第6学年2組 理科学習指導案

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第6学年2組 理科学習指導案

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(4) 土地のつくりと変化

(3) 指導観本単元は観察や採集した資料を通して学習を進めることが望ましいが 指導観でも挙げたとおり 本校の立地条件として実際に地層や川を観察することは困難であり 児童にとって身近なことととらえることが難しい そのため実感を伴った理解を図るためには 児童が興味を持つことができるように視聴覚教材や写真

3 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領 B 生命 地球 に位置付き, 第 5 学年 B 流れる水のはたらき の学習を踏まえており, 地球 についての基本的な見方や概念を柱とした内容のうち 地球の内部 に関わるものである そして, 中学校 1 年 大地の成り立ちと変化 の基本となる内

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

(3) テーマに迫るための手立て 研究主題 使う深める活用する情報教育 ~ 情報活用能力の高まり ~ 授業における視聴覚教具の活用 ICT 機器タブレット10 台アプリケーションロイロノート大型 TV 1 台本授業では グループでタブレットを活用しながら授業を進めていく 子どもたちが授業で 意見を交

第 3 学年 1 組理科学習指導案 指導者 1 単元名ものの重さをしらべよう 2 授業づくりの視点 子どもの興味 関心の実態 本学級の子どもたちは, 算数科の学習で天秤や台秤を使った経験から, 自分たちの身の周りの物の重さを量りとることに大変興味をもっている また, いろいろな物の重さを量る際に ラ

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

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第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

社会科学習指導案

第6学年2組 理科学習指導案

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

第4学年1組 理科学習指導案

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

○数学科 2年 連立方程式

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

また 土地の変化を推論する活動の中で 大和川とのかかわりや地域に見られる花崗岩から火山活動とのかかわりについても人と自然 ( 自然災害 ) の視点をもたせたい 水の働きに気づかせていく際 第 5 学年の学習 C 地球と宇宙 の内容 (2) 流れる水や川の観察 を想起させていきたい あわせて 本単元で

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

第 1 学年理科学習指導案 指導者佐々木一成 1 日時平成 28 年 11 月 16 日 ( 水 ) 第 6 校時 2 学級一関市立大東中学校 1 年 B 組男子 12 名女子 15 名計 27 名 ( 理科室 ) 3 単元名単元 4 大地の変化第 3 章地層から読み取る大地の変化学びを広げよう (

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

Taro-【HP用】指導案.jtd

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

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国語科学習指導案様式(案)

第4学年算数科学習指導案

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

<小学校 生活科>

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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理科学習指導案

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

解答類型

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

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1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

25math3

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

第 4 学年 1 組理科学習指導案 指導者 1 単元名とじこめた空気や水 2 授業づくりの視点 子どもの興味 関心の実態 本学級の子どもたちは ボール遊びが好きで休み時間に は ドッジボールやサッカーボールをよく使用し ボール が弾まなくなると 空気が抜けているから 空気を入れて こよう 入れ過ぎる

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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第5学年 理科学習指導案

での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

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第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

ICTを軸にした小中連携

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

国語科学習指導案

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3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

Microsoft Word ~33第3学年1組  社会科学習指導案1

関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

理科学習指導案(形式)

H30全国HP

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

Microsoft Word - 社会科

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

第5学年  算数科学習指導案

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

第4学年理科学習指導案

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

第6学年理科学習指導案

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

体育科指導案

3 育成したい人間性と手立て主として自然や生命とのかかわりで育む人間性 本単元で育む人間性 具体的な姿 指導の主な手立て 評価方法 これまで気付いていなかった自然現象に気付く謙虚さ 日常生活の中で当たり前になっていた運動場の現象に目を向け, 雨水が流れたり溜まったりする面白さや不思議さをもって課題を

Transcription:

1 単元名土地のつくりと変化 2 授業づくりの視点 第 6 学年 1 組理科学習指導案 指導者 子どもの興味 関心の実態本学級の子どもたちは, 登下校時に造成地の様子はよく目にし, 色の違う土地の様子を見たり, 雨が降った時には, 土砂が流れていく様子を見たりしている 学校では, 休み時間, 運動場やくまっ子の森でサッカーやおにごっこ 基地遊びをした経験をもっており, 晴れの日や雨の日によって土の状態が変わることを知っている このように, 土地の表面の状態には目を向けている様子が伺える しかし, 自分たちが生活している地面の下の様子についての会話は全く聞かれず, 意識して生活していないといえる 子どもの能力の実態子どもたちは, 植物の栽培活動やくまっ子の森での遊び活動, 土だんご作りの経験から, 土地は主に土でできているととらえている さらに海や山に行った経験から, 砂浜やごつごつした岩が見られることも知っている しかし, 土地の様子や構成物の違いを意識している子どもはほとんどいない つまり, 多くの子どもたちは, 土地は土や砂, 小石や大きな岩などからできていると捉えているが, 土地が複数の構成物が層をなし, 地層として広範囲に堆積していることや, 地層が火山の噴火 地震などの自然の大きな力によって時間をかけて変化するとはとらえてはいない 学び方については, 問題解決の方法を理解し, 見通しをもって観察 実験などを行い, その結果をもとに, 自分の予想と照らして考察することができるようになってきた 一方, 自然の事物 現象についての要因や規則性 関係を推論しながら調べる力は十分ではない 教材の分析本単元のねらいは, 土地のつくりや土地のでき方について興味 関心をもって追究する活動を通して土地のつくりと変化を推論する能力を育てるとともに, それらについての理解を図り, 土地のつくりと変化についての見方や考え方をもつことができるようにすることである 土地は子どもたちにとって身近な自然であるにもかかわらず, その土地のつくりや変化に目を向けている子どもはほとんどいない このような子どもたちが, 土地は礫 砂 泥 火山灰などが幾重にも層状重なって地層をつくっていたり, 広い地域を連ねるように広がっていたりすることを知る本単元は, 時間的な長さや空間的な広がりという新しい視点で身近な自然を見直すという上で意義深い また, 北九州の自然の財産である若松北海岸を取り上げて学習することは, 自然の変化のスケールの大きさを実感することができるとともに, 郷土の自然を愛する心情を育てるという点で大変意義深い また, 見つけた事実を関係付けて推論しながら追究する力をはぐくむことができるという点からも大変意義深い 本単元の系統本学級の子どもたちは, 第 5 学年 流れる水の働き の単元において, 川の水の流れの速さや, 土地の変化の様子や, 水底の石の様子に違いがあることを学習し, 流れる水の働きと土地の変化の関係についての見方を学んでいる 本単元では, 身の回りの土地を調べ, 地層のでき方や地層の広がりをとらえるようにしたり, 土地の変化について自然の作用と関係付けながら調べ, 土地は火山の噴火や地震などによって変化することをとらえるようにしたりして, その獲得した内容 事実を関係付けながら, 土地のつくりと変化についての見方や考え方をもつことができるようにする さらに, 中学校の 火山と地震 地震の重なりと過去の様子 の学習へとつながり, 地球レベルでの過去から現在の連続性へと土地のつくりと変化についての見方を一層深めていくことになる 3 単元の問題 土地のつくりや変化を調べよう 写真やデジタル教材を見て, 気づいたことを話し合おう しま模様に見える土地は, どのようなものからできているのか調べよう 地層はどのようにしてできたのか調べよう 土地は火山活動や地震によってどのように変化するか調べよう 若松北海岸の地層のでき方や変化の仕方を考え, 伝えよう

4 単元の目標 自然事象への関心 意欲 態度 身の回りの土地やその中に含まれる物, 土地の変化, 土地の変化と自然災害との関係などに興味 関心をもち, 自ら土地のつくりと変化の様子を調べようとする 土地をつくったり変化させたりする自然の力の大きさを感じ, 生活している地域の特性を見直そうとする 科学的な思考 表現 土地の様子や構成物などから, 土地のつくりと変化のきまりについて予想や仮説をもち, 推論しながら追究し, 表現することができる 土地のつくりや変化の様子について数地点の土地の構成物を関係付けてしらべ, 自ら調べた結果と予想を照らし合わせて推論し, 自分の考えを表現することができる 観察 実験の技能 ボーリング資料や映像資料などを活用したり, 安全に野外観察を行ったりしながら, 土地のつくりと変化の様子について工夫して調べることができる 土地のつくりと変化の様子を調べ, その過程や結果を記録することができる 自然事象についての知識 理解 土地は, 礫, 砂, 粘土, 火山灰及び岩石からできており, 層をつくって広がっているものがあることを理解する 地層は, 流れる水の働きや火山の噴火によってでき, 化石が含まれているものがあることを理解する 土地は, 火山の噴火や地震によって変化することを理解する 5 展開計画と評価規準 ( 総時数 15 時間 ) 追究過程 問 題 把 握 主な学習活動評価規準 1 土地をつくっているもの < 第 1 時 > 写真やデジタル教材を基に土地の様子について話し合い, 学習問題を作る < 第 2 時 > 地域のボーリング資料を基に縞模様に見える土地はどのようなものからできているのか調べる 縞模様の広がりについて粘土模型や二地点のボーリング資料を基に調べる < 第 4 時 > GT の話を聞いたり, 標本を見たりして化石について調べる 土地の縞模様や地層のでき方 変化及び, 自分たちの住んでいる地面の下の様子に興味 関心をもって自ら調べようとしている ( 関 意 態 ) ボーリング資料や映像資料を活用して, 土地の縞模様は, 礫, 砂, 粘土など層の構成物が異なることによることを理解している ( 知識 理解 ) 地層の粘土模型や二地点のボーリング資料から, 地層の広がりについて考察し, 自分の考えを持つことができている ( 思考 表現 ) 化石にはいろいろな種類があることや化石から生きていたときの環境を知ることができることを理解している ( 知識 理解 ) 2 < 第 1 時 > 地層に含まれている物を観察し, 地層のでき方について話し合う < 第 2 時 > 流れる水の働きによる地層のでき方について調べる 地層に化石やまるみをもった礫が含まれていることから, 地層のでき方について仮説をもち推論しながら追究し, 表現している ( 思考 表現 ) モデル実験で地層のでき方を調べ, その過程や結果を記録している ( 技能 )

問 題 追 究 総合 生活化 地層のでき方 3 土地の変化 4 身近な地域の地層 岩石のでき方や岩石の種類について調べる < 第 4 時 > いろいろな地層が見られるわけについて考える 海底でできた地層が地上で見られるわけについて考える < 第 5 時 > 火山の働きでできた地層について調べる < 第 1 時 > 火山活動や地震によって, 土地がどのように変化するのかを話し合う < 第 2 時 > 火山活動による土地の変化について調べる 地震による土地の変化について調べる < 第 1 2 時 > 若松北海岸の地層の様子を観察し, わかったこと 考えたことを書く 若松北海岸はどのようにしてできたのかについて話し合う 本時 岩石には, 礫岩や砂岩, 泥岩があることを理解している ( 知識 理解 ) 川の浸食作用や土地の隆起などでできた変形した地層などの資料から, なぜこのような地層ができたのか, 自分なりに考えを持ち, 表現することができている ( 思考 表現 ) 火山の噴火によってできた礫や火山灰の鉱物などの観察を通して, 地層には, 火山の働きでできているものがあることを理解している ( 知識 理解 ) 土地は火山活動によって変化することに興味 関心をもち, その変化の様子について自ら調べようとしている ( 関心 意欲 態度 ) デジタル教材や図書資料などの資料を活用して火山活動による土地の変化の様子を調べている ( 技能 ) デジタル教材や図書資料などの資料を活用して地震による土地の変化の様子を調べている ( 技能 ) 自分たちの住んでいる若松北海岸の地層を意欲的に見学し, その特徴に気づいている ( 関心 意欲 態度 ) 調べたいくつかの事実を関係付けて, 若松北海岸の地層のでき方を推論し, 自分の考えを表現している ( 思考 表現 ) 6 本単元における具体的手立て (1) 知的好奇心を喚起し, 見方や考え方を深める単元構成や事象提示の工夫子どもが, 日々生活している地面の下の不思議を実感し知的好奇心を喚起しながら, 土地のつくりや変化の見方や考え方を深めることができるように, 土地はどのようにしてできて, どのように変化してきたのだろう という子どもの思いを核として, 土地の構成物から土地のでき方, 自然の作用との関係付けから土地の変化へと追究意欲が高まるように学習展開を工夫する 具体的には, 問題把握の段階では, 写真やデジタル教材 自分たちが住んでいる土地のボーリング資料 化石の実物などを効果的に提示したり, ミュージアムティーチャーから話を聞いたりして, 土地をつくっているものについて興味 関心をもって追究することができるようにする 問題追究の段階では, 岩石の実物に触れたりモデル実験をしたり, デジタル教材や図書資料を見たりして調べ, 土地のでき方や変化について推論することができるようにする 総合生活化の段階では, 北九州の自然の財産である若松北海岸の地層を実際に見に行き, そのでき方 変化の仕方をそれまでの学習を生かして推論し, 伝え合う学習へと単元を展開する

第 6 学年理科単元 土地のつくりと変化 土地のつくりや変化についての見方や考え方 (2) 言語活動モデルを活用した段階的な指導結果の考察から結論に至るまでの過程において, 子どもが友だちとの対話を通して, 土地のでき方と変化の仕方について推論しやすいように, 言語活動モデルに基づき, 以下のように言語活動プランを作成し活用する まず, 前時に若松北海岸の地層のできたわけについて自分の仮説を書く場を設定する 事実確認の段階では, 若松北海岸で見つけたこと わかったことを事実として確認する 関係付けの段階では, グループ内で自分の考えを発表し, 友だちの意見を取り入れながら, グループの考えとして言葉カードを活用してホワイトボードにまとめるようにする その際, 化石 傾斜 などの地層の事実と 流れる水の働き 地震 などの既習内容を関係付けて考え, 根拠をもって地層のでき方 変化の仕方の推論ができるようにする 意味付けの段階では, それぞれのグループの発表の共通点を話し合ったり,GT の話を聞いたりして, 土地のつくりや変化には, 太古の昔からの自然の作用が関わっているという見方や考え方へと深めることができるようにする

(3) 子どもの思考の深まりを見取る判定基準と個に応じた指導の手立て個に応じた適切な支援を行うために, 本時に行う科学的な思考 表現の評価については, 評価規準をもとに, 学習活動に即した具体的な判断の基準を設定する 判断の基準については, 子どもの記述例を想定して, 評価を行う 評価の場面 < 思考 表現 > 書く 描く活動 2 の場面において学習ノートにまとめを記述する場面 B と評価した例 貝の化石が見られたので, 海底であったと考える おおむね満足 (B) 調べたいくつかの事実を関係付けて, 若松北海岸の地層のでき方を推論し, 自分の考えを表現している ( 記述分析 発言分析 ) 評価事例 判断規準及び方法 評価のポイント :B 自分が調べた地層の事実 貝の化石 から, その化石が生きていた場所 海底 を推論している 評価のポイント :A 地層の変化の原因を自分の考え ( 海底 隆起 ) に, 他のグループの考え ( 流れる水の働き 地震 ) を加味して推論している 十分満足 (A) 調べたいくつかの事実を関係付けて考え, 他のグループの意見を加味して若松北海岸のでき方を推論し, 自分の考えを表現している ( 記述分析 発言分析 ) A と評価した例 流れる水の働きで海底に堆積していった土地が地震によって, 隆起した 指導の手だて :C 自分の考えを書けないでいる子どもには, 自分の調べた若松北海岸の事実 ( 例 : 貝の化石 ) とグループで話し合った変化の根拠 ( 隆起 ) を地層の写真や板書 ( 絵図 言葉 ) などで視覚的に確認させ, 事実と変化の根拠をつないで若松北海岸のでき方をノートに書くよう支援する

7 本時の学習平成 24 年 11 月 16 日 ( 金 ) 5 校時於 6 年 1 組教室 (1) 主眼若松北海岸の地層がどのようにしてできたのかについて話し合う活動を通して, いくつかのの事実を関係付けて地層のでき方 変化の仕方を推論し, 表現することができるようにする (2) 準備学習ノート, 学びの足跡, 若松北海岸の写真, 地層の構成物の実物 (3) 展開 学習活動と子どもの意識 教師の関わり ( ) と評価 ( ) 1 前時までの学習を振り返り, 本時のめあてを 学びの足跡を活用して, これまでの学習を振り返る 確認する ( めあて ) 若松北海岸の地層は, どのようにしてできたのだろうか 若松北海岸を見学して見つけたこと 気づいたこと ( 貝の化石や地層の傾斜など ) を確認する 2 若松北海岸の地層のでき方についてグループで話し合う ( 予想されるグループの考えの例 ) 元は, 海底だった しかし, 大きな力が働いて, 地面が押し上げられた その後, 打ち寄せる波に削られた 本来, 大きな粒から堆積するはずが, 小さい粒が下に堆積しているのは, 時代がちがうからだ 地層が斜めになっているのは, 地震が起きて, 土地が傾いた 最初に前時に書いた自分の考えを一人一人話すようにする その際, 根拠を明確にして話すことを確認する 話し合いがスムーズに進んでいるかに気をつけてグループを回り, 地層の写真と言葉カードを活用して, 意見を整理する助言を行う GT の太田さんにも, 各グループの話し合いを聞いて, 児童の考え方のよいところを見つけてもらうようにする ホワイトボードを使いながら話し合いを進めさせ, 絵や図 言葉を自由に書き込ませて表現させるようにする 子どもが友だちとの対話を通して, 土地のでき方と変化の仕方について推論しやすいように, 言語活動プランを活用し, 以下の順で対話を仕組む (1) 若松北海岸の地層の事実の確認 (2) いくつかの事実を関係付けた考察 ( 書く 描く 1) (3) 他のグループの発表を受けた地層のでき方 変化の仕方のまとめ ( 書く 描く 2) の順に対話を仕組む 3 話し合った結果を発表し, 話し合う 4 若松北海岸のでき方を推論し, まとめる グループで話し合った若松北海岸の地層のでき方 変化の仕方について, いくつかのグループに発表させ, 自分の考え方と比べて聞くように指示する 付け加えたい考えや, なるほどと思う考えを発表したりする場を設け, 友だちの考え方を理解できるようにする 若松北海岸のでき方を,6-1 の考えとしてまとめるよう, 指示する 他のグループの考えを取り入れてまとめようと声をかける 調べたいくつかの事実を関係付けて, 若松北海岸の地層のでき方を推論し, 自分の考えを表現している ( 思考 表現 )

6-1 の考え ( 例 ) 昔, 海だったところに流れる水の働きで土地がつもり, 地震が起きて土地が隆起して地層ができた 5 ゲストティーチャーの太田さんのお話を聞く 太田さんに児童の考え方を認めてもらうとともに, 若松北海岸の地層の特徴や, でき方 変化の仕方について, 話してもらうようにする 6 本時の学習を振り返り, 本単元のまとめをする 土地のでき方を自然の力って考えるのは楽しすごいな かったな 一枚ポートフォリオで自分の考えの変容や学び方を価値づけている振り返りを紹介し賞賛することで, 一人一人が本時及び今までの学習の価値を具体的に振り返ることができるようにする