より 1,151 円低い結果に - キャッシュレス決済に関する調査 - URL:

消費者の信頼で築く繁栄

ニュースリリース 平成 3 1 年 3 月 2 8 日 消費者動向調査 : 軽減税率 株式会社日本政策金融公庫 消費税の 軽減税率制度 消費者の受け止め方を調査 ~ 約 7 割の消費者が制度を認知認知 制度運用には わかりやすさ を求める ~ < 平成 31 年 1 月消費者動向調査 > 日本政策金

スライド 1

( 以下 カードなど ) を普段何枚 ( モバイル決済の場合は何種類 ) 使っているかたずねた ( それぞれの決済手段の定義は別表を参照 ) 各決済手段について 1 枚以上使用している人と全く使用していない人の割合は 岐阜県 愛知県 全国でそれぞれ表のようになった クレジットカードを使用している人の

Microsoft Word - プレス091117MDRI _1_

Microsoft Word _決済動向調査_2019.docx

「いい夫婦の日」アンケート結果 2014

PowerPoint プレゼンテーション

<81798A6D92E8817A F925093C682C6834E838D83582E786C7378>

(4) 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めていただき また市民サービスを円滑に利用していただくために 広報紙や放送 ホームページなどさまざまな媒体により 市政情報をお届けしています 市民のみなさまのご意見をいただき 利用しやすく わかりやすい情報提供となり

H24/08/00

PRESS RELEASE < 報道関係各位 > 2019 年 7 月 18 日 株式会社ジェーシービー < キャッシュレス決済に関する調査 > 6 割の人が週に 1 回以上キャッシュレス決済を利用 2 人に 1 人は キャッシュレスが使えないと来店意欲が減少! 会計担当者の 8 割は少額でもキャッ

「教育資金贈与信託」、資産の世代間移行を後押し

もくじ Q1 クレジットカードって何? 1 Q2 クレジットカードってどんな仕組みなの? 2 Q3 クレジットカードってだれでも利用できるの? 3 Q4 クレジットカードってどうやってつくるの? 4 Q5 クレジットカードが手元に届いたら何をしたらいいの? 5 Q6 クレジットカードの支払いってどん

来場者アンケート集計結果 / 実施概要

<4D F736F F F696E74202D E71837D836C815B82C98AD682B782E9837D815B F B835E81408FC194EF8D7

<4D F736F F D205B46696E616C5D E815B836C F C F82C98AD682B782E992B28DB88CB48D652E646F63>

目次 P. 1 調査の概要 P 年を振り返って P 年の展望 P 備えが必要 ( 経済的に不安 ) と感じること P 今 一番買いたいもの P お金の支払いをする際の決済方法 P 資産運用について

PowerPoint プレゼンテーション

ニッセイインターネットアンケート ~ 夏のボーナス について ~ 2019 年 6 月 2 8 日日本生命保険相互会社 日本生命保険相互会社 ( 社長 : 清水博 ) は ずっともっとサービス のサンクスマイルメニューのひとつ として ホームページ (

<4D F736F F D C CA94CC ED292B28DB88C8B89CA8DC58F4994C5>


Microsoft PowerPoint - 【資料3】運転免許証の自主返納に関するアンケート調査結果

問 32-2 うちエコ診断 を受けない理由 ( 問 32 で うちエコ診断は知っている ( 聞いたことがある ) が 受けたことはない と答えた方に ) あなたが うちエコ診断 を受けない理由として 次の中からいくつでも選んで番号を で囲んでください ( 回答者数 =73 人 )( 複数回答 ) (

PowerPoint プレゼンテーション

「いい夫婦の日」アンケート結果 2015【プレゼント編】

スライド 1

資料 3 時代の要請を受けた 消費者保護の課題について 平成 31 年 4 月 経済産業省商務 サービスグループ 商取引監督課

表紙(A4)

2017 年 2 月 27 日株式会社カカクコム 価格.com 生命保険 に関する調査結果を発表加入率は約 8 割 若年層ほど低い傾向 加入中の生命保険は終身タイプがトップ将来への不安?20 代の加入目的 老後保障 貯蓄 が他世代よりも高い結果に補償内容への理解度 十分理解できていない加入者が 53

調査概要 キャッシュレス決済に関するアンケート調査調査概要 調査期間 2018 年 6 月 4 日 ( 月 )~6 月 5 日 ( 火 ) 調査方法 調査対象 Webアンケート 20 歳以上のインターネット利用者 スクリーニング調査 一般消費者 本調査 過去 1 年間にインターネットを用いてオンライ

クレジットカード収納について Q1 クレジットカードで納付できる税目は何ですか Q2 クレジットカードで納付する場合 事前に何か手続きをする必要はありますか Q3 利用できるクレジットカードは何ですか Q4 クレジットカードによる納付手続はどのようにすればよいのですか Q5 地方振興局県税部 金融機

2018 年 2 月 15 日 長野経済研究所プレスリリース~ 消費動向調査結果 (2018 年 10~12 月調査 )~ 消費税増税時のポイント還元もあり キャッシュレス決済の利用意向は半数を超える 本調査は 県内の消費動向や消費意識に関わるテーマに対する考え方を分析するため 県内 1,000 世

<4D F736F F D E616C817A93C78F D8F9182C98AD682B782E992B28DB82E646F63>

自転車駐車場における 料金収受の利便性向上及び高度化に関する調査 ( 要約版 ) 商品購入やサービス利用の対価として金銭のやり取りが発生するが ここ数年では 情報通信技術や機器の発達とともに多様化が進み 現金を用いず クレジットカードや電子マネー等を利用した金銭のやり取り いわゆるキャッシュレス決済

資料 1( 参考 ) 口コミサイト インフルエンサーマーケティングに関するアンケート結果 2018 年 9 月 19 日

1) 建築家のイメージは 敷居が高い しかし実際建てた層では 要望を聞いてくれる もトップ建築家の建てる家のイメージは デザイン面 機能面など多方面で配慮がされた家 建築家のイメージでは 2 年以内に注文住宅を建てる検討 層のトップ 3 は 敷居が高い (35%) ユニークさにこだわる (12%)

九州新幹線 久留米駅についてのアンケート の主な結果概要 福岡県立大学人間社会学部公共社会学科 2017 年度社会調査実習 九州新幹線調査 グループ担当教員田代英美学生調査グループ一同 回答者のプロフィール 久留米市の旧久留米市域にお住いの 18 歳 ~79 歳の方から無作為で ( くじ引きのような

調査概要 調査目的 日本に滞在しているアジア人留学生の各種美容サロン ( 美容室 / リラクゼーションサロン / エステサロン / ネイルサロン / アイビューティサロン ) 利用状況 ヘアサロンの重視点 美容に関するトレンド情報の入手経路 興味のある美容テーマを把握するとともに 出身国と日本におけ

「電子マネーの利用に関するアンケート調査」

PowerPoint プレゼンテーション

『いい夫婦の日』夫婦に関するアンケート調査 【プレゼント編】調査報告書

公共交通公共交通 についてのアンケート < 調査概要 > 調査方法 : インサーチモニターを対象としたインターネット調査 分析対象者 : 札幌圏内在住の15 歳以上の男女 調査実施期間 : 2013 年 3 月 7 日 ( 木 )~3 月 12 日 ( 火 ) 有効回答者数 : N=600 全体 6

クレジットカード 保 有 者 の 半 数 以 上 が 店 頭 での 支 払 いには 5,000 円 までは クレジットカード 以 外 を 選 択 クレジットカード 保 有 者 に 店 頭 での 支 払 方 法 について 聞 いてみると 購 入 金 額 が 5,000 円 を 超 える 場 合 にクレ

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

目次 page 1. はじめに 本プロジェクトの目的と概要 3 2. 回答者属性 一般生活者調査編 血漿分画製剤使用経験者調査編 8 3. 総評 サマリー 詳細分析 Q2. 過去の献血回数 22 Q3. 血漿分画製剤の認知

 

電力自由化に関する認知度9割超えるも、導入意向低いまま 若年層ほど紙の検針票のみで確認、年配層はWebと併用の傾向

1. ミレニアル世代 のお の使い方 財布に入れている現 は約 6 割が 1 万円未満 買い物での 電 マネー 使 率は 8 割近く! 5 人に 1 人は スマホ決済サービス を利 普段 財布にいくらくらい入っていますか? と質問したところ 平均額は 10,479 円 という結果に また 10,00

約 7 割が はい と回答しており ポイントやマイルの利用について利便性を求めていることがわかっ た 若年層において特にその意識が高くなっており 0 代が 8.7% で最も高く その後年代が高くなる につれて数値は低くなり 60 代では 60.% と 0 代と 60 代で.5 ポイントの差が出る結果

前問で 知っているが使っていない と回答した方に 今後格安スマホを利用したいと思うかについて聞いたところ 利用したい ( とても利用したい + どちらかというと利用したい ) は合わせて 33.3% 利用したくない( 全く利用したくない + どちらかというと利用したくない ) の合計が 32.% と

<4D F736F F F696E74202D A815B836895DB974C B28DB895F18D E368C8E937894C58DC58F4994C52E707074>

派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果

「オリンピック・レガシーに関する意識調査」(第2回)結果概要

目次 目次 2 調査概要 3 調査サマリー 4 歩きスマホ は危ないと思うか? / 歩きスマホ をしたことがあるか? 5 歩きスマホ をしてしまう理由は? 6 歩きスマホ をしている人に対して危ないと感じたことはあるか? 7 歩きスマホ が危ないと感じたのはどのようなシーンか? 8 歩きスマホ によ

<4D F736F F F696E74202D F4390B38DCF816A B2B2B817B817B945F90858FC891E C48C8F8EC08E7B95F18D908F912E >

1. プリペイド式カード の利用経験について 2 バスカード ( 西鉄バスのみ ) の利用率が約 8 割 < 全体 > プリペイド式カードの利用経験について 全体でみると バスカード ( 西鉄バスのみ ) が 85.2% と最も高く 次いで よかネットカード (45.2%) えふカード (36.5%

第2章 調査結果の概要 3 食生活

H24/08/00

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

「Debate in Portuguese《というイベントのアンケートの結果

割賦販売法改正に伴う「ショッピングご利用ルールの変更」および「会員規約変更」のお知らせ

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

Q01 クレジットカード納付とはどのようなものですか パソコンやスマートフォンからインターネットを利用した クレジットカードによる納付方法で 地方自治法第 231 条の2 第 6 項及び地方税法施行令の規定に基づく指定代理納付者 ( ヤフー株式会社 ) による県税の立替払です Q02 クレジットカー

【ドコモユーザー調査】OSバージョンアップを実施しているのに、バージョンアップを認知しているのは半数しかいないことが判明!?

Microsoft Word - 電子マネー2009_ver4.doc

質問 1 11 月 30 日は厚生労働省が制定した 年金の日 だとご存じですか? あなたは 毎年届く ねんきん定期便 を確認していますか? ( 回答者数 :10,442 名 ) 知っている と回答した方は 8.3% 約 9 割は 知らない と回答 毎年の ねんきん定期便 を確認している方は約 7 割

Press Release 2019 年 3 月 15 日 楽天インサイト株式会社 ファッションアイテムは ショッピングモール インターネット通販 が主な購入場所にファッション情報は女性 20 代の 6 割以上が SNS(Instagram) から ファッションに関する調査 URL:

PDF化【公表】290606報告書(横計入)

<4D F736F F D B28DB88C8B89CA82CC95AA90CD2E646F63>

4 多様な支払い方法 1 キャッシュレス化の進行 キャッシュレス化の進行に伴って 多様化した購入方法や支払い方法の特徴を児童 生徒に理解させることが必要になっています 小学生でも電子マネーを使用して電車やバスに乗り ( 交通系プリペイド型電子マネー ) 同じカードを使ってコンビニなどで買い物をしてい

調査レポート

キャッシュレス決済導入に関するアンケート調査報告 調査先 : 当所会員事業所のうち 小売業 飲食店 宿泊業 生活関連サービス業を抽出 調査期間 : 令和元年 5 月 17 日 ~6 月 14 日 回答数 :70 事業所 回答事業所 業種 回答企業 業種 1 小売業 25 2 飲食店 27 3 サービ

man2

PowerPoint プレゼンテーション

1. 調査の目的 初めての給料日は 新入社員が皆胸を躍らせるイベントだ 家族への感謝の気持ちを伝える機会に 1 ヶ月間頑張った自分へのご褒美に と 使い道を考えている時間が一番楽しいかもしれない しかし最近の若者は 車や高級品に興味がない 海外旅行に関心が薄い 節約志向で無駄遣いはしない などと言わ

調査の結果5.xlsx

ととした 3. 金融に関するアンケート 結果 講義前に学生の金融に関する知識や意識を明らか にするために 金融に関するアンケート を実施した 写真 1 金融について 金融についての理解度は表に示す5項目から 理解しているもの全てを選択してもらった この結果 利 子 デフレ インフレ 預 貯 金 生命

1: ミレニアル世代のシェアサービスに対する興味 関 場所 モノ 交通手段 3 分野のシェアサービスについて 利 実態 利 意向を調査利 に関 を持つミレニアル世代は6 割超 受容度は親世代の約 3 倍に! 今回は 場所 モノ 交通手段の3 分野におけるシェアサービスについて 調査を実施 その結果

年収とフィンテックサービスの関係では 年収が高まるにつれて 何らかのフィンテックサービスを活用している傾向にある 一方で 保有資産については資産額が多いほどフィンテックサービスの利用も増える傾向もみられるが 年収の場合とは違う動きがみられた 3. 金融サービス利用状況について 金融リテラシーについて

報道関係者各位 NEWS RELEASE 2013 年 1 月 8 日株式会社デファクトスタンダード 宅配買取 & オークションサイト ブランディア のデファクトスタンダード社再び注目されているファストファッションについて独自調査を実施 認知度は既に 8 割以上! ファストファッションの実態とは ブ

インターネット利用に関する意識・実態調査報告書

「北朝鮮による日本人拉致問題に関する特別世論調査」の概要

2

(Microsoft PowerPoint _\221\3464\211\361\330\330\260\275\227p\216\221\227\277.ppt)

スライド 1

2. 人気の手帳サイズ男性は ポケット 女性は バッグイン ノート型綴じ手帳で 最も使用されているサイズは ポケットサイズ (44.4%) 次いで バッグインサイズ (40.6%) という結果になりました 男女別の結果を見ると 男性は ポケットサイズ (51.9%) 女性は バッグインサイズ (51

01 公的年金の受給状況

<4D F736F F D CA904D94CC EC091D492B28DB88C8B89CA>

プリペイドカードの購入を指示する詐欺業者にご注意!!~「購入したカードに記載された番号を教えて」は危ない!~

て加盟店もしくは会員自身に対し カードの利用状況等に関し照会を行うことをあらかじめ承諾するものとします 第 31 条 ( 債権譲渡の承諾等 ) 1. 会員は カード利用による取引の結果生じた加盟店の会員に対する債権について 以下の各号にあらかじめ異議なく承諾するものとします 1 当社と加盟店との契約

Transcription:

若年層 ( 社会人 1~5 年目対象 ) に対するクレジットカードに関するアンケート ( 平成 28 年度 ) マイナビ調査 結果 平成 28 年 6 月

1. 概要 目的 若年層 ( 社会人 1~5 年目 ) のクレジットカードの利用状況や意識調査を行うとともに 協会の広報 啓発活動の認知度を確認し 今後の活動につなげる 対象 情報サイト マイナビスチューデント マイナビニュース に登録している 1~5 年目の社会人 実施期間 : 平成 28 年 5 月 12 日 ~5 月 20 日 アンケート方法 :webアンケート 総数 :377 件 性別 : 男性 149 人 / 女性 228 人

2. 調査結果 (1) 所有の有無 : 本人名義は約 8 割 家族カードは約 2 割が所有 (n=377) 今回の調査では 本人名義のクレジットカード所有率は 84.4% であり 前年比 6.1% の増加 所有者のうち一人あたりの平均所有枚数は 1.8 枚 全世代の平均枚数である 2.5 枚 ( クレジットカード発行枚数調査日本クレジット協会調べ ) よりも少ない 男女別でみると 男性は 1 枚持っている が 34.9% と女性に比べ高いが 女性は複数枚所有している割合が 57.4% と男性に比べ高い 男性 (n=149) 男女別 女性 (n=228)

(2) 所有の有無 : 家族カードは約 2 割が所有 (n=377) 今回の調査では 初めて家族カードの所有を聞いた 家族カードの所有率は 16.0% 所有者のうち一人あたりの平均所有枚数は 0.3 枚 全世代の平均枚数である 1.2 枚 ( クレジットカード発行枚数調査日本クレジット協会調べ ) よりも少ない 男女による傾向の違いはほぼない 若年層も社会人になると本人名義のカードを所有することがうかがわれる 男性 (n=149) 男女別 女性 (n=228)

(3) クレジットカードを持ったきっかけ : 特典や使い勝手によるものが多い (n=329) クレジットカードを持ったきっかけは ポイント制度や割引制度など 特典がありお得だから (26.1%) 現金の持ち合わせがなくても買い物ができるから (23.1%) インターネットショッピング等で決済が簡単にできるから (23.1%) の順となっており 特典や使い勝手が重視されていることがうかがえる 一方 高額な商品やサービスを分割払い ( 後払い ) で購入できるから 家計が管理しやすいから といったクレジットカード本来の特徴に関する部分での理由は少なかった 自由回答として コンサートチケット購入の際に必要だったから 鉄道系のカードで定期券を購入するついでに など

(4) 利用頻度 : 約 8 割が月に 1 回以上は利用している (n=329) 週に 1 回以上 (33.4%) が最も多く 次いで 月に 2~3 回程度 (32.5%) と続く ほとんど使っていない は昨年度 29.0% から今年度 9.7% に減少した 月に 1 回程度 以上利用しているという回答が 全体の 84.4% を占めている

(5) 平均支払額 :1 万円 ~3 万円未満が最多 (n=329) 1 ヶ月のクレジットカードの平均支払額は 1 万円 ~3 万円未満 が 31.5% と最も多い その他はあまり差はないが 5,000 円未満 という回答が 15.8% である一方 5 万円以上 という回答も 19.8% あった

(6) 支払方法 : 翌月一括払いが約 9 割 (n=329) 翌月一括払いが 87.8% と大半を占めている 割賦販売法の対象取引である分割払い リボルビング払い ボーナス一括払いの利用経験者は 合計で 27.0% であった

(7) 現金とクレジットカードの使い分け : 金額によって使い分けている (n=329) 高額なものはクレジットカード 少額なものは現金としている という回答が半数弱の 45.3% インターネットショッピングはクレジットカード 店頭販売は現金としている (32.8%) 特典 ( ポイント 割引など ) の有無による (26.1%) と続く 自由回答として 使えるところはすべてカード 現金しか使わない といった回答もみられた

(8) クレジットカードと電子マネーの使い分け : 金額によって使い分けている (n=329) 高額なものはクレジットカード 少額なものは電子マネーとしている (26.1%) が最も多い なお 電子マネーは持っていない が 2 割程度 (19.1%) あった 自由回答として カードが使えないときに電子マネーを利用 など

(9) 不所持者理由 : 必要性を感じていない 必要以上に使ってしまいそう (n=48) その他 をのぞく最も多い理由が 現金や電子マネーなどで支払うため 必要性を感じないから (16.7%) 必要以上に使ってしまいそうだから (16.7%) が同数 自由回答として 必要性を感じない 審査が通らない など

(10) 今後の考え ( 不所持者 ): 約 3 割が前向きに検討 (n=48) 今後も持ちたいと思わない (60.4%) と半分以上を占めている 将来的には持ちたい が前年比 20.8% 減少 今後も持ちたいと思わない が前年比 18.9% 増加 男女別でみると 女性のほうが男性に比べ前向きに検討している一方で 今後も持ちたいとは思わない も男性に比べ高い割合 (63.0%) を示している 自由回答として 必要に迫られない限り作ろうとは思わない など 男性 (n=21) 男女別 女性 (n=27)

(11) 協会の啓発物の認知度 : 認知度は合計で 14.0%(n=377) 協会の啓発物の認知度は 3 つ合わせて 14.0% であった これらの啓発物は主に大学生向けの広報展開を行っていたので 社会人には目に触れる機会がなかったと思われる 今後は 若年層社会人向けの広報展開を模索する必要があると考えられる

(12) 啓発物の印象 : 好感度は高い (n=377) 易しく書いてありわかりやすい の割合が全体的に高く 内容のレベルは今のままで問題なく理解できているようである 一方で 関心をもてない と回答する対象者が一定数存在するため 現状の啓発物の内容に満足することなく 引き続き消費者の関心をひくような啓発物の作成を検討していく必要がある なお 昨年度と比較し 社会人 3 年以上の対象者の回答が約 8 割を占めており クレジットカードの利用経験者が多いと思われ 利用経験者にとっては 内容が易しすぎると感じていることが関心を持てないひとつの理由となっている可能性もある

(13) クレジットカードの啓発イメージ : 女性タレントを希望している (n=377) キャンペーンのイメージモデルに対する希望としては 女性タレントが最も支持が高い 女性タレントの中では 大差はないが 落ち着いた ( 大人の ) イメージの女性タレントの方が希望が多いようである 男女別に見ると 男性は 若い女性タレント (36.9%) 女性は 落ち着いた ( 大人の ) 女性タレント (36.4%) が最も高い割合を示している 自由回答として 堅実な人柄 ゆるキャラ など 男性 (n=149) 男女別 女性 (n=228)

(14) クレジット教育受講率 : 受けたことがないが約 7 割 (n=377) 受けたことがない という回答が 74.8% と高い 消費者教育推進法が平成 24 年に施行されたが 学校や地方自治体でのクレジット教育がまだまだ定着していない現状がうかがえる 自由回答として 国民消費者生活センターなどのサイトで見た 親から教えてもらった など

(15) クレジット教育の必要性 : 約 7 割が必要性を感じている (n=377) 必要だと思う という回答が 72.1% と高い 問 16 においてクレジットに関する教育を 受けたことがない が高い割合だった一方で 約 7 割がクレジットに関する教育は必要であると感じている 引き続き 積極的にクレジット教育支援活動を行っていく必要がある

(16) クレジット教育の必要性 : 基本的な仕組みを知りたい者が多い (n=272) 基本的な仕組み を知っておきたいという回答が 61.8% と最も多く 次いで クレジットカードの管理責任 が多い 自由回答として 自己破産 など

(17) クレジットの特徴の認知度 : 全体的に認知度は高い (n=377) クレジットカードの暗証番号は 誕生日など簡単に推測できてしまうものは避けなければならないこと (56.8%) と最も高い クレジットカードの特徴に関して 認知度は比較的高いとみられるが 全てがクレジットに関する基本的事項であるため 引き続きこれらに関する広報活動行う必要がある

(18) クレジットのセキュリティ対策の認知度 : 全体的に認知度は高い (n=377) カードを偽造することが難しい IC チップが搭載されたクレジットカードの普及がすすめられていること (44.0%) と最も高い 比較的認知度は高いとみられるが 一方で いずれも知らない ( 聞いたことがない ) についても高い割合を示しているため 引き続き 広報活動を行い 安全 安心な利用環境の整備に努めていく必要がある

(19) クレジットに関連する情報の取得媒体 : インターネットが最も多い (n=330) インターネット (44.0%) が最も高い 若年層を対象としたアンケートであることから 特に高い数値を示したと考えられる 自由回答として 家族 カード会社のホームページ 約款 雑誌 など

3. まとめ 今回の調査では 社会人 3 年目以上の比較的社会人経験を積んだ者の回答が 前年より 2 割増加し 全体の 8 割が社会人 3 年目以上からの回答となった 本人名義のクレジットカードの保有率は全体の 8 割以上を占めている 一方で保有していない対象者の 6 割以上は 今後もクレジットカードを持ちたいと思わない と回答した 偽造 情報漏れ 不正使用などを心配して クレジットカードを保有しない者も一定数みられることから 引き続き安全 安心なクレジットカードの利用に向けた広報が必要である クレジットカードを持ったきっかけでは 特典 ( ポイント ) が得られること ネットでの利用ができることなどクレジットカード本来の特徴よりも特典や使い勝手に関するものが多かったが クレジットカード利用者には 健全な利用促進のため キャッシュレス 後払い 代金の分割 などの本来の特徴を啓発していく必要がある 協会作成の啓発物については 知らない対象者が 9 割近くおり 認知してもらうための工夫が必要である一方 内容やデザインの評価は概ね高い 内容 デザインは現状のレベル感を保ちつつ 効果的な PR 方法を考える必要がある クレジット教育については 全体の 7 割以上が受けたことがないと回答している一方で その必要性を感じている者が 7 割を超えている 他方 クレジットの特徴の認知度 セキュリティ対策の認知度に関する調査については 比較的高い割合で知っている ( 又は聞いたことはある ) と回答している インターネットの普及等により 情報を得るための媒体が多様化し 若年層においてクレジットに関する基本的な特徴の認知度が比較的高い割合となったものと考えられる しかしながら 今回調査した回答項目は クレジットカード利用時には必ず知っておくべき基本的な事項であるため 更に認知度が高まるよう インターネットなど有効と思われる手段を活用しつつ 今後も引き続き積極的にクレジット教育を推進していく必要がある