(① A面)

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スライド 1

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

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2. 現状と課題 3 大津市の観光地としての課題 大津市の観光地として成長するには強みを磨き上げていく事と並行して 他の観光地と比較し課題を明らかにする事が大切です 大津市の観光地としての課題は 複数の調査結果をまとめ 次の5つであると考えています 1 一人あたりの来訪者の現地小遣いが低い 2 来訪

北海道ドライブ観光促進社会実験 実施結果 1 例N 3を表示凡アプリ利用者の属性 実験期間中 1,211 人の外国人観光客が北海道内でアプリ Drive Hokkaido! を利用 ( 実験期間中の全道の外国人レンタカー貸渡台数 19,543 台の約 6% に相当 ) 国 地域別では香港 シンガポー

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

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質問 3 市長は市庁舎の建替えよりも MICE 施設を優先すると発言しているが その考えは変わらないのか 回答 3 MICE については 施設計画予定地の取得において 来年度からは地権者による土地活用ができるようになることから 今年度中に購入できなければ 年間で億単位の賃借料が発生することになります

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

Ⅰ 観光振興計画制定の背景 1 観光による地域振興 観光立国推進基本法 に基づき策定された 観光立国推進基本計画 の中で 観光立国の実現は地域経済の活性化 雇用機会の増大 国民の健康の増進 潤いのある豊かな生活環境の創造 国際相互理解の増進等の意義を有するものである と位置づけられています また 東

様式 重点項目 産業を担う人材確保対策の推進 雇用情勢の改善を背景に 就職相談者の減少が見込まれる中にあっても 本県産業の持続的な発展を図るため 優れた人材を確保していく必要があることから 県内外の学生や若年者をはじめとした幅広い世代 UI ターン希望者に対するきめ細かな支援により 人材確保を図りま

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2 おもてなしの推進 本県を訪れた旅行者がやすらぎと感動を覚え 再び訪れたくなる魅力ある地域づくりを進めるため 地域への誇りと愛着に基づくおもてなしを県民総参加により推進します 1 満足度 ( アンケート調査で非常に満足と答えた観光客の割合 ) 45% 以上 2 リピーター率 67% 以上 おもてな

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コンパクトシティ構想 2つの柱 ( 郊外の開発抑制 + 中心市街地の活性化 ) まちなか住み替え事業 や 家賃補助制度 を行っているが 借りたい人はいるが 貸したい人がいない という状況 コンパクトシティという構想だけでは 民間資本は動かない (= 補助金などのインセンティブが必要 ) 中心市街地活

計画の今後の方向性

第2章マレーシア人海外旅行市場の現状

2. 本市の上期観光入込客数について平成 27 年度上期観光入込客数は 総数 377,300 人で 前年の 351,600 人より 25,700 人 7.3% の増となった その内訳として 道内客が 84,900 人で 前年の 94,200 人より 9,300 人 9.9% の減 道外客が 292,

第2号議案

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査


各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

2

稲沢市の観光に関するインターネット調査調査項目 未定稿 1 回答者の属性 Q1 あなたの性別 1 男性 2 女性 1 つだけ選択 Q2 あなたの年齢 1 10 歳代 2 20 歳代 3 30 歳代 4 40 歳代 5 50 歳代 6 60 歳以上 1 つだけ選択 Q3 あなたの職業 1つだけ選択 1

平成 31 年度 (4 年目 ) 平成 32 年度 (5 年目 ) KPI 増加分の 累計 100,000 人 112,000 人 52,200 人 4,500 千人 4,700 千人 1,250 千人 1,928 億円 1,997 億円 601 億円 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体

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P.1 平成 28 年度タイ市場調査結果 北海道観光成 市場誘客促進事業 ( タイ市場 ) 概要編 公益社団法 北海道観光振興機構

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

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地域再生計画 1 地域再生計画の名称 DMO による広域観光連携 2 地域再生計画の作成主体の名称 石巻市 東松島市 3 地域再生計画の区域 石巻市及び東松島市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 圏域の現状 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から5 年が経過した これまで 復興

震災一周年を控えた生活者の意識を電通が調査

新入社員フォローアップ研修|基本プログラム|ANAビジネスソリューション

資料1 第1回会議のポイントについて

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医


3 地域コミュニティ活動について 地域コミュニティ活動 への参加について よく参加している 時々参加している とい う回答は 55.4% となりました また 参加したことはない と回答された方以外を対象に 地域コミュニティ団体の課題と 思うもの を尋ねたところ 回答が多かったものは 以下のとおりです

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

アジェンダ (1) 実践的 IT 人材育成の取り組み背景について (2) 当取り組みにおける 実践的 地域活性化に向けた産学連携プログラムについて 育成スケジュール カリキュラム概要 カリキュラム詳細 (3) H23 H24 年度カリキュラム成果紹介 郡山駅前活性化に資する活動について 特定業種に向

鹿児島県観光動向調査 鹿児島県 PR 観光戦略部観光課 平成 31 年 3 月の観光客の動向 1 概要平成 31 年 3 月における調査対象ホテル 旅館 76 施設の宿泊客数 ( 宿泊延べ人員 ) は 合計 309,924 人で 前年同月比 4.1% 減となった このうち外国人は 41,123 人で

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

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し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

目的 川越市は 埼玉県の南西部に位置し 新河岸川の舟運や川越街道を通じた江戸との交流により発展してきました 蔵造りの町並みや時の鐘などの歴史的な観光資源に恵まれ 都心からのアクセスも良いことから 毎年多くの観光客が本市を訪れています このような中 本市では 平成 20(2008) 年に 川越市観光振

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電通、海外16地域で日本のイメージや興味・関心を調査―「ジャパン・ブランド」に好影響を与える日本人イメージ ―

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

観光で稼ぐ! ための手引書 観光消費の拡大と域内経済への波及をめざして ~ データに基づき観光施策を作り上げる 7 つのステップ ~ 北海道経済部観光局 平成 31 年 4 月

4-(1)-ウ①

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

北海道MICE戦略(仮称)

PowerPoint Presentation

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

平成30年度県政世論調査

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

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Microsoft PowerPoint - 青森港ビジョン概要版(A4版)

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. 次世代決済プラットフォームの構築 ネット決済 No. の GMO ペイメントゲートウェイ株式会社と 三井住友カード株式会社を中心としてリアル決済 No. のSMBCグループが 次世代決済プラットフォームの構築に向けた協議を開始 SMBCグループとしては新たな領域への参入となり 事業者にトータルな

今号の目次 特集 こんなに豊富な水産物が身近に手に入る浜松 うなぎいも のコスモグリーン庭好さんが全国表彰を受けました 食卓に幸せを届けたい ハピフルとまと 県温室メロン品評会 浜松市のメロン農家さんが 1 位 2 位を独占 新規就農者インタビュー 三方原馬鈴薯農家 磯貝将太さん 8 月 11 日

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会


2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 チャリ旅!~ 栃木県北サイクルツーリズム事業 ~ 2 地域再生計画の作成主体の名称大田原市及び矢板市並びに栃木県那須郡那須町 3 地域再生計画の区域大田原市及び矢板市並びに栃木県那須郡那須町の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課

Microsoft Word - 単純集計_センター職員.docx

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要地域の核となる観光資源のブラッシュアップ等の取組と, その観光資源の魅力を伝える戦略的なプロモーション, 観光客のニーズに応える受入態勢の整備を連動させることにより, 観光客の誘致と周遊促進が一層図るとともに, 観光客の興味を刺激する 広島県の魅力

働き方の現状と今後の課題

JR東日本グループ経営ビジョン 変革2027

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

02 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

第 9 回料理体験を通じた地方の魅力発信事業 ( 石川県 ) アンケート結果 1 属性 (1) 性別 (2) 年齢 アンケート回答者数 29 名 ( 参加者 30 名 ) 7 人 24% 22 人 76% 女性 男性 0 人 0% 0 人 0% 0 人 0% 0 人 0% 8 人 28% 2 人 7

Uモニ  アンケート集計結果

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

第3節 重点的な取り組み

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第 1 部 施策編 4

Index 1. 東北の現状 2. 業界や企業のこれまでの取組み 3. 観光振興への課題と対応策 4. 結びに 1

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路

表紙サンプル

PROFILE

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

高齢者の健康及び長寿医療制度アンケート調査のご協力のお願い

度に引き続き中級レベルの接遇研修会を開催するほか 接遇講師を県内各地に派遣する出前 接遇研修会を開催するとともに これまで取り組んできた生産性向上のための観光産業にお ける業務改善の自発的な取り組みを支援する 4 国際観光推進外国人観光客の一層の誘客を図るため 台湾またはアセアン諸国における旅行博等

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Transcription:

元気あおもり忚援隊会議 ( 首都圏 )( 平成 25 年 1 月 16 日開催 ) の概要について 元気あおもり忚援隊会議 ( 首都圏 ) を平成 25 年 1 月 16 日 ( 水 ) 午後 6 時 00 分からホテルグランドパレスで開催しました 当日は 21 名の忚援隊の方々が参加し 会議では 元気あおもりの挑戦 と題して 東北新幹線全線開業後の取組 北海道新幹線開業に向けた取組 新産業創造への挑戦 をテーマに意見交換を行いました その概要は 次のとおりです 開催挨拶 知事皆さんこんばんは 大変お忙しい中 皆様にはこのようにご出席を賜り 誠にありがとうございます 本年もどうぞよろしくお願いいたします さて 思えば東日本大震災から 2 年が経とうとしています 首都圏の忚援隊の皆様からの心温まるご支援や励ましの言葉に支えられながら 一日も早い復旧 復興をという思いで 様々な取組を進めてきました ハード部分は2 年で復旧すると昨年の会議で申しましたが 八戸港を含めた港湾をはじめとして いわゆるハード部分は何とか震災前の状況まで復旧できるところまで来ています そして 未来の青森のあり方を築いていくための 復興ビジョン を策定したところですが この震災をバネに 県民の暮らし 本県産業のさらなるレベルアップを目指し 現在 攻めの姿勢で各種施策を展開しています 特に 交流人口の拡大を図るため 東北新幹線全線開業効果を活用し 国内外の旅行会社等へのセールス活動 コンベンション誘致などに取り組む中 お客様の入込数は何とか震災前を上回ることができましたが まだこれからという思いがあります また 東日本大震災からの創造的復興を果たすため 産学官及び金融の英知を結集したイノベーションの創出にも重点的に取り組んでいるところです さて 昨年 12 月 東北新幹線は八戸開業 10 周年を迎えました また 今年の 12 月には 白神山地が世界自然遺産に登録されて 20 周年を迎えます 県としては これらに関連した記念事業を展開するなど 青森の豊かな自然 祭り 伝統芸能 食文化といった本県の魅力を全国に情報発信し さらなる誘客促進につなげたいと考えています 今後とも 東北の元気 日本の元気を青森から をスローガンとして 皆様と心を一つに 青森県の未来を切り拓いていきたいと思っています 引き続き それぞれのお立場から 青森に対する思い イメージアップ 情報発信などにお力添えをいただくよう お願い申し上げます 本日はこの後 元気あおもりの挑戦 と題し 東北新幹線全線開業後の取組 北海道新幹線開業に向けた取組 新産業創造への挑戦 の三つのテーマについて ご説明をさせていただきます 皆様には 忌憚のないご意見 ご提言を賜りますようお願い申し上げ ご 1

挨拶とさせていただきます よろしくお願いいたします 取組説明 1( 東北新幹線全線開業後の取組 ) スクリーンを用いて説明 観光国際戦略局長具体的な取組のご説明の前に 観光客の現状について報告させていただきます 県が毎月行っているサンプル調査によると 東北新幹線全線開業 それから東日本大震災以降の動きについて やっと震災前の状況を超えるところまできています 主要宿泊施設の入込数は 前年比 105.8% 前々年比 107.1% となっており 震災前を上回る水準まで回復するところまでこぎつけました 宿泊数が増えてきていることについて 私どもとしても良かったと考えています ただ 主要観光施設の入込数が思うように伸びていないのは 県内の動きが読みにくいためだと考えています 外国人観光客の入込状況について 震災後 日本全体でものすごい落ち込みになった訳ですが 国の宿泊旅行統計調査によると 昨年 1 月から9 月の外国人延べ宿泊者数は 東北では宮城に次いで青森県が 2 位となっています 震災前の前々年に比べると まだ 70% となっていますが 回復率としては東北で 1 番になっています また 青森 ソウル便の利用状況ですが 震災以降 韓国からの利用客が激減しています 地震に対する心配 円高の関係などが関係していると考えられますが 昨年 1 月から12 月までの利用状況は 震災前の平成 22 年と比べると 青森からソウルへ行く日本人の数は増加していますが ソウルから青森に入って来るお客様の数は 44.7% にとどまっています 全体の搭乗率も 60.3% となっており 震災前には遠く及ばない状況が続いていますので 引き続き青森 ソウル便の利活用について しっかりと取り組んでいかなければならないと考えています そこで どのような取組をしてきたかということになりますが 青森県では とことん元気な観光産業 を実現するため 5つの項目を柱に施策を進めています 青森の魅力のさらなる活用 県外への重点的な情報発信 誘客宣伝の効果的な展開 県外や県内各地域間との広域連携 インバウンド対策の強化 これら 5 本の柱を施策の中心に据えて 様々な誘客の仕事 インバウンドの仕事に取り組んでいます まず 青森の魅力のさらなる活用 についてですが 東北新幹線全線開業と青森デスティネーションキャンペーンに向けて 県内各地で多くの観光コンテンツの掘り起こしが行われました 観光コンテンツは商売でいうと商品にあたる訳ですので コンテンツが良くなければ なかなかお客さんには来てもらえません これからの観光 そして交流人口拡大のためには コンテンツの良し悪しが重要であると考えており 3 年後の北海道新幹線函館開業を見据え 県としてもコンテンツの開発にしっかりと取り組んでいます 県内各地域に専門家を派遣し アドバイスやブラッシュアップを支援しています また 観光地域づくりのための人財育成にも力を入れています そして 青森県立美術館については 観光コンテンツの視点から 美術館の情報を国内外に向けて発信しています 海外からもお客様を呼べるような収蔵品もたくさんあり また 建築物としても観光コンテンツとして全てのメディアに大々的にPRする取組も進めています 次に 県外への重点的な情報発信 についてですが お金をかけずにメディアでの露出を高め 青森県の認知度を向上させるために 青森県独自の取組として まるごとあおもり情報発信チーム を作り 東京事務所のスタッフと協力しながら テレビ局や新聞社 雑誌社のネットワークを活用し 青森県の様々な情報を取り上げてもらっています その中で 味噌カレー牛乳ラーメンやスタミナ源たれなどを全国的に押し上げることができました まるごと情報発信チームができて 8 年になりますが 金額に換算すると トータルで約 500 億 2

円の露出効果があったと考えています 今年度は 10 月までにテレビを中心に 109 件の露出が実現しています 旅番組をはじめ青森の魅力が情報発信され 大間のマグロ以外にも三厩のマグロが取り上げられるようになりました また キーインフルエンサーの方々による情報発信 ( ) Facebook 等のソーシャルメディアを活用した情報発信も強化したいと考えています ( キーインフルエンサー : 俳優やタレントなど社会的に影響力のある著名人を通じた情報発信 ) 次に 誘客宣伝の効果的な展開 についてですが 観光客は ほぼ震災前の水準まで回復していますが 新幹線の開業効果を獲得するまでには至っていないと考えています このため 大都市圏の旅行エージェントに対するセールス活動 時期を捉えたプロモーション活動 教育旅行やMICE( ) 等の誘致活動を積極的に行っています ( MICE: 多くの集客と交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称 企業等の会議 (Meeting) 企業等が行う研修旅行 (Incentive Travel) 国際機関 団体 学会等が行う国際会議 (Convention) 展示会 見本市 (Exhibition/Event) の頭文字からなる ) 旅行エージェントセールスの強化については エリア毎に担当職員を配置し きめ細かい情報提供や旅行商品造成の提案をしています また 航空路線の FDA( フジ ドリーム エアラインズ ) の名古屋便が 現在 1 日 2 便就航していますが 増便を目指し 利用促進にしっかりと取り組んでいます MICEについては 本県においても企業の研修や国際的な各種会議の誘致等にしっかりと取り組んでいきたいと考えています 次に 県外や県内の各地域との広域連携 についてですが 本県では これまで様々なコンテンツを作り これらをいろいろと組み合わせて旅行会社等に提案しています 特に 3 年後に迫った北海道新幹線函館開業を見据え 青函エリアの連携も強化したいと思っています 例えば 青森と函館でベイエリアのライトアップを一緒に行うなど JR 東日本やJR 北海道とも協力して 函館開業を見据えた取組を進めていきたいと考えています 最後に インバウンド対策の強化 について 外国からの観光客は 震災後激減した訳ですが ソウル便とあわせ 台湾や香港といった外国からのお客様を本県にお迎えしたいと考え 積極的なプロモーション活動を行っています 特に 青森の独創的な冬の雪を楽しんでいただくため 台湾や香港の方々に 3 月までの間にチャーター便で青森に来てもらう予定もあります 青森ならではの観光が楽しめることをしっかり PRし 外国からの誘客にも努めたいと考えています これら5 項目の柱については ここ 1 2 年 各項目との連携を行っています 例えば 一つのコンテンツを作るにしても どの人をターゲットに どのように売り込めばいいのか どのように情報発信すればいいのかといったことについて 横の連携を取りながら 一人でも多くの方に青森に来ていただくために お客様目線で仕事を進めています 北海道新幹線函館開業を見据え 交流人口を押し上げるために このような横の連携を大切にしながら進めたいと思っていますので 皆様からいろいろなアイデアをいただければと思います 取組説明 2( 北海道新幹線開業に向けた取組 ) スクリーンを用いて説明 企画政策部長 北海道新幹線開業に向けた取組 についてご説明します この取組を企画政策部として λ( ラムダ ) プロジェクト~ 大入り大作戦 ~ と名付けています 最初に 北海道新幹線開業など交通に関する大きなトピックスを 3 点ご紹介します 1 点目ですが 北海道新幹線新青森 新函館間が平成 27 年度末に開業します 開業時には新青森 新函館間が現行の約 2 時間から半分の約 1 時間となります 2 点目ですが 東北新幹線 3

東京 新青森駅間が今年 3 月のダイヤ改正で 3 時間を切り 最速 2 時間 59 分で結ばれます 3 点目ですが 津軽海峡フェリーの大間 函館間に 今年 4 月から最新型のフェリー 大函 ( だいかん ) 丸 が就航します これにより約 1 時間 40 分の快適な船の旅が体験できるようになります このように 北海道新幹線開業や東北新幹線のスピードアップなどによる時間距離の短縮や利便性の向上により 交流人口の拡大が期待されるところです λ( ラムダ ) プロジェクト~ 大入り大作戦 ~ は 津軽海峡を挟んで隣接する本県と函館を中心とする道南地域を一つの圏域と捉える 津軽海峡交流圏 の構築を目指す取組であり 圏域内の交流の活発化とともに 圏域外からの交流人口の拡大と滞留時間の質的 量的拡大を目指すものです 本県と道南地域は 古くは縄文時代から しょっぱい川 を挟んで交流があったようです 地理的 歴史的 文化的な繫がりが深くなっていますので 両地域が連携して新幹線開業という共通の大きなチャンスをものにしていくことが重要であると考えています このλ( ラムダ ) プロジェクトの名称と由縁ですが 新函館から新青森を通って八戸までの新幹線経路 そしてもう一つは新青森から弘前までの奥羽線の経路の形を ギリシャ文字のλ( ラムダ ) と見立てています また この λ( ラムダ ) は 漢字の 入 と見ることもできます たくさんの人がこの地域に入ってきて たくさんのお金も入ってくるようにという思いで λ( ラムダ ) プロジェクト~ 大入り大作戦 ~ と名付けています 青森 弘前 八戸だけではなく 本県 4つ目の新幹線駅となる奥津軽駅 ( 仮称 ) の周辺地域及び下北地域等と道南地域との交流を促進し 将来的には仙台圏 札幌圏との交流に拡げていきたいと考えています 津軽海峡交流圏構築に向けた方向性として これまで以上に道南地域との連携を深めていきます 圏域の人口と総生産が青森県単独の場合の1.3 倍 観光入込数が同 1.6 倍となっていますが お互いの強みを活かすことで 単なる足し算の規模以上の相乗効果を発揮することができると考えています 北海道との連携については 北海道庁の総合政策部と昨年から勉強会を開催し 今後の具体的な取組について協議を行っており 例えば 津軽海峡交流圏形成促進事業という 共通の事業名を冠した取組を来年度から行うこととしています 具体的な取組例として まずは住民 企業 各種団体 行政等の意識醸成を図るため ワークショップを本県または北海道で開催する予定です また 首都圏 札幌圏 仙台圏等に対して 戦略的な情報発信を行っていく予定であり 本県と道南地域を周遊する商品づくりへの支援等も行っていくこととしています 現在 JRでは青森と函館を重点販売地域として指定し 全国に売り込んでいますので JR 東日本やJR 北海道とも連携しながら 今の段階から積極的にこの地域を売り込んでいくことが重要であると考えています 取組の方向性の二つ目として 奥津軽駅 ( 仮称 ) を最大限に活用するため 県内の周遊を促進させることが必要であると考えています この駅は 津軽半島の突端に位置し 周辺人口も限られており ビジネス利用もあまり見込めないことから 観光利用を増大させていくことが重要であると考えています この場合 奥津軽駅 ( 仮称 ) から五所川原などの西北地域や弘前などの中南地域 さらには津軽半島と下北半島を結ぶ陸奥湾フェリーを活用して 下北地域などへ周遊を促していく必要があり 新幹線の開業効果を県内全域で獲得していく 4

ためにも重要であると考えています 周遊を促すためには 行く目的となる魅力的なコンテンツと 移動のための交通手段の二つの要素の充実が必要となります 目的 については 各地域で地域資源を活用した地域づくりや魅力づくりを行っており 例えば 奥津軽駅 ( 仮称 ) 周辺での地域産品づくりをはじめ 津軽半島観光アテンダントや太宰作品などを朗読する津軽語り手 ( 語りスト ) の育成 津軽 下北半島などの地域づくり団体同士の連携促進 津軽鉄道の津軽中里駅や十三湖での受入態勢の強化などに取り組んでいくこととしています もう一つの 交通 については 現在 奥津軽駅 ( 仮称 ) 周辺地域と西北地域とを結ぶ交通手段がないことを踏まえ 平成 25 26 年度において 蟹田駅を仮想奥津軽駅とした周遊型バスの実証運行を行う予定です この実証運行は JR 東日本 JR 北海道 バス事業者 地元市町村などの関係者と協力しながら実施していくこととしています また 乗合タクシーの実証運行も予定していますが バスやタクシー以外にも多様な交通手段の導入について検証を行い 開業時の奥津軽駅 ( 仮称 ) の利便性を高めることができるよう 取り組んでいきたいと考えています 北海道新幹線函館開業までいよいよ残り 3 年となりました 首都圏には まだ北海道新幹線や本県に奥津軽駅 ( 仮称 ) が開業することを知らない方も多いようです 忚援隊の皆様には 北海道新幹線や津軽海峡交流圏の PRなど 様々な面でこれまで同様のご協力をお願いします 取組説明 3( 新産業創造への挑戦 ) スクリーンを用いて説明 商工労働部長 新産業創造への挑戦 ということで 主要な目玉政策である 青森ライフイノベーション戦略 の推進についてご説明します まず プロテオグリカンについてですが これは 鮭の氷頭 ( ひず ) から取れるもので 現在売出中の機能成分であり 本県の産業振興施策の中できらりと光る有望素材であると考えています コラーゲンやヒアルロン酸に続く第三の成分として 化粧品 健康食品分野において 大変注目を集めています このプロテオグリカンによる産業振興を核としたライフ分野の戦略を 青森ライフイノベーション戦略として位置付けています 医療 健康 福祉といったライフ関連産業は 国の戦略においても 次世代の成長を牽引する分野として位置付けられており 青森県では 本県が持つ強みを最大限に活かしたライフ分野産業振興の基本指針として 平成 23 年 11 月に当戦略を策定したものです 戦略では 医工連携 サービス プロダクト という 3つの重点戦略分野を設定しています 医療現場とモノづくり現場の徹底した連携を推進する 医工連携 分野では 様々な取組の中で 県内企業と大手医療機器メーカーとの戦略的なアライアンス ( 提携 ) の推進を掲げています その一つとして 世界的医療機器メーカーである GEヘルスケアジャパン社とともに 日本初の実証を開始したのが ヘルスプロモーションカーによる取組です これは 可搬式の超音波診断装置など 医療機器を搭載した小型車両で 在宅医療 訪問看護 健康診断など より患者や介護の現場に近づき 医師や保健師の活動に貢献していこうとするもので 昨年の12 月までに東通村 深浦町 南部町で実証を開始しています 二つ目の健康寿命アップなど課題解決支援型の新医療生活産業の創出を目指す サービス 分野については 現在 弘前大学医学部と連携して 通院などのデマンド移送や タクシードライバーが独居住宅の見守りを行うなど 健康生活サービス産業の創出に向けた実証事業を 経済産業省の委託事業という形で進めているところです 三つ目の プロダクト 分野 これがまさにプロテオグリカンの取組となります これは 5

弘前大学の永年にわたる研究により開発されたもので このプロテオグリカンを中心に据えた化粧品 健康食品などの商品開発により 県内の企業 中央の企業との連携も進めながら 美容健康産業の成長に向けた取組を進めているところです プロテオグリカンは 平成 12 年から弘前大学と地元企業との産学連携により また 平成 16 年からは 文部科学省の資金導入により研究開発が続けられ 既に累計で約 6 億 4 千万円が投入されている大規模プロジェクトとして位置付けられるものと考えています 弘前大学においては プロテオグリカンの様々な生理機能を解明してきました 抗炎症作用等をはじめとする様々な作用等が実証されてきており 製品開発において 比較的規制の尐ない分野である化粧品 健康食品などの美容健康ケアの忚用が開始され その研究開発が平成 22 年から進められています その第 1 号が PGインりんご酢という商品であり ここからわずか 2 年に満たない期間で現在 53 品目 約 12 億円を売り上げるまでに急速に拡大している状況になっています 化粧品分野では プロテオグリカンの持つ保湿作用や細胞増殖促進作用などを活かしたスキンケア化粧品を中心に商品化が進んでいます この分野では この他にも酒造メーカーや水産会社など異業種からの参入も多く 美容健康分野産業の裾野を広げています また 健康食品分野では プロテオグリカンの抗炎症作用や軟骨再生促進作用などに着目した サプリメントや食品が商品化されていますが 昨年 10 月には 業界最大手のサントリーからプロテオグリカンが配合された リフタージュ という美容飲料が発売され プロテオグリカンの注目度がさらにパワーアップしたと考えています 青森県では 青森ライフイノベーション戦略を強力に推進することで 引き続き 医療現場の課題解決に貢献する医療機器分野の産業振興や 健康サービスなどの産業創出 プロテオグリカンを中心とした美容健康産業の振興に取り組んでいくこととしています 知事観光の取組 λ( ラムダ ) プロジェクト 青森ライフイノベーション戦略について説明しましたが 我々とすれば 技術革新だけではなく 思いも高めていこうという気持ちで進めさせていただいているところです 意見交換 四元正弘氏観光についてですが 一般的な商業施設では その施設の滞留時間と商圏というのは比例しています 例えば コンビニエンスストアでは 滞在してもらえるのはせいぜい 15 分くらいであり デパートになると滞留時間が多くなるので 遠くから来てもらえます また 遊園地だと 普通の遊園地であれば 1 時間くらい移動時間がかかっても来てくれるでしょうし ディズニーランドのような丸 1 日楽しめるところになると 遠くから飛行機を使ってでも来てくれます 観光 特に海外からの誘客を考える時に 魅力ある観光地が全国にたくさんある中で 青森県でどれだけ有効な時間を過ごせるかということが 遠くから来てくれる方が増えることにもつながってくるため 単に施設があるということだけではなく 施設を回りながらどれだけ楽しい時間を青森で過ごせるかという 青森の観光の魅力を語ることが重要だと思います 青森に行くと丸 1 日楽しめるとなれば 飛行機を使ってでも青森に来てくれると思います プロテオグリカンについては 青森県の外部評価委員をさせていただいていることもあり 商品が増えているのをすばらしいことだと思っています 今後もこの取組を続けて欲しいと思います ただ 弘前大学での開発が元祖というお話は結構ですが 大手メーカーがどんど 6

ん積極的に商品を出してきている中 確かに青森県は開発には貢献したけれど 産業としてどうなのかという話が出てくると思います 素材を抑えることはすごく重要であり 岐阜県の会社がプロテオグリカンの素材をほとんど作っているという現状の中で 青森でも素材そのものを作り 弘前大学ともうまく連携しながら いつの時代も一番すばらしいプロテオグリカンの素材が青森県にあるという事実を作ることが重要だと思います 弘前大学との取組が いつの間にか昔は良かったというだけの話になってしまうような気がして不安に思っていますので ぜひ頑張ってください 知事青森に来てくれるということは それだけ青森にいてくれるということにもなりますので 青森で楽しめる時間を作るというアドバイスは ありがたく思います プロテオグリカンについて 大手メーカーが商品を出したということは 我々としても一つの売りにはなりますが 逆に境目でもあるというリスクを十分承知していますので 県としてもこれだけ苦労して 地場の企業の方々が進めてくれていることを踏まえ プロテオグリカンの素材を作れる青森をというご意見について 我々としても重要なことだと受けとめています 湯原哲夫氏エネルギー政策の見直しをさらに見直すという動きがある中 青森県の大間や東通 六ヶ所の施設が持つ役割はますます重要になってきます その中核を担う雇用 技術面での発展について 私自身 青森県へのお手伝いをしたいと思います 再生可能エネルギーについては 津軽海峡の海流エネルギー 全県にわたる地熱エネルギーなど これほど再生可能エネルギーの豊かな県はないと思いますので そのような意味で 国内外に手本を示していくと同時に 雇用とエネルギーが危惧されている現状の中で 前々から取り組んでいることを引き続き強化して欲しいと思います 火力発電についても 位置付けが重要になってきますので CCS( ) の技術についても ぜひ取り組んでいただきたいと思います ( CCS: CO2 分離回収技術 Carbon Capture and Storage の略で 二酸化炭素を分離 回収 貯留する技術 この技術を用いて 火力発電所のボイラ燃焼排ガスの一部として大気中に放出される二酸化炭素を大幅に削減する ) 日本の海洋国家としての将来性を考えた場合 今後 温暖化により北極海航路が開けてくると 中国やアセアン諸国の船は この航路を経由してアメリカやヨーロッパ各国に行くことが多くなり これらの船が津軽海峡を通ることにより 10 年から30 年後にはこの海峡が大変混み合うことが予測されます 青森県には津軽海峡を活かすためのアイディア出しをぜひお願いしたいと思いますし 県内の港湾を 国際港湾として また 日本の陸運や海運の拠点として位置付けたビジョンを描いていただけると もっと有利になると思います 最後に 青森市と一緒に進めていた青い森セントラルパークに関する構想について 再度挑戦していただきたいと思います 青森市は 日本の中では 本当に緑が尐ない都市だと思います それは逆に言うと 緑あふれる都市になるチャンスでもあるので ぜひもう一度青い森セントラルパークを成長の基盤として 挑戦していただきたいと思います 知事いわゆる海流や地熱による発電は 実は安定した周波数や電圧が出せます この分野については 我々としても非常に重要であると考えており 青森で研究 実証を行う計画を着々 7

と進めています この海流や地熱による発電の仕組みを作ることができると 国際貢献にもつながっていくものと考えています さらに 太陽 風力発電も 分散型電源としていかに燃料による発電や地熱発電と組み合わせることができるか 送電線に頼らないクリーンな街づくりができるかということが 青い森セントラルパークの大きなテーマだった訳ですが 青森市議会で否決され 仕切り直しになっている状況にあります 青森市としても 現在 新しい計画づくりに取り組んでいますので その中で提案を受ける形になれば またチャレンジに向けた話し合いが進められるのではないかと思っています 我々としても この取組は世界的に例のない 先端的な仕組みでしたので 今回の結果については 残念に思っています この取組がうまくいくことで アジア アフリカなど これから成長していく国々の小規模集落部分の電力を維持する仕組みづくりに役立つ訳ですので またチャレンジできればと思っています 北極海航路については 湯原様と全く同じ思いがあり この航路を使うことにより 海洋国家としての日本 東アジアに貢献できる海洋拠点としての津軽海峡という位置付けがなされ 日本の創造的復興にも大きな役割を果たすと思っています そこには船だけではなく 今後 新幹線も北海道までつながり 仮に新幹線による貨物輸送が可能になると 国内物流 海外物流の大拠点として生まれ変わる大きなチャンスになると思っています 将来的な予測も含め 現在 県庁内で勉強会をしていますので 今後 具体的に提案していきたいと思っています 山下朗裕氏先ほど 県から観光を含め アジアとの関係についてのお話がありました これまで 知事ご自身で りんごや観光だけではなく 様々な食材の PRをしてこられたと思いますが 最近 特に取り組んでいることがあれば教えてください また 北海道新幹線函館開業に向けての取組についてお話がありましたが 今後 開業までの3 年間で 地元としては全国 とりわけ首都圏や中部圏 大阪圏の人たちに 自然 食材 温泉 文化といった青森の魅力をいかに知ってもらうかが大事だと思います 県では 地域との連携という部分においては いろいろと取り組んでいると思いますが 一方で 地元の方が迎える態勢について 最近何か変化があれば教えていただければと思います 知事我々とすれば アジア 特に東アジア全体が大きな市場だと思っています 国内では りんごにしても加工品にしてもトップセールスをしていますが この取組においては 青森県が最も活発であると思っていますし 販路システムも持っています しかし 今後の人口減尐 あるいは全国の特産品との競争の中で どう活路を見出していくかとなると やはりアジアに目を向けることになります 先日 トップセールスでインドネシアに行き 既に販路を開拓しているりんごを突破口として 様々な売り込みをしましたが その際 ツナ缶の製造ができないかといった いろいろな提案もいただいています インドネシア以外にも ベトナムやマレーシア シンガポールなど これら東アジアの国々は 日本にとって重要な相手ですので 青森が先陣となって日本のものを理解していただき 購入していただき お客様として来ていただくためのセールスを頑張るとともに じっくりとマーケティングを行い どのような販路づくりが良いのか どのような観光のやり取りが良いのか 観光国際戦略局を中心に仕掛けているところです お客様に対するおもてなしの仕組みについては 県内の大学等を活用しながら お客様に 8

観光地や食材の細やかな説明ができるようにする取組も行っています 観光国際戦略局長地域との連携についてですが 県内 6 地域に地域県民局というのがあり 県職員と地域の方が集まり 観光コンテンツの磨き上げや発掘 地域イメージなどについて話合いをするほか 地域同士の集まりも設け 地域間の連携を進めています 海外については まずネームバリューがある青森りんごを知っていただき その後に青森のおいしいものを食べてもらい 観光の PRも一緒にさせていただいています その際 青森に来るとこんなおいしいものがあります こんなところがあります 青森の人は正直ですといったイメージ戦略をしっかりと行い その国の観光会社の方にお知らせして 観光商品を作っていただくような取組を進めています 知事我々は台湾でりんごを売りながら インバウンドの仕組みづくりも相当学習しました それが良い形で進んでいます 学習したことを それぞれの国情に合わせながら どのようにして伸ばすかということも我々の勉強だと思っています 山内史子氏現在 フィガロジャポンという雑誌で 各県のお国自慢の取り寄せ品を紹介する話があり 青森ネタでは出尽くしているかなと思いつつ いろいろ掲載してもらいましたが 後で編集担当から 陸奥湾のヒラメが目が覚めるくらいおいしかったと言われました 青森のヒラメは 銀座ではすでに陸奥湾のヒラメがお客様に出されているように マグロと並んで定番になっているものと思っていたのですが 青森のヒラメに対する反響の良さに 自分の認識の甘さを知るとともに マグロの陰に隠れて 青森のお宝がまだ皆さんに認知されていないと感じました 去年 1 年間を通して青森を何度か訪れた時に 弘前の いがめんち に感動したり 雪の白神を歩いてこんなに大人ってはしゃぐものなんだと思ったり 青森の誰もが知っている日本酒の 田酒 ですら知らない方が 日本酒好きの方にいたのにびっくりしました その意味では 私自身 青森県のことをもっと勉強しなければならないと思いました 一方で 地元におかれても 他県の方に何が喜ばれ 何が敬遠されるのかといったことを吟味する必要があると思います 青森に行った時に 一番おいしくて感動するのは 最後の最後に何もないけどと言われて出てくるものだというのは よく聞く話ですので まだ開拓できるところは多いと思います 情報をいただくとともに 地元でもいろいろ調べていただけると嬉しいです 知事きちんと仕掛けを組み立て直した結果 太宰の小説が売れたように 青森の天然ヒラメや田酒など 我々が売り込んできたものについて 良いものであったとしても 次の世代 次の層に対してどのように働きかけていけるか 県のまるごとあおもり情報発信チームでしっかりと検討させていただきます 松田隆氏 青森県産品については りんごやホタテ ヒラメなど 出荷量が多いものもありますが 9

牛肉などは出荷量が尐ないので 首都圏に出すとどうしても埋没してしまいます また 倉石牛は県内では本当に有名ですが 東京ではほとんど手に入りませんので 食べたいと思っても食べることができません そうであれば 私個人としては 尐し極端な話になりますが 発想を転換して 青森に行かなければ食べられない それくらいのイメージまで持っていった方がいいのではないかと思います 知事青森の短角牛が高く評価されていますが 元から 100 頭くらいしかいないものですから 我々としても評判が上った途端にどうしようもできなくなるものも確かにあります しかしながら PRをして皆さんに知ってもらわなければ 売れないものもあります ブランド化と ブランド化したものを具体的に生産して売っていくということ それとあわせて そこに行かなければ食べられないという価値にも結びつけていくことが重要だと思っています 戦略の立て方も含めたコーディネートをし PRや情報発信をしていくことが大事なことだと思います 観光国際戦略局長 JRでは 上野駅に のもの という物産を取り扱うお店を出しています 首都圏の方は のもの で青森のものをたくさん買ってくれますが これを青森に来ていただくためにはどうすればいいのか 現在 この動機付けを県と JRが一緒になって一生懸命考えています 皆さんのご協力をいただきながら 青森にはこんなにおいしいものがたくさんあるということを首都圏の方に知っていただくことも必要ですし どの時期に青森のどこに行くとおいしいものが食べられるという情報を提供していくことも必要だと思っています 知事 PR をして皆さんに知っていただいたり 足りなくならないように出荷の仕組みを整えた りするなど いろいろと取り組んでいますので 引き続きご指導をお願いします 傍士銑太氏観光についてですが 新幹線ができたということは 多くのビジネス客が青森に来る訳です ビジネス客が青森に着いた瞬間から 観光客に変わればいいのであって 2 時間くらい時間が空いていれば観光してもらえるので そのような視点で観光客を呼び込むことを考えてもいいと思います 個人的には 観光客近郊論みたいなことを考えていて 青森に呼ぶばかりではなく 青森の人を近隣県に出す取組をしてみてはどうでしょうか 近隣県で観光客の取り合いをしているよりも 地域全体で観光客を呼び込み それを全国で広めた方が 観光客自体の入込が増えるかもしれません 先ほどラムダプロジェクトの話がありましたが 私は γ( ガンマ ) 作戦というのを考えました 北陸新幹線が 2 年後に開通しますが なぜ東北の人は北陸に目を向けないのかと思っています 北陸新幹線が開業すると 金沢と青森が大宮経由で約 5 時間で結ばれます ですので 東北が北陸に 北陸が東北に興味を持てるような新しいマーケットを考えた方がいいと思います プロテオグリカンについては ぜひ BSでCMを出したらいかがでしょうか いろいろなサプリメントのCM のように コストを下げる意味で知事や県の幹部職員が出演するのもおもしろいかもしれません 10

また このような取組については 実際に雇用や所得ががどれだけ増えていくかなど 将 来像とどう結び着くのかを考えておいた方がいいと思います 人口減尐社会の中で 人材育 成にも力を入れ 将来の世代につながるような施策に取り組む必要があると思います 知事 観光客のやり取りについては 先日鹿児島県に行った際 チャーター便を使った交流につ いてお願いしてきました また 台湾とも 2WAY チャーター便の取組を進めています 観光国際戦略局長八戸市には あさぐる という取組があります タクシー会社などの関係者の協力をいただき 八戸市に泊まるビジネス客を対象に 朝 温泉に入ったあと 八戸の新鮮なご飯を食べようというものです ホテルが温泉券と朝食券を出し 温泉で疲れを取ったあと 八戸で有名な朝市を回り そこで朝食を取るなど いろいろなプランを考えています 今では 観光客が利用できるようになるなど 定番化しました 八戸市では 他にもビジネス客向けの 八戸みろく横丁 という取組を始めましたが こちらもそれを目当てに観光客の方が来てくださるようになりました 青森市や弘前市でも 八戸みろく横丁にならい 地元のものをおいしく食べられ お酒も飲める酒場づくりの取組を進めるようになりました ビジネス客の宣伝効果はものすごいので このような取組は行政よりも地域の方が先に気づき 取組を進めています 企画政策部長青森県の基本計画は 来年度から新しいものに切り替わりますが 観光であれ 新しい産業であれ どのように雇用効果があるのか またどれだけ所得アップにつながるのか これは 現在も難しい課題ではありますが 次の基本計画においても 市場主義に陥らないことを前提に 生業もキーワードとして進めながら その辺の効果をどのように盛り込んで数値目標を出していくのか検討しているところです 人づくりについては 民間の若手 20 代 30 代の方を中心に構成する 立志挑戦塾 という取組を 5 年前から実施しており この塾の卒業生が県の地域づくりを忚援してくれています また 高校生についても 地域にどのように貢献していくかということを学ぶため 夏休みに福岡県などで開催する 日本の次世代リーダー養成塾 に毎年派遣していますし 来年度からは より世界的な視野を持ちながら一緒に地域づくりを行う グローバルな人財を育てていく取組を進めていきたいと考えています 傍士様よりお話のありました γ( ガンマ ) 作戦についてですが 平成 27 年度末に北海道新幹線 その1 年前に北陸新幹線が開業しますので 我々としてもある意味脅威だと捉えています 現在 北陸は関西の奥座敷ですが 北陸新幹線が開業し 首都圏の奥座敷になると 必ずしも東北と北陸で両立しないところも出てきますので 話題性が途切れないように 来年度以降の情報発信については お話のありました γ( ガンマ ) 作戦のように 東北と北陸の双方で出入りできるような視点も持ちたいと思いますが 一方では良きライバルとして見ていくことも必要であると考えています 藤林幹二氏青森県の最大の売りは 人であり 愚直な程の真面目さだと思います 先日 知り合いに青森の蔦温泉を紹介したところ その方から 温泉そのものもそうですが 何よりも仲居さ 11

んの人柄が良かったと連絡をいただきました ですので 青森県におかれては いろいろな人財育成のための施策を尊重しながらも やはり人の良さを絶対に忘れないで欲しいと思います また この間テレビでヨーロッパの高名なデザイナーが 作品の縫製を青森の工場に依頼しているのを拝見し その理由が その工場の従業員しかできない技術があるからだと知りました 確かに IT 関連企業の誘致も大切ですが 青森県の人が持つモノづくりの特性を失わないような施策をお願いします その意味では 現在青森県が愚直に取り組んでいる あおもり県庁なう も 個人的に拝見させていただいています 観光については 団体客の誘客も大切ですが 一方で 個人客にも配慮していただきたいと思います この間青森に行った時に 青森県立美術館に行こうと思ったのですが 冬場だったこともあり アクセスが本当に難しいと感じました また 青森市内では巡回バスも運行されているようですが どうしてもタクシーで移動することが多く割高になってしまいますので その意味で何か工夫をしていただければと思います せっかく青森に来ていただいた方に 気軽に各施設に行ってもらえるような雰囲気があればいいと思います 知事青森県は人が宝であり 愚直に一つのことに取り組むのが青森県のいいところだと思っています 縫製にしても部品の加工にしても この工場のこの人でなければできないという独特の熟練した技術を持っている方が青森にはたくさんいます そのことも含め 全て人だと思います 青森の人は どのようにしたらこの仕事が良くなるか どのようにしたら喜んでもらえるかということについて 正直に 愚直に取り組んでくれます 我々も その方向性で頑張りたいと思います 観光国際戦略局長駅や空港に着いてから目的地までの二次交通については まずは今取り組んでいることを知っていただくことが必要だと考えています インターネットでそのことを皆様にお分かりいただけるように 現在 ホームページを直している最中です ここがしっかりしますと 例えば タクシーを 3 人で借りて いろいろと施設を回る計画を立てて青森に来てくださるお客様も出てきます このような取組が タクシー会社で始まっています また 来年度に取り組む予定ですが 市町村が財産として持っている各種バスを使って 例えば 空港までお客様を迎えに行くことができないかといった実証実験を進めていきたいと考えています 企画政策部次長 あおもり県庁なう という話がありましたが 昨年の 9 月からソーシャルメディアの活用ということで Ustream( ユーストリーム ) を使い 平日の午後 4 時 30 分から45 分間 県庁職員が自らその番組に出演し 情報発信しています 藤田康裕氏日本航空の関連会社で機内誌の発行やホームページの維持管理など JALの様々なコンテンツの制作に携わっていますが 現在 ジャパンプロジェクトの一環として 1 月に社内の様々な媒体を使って 青森県の紹介をしています 具体的には 機内誌のスカイワード 1 月号で 十和田 奥入瀬 八甲田といった青森の自然の魅力を紹介しているほか 機内では 白神山地のウォーキングの映像を流しています また JALカードの会員誌 国際線のフ 12

ァーストクラスの機内誌では 深浦の冬人参を取り上げたり 国際線のファーストクラスの機内食には 八甲田ホテル総料理長の監修による青森県の食材を使った料理が提供されています さらに 羽田空港のラウンジでは 青森県の人参ジュースを提供するなど この 1か月間 様々な形で青森県を重点的に紹介しています また 東北キャンペーンということで 本州最北端下北の旬を食べよう 2 日間 というJALパック商品を展開中であり 大間のマグロや風間浦のアンコウをフルコースで食べる内容になっていますが 移動方法を調べたところ 観光タクシープランしかなく 冬場の二次交通アクセスがまだ整っていないと感じました 個人型の旅行が増えている中 お客様が青森に着いた際 都会の方は冬場にいきなりレンタカーを利用する訳にもいかず 安全面からどうしても観光タクシーに頼った商品を作らざるを得ないのが現状だと思います お客様が青森に行った際 気軽に楽しむことができるように 年間を通して 冬場のことも考慮した二次交通アクセスを考えていただきたいと思います 知事ジャパンプロジェクトということで あらゆるジャンルで青森を紹介していただき ありがとうございます 我々としても 関係者が一体となり 連携を進めていきたいと思っています 冬場の二次交通について 下北に行く鉄道は 風と雪が強くなるとどうしても止まってしまうため 確かに厳しい部分がありますが 魅力ある冬の青森を楽しんでもらうためにも 具体的に皆さんの移動手段をいかに確保するか 大きな課題として受けとめたいと思います 橋本明彦氏昨年の夏 水産業の業界誌に 青森お魚自慢情報発信事業 の話題が載っていました 青森県はヒラメ ウスメバル ヤリイカが全国一の生産県であるということを知らない人が都会には大勢います さらに サクラマス ホタテ スルメイカ キアンコウ シジミは全国で第二位 三位や四位まで含めると 青森県は間違いなく日本有数の水産県です そのような水産県であるにもかかわらず その知名度が未だに低いことが問題であり 情報も尐ないことから 優位性を出しきれていないという課題があると記載されていました この問題を解決するためには この事業を通じて 観光業と魚を結びつけ 知名度 ストーリー性 安定供給 青森独自のライフスタイルなどを構築し 消費者と観光 流通が横の連携を強化しながらPRを行うことで 水産業と観光関連産業の活性化といった相乗効果が図れるものと期待をしています 個人的にも 飲み会などでは積極的に青森県人のいるお店を紹介し 青森の魚をPRしています 知事青森の魚を紹介していただき ありがとうございます 現在 お魚自慢の事業について 編集中ですので できあがった際には それも活用しながら PRしていきたいと思います 青森県は海岸線が約 800キロあり 日本海 太平洋 津軽海峡 陸奥湾それぞれで季節毎 13

に魚種も違い これほど海が豊かな地域はないと思っています だからこそ 我々も PR 下手だったことを認識しています 例えば 八戸前沖サバは 脂がのっていてとてもおいしいですが 普段からよく獲れていた魚だったため 特にブランド化や PRをしないままにしていました ブランド化や付加価値を付けることで 漁業者の生活も良くなりますので 今後とも いいPR 方法があればご助言をいただけるとありがたいです 鍋谷欣市氏プロテオグリカンの話がありましたが 私が興味を持ったのは 潰瘍性大腸炎の治癒効果についてです 潰瘍性大腸炎は 現在 日本で約 10 万人の患者がでていて 原因がよくわかっていません 私自身 プロテオグリカンは潰瘍性大腸炎に効くという話を聞いたことがありますので プロテオグリカンを使った薬が開発され 潰瘍性大腸炎が治るということが証明されれば とてもすばらしいことだと思います 世界でも 学会でも まだ未解決な問題がある分野で プロテオグリカンが一つの光明となることを期待していますし 青森県でも引き続き研究を進め 多くの商品を開発してくださるよう お願いします 日本酒では田酒が日本一と言われているようですが 青森県だけが日本一だという考えではなく 広い視野でいろいろなことを学ぶことが大事だと思います 知事 我々も謙虚な姿勢で取り組んでいきたいと思います 商工労働部長プロテオグリカンについては 弘前大学がこれまで 12 年間取り組んできており 機能についてエビデンス ( 証明 ) を進めているところです 特に 薬品関係になると 厚生労働省との関連もありますので 時間がかかる場合もありますが 弘前大学で今お話のありました潰瘍性大腸炎も含め どのような分野で薬品として活用ができるのか さらなる研究を進めています 田渕雪子氏行政経営評価の観点からコメントをさせていただきます 最初にご説明があった 新幹線開業効果獲得に向けた取組について 五本の柱を横の連携によりターゲットを決めて動いているというお話がありましたが そのターゲットの一番上は何なのか それは交流人口を拡大することなのかもしれませんが そうであれば交流人口は何のために拡大するのか その一番上の目的がわかりません 青森がどのような方向で 10 年後 20 年後を見据えて動いているのか そのイメージができないと感じました 交流人口を拡大するにしても 目標が定まらなければ今までの取組が本当に良かったのかという評価ができませんので 今までの取組をもう一度体系的に見直してみることが必要だと思います 10 年後 20 年後の青森の姿をキーワードにするに当たっては 将来の主役は子どもたちですので 人材育成という観点ではなく対等の立場で どのような青森になったらこ 14

の先ずっと居続けたいのか 青森に生まれて良かったと思えるか そのような観点で職員と子どもたちが一緒に議論する場を設け その中から出てきたものを含め 青森県としてしっかりと ゴール を共有できる仕組みづくりに取り組んでいただきたいと思います 新しいものを作り出すことは すごく大事なことだと思いますが 古き良き青森という観点で もう一度見直してみることも有効なのではないかと思っています 例えば 青森の伝統芸能といえば ねぶた が有名ですが 他にもいろいろな伝統芸能があるはずです 東京で ねぶたしか PRしないため 首都圏の方は青森にはねぶたしかないと思ってしまいます 東日本大震災で被害を受けた地域の中には そこで 400 年近く続いた伝統芸能を我々の代で途絶えさせる訳にはいかないという強い想いを持っている方も多く 生きる力にもなっています ですので 新しいものだけに目を向けるのではなく 古き良き青森をもう一度見詰め直すことで 違う視点から良いものが出てくるのではないかと思います 企画政策部長先ほど 四元様より滞在時間と消費との相関についてのご意見がありましたが 青森県の次期計画では 仮称ではありますが 県内総時間 という概念を活かしていきたいと考えています これは 青森県内に存在する総時間として 例えば 県外から青森に入ってきていただけると増えますし 健康で一日でも長く寿命が伸びれば増えるというような概念であり 消費といった経済的な部分や寿命 健康なども含めた 青森県内に存在する時間を増やしていこうということを考えているところです 知事世間では 限界集落ということが言われきていますが 我々の生活の拠りどころ あるいは出発点となっている 神社や祭りなどを後世に残すために 地域として支え合う 地域経営 という仕組みづくりや地域再生のための取組について 農林水産部において積極的に進めています 農林水産部農商工連携推進監尐子高齢化 人口減尐化社会の中で 農山村をいかに維持していくかという観点から 地域の様々な人 これは農業者だけではなく 消費者の方なども集まり 例えば農業であればこんな目標を立てて経営していきましょうといった一つの目標に向かって 生産のみならず加工 流通 販売といった 6 次産業化にも取り組み 皆で集落を維持していくことにより 伝統文化も維持していけるような社会が作られていく そのような観点から地域経営の取組を進めているところです 清水紀男氏ラムダプロジェクトについてですが 先日 日本銀行の支店長会議を開催した際 函館支店長は北海道新幹線函館開業を見据えた場合 函館は札幌ではなく青森 弘前 八戸と連携し 広域観光を進めるべきであると言っていましたので この取組をぜひ頑張っていただきたいと思います プロテオグリカンについては 私が青森にいた頃には まだ商品の研究開発段階であり 先行きが全くわからなかったのですが 具体的に多くの商品ができたことを大変嬉しく思っています 六本木ヒルズにあるイタリアンレストランに行ったところ 総料理長から青森シャモロッ 15

クや地場産品を使った青森県産品フェアを開催していると伺いました また 青山にある日本料理店では 豊盃 という青森の地酒を出していて ものすごく人気があります また お米は まっしぐら を使っているとのことでした このように 青森県の食材は 地道に専門家の評価が得られていると感じました 先日 B-1グランプリで優勝した 八戸せんべい汁 ですが 私の職場にある社員食堂では 年に2 回ほど提供されており 大変評判が良いです このように 地道に取り組んでいると 道が開けてくると考えていますので 引き続き忚援をさせていただきます 知事 まっしぐら は 冷めてもおいしいですし かなり自信がある米です 青森県の食材を褒めていただいたことにつきましては 我々が地道に積み重ねてきた結果だと思っています これからも しつこいくらい地道に努力していきたいと思います 今幸男氏東京に出て来てから 今年で 53 年が経ちます モノづくりに携わっています 私は雇用という言葉を非常に大事にしており 青森でモノづくりを根付かせたいと思い 何とか青森に工場を作れないかという夢を持っています 商工労働部長土地も十分に準備していますので いつでもお待ちしています 東京事務所にも企業誘致の部門がありますので 一度その辺の状況等も含めて 説明をさせていただければと思います 知事日本が どちらかというと事務職に向かう中で 青森県では日本の基礎的なモノづくり 要は肝心なところを日本で作っていくような仕組みを作るための人財育成に取り組んでいます 特殊技術を含め 様々な分野で技術者の卵を養成していますので 青森に進出する際には 一緒に人のマッチングができると思います 小松盛美氏北海道新幹線が開業すると 新青森駅が通過駅になるのではないかと言われていますが おそらく今でも 青森に観光に行く人よりも北海道に観光に行く人が多いと思います 青森に住んでいる方や 青森に数年赴任していた方なら誰でも知っている八甲田や弘前 三内丸山といった言葉は 全国的にはまだ知名度が低いと思いますので もっと観光 PRに力を入れていただき 新幹線で一人でも多くの観光客が青森に降りるような取組をしていただきたいと思います 新しい技術が生まれるためには 企業誘致が必要だと思います 厳しい財政状況の中 地方自治体にとって 企業誘致は非常に苦しいと思いますが 企業を呼んで県内の技術推進を図れば そこからまた何か新しい技術が生まれてくると思います 五所川原地域では 地吹雪体験ツアーを実施していますが 青森はあまり雪を強調しない方がいいと思います 雪国で生活をしたことがない人にとっては 雪に対する不安があるので 青森全体が豪雪地域でものすごい地吹雪が吹くところだと思われないように あまり雪 16

のことは強調しない方がいいと思います 知事雪については 昨年下北に行く道路が通行止めになったように 爆弾低気圧が来ると正直大変ですが 資源でもあると思っています むしろ雪のロマンチシズムを求めるために 南方の人は意外と楽しみにして青森に来てくれます ですので 我々としても雪については 判断が難しいです ただ 実際にあるものですから 活用しなければならないと思っています 観光国際戦略局長県では まるごとあおもり情報発信チーム を作り 首都圏など県外の方はどのような情報を新鮮に思ってくれるのかといったことを メディアの方とよく相談して情報提供する取組を行っていますので PRについても一層力を入れていきたいと思います 商工労働部長企業誘致については 雪国で寒冷という土地柄から 最近ではデータセンターの誘致に力を入れています たくさんのサーバーを冷やすには 北国青森の環境が有望だと考えています 既に立地している企業においては 除雪体制がしっかりできていますので特に支障もなく むしろ雪がある生活を謳歌していただいている方もたくさんいます ですので 雪があっても快適な青森ということを 逆にお勧めいただければありがたいです 兼平愼氏青森で取り組んでいるいろいろな PR 作戦は 首都圏にも浸透してきていますし 見える化 もどんどん進んでいると感じています 食材を含め 全国にはすばらしいものがたくさんありますが 青森が差別化について模索する中 芸能人をはじめとして青森が好きな人が最近増えてきていると思います CMなどでも津軽弁が出てきたり 私が最近お付き合いをしている劇団で活躍している若い人が クリスマスイベントで津軽弁で替え歌を披露するなど 津軽弁の楽しさを感じています 先日も全国訙り歌という番組があり 津軽弁で歌った方がグランプリを獲りました 私の息子たちも 津軽弁はすごく新鮮で楽しいと言っています ですので 青森県の津軽弁や南部弁を 身近で楽しめる青森ワールドのような施設が東京にあると もっと青森を感じることができると思います 皆さんは青森に連れて来ることを考えていると思いますが 逆に飛び地を作って青森県の面積を広げるような作戦を考えてもいいのではないかと思います そして 東京に出て来ている若くて頑張っている芸能人をもっと県を挙げて PRをして いろいろな場所に名前を出してあげるような取組もして欲しいと思います 他県との連携ということで 例えば 沖縄と青森 東京をつなぎ 元気な高齢者の方たちが 尐しの期間滞在できて 地元の若い人やお年寄りと交流できるような施設を作ってあげてはいかがでしょうか そのような取組を通じて 青森に行きたがっている人は結構いると 17

思います 青森を活性化させていくのは やはり津軽弁も含めた人の魅力だと思います 人 の魅力がエンターテーメントとして引きつけるのではないかと思います 知事先日 東京青森県人会が主催した 青森人 ( あおもりびと ) の祭典 は 中野区との連携により開催され 約 15 万人の来場者がありました スポット的には首都圏でも様々な工夫による催しが行われています また 青森県内には 達者村 という長期滞在型の仕組みを作り いろいろと仕掛けています 企画政策部長 達者村 というのは 南部町 ( 旧名川町 ) にありますが 他県の方に青森県に来ていただき 滞在してもらう施設です 中長期的な課題になるかもしれませんが 引き続き そのような視点を持ちたいと考えています 知事グリーンツーリズムについては どこの県でも取り組んでいますが 本県の場合は 子どもたちも含めて将来の仲間になっていただくため 国内外から青森に来ていただく仕組みづくりに取り組んでいます 東日本大震災前には 約 6 千人の利用があり 震災後は約 4 千人まで復活してきました 1 万人を目標に 農家民泊できるところも約 400 件に増えている状況であり 言葉や生活を含めた交流をしていただき 交流を通じて青森の忚援団になっていただくとともに こちらは勇気をもらっています 農家の方からも 仕組みを広げて頑張ろうと言われています 台湾やタイといった海外からも来てくれるようになり このような取組により青森の地域特性を知っていただき リピーターを増やしていきたいと思っています 金原陸夫氏小学校の修学旅行で函館に行った時 青森と函館の街並の違いに子どもながら驚いた記憶が今でも残っています 3 年後の北海道新幹線函館開業を踏まえ 新青森駅が通過駅にならないように 青森県は函館市と連携し 観光 文化事業について立体的な整備をする必要があると思います 観光国際戦略局長青森県においては 各地域でそれぞれ違った魅力がありますし 函館にあって青森にないもの 青森にあって函館にないものもあると思います 例えば 函館には倉庫街や港町といった魅力がありますし 弘前にはお城やりんご園といった魅力があるほか 季節毎の魅力も各地で別々だと思います 現在 函館市長と青森県内の各市長とが 双方で違った魅力を発信しながら連携することから始めていこうと話し合っています また これまで 青森のねぶた祭りと函館のイカ踊りが相互に参加するといった取組も行われています 北海道新幹線函館開業に向けて 一緒にできる取組も含め それぞれ違った魅力を見ていただくことを進めていきたいと思っています 横川浩氏 20 年前に青森にいましたが その後は 国としての勢いが失われた 20 年間だったと言 18

わざるを得ません これは 基本的には日本経済の構造的な問題が根底にあるため ここから抜け出すのはそう簡単ではないと思います 日本全体がこのような状況にある中 これまでの青森の20 年間は 青森だけが輝くような発展をするのは無理にせよ 着実に一歩ずつ前へ進んで来たことを いろいろなところで拝見することができ ご関係の皆様の努力の賜であると感じています これからも 自信を持って各種施策に取り組んで欲しいと思います 長い間関西にいたため 青森が物理的に遠いと感じていましたが 東京に戻ってきたので これからはもっと青森を訪問しようと思っています その際 青森県の施策の中で まとまった期間青森に滞在して楽しむ方をターゲットにする他に 週末型の観光を楽しむ方をターゲットにすることも忘れないで欲しいと思います また 昔から言われていることですが 日本は交通費が高いと思います 飛行機にしても鉄道にしても 2 泊して帰って来るには 交通費の負担が大きなネックになってきますので この部分で何か工夫があればいいと思います 知事週末型観光のお話がありましたが 現在 いろいろな地域がいろいろな形で JR 等との連携について模索しています いわゆる休日パスの仕組みをさらに一歩進めた仕組みなど 新しい観光の仕掛けについて 我々も JRと勉強会をしているところです 例えば ウィークデーの新幹線座席が空いている状況を踏まえ 何か激安な仕組みができないか 我々としても提案をさせていただいています 大西達也氏新幹線についてですが 昨年から 来月に金沢で開催する北陸新幹線開業に向けたシンポジウムのコーディネートをしています そのシンポジウムには鹿児島と函館からも関係者を呼ぶことになっていますが なぜ青森を呼ばないのか疑問に思っています 金沢と青森の違いを一点だけ申し上げますが 金沢の方は人の話アドバイスを聞くことが苦手らしいです ですので 青森県の忚援隊会議のような取組は 金沢ではありえないと思っています このことが 青森にとってチャンスになるかもしれません 人材育成についてですが 県庁の職員の方は 全国のいろいろな自治体の方や海外の方とお仕事をしていますので むしろ民間の方を全国に派遣するような取組をされた方がいいと思います 例えば 南部町の 達者村 や五所川原の でる そーれ のお母さん方といった 民間の元気な方の後押しをして 出番を作ってあげることが必要だと思います 元気に頑張るお母さんたちの背中を見ていると 若い人たちも付いてくるのではないでしょうか 企画政策部長 来年度 民間の方に各地に行っていただく事業を県民局で考えているようです 大西様か らもアドバイスをいただくことになるかと思いますが よろしくお願いします 大久保一郎氏ライフイノベーションのお話を聞いて 大学での研究成果が県庁のサポートにより社会に進出することを羨ましく思いました 残念ながら青森県は健康関連の指標において最低に近い状況にありますので ヘルスプロモーションカーや健康関連産業の創出など ある意味いろいろな挑戦が自由にできるフィールドがあると思います 失敗を恐れずにチャレンジし 良い成果をどんどん発信していただければと思います 19

健康食品の開発について 個人的には 県の役割というのは開発を推進するのではなく 粗悪な健康食品によって健康被害を受けている人を守ることだと思っていますが 今回の取 組をお伺いし 青森県がうまく両立してくれることを期待しています 商工労働部長私どもとしても 厚生労働省などの管理する側との連携をしっかり行いながら進めているところであり 県及び県の関係団体や企業の方と協議会を作り 青森のプロテオグリカン商品であることを証明するマークを付け 安全安心を確保していく仕組みづくりにも取り組んでいますので 消費者に誤解を与えることがないような形で展開しています 知事産業として 実は医療機器の製造は本県が日本で一番伸びています 実証フィールドとしても 全国から様々な先生に来ていただいています 要は青森が健康になれば日本が健康になるということにもなります ヘルスプロモーションカーは 我々が提案してから 3 か月で段取りをつけることができました 現在 このような取組について どのうようにすれば全国の中から抜け出すことができるか勝負どころになっています また 青森に産まれ育ったから短命だと言われないように ヘルスリテラシーについても一生懸命取組を進めているところです 健康とは何かということを考えるため 小学生の段階から普及啓発に取り組むことにしています 石黒順子氏石巻専修大学で 昨年度から復興支援のための起業化教育プログラムに携り 学生が地元企業と協力して 商品づくりから販売活動まで手掛ける活動を支援しています また 福島県の南相馬でも 高校生を対象に同じようなプログラムで支援をしています 本日の会議の話題に企業誘致を頑張っているというお話がありましたが それに加えて 東北の復興 日本の復興には 起業家的な人材が不可欠であると確信していますので 人の作った雇用に乗るのではなく 自分で雇用を作り出す人材を育てていただきたいと思います 来年度 三戸高校で 起業家教育を導入すると聞いており 大変嬉しく また心強く思っています このような取組が 高校の単位としてカリキュラム化されるのは おそらく日本初に近い試みであり これが青森から生まれるのは 非常に大きなインパクトになると思います EUなどの先進国では 国の地位を維持するためには 起業家教育は不可欠となっています 青森県におかれては この取組をしっかりと情報発信していただくとともに 今回皆さんからご意見のあった観光や企業誘致といった施策に 子どもの力を取り入れていくことで 副次的な作用が生まれるのではないかと思います 商工労働部長青森県でも あきんど塾 という 子どもたちにビジネスを体験してもらう取組を 商工会議所単位で進めています また 女性や若者などの起業については インキュベーションマネージャーと一緒に取組を進めており 起業や創業について いかに県の活力としていく 20

か 我々としても頑張っていきたいと思います 三戸高校の取組については 教育委員会の事業となりますが 我々商工労働部も連携をし ています 荒木喜一郎氏今後 青森には総体的にお金を持ち 時間に余裕を持った観光客が増えてきます 北海道新幹線函館開業に向け 道南地域と連携して広域観光に取り組むことは すばらしいことだと思います BS 放送のグリーンチャンネルの運営に携っています この番組は 本来有料なのですが ウイークデーの昼間から夕方までは無料チャンネルになっています 今回 青森県との話し合いの中で 青森県を宣伝する番組を作ってみませんかと打診したところ 快諾をいただきました このような番組を通じて青森県の魅力をどんどん発信していただきたいと思います 県庁の説明は 毎年進化していると感じています 今回 プロテオグリカンや健康関連産業についての取組紹介がありましたが 今後は 住みよい青森ということを宣伝していただきたいと思います 皆さんが青森で楽しく あずましく暮らしていることをベースに もっと魅力を高めていくことができると思いますし 知事を筆頭に青森県の魅力をより多く情報発信していただければと思います 閉会挨拶 知事東北新幹線全線開業に向け これまで庁内各部局や関係者などが力を合わせ 様々な施策に取り組んできましたが 観光にせよ物販にせよ 行政まかせではなく 民間の方が自分たちで工夫しながら取組を進めてくれるようになりました このことも 新幹線開業効果の一つだと思っています また 東日本大震災を経験した我々とすれば そこから立ち上がり 元気な姿を見ていただくため 尐しでも多くのお客様を青森に迎え入れようと 全力で取り組んできました 引き続き 皆様から忚援をいただき また アドバイスもしっかりといただき それを青森県の元気づくりに活かしていきたいと思います 本日は本当にありがとうございました 以上 21