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2000年7月作成(新様式第1版)

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適性使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

フェキソフェナジン塩酸塩錠「ダイト」 インタビューフォーム

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IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者 ( 以下 MR と略す ) 等にインタビューし 当該医薬品の評価を行うのに必要な医薬品情報源として使われていたインタビューフォームを 昭和 63 年日本病院薬剤師

2003年9月改訂(新様式第1版)       

I F 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療 現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文 書に記

2003年7月作成(改訂第2版)

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者 ( 以下 MR と略す ) 等にインタビューし 当該医薬品の評価を行うのに必要な医薬品情報源として使われていたインタビューフォームを 昭和 63 年日本病院薬剤師

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

Microsoft Word - 20%50% ブドウ糖IF 2010.2(第1版).doc

   年  月改訂(第 版)

2005年10月改訂(第3版)

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

ソフティア点眼液0.02%

年  月改訂(第 版)

デルモリチン錠100 IF

dl-メチルエフェドリン塩酸塩散10%「三和」インタビューフォーム

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

ソリューゲンF注

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オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下, 添付文書と略す ) がある. 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には, 添付文書に記載された

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ラノビス注250㎎・1000㎎

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IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

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IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報を

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ビスミラー散1%

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報を

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

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IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

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IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

2005年5月作成(改訂第3版)

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Ⅰ.概要に関する項目

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ビタミンK1注10㎎・30㎎・50㎎ IF

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医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版 有効成分 ニカルジピン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル20mg 日医工 日医工 後発医薬品 2 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル40mg 日医工 日医工 品目名 ( 製造販売業者 )

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯 医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報

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IF 利用の手引きの概要 ー日本病院薬剤師会ー 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下, 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には, 添付文書に記載され

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IF

Ⅰ.概要に関する項目

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使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

2005年10月改訂(第3版)

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IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

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3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

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2017 年 5 月改訂 ( 第 13 版 ) 日本標準商品分類番号 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2013 に準拠して作成 高血圧症 狭心症治療薬 持続性 Ca 拮抗薬 日本薬局方アムロジピンベシル酸塩口腔内崩壊錠 アムロジピンOD 錠 2.5mg

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報を

カチリ「ホエイ」

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記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

Transcription:

2016 年 10 月改訂 ( 第 8 版 ) 日本標準商品分類番号 871339 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2008 に準拠して作成 抗めまい剤 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK DIFENIDOL HYDROCHLORIDE Tab.25mg TYK 剤形錠剤 ( 糖衣錠 ) 製剤の規制区分 規格 含量 1 錠中日局ジフェニドール塩酸塩 25mg 含有 一般名 和名 : ジフェニドール塩酸塩洋名 :Difenidol Hydrochloride 製造販売承認年月日薬価基準収載 発売年月日 開発 製造販売 ( 輸入 ) 提携 販売会社名 医薬情報担当者の連絡先 問い合わせ窓口 製造販売承認年月日 :2008 年 10 月 15 日 薬価基準収載年月日 :2008 年 12 月 19 日 発売年月日 :1981 年 11 月 販 売 : 武田薬品工業株式会社 発 売 元 : 武田テバファーマ株式会社 製造販売元 : 武田テバ薬品株式会社 武田テバ薬品株式会社武田テバ DI センター TEL 0120-923-093 受付時間 9:00~17:30( 土日祝日 弊社休業日を除く ) 医療関係者向けホームページ https://www.med.takeda-teva.com 本 IF は 2016 年 10 月改訂の添付文書の記載に基づき改訂した 最新の添付文書情報は PMDA ホームページ 医薬品に関する情報 http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html にてご確認ください

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載された情報を裏付ける更に詳細な情報が必要な場合がある 医療現場では 当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者等に情報の追加請求や質疑をして情報を補完して対処してきている この際に必要な情報を網羅的に入手するための情報リストとしてインタビューフォームが誕生した 昭和 63 年に日本病院薬剤師会 ( 以下 日病薬と略す ) 学術第 2 小委員会が 医薬品インタビューフォーム ( 以下 IF と略す ) の位置付け並びに IF 記載様式を策定した その後 医療従事者向け並びに患者向け医薬品情報ニーズの変化を受けて 平成 10 年 9 月に日病薬学術第 3 小委員会において IF 記載要領の改訂が行われた 更に 10 年が経過した現在 医薬品情報の創り手である製薬企業 使い手である医療現場の薬剤師 双方にとって薬事 医療環境は大きく変化したことを受けて 平成 20 年 9 月に日病薬医薬情報委員会において新たな IF 記載要領が策定された 2. IF とは IF は 添付文書等の情報を補完し 薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な 医薬品の品質管理のための情報 処方設計のための情報 調剤のための情報 医薬品の適正使用のための情報 薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書として 日病薬が記載要領を策定し 薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼している学術資料 と位置付けられる ただし 薬事法 製薬企業機密等に関わるもの 製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師自らが評価 判断 提供すべき事項等は IF の記載事項とはならない 言い換えると 製薬企業から提供された IF は 薬剤師自らが評価 判断 臨床適応するとともに 必要な補完をするものという認識を持つことを前提としている [ IF の様式 ] 1 規格は A4 版 横書きとし 原則として 9 ポイント以上の字体 ( 図表は除く ) で記載し 一色刷りとする ただし 添付文書で赤枠 赤字を用いた場合には 電子媒体ではこれに従うものとする 2IF 記載要領に基づき作成し 各項目名はゴシック体で記載する 3 表紙の記載は統一し 表紙に続けて日病薬作成の IF 利用の手引きの概要 の全文を記載するものとし 2 頁にまとめる [ IF の作成 ] 1IF は原則として製剤の投与経路別 ( 内用剤 注射剤 外用剤 ) に作成される 2IF に記載する項目及び配列は日病薬が策定した IF 記載要領に準拠する 3 添付文書の内容を補完するとの IF の主旨に沿って必要な情報が記載される 4 製薬企業の機密等に関するもの 製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師をはじめ医療従事者自らが評価 判断 提供すべき事項については記載されない 5 医薬品インタビューフォーム記載要領 2008 ( 以下 IF 記載要領 2008 と略す ) により作成された IF は 電子媒体での提供を基本とし 必要に応じて薬剤師が電子媒体 (PDF) から印刷して使用する 企業での製本は必須ではない

[ IF の発行 ] 1 IF 記載要領 2008 は 平成 21 年 4 月以降に承認された新医薬品から適用となる 2 上記以外の医薬品については IF 記載要領 2008 による作成 提供は強制されるものではない 3 使用上の注意の改訂 再審査結果又は再評価結果 ( 臨床再評価 ) が公表された時点並びに適応症の拡大等がなされ 記載すべき内容が大きく変わった場合には IF が改訂される 3. IF の利用にあたって IF 記載要領 2008 においては 従来の主に MR による紙媒体での提供に替え PDF ファイルによる電子媒体での提供を基本としている 情報を利用する薬剤師は 電子媒体から印刷して利用することが原則で 医療機関での IT 環境によっては必要に応じて MR に印刷物での提供を依頼してもよいこととした 電子媒体の IF については 医薬品医療機器総合機構の医薬品医療機器情報提供ホームページに掲載場所が設定されている 製薬企業は 医薬品インタビューフォーム作成の手引き に従って作成 提供するが IF の原点を踏まえ 医療現場に不足している情報や IF 作成時に記載し難い情報等については製薬企業の MR 等へのインタビューにより薬剤師等自らが内容を充実させ IF の利用性を高める必要がある また 随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては IF が改訂されるまでの間は 当該医薬品の製薬企業が提供する添付文書やお知らせ文書等 あるいは医薬品医療機器情報配信サービス等により薬剤師等自らが整備するとともに IF の使用にあたっては 最新の添付文書を医薬品医療機器情報提供ホームページで確認する なお 適正使用や安全性の確保の点から記載されている 臨床成績 や 主な外国での発売状況 に関する項目等は承認事項に関わることがあり その取扱いには十分留意すべきである 4. 利用に際しての留意点 IF を薬剤師等の日常業務において欠かすことができない医薬品情報源として活用して頂きたい しかし 薬事法や医療用医薬品プロモーションコード等による規制により 製薬企業が医薬品情報として提供できる範囲には自ずと限界がある IF は日病薬の記載要領を受けて 当該医薬品の製薬企業が作成 提供するものであることから 記載 表現には制約を受けざるを得ないことを認識しておかなければならない また製薬企業は IF があくまでも添付文書を補完する情報資材であり 今後インターネットでの公開等も踏まえ 薬事法上の広告規制に抵触しないよう留意し作成されていることを理解して情報を活用する必要がある (2008 年 9 月 )

目 次 Ⅰ 概要に関する項目 --------------------- 1 1. 開発の経緯 -------------------------------- 1 2. 製品の治療学的 製剤学的特性 --------------- 1 Ⅱ 名称に関する項目 --------------------- 2 1. 販売名 ------------------------------------ 2 (1) 和名 ------------------------------------- 2 (2) 洋名 ------------------------------------- 2 (3) 名称の由来 ------------------------------- 2 2. 一般名 ------------------------------------ 2 (1) 和名 ( 命名法 ) ----------------------------- 2 (2) 洋名 ( 命名法 ) ----------------------------- 2 (3) ステム ----------------------------------- 2 3. 構造式又は示性式 -------------------------- 2 4. 分子式及び分子量 -------------------------- 2 5. 化学名 ( 命名法 ) ----------------------------- 2 6. 慣用名 別名 略号 記号番号 ---------------- 2 7.CAS 登録番号 ----------------------------- 2 Ⅲ 有効成分に関する項目 ----------------- 3 1. 物理化学的性質 ---------------------------- 3 (1) 外観 性状 ------------------------------- 3 (2) 溶解性 ----------------------------------- 3 (3) 吸湿性 ----------------------------------- 3 (4) 融点 ( 分解点 ) 沸点 凝固点 ---------------- 3 (5) 酸塩基解離定数 --------------------------- 3 (6) 分配係数 --------------------------------- 3 (7) その他の主な示性値 ----------------------- 3 2. 有効成分の各種条件下における安定性 --------- 3 3. 有効成分の確認試験法 ---------------------- 3 4. 有効成分の定量法 -------------------------- 4 Ⅳ 製剤に関する項目 --------------------- 5 1. 剤形 ------------------------------------ 5 (1) 剤形の区別 規格及び性状 ------------------ 5 (2) 製剤の物性 ------------------------------- 5 (3) 識別コード -------------------------------- 5 (4) ph 浸透圧比 粘度 比重 無菌の旨及び安定な ph 域等 -------------------- 5 2. 製剤の組成 -------------------------------- 5 (1) 有効成分 ( 活性成分 ) の含量 ----------------- 5 (2) 添加物 ----------------------------------- 5 (3) その他 ----------------------------------- 5 3. 懸濁剤 乳剤の分散性に対する注意 ----------- 5 4. 製剤の各種条件下における安定性 ------------- 5 5. 調製法および溶解後の安定性 ---------------- 7 6. 他剤との配合変化 ( 物理化学的変化 ) ---------- 7 7. 溶出性 ------------------------------------ 7 8. 生物学的試験法 ---------------------------- 8 9. 製剤中の有効成分の確認試験法 --------------- 8 10. 製剤中の有効成分の定量法 ------------------- 8 11. 力価 ------------------------------------- 8 12. 混入する可能性のある夾雑物 ----------------- 8 13. 治療上注意が必要な容器に関する情報 --------- 8 14. その他 ------------------------------------- 8 Ⅴ 治療に関する項目 --------------------- 9 1. 効能又は効果 ------------------------------ 9 2. 用法及び用量 ------------------------------ 9 3. 臨床成績 ---------------------------------- 9 (1) 臨床データパッケージ ----------------------- 9 (2) 臨床効果 --------------------------------- 9 (3) 臨床薬理試験 : 忍容性試験 ----------------- 9 (4) 探索的試験 : 用量反応探索試験 -------------- 9 (5) 検証的試験 ------------------------------- 9 1) 無作為化並行用量反応試験 --------------- 9 2) 比較試験 ------------------------------- 9 3) 安全性試験 ----------------------------- 9 4) 患者 病態別試験 ----------------------- 9 (6) 治療的使用 ------------------------------- 9 1) 使用成績調査 特定使用成績調査 ( 特別調査 ) 製造販売後臨床試験 ( 市販後臨床試験 ) --- 9 2) 承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要 ---------------------- 9 Ⅵ 薬効薬理に関する項目 ---------------- 10 1. 薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 ------ 10 2. 薬理作用 --------------------------------- 10 (1) 作用部位 作用機序 ---------------------- 10 (2) 薬効を裏付ける試験成績 ------------------- 10 (3) 作用発現時間 持続時間 ------------------- 10 Ⅶ 薬物動態に関する項目 ---------------- 11 1. 血中濃度の推移 測定法 -------------------- 11 (1) 治療上有効な血中濃度 --------------------- 11 (2) 最高血中濃度到達時間 -------------------- 11 (3) 臨床試験で確認された血中濃度 ------------- 11 (4) 中毒域 ---------------------------------- 11 (5) 食事 併用薬の影響 ----------------------- 11 (6) 母集団 ( ポピュレーション ) 解析により判明した薬物体内動態変動要因 ----------------- 11 2. 薬物速度論的パラメータ --------------------- 11 (1) コンパートメントモデル ---------------------- 11 (2) 吸収速度定数 ---------------------------- 11 (3) バイオアベイラビリティ ---------------------- 11 (4) 消失速度定数 ---------------------------- 11 (5) クリアランス ------------------------------ 11 (6) 分布容積 -------------------------------- 11 (7) 血漿蛋白結合率 -------------------------- 11

3. 吸収 ----------------------------------- 11 4. 分布 ----------------------------------- 12 (1) 血液 - 脳関門通過性 ---------------------- 12 (2) 血液 - 胎盤関門通過性 -------------------- 12 (3) 乳汁への移行性 -------------------------- 12 (4) 髄液への移行性 -------------------------- 12 (5) その他の組織への移行性 ------------------ 12 5. 代謝 ----------------------------------- 12 (1) 代謝部位及び代謝経路 -------------------- 12 (2) 代謝に関与する酵素 (CYP450 等 ) の分子種 --- 12 (3) 初回通過効果の有無及びその割合 ---------- 12 (4) 代謝物の活性の有無及びその比率 ---------- 12 (5) 活性代謝物の速度論的パラメータ ----------- 12 6. 排泄 ----------------------------------- 12 (1) 排泄部位及び経路 ------------------------ 12 (2) 排泄率 ---------------------------------- 12 (3) 排泄速度 -------------------------------- 12 7. 透析等による除去率 ------------------------ 12 Ⅷ 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 --- 13 1. 警告内容とその理由 ----------------------- 13 2. 禁忌内容とその理由 ( 原則禁忌を含む ) -------- 13 3. 効能又は効果に関連する使用上の注意とその理由 --------------- 13 4. 用法及び用量に関連する使用上の注意とその理由 --------------- 13 5. 慎重投与内容とその理由 -------------------- 13 6. 重要な基本的注意とその理由及び処置方法 ---- 13 7. 相互作用 --------------------------------- 13 (1) 併用禁忌とその理由 ---------------------- 13 (2) 併用注意とその理由 ---------------------- 13 8. 副作用 ----------------------------------- 13 (1) 副作用の概要 ---------------------------- 13 (2) 重大な副作用と初期症状 ------------------ 14 (3) その他の副作用 -------------------------- 14 (4) 項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧 ------------------ 14 (5) 基礎疾患 合併症 重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度 -------------- 14 (6) 薬物アレルギーに対する注意及び試験法 ----- 14 9. 高齢者への投与 --------------------------- 14 10. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 -------------- 14 11. 小児等への投与 --------------------------- 14 12. 臨床検査結果に及ぼす影響 ----------------- 14 13. 過量投与 --------------------------------- 14 14. 適用上の注意 ----------------------------- 15 15. その他の注意 ----------------------------- 15 16. その他 ----------------------------------- 15 Ⅸ 非臨床試験に関する項目 -------------- 16 1. 薬理試験 --------------------------------- 16 (1) 薬効薬理試験 ---------------------------- 16 (2) 副次的薬理試験 -------------------------- 16 (3) 安全性薬理試験 -------------------------- 16 (4) その他の薬理試験 ------------------------- 16 2. 毒性試験 --------------------------------- 16 (1) 単回投与毒性試験 ------------------------ 16 (2) 反復投与毒性試験 ------------------------ 16 (3) 生殖発生毒性試験 ------------------------ 16 (4) その他の特殊毒性 ------------------------- 16 Ⅹ 管理的事項に関する項目 -------------- 17 1. 規制区分 --------------------------------- 17 2. 有効期間又は使用期限 ---------------------- 17 3. 貯法 保存条件 ---------------------------- 17 4. 薬剤取扱い上の注意点 ---------------------- 17 (1) 薬局での取り扱いについて ------------------ 17 (2) 薬剤交付時の注意 ( 患者等に留意すべき必須事項等 ) -------- 17 5. 承認条件等 ------------------------------- 17 6. 包装 ------------------------------------- 17 7. 容器の材質 ------------------------------- 17 8. 同一成分 同効薬 -------------------------- 17 9. 国際誕生年月日 --------------------------- 17 10. 製造販売承認年月日及び承認番号 ------------ 18 11. 薬価基準収載年月日 ------------------------ 18 12. 効能 効果追加 用法 用量変更追加等の年月日及びその内容 ------------------- 18 13. 再審査結果 再評価結果公表年月日及びその内容 ------------------------- 18 14. 再審査期間 ------------------------------- 18 15. 投薬期間制限医薬品に関する情報 ------------ 18 16. 各種コード -------------------------------- 18 17. 保険給付上の注意 -------------------------- 18 ⅩⅠ 文献 ----------------------------- 19 1. 引用文献 --------------------------------- 19 2. その他の参考文献 -------------------------- 19 ⅩⅡ 参考資料 ---------------------------- 19 1. 主な外国での発売状況 ---------------------- 19 2. 海外における臨床支援情報 ------------------ 19 ⅩⅢ 備考 ----------------------------- 19 その他の関連資料 ---------------------------- 19

Ⅰ 概要に関する項目 1. 開発の経緯ジフェニドール塩酸塩は アメリカにおいて Leonard らによる薬理試験の結果 嘔吐抑制作用 鎮吐及び鎮暈作用が認められた これらの作用以外の抗ヒスタミン作用 抗アセチルコリン作用及び鎮静作用などはほとんどないことが明らかにされた また 前庭及び頭部支持組織からのインパルスを前庭神経核でブロックする新しい機序に立脚した薬物であるとされる 1) ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK は 後発医薬品として武田テバ薬品株式会社( 旧大正薬品工業株式会社 ) が開発し 1979 年 6 月に イソダドール錠 の名称で承認され 2008 年 12 月 医療事故防止等に係る代替新規 により 販売名を ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK に変更した 2. 製品の治療学的 製剤学的特性 1) 内耳障害にもとづくめまいに適応を有している ( V 1. 効能又は効果 の項参照 ) 2) 本剤は 使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないのでいずれも頻度は不明であるが 副作用として 浮動感 不安定感 発疹 蕁麻疹 調節障害 肝機能異常 口渇 傾眠等があらわれることがある ( Ⅷ 8. 副作用 の項参照 ) 1

Ⅱ 名称に関する項目 1. 販売名 (1) 和名ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK (2) 洋名 DIFENIDOL HYDROCHLORIDE Tab.25mg TYK (3) 名称の由来 一般名 + 剤形 + 含量 + 会社略号 2. 一般名 (1) 和名 ( 命名法 ) ジフェニドール塩酸塩 (JAN) (2) 洋名 ( 命名法 ) Difenidol Hydrochloride(JAN) (3) ステム 不明 3. 構造式又は示性式 4. 分子式及び分子量分子式 :C 21 H 27 NO HCl 分子量 :345.91 5. 化学名 ( 命名法 ) 1,1-Diphenyl-4-piperidin-1-ylbutan-1-ol monohydrochloride 6. 慣用名 別名 略号 記号番号別名 : 塩酸ジフェニドール 7. CAS 登録番号 3254-89-5 2

Ⅲ 有効成分に関する項目 1. 物理化学的性質 (1) 外観 性状白色の結晶又は結晶性の粉末で においはない (2) 溶解性 メタノールに溶けやすく エタノール (95) にやや溶けやすく 水又は酢酸 (100) にやや溶けにくく ジエチルエーテルにほとんど溶けない 各種 ph における溶解度 (37 ) 2) 溶液 ph1.2 ph4.0 ph6.8 水 溶解度 12.5 mg/ml 25.4 mg/ml 3.6 mg/ml 12.1 mg/ml (3) 吸湿性 (4) 融点 ( 分解点 ) 沸点 凝固点融点 : 約 217 ( 分解 ) 2) (5) 酸塩基解離定数 pka: 約 9.5 (6) 分配係数 1) (7) その他の主な示性値 ph: 本品 1.0g を新たに煮沸して冷却した水 100mL に溶かした液の ph は 4.7~6.5 である 2. 有効成分の各種条件下における安定性 3. 有効成分の確認試験法日局 ジフェニドール塩酸塩 確認試験による 1) 呈色反応 2) 沈殿反応 3) 融点の確認 4) 塩化物の定性反応 3

4. 有効成分の定量法 日局 ジフェニドール塩酸塩 定量法による 電位差滴定法 4

Ⅳ 製剤に関する項目 1. 剤形 (1) 剤形の区別 規格及び性状 販売名ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK 性状 乳白色の糖衣錠 外形 大きさ 直径 :7.2mm 厚み :4.6mm 質量 : 約 175mg (2) 製剤の物性 (3) 識別コード TYK74 (4) ph 浸透圧比 粘度 比重 無菌の旨及び安定な ph 域等 2. 製剤の組成 (1) 有効成分 ( 活性成分 ) の含量 1 錠中に日局ジフェニドール塩酸塩 25mg を含有する (2) 添加物乳糖水和物 トウモロコシデンプン 部分アルファー化デンプン 酒石酸水素 K ヒドロキシプロピルセルロース カルメロース Ca ステアリン酸 Mg 白糖 タルク アラビアゴム プルラン ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール マクロゴール 黄色 4 号 ( タートラジン ) (3) その他 3. 懸濁剤 乳剤の分散性に対する注意 4. 製剤の各種条件下における安定性 3) 加速試験最終包装製品を用いた加速試験 (40 相対湿度 75% 6 ヵ月 ) の結果 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK は通常の市場流通下において 3 年間安定であることが推測された 5

試験結果 PTP 包装 試験項目 規格 Lot 開始前 1 ヵ月後 3 ヵ月後 6 ヵ月後 乳白色の糖衣錠乳白色の糖衣錠乳白色の糖衣錠乳白色の糖衣錠 1 性状乳白色の糖衣であったであったであったであった ( 外観 ) 錠である 2 同上 同上 同上 同上 3 同上 同上 同上 同上 スポットの Rf 値はスポットの Rf 値はスポットの Rf 値はスポットの Rf 値は 1 確認スポットのRf 値等しかった等しかった等しかった等しかった (TLC) は等しい 2 同上 同上 同上 同上 3 同上 同上 同上 同上 試験液 : 水 95.5% 93.5% 94.6% 93.8% 1 30 分間 85% 以 (89.2~97.6%) (90.2~96.8%) (92.1~97.6%) (89.8~98.0%) 溶出 上 96.4% 94.3% 91.5% 92.7% 2 6 個の溶出率の (95.4~98.6%) (89.5~98.9%) (87.8~95.4%) (90.0~95.1%) 平均値 ( 最小値 97.5% 96.7% 94.1% 97.3% 3 ~ 最大値 ) (94.9~100.0%) (93.8~98.9%) (90.5~96.0%) (92.0~100.8%) 1 98.4% 99.1% 99.8% 100.2% 定量 93.0~107.0% 2 99.8% 99.8% 99.2% 97.8% 3 100.0% 99.8% 98.5% 99.5% バラ包装 試験項目 規格 Lot 開始前 1 ヵ月後 3 ヵ月後 6 ヵ月後 乳白色の糖衣錠乳白色の糖衣錠乳白色の糖衣錠乳白色の糖衣錠 1 性状乳白色の糖衣であったであったであったであった ( 外観 ) 錠である 2 同上 同上 同上 同上 3 同上 同上 同上 同上 スポットの Rf 値はスポットの Rf 値はスポットの Rf 値はスポットの Rf 値は 1 確認スポットのRf 値等しかった等しかった等しかった等しかった (TLC) は等しい 2 同上 同上 同上 同上 3 同上 同上 同上 同上 試験液 : 水 95.5% 92.2% 90.5% 91.8% 1 30 分間 85% 以 (89.2~97.6%) (88.3~96.9%) (87.1~94.7%) (86.0~98.1%) 溶出 上 96.4% 93.5% 96.2% 94.1% 2 6 個の溶出率の (95.4~98.6%) (89.2~97.7%) (94.9~98.7%) (91.3~98.4%) 平均値 ( 最小値 97.5% 97.5% 97.6% 93.5% 3 ~ 最大値 ) (94.9~100.0%) (95.1~99.0%) (95.4~99.5%) (87.1~99.8%) 1 98.4% 100.8% 98.0% 100.4% 定量 93.0~107.0% 2 99.8% 98.2% 98.7% 98.1% 3 100.0% 99.0% 97.6% 98.8% 6

5. 調製法および溶解後の安定性 6. 他剤との配合変化 ( 物理化学的変化 ) 4) 7. 溶出性 医療用医薬品の品質に係る再評価の実施等について ( 平成 10 年 7 月 15 日医薬発第 634 号 ) に従い 標準製剤との 4 液による溶出挙動の同等性試験を行った結果 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK は標準製剤と同様の溶出挙動を示した 試験方法日本薬局方一般試験法溶出試験法第 2 法 ( パドル法 ) 回転数 試験液量 界面活性剤 毎分 50 回転 900mL なし 試験結果ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK ジフェニドール標準製剤試験条件塩酸塩錠 25mg TYK ( 錠剤 25mg) 判定方法回転数試験液採取時間平均溶出率 (%) 平均溶出率 (%) ph1.2 15 分 94.7 98.2 範囲内 ph4.0 15 分 85.9 98.9 範囲内パドル法 50 回転 ph6.8 15 分 85.3 94.8 範囲内水 15 分 90.3 96.5 範囲内 シ フェニト ール塩酸塩錠 25mg TYK 標準製剤 率()pH1.2 溶出曲線 ph4.0 溶出曲線 出 80 出 80 60 率(60 120 120 溶 100 溶 100 % 40 % 40 20 )20 0 0 0 15 30 45 60( 分 ) 0 15 30 45 60( 分 ) 7

ph6.8 溶出曲線 120 120 100 溶 100 溶出 80 出 80 60 率(60 水溶出曲線 % )40 % 40 )20 20 0 0 15 30 45 60( 分 ) 0 0 15 30 45 60( 分 ) < 本剤は 日本薬局方外医薬品規格第 3 部に定められたジフェニドール塩酸塩錠 25mg 錠の 溶出規格に適合していることが確認されている > 8. 生物学的試験法 9. 製剤中の有効成分の確認試験法 1) 薄層クロマトグラフィー 2) 沈殿反応 10. 製剤中の有効成分の定量法 吸光度測定法 11. 力価 12. 混入する可能性のある夾雑物 13. 治療上注意が必要な容器に関する情報 14. その他 特になし 8

Ⅴ 治療に関する項目 1. 効能又は効果 内耳障害にもとづくめまい 2. 用法及び用量 通常成人 1 回 1~2 錠 ( ジフェニドール塩酸塩として 25~50mg) を 1 日 3 回経口投与する 年齢 症状により適宜増減する 3. 臨床成績 (1) 臨床データパッケージ (2009 年 4 月以降承認品目 ) (2) 臨床効果 (3) 臨床薬理試験 : 忍容性試験 (4) 探索的試験 : 用量反応探索試験 (5) 検証的試験 1) 無作為化並行用量反応試験 2) 比較試験 3) 安全性試験 4) 患者 病態別試験 (6) 治療的使用 1) 使用成績調査 特定使用成績調査 ( 特別調査 ) 製造販売後臨床試験 ( 市販後臨床試験 ) 2) 承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要 9

Ⅵ 薬効薬理に関する項目 1. 薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 ピペリジノブタノール系化合物 2. 薬理作用 (1) 作用部位 作用機序椎骨 脳底動脈の攣縮を抑制して血流量を増加させるが その作用機序の詳細は不明である 血管攣縮による一側椎骨動脈血流障害での患側の異常緊張を緩解し 健側と患側の血流量のアンバランスを是正する また 眼振の出現抑制や実験動物で前庭神経路の異常活動抑制が認められている (2) 薬効を裏付ける試験成績 (3) 作用発現時間 持続時間 10

Ⅶ 薬物動態に関する項目 1. 血中濃度の推移 測定法 (1) 治療上有効な血中濃度 (2) 最高血中濃度到達時間 1) 投与 1.5~3 時間後に最高血漿中濃度に達する (3) 臨床試験で確認された血中濃度 1) 経口投与後効率良く吸収され 投与 1.5~3 時間後に最高血漿中濃度に達する 血漿中濃度の消 失半減期は 4 時間で 投与量の約 90% が尿中に排泄され そのうち 5~10% が未変化体である (4) 中毒域 (5) 食事 併用薬の影響 (6) 母集団 ( ポピュレーション ) 解析により判明した薬物体内動態変動要因 2. 薬物速度論的パラメータ (1) コンパートメントモデル (2) 吸収速度定数 (3) バイオアベイラビリティ (4) 消失速度定数 (5) クリアランス (6) 分布容積 (7) 血漿蛋白結合率 3. 吸収 11

4. 分布 (1) 血液 - 脳関門通過性 (2) 血液 - 胎盤関門通過性 (3) 乳汁への移行性 (4) 髄液への移行性 (5) その他の組織への移行性 5. 代謝 (1) 代謝部位及び代謝経路 (2) 代謝に関与する酵素 (CYP450 等 ) の分子種 (3) 初回通過効果の有無及びその割合 (4) 代謝物の活性の有無及びその比率 (5) 活性代謝物の速度論的パラメータ 6. 排泄 (1) 排泄部位及び経路 1) 投与量の約 90% が尿中に排泄され そのうち 5~10% が未変化体である (2) 排泄率 (3) 排泄速度 7. 透析等による除去率 12

Ⅷ 安全性 ( 使用上の注意等 ) に関する項目 1. 警告内容とその理由 2. 禁忌内容とその理由 ( 原則禁忌を含む ) 次の患者には投与しないこと (1) 重篤な腎機能障害のある患者 [ 本剤の排泄が低下し 蓄積が起こり副作用の発現のおそれがある ] (2) 本剤に過敏症の既往歴のある患者 3. 効能又は効果に関連する使用上の注意とその理由 4. 用法及び用量に関連する使用上の注意とその理由 5. 慎重投与内容とその理由次の患者には慎重に投与すること (1) 緑内障の患者 [ 抗コリン作用により眼圧を上昇させるおそれがある ] (2) 薬疹 蕁麻疹等の既往歴のある患者 (3) 前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患のある患者 [ 抗コリン作用により排尿困難を悪化させることがある ] (4) 胃腸管に閉塞のある患者 [ 抗コリン作用により症状を悪化させることがある ] 6. 重要な基本的注意とその理由及び処置方法 7. 相互作用 (1) 併用禁忌とその理由 (2) 併用注意とその理由 8. 副作用 (1) 副作用の概要 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない 13

(2) 重大な副作用と初期症状 (3) その他の副作用 頻度不明 精神神経系 2) 2) 浮動感 不安定感注 頭痛 頭重感 幻覚注 錯乱等 1) 皮膚注 発疹 蕁麻疹等 眼注 1) 調節障害 散瞳等 肝臓肝機能異常 [AST(GOT) ALT(GPT) Al-P の上昇等 ] 消化器口渇 食欲不振 胃 腹部不快感 胸やけ 悪心 嘔吐 胃痛等その他傾眠 動悸 顔面熱感 口内違和感 排尿困難注 1): 投与を中止すること 注 2): 減量又は投与を中止すること (4) 項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧 (5) 基礎疾患 合併症 重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度 (6) 薬物アレルギーに対する注意及び試験法 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと 9. 高齢者への投与 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること 10. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には 治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ 投与すること [ 妊娠中の投与に関する安全性は確立していない ] 11. 小児等への投与 12. 臨床検査結果に及ぼす影響 13. 過量投与 14

14. 適用上の注意薬剤交付時 :PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること (PTP シートの誤飲により 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し 更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている ) 15. その他の注意制吐作用を有するため 他の薬物 ( ジギタリス等 ) の過量投与にもとづく中毒 腸閉塞 脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがある 16. その他特になし 15

Ⅸ 非臨床試験に関する項目 1. 薬理試験 (1) 薬効薬理試験 ( Ⅵ. 薬効薬理に関する項目 参照 ) (2) 副次的薬理試験 (3) 安全性薬理試験 (4) その他の薬理試験 2. 毒性試験 (1) 単回投与毒性試験 (2) 反復投与毒性試験 (3) 生殖発生毒性試験 (4) その他の特殊毒性 16

Ⅹ 管理的事項に関する項目 1. 規制区分製剤 : 有効成分 : 劇薬 2. 有効期間又は使用期限 使用期限 :3 年 ( 安定性試験結果に基づく ) 3. 貯法 保存条件 室温保存 4. 薬剤取扱い上の注意点 (1) 薬局での取り扱いについて (2) 薬剤交付時の注意 ( 患者等に留意すべき必須事項等 ) Ⅷ 14. 適用上の注意 の項参照 5. 承認条件等 特になし 6. 包装 PTP 100 錠 (10 錠 10) PTP 1000 錠 (10 錠 100) バラ 1000 錠 7. 容器の材質 PTP 包装 PTP シート 塩化ビニルフィルム アルミニウム箔 ピロー アルミニウム ポリエチレンラミネートフィルム バラ包装 ガラス瓶 キャップ 8. 同一成分 同効薬 同一成分薬 : セファドール ( 日本新薬 ) 同 効 薬 :dl-イソプロテレノール塩酸塩 ジメンヒドリナート 塩酸メクリジン ベタヒスチンメシル酸塩 ジフェンヒドラミンサリチル酸塩 9. 国際誕生年月日 17

10. 製造販売承認年月日及び承認番号製造販売承認年月日 :2008 年 10 月 15 日承認番号 :22000AMX02395 ( 旧販売名 : イソダドール錠 ) 製造販売承認年月日 :1981 年 6 月 14 日承認番号 :15400AMZ00862 11. 薬価基準収載年月日 2008 年 12 月 19 日 12. 効能 効果追加 用法 用量変更追加等の年月日及びその内容 13. 再審査結果 再評価結果公表年月日及びその内容 14. 再審査期間 15. 投薬期間制限医薬品に関する情報本剤は 投薬期間に関する制限は定められていない 16. 各種コード販売名ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK HOT 番号 厚生労働省薬価基準収載医薬品コード (YJ コード ) レセプト電算コード 102336740 1339002F1462 620008629 17. 保険給付上の注意本剤は保険診療上の後発医薬品である 18

ⅩⅠ 文献 1. 引用文献 1) 第十五改正日本薬局方解説書 (2006) 2) 医療用医薬品品質情報集 No.28 2007, 日本公定書協会 3) 武田テバ薬品 ( 株 ) 社内資料 : 加速試験 4) 武田テバ薬品 ( 株 ) 社内資料 : 溶出試験 2. その他の参考文献 特になし ⅩⅡ 参考資料 1. 主な外国での発売状況 2. 海外における臨床支援情報 ⅩⅢ 備考 その他の関連資料 19