できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

ICTを軸にした小中連携

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

国語科学習指導案様式(案)

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

○数学科 2年 連立方程式

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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第4学年算数科学習指導案

第5学年4組 理科学習指導案

解答類型

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

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Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

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理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

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Microsoft Word - 社会科

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

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指導案

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

単元の目標及び内容について 学習方法に関すること 多くの人々に喜んでもらえる活動にしたいという願いをもち, 主体的に栽培活動に取り組む 課題発見力 天候や生育状況等の必要な情報を収集したり, 情報を関連付けたりしながら, 収穫量を増やすために考え, 栽培活動に生すことができる 課題追究 情報活用力

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画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

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第4学年理科学習指導案

Microsoft Word - t2gika1.doc

での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

25math3

国語科学習指導案

理科学習指導案(形式)

Taro-5年研究のまとめ

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

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Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

2、協同的探究学習について

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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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2年生学級活動(性に関する指導)指導案

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

第 6 学年 2 組理科学習指導案平成 26 年 7 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 14 名女子 14 名計 28 名指導者場所理科室 1 単元名植物のからだのはたらき 2 単元について (1) 単元設定について本単元は 学習指導要領で以下のように位置づけられている 植物を観察

Microsoft Word - 小・社会・祭田①.doc

第6学年2組 理科学習指導案

2 単元の構想 本単元の目標 関心 意欲 態度 平均を用いることのよさに気付き, 進んで身近な事柄の考察や表現に用いようとする 見方や考え方 平均の考えを用いて, 身近な事柄について考えたり, 表現の仕方を考えたりすることができる 技能 平均を求めたり, 平均から全体を求めたりできる また, それを

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社会科学習指導案

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

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【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

06 吉成主税(論文)

国語科学習指導案

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

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第 5 学年理科 植物の成長 指導者西田幸子 梶本沙織 学年組第 5 学年 2 組 児童数 31 名 本校で育てる資質 能力との関連 課題発見 解決力, 積極性, 耐える力場所第 1 理科室 1 単元について 単元観 本単元は, 植物の成長の様子について興味 関心をもって追究する活動を通して, 条件を制御して調べる能力を育てるとともに, 植物の成長についての理解を図り, 生命を尊重する態度を育て, 植物の成長とその条件についての見方や考え方をもつことができるようにすることがねらいである 植物の成長には, 発芽に必要な水, 空気, 適当な温度に加えて, 日光と肥料が関係する 本単元では, これらの条件について, 適した場合とそうでない場合を設定するなど条件を制御しながら育て, 両者の成長の様子を比較しながら調べることを通して, 植物の成長が日光や肥料などに関係することをとらえさえることが重要である また, 植物の成長に関係する要因を絞っていく過程や観察 実験の結果を基に考察する過程において, 根拠と判断のスキルを高めることが大切である 植物は, 身近な生命であるだけでなく, 私たちの食を支える大切な生命でもある そのため, 学級活動や家庭科等と関連させて本単元を構成することで, 植物の成長を興味や関心, 必要感をもって学ばせることができるとともに, 学習の成果と日常生活との関連を図り, 植物の成長について実感を伴って理解させることができる さらに, 児童に生命の連続性や人と植物とのつながりを一層感じさせ, 生命を尊重しようとする態度を育むことができると考える 児童観 本学級の児童は, 自然の事象に対して驚きや疑問をもち, たぶんこうではないか と予想して実験や観察に取り組もうとする また, 理科で学習したことが他の学習や普段の生活に役立つと考えており, 学習したことに関連する事象や学習したことを活用して考える場面を前向きに受け止め, 楽しむことができる 生き物に興味 関心の高い児童が多く, 理科における植物の栽培や動物の飼育に熱心である 前単元 植物の発芽 において, 児童は初めて条件を制御しながら調べることを学んだ 単元末アンケートによると,89% の児童が条件に注意しながら根気よく植物の世話をしたり観察したりすることができたと答えており,96% の児童は今後の実験において条件を制御して計画できそうだと感じている その反面, 実験結果を基に自分の考えを説明したり結論を導き出したりすることに困難さを感じている児童が 48% いる 55% の児童は根拠をもって考えたり説明したりすることを難しいと感じており, 事実と自分の考えを区別して捉えたり事実を関係付けて考えたりすることに課題があると思われる また, 38% の児童は自分の考えを話すことに抵抗をもっており, 話合いによって考えを深めることが難しい実態がある 指導観 指導にあたっては, 単元導入時に, 前単元で発芽させたインゲンマメを提示し, その成長が芳しくないことに気付きや疑問をもたせ, 課題を設定する そして, 仮説を立てる際に, 前学年までに栽培した植物への世話や栽培方法を指導してくださった地域の方の言葉などを想起させ, 自分が植物に何をしたか, それによってどのように植物が成長したか を根拠として植物の成長にかかわる要因を考えさせる 条件を制御した実験計画の作成にあたっては, 児童が自ら計画できるように, 植物の成長にかかわる複数の要因を 1 つずつ仮説として文章化するとともに, 前単元と同様の実験計画表を用いる 植物の成長を記録する際には, 栽培 観察の経験から, 数値化できる葉の数や草丈などの視点, 数値化できない葉の色などの視点に気付かせ, その視点を基に植物の成長を観察できるようにする また, 客観的に植物の成長をとらえたり考察したりできるように, グループ学習を積極的に取り入れ, 話し合ったり互いに確認したりさせる 単元末においては, 野菜を育てる活動を通して, 児童が植物の発芽や成長の条件を実感を伴って理解

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を活かせる自分に自信をもたせたり理科を学ぶことの有用性を一層感じさせたりできると考える 2 単元目標及び内容植物の発芽から結実までの過程を条件に目を向けながら調べ, 見いだした問題を計画的に追究する活動を通して, 生命を尊重する態度を育てるとともに, 生命の連続性についての見方や考え方を養う 植物を育て, 植物の成長の様子を調べ, 植物の成長とその条件についての考えをもつことができるようにする ウ植物の成長には, 日光や肥料などが関係していること 小学校学習指導要領理科第 5 学年内容 B(1) 3 内容の構成と単元の系統性生命生命の構造と機能生物の多様性と共通性生命の連続性生物と環境のかかわり 3 年 昆虫と植物 3 年 身近な自然の観察 4 年 人の体のつくりと運動 4 年 季節と生物 6 年 人の体のつくりと働き 6 年 植物の養分と水の通り道 5 年 植物の発芽, 成長, 結実 5 年 動物の誕生 6 年 植物と環境 4 単元の評価規準自然事象への関心 意欲 態度 1 植物の成長の様子に興味 関心をもち, 自らその変化にかかわる条件を調べようとしている 科学的な思考 表現 1 植物の成長について予想や仮説をもち, 条件に着目して観察や実験を計画し, 表現している 2 植物の成長とその変化にかかわる条件を関係づけて考察し, 自分の考えを表現している 観察 実験の技能 1 植物の成長とその変化にかかわる条件について調べ, その過程や結果を記録している 自然事象についての知識 理解 1 植物の成長には, 日光や肥料などが関係していることを理解している 5 本校で育てる資質 能力との関連植物が成長したり枯れてしまったりすることに対する疑問や野菜を大きく育てたいという願いをもち, 植物の成長について課題を設定する 課題発見 解決力植物の成長について予想や仮説を立て, 実験 観察によって確証 反証しながら追究し, 自らの課題を解決する 野菜の栽培や植物の成長にかかわる課題解決の見通しをもち, 自ら進んで積極性考えたり友達と話し合ったりしながら学習する 実験の条件を違えないように実験したり, 植物の成長を観察したりしなが耐える力ら, 最後まで粘り強く実験をやり遂げ, 結果を得る

6 指導計画全 7 時間 ( 本時 6/7) 次時 他教科との関連 過程 課題設定 学習活動 家庭科 自分たちで野菜を育て, 育てた野菜をゆでて食べよう 学級活動 学年園で野菜を育てよう 願いや問いをもつ 野菜を上手に栽培し, たくさん収穫したい 学年園やプランターで野菜を育てるコツは何だろうか 自分で野菜を育てて, その野菜を調理して食べましょう ホウレンソウや枝豆なら, ゆでたり炒めたりして簡単に調理できるね トマト, ダイコンを育てた経験を活かせば上手に栽培できるかな 違う種類の野菜だし, 種子から育てるのは初めてよ 栽培のコツは同じかしら 評価育てたい資質 関考技知評価規準能力との関連 課題発見 解決力 一 前単元 1 まとめ 課題設定 植物の種子が発芽するためには, 何が必要なのだろうか 種子の発芽の要因を見いだし, 条件を制御しながら発芽の条件を調べる 植物の種子が発芽するためには, 水, 空気, 適当な温度が必要だと言える 事象に出合う 前単元 植物の発芽 で発芽した植物の成長の様子を観察し, 植物の成長の悪さに驚きや疑問をもつ 成長の良い植物と悪い植物を見て, 植物の成長に必要な条件について疑問をもつ 課題 植物が発芽した後, 大きく成長するためには, 何が必要なのだろうか これは 2000 年の時を越えて発芽した植物, これは春一斉に発芽する植物の様子よ 種子には春が来たことが分かるのかな 2000 年眠っていた種子は, 何がきっかけで発芽したのだろう 日光が好きなのかしら 植物の種子を発芽させるためには, 水, 空気, 適当な温度の条件を満たす必要があるのね 発芽したインゲンマメはどうなっているかな 大変 ヒョロヒョロになってしまったよ 毎日水やりをしていたのに, どうしてだろう 何が足りなかったのかな もやしみたいに茎がやせ細っているね 課題発見 解決力 耐える力積極性 課題発見 解決力 関 1 課題発見 解決力 2 仮説 1 植物が大きく成長するためには, 日光が必要だろう 2 植物が大きく成長するためには, 肥料が必要だろう この苗, 窓に向かって斜めにのびているよ 肥料を与える必要があるのかな 考 1 積極性

3 4 5 6 本時 情報収集 整理分析 情報収集 整理分析 実験 1 日光が必要かどうかを調べる 日光に当てる場合と当てない場合の植物の成長を調べる 考察 1 結果を整理し, 日光と植物の成長の関係を考える 結論 1 植物が発芽した後, 大きく成長していくためには, 日光に当たることが必要だと言える 実験 2 肥料が必要かどうかを調べる 肥料を与える場合と与えない場合の植物の成長を調べる 考察 2 結果を整理し, 肥料と植物の成長の関係を考える 結論 2 植物が発芽した後, 大きく成長していくためには, 肥料が必要であると言える 発芽の実験の時のように調べたい条件を変えて実験すればいいね 葉の色が違うね A の方が濃いよ 植物の成長に, 日光や肥料が必要かどうかを実験で確かめよう 植物の何を調べたら, 植物 A と B の成長を比べることができるかな 葉や茎の色や数, 大きさなどを調べて比べたらどうかな 葉の大きさや茎の太さも違うよ B より A の方が大きいし, 太い 発芽と違って, 植物の成長は単純に比べられないね 技 1 耐える力 技 2 積極性 考 2 技 1 耐える力 考 2 積極性 二 まとめ 表現 7 まとめ 表現 結論 植物が発芽した後, 大きく成長していくためには, 日光や肥料が必要であると言える 願いや問いの解決 野菜を上手に栽培するためには, 日あたりの良いところに植え, 水や肥料を与えながら育てるとよい 評価問題を解く 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組む どの実験でも B より A の方がよく成長していたよ 植物が 大きく成長していくためには, 日光や肥料が必要なのね 野菜を畑やプランターで栽培するコツは何かな 植物の成長には日光が必要だから, 日あたりのよさを考えて植えることかな 草丈の高い植物が陽をさえぎらないようにする必要もあるね 知 1 考 2 課題発見 解決力積極性 知 1

実行 野菜づくり 野菜を高屋西小学校の学年園で栽培するには, どうしたらよいかな 課題発見 解決力積極性 学級活動 数種類の野菜を学年園やプランターに植えて栽培し, たくさん収穫しよう 野菜の草丈や学年園の日あたりを考えながら, 野菜を植える計画を立てる 野菜を植えて栽培する 学年園の日あたりは良いのかしら 育てたい植物の草丈や発芽に適切な温度も調べないといけないね

7 本時の目標植物 A と植物 B を比較しながらそれらの成長と肥料の有無を関係づけて考察し, 自分の考えを表現することができる また, 植物の成長には, 日光や肥料が関係していることが分かる 科学的な思考 表現, 知識 [ 積極性 ] 8 本時の展開 (6/7 時間目 ) 学習活動 形態 1 課題や仮説を確認する 全体 指導上の留意事項 努力を要する状況と判断した児童への指導の手立て 評価規準 ( 評価方法 ) 課題植物が発芽した後, 大きく成長するためには, 何が必要なのだろうか 仮説 2 植物が大きく成長するためには, 肥料が必要だろう 課題や調べる条件を確認し, 学習の見通しをもたせる 2 植物を観察し, 実験 2 の結果を得る 葉の数, 色, 大きさ, 茎の太さ, 長さなどの視点で観察し, 記録する 肥料を与えた植物 A と与えなかった植物 B を比較しながら観察する 3 結果を交流する 全体 グループ 記録表に観察の視点を書き込ませ, 植物 A と植物 B を同じ視点で観察し, 記録できるようにする 植物の成長を客観的にとらえるために, 植物 A と植物 B の直接比較の結果や数値で記録させる 4 考察する (1) 仮説 2を検証する 1 肥料が必要かどうかを考える AはBより葉の数が2 枚多く, 茎の太さも太いので, AはBよりよく育っていると思う だから, 植物の成長には肥料が必要だと言える 葉を重ねてみると,A はBより大きい BよりAの葉がしげって見える 肥料を与えると, 植物の 成長がよくなると言える 2 結論をまとめる 植物の個体差を考慮しつつ, 植物の個人成長の傾向をつかませる グループ 結果を記録する表を工夫し, 児童が全体植物 Aと植物 Bを同じ観察の視点や植物全体の姿で比較しながら考えられるようにする 葉の数や草丈などの数値で比較できる結果に着目させて考えさせる 植物 Aが植物 Bよりもよく成長していると捉える根拠を挙げながら自分の考えを表現させる 自分の仮説を振り返ったり, 他のグループの結果と比較したりして, 考察を深めさせる 結論 2 植物が発芽した後, 大きく成長するためには, 肥料が必要である [ 積極性 ] 植物の成長と肥料の有無とを関係づけて考察し, 自分の考えを表現している 科学的な思考 2 ( ノートへの記述, 発言 ) (2) 植物の成長に必要な条件をまとめる 日光と肥料の両方が与えられた A の植物が一番よく成長している 肥料を与えて日光を当てなかった植物の成長は悪かった 肥料を与えなくても成長したけれど, あった方がよく成長した グループ 結論 1と結論 2を基に, 植物が大き全体く成長するのに何が必要かを考えさせる 実験結果から, 肥料と日光のどちらも必要なのかどうかを考えさせる 実験 1の植物 Bを日光に当てた結果を見せ, 植物の成長と日光の関係についての考えを深める

植物の成長には, 日光と肥料の両方があるとよいと思う 5 課題の結論を確認する 実験 2 の植物 B の結果から, 肥料がなくても植物が成長することに気付かせる 結論植物が発芽した後, 大きく成長するためには, 日光や肥料が必要である 植物は, 日光や肥料があると大きく成長すると言える 6 自らの問いに返る 野菜を上手に栽培し, たくさん収穫したい 学年園やプランターで野菜を育てるコツは何だろうか 学習したことをもとに, 野菜を育てることへの展望をもつ 9 板書計画 6/27 植物の成長 課題植物が発芽した後, 大きく成長するためには, 何が必要なのだろうか 結論植物が発芽した後, 大きく成長するためには, 日光や肥料が必要である 植物は, 日光や肥料があると大きく成長すると言える 仮説 1 植物が大きく成長するためには, 日光が必要だろう 2 植物が大きく成長するためには, 肥料が必要だろう 結論 1 植物が大きく成長するためには, 日光が必要である 結論 2 植物が大きく成長するためには, 肥料が必要である 実験 2 結果 2 A と B の成長の様子考察 葉の数 葉の大きさ A 肥料あり B 肥料なし A が 2 枚多い 重ねると A が大きい B は葉が小さめ 実験計画表 葉の色茎の長さ茎の太さ草丈 A は B より色が濃い 同じくらい A は詰まっている感じ 同じくらい A ががっしりして見える 同じくらい つぼみや花がついている