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為替相場展望2018年9月号

為替相場展望2018年10月号

為替相場展望2018年12月号

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1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

今月の経済金融情勢2018年11月30日号

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

PowerPoint プレゼンテーション

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

今月の経済金融情勢2018年12月25日号

PowerPoint プレゼンテーション

nichigingaiyo

Microsoft Word ECB利下げ.doc

平成30年度第1四半期における運用状況等

今月の経済・金融情勢

経済金融・情勢資料  15年7月 

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2012 年 10 月 15 日号

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

オーバルネクスト ETF 情報 2010 年 2 月 15 日号 ( 株 ) オーバルネクスト 東京都中央区日本橋兜町 13-2 TEL 03(5641)5777

2013 年 8 月 19 日号

Microsoft Word - 44_2

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

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株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

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Microsoft Word - 21年度資産運用概況.doc

人民元週間レポート 2017 年 6 月 16 日発行 みずほ銀行 ( 中国 ) 有限公司 中国為替資金部

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Microsoft Word - 20年度資産運用状況.doc

FOMC 2018年のドットはわずかに上方修正

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

マネーマーケットマンスリー 2018年3月

2011 年 1 月 17 日号

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

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マネーマーケットマンスリー

MONEX 個人投資家サーベイ 2016年2月調査

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経済・物価情勢の展望(2016年10月)

経済・物価情勢の展望(2018年1月)

目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

日経平均株価 22,97. 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1,, 1,,, 21 年 7 月 23 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21 年 7 月第 3 週末 ) 短期 ( 日次ベース ) (217 年 1 月初

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TFX_フィスコ通貨ウォッチャー

円 N 先週のメキシコペソ相場今週の見通し 12 月 17 日 - 12 月 21 日取引レンジ 5.53 円 円想定レンジ 5.50 円 円 対円レートは強含み 大幅な歳出拡大計画の発表が期待されており 歳出拡大による景気浮揚への期待が高まったことから 投機的なペソ売り

目次 1. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) におけるポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 用語の説明 頁 1

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

日経平均株価 21,1. NY ダウ工業株 3 種 2,.31 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 22, 1, 1, 1,, 21 年 1 月 29 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21

Invesco Premia Plus Fund

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

FXウィークリー・レポート

経済・物価情勢の展望(2017年7月)

今月の経済・金融情勢2010年2月号

Microsoft Word

平成23年11月1日

「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

Microsoft Word - 20_2

Microsoft Word doc

米失業率と非農業部門雇用者数変化 ( 月次 25 年 1 月 ~214 年 11 月 ) 非農業部門雇用者数変化 ( 千人 前月比 左軸 ) 失業率 (% 右軸) /1 6/9 8/5 1/1 11/

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米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

経済の見通し 欧州 欧州経済は グローバル経済の堅調さを背景とした外需セクターの回復 労働市場の回復を背景にした堅調な個人消費 従来に比べ拡張的な財政政策による成長押し上げ効果を背景に潜在成長率を上回る成長が続いています 物価については 労働市場や経済の回復を背景にコアインフレ率 賃金上昇率は今後緩

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当面の金融政策運営について(貸出増加支援資金供給の延長等、12時29分公表)

MONEX 個人投資家サーベイ 2018年3月調査

平成29年度における運用状況等

グローバル株式市場を俯瞰する~2015年8月末データで見る市場動向~

経済・物価情勢の展望(2017年10月)

中国 資金流出入の現状と当局による対応

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金融政策決定会合における主な意見

金融市場の動き(9月号)~迫り来るQE3縮小とシリアという関門

実際 ドル円相場と日米金利差の推移をみると概ね相関していると言え その相関係数は振れを伴いながらもとりわけ高い相関を示している時期もあることが確認できる ( 前頁図表 1 2) 一方 最近みられる傾向として注目されるのがドル円相場と日本株の相関の高さである 2. ドル円相場と日本株の関係 (1) 高

平成14年1月20日

○ 資産運用状況(平成15年度)

Glo

Microsoft PowerPoint - Pictet_Market_Flash_ (直近の下落).pptx

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

Economic Indicators_  定例経済指標レポート

金の投資資金の動き ETF は戻り場面で売られる 金 ETF の現物保有高 大口投機家の取組 =CFTC NY 金単位 : 枚 トン ドバイアメリカ南アフリカロンドンオーストラリアドル建て金 ドル / オンス 3/3 4/3 5/3 6/3 7/3 8/3 9/3 1

定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

2017年上半期の為替相場展望

Transcription:

為替相場展望 2015 年 11 月 調査部マクロ経済研究センター http://www.jri.co.jp/report/medium/publication/exchange

目次 ドル円 ユーロ相場の回顧 p.1 米 FRBの12 月利上げ観測再燃によりドル高は再開するのか p.2 ECBの12 月追加緩和観測により再びユーロ安に振れるのか p.3 ドル円 ユーロ相場の見通し p.4 内外市場データ p.5 調査部マクロ経済研究センター研究員井上肇 (Tel:03-6833-0920 Mail:inoue.hajime@jri.co.jp) 本資料は 2015 年 11 月 4 日 9:00 時点で利用可能な情報をもとに作成しています

ドル円 ユーロ相場の回顧 日米欧の金融政策スタンスの違いが意識され 通貨の強弱はドル > 円 > ユーロの順 10 月のドル円相場 2 日の米 9 月雇用統計で 非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回ったことを受けて 一時 118 円台半ばまでドルが急落 もっとも 同結果を受けた米 FRB の年内利上げ観測の後退は 米国株の反発等を通じてリスク選好の動きを誘発し 円前後の水準までドルが急反発 月半ばには 1 市場予想を下回る米 9 月小売売上高 2 景気認識を慎重化させ ドル高の悪影響にも言及した米地区連銀経済報告 ( ベージュブック ) 等を手掛かりに 118 円台前半までドルが下落 その後は 1 良好な米住宅 雇用関連指標 2 ドラギ ECB 総裁の追加緩和を示唆する発言 (22 日 ) 3 中国人民銀行 (PBOC) による追加緩和の発表 (23 日 ) 等を手掛かりに リスク選好の動きが強まり 26 日には 121 円台後半まで円安ドル高が進行 月末にかけては 28 日の米 FOMC 声明を受けて FRB の年内利上げ観測が再燃するなか 日銀の追加緩和見送り (30 日 ) で一時円高に振れる場面はあったものの 円台を中心にドルが底堅く推移 10 月のユーロ相場対ドルでは 1 市場予想を下回る米 9 月雇用統計 (2 日 ) 2 早期利上げに慎重な姿勢を示した9 月 FOMC 議事要旨 (8 日 ) 3 景気認識を慎重化させた米地区連銀経済報告 (14 日 ) 等を受けて 米 FRBの利上げ後ずれ観測が高まり 月半ばにかけてドル目前までユーロがじり高の展開に 月後半は ドラギECB 総裁が22 日の理事会後の会見で 12 月に追加緩和に動く可能性を示唆したことから 翌 23 日にかけてドル台割れまでユーロが急落 さらに 28 日の米 FOMC 声明が市場の予想していた以上に年内利上げに前向きな内容であったことから 一時 1.09ドル割れまでユーロが下落 対円では 月前半は 米 FRBの利上げ後ずれ観測の高まりを受けた対ドルでのユーロ高につれて 136 円台後半までユーロが上昇 一方 月後半は ドラギECB 総裁が 22 日の理事会後の会見で 12 月の追加金融緩和に前向きな発言をしたことから 一時 131 円台までユーロが下落 ドル円相場 ユーロ円相場の推移 150 ユーロ円相場 145 140 135 ドル円相場 115 2014/11 12 15/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ( ドル ) ユーロドル相場の推移 1.30 ユーロ高 ユーロ安 2014/11 12 15/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10-1 -

米 FRB の 12 月利上げ観測再燃によりドル高は再開するのか リスクオンの地合いが前提ながら 12 月利上げが織り込まれるにつれてドル高再開へ 米 FRB の 12 月利上げ観測が再燃 10 月 28 日の米 FOMC 声明は 市場が予想していたよりも年内利上げに前向きな内容 9 月 FOMC での利上げ判断を先送りする主因となった 世界的な経済 金融情勢が経済活動を抑制する可能性 との文言が削除されたほか 次回 12 月の会合で利上げを検討することを明記 今回の声明発表を受け 12 月利上げの織り込み度合いが高まったものの それでも 5 割程度にとどまっている状況 今後 米国で良好な経済指標が続き 12 月利上げが一段と織り込まれていけば 日米金利差が拡大し 円売りドル買いの動きを後押しする公算大 一方で ドル円相場は 投資家がリスクを取りやすい市場環境か否かにも大きく左右 今年 8 月下旬には 中国景気の先行き懸念の強まりが世界的な株安連鎖を引き起こし リスク回避の動きが強まったことから ドル円相場は 円前後の水準から 116 円台前半まで急落 足許 金融市場は落ち着きを取り戻しつつあるものの 今後 米利上げが近づくなかで 中国 新興国景気の先行き懸念などが再燃すれば リスク回避の動きが強まり 再び円高ドル安に振れる可能性を想定しておく必要 リスクオフに傾いても 円高リスクは小もっとも 大幅かつ持続的な円高が進行するリスクは小 第 1 に 投機筋の動向を示すシカゴ通貨先物取引 ( 非商業部門 ) では 円売り持ち高が 2012 年秋以降の円安局面で一時最低水準に縮小 日米の金融政策の方向性の違いが鮮明となるなか 投機筋が積極的に円買い持ち超に傾くとは考えにくく むしろ 再び円売り持ち高を積み上げる余地が広がっているとみることが可能 第 2 に 円高に振れる局面では 日銀の追加緩和観測が高まり 円買いの動きを抑制する公算大 9 月の日銀短観で示された大企業 製造業の想定為替レート (117 円 39 銭 ) を上回るような水準まで円高が進行すれば 企業業績の下振れリスクが高まり 企業 家計における 所得から支出への前向きな循環メカニズム が崩れかねないことから 日銀が追加緩和に動くとの思惑が強まる見込み 第 3 に 円高水準では 対外証券投資を通じた円売りが増加しやすくなる公算大 わが国の投資主体別の対外証券投資は 8~ 9 月にかけてリスク回避の動きが強まるなかでも 年金資金の動向を示す信託勘定経由や 個人投資家の動向を示す投資信託経由を中心に堅調に推移 年金資金や個人投資家が円高に振れる局面で 押し目買い に動いている可能性を示唆 70 60 50 40 30 20 0.5 FF 金利先物市場に織り込まれた FRB の利上げ確率 (%) 3.0 ( 兆円 2.5) 2.0 1.5 1.0 0.5 10 月 FOMC 前 (10/27) 10 月 FOMC 後 (10/29) 系列 3 2015 年 12 月 2016 年 1 月 3 月 4 月 を基に日本総研作成 ( 注 ) 当該月に行われる FOMC 後の政策金利が現在のレンジ (0~0.25%) を上回っている確率 シカゴ IMM 円ポジション ( 非商業部門 ) 円売り持ち超 ( 売り越し ) 円ホ シ ション ( 左 ) 1.0 ( 資料 ) 米 CFTC Bloomberg L.P. ドル円相場 ( 右 ) 円買い持ち超 ( 買い越し ) 90 70 60 50 ( 年 ) (%) 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 ドル円相場と日米 2 年債利回り格差 わが国企業の想定為替レート 米日金利差 ( 左 ) ( 米 - 日 ) ドル円相場 ( 右 ) 想定為替レート ( 大企業 製造業 右 ) 13 14 15 115 105 95 90 85 75 ( 注 ) 直近の想定為替レート ( 大企業 製造業 ) は117 円 39 銭 ( 日銀短観 2015 年 9 月調査 ) ( 兆円 ) 4 3 2 1 0 1 わが国の投資主体別の対外証券投資 生保信託勘定投資信託金融商品取引業者その他合計 資金流出超 2 資金流入超 3 ( 資料 ) 財務省 ( 注 ) 対外証券投資は 指定報告機関ベース 除く銀行勘定 公的部門 - 2 -

ECB の 12 月追加緩和観測により再びユーロ安に振れるのか リスクオンの市場環境が整えば 米利上げ観測の強まりにも後押しされてユーロ安へ ECB は 12 月に追加緩和に動く可能性を示唆 10 月のユーロの対ドル相場は FRB の利上げ後ずれ観測の高まり等から 月半ばにかけてユーロ高に振れたものの ドラギ E CB 総裁が 22 日の理事会後の会見で 12 月の理事会で追加緩和に動く可能性を示唆したことから ユーロが急落 ECB が 12 月の理事会で資産買い入れ期限の延長などの追加緩和に動くとの思惑は 9 月の理事会以降 ある程度織り込まれていたものの 今回 市場の予想外だったのは ドラギ総裁がこれまで否定していた預金ファシリティ金利の引き下げの可能性に言及したこと ドラギ総裁の発言を受け 独 2 年債利回りが過去最低を更新し 独米金利差が拡大したことがユーロ下押しに作用 もっとも EONIA 先物曲線をみると ドラギ総裁の発言を受けて 市場は 0.30% 程度への預金ファシリティ金利の引き下げをすでに織り込みつつあることを示唆 ( 右上図の脚注参照 ) ユーロが一段と下落基調を強めるには 1ECB が 12 月の理事会で 市場が織り込みきれていない資産買い入れ規模の拡大などの追加緩和を実施する あるいは 先行きの追加緩和に含みを残す 2 今後 米国で良好な経済指標が続き 12 月の FOMC での利上げが織り込まれる 等により 独米金利差が一段と拡大する ( 金利差が拡大しなくても 欧米の金融政策の方向性の違いが一段と鮮明になる ) ことが必要となる公算 リスクオン+ 金利差拡大 により ユーロ安へユーロの対ドル相場は 独米金利差だけではなく 原油価格とも高い相関 これは 原油安になると ユーロ圏の期待インフレ率が低下し ECBの追加緩和期待が高まりやすいことを反映 もっとも 今夏以降は 原油価格が下落し 足許にかけて底這いが続いているのに対し ユーロは高止まり この背景として 今夏以降 中国 その他新興国景気の先行き懸念の高まりが原油価格の下押しに作用する一方 こうした懸念がリスク回避の動きを強め 投機筋などのユーロ キャリー取引の巻き戻しにつながったことを指摘可能 こうした状況下 今後原油価格が持ち直しても これまでのようにユーロ高にならない可能性も むしろ 原油価格の持ち直しが中国 その他新興国景気の先行き懸念の後退を反映したものであれば 投資家が再びリスクを取りやすい市場環境となり かつ 米利上げ観測の強まり等を反映して 独米金利差が拡大していけば ユーロ キャリー取引が再び活発化するとみられ ユーロ安に振れやすくなる公算大 (%) 独米金利差 ( 左 ) ( ドル ) 0.2 ( 独 - 米 ) 1.45 ユーロドル相場 ( 右 ) ユーロ高 1.40 1.35 0.2 1.30 0.4 0.6 0.8 1.0 ユーロドル相場と独米 2 年債利回り格差の推移 1.2 90 70 60 50 ユーロ安 40 ( ドル / バレル ) ( ドル / ユーロ ) ユーロ高 1.45 原油価格とユーロドル相場 北海ブレント先物 ( 左 ) ユーロドル相場 ( 右 ) ユーロ安 1.40 1.35 1.30 (%) 0.1 0.2 0.3 ユーロ圏無担保翌日物平均金利 (EONIA) 先物曲線 0.1 ( 億ユーロ ) 200 0 200 現行の預金ファシリティ金利 2015 年 9 月末時点 ( 0.2%) 2015 年 10 月末時点 0.4 15/9 12 16/3 6 9 12 17/3 6 9 12 18/3 を基に日本総研作成 ( 注 1)EONIA 先物は EONIAスワップから算出した1ヵ月物のインプライド フォワード レート ( 注 2) ユーロ圏では 預金ファシリティ金利がEONIAの実質的な下限 このため EONIA 先物が現行の預金ファシリティ金利を下回る水準まで低下したことは 市場が預金ファシリティ金利の引き下げを織り込んでいることを示唆 シカゴ IMM ユーロポジション ( 非商業部門 ) ユーロドル相場 ( 右 ) ユーロポジション ( 左 ) ユーロ売り持ち超 ( 売り越し ) 300 ( 資料 ) 米 CFTC Bloomberg L.P. ユーロ買い持ち超 ( 買い越し ) ユーロ高 ( ト ル ) 1.4 1.3 1.2 1.1 1.0-3 -

ドル円 ユーロ相場の見通し 年内はドル高基調を見込むものの 16 年入り後は徐々にドル高一服へ ドル円相場 : 円安ドル高の再開を見込むも 2016 年以降は 円安ドル高が一服へ米利上げに対する警戒感や中国をはじめとした新興国景気の先行き懸念が再び高まれば 一時的に円高ドル安に振れる可能性があるものの FRBの早期利上げ観測が維持されるなか 円安ドル高地合いは不変 もっとも 1 米国でインフレ加速の懸念が乏しいなか FRBの利上げ開始時期に関わらず 利上げペースは緩やかなものと予想されること 2わが国の貿易赤字が縮小しており 貿易面からの円売り圧力が減衰していること 等から 今後の円安ドル高進行余地は限られる公算 2016 年入り後は わが国の公的年金などによるポートフォリオ リバランスの動きや米利上げペースの織り込みが一巡するにつれて 円安ドル高が一服へ ユーロ相場 : 欧米金融政策の方向性の違いを反映してユーロ安へ 対ドルでは 米利上げに対する警戒感や中国をはじめとした新興国景気の先行き懸念が再び高まれば ユーロ キャリー取引の巻き戻しが生じ 一時的にユーロ高に振れる公算 もっとも 堅調な景気回復を背景に年内の利上げが視野に入る米 FRBと デフレ 低成長回避に向け金融緩和を続けるECBとの金融政策のスタンスの違いから ユーロ安地合いは不変 2016 年入り後は 米利上げペースの織り込みが一巡するにつれて ドル高ユーロ安が一服へ 対円では ECBが12 月に追加金融緩和に動くとの思惑が高まるなか 短期的にはユーロ安に振れやすい地合いながら 日銀も積極的な金融緩和を続けており 一方的なユーロ安は見込み薄 2016 年入り後は 日欧ともに金融緩和の長期化が予想されるなか 再び方向感を欠いた展開へ ドル円相場見通し ユーロ円相場見通し 2015 年 2016 年 2015 年 2016 年 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 期中平均 122.20 121 122 122 122 期中平均 135.88 133 132 133 133 ( 高値 ).29 ~126 ~127 ~127 ~127 ~( 高値 ) 139.09 ~141 ~141 ~141 ~141 ~レンジ レンジ ( 安値 ) 116.07 117 117 116 116 ( 安値 ) 132.23 127 127 127 127 115 2014/12 15/3 6 9 12 16/3 6 9 ( ト ル ) ドル円相場見通し ユーロドル相場見通し ( 年 / 月末 ) 2014/12 15/3 6 9 12 16/3 6 9 ( 年 / 月末 ) ユーロドル相場見通し ( ドル ) 期中平均 1.112 1.08 1.09 1.09 ( 高値 ) 1.172 1.14 レンジ ( 安値 ) 1.081 1.03 1.02 1.03 1.03 150 145 140 135 ユーロ円相場見通し 2014/12 15/3 6 9 12 16/3 6 9 ( 年 / 月末 ) - 4 -

内外市場データ ( 月中平均 ) 為替相場 国内市場 米国市場 欧州市場 商品市況 /$ / $/ 無担 O/N TIBOR 国債 日経平均 FF O/N LIBOR 国債 NYダウ S&P500 EONIA EURIBOR 独国債 英国債 ユーロ WTI COMEX (NY 終値 ) (NY 終値 ) (NY 終値 ) (%) 3ヵ月 10 年物 株価 (%) 3ヵ月 10 年物 工業株 (%) 3ヵ月 10 年物 10 年物 ストックス50 原油先物 金先物 (%) (%) (%) (%) ( ドル ) (%) (%) (%) ($/B) ($/TO) 12/11 8 104.07 1.2838 856 0.32 0.74 9059.86 0.16 0.31 1.65 12896.44 1394.51 8 0.19 1.39 1.79 2513.98 86.73 1722.91 12/12 83.91.16 1.3127 822 0.32 0.74 9814.38 0.16 0.31 1.71 13144.18 1422.29 7 0.19 1.36 1.85 2625.55 88.25 1683.45 13/1 89.10 118.53 1.3302 828 0.30 0.77 10750.85 0.14 0.30 1.88 13615.32 14.40 7 0.21 1.56 2.04 2715.30 94.83 1671.17 13/2 93.13 124.24 1.3339 866 0.28 0.74 11336.44 0.15 0.29 1.97 13967.33 1512.31 7 0.22 1.60 2.11 2630.40 95.32 1626.95 13/3 94.87 122.92 1.2957 7 0.25 0.60 12244.03 0.14 0.28 1.94 14418.26 1550.83 7 0.21 1.41 1.89 26.18 92.96 1593.62 13/4 97.75 127.35 1.3025 721 0.24 0.57 13224.06 0.15 0.28 1.73 14675.91 1570.70 8 0.21 1.71 2636.35 92.07 1485.09 13/5.99 13 1.2978 734 0.23 0.78 14532.41 0.11 0.27 1.92 15172.18 1639.84 8 0.20 1.37 1.86 2785.77 94. 1416.61 13/6 97.29 128.40 1.3200 743 0.23 0.85 13106.62 9 0.27 2.29 15035.75 1618.77 9 0.21 1.62 2.21 2655.76 95. 1342.47 13/7 99.64.47 1.3095 734 0.23 0.83 14317.54 9 0.27 2.56 15390.21 1668.68 9 0.22 1.63 2.36 2686.53 104.70 1288.07 13/8 97..25 1.3319 735 0.23 0.75 13726.66 8 0.26 2.73 15195.35 1679 8 0.23 1. 2.61 23.85 106.54 1353.68 13/9 99.19 132.53 1.3362 715 0.23 0.72 14372.12 8 0.25 2. 15269.84 1687.17 8 0.22 1.93 2.89 2864.56 106.23 1350.93 13/10 97.83 133.43 1.3639 700 0.22 0.63 14329.02 9 0.24 2.60 15289.29 1723 9 0.23 1.81 2.69 2988.88.55 1315.91 13/11.11 135.13 1.3497 733 0.22 0.61 14931.74 8 0.24 2.71 15870.83 1783.54 0.10 0.22 1.72 2.74 3055.98 93.93 1275.16 13/12 103.60 141.96 1.3703 737 0.22 0.67 15655.23 9 0.24 2.89 16095.77 17.78 0.17 0.27 1.85 2.93 3010.20 97.89 1221.66 14/1 103.88 141.51 1.3623 726 0.22 0.66 15578.28 7 0.24 2.85 16243.72 1822.36 0.20 0.29 1. 2.87 3092.40 94.86 1243.85 14/2 102.12 139.59 1.3670 766 0.22 0.60 14617.57 7 0.24 2.70 15958.44 1817.03 0.16 0.29 1.66 2.74 3085.87.68 2.52 14/3 102.36 141.52 1.3826 721 0.21 0.62 14694.83 8 0.23 2.72 16308.63 1863.52 0.19 0.31 1.59 2.72 3093.97.51 1334.83 14/4 102.51 141.58 1.3811 650 0.21 0.61 14475.33 9 0.23 2.69 16399.50 1864.26 0.25 0.33 1.53 2.67 3171.53 102.03 1298.87 14/5 101.84 139.85 1.3733 676 0.21 0.59 14343.14 9 0.23 2.55 16567.25 1889.77 0.25 0.33 1.40 2.62 3197.40 101.79 1288.29 14/6 102.06 138.81 1.3601 670 0.21 0.59 15131. 0.10 0.23 2.59 16843.75 1947.09 8 0.24 1.35 2.70 3271.69 105.15 1282.57 14/7 101.75 137.74 1.3537 658 0.21 0.54 15379.29 9 0.23 2.53 16988.26 1973.10 4 0.21 2.63 3192.31 102.39 1311.82 14/8 102.98 137.10 1.3314 686 0.21 0.51 15358.70 9 0.23 2.41 16775.15 1961.53 2 0.19 1.02 2.44 3089.05 96.08 1295.73 14/9 107.39 138.46 1.2895 664 0.21 0.54 15948.47 9 0.23 2.52 17098.13 1993.23 1 0.10 2.49 3233.38 93.03 1237.99 14/10 108.02 136.99 1.2682 590 0.20 0.49 15394.11 9 0.23 2.29 16701.87 1937.27 0 8 0.88 2.23 3029.58 84.34 1223.11 14/11 116.40 145.21 1.2475 649 0.18 0.47 17179.03 9 0.23 2.32 17648.98 2044.57-1 8 0.79 2.13 3126.15 75.81 1177.00 14/12 119.44 146.99 1.2307 678 0.18 0.38 17541.69 0.12 0.24 2.20 17754.24 2054.27-3 8 0.64 1.87 3159.77 59.29 1198.71 15/1 118.33 137.63 1.1630 739 0.18 0.26 17274.40 0.11 0.25 1.88 17542.25 2028.18-5 6 0.45 1.55 3207.26 47.33 1.49 15/2 118.78 134.86 1.1354 762 0.17 0.37 153.20 0.11 0.26 1.98 17945.41 2082.20-4 5 0.35 1.68 3453.79 50.72 1226.92 15/3.37.33 1.0828 697 0.17 0.38 19197.57 0.11 0.27 2.04 17931.75 2079.99-5 3 0.26 1.69 3655.31 47.85 1179.56 15/4 119.52 129.29 1.0818 609 0.17 0.33 19767.92 0.12 0.28 1.92 17970.51 2094.86-8 1 0.16 1.62 3733. 54.63 1199.88 15/5.84 134. 1.1157 693 0.17 0.41 19974.19 0.12 0.28 2.20 18124.71 2111.94-0.11-1 0.58 1.93 3617.87 59.37 1198.89 15/6 123.68 138.96 1.1235 717 0.17 0.47 20403.84 0.13 0.28 2.36 17927.22 2099.28-0.12-1 0.83 2.06 3521.77 59.83 1182.45 15/7 123.33 135.63 1.0999 740 0.17 0.44 20372.58 0.13 0.29 2.32 17795.02 2094.14-0.12-2 0.76 2.01 3545.10 50.93 1.72 15/8 123.06 137.11 1.1145 764 0.17 0.38 19919.09 0.14 0.32 2.16 17061.59 2039.87-0.12-3 0.67 1.87 3444.41 42.89 1119.42 15/9.09 134.95 1.1237 734 0.17 0.36 17944.22 0.14 0.33 2.16 16339.95 1944.40-0.14-4 0.68 1.85 3165.46 45.47 1.38 15/10.16 134.81 1.1220 761 0.17 0.31 18374.11 0.13 0.32 2.06 17182.28 2024.81-0.14-5 0.55 1.81 3275.48 46.29 1157.86-5 -