分野・附属施設等

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48小児感染_一般演題リスト160909

第 88 回日本感染症学会学術講演会第 62 回日本化学療法学会総会合同学会採択演題一覧 ( 一般演題ポスター ) 登録番号 発表形式 セッション名 日にち 時間 部屋名 NO. 発表順 一般演題 ( ポスター ) 尿路 骨盤 性器感染症 1 6 月 18 日 14:10-14:50 ア

長崎大学熱帯医学研究所がケニア共和国で進める「健康と人口の動態追跡調査システム」の研究において、「指静脈認証」を活用するための実証実験を日立と共同で実施

後などに慢性の下痢をおこしているケースでは ランブル鞭毛虫や赤痢アメーバなどの原虫が原因になっていることが多いようです 二番目に海外渡航者にリスクのある感染症は 蚊が媒介するデング熱やマラリアなどの疾患で この種の感染症は滞在する地域によりリスクが異なります たとえば デング熱は東南アジアや中南米で

Microsoft Word - 【広報課確認】 _プレス原稿(最終版)_東大医科研 河岡先生_miClear

第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

4 月 17 日 4 医療制度 2( 医療計画 ) GIO: 医療計画 地域連携 へき地医療について理解する SBO: 1. 医療計画について説明できる 2. 医療圏と基準病床数について説明できる 3. 在宅医療と地域連携について説明できる 4. 救急医療体制について説明できる 5. へき地医療につ

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BSL4の稼働合意について

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

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蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 月別届出状況 該当なし 三類感染症月別届出状況 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月計 細菌性赤痢

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東京大会と感染症サーベイランス ~ 普段とどこがちがうのか ~ 疾患疫学が変化する可能性 多数の訪日外国人の流入 多くのマスギャザリングイベント 事前のリスク評価に基づいたサーベイランスと対応の強化の必要性を検討する 体制構築の観点から 行政と大会組織委員会の責任範囲と協力体制の構築が必要 国内移動

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を,神経発達関連遺伝子のNDE1内に同定した

なお本研究は 東京大学 米国ウィスコンシン大学 国立感染症研究所 米国スクリプス研 究所 米国農務省 ニュージーランドオークランド大学 日本中央競馬会が共同で行ったもの です 本研究成果は 日本医療研究開発機構 (AMED) 新興 再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業 文部科学省新学術領

資料 4-3 新興 再興感染症の克服に向けた研究環境整備 大阪大学微生物病研究所飯田哲也 長崎大学熱帯医学研究所金子修

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解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

【参考資料1】結核菌病原体サーベイランスシステムと現状


Microsoft Word - 届出基準

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緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

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前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

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2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス

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系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt

薬剤耐性とは何か? 薬剤耐性とは 微生物によって引き起こされる感染症の治療に本来有効であった抗微生物薬に対するその微生物の抵抗性を言う 耐性の微生物 ( 細菌 真菌 ウイルス 寄生虫を含む ) は 抗菌薬 ( 抗生物質など ) 抗真菌薬 抗ウイルス薬 抗マラリア薬などの抗微生物薬による治療に耐えるこ

ルス薬の開発の基盤となる重要な発見です 本研究は 京都府立医科大学 大阪大学 エジプト国 Damanhour 大学 国際医療福祉 大学病院 中部大学と共同研究で行ったものです 2 研究内容 < 研究の背景と経緯 > H5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルスは 1996 年頃中国で出現し 現在までに

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2012 年 11 月 21 日放送 変貌する侵襲性溶血性レンサ球菌感染症 北里大学北里生命科学研究所特任教授生方公子はじめに b 溶血性レンサ球菌は 咽頭 / 扁桃炎や膿痂疹などの局所感染症から 髄膜炎や劇症型感染症などの全身性感染症まで 幅広い感染症を引き起こす細菌です わが国では 急速な少子

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

課題名 H24年度実施報告書

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

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報道発表資料 2006 年 8 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人大阪大学 栄養素 亜鉛 は免疫のシグナル - 免疫系の活性化に細胞内亜鉛濃度が関与 - ポイント 亜鉛が免疫応答を制御 亜鉛がシグナル伝達分子として作用する 免疫の新領域を開拓独立行政法人理化学研究所 ( 野依良治理事

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

課題名 H23年度実施報告書

平成14年度研究報告

本文は 2014 年に発行された Infectious diseases prioritisation for event-based surveillance at the European Union level for the 2012 Olympic and Paralympic Games

3.2013/14シーズンのインフルエンザアップデート(12/25現在)

ので 臨床データベースと死亡統計から除外されている 狂犬病などの人獣共通感染症については 国のデータが存在する場合さえ 動物衛生部門と公衆衛生部門の間のデータの調整と共有の欠如は 国際的データ収集機関への明確なデータの報告とともに データの収集と蓄積をしばしば複雑にしている 多くの国において 狂犬病

2017 年 25 週 (06 月 19 日 ~06 月 25 日 ) 2 類感染症 3 類感染症 都道府県 結核 ジフテリア 重症急性呼吸器症候群 中東呼吸器症候群 鳥インフルエンザ (H5N1) 鳥インフルエンザ (H7N9) コレラ 細菌性赤痢 総数北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県茨

配布資料①安田二郎

の感染が阻止されるという いわゆる 二度なし現象 の原理であり 予防接種 ( ワクチン ) を行う根拠でもあります 特定の抗原を認識する記憶 B 細胞は体内を循環していますがその数は非常に少なく その中で抗原に遭遇した僅かな記憶 B 細胞が著しく増殖し 効率良く形質細胞に分化することが 大量の抗体産

Ⅰ 第 30 週の発生動向 (2017/7/24~2017/7/30) 1. 手足口病については むつ保健所管内で警報が発令されました 東地方 + 青森市保健所管内 弘前保健所管内 上十三保健所管内で警報が継続しています 三戸地方 + 八戸市保健所管内では 定点当たり報告数の増加が続いており 警報レ

情報提供の例

く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM

PowerPoint プレゼンテーション

2018 年 47 週 (11 月 19 日 ~11 月 25 日 ) 2 類感染症 3 類感染症 都道府県 結核 ジフテリア 重症急性呼吸器症候群 中東呼吸器症候群 鳥インフルエンザ (H5N1) 鳥インフルエンザ (H7N9) コレラ 細菌性赤痢 総数北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県茨

研究の詳細な説明 1. 背景病原微生物は 様々なタンパク質を作ることにより宿主の生体防御システムに対抗しています その分子メカニズムの一つとして病原微生物のタンパク質分解酵素が宿主の抗体を切断 分解することが知られております 抗体が切断 分解されると宿主は病原微生物を排除することが出来なくなります

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アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省

研究は重要項目とされている 本事業は CERMEL と長崎大学の共同研究を通じて 1 対象地域におけるウイルス感染症の流行状況の解明 2 新規に同定されたウイルスの性状解析 3 公衆衛生対策上優先度の高いウイルスに対する診断法の開発を行い ガボン側研究機関のウイルス感染症研究開発の能力向上に貢献する

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

スライド 1

法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年  月  日)

(4) 薬剤耐性菌の特性解析に関する研究薬剤耐性菌の特性解析に関する知見を収集するため 以下の研究を実施する 1 家畜への抗菌性物質の使用と耐性菌の出現に明確な関連性がない家畜集団における薬剤耐性菌の出現又はこれが維持されるメカニズムについての研究 2 食品中における薬剤耐性菌の生残性や増殖性等の生

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1

年生体と微生物 (Microbiology) 責任者: 筒井ひろ子主任教授 2 病原微生物学 筒井ひろ子主任教授 奥野壽臣教授 林周平講師 三室仁美非常勤講師 1. 教育目標 (1) 各種微生物の基本的性状 病原性とそれによって生じる病態を理解する (2) 病原体 宿主関係を理解する 2. 行動目標

Research 2 Vol.81, No.12013

年219 番 生体防御のしくみとその破綻 (Immunity in Host Defense and Disease) 責任者: 黒田悦史主任教授 免疫学 黒田悦史主任教授 安田好文講師 2中平雅清講師 松下一史講師 目的 (1) 病原体や異物の侵入から宿主を守る 免疫系を中心とした生体防御機構を理

データの取り扱いについて (原則)

【資料3】感染症の範囲及び類型について

研究の背景 ヒトは他の動物に比べて脳が発達していることが特徴であり, 脳の発達のおかげでヒトは特有の能力の獲得が可能になったと考えられています この脳の発達に大きく関わりがあると考えられているのが, 本研究で扱っている大脳皮質の表面に存在するシワ = 脳回 です 大脳皮質は脳の中でも高次脳機能に関わ

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

記載例 : ウイルス マウス ( 感染実験 ) ( 注 )Web システム上で承認された実験計画の変更申請については 様式 A 中央の これまでの変更 申請を選択し 承認番号を入力すると過去の申請内容が反映されます さきに内容を呼び出してから入力を始めてください 加齢医学研究所 分野東北太郎教授 組

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

2015 年 9 月 30 日放送 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE) はなぜ問題なのか 長崎大学大学院感染免疫学臨床感染症学分野教授泉川公一 CRE とはカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 以下 CRE 感染症は 広域抗菌薬であるカルバペネム系薬に耐性を示す大腸菌や肺炎桿菌などの いわゆる


記載例 : 大腸菌 ウイルス ( 培養細胞 ) ( 注 )Web システム上で承認された実験計画の変更申請については 様式 A 中央の これまでの変更 申請を選択し 承認番号を入力すると過去の申請内容が反映されます さきに内容を呼び出してから入力を始めてください 加齢医学研究所 分野東北太郎教授 ヒ

計画研究 年度 定量的一塩基多型解析技術の開発と医療への応用 田平 知子 1) 久木田 洋児 2) 堀内 孝彦 3) 1) 九州大学生体防御医学研究所 林 健志 1) 2) 大阪府立成人病センター研究所 研究の目的と進め方 3) 九州大学病院 研究期間の成果 ポストシークエンシン

(案の2)

Microsoft PowerPoint - 51w 梅毒

学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of ot

平成 28 年度感染症危機管理研修会資料 2016/10/13 平成 28 年度危機管理研修会 疫学調査の基本ステップ 国立感染症研究所 実地疫学専門家養成コース (FETP) 1 実地疫学調査の目的 1. 集団発生の原因究明 2. 集団発生のコントロール 3. 将来の集団発生の予防 2 1

資料 6 文部科学省の好事例 ~ 新興 再興感染症研究拠点形成プログラム ~ 平成 2 2 年 1 2 月 9 日文部科学省研究振興局研究振興戦略官付

全数把握対象疾患報告数 2016 年第 38 分類 対象疾患 茨城県 ( 診断日 ) 全国 ( 診断日 ) 年累計 38 年累計 1 類 エボラ出血熱 クリミア コンゴ出血熱 痘そう 南米出血熱 ペスト マールブルグ病 ラッサ熱 2 類 急性灰白髄炎 結核

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

豚繁殖 呼吸障害症候群生ワクチン ( シード ) 平成 24 年 3 月 13 日 ( 告示第 675 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した弱毒豚繁殖 呼吸障害症候群ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を凍結乾燥したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株

1 月号は以下の情報を掲載しています 1. 茨城県感染症発生動向調査事業に基づく試験検査 検出状況 1) 全数把握疾患 2) 病原体定点依頼検査その他の検査 3) 集団 ( 施設や学校等 ) 事例 月別検出件数 1) 三類 四類 五類 ( 全数把握 ) 2) 五類 ( 定点 ) その他の検査 3)

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

Ⅲ 全把握対象疾患 結核 ( 二類全把握対象疾患 ): 東地方 人 三戸地方 人 上十三 人 (8 年計 : 人 ) 腸管出血性大腸菌感染症 ( 三類全把握対象疾患 ): 弘前 人 (8 年計 :5 人 ) アメーバ赤痢 ( 五類全把握対象疾患 ): 八戸市 人 (8 年計 : 人 ) カルバペネム

Transcription:

平成 29 年 11 月 1 日現在 分野 附属施設等 研究活動等 病原体解析部門 ウイルス学分野 デング熱 ジカ熱 日本脳炎 西ナイル熱 重症熱性血小板症候群 (SFTS) などのアルボウイルス感染症および熱帯地域で問題となる新興感染症ウイルスの診断法 予防ワクチン 治療法の開発や熱帯地における疫学調査を実施する一方 研究所に保有しているウイルス株を用いてウイルスの病原性に関する分子レベルでの解析を実施している 連絡先 教授 : 森田公一 電話 095-819-7829 e-mail: moritak@nagasaki-u.ac.jp 新興感染症学分野 エボラ マールブルグ ラッサウイルスなどの出血熱ウイルスやインフルエンザウイルス 更には内在性レトロウイルスについて 宿主細胞内での増殖機構の解析 病原性発現機構の解析 および増殖阻害法の探索等を行っている また 新興ウイルス感染症に対する新規診断法 検出法の開発 抗ウイルス活性物質の探索等も行っている 連絡先 教授 : 安田二朗 電話 095-819-7848 e-mail: j-yasuda@nagasaki-u.ac.jp 細菌学分野 熱帯地方における病原性大腸菌などによる感染性下痢症は乳幼児の死亡の原因にもなる公衆衛生上の主要な問題の一つである これら腸管感染症における下痢原因となる下痢毒素の遺伝子解析および病原メカニズムの詳細を研究している また 熱帯地方に生活するヒトの約 80% が胃に感染しているヘリコバクター ピロリの病原メカニズムの研究を行っている 加えてヒトの感染防御機構の1 種である抗菌性ペプチドに関しても研究を行っている 連絡先 講師 : 和田昭裕 電話 095-819-7833 e-mail: a-wada@nagasaki-u.ac.jp 原虫学分野マラリア原虫の赤血球侵入および感染赤血球改変の分子機序を明らかにすることで 本原虫の弱点を見出すことを目的とし 熱帯熱マラリア原虫 ネズミマラリア原虫 サルマラリア原虫を用いて 分子細胞生物学的解析および蛍光タンパク質タグを用いた光学的解析を行っている 流行地ではマラリア原虫の薬剤耐性遺伝子や抗原分子の分子疫学 集団遺伝学研究 マラリア原虫の休眠現象に関する研究 偶蹄類マラリア原虫を用いた新規マラリアモデルの開発研究等を展開している 南米で問題となっているシャーガス病を引き起こすトリパノソーマ原虫やマラリア原虫の近縁種であるバベシア原虫の細胞感染機序についての研究も行っている 連絡先教授 : 金子修電話 095-819-7838 e-mail mkinoshita@nagasaki-u.ac.jp 寄生虫学分野 1) ケニアにおける住血吸虫症の疫学研究 2) 赤痢アメーバの病原性発現機構 同原虫をはじめ各種寄生虫に対する宿主の免疫応答 感染防御機構の研究 3) リーシュマニア症に対するワクチンの開発と評価 4) 住血吸虫症に対する非侵襲的な診断法の開発 5) 住血吸虫 フィラリアや赤痢アメーバに対する新規薬剤のリード化合物探索 などを行っている 連絡先教授 : 濱野真二郎電話 095-819-7822 5

e-mail shinjiro@nagasaki-u.ac.jp 宿主病態解析部門 免疫遺伝学分野教室のテーマは 原虫 ( マラリア トリパノソーマ ) ぜん虫( 住血吸虫 ) ウイルス ( デング熱 ) など重要な熱帯感染症の重症化や感染防御に関わる宿主免疫機構の解明である 以下の3つの柱に基づいて研究を行っている 1. 熱帯感染症の重症化や抵抗性を制御する遺伝子の解析 2. 熱帯感染症病原体の病原性解析 3. 動物モデルでの熱帯感染症に対する防御免疫機構の解明およびワクチンの開発 現在進行中のテーマとしては A. フィリピン ミャンマーでの熱帯熱マラリアに関する遺伝学的 免疫学的解析 B. 化合物ライブラリー及び和漢薬などの伝承医薬を用いた新規抗原虫薬開発研究 C. マラリア シャーガスワクチン開発研究 D. ボリビアの慢性シャーガス病病態形成に関わる免疫遺伝学的解析 E. ベトナムにおける宿主デング熱重症化因子の同定とその臨床応用に関する研究 F. デング熱防御および重症化における細胞性免疫機序解明 連絡先教授 : 平山謙二電話 095-819-7818 e-mail hiraken@nagasaki-u.ac.jp 病理学分野 ( マラリマラリア原虫の生活環は 3 つ ( 媒介蚊 宿主赤外期 及び宿主赤内期 ) のステーア研究 ) ジに分かれるが ネズミマラリアを用いてマラリア原虫とマウス間の各ステージにおける相互作用を研究している ネズミマラリア原虫株と飼育しているマラリア媒介蚊 (Anopheles stephensi) を用いることでマラリア原虫の全生活環を再現している 現在 最新のゲノム技術を応用し 医学上で重要なマラリア原虫の特質 ( 例 : 薬剤耐性 免疫 増殖因子など ) を司る遺伝子の特定に努めている これらの研究がひいてはワクチンや薬剤候補分子の特定につながると考えられる 加えてマラリア原虫の宿主 媒介蚊間の伝搬阻止因子を特定するための研究も始めたところである この研究はひいてはマラリア伝搬阻止ワクチンの候補分子の特定につながると考えられる フィールド 我々は コンゴ共和国の都市化が 熱帯熱マラリア原虫の感染ダイナミクスに与える影響を分子疫学と集団遺伝学の双方から研究している さらにアフリカの三日熱マラリアの有病率やベトナムの三日熱マラリアの生態疫学の研究も行っている 連絡先准教授 : カレトンリチャート レイトン電話 095-819-7903 e-mail richard@nagasaki-u.ac.jp 病理学分野 ( 病理学熱帯病を病理学的手法および分子生物学的手法を用いて 主として感染症に関す研究 ) る研究を行う 中でも感染が原因で起る腫瘍の研究を行う これらの結果 熱帯地域の疾患の治療および予防に貢献することを本分野の目的とする 後進国においては 腫瘍による死亡者の 20% から 25% が感染症によるものとされている これに比べて 先進国では 7% から 10% が感染症によるものとされている 特に 腫瘍ウイルスと腫瘍の発生についての関連性については 密接であると考えられている ゆえに 感染症により発症する癌の病態をシグナル伝達などに焦点を当てて研究を進めている 6

連絡先 助教 : 千馬正敬 電話 095-819-7814 e-mail mikiyo@nagasaki-u.ac.jp 環境医学部門 生態疫学分野本分野では 実態把握と実態の把握から始まる新たな研究への展開を目指し 分子生物学や最新の情報技術も駆使しつつ 広く疾病 健康状態を監視するシステムとそのツールの開発 さらには得られた新たな知見からの次世代研究へと繋げる活動を行っている 本分野が関わる事業は 以下の通り 1) 貧困層を中心とする複数感染症の地域診断に向けた一括 同時診断技術開発とそのアフリカ サーベイランス ネットワークの構築に関する研究 : ケニア ナイジェリア エジプト コンゴ民主共和国を中心にアフリカネットワークの構築を進めている 2) Health and Demographic Surveillance System(HDSS) を用いた開発 研究 3) アフリカにおける地域特性を考慮した乳幼児の健康改善モデル構築に関する疫学研究 4) クラウドベースでの母子手帳登録システムの開発と利用に関する研究連絡先教授 : 金子聰 e-mail skaneko@nagasaki-u.ac.jp URL http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/ecoepidemiology/ 国際保健学分野当分野では研究と社会貢献を二つの柱として掲げている 研究は 1) 生態系と感染症 2) ヒト特異性 に関する研究( ヒトマイクロバイオーム 考古学 人類学との連携 ) 2) 時間軸のなかでの感染症 の再構築をテーマとしている 共通概念は 空間軸 と 時間軸 の中での多様性 そうした中で ヒトマイクロバイームに関わるフィールド研究 山岳高地といった極限環境下での適応と疾病 結核の分子疫学 ヘリコバクター ピロリ研究などを行っている 社会貢献は 国際貢献を行う 企業に 企業の社会的責任 (CSR: Corporate Social Responsibility) があるように 大学にも社会的責任があると考える 当分野における社会的責任の一つが国際貢献である 国際貢献としては 1) 政策提言 2) 現場における開発協力 こうした研究 社会貢献に対し共同研究 研究集会を組みたい方々を歓迎します 連絡先教授 : 山本太郎電話 095-819-7869 e-mail y-taro@nagasaki-u.ac.jp URL http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/newrect/ 病害動物学分野熱帯地方の多くの感染症は 昆虫などの節足動物によって媒介されます その中でも特に蚊は マラリア原虫や日本脳炎ウイルスなどを媒介することで恐れられています 本分野では 媒介蚊を中心に それらの遺伝子から生態まで さらに病原体や人との関わりなど アフリカと東南アジアの熱帯地方にフィールドを設け研究を行っています 研究を通して人間の健康を守ることを目的とするとともに 病気を媒介する動物の本質的な研究も主眼においています 現在取り組んでいる研究課題は 1) アフリカのマラリア媒介蚊の生態と防除 2) アジアとアフリカのデングウイルス媒介蚊の生態と防除 3) 両地域におけるデングウイルス媒介蚊の集団遺伝学と進化 4) 気候変動などの環境変化による媒介蚊 および 感染への影響 5) 媒介蚊の分類と系統進化 などです 連絡先教授 : 皆川昇電話 095-819-7809 e-mail sakemoto@nagasaki-u.ac.jp 7

臨床研究部門 臨床感染症学分野当分野では 共同研究の基礎となる以下の海外臨床研究フィールドを開発 維持している 1. 北タイ HIV 感染者およびその配偶者を対象とする病院ベースコホート ( グローバル COE 等 ): 756 人規模の HIV 感染者自然経過コホート 969 人規模の抗 HIV 薬治療者コホート由来の詳細な臨床情報と臨床検体へのアクセスが可能 2. ベトナム中部における住民ベースコホート (J-GRID 長崎大学ベトナム拠点等 ) カンホア県約 36 万人住民データおよび同地域唯一の病院への入院データへのアクセスが可能 加えて 2009 年より 2000 組の母子を対象としたバースコホートが立ち上がり 母体血 臍帯血 小児重症感染症追跡データおよび 2 歳児健診での末梢血検体が保存されている 3. ベトナムバクマイ病院感染症科入院症例を対象とした熱性疾患研究 (J-GRID 長崎大学ベトナム拠点 グローバル COE 等 ): 2014 年 5 月までの2 年間に同病院感染症病棟に入院した約 1500 症例の熱性疾患患者 ( 特にリケッチア症 ) を対象に臨床情報および数千の検体を前向きに採取し 各種臨床疫学研究を展開している 4. フィリピンサンラザロ病院 ( 国立感染症病院 ) における熱性疾患に関する研究 ( グローバル COE 等 ): 同病院をベースに各種熱性疾患 ( 特に結核 レプトスピラ症 中枢神経系感染症 ) を対象に前向き臨床疫学研究を展開している 連絡先教授 : 有吉紅也電話 095-819-7842 e-mail y-hamasaki@nagasaki-u.ac.jp 小児感染症学分野当分野では 疫学 を方法論とし主に以下の研究課題に取り組んでいる 1) 熱帯地をフィールドとした小児臨床疫学研究 2) 環境変動に伴う小児感染症流行動態 健康リスク評価 適応策に関する研究 3) サーベイランスデータの統計解析 ( 特に時系列解析 time series analysis) 連絡先教授 : 橋爪真弘教授 : 吉田レイミント電話 095-819-7763 e-mail hashizum@nagasaki-u.ac.jp 臨床開発学分野本分野は世界保健機関 WHO 決議事項 (WHA61.21) である公衆衛生とイノベーションと知的財産権におけるグローバル戦略に応えるべく 2011 年度より新設された 研究活動は 1) 医薬品開発イノベーションのための人材育成 2) 途上国の責任ある機関での医薬品開発基盤環境整備と技術移転 3) アジア, アフリカ, ラテンアメリカ地域における研究開発技術や科学情報を相互交換できるネットワークの構築, それによる医薬品における地域格差の是正 4) 実際の医薬品開発 などである 連絡先教授 : ローサホ ーンチャントラ電話 095-819-7558 e-mail karbwangj@nagasaki-u.ac.jp 8

アジア アフリカ感染症研究施設 ケニア拠点 ( 平成 30 年 4 月予定 ) 帯医学研究所 ケニアプロジェクト拠点は ナイロビにあるケニア中央医学研究所 (KEMRI, CMR) を本拠地として各地で活動を行っています ナイロビから陸路で8 時間のビタ地区では 国際昆虫生理生態研究センター (ICIPE) 内に研究室を整備し 熱帯感染症 公衆衛生並びに健康関連問題解決のための研究の基盤となる人口静態 動態調査システム (HDSS : Health and Demographic Surveillance System) およびマラリア媒介蚊調査システムを整備しています 現在 ICIPE のラボと診療所をベースに臨床疫学研究の準備も整い マラリア媒介蚊コントロール研究 ( 皆川 ) マラリア根絶研究( 金子明 大阪市大 ) 寄生虫研究 ( 濱野 ) を行っています さらに多重血清診断研究グループ ( 金子聰 ) が活動を実施しています クワレにおいても HDSS を整備し 母子保健研究 ( 金子聡 ) ウイルス研究 ( 森田 ) 歯科保健研究( 福田 ) などを行っています 研究組織 1. 寄生虫研究グループ ( 濱野 ) 2. マラリア媒介蚊研究グループ ( 皆川 ) 3. ウイルス研究グループ ( 森田 井上 ) 4. 多重血清診断研究グループ ( 金子聰 小林 藤井 ) 5. 母子保健研究プロジェクト ( 金子聰 松山 ) 6. 結核研究プロジェクト ( 松本 濱野 ) 7. 歯科保健研究プロジェクト ( 福田 ) 8. マラリア撲滅研究プロジェクト ( 金子明 皆川 ) 9. 真菌研究プロジェクト ( 五ノ井 横山 ) 連絡先 e-mail URL 熱帯医学研究所 総務橋口文子 soumu_nekken@ml.nagasaki-u.ac.jp http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nairobi/ 9

ベトナム拠点連絡先 e-mail URL 熱帯医学研究所ベトナム拠点は 文部科学省 新興 再興感染症研究拠点形成プログラム により設置され 拠点の旗艦として国立衛生疫学研究所 (National Institute of Hygiene and Epidemiology-NIHE) に NIHE-NU フレンドシップラボ (NNFL) 及び南部ベトナムニャチャン市に大規模コホートを設置し 研究を開始しました 平成 27 年度からは日本医療研究開発機構 (AMED) の委託のもと デング熱 下痢症感染症 インフルエンザ ( 鳥取大学 京都産業大学に再委託 ) を研究課題と設定して研究を実施しております 全体にわたる研究の達成目標として 1) 研究対象感染症の流行状況や伝播経路の解明等を行い流行抑制に資する疫学研究を実施すること 2) 感染制御に向けて研究対象感染症を中心に病原体の変異や病原性等の機構の解明すること 3) 新たなワクチン抗原の探索等を通じて早期診断法並びに予防 治療法の開発に資する研究を実施すること 4) 国立感染症研究所や創薬支援戦略室との情報共有を通じ 我が国の感染症対策や実用化に向けた研究開発を行うこと 5) 上記を通じて高度専門人材の育成を図ること を掲げております 以下に 当研究拠点が実施する具体的な研究項目を示します 研究組織 1. ベトナム拠点を活用したデング熱対策に資する研究 (PI: 森田 ) 1-1. デングウイルスの網羅的解析による病原因子の探索と創薬開発への応用 ( 長谷部 森田 ) 1-2. デング熱重症化因子の解明とその臨床応用に関する研究 ( 平山 ) 1-3. デング熱媒介蚊のウイルス媒介能に関する生理生態学的研究 ( 角田 皆川 ) 1-4. 中部ベトナムにおけるデング熱の疾病負荷と予想されるデングワクチンの影響 ( 吉田 ) 2. ベトナムにおける下痢症感染症研究 (PI: 長谷部 ) 2-1. ベトナムにおけるビブリオコレラの包括的な研究 ( 竹村 ) 2-2. 北部ベトナムにおけるコホートを用いた下痢症感染症および腸内細菌叢に関する研究 ( 長谷部 山城 ( 琉球大学 )) 2-3. ロタウイルスワクチンが下痢症ウイルスによる疾病負担及び流行株に与える影響に関する研究 ( 竹村 ) 3. ニャチャン住民コホートを用いた小児呼吸器感染症研究 : 小児重症肺炎 インフルエンザ 薬剤耐性肺炎球菌 (PI: 吉田 有吉 ) 3-1. ニャチャン臨床疫学フィールドを活用した小児重症肺炎研究 ( 吉田 有吉 ) 3-2. ニャチャン臨床疫学フィールドを活用したインフルエンザ研究 ( 吉田 有吉 ) 3-3. ニャチャン臨床疫学フィールドを活用した薬剤耐性肺炎球菌研究 ( 吉田 有吉 ) 教授 : 長谷部太 tyamashi@nagasaki-u.ac.jp http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/vietnam/index.html 共同研究室 ウイルス 原虫 細菌などあらゆる病原体の微細構造の解析に加え 免疫組織化学的手法を用いて病原体と宿主の相互関係について超高倍率の観察による解析を行っている ネガティブ染色法や超薄切片染色法によるウイルスの形態観察や 組換えウイルスあるいは原虫の免疫電顕による局在解析 また高圧凍結装置を用いた固定法による電顕試料作製を行っている 連絡先助教 : 坂口美亜子電話 095-819-7859 e-mail miako@nagasaki-u.ac.jp 10

熱帯医学ミュージアム IT 室 2014 年 4 月 熱帯医学ミュージアムはこの年に竣工したグローバルヘルス総合研究棟と連結した旧原研 2 号館の 1 階部分に移転した 展示面積は従来の 1.5 倍 別に標本専用の部屋と書庫も専有している 展示はプロローグ 寄生虫学 細菌学 ウイルス学に大別され 熱帯地域で頻繁に興る疾病に関する約 80 枚の概説パネル 顕微鏡病態映像 モニターの動画 病原体媒介動物の標本や模型などを用い それぞれの疾病について詳しく解説している 日本国内のみならず 海外からの来場者も多く 英文のパネル解説をタブレットに導入し対応している また 高度安全実験 (BSL-4) 施設の模型や そこで使用される防護服を展示し BSL-4 施設に関する理解の醸成につとめている 当室は以下の 3 つの任務を備えている 1. 熱帯病に関する 博物学 資料室 としての機能 : 現在 熱帯病に関する概説パネルを初めとして 寄生虫 細菌 ウイルス 病原媒介昆虫 危険動物などの標本 貴重図書 映像資料を展示 保存している また 視聴覚コーナーでは 80 インチの大画面で 吸血中の蚊の様子などを見ることができる 収集された資料は数千点におよび 熱帯医学の歴史と哲学 感染症に対するリスクコミュニケーションや市民科学にも寄与する体制を整えている 2. 研究活動 : 当室教授の奥村は 平成 25 年 10 月よりラオス人民民主共和国中南部のサワナケート県にて少数民族を対象に 5 歳未満児の健康を阻む危険因子に関する前向きコホート研究を開始し,2 週間毎に追跡している ( 研究終了は平成 31 年 3 月の予定 ) 感染症 保健行動 栄養など種々の疫学情報を入手し 分野横断的に健康に及ぼす要因を明らかにするものである 3. IT 環境整備 : 2018 年度には基盤整備によってネットワーク機器の更新を行い 仮想化技術と冗長性を持った安全で各種の要求に対応する環境を熱帯医学研究所および海外拠点の研究者に提供している 連絡先教授 : 奥村順子電話 095-819-7868 e-mail jokumura@nagasaki-u.ac.jp 人道支援室 人道支援室は 主として熱帯地域 開発途上国 あるいは我が国を含むその他の国 地域において発生した大規模災害 ( 自然災害 人為的災害等 ) に対して 緊急支援活動を行うとともに 支援活動に携わる人材の育成 研究 国内外ネットワークの拠点となることを目的として 熱帯医学研究所内に2016 年に設置された 2010 年のハイチ大地震 及び同年のハイチのコレラ大流行 2011 年の東日本大震災 2014 年の西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行 2015 年のネパール大地震等に 所員を派遣しており 人道支援分野における国内リーディング機関の一つとなっている こうした分野の研究を歓迎します 連絡先教授 : 山本太郎電話 095-819-7869 e-mail y-taro@nagasaki-u.ac.jp 生物資源室 生物資源室 (NEKKEN Bio-Resource Center, NBRC) では 病原性原虫株の収集 保存 培養法の改良を行っている マラリア原虫と鞭毛虫の収集にはとりわけ重点を置いている また AMED ナショナルバイオリソースプロジェクト (NBRP) を通じて 学外研究機関へ原虫株の分譲 医学教育機関へ原虫標本の提供も行っている 連絡先教授 : 金子修 助教 : 風間真電話 095-819-7856 e-mail protozoa@tm.nagasaki-u.ac.jp URL http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nbrc/ 11