での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

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理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

質問項目とてもそう思うまあまあそう思うあまり思わないそう思わない 欲しいもの と 必要なもの の区別ができる インターネットによる販売を利用している レシートは必ずもらって持ち帰る 家族に購入した商品について報告する (4)

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

単元への意識 運動やエネルギーの学習が好きですか とてもそうである :2 人そうである :3 人あまりそうではない :6 人そうではない :0 人 運動やエネルギーの実験が好きですか とてもそうである :1 人そうである :8 人あまりそうではない :1 人そうではない :0 人 運動やエネルギーの

第 2 学年理科学習指導案 日時平成 28 年 月 日 ( ) 第 校時対象第 2 学年 組 コース 名学校名 立 中学校 1 単元名 天気とその変化 ( 使用教科書 : 新しい科学 2 年東京書籍 ) 2 単元の目標 身近な気象の観察 観測を通して 気象要素と天気の変化の関係を見いだすとともに 気

授業案5年「5 台風と天気の変化」

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

第○学年 ○○科指導計画

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H30全国HP

第4学年理科学習指導案

○数学科 2年 連立方程式

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

第1学年 理科学習指導案

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

25math3

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

理科学習指導案

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解答類型

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

がお互いの性質を打ち消しあう また, その際, その他のイオンから塩が生じる パフォーマンス課題 硫酸に電極をさし, 電源装置で電圧を加えると電流が流れ, 電球が点灯する これに水酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り, 電球は次第に暗くなり, やがて消える しかし, さらに加え続

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

国語科学習指導案

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3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

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学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

第6学年2組 理科学習指導案

(3) 指導観本単元の指導に当たっては, はじめに力の合力 分力に関する作図法を習得させるとともに, その力に関する知識を押さえ, 記録タイマー等の基本的な実験操作を習得させながら実験を行い, その結果を根拠に, 力と速さ, 運動の法則を考察させたい また,ICT を活用してイメージをもたせたり,

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

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第 4 学年 1 組理科学習指導案平成 22 年 10 月 25 日 ( 月 )5 校時在籍児童数 29 名場所理科室指導者青木眞智子 1 単元名空気と水のふしぎ 2 単元について (1) 児童観児童は 第 3 学年の光や電気そして磁石の学習を通して それらの性質を調べたりその性質を利用したものづく

第4学年理科学習指導案

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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○ ○ 科 学 習 指 導 案

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効であると考えた また, 環境問題は, 日本を含めた世界全体の課題であり, 持 続可能な開発の大切さについて考えさせる上でも有意義な単元である 研究テーマとの関連 : 教材選択の条件 現在, 日本を含め世界的にも地球温暖化を抑えるなど環境保護の意識が高まっている中で, ブラジルにおける熱帯林が減少し

本時の展開

Transcription:

1 単元名 雲と天気の変化 ( 啓林館 ) 小学校第 5 学年理科学習指導案期日平成 25 年 10 月 22 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所錦町立木上小学校理科室指導者教諭米育史 2 単元について (1) 単元観本単元は, 第 4 学年 B(3) 天気の様子 の学習を踏まえて, 地球 についての基本的な見方や概念を柱とした内容のうちの 地球の表面 にかかわるものである ここでは, 天気の変化について興味 関心をもって追究する活動を通して, 気象情報を生活に活用する能力を育てるとともに, それらについての理解を図り, 天気の変化についての見方や考え方をもつことができるようにするために設定されている 気象現象が激しく変化するこの時期に 天気の変化 について, 子どもたちが空を見上げ, 気象情報を駆使して天気の変化を探ることは, 必要な情報を収集し活用する能力を高めたり, 防災意識を高めたりすることにつながるものである (2) 系統観 第 3 学年 (1 月 ) 第 4 学年 (6 月 ) 第 5 学年 (10 月 ) 本時 太陽と地面の様子 日陰の位置と太陽の動き 地面の暖かさや湿り気の違い 天気の様子 天気による 1 日の気温の変化 水の自然蒸発と結露 天気の変化 雲と天気の変化 天気変化の予想 中学校第 2 学年 (10 月 ) 気象観測天気の変化 霧や雲の発生 前線の通過と天気の変化日本の気象 日本の天気の特徴 大気の動きと海洋の影響 (3) 児童観 本学級は, 男子 21 人, 女子 14 人, 計 35 人である 男女間の仲も良く, お互いを賞賛し合う支持的風 土で学習を行うことができる 事前のアンケート結果は次のとおりである 4: とても 3: 少し 2: あまり 1: まったく ( 学習への意識に関すること ) 調査項目 4 3 2 1 理科の学習は好きですか 70.6% 23.5% 2.9% 2.9% 理科の学習は大切だと思いますか 67.6% 26.5% 5.9% 0.0% 理科の学習は自分の生活に役に立っていますか 85.7% 8.6% 5.7% 0.0% 理科は自分の生活を便利にしてくれますか 64.7% 26.5% 5.9% 2.9% 理科は将来役に立つと思いますか 74.3% 17.1% 5.7% 2.9% 理科は自然や環境保全に役に立つと思いますか 68.6% 25.7% 5.7% 0.0% 学校以外で, 理科の学習をしたことがありますか 51.4% 22.9% 11.4% 14.3% 自然遊びや自然観察の経験がありますか 65.7% 28.6% 5.7% 0.0% 将来, 理科の学習を生かした仕事につきたいか 25.7% 45.7% 22.9% 5.7% 新聞, テレビなどの理科に関する情報に関心があるか 54.3% 28.6% 11.4% 5.7% ( 考察 ) 事前アンケートの結果から, 学校での理科の学習については, 概ね好意的であるといえるが, 学校外

での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関すること ) 調査項目 4 3 2 1 わからないことを進んで調べることは好きですか 60.0% 40.0% 0.0% 0.0% 予想するのは好きですか 62.9% 31.4% 5.7% 0.0% 実験の計画を立てることは好きですか 68.6% 22.9% 5.7% 2.9% 観察や実験をすることは好きですか 94.3% 2.9% 2.9% 0.0% 植物や動物のお世話は好きですか 80.0% 11.4% 5.7% 2.9% 観察や実験の工夫をするのは好きですか 54.3% 37.1% 5.7% 2.9% 結果を整理することは好きですか 57.1% 34.3% 8.6% 0.0% 結果をまとめることは好きですか 54.3% 31.4% 14.3% 0.0% ものをつくることは好きですか 80.0% 11.4% 8.6% 0.0% まとめたことを発表することは好きですか 38.2% 35.3% 20.6% 5.9% 学習のようすを振り返ることは好きですか 40.0% 48.6% 11.4% 0.0% ( 考察 ) 観察 実験, 飼育 栽培, ものづくりについて好意的な児童が多い しかし, 観察 実験の前後にあ たる予想や検証方法の立案, 結果の整理などは好まない児童が多い また, 発表については多くの児童 が苦手だと感じている このことから, 予想の根拠となるよう雲画像の撮影を行わせ, グループでの発 表機会を増やすことで, 発表への抵抗感を減らしたい あわせて, パフォーマンス評価によって, 児童 自身で学びの成果を確認させたい ( 学習内容に関すること ) 調査項目 4 3 2 1 青空や雲を見て美しいと思いますか 77.1% 17.1% 2.9% 2.9% 雲や天気の観察は好きですか 54.3% 31.4% 14.3% 0.0% 雲や天気の学習は好きですか 74.3% 17.1% 8.6% 0.0% 雲や天気の変化について 不思議だな と思いますか 60.0% 34.3% 5.7% 0.0% 雲や天気のことを調べてみたいと思いますか 62.9% 28.6% 5.7% 2.9% 雲や天気の観察をしたことがありますか 57.1% 25.7% 17.1% 0.0% 雲や天気の学習は生活に役に立つと思いますか 67.6% 23.5% 8.8% 0.0% ( 考察 ) 事前アンケートの結果から, 雲や天気の学習については好意的な児童が多いが, 観察そのものについ ては好意的ではないことがわかる 実生活への有益感や課題意識も高くないことから, 天気に関する身 近な現象について, 単元を貫く課題を設定し, 探究活動を行っていきたい 平成 25 年度熊本県学力調査の結果は次のようになっている 観点関心思考技能知識 本校 53.7 51.0 47.2 64.6 県 58.5 51.6 48.0 54.7 領域別 物質 エネルキ ー 生命 地球 本校 51.0 53.8 県 44.2 57.5 この結果から, 観点 領域のほとんどの項目において, 県平均とほぼ同じ数値となっているが, 関心 意欲面が県平均より下回っている 児童が雲や天気について, 興味をもつような事象提示を行う必要がある (4) 指導観 単元導入では, 天気予報の番組を見せて, どうして明日以降の天気を予測できるのか考えさせて, 自分たちでも 天気予報ができるようになる ことを単元を貫く課題として設定させたい 晴れ, くもり, 雨の判断材料として, 空全体の雲の割合を客観的に判断できるように, 継続的な観測を行う 継続観測させることで, 観察技能の向上を図ることができる 班に 1 つずつデジタルカメラを準備し, 空や雲の様子を撮影させるようにする 画像として記録を残

し, これらのデータを整理しながら, 天気の変化と雲の関係についてまとめさせるようにする 天気や雲の継続観察には, ワークシートを活用する 雲の観察については, 量や色, 動きなど視点を明確にして観察し記録することで, 各データを比較することができる また, 雲の高度や厚みもわかるように, 安全性に留意しながら, 屋上からの観察も行うようにする 天気の変化と雲の関係を調べる際には, インターネット上の気象データと自分たちで観測した実測データを組み合わせてまとめさせるようにする 安易にインターネット上のデータに頼るのでなく, 実測データの必要性を実感させたい また, 多くのデータから必要なデータを選択できる資料活用の技能の向上も図ることができる 評価については, 1 日の天気の変化 と 天気変化の規則性 について 2 回のミニパフォーマンス評価と 天気予測 で, パフォーマンス評価を行い, 児童の思考力や表現力等を見取りたい 学習した内容を活用して, 実際に翌日の天気を予測したり, 観天望気を学習したりすることで, 日常生活でも雲に注目したり, 様々な気象状況に注目するような児童を育成したい 視点 1 思考力 判断力 表現力等の育成 視点 2 学習評価と指導の改善 視点 3 情報活用能力の育成 視点 1 本単元では, 自然とのかかわり及び人とのかかわり合いを大切にする 気象観測の技能や気象に関する知識を習得する際には, 実際の気象要素や天気にかかわらせることで学習内容の実感を伴った理解を図る また, 雲と天気の関係性や, 天気の変化の規則性について考える際には, 各自にデータを根拠にした意見を持たせ, 理由や根拠を述べながら意見交換をさせることで思考力, 表現力等の育成を図る 視点 2 本単元では, 実際の観測結果をもとに, 雲の量や動きと天気の関係性や, 天気の変化の規則性について考える学習活動において, 児童の思考過程を評価できる授業を目指す 例えば, 実際に観察した雲の量や動きと気象衛星による雲画像などとを関連付けながら表現できるようにする また, 単元を貫く課題として 天気予報ができるようになろう を設定する 単元の終末には, 雲の動きや様子を根拠に述べながら, 明日の天気が予想できるようにする そして, これらを評価する 視点 3 本単元では, 天気に関する情報を, 実際の観察及び実生活における気象情報 ( 新聞の天気予報欄等 ) から収集させることで, 主体的な情報活用を促す授業を目指す また, これらの情報を実際の天気と照らし合わせることで, 情報を分析したり, 情報の信憑性について考えたりすることができるようにする なお, 情報を正確に捉えたり伝達したりするために,ICT 活用の工夫を行う 3 単元の目標と評価規準 ( 参考 : 国立教育政策研究所作成 評価規準の設定例 ) 単元の目標 自然事象への関心 意欲 態度 天気の変化について興味 関心をもって追究する活動を通して, 気象情報を生活に活用する能力を育てるとともに, それらについての理解を図り, 天気の変化についての見方や考え方を持つことができるようにする 1 天気の変化などの気象情報に興味 関心を持ち, 自ら雲の量や動きを観測したり, 気象情報を収集したりして天気を予想しようとしている 2 雲の様子や気象情報を基にした天気の予想を日常生活で活用しようとしている 科学的な思考 表現 1 天気の変化と雲の量や動きなどの関係について予想や仮説を持ち, 条件に着目して観察を計画し, 表現している 2 天気の変化と雲の量や動きなどを関係付けて考察し, 自分の考えを表現している 観察 実験の技能 1 雲の様子を観察するなど天気の変化を調べる工夫をし, 気象衛星やインターネットなどを活用して計画的に情報を収集している 2 雲の量や動きなどを観測し, その過程や結果を記録している 自然事象についての知識 理解 1 雲の量や動きは, 天気の変化と関係があることについて理解している 2 天気の変化は, 映像などの気象情報を用いて予想できることを理解している

4 指導 評価の計画 (10 時間取扱い本時 8/10) 次時 学習活動 指導上の留意点 三つの視点から 導入 2 天気予報の情報から, 天気と雲の関係について考え, 雲の写真を撮影する 視点 3 実際のニュース映像を見せて, 天気予報に興味を持たせるようにする 視点 2 単元末にパフォーマンス評価を行う 評価の観点 ( 評価方法 ) B 基準 関心 意欲 態度 1( 行動観察 ) 雲の特徴について興味をもち, 意欲的に写真を撮影している ( パフォーマンス課題の提示 ) お天気おにいさん おねえさんになろう ( 天気を予想する ) 第一次 1 撮影した雲の写真を紹介し, 仲間分けをする 2 1 日の中での, 雲と天気の変化について, 観察方法を考え, 観察する 観察データを整理 分析しながら, 雲と天気の関係についてまとめる 視点 1 撮雲の特徴について, 大きさ, 色などまとめる視点を意識しながら, 表現させる 視点 3 1 日 3 回の定点観測を 5 日間行い, 雲と天気の変化について記録させる 視点 1 3 雲の動きや特徴と天気の変化の関係について, 観察データを整理 分析しながらまとめさせる 視点 2 結論の根拠を明らかにさせ, 児童の思考について評価していく ミニパフォーマンス課題の提示 見取り 1 日の雲の観察と雲の様子と天気の関係について調べる 科学的な思考 表現 1( シート ) 雲の特徴 ( 色, 形など ) について表現している 観察 実験の技能 1( ノート ) 観察する項目について, 正確に観察し, 記録している 科学的な思考 表現 2( シート ) 観察データを整理 分析し, 雲と天気の変化の関係についてまとめている パフォーマンス評価知識 理解 1( シート ) 雲には様々な種類があり, 天気と関係していることを書いている 第二次 2 天気の変化について予測するために, 必要な情報は何かを考える 1 本時 必要な情報を集め, データを整理する 数日間の継続観察 収集したデータを整理し, 天気の変化と雲の関係についてまとめる 視点 1 1 日単位の変化ではなく, 長い期間での予測であることを意識させ, 必要な情報を考えさせる 視点 3 人工衛星の画像やアメダスのデータから何がわかるのか考えさせる 視点 1 2 天気の変化について, 調べたデータから, 根拠を明らかにしてまとめさせ, 児童の思考について評価する ミニパフォーマンス課題の提示 見取り天気の変化のきまりについて調べる 観察 実験の技能 2( シート ) 収集したデータを, 天気の変化と雲の変化がわかるように整理している 科学的な思考 表現 3( シート ) 観察データを分析し, 雲と天気の変化の関係についてまとめている 第三次 1 必要な情報を集め, 明日の天気を予想する 視点 1 3 単元を貫く課題解決の時間 明日の天気を予想するために必要なデータから, 根拠を明らかにしながら, 明日の天気を予想させる 科学的な思考 表現 4( シート ) 根拠を明らかにして, 天気を予想している パフォーマンス評価 ( パフォーマンス課題の見取り ) お天気おにいさん おねえさんになろう ( 天気を予想する ) まとめ 1 学習のまとめをする 学習した内容をレポート形式でノートにまとめさせる 知識 理解 2 3( ノート ) 天気は雲の動きとともに, 西から東に変化することを書いている

5 本時の学習 (8/10 時間 ) (1) 目標収集したデータを整理 分析し, 雲の動きと天気の変化の関係について, 根拠を示しながらまとめることができる (2) 展開 過程 学習活動 主な発問 指示等 指導上の留意点及び評価 三つの視点から 導入 5 分 1 前時までの学習を振り返り, 本時の課題を確認する これまでの学習を振り返ってみましょう 今日の課題を確認しましょう 天気の変化には, どんなきまりがあるのだろうか これまでの学習について, 黒板に掲示したシートで確認する 備考 シート 展開 35 分 (5) (5) (15) 2 雲や台風の動きと天気の変化について, データを分析し, まとめる (1) 雲画像とアメダスデータからわかることを確認する (2) 台風接近の場合を確認する (3) 台風以外の雲の動きについて考える 前の時間に整理したデ 各データの種類, わかることをータはどんなものですか 確認する 2 つのデータから, どんなことがわかりますか 台風はどんな動きだったかな 天気の変化にはどんなきまりがあるかまとめましょう 雨がふっているところには, 雲があることを確認する 視点 3 データをボードに掲示する 順番を入れ替えて掲示し, 時系列に見ることの必然性を実感させる 視点 1 2 天気の変化について, まとめの根拠 ( 理由 ) を書かせるようにする 雲画像アメダスデータ天気 ( 写真 ) (10) (3) 児童の発表から, 全体でまとめる 言語活動 自分の考えを根拠を示して説明する 班で情報交換をしましょう そのように考えた理由も説明しましょう 自分の考えを発表しましょう 視点 1 班で情報交換をし, 自分の考えを確認, 修正させる 拡大図や連続データを使って, 根拠 ( 理由 ) 明らかにして説明するよう促す 視点 1 全体での発表で, 共通理解を図りながら, 科学的なまとめ ( 表現 ) になるようにする 雲が西から東へ動くことから, 天気も西から東へ変化していく 整理 5 分 3 本時の学習を振り返る プリントで, 今日の学習を振り返ってみましょう 次の時間は, 実際に 天 気予報 をやってみましょう 評価 : 思考 表現 3( シート ) B 基準雲が西から東に動くことで, 天気も変化することを予 想の根拠としている A 基準雲が,1 日に動く範囲についても書いている B 基準に達していない児童への手立て 動画で雲の動きを確認する 単元を貫く課題 天気予報ができるようになろう を確認して, 次時へつなげていく ミニパフォーマンスシート