資料 2 ( 公表資料 ) ホームページでの原料原産地情報開示について 平成 21 年 7 月 31 日日本ハム株式会社品質保証部 本日お話する内容 日本ハムグループの品質方針について 原料原産地開示の経緯と現在までの状況 ホームページへのアクセス数 お客様サービス室への問合せ内容 東京都の条例対応 ホームページでの開示内容 当社の開示に関する考え方と実施内容 まとめ( 開示のメリット デメリット ) 1
日本ハムグループ 5 つの品質方針 日本ハムグループは すべての事業活動において OPEN 品質 を目指してまいります 開かれた食品作りを実現するために 5 つの方針 をもとに 独自の品質保証体制を推進しています 2 原料原産地開示の経緯と現在までの状況 農林水産省平成 20 年 3 月 19 日通知 加工食品に係わる原料原産地情報の積極的な提供について 平成 20 年 4 月 21 日よりトップページ品質情報の中に原料原産地情報を設定 開示商品として主要なハム ソーセージ 調理加工食品を59アイテム 注意書きの書きぶりの変更 A 国又はB 国 と記載していたが 又は表現した場合 問合せ先が産地の同一視野内にあること 何年の実績か明記必要なことから書きぶりの変更を実施 A 国 B 国と記載しているのは A 国 B 国の原材料を生産日により切り替えて使用している場合と A 国 B 国の原材料を混合している場合がある 2009 年 3 月 1 日時点での取扱い実績を基に主要な原料原産地を記載 情報の更新 2008 年 11 月 2009 年 3 月に実施 3
原産国 原料に関する問合せの具体的内容 1. 製造工場 製造しているのは どこの工場ですか 国内の工場で製造していますか 記号( 製造所固有記号 ) で書かれても消費者にはわからない 工場名を漢字で表示して 販売者だけで 製造者の表示がない 原産国メキシコとは メキシコ人が製造しているのか 日本人が監督しているか 4 原産国 原料に関する問合せの具体的内容 2. 原料原産地 国内の工場で造っているが 原料も国産か 原料原産地の表示がない ( あるいは 表示すべきだ ) 中国産の原料が含まれていないか確認したい ( 外国産の表示がないので ) 国産原料を使っていると信じていた ( あるいは だまされた ) 美ノ国 について 中国語で 美国 とは アメリカ のことなのに 国産と謳われている 紛らわしい 5
原産国 原料に関する問合せの具体的内容 3. 中国産の心配 報道されている中国産の原料を使用していないか 原産国: 中国 と書いてあるが 食べても問題ないか 中国産の原料を使用しているなら処分する (2 度と買わない ) 中国産のものは 一切買わないことに決めている 中国産は信用できない 中国産は 怖い ( あるいは 気持ちが悪い ) 6 原産国 原料に関する問合せの具体的内容 4. 報道に関する問合せ 2008 年 4 月イタリア産チーズにダイオキシン 中国餃子事件 5 月中国餃子事件 6 月中国餃子事件 7 月中国餃子事件 8 月牛ミンチ肉に無許可米牛肉混入 冷凍牛丼の賞味期限改ざん 9 月中国産乳にメラミン混入 事故米 10 月中国産乳にメラミン混入 11 月中国産乳にメラミン混入 伊藤ハム地下水報道 12 月中国産乳にメラミン混入 アイルランド産豚肉にダイオキシン 2009 年 1 月中国産乳にメラミン混入 2 月鳥インフルエンザ 3 月鳥インフルエンザ 4 月新型インフルエンザ 7
原産国 原料に関する問合せの具体的内容 5.BSE 鳥インフルエンザに関する問合せ 鳥インフルエンザが発生した2009 年 2 月 3 月以外は BSEに関する問合せ 2009 年 4 月 ~6 月 新型インフルエンザに関する問合せ 新型インフルエンザの報道の変化に伴う 問合せ内容の遷移当初 豚インフルエンザ 発生と報道 ハムやソーセージを食べても大丈夫か? 次に 豚肉は加熱すれば大丈夫 の報道 生ハムを食べても大丈夫か? 最終的に 新型インフルエンザ の報道 問合せ減少 原産国メキシコ と表示があるが 食べても問題ないか ハムやソーセージを食べても問題ないか 8 製造者に関する問合せ 旧 新 販売者 日本ハム株式会社 C 大阪市中央区南本町 3-6-14 固有記号の C は中国の略かの問合せが多く寄せられた 9
東京都の条例対応 原料原産地 のお問合せ先を記載しています 10 ホームページの開示内容 11
1 主要商品に使用されている主な原料の原産地を掲載しております 原料原産地のお知らせにあたり日本ハムグループは商品の安全安心と美味しさによる満足 感動をお客様にご提供するために品質保証の取り組みを進めています その前提となる原材料と商品の安全の確保のために 次の 3 つの品質保証基準を徹底して実行しております 3 つの開示に関する考え方と実施内容 1. 原材料と商品の安全検査使用する原材料の品質管理と検査を厳重に行ないます 1 生産段階で使用している農薬 動物用医薬品及び飼料添加物は厚生労働省が定めたポジティブリスト制度に示されている品目について使用履歴の確認をしています 2 使用履歴を調査した農薬 動物用医薬品及び飼料添加物の残留検査を定期的に行い 基準値をオーバーした原材料は使用を中止します 3 農薬 動物用医薬品及び飼料添加物また食品添加物の検査は 日本国内では日本ハム中央研究所 品質保証部安全試験室 商品開発研究所の3ヶ所で実施し 中国国内では中国威海市にある日本ハム中国 威海品質保証センターで実施しています 2. 商品の安全審査 1 設計段階ですべての商品について原材料の品質規格保証書 商品の規格内容 製造方法 原材料 アレルゲン 賞味期限等の品質表示の妥当性を確認しています また商品説明 調理方法等をお客様視点で確認し 安全性と法的な適合性確認を安 2 商品の安全審査は開発部門 生産部門 品質保証部門で実施します 3 重チェックを実施しています 12 3. 品質監査 1 国内外の生産工場に対する定期的品質監査は年 2 回を基本として実施しています 2 品質監査の方法は品質保証の国際標準規格のISO9001 HACCPおよび日本ハムグループ 独自の品質保証規程 24 項目に沿って実施しています 日本ハムグループでは品質保証に関わる外部機関からの認証を69ヶ所で受けています ( 主な外部認証 :HACCP ISO9001 SQF1000 2000 等 ) 原料原産地お知らせ方法の基準について日本ハムグループでは家庭用のハムソーセージ 加工食品に使用している主な原料の原産地をお問い合わせの多い商品から順次ホームページで案内します 1 商品の主要な原材料である 肉類 魚介類 野菜 等 また商品の名前として使用している原材料とします ( 副原料 調味料等は除きます ) 2 商品の原材料の使用比率で上位 3 位までのもので かつ その重量に占める割合が5% 以上を原則としますが 野菜などのお客様の要望の多い原材料は順位に関係なく案内します 3 原料原産地表示として A 国 B 国 と記載しているものは A 国 B 国の原材料を生産日により切り替えて使用している場合 と A 国とB 国の原材料を混合している場合 がございます この原料の原産地情報は2009 年 3 月 1 日時点での取り扱い実績を基に主要な原産地を案内しています 原料事情により記載内容が変更されることがあります あらかじめご了承ください 商品特徴 栄養成分 アレルゲン等の情報につきましては 商品一覧 からご覧頂けます 主要製品の原料原産地ハム 焼豚 パン & ピザ ベーコン 餃子 焼売 肉まん 焼餅ハンバーグ & ミートボール ソーセージ その他中華惣菜 かつ & フライ 13
JAS では不可だが開示原料の使用状況の説明 スクロールしても常時見えるように変更 14 15
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24 食物アレルギー教室 趣旨 概要 お客様よりお寄せいただいた声にお応えするために 食物アレルギーに関わる悩みの解消 正しい情報を知りたい 対応メニューを知りたい コミュニケーションの場の提供 不安 悩みを抱えていても相談できる場が少ない 食物アレルギーを持つためイベントに参加しにくい 正確な情報の提供専門家による講演 すぐに役立つ食物アレルギー対応メニュー紹介管理栄養士の先生を迎えた料理教室 安心につながる情報の提供 アレルゲン検査技術 取り組み紹介 コミュニケーションの場の提供 試食 懇談会 安心 集中できる環境の整備 弊社スタッフによる託児 25
アレルゲン検出技術 ~FASTKIT~ 原材料から加工食品まですべての食品に特定原材料 7 品目 ( 卵 乳 小麦 そば 落花生 えび かに ) の表示が義務付けられ 18 品目の表示が推奨されています 表示の間違い および混入が健康被害につながるため 食品会社における重要な品質管理項目に 最終製品での検査に最適 原材料から加熱加工食品まで適用可能 含まれるアレルゲンを定量することができます アレルギー物質を含む食品検査法 ( 厚生労働省通知 ) に収載 生産現場での日々の管理に最適 試料溶液を滴下し 赤紫色のラインを確認するだけの簡単操作 15 分程度でアレルゲンの有無が確認できます 26 当社の開示に関する考え方と実施内容 27
安全審査 ~ 安心の品質のために ~ 安全審査とは 商品の安全性を確保するために 開発段階から商品設計に必要な情報の適否判断 是正を行う体制 キーワード 表示のルール 3 重チェック体制 商品情報総合管理システム ( 誠実くん 2) 28 品質監査 ~ 安心の品質のために ~ 品質監査とは 商品が各工場で適切な環境で製造されているかを客観的に確認 評価する体制 キーワード 品質監査サイクル 品質保証 24 規程 外部認証 29
2 品質監査の実施 77 項目 30 37 項目 31
安全検査安全検査 ~ 安心の品質のために ~ 安全検査とは 商品や原材料に対する微生物学的 理化学的品質検査 キーワード 分析組織と分析機能 検査分析 グローバル対応 32 33
日本ハムグループの検査分析組織 34 ホームページでの情報開示メリット デメリット メリット 見たいときに必要な情報を確認できる( 消費者 ) 随時情報が更新でき スペースがあるので詳しい説明ができる( メーカー ) 原料を固定できない商品の間違いのない包材管理( メーカー ) デメリット 購入時の判断材料にできない ( 今後 QRコード等の手段 )( 消費者 ) 複数の産地が記載されている場合 購入した商品の産地が特定できない ( 購入した商品の実際の産地を知りたい方に対し フリーダイヤルで回答することは可能 )( 消費者 ) 原産地情報の更新頻度と負荷 ( 現在過去 1 年の使用実績で実施 確認作業に負荷がかかる 可能性表示はできないか ) ( メーカー ) まとめ原材料の切り替えを頻繁に行なわざるを得ない加工食品ではJAS 法で定められた原料原産地表示制度をパッケージに記載していくことは困難である 情報開示の方法としてホームページ等で使用実績に基づいた情報開示を行なっていくことが望ましい 詳細な情報についてはお客様サービス室で対応している 35