2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

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石川県水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 水稲作付面積については 昭和 60 年の 37,700ha から 平成 25 年では 26,900ha と作付 面積で約 10,000ha 作付率で約 30% と大きく減少したものの 本県の耕地面積に占める水稲作 付面積の割合は

めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

( 別記 ) 大玉村地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン ( 案 ) 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 当該地域は 水田面積に占める主食用水稲の割合が 69% で 転作作物に占める割合としては飼料作物が多く 次にそば 野菜がある しかしながら 主食用米の需要が減少する中で さらに他の転作

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

(5) そば収穫量の年次変動が大きいが 比較的栽培が容易であるため 適正品種を選定し 団地化による作付面積の拡大を図る また 排水対策 ( 額縁明渠等 ) や適期播種などを徹底し 単収 品質の向上に取り組む (6) 野菜等ア地域基盤作物江府町内で比較的 作付けが多く 生産部会が設置されているなど生産

水田活用の直接支払交付金実施要領 農林水産省生産局長通知 制定平成 26 年 4 月 1 日付け 25 生産第 3561 号 第 1 趣旨 水田活用の直接支払交付金の実施については 経営所得安定対策等実施要綱 ( 平成 23 年 4 月 1 日付け22 経営第 7133 号農林水産省事務次官依命通知

(3) 大豆 飼料作物ア大豆栽培適地が多くないため 大幅な作付拡大は困難な状況であるが 適地を中心に継続した作付推進に取り組む イ飼料作物耕作放棄地の増加が見込まれる中 自給粗飼料の安定確保 二毛作による土地利用率向上等にも有効で 耕畜連携とあわせて推進を図る また 那岐 富沢地区を中心に和牛の水田

米及び畑作物の直接支払交付金を受ける方は 対象作物ごとに生産数量目標を必ず記入してください 経営所得安定対策の交付金に係る営農計画書 主食用水稲の生産数量目標 主食用水稲は 生産調整方針作成者等から通知された 生産数量目標 単収 作付面積 ( 換算値 ) を記入してください 単収 が通知されていない

江府町地域協議会活用明細

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【千葉県事業計画】別記様式第3号別添

技術の導入による所得確保を図る 一般家庭用については, 品種特性に即して適地適作を誘導し, 良食味生産を進めるとともに, 地元銘柄の育成 ( ブランド化 ) とその増大を図る 分類区分供給先又は用途主な品種取組の方向 家庭用 ブランド米 一般向け 業務用 主食 主食非主食 百貨店, スーハ ー, イ

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H30年産そば方針

資料 1 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方に対する申し入れ事項 平成 29 年 9 月 15 日北海道農協米対策本部 1. 基本的な考え方 30 年産以降 急激な需給変動が発生した場合においても 生産者の経営安定と手取りの確保を図っていくことが重要であるが 一方で産地としての供給責任を果たし

2 麦類 ( 子実用 ) (1) 4 麦計平成 24 4 麦の作付面積 ( 子実用 ) は26 万 9,5haで 前に比べて2,2ha(1%) 減少した ( 表 8) 麦種別には 二条大麦は前に比べて7ha(2%) 増加したものの 小麦 六条大麦及びはだか麦は前に比べてそれぞれ2,3ha(1%) 3

第5回 農地・農村部会 資料 /8

山形県水田フル活用ビジョン

農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

宮崎県における農業者戸別所得補償制度をはじめとした水田営農対策の取組状況について 1 宮崎県の農業の概要 1 全国における本県農業の位置 2 本県における農地の状況 3 本県における農業生産の状況 2 宮崎県の米生産の現状 1 栽培体系 2 生産量及び品質 ( 平成 23 年産 ) 3 品種別作付面

はじめに 戸別所得補償制度は 食料自給率の向上を図るとともに 農業と地域を再生させ 農山漁村に暮らす人々が将来に向けて明るい展望を持って生きていける環境を作り上げていくための施策です 同時に 環境の保全や美しい景観などの農業 農村の多面的機能を維持し 我が国の資産として維持していくためのものです 昨

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はじめに 政府は 23 年度からの戸別所得補償制度に対して 8 月 31 日に概算要求案として 農業者戸別所得補償制度概算要求の骨子 を示した 国家戦略である新たな基本計画が大きな柱として位置づけた戸別所得補償制度は 農業者の経営安定と国内生産力の確保を図るための重要な政策であり 生産者の期待は大き

1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

3 売れる農産物づくり (1) 農業産出額 目標 評価 755 億円 (22 年度 ) 760 億円 (25 年度 ) 755 億円 A (2) 県オリジナル品種の作付面積 141ha (21 年度 ) 197 ha (26 年度見込み ) 190 ha A (3) オリーブ牛出荷頭数 100 頭

スライド 1

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唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

1. 取組の背景射水市大門地域は 10a 区画の未整備な湿田が多く 営農上の大きな障害となっていた 昭和 62 年に下条地区で県内初の大区画圃場整備が実施されたのを皮切りに 順次圃場整備が進んでいる 大区画圃場整備事業が現在の 経営体育成基盤整備事業 になってからは 農地集積に加えて法人化等の担い手

はじめに 経営所得安定対策では 担い手農家の経営の安定に資するよう 諸外国との生産条件の格差から生ずる不利を補正する交付金 ( ゲタ対策 ) と 農業者の拠出を前提とした農業経営のセーフティネット対策 ( ナラシ対策 ) を実施しています また 食料自給率 自給力の向上を図るため 飼料用米 麦 大豆

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

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会見資料 27 年産水田農業にかかる JA グループの取組方針 平成 2 7 年 1 月 全国農業協同組合中央会

14 現行のナラシ対策では 集落営農が加入するには 法人化計画 (5 年以内の法人化 ) が必須であるが 意欲があっても法人化に時間を要するものもある 法人化はさせたいが 現在の法人化計画は実態に合っていないのではないか 15 平成 27 年度からの経営所得安定対策では 集落営農の法人化等については

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

H28経営所得安定対策等(関東版)

4つの改革パンフ(中四局作成)

目 次 Ⅰ 集落営農数 Ⅱ 集落営農数 ( 詳細 ) 1 組織形態別集落営農数 2 農業経営を営む法人となる画の策定状況別集落営農数 3 設立年次別集落営農数 4 経営所得安定対策への加入状況別集落営農数 5 人 農地プランにおける位置づけ状況別集落営農数 (1) 中心経営体として位置づけの有無別

品目別の現状と克服すべき課題 食料 農業 農村基本計画 ( 平成 22 年 3 月閣議決定 ) をもとに整理

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米に関するマンスリーレポート 新潟県版 2018 年 12 月 今月の特集 1 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 の見直しについて 農林水産省は 11 月 28 日に 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 ( 以下 国の基本指針 ) の変更を行い 平成 31/32 年の主食用米等需要量を

2. 食料自給率の推移 食料自給率の推移 我が国の食料自給率 ( 総合食料自給率 ) は 長期的に低下傾向で推移してきましたが 近年は横ばい傾向で推移しています (%) (H5 ) 43 7

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Microsoft Word - (HP用)H31年度企画書記載例doc

目次 1 地域水田農業の改革の基本的な方向 (1) 地域農業の特性 (2

【H 制定】災害高機能型推進事業実施要領

宮城県 競争力のある大規模土地利用型経営体の育成 活動期間 : 平成 27~29 年度 ( 継続中 ) 1. 取組の背景震災により多くの生産基盤が失われ, それに起因する離農や全体的な担い手の減少, 高齢化の進行による生産力の低下が懸念されており, 持続可能な農業生産の展開を可能にする 地域営農シス

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27 年産以降のゲタ ナラシ対策の交付対象者 ゲタ ナラシ対策の交付対象者は 27 年産から認定農業者 集落営農に認定新規就農者を加えるとともに 規模要件は廃止しました また 交付対象となる集落営農の要件も 2 要件に緩和します 担い手の方が幅広く参加できるようになります また ナラシ移行の円滑化対

国営農地再編整備事業 ニセコ地区 事業の概要あぶたぐん本事業は 北海道南西部に位置する虻田郡ニセコ町の畑地帯において 区画整理を行い 生産性の高い基盤の形成を通じて農業の振興と耕作放棄地の解消 発生防止を図るものである 事業の目的 必要性本地区の農地は 基盤整備が遅れているため 小区画や急傾斜であり

Microsoft PowerPoint 掲載後修正版 パンフ【No2】.pptx

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181 第1 小麦の作付面積は 全国の 56% を占める北海道では前年産並みとなったものの 都府県では 関東 九州において二条大麦への転換があった ことから 20 万 7 千 ha と前年に比べてやや減 少しました ( 図 2-17) 大麦 はだか麦の作 付面積は 5 万 9 千 ha と前年に比べ

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

4 農林業 経営耕地面積割合 ( 農家数 ) ( 平成 27 年 ) 畑 63.4% (171 戸 ) 田 11.3% (53 戸 ) 樹園地 25.3% (102 戸 )

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もがみがわかりゅう 事 業 名 国営かんがい排水事業 地 区 名 最上川下流 県名 山形県 さかたしさかたしやわたまちまつやままちひらたまちつるおかしふじしままち関係市町村酒田市 ( 旧酒田市 八幡町 松山町 平田町 ) 鶴岡市( 旧藤島町 ) ひがしたがわぐんしょうないまちたちかわまちあまるめまち

需要に応じた米の生産 販売の推進に関する要領 制 定 平成 18 年 11 月 9 日付け18 総食第 778 号 一部改正 平成 25 年 5 月 21 日付け25 生産第 543 号 一部改正 平成 19 年 3 月 30 日付け18 総食第 1925 号 一部改正 平成 25 年 10 月 1


農業経営改善計画認定申請書_記入要領・記載例

員を中心として進められてきましたが 今後の町民や農家の参加をどう進めていくかについて伺います 三つ目として 美郷町の自然 歴史 環境などを解説してくれる人の協力を得られる体制整備をどう進めるかということについて伺います 次の質問として 食糧自給率向上策に向けた美郷町の米と農業政策について伺います 国

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

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自給飼料と耕畜連携による WCS 用イネの違い 自給飼料 畑作物 栽培者 収穫者と利用者が同じ ( 畜産農家 ) 品質は自己責任 WCS 用イネ 水田作物 栽培者と利用者が異なる場合が多い栽培者 : 耕種農家収穫調製者 : 組織体 ( コントラクター ) 利用者 : 畜産農家 品質は換金作物であるな

( 別紙 1) 調整水田等の不作付地の改善計画の手続 48 ( 別紙 2) 米の直接支払交付金及び水田活用の直接支払交付金の交付対象農地 51 ( 別紙 3) 畑作物の直接支払交付金の対象作物とその品質区分別生産数量の 対象範囲 55 ( 別紙 4) 麦の品質区分と品質評価基準 57 ( 別紙 5)

島根県中山間地域における集落営農組織と飼料用米生産-島根県邑南町を事例に-

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花き産業の概要 1. 花きの動向 (1) 生産の動向 1 花き産業は 生産から中間流通 加工 小売まで広がりを持って展開しており うち花き農業の生産額は 順調に推移してきたものの 平成 10 年の6,345 億円をピークに減少傾向に推移しており 平成 20 年には4,012 億円となっている なお

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米の生産調整見直しをめぐる課題

別記様式第 3 号別添 ( 攻めの農業実践緊急対策事業都道府県事業計画 ) 攻めの農業実践緊急対策事業 都道府県事業計画書 事業実施主体名 : 石川県農業活性化協議会 ( 平成 26 年度 ) 事業実施年度 : 平成 26 年度 ~ 平成 27 年度

ⅳ 出来秋の段階で区分保管した豊作による過剰米については 豊作となった時点における需給状況等を踏まえ 以下の対応方法の中から適切な対応を行うこととする a 区分保管分を翌年の農業者別生産数量目標から減少させた上で その需要に対して 翌年の出来秋以降に古米として販売 b 配合飼料用 新規加工用 ( 米

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2. 協定数 交付金を交付した協定数は1,424 協定で 平成 21 年度の1,411 協定から新 たに13 協定増えています 県別では 岐阜県 887 協定 ( 管内の62%) 愛知県 328 協定 ( 同 23%) 三重県 209 協定 ( 同 15%) となっています うち 体制 整備単価に取

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26愛媛の普及原稿 軽 Ⅱ

附則この要領は 平成 4 年 1 月 16 日より施行する この要領は 平成 12 年 4 月 3 日より施行する この要領は 平成 30 年 4 月 1 日より施行する 2

水稲調査結果の主な利活用 主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律 ( 平成 6 年法律第 113 号 ) に基づき毎年定めることとされている米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針及び米穀の需給見通しのための資料 食料 農業 農村基本計画における生産努力目標の策定及び達成状況検証のための資料 米

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原則として通知日から1 年程度の履行期限を設定した上で 別添 2 不耕作農地に関する意向確認について 文書 ( 以下 意向確認文書 という ) を速やかに送付し 返送された意向確認文書の別紙により貸付相手方の意思を確認し 次に掲げる態様毎に対応するものとする ( 注 ) なお 耕作を行う意思表示をし

公益目的支出計画実施報告

ニュースリリース 農業景況調査 : 設備投資 平成 2 9 年 3 月 24 日 株式会社日本政策金融公庫 農業者の設備投資意欲が過去最高 ~ 生産効率関連の農業機械投資が最多 後継者確保に課題も ~ < 平成 28 年下半期農業景況調査関連 > ( 注 1) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公

岡山県農業研報 8:13-17(2017) 13 稲作経営の規模拡大過程とその対応 岡山県の事例から 河田員宏 Scale Expansion Process of Rice Farm Management and Its Response :A Case Study in Okayama Pref

4つの改革パンフダイジェスト版

輸出のターゲット市場の拡大 深掘りをするとともに 輸出用米生産に関する制度の運用を改正 現状 課題 日本食レストランを中心とした需要に留まっている中 輸出先国 地域の多様なニーズに合わせた商品の多様化 生産コストの削減による価格競争力の強化を通じ 輸出ターゲット市場の拡大 深掘りを図ることが課題 潜

みずほインサイト 政策 2013 年 12 月 19 日 減反廃止 の実情を読み解く農業の構造再編 競争力強化への効果には懸念も 政策調査部主任研究員堀千珠 政府は 2013 年 11 月に 1 いわゆる 減反廃止 2

(別記様式第1号)

3. 地域営農の課題 (1) 妹背牛町における農業動向妹背牛町の農家戸数は 農林業センサスによると平成 12 年 340 戸から平成 22 年 229 戸と 10 年間で 111 戸 (3 3%) 減少しているのに対し 経営規模別の農家戸数では 戸当り 20ha 以上の総戸数が平成 12 年 12

Transcription:

( 別記 ) 奈良県水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 本県における水田は 平成 28 年度で15,200ha( 内 本地面積 14,00 0ha) と 本県の全耕地面積 (21,400ha) の71.0% を占めている 平成 28 年度に本県水田で栽培された作物のうち 水稲が8,710ha( 主食用作付面積 8,680ha) と全体の57% を占めている その他の土地利用型作物としては 小麦 108ha( 全体の0.7%) 大豆 125ha( 同 0.8%) 飼肥料作物 219ha( 同 1%) があり 水稲とあわせて9,162ha( 同 60%) である 経営所得安定対策にかかる平成 28 年度の 米の直接支払交付金 の申請面積は 1,918ha(4,317 件 ) と 平成 28 年の主食用水稲栽培面積の22% にとどまっており 主食用米を生産する農業者の7 割強は 米の直接支払交付金 に参加していない 平成 28 年度における本県の転作面積は 水田本地面積 (14,000ha) から生産数量目標 (8,046ha) を除いた5,954haであり 全国的にみても高い転作率となっており 水田をフル活用するためには 主食用米以外の有望な品目の導入が課題となっている そのような状況の中で 小麦は 平成 28 年産の栽培面積が108ha( 転作面積対比 1.8%) で 単一作物としては比較的大きな面積で栽培されている また 非主食用米への取り組みは 平成 28 年度の水田活用の直接支払交付金申請面積が 米粉用米 30ha 飼料用米 68ha WCS 用稲 50haとなっている 野菜や花きなどは 地域毎に多様な品目が作付けされているが 生産性を維持 向上できる取り組みが課題である また 水田の利用としては 平成 27 年は 作付延べ面積 11,600haのうち水稲が8,870ha 作付されている他 野菜が1,660haと地域特性を活かした品目が栽培されているものの 水田の耕地利用率は74.8% と全国で最も低く 不作付地や耕作放棄地が課題となっている 更に 小規模で不整形な農地が多く かつ農地が分散錯綜していることや 担い手の兼業化 高齢化が進展していることから 農地を集約して効率的な営農を実現することが困難となっている

2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な実行に向け需要に応じた生産を推進するため 県産米の在庫量の推移等の把握に努める (2) 非主食用米 ア飼料用米畜産農家の需要に応じた米の生産を推進する 平成 28 年度の県内需要量は 1,610tであるのに対し 平成 28 年の生産量は 約 350tと県内需要を満たせていない状況である 多収品種の導入については 主食用米への異品種混入防止のため 収穫 乾燥調製の体制や栽培ほ場の集団化等の対策が必要であるため 当面は主食用米とほぼ同じ栽培方法で取り組めるうるち米 ( 県奨励品種 ) を用いた取り組みを進める このことにより 主食用米とほぼ同じ栽培方法で取り組めることから 非主食用米への取り組みは 拡大できると見込んでおり 平成 30 年度の目標面積は 110haとする 多収品種について 県内で実施した展示ほの結果や 現在 栽培されていない主食用品種の知事特認等について検討し 導入に向けた検討を行う イ米粉用米製粉業者の需要に応じた米の生産を推進する 現在 実需者である製粉業者は 県奨励品種の利用を希望しているため 県奨励品種での取組を推進する これらのことから飼料用米および米粉用米の県内作付けを推進するため 産地交付金を設定し 県奨励品種 ( うるち米 ) の省力化や単収増加による生産性向上を図るための取り組みとして 播種同時施肥や田植え同時防除 側条施肥 共同乾燥調製施設の利用並びに後期追肥 ( 実肥 ) の施用を推進する ウ WCS 用稲畜産農家の需要に応じた米の生産を推進する 現状の機械装備等の状況より 現状より面積拡大は 困難な状況であるため 取り組み面積を維持しながら 生産管理の徹底や 適期収穫等の推進より 生産量の増加や品質安定対策を実施する また WCS 用稲生産を主体に 飼料用米生産と併せ 耕畜連携の取組を推

進するため 産地交付金 を活用する エ加工用米 現状では 取り組みは行われていないが 実需者の需要に応じ 生産の推進を 図る オ備蓄米主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律 ( 平成 6 年法律第 113 号 ) 第 29 条に基づき政府が買い入れる備蓄米への取組を推進する 水田を有効活用し 国と備蓄米の買入契約を締結した売渡資格者 ( 以下 売渡資格者 という ) に対して出荷を行う備蓄米の作付面積に応じて追加配分される 産地交付金 を活用する (3) 小麦 大豆小麦は 集落営農組織などの多くの農業者が取り組んでいる作物であり 転作には重要な土地利用型作物である 県内実需者からは 地産地消をアピールする商品開発を行うため 県産小麦の増産に対して要望がある 小麦の栽培面積の拡大と収量 品質の向上を図るため 生産性向上と担い手の育成に対するインセンティブを高める 国の 水田活用の直接支払交付金 や 畑作物の直接支払交付金 県で設定する 産地交付金 を活用する 以上のことを踏まえて 平成 30 年度には122haに栽培面積を拡大することを目標とする 大豆栽培のインセンティブ向上には 国の 水田活用の直接支払交付金 や 畑作物の直接支払交付金 を活用する 平成 30 年度の栽培面積は195haに拡大することを目標とする (4) そば なたねそば及びなたね栽培継続及び品質向上に対するインセンティブを高めるため 国の 畑作物の直接支払交付金 及び作付面積に応じて追加配分される 産地交付金 を活用する そば及びなたねへの取り組みは 取り組み面積を維持しながら継続的に実施する (6) 野菜野菜 花きなどについては 県が選定する 大和野菜 や施設 露地野菜及び花きなど多様な品目により転作が行われており 地域毎に地域の実情に応じた対策を講じる また 水稲に代わる高生産性作物として 生食用野菜と比較して低コスト生産が可能な 加工用野菜への取り組みを推進するため 県で設定する 産地交付金 を活用する

(7) 不作付地の解消主食用米とほぼ同じ栽培方法で取り組めるうるち米 ( 県奨励品種 ) を用いた米粉用米 飼料用米を 国の水田活用の直接支払交付金や県で設定する産地交付金を活用して推進を図り 不作付地の解消を図る

3 作物ごとの作付予定面積 作物 平成 28 年度の作付面積 平成 29 年度の作付予定面積 平成 30 年度の目標作付面積 (ha) (ha) (ha) 主食用米 8,680 8,537 8,000 飼料用米 68 71 110 米粉用米 30 30 50 WCS 用稲 50 50 42 加工用米 0 0 2 備蓄米 0 0 6 小麦 108 114 122 大豆 125 130 195 飼料作物 (WCS 用稲を除く ) 39 39 39 そば 7 7 4 なたね 1 2 3 その他地域振興作物 1,715 1,787 2,490 野菜果樹花き 花木景観形成作物地力増進作物雑穀その他作物 1,321 61 150 59 3 2 28 1,451 70 169 62 3 2 30 1,945 82 275 88 4 4 92

4 平成 29 年度に向けた取組及び目標 対象作物 分類指標平成 28 年度 平成 29 年度 取組 取組 ( 現状値 ) ( 目標値 ) 番号 1 小麦担い手の育成及び ア実施面積 106.0 115.3 2 新規需要米 ( 米粉用米 飼料用 米 ) 生産性向上に取り組んだほ場での作付け生産性向上に取り組んだほ場での作付け ア実施面積 69.3 147.6 3 加工用野菜実需者等と販売契 ア実施面積 2.1 12.9 約を結んだ農業者 の取組 4 二毛作助成二毛作を行い水田 ア実施面積 65.0 65.0 有効活用を行う取 組 5 耕畜連携助成耕畜連携を行う取 ア実施面積 56.5 60.0 組 分類 欄については 実施要綱( 別紙 16) の2(5) のア イ ウのいずれに該当するか記入してください ( 複数該当する場合には ア イ ウのうち主たる取組に該当するものをいずれか 1 つ記入してください ) ア農業 農村の所得増加につながる作物生産の取組イ生産性向上等 低コスト化に取り組む作物生産の取組ウ地域特産品など ニーズの高い産品の産地化を図るための取組を行いながら付加価値の高い作物を生産する取組 平成 30 年度以降の目標値を設定している場合は 平成 29 年度 ( 目標値 ) 欄の右に欄を設け 目標年度及び目標値を記載してください 現状値及び目標値が単収 数量など面積以外の場合 ( ) 内に数値を設定する根拠となった面積を記載してください 5 産地交付金の活用方法の明細 別紙のとおり 地域農業再生協議会が水田フル活用ビジョンを策定する場合には 都道府県水田フル活用ビジョンの後に添付してください