【資料3-2-6】論点に関する参考資料

Similar documents
教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

教科書の電子化について 平成 23 年 2 月 24 日

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

【資料3-2-5】論点に関する参考資料

010国語の観点

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

平成16年度小学校及び中学校教育課程研究協議会報告書

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

実践 報告書テンプレート

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

資料4-3 デジタル教科書関係資料

H30全国HP

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

教育の情報化の目的 教育の情報化について 1 ICT の活用により 子供の興味関心を高め 子供たちが分かりやすい授業を実現 主体的 協働的な学びを通じて 一人一人の個性や能力を発揮できる新しい学びを創造 学習への関心 意欲を高める学び 子供たちが教え合う学び ( 協働学習 ) つながり 広がる学び

令和元年度公開プロセス

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

<4D F736F F D F81798E9197BF94D48D A95CA8E B8CA782CC8EE691678FF38BB581698B6096B18B4C8DDA92F990B38CE3816A2E646

参考資料 文科初第 49 号 中央教育審議会 次に掲げる事項について, 別添理由を添えて諮問します 新しい時代の初等中等教育の在り方について 平成 31 年 4 月 17 日 文部科学大臣 柴山昌彦

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

①H28公表資料p.1~2

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

工業教育資料347号

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

資料3「デジタル教科書」の現状と課題

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

H

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

新学習指導要領を具現化した新教材の解説

PowerPoint プレゼンテーション

文部科学省教科書課説明資料(全会場共通)

(4) 特別の教科道徳 としての位置付け平成 26 年 10 月 21 日に中央教育審議会は 道徳に係る教育課程の改善等について を答申 道徳の時間を 特別の教科道徳 ( 仮称 ) として位置付け 検定教科書を導入することなどを提言 中央教育審議会答申の概要 ( 平成 26 年 10 月 ) 1 道

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

Ⅰ 小学校外国語活動の基本的な考え方 小学校ではコミュニケーションの素地を養いましょう 社会や経済のグローバル化が急速に進展し 異なる文化の共存や持続可能な発展に向けて国際協力が求められるとともに 人材育成面での国際競争も加速していることから 学校教育において外国語教育を充実することが重要な課題 小

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

図 : StarBoard Student Tablet Software の利用イメージ StarBoard Student Tablet Software Ver. 2.0 の主な特長 1. StarBoard Software との連携の強化 StarBoard Software と Star

平成 27 年度 ICT とくしま創造戦略 重点戦略の推進に向けた調査 研究事業 アクティブラーニングを支援する ユーザインターフェースシステムの開発 ( 報告書 ) 平成 28 年 1 月 国立高等専門学校機構阿南工業高等専門学校

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

小学生の英語学習に関する調査

目次 1 草津市英語教育推進計画について 1 (1) 計画策定の趣旨 1 (2) 計画の位置付け 1 (3) 計画の期間 1 2 これまでの草津市英語教育の取組 成果 課題 1 (1) これまでの取組 1 (2) 成果 2 (3) 課題 5 3 草津市が目指す英語教育 8 4 英語教育推進目標と施策

英語教育の在り方に関する有識者会議について < 委員一覧 50 音順 ( 平成 26 年 2 月 26 日現在 )> 座長 副座長 石鍋浩大津由紀雄佐々木正文髙木展郎多田幸雄藤村徹 松川禮子松本茂三木谷浩史安河内哲也 吉田研作 足立区立蒲原 ( かばら ) 中学校校長明海大学外国語学部教授東京都立町

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

【資料5】小中高等学校における外国語教育の現状

情報コーナー用

PowerPoint プレゼンテーション

「標準的な研修プログラム《

Microsoft Word - 209_制度・韓国.docx

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

Taro-自立活動とは

Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

(資料1)これまでの議論の整理(案)

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

<4D F736F F D E937893FC8A778E8E8CB196E291E8>

06-4 平成26年度概算要求説明資料4

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

講座番号講座名定員日付教員研修受講人数 6507 はじめての情報化推進担当者 ~ 学校間総合ネットの提供サービスを知る~ /6/ 生徒の理解度をアップさせる教材作成入門 G1 ~Flash を利用した教材作成の基礎 ~ /6/ 表計算

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

教育支援資料 ~ 障害のある子供の就学手続と早期からの一貫した支援の充実 ~ 平成 25 年 10 月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

学級担任が T1 として授業を進められる環境の工夫 寿都町立寿都小学校 掲示物の工夫 教室環境の工夫 イングリッシュルーム設置の目的 学級担任によるT1の授業で 多様な学習形態で学習することにより 英語に対する児童の意欲を高めることができるようにする イングリッシュルーム活用の頻度 第 3~6 学年


教育を語る時のターゲット 希有な才能の持ち主を見出す - 早期から高度な教育を行い, イノベーション創出やグローバル化を担う日本を支える人材に 一方で義務教育段階の公立学校は - 国民としての水準維持 - 最低限身に付けさせるべき社会規範, 学力保障 時代の変化により, 保障すべき学力も変化 ( 従

現課程の高校生の実態

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

いろいろな衣装を知ろう

目次 1. システムの動作環境 2. セットアップ手順 3. マクロのセキュリティレベルについて 4. システムの操作説明 5. システムの基本構成 6. 基本情報設定 7. マスタ設定 8. バックアップ 復元 9. データ削除 エラーリセット 10. 需要数集計業務に関する操作 11. 受領冊数

塩尻市の英語教育

スライド 1

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

ICTを軸にした小中連携

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

Lenovo Introduction

調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズに通う小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名全国の英会話教室に通っていない小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名計 1,000 名調査実施期間 : イーオン保護者 :2017 年 4 月 1 日 ( 土 )~

(3) 面接 [300 点満点 ] 3 名の評価者が, 次の4つのごとに, 各に基づき,a( 優れている ) b( 標準である ) c( 標準をやや下まわる ) d( 標準を下まわる ) e( 問題がある ) の 5 段階で評価する aを25 点,b を20 点,c を15 点,d を5 点,e を

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

平成 29 年度 埼玉県学力 学習状況調査の結果について 1 埼玉県学力 学習状況調査について (1) 調査の概要 実施日平成 29 年 4 月 13 日 ( 木 ) 調査対象調査概要特徴 県内の公立小 中学校 ( さいたま市を除く ) に在籍する小学校第 4 学年から中学校第 3 学年の全児童生徒

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

自己紹介をしよう

H27 国語

別紙(例 様式3)案

資料3-1 特別支援教育の現状について

Transcription:

英語教育における ICT の活用 2014 年 5 月 21 日 文部科学省 国際教育課 Ⅰ. 今後の英語教育における ICT 活用の方向性 1.ICT 活用の成功事例共有 2. 学習効果の高いコンテンツの検討 小学校 中 高 デジタル教科書 音声認識等生徒の興味を引き出すコンテンツ 教員学習用ソフト 海外 Web ページ等の活用 テレビ会議等で他地域 海外の学校との交流学習 3.ICT 活用を推進できるハードウェアの充実 地方財政措置の活用促進 平成 26 年度地方財政措置 1,678 億円の一層の活用 教育用コンピュータ ( タブレット含む ) 無線 LAN ( 現在インターネット整備は小 中学校 30,000 校のうち 7,500 校のみ ) ICT 支援員教員の負担減 ICT 活用のハードルを下げる

Ⅱ. 英語教育における ICT 活用の利点 1 英語に対する興味関心を高める 動的 インタラクティブなコンテンツの提供 一人一人の能力や特性に応じた学びが可能 2 学習効果を高める Native 音声による教材 コミュニケーションツール等の活用により他地域 海外との交流学習 3 進捗確認 / 課題発見に役立つ デジタルなログ管理 家庭学習 他学校等との連携 Ⅲ. 学校の ICT 環境整備について ( 参考 ) 第 2 期教育振興基本計画にて目標とされている水準 教育用コンピューター 1 台当たりの児童生徒数 3.6 名 1コンピュータ教室 40 台 2 各普通教室 1 台 特別教室 6 台 3 設置場所を限定しない可動式コンピュータ 40 台 電子黒板 実物投影機の整備(1 学級当たり1 台 ) 超高速インターネット接続率及び無線 LAN 整備率 100% 校務用コンピュータ教員 1 人 1 台 第 2 期教育振興基本計画 より

Ⅳ. ICT を活用した実証事業から (1) 学びのイノベーション事業 全国で 20 校の小中学校及び特別支援学校を実証校 ( 小学校 外国語活動 および中学校 外国語科 ) ICT を活用した教育の効果 影響の検証 効果的な指導方法の開発 モデルコンテンツの開発等の実証研究を実施 Ⅳ. ICT を活用した実証事業から (2) 1 一斉学習 挿絵や写真等を拡大 縮小 画面への書き込み等を活用して分かりやすく説明することにより 子供たちの興味 関心を高めることが可能 2 個別学習デジタル教材などの活用により 自らの疑問について深く調べることや 自分に合った進度で学習することが容易となる 3 協働学習タブレットPCや電子黒板等を活用し 教室内の授業や他地域 海外の学校との交流学習において子供同士による意見交換 発表などお互いを高めあう学びが可能となる 学びのイノベーション事業実証研究報告書 より

Ⅴ. ICT 活用事例 (1) デジタル教材 (Hi, friends!) 活用事例大田区立志茂田小学校浜松市立浜名小学校 担任が電子黒板を使ってゲーム 鳴門市林崎小学校 児童が個別にデジタル教材を使ってセリフを学習 担任が電子黒板にテキストを拡大して活動のやり方を説明 小学校版新学習指導要領に対応した外国語活動及び外国語科の授業実践事例映像資料 2 3 より Ⅴ. ICT 活用事例 (2) 葛飾区立本田小学校第 5 学年外国語活動 Alphabet, vegetables, gestures 学習者用デジタル教科書 教材を使って ネイティブの英語の発音の様子を映像で観察 波形表示機能を使って自分の発音との違いを比較することにより 発音練習に意欲的に取り組み 英語に慣れ親しむことができた さらにペアで発音を確認し合ったり ロールプレイングで簡単な会話を行ったり 外国語を使ったより実践的な活動へと発展した 学びのイノベーション事業実証研究報告書 より

Ⅴ. ICT 活用事例 (3) 和歌山市立城東中学校第 3 学年英語科 Multi + 1 文化紹介 テレビ会議システムを用いて シンガポールの学校と英語で交流 グループごとに日本文化について発表資料をまとめ 英語で紹介することを通じて 主体的に情報を収集 発信する能力と英語によるコミュニケーション能力を育成することができた シンガポールの生徒からも現地の生活について発表してもらうことで 映像と英語を通して互いに国の文化を交流できた 学びのイノベーション事業実証研究報告書 より Ⅴ. ICT 活用事例 (4) テレビ電話を活用した事例 台湾とのテレビ会議で時刻を聞く子供たち 自分たちとは違う学校生活の様子を知ることができた ロサンゼルスとのテレビ会議 子供たちは映像に映る様子から夜だと気付いた 初等教育資料 9 月号 2011

Ⅵ. ICT 活用結果 特に興味 関心を高めることへの貢献度が高い 小学校第 1~2 学年 学びのイノベーション事業実証研究報告書 より Ⅵ. ICT 活用結果 特に興味 関心を高めることへの貢献度が高い小学校第 3~6 学年 学びのイノベーション事業実証研究報告書 より

Ⅵ. ICT 活用結果 学びのイノベーション事業の実証校においては 最も評価の高い評定 ( 評定 5) の全国比を経年で比較すると 高くなる傾向見られた 標準学力検査 (CRT) による 学びのイノベーション事業実証研究報告書 より Ⅶ. ( 参考 ) 一般ユーザ向けソフト (1) 海外 News, speech 等

Ⅶ. ( 参考 ) 一般ユーザ向けソフト (2) Skype 等を活用した英会話等 Ⅶ. ( 参考 ) 一般ユーザ向けソフト (3) 発音判定ソフト等

教科書が使用されるまでの基本的な流れ 教科書制度の概要 ( 注 ) 製造 供給 使用の時期は 前期教科書の例をとった 1 著作 編集現在の教科書制度は 民間の教科書発行者による教科書の著作 編集が基本となる 各発行者は 学習指導要領 教科用図書検定基準等をもとに 創意工夫を加えた図書を作成し検定申請する 需要数が僅少で 民間の教科書発行者による発行が見込まれない場合に限り 例外的に文部科学省が著作 編集した教科書が発行される 3 採択検定済教科書は 通常 1 科目について数種類存在するため この中から学校で使用する 1 種類の教科書が決定 ( 採択 ) される必要がある 採択の権限は 公立学校については所管の教育委員会に 国 私立学校については校長にあるが 公立の義務教育諸学校については 都道府県が設定する採択地区内で同一の教科書を採択する必要がある 採択された教科書の需要数は 文部科学大臣に報告される 2 検定発行者が検定申請すると その図書が教科用図書として適切であるかどうか 文部科学大臣の諮問機関である教科用図書検定調査審議会に諮問されるとともに 文部科学省の教科書調査官の調査が行われる 審議会から答申が行われると 文部科学大臣は この答申に基づき検定の合格 不合格の決定を行う 教科書として適切か否かの審査は 教科用図書検定基準に基づいて行われる 4 発行 ( 製造 供給 ) 及び使用文部科学大臣は 報告された教科書の需要数の集計結果に基づき 各発行者に発行すべき教科書の種類及び部数を指示する この指示を承諾した発行者は 教科書を製造し 供給業者に依頼して各学校に供給し 供給された教科書は 児童生徒の手に渡り 使用される 国 公 私立の義務教育諸学校 ( 小 中学校 中等教育学校の前期課程及び特別支援学校の小 中学部 ) で使用される教科書については 全児童生徒に対し 国の負担によって無償で給与されている 教科書検定について 教科書検定の趣旨 学習指導要領等に基づき民間で著作 編集された図書について 検定審査の基準である教科用図書検定基準 ( 文部科学大臣告示 ) に基づき 教科用図書検定調査審議会の専門的 学術的な審議に基づいて 文部科学大臣が教科書として適切か否かを審査し これに合格したものを教科書として使用することを認めている 教科書検定の流れ 教科書検定は 国民の教育を受ける権利を実質的に保障するため 1 全国的な教育水準の維持向上 2 教育の機会均等の保障 3 適正な教育内容の維持 4 教育の中立性の確保などの要請にこたえるため実施しているもの 教科書検定の観点 教科書検定は 教科用図書検定基準に基づき 1 学習指導要領等の内容に照らして適切か ( 準拠性 ) 政治 宗教の扱いや取り上げる題材の選択 扱いが公正か ( 公正性 ) などの 準拠性及び公正性 2 客観的な学問的成果や適切な資料等に照らして事実関係の記述が正確か などの 正確性 といった観点から 記述の欠陥を指摘することにより行われている 教科書検定の合憲性が問われたいわゆる家永教科書訴訟においては 検定自体は合憲であるが 検定当時の学説状況や教育状況に照らして 検定基準に違反するとの評価等に看過しがたい過誤がある場合は裁量権の逸脱 濫用が認められると判示され 複数の検定意見が違法との判決を受けた