(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

解答類型

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

基礎を育てることを主なねらいとしている 現在 地方自治体を取り巻く状況は 少子高齢化 情報化 グローバル化 経済の変動などによ り急速に変化している また 地方分権を推進する法律がつくられ 各地方自治体は 財政の健全 化や組織の改編 市町村合併等の新しい枠組みづくりに取り組んでいる さらに 子育て支

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各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

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国語科学習指導案様式(案)

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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4.原稿(資料)

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Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

副教材「私たちが拓く日本の未来」活用のための指導資料(P6~P15)

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

第○学年 ○○科指導計画

H30全国HP

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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工業教育資料347号

ICTを軸にした小中連携

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

4 指導観 (1) 単元観高等学校学習指導要領第 2 章第 3 節公民第 2 款第 3 政治 経済 2 内容 (2) 現代の経済には以下のように記述されている 現代の日本経済及び世界経済の動向について関心を高め 日本経済のグローバル化をはじめとする経済生活の変化 現代経済の仕組みや機能について理解さ

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

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平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

(2) 系統観 小学校社会科 ( 第 6 学年 ) 世界の中の日本の役割について, 我が国と経済や文化などでの面でつながりが深い国の人々の様子などを調査し, 外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であることを考える 中学校社会科 ( 第 1 学年地理的分野 ) 世界

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基礎 基本の定着 習得すべき基礎 基本について 基本的人権の考え方や個人の尊重, 法の下の平等の原理についての理解 平等権をめぐる現代社会の諸課題とそれらに対する法整備の理解 自由権の種類とその内容の理解 社会権の種類とその内容の理解 参政権と請求権の種類とその内容の理解 公共の福祉と国民の義務の理

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

3 生徒の実態について ( 名 ) () 学級集団の実態本学級は, 全体的によく話を聞き, 真剣に学習に取り組む生徒が多い 積極的に発言をする生徒は多くないが, 授業中に感じた疑問のつぶやきなどが, クラス全体に広がり, 全体で課題を共有することができる 多くの生徒は盛り上がる場面と集中する場面のメ

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

第4学年算数科学習指導案

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

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1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

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6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

20情報【授業】

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第1学年 理科学習指導案

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2 単元の構想本単元の目標 関心 意欲 態度 身近にある基本的人権に関する問題を取り上げ, 学習した内容をもとに意欲的に調べようとすることができる 社会的な思考 判断 人間尊重の立場から, 社会における様々な基本的人権の尊重における課題を見出し, 多面的 多角的に考察し, 根拠を明確にして公正に判断

第5学年  算数科学習指導案

自己紹介をしよう

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

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2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

効であると考えた また, 環境問題は, 日本を含めた世界全体の課題であり, 持 続可能な開発の大切さについて考えさせる上でも有意義な単元である 研究テーマとの関連 : 教材選択の条件 現在, 日本を含め世界的にも地球温暖化を抑えるなど環境保護の意識が高まっている中で, ブラジルにおける熱帯林が減少し

(2) あなたは選挙権年齢が 18 歳以上 に引き下げられたことに 賛成ですか 反対ですか 年齢ごとにバラツキはあるものの概ね 4 割超の人は好意的に受け止めている ここでも 18 歳の選択率が最も高く 5 割を超えている (52.4%) ただ 全体の 1/3 は わからない と答えている 選択肢や

しかし 社会科については 嫌い どちらかといえば嫌い と答えている生徒の方が多く また 地理分野よりも歴史分野のほうに興味関心が高い傾向がある 資料の活用に関しては 地図や資料集を用いながら授業を進めている ほとんどの生徒は資料を読み取ることができるものの 読み取ったことを比較したり 関連付けたりす

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

教育研究グループ報告書

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

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5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

Transcription:

第 3 学年 1 組社会科 ( 公民的分野 ) 学習指導案 1 単元名民主政治と政治参加 平成 25 年 10 月 25 日 ( 金 ) 第 5 校時 場 所 3 年 1 組教室 生徒数 34 名 指導者 近藤泰弘 2 小単元について (1) 教材観本単元は 学習指導要領公民的分野内容 (3) 私たちと政治 イ 民主政治と政治参加 を受けて構成する 本単元では 国や地方公共団体の政治の仕組みについて理解させるとともに 主権者としての政治参加の在り方について考えさせ 民主主義に関する理解を深めさせることを主なねらいとしている こうしたねらいに基づき イでは 国会を中心とした我が国の政治の仕組みのあらましを理解させ 議会制民主主義の意義について考えさせ 多数決の原理とその運用の在り方の理解を深めさせる 本単元の学習では 議会制民主主義を取り入れているのはなぜか なぜ 議会を通して政治を行う必要があるのか 民主政治をよりよく運営していくためにはどのようなことが必要なのかについて理解をさせ 主権者として政治に参加することの意義について考えさせることが重要である また 民主政治を推進するためには 公正な世論の形成や国民の政治参加が必要であり 国民の意思を国政に十分に反映させることが必要である つまり 主体的に政治に参加することが大切である その中で 主権を持つ国民の意思を政治に反映させるための主要な方法として 選挙 があり その 選挙 が議会制民主主義を支えるための重要なものであることを理解させる そして具体的な事例を取り上げ 正しい選挙が行われることや 選挙に参加することの重要性について十分に考えさせていく (2) 生徒の実態 省略

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また 学習に対する興味 関心を高めさせるために 取り上げる社会的事象を自分に近い問題だと感じられるよう 教材を工夫していく 公民的分野では 身近なもので活用できる教材が多い 例えば TVのニュースや新聞記事はもちろん 政党のマニフェストのパンフレットなども活用している それを活用することで 生徒の興味 関心は高めることができる 今回の授業でも 本物の投票箱を用意するが それだけでも学習への意識は高まると考えられる また 扱う教材も出来るだけ自分たちの地域に近い出来事や情報を扱うことで 他人事の問題から自分たちにより近い問題としてとらえることができ 興味 関心を高めるのに役立てることができる さらに 体験的な活動を取り入れることで 取り上げる社会的事象について具体的に考えられるようにしていく どの生徒も ディベートやグループでの話し合い活動は意欲的に取り組む傾向があり その活動を通して今までは自分では気づかなかった新たな考え方を仲間の意見から学ぶことができている 公民の授業でもできるだけ思考力 判断力を高めるために グループでの学習を増やし 話し合い活動や発表活動を取り入れている そのことで考える力が身につき 公民的な見方 考え方が養われることを期待している 基礎知識を身につけることにも十分な時間をかける必要があるが それだけにとどまらず思考力 判断力 表現力を磨く活動を増やすことで 生徒の意欲を高まり 身に付けた知識が生かせる学習を進めていきたいと考えている 3 学校研究主題との関連本校の学校研究主題は 地域との絆を大切にし 共に心を育て 学力を高める学校づくり~ 小中の連携と学校応援団を生かした指導の工夫 ~ である 本校では小中連携の一環として 相互の授業見学を行ったり 出前授業を行い 日頃の指導方法などを話し合ったりしている また 学校応援団を土曜日授業に参加してもらい 学習の手助けなどを行ったりもしている 今回の授業の中でも 小学校までの学習を生かして指導していく 6 年生の最後に公民的分野について扱うが 選挙について詳しく学習しているというよりは 大まかな国や地方の政治を学ぶ程度である なので中学校での学習としては 小学校での既習事項を確認しつつ さらに詳しく深く学習ができるよう 知識 理解を深めた上で思考力 判断力 表現力を高める学習を行ようにしていく 4 学力向上プラン との関わり本校の社会科は 基礎 基本の定着を図り 社会参画するための学習指導法の工夫を主題としている 本校の生徒の実態として 教科や分野によって興味 関心の度合いに差が見られる また 思考したことを言葉で表現する力に欠けている生徒が多い そのため 1 時間の授業の中で思考をする場面を設けるようにしている また 教材を身近なものに感じられるようにするため 提示する資料に工夫を凝らし より生徒に興味 関心をもてるようにしている そこで 本単元では 模擬選挙を通して将来の社会参画の意識を高め 公民的資質を高められるようにしていきたい また 必ず授業の最初には前時の授業内容を復習する質問を行い 既習事項の確認を行うようにしている 難しい用語などは辞書を使って調べさせ 理解の手助けとしている

5 単元の目標 (1) 単元目標 選挙が 主権をもつ国民の意思を政治に反映させるための主要な方法であり 議会制民主主義を支える ものであることを理解させるとともに 良識ある主権者として主体的に政治に参加することの意義につい て考えさせる (2) 評価規準 1 社会的事象への 2 社会的な 4 社会的事象につい 3 資料活用の技能関心 意欲 態度思考 判断 表現ての知識 理解 国や地方公共団体の政治に対する関心を高め それを意欲的に追及し 民主的な政治について考えようとしている 選挙の意義 民主政治の推進と公正な世論の形成や国民の政治参加との関連について 国や地方公共団体の政治に関わる様々な事象から課題を見いだし 多面的 多角的に考察し その過程や結果を適切に表現している 国や地方公共団体の政治に関する様々な資料を収集し 有用な情報を適切に選択して 読み取ったり図表などにまとめたりしている 議会制民主主義を基本とする我が国の民主政治の仕組みのあらましや 政党の役割 多数決の原理とその運用の在り方などについて理解し その知識を身に付けている 6 指導と評価の計画 (7 時間扱い本時 6/7 時 ) 小単元 時間 指導内容 社会的な事象への関心 意欲 態度 評価規準 評価方法 社会的な 観察 資料活用の 思考 判断 表現 技能 社会的事象についての知識理解 市長 企業の跡 政治への関心をも にな 地利用を通 ち 学習活動に意欲 って考え 1 して政治への興味 関 的に取り組んでいる 今後の学習への てみ 心をもつ 意欲につなげてい よう る 民主主義と政治 2 民主主義とは 議会制民主主義とは 議会制民主主義において 多数決の原理と少数意見の尊重が重要であることを理解している 政党と政治 3 政党の役割 日本の政党の働き 資料を活用し 日本の政党政治の動向やその違いなどに関する情報を収集している 選挙のしくみ 4 選挙の基本原則 選挙制度のあらまし 選挙の意義と日本の選挙制度のあらましについて理解している

マニフェス 適切な政治選択を思 模擬 5 トの作成 考 判断し それをマニフェストとして適 選挙 切に表現している をしよう 6 本時 模擬選挙 選挙の意義や課題 選挙の意義や課題について思考 判断し 発表を通して適切に表現している 政治参加 多様な政治参加の 政治 の方法 方法について理解す 参加と世 7 世論とマスメディア るとともに 世論形成におけるマスコミ 論 の役割 の役割について理解 している 7 本時の学習指導 ( 本時 6/7 時 ) (1) 本時の目標 模擬選挙を通じて 選挙の意義と選挙における問題点を多面的 多角的に考え表現する ( 社会的な思考 判断 表現 ) (2) 本時の展開 指導上の留意点 過程 学習活動 内容 評価規準 評価方法 ( 支援 ) 教育に関する3つの達成目標との関連 資料等 学力向上プランとの関連 1 本時の授業の流れを確認する 既習学習の確認を行うことで知識の定着を図る 学習の準備を整え 忘れ物なく授業に臨むことができ る 2 本時の課題を把握する 事前に行った選挙に関するアンケート結果を発表し 意識調査の 現在の選挙に対する意識や考え方を知る 本時の学習 結果の表 の手助けとする 導入 5 分 学習課題 私たちは どのような意識で選挙に臨んだらよいのだろうか ~ 模擬選挙を通じて選挙の意義を考えてみよう!~ 3 模擬選挙の活動を行う (25 分 ) 4 つのグループ ( 政党 ) が順にマニ フェストを発表する グループの代表者が発表するが その際に立てたマニ フェストを具体的にどのような形で実現させるのか 根拠をもって説明を行えるようにする 聞いている人 に分かりやすく具体的に提示させる 質問が出やすい ように教師からも補助的な投げかけを行う

発表者が 政策の具体性を示し 説得力があるように 画用紙 発表できるよう適宜助言をする 聞く側も友だちの発表をしっかりと聞き 発表後に質 疑応答が積極的に行えるような雰囲気を作る どの政党に投票したらよいかを判断 し 投票する 自分たちが立てた政策にこだわらず より説得力があ り より良い町づくりに必要な政策を提示できたかど うかという判断で政党を選ぶ 開票結果を発表する 開票結果についてはあまり時間をかけずに 結果だけ 展 を発表する 投票箱 投票用紙 4 学習課題についての話し合う 最近の選挙の投票率の低下と年代別の投票率のグラ (15 分 ) フを見せ 若者の投票率が低いことに気づかせる 開 現在の日本の選挙の課題に気づき その対応策について話し合う ( グループでの話し合い ) 模擬選挙を通じて 選挙の意義と選挙における問題点を多面的 多角的に考え 表現する 現在の日本の選挙課題をふまえ 資料や既習 事項 話し合った内容をもとに どのような意 40 分 私たちはどのような意識で選挙に臨んだらよいのだろうか 識で選挙に臨むべきか 自分の言葉でまとめて発表することができる ( 思考 判断 表現 ) 発 ワークシート ( 個人で考えて発表をする ) 言 ワークシート 記述することができない生徒には視点を絞る 年代別の投 ために補助的な投げかけをする 票率のグラ 記述が具体的でない生徒は より具体的に書 フ けるように資料をもう一度見て読み取りができ るようにする ワークシー 十分に思考する時間を与え 言語で表現し まとめて ト 発表する機会を増やす 5 本時のまとめを行う まとめ 5 分 本時のまとめ 選挙は国民が自分の考えを示す なくてはならない機会である 選挙は国民にとって大切な政治参加の1つである 政党や候補者の公約や意見をよく聞いて投票することが大切である 本時の自己評価と感想を記入する 今日の授業を振り返りながら 学習したこと気づいたことなどを書かせ 振り返りとする ワークシー ト

板書計画 学習課題 私たちは どのような意識で選挙に臨んだらよいのだろうか ~ 模擬選挙を通じて選挙の意義を考えてみよう!~ 若者の投票率の低さのグラフ マニフェスト 投票結果 A 党 票 B 党 票 A 党 B 党 C 党 C 党 票生徒の発表のまとめ