坂戸市定住促進施策基本方針 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) はじめに 大学教授や企業経営者からなる民間組織 日本創成会議 の人口減少問題検討分科会の発表によると 出産に適した年齢といえる 20~39 歳 の女性の人口が 2040 年には全国の 49.8% にあたる 896 の市区町村で 5

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4 平成 年度のと 基本目標 1 しごとをつくり 安心して働けるようにする 本市の基幹産業である農漁業を魅力あるものにするため 六次産業化や高収益型農業を推進し 新規就農者や農業後継者の育成にました また 働く場所の確保と地域経済の活力向上のために企業誘致へのや 創業支援プログラムの作成

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

スライド 1

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

人 ) 195 年 1955 年 196 年 1965 年 197 年 1975 年 198 年 1985 年 199 年 1995 年 2 年 25 年 21 年 215 年 22 年 225 年 23 年 235 年 24 年 第 1 人口の現状分析 過去から現在に至る人口の推移を把握し その背

4 平成 29 年度の検証と 基本目標 1 しごとをつくり 安心して働けるようにする 主な取組み課題検証 本市の基幹産業である農漁業を魅力あるものにするため 六次産業化や高収益型農業を推進し 新規就農者や農業後継者の育成に取組みました また 働く場所の確保と地域経済の活力向上のために企業誘致への取組

2-3(2) 学校の教育力の向上 1. 学習環境の整備 子どもに質の高い教育を提供していくために 学びの森 を設置 運営する 学びの森 では専門的な指導員を配置し 1 教職員の研修体制の充実 2 学校と地域の連携協力の推進 3 児童生徒 保護者との教育相談を進める ティームティーチングによる学習支援

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

2

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学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

Microsoft Word - ■【滑川町総合振興計画】計画書_修正_ _NXPowe

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用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

安心して子どもを産み 育てたいという希望をかなえるためには 子育てにかかる経済的負担の軽減のほか 晩婚化による出産に対する年齢上の課題への対応 市内で出産できる環境の整備 更なる保育サービスの充実など 複数の絡み合う課題の解決が必要である 図 1 理想とする子どもの人数 ( 平成 27 年度北広島市

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

本町は 過疎地域における人口減少や少子高齢化 核家族化の進展という構造的な課題を抱え 若年層の人口流出や世代間交流の機会が少ない現代社会現象が問題となっている また 本町は 県を代表する観光地であるが 観光入込客数は 瀬戸大橋が開通した昭和 63 年をピークに減少しており 平成 27 年には約 23

三鷹市健康福祉総合計画2022

碧南市人口ビジョン 及び 碧南市まち ひと しごと創生総合戦略 概要版 策定の経緯 碧南市の人口は平成 27(2015) 年 8 月末時点で 71,662 人であり 今後は国立社会保障 人口問題研究所の推計値によると 25 年後の平成 52(2040) 年には 65,707 人まで減少すると推計され

ご ごに対する市の考え方 番号頁箇所の要旨対応理由等 1 市政全般 総合計画で 2026 年まで 27 万人を維持するためには どのような施策 計画があるか また 2055 年における人口と公共施設の延べ床面積の関係は 2 市政全般 総合計画で 2026 年まで人口を維持した後の市 原市政は これま

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計画書

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

長期的視点に立った取組さらに 人口減少は一時的な現象ではなく 少子化対策をはじめとした長期的な対応が必要である 東京一極集中是正の前提となる 社会資本整備の地域格差の解消などにも息の長い 腰を据えた対策が求められる 3 国 地方の主体的な取組と連携 地方創生から日本創生を地方創生は地域の実情に応じて

で広く体幹トレーニング推進することにより 健康なまち としてイメージア ップを図り魅力の向上につとめ 転出の抑制や転入の促進へとつなげる 数値目標 体幹づくりを通じて行う地域活性化事業 KPI 体幹トレーニング参加移住者数のべ人数年月のべ人数 申請時 0 0 H29.3 初年度 H30.

市税に係る減免措置調査票 所属名 此花区役所 1 減免対象 市税の税目 ( 該当に 印 ) 減免内容 ( 該当条例等 ) 個人市民税 法人市民税 固定資産税 軽自動車税 事業所税 児童遊園の用に供する固定資産 条例第 4 条の 3 第 4 号規則 (1) 政策目的地域コミュニティの中核的組織として


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様式 重点項目 産業を担う人材確保対策の推進 雇用情勢の改善を背景に 就職相談者の減少が見込まれる中にあっても 本県産業の持続的な発展を図るため 優れた人材を確保していく必要があることから 県内外の学生や若年者をはじめとした幅広い世代 UI ターン希望者に対するきめ細かな支援により 人材確保を図りま

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

TRY TRY TRY TRY TRY 5

目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

第4次日田市行政改革に向けての方針

1 環境 教育 文化 医療 福祉 子育て支援 まちづくり等の地域の社会的な課題に 地域住民や地域組織が主体的に参画したり NPO 等を組織して その解決に向けて取り組むものであるか 特例子会社制度を乗り越えた 地域企業グループ ( 特例 ) の中心となる事業主として 大阪府豊中市と兵庫県伊丹市で活躍

計画の今後の方向性

第6次延岡市長期総合計画校了.indd

4 施策別計画 4 施策別計画 施策別計画の見方 施策の方向性を示しています 関連する施策と連携の内容を示して 取組の目標を示しています います なお 市民協働や人権 行政 施策の必要性を示しています の効率化などを内容とする まちづ 取組の現状と課題を示しています くりを進めるための基盤 である施

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

活動状況調査

北見市総合計画.indd

司会(事務局)

起業家を総合的に支援する 起業支援センターながおか と連携することで 高い事業 効果を実現するものである 数値目標 未来の起業家応援事業若者提案プロジェクト事業支援事業年月 KPI 支援による年間起業 起業に結びついた若者 10~39 歳の転出超過 創業件数 プロジェクト数 の抑制 申請時 0 件

資料9

Microsoft Word 最終要望案

ともに ほぼ 17 万人から 22 万人で推移している 8 月の休日の数字がこの基地跡地エリアの潜在的に有する土地資源としての可能性 ( キャパシティ ) を示していると言える こうした中 朝霞市は 平成 29 年 3 月 15 日に市制施行 50 周年を迎えること また 2020 年東京オリンピッ

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

H28秋_24地方税財源

スライド 1

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

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働で市の魅力を発信 定住促進に取組む いい那珂暮らし応援団 を設立し シティプロモーション推進事業 いい那珂暮らし促進事業 を一体的に実施することにより 本市の交流人口 定住人口増を目指すものである 併せて 本市への定住を促進するため 当該事業や関連事業により 市の魅力向上 いい那珂暮らし応援団活動

子ども・子育て支援事業計画策定業務委託 仕様書(案)

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

女性が働きやすい制度等への見直しについて

第2節 茨木市の現況

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( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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将来人口の試算ケース 独自の純社会移動率 = の場合 この資料は 島田市の将来における人口について 以下の 8 ケースで試算を行ったものです 基本的に から まで 5 年ごとの国勢調査による人口をベースとし ています ( 外国人を含む ) 以下の試算は いずれも独自の 純社会移動なし で行っています


Taro-全員協議会【高エネ研南】

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

第 住み続けたいと思う理由 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 50.4% 持ち家だから 53.3% 37.3% 住みなれている 35.1% 15.2% 緑や自然が多い 25.1% 14.2% 親 兄弟が近くにいる 12.3% 9.7% 通勤 通学に便利 6.9% 9.1% 買物に

「(仮称)姫路市地域IT基本計画」の概要について

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市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

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いる 少子化の要因として 未婚化 晩婚化の進行や第 1 子出産年齢の上昇 長時間労働 子育て中の孤立感や負担感が大きいことなど 様々な要因が複雑に絡み合っており きめ細かな少子化対策が必要となっている 市民アンケート調査 ( 平成 27 年 8 月 ) の結果によると 少子化対策について すぐ取り組

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大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

県立水俣高等学校と地域や企業 国内外の大学等との連携を促進し 教育環境の充実 魅力的な原体験の場を創出することで 高校の魅力化を図り 市内外からの進学者の増加を図りながら 地域を担う人材を育成する さらに 自ら仕事を創り 新たな働き方を実践する人材等と交流 連携することで 将来的に水俣地域のみならず


二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

【資料1-1】人口ビジョン編・表紙(案) 省略版

地方への多様な支援と 切れ目 のない施策の展開 国の長期ビジョン :2060 年に 1 億人程度の人口を確保する中長期展望を提示 国の総合戦略 :2015~2019 年度 (5 か年 ) の政策目標 施策を策定 地方人口ビジョン : 各地域の人口動向や将来人口推計の分析や中長期の将来展望を提示 地方

相模原市住宅基本計画 概要版

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坂戸市定住促進施策基本方針 ~ 住んでみたい 住みたくなる 住み続けたいまちさかど ~ 平成 27 年 3 月 坂戸市

坂戸市定住促進施策基本方針 ( 平成 27 年 3 月 31 日 ) はじめに 大学教授や企業経営者からなる民間組織 日本創成会議 の人口減少問題検討分科会の発表によると 出産に適した年齢といえる 20~39 歳 の女性の人口が 2040 年には全国の 49.8% にあたる 896 の市区町村で 5 割以上減り このうち 523 市区町村は人口が 1 万人未満となり 自治体そのものが消滅の危機にあると推計した 本市においても このような状況を踏まえ 具体的な施策として戦略的に 定住促進 を推進し 自治体の活力の維持と財政基盤の強化を図る観点から 坂戸市定住促進戦略会議 を設置し その方策等について議論 検討し基本的な方針を定めることとした 国の施策 動向 国では 人口減少 超高齢社会という構造的な課題に対して 地方創生に真正面から取組み その答えを見出していかなければならないという認識のもと 平成 26 年に まち ひと しごと創生法 ( 平成 26 年法律第 136 号 ) を制定するとともに 同年 12 月 27 日に まち ひと しごと総合戦略 が閣議決定された 同法により 市町村においても 人口の現状と将来の展望を提示する地方人口ビジョンを策定し これを踏まえて 今後 5 年間の目標や施策の基本的方向 具体的な施策をまとめた 市町村まち ひと しごと創生総合戦略 ( 以下 地方版総合戦略 という ) を策定することとなった この地方版総合戦略の早期策定を支援するため また 同地方版総合戦略に位置付ける施策のうち 先行的に取り組む施策を支援するため 地域活性化 地域住民生活等緊急支援交付金 ( 地方創生先行型 ) が閣議決定され 全国の地方自治体に交付限度額が提示された 同交付金のメニューには 多くの定住促進施策が盛り込まれていることから 基本方針においても地方版総合戦略の策定内容を念頭に整合性を重視した指針とすることが望まれる 組織 坂戸市定住促進戦略会議は坂戸市定住促進戦略会議設置要領 ( 別添資料 ) に定めた職の職員 16 名をもって構成する なお 各課課長補佐職以下の職員で分科会を構成した 市長部局企画調整幹まちづくり政策担当副参与政策企画課長財政課長広報広聴課長課税課長市民文化課長市民課長農業振興課長商工労政課長子育て支援課長保育課長都市計画課長建築課長教育委員会教育総務課長学校教育課長 現状 (1) 人口推計本市における平成 33 年度までの人口推計は 以下のとおりとなっている - 1 -

( 第 6 次坂戸市総合振興計画基本構想 前期基本計画より抜粋 ) 年度 平成 23 年 構成比 平成 28 年 構成比 平成 33 年 構成比 0 歳 ~14 歳 13,700 人 13.5% 13,100 人 13.1% 11,600 人 11.9% 15 歳 ~64 歳 66,900 人 65.9% 60,150 人 60.0% 56,400 人 57.8% 65 歳 ~ 20,900 人 20.6% 27,000 人 26.9% 29,600 人 30.3% 合 計 101,500 人 100% 100,250 人 100% 97,600 人 100% 人口の推計は 年齢階層それぞれの人口動態を基に 出生率 生存率 社会移動率 などの要因を考慮して将来をコーホート要因法によるもの 平成 23 年と比較すると 全体では 平成 28 年が 1.23% 平成 33 年度が 3.84% と人口の減少は確実に進行すると推計している 特に 15 歳から 64 歳までのいわゆる生産年齢人口の構成比は 平成 23 年と比 較すると平成 28 年が 5.9% 平成 33 年が 8.1% となっていることから 生産年 齢人口を増やす定住推進施策の重要性は明らかである (2) 現行の定住施策現在 定住促進施策として全面に出してはいないが 既存制度や補助事業として次のとおり展開している また これらの施策をアピールするためのシティプロモーションについては 広報さかどやホームページの掲載にとどまらず 市内の魅力をアピールするマップを作成している 1 子育て支援 教育 保育園保育料第二子半額 第三子無料 ( 減額 ) 医療費( 通院 入院 ) を中学校卒業まで無料 ( 助成 ) 全小中学校へエアコンを整備 2 就農支援 新規就農者支援(45 歳以下の就農希望者へ年間 150 万円を給付 ) 3 企業誘致 雇用促進 工場等誘致奨励事業( 固定資産税額の 5 割を 4 年間奨励金として交付 ) 操業時に市内在住者を雇用した場合 一人年間 10 万円 一事業所一年度内 300 万円限度 最大 3 年間奨励金を交付 4 中小企業への融資 市と協定締結している金融機関へ預託し 市内中小企業へ融資( 返済完了時に利子 30% を補助 ) 5 勤労者住宅資金貸付 市が預託した金融機関が 勤労者に対し住宅資金を融資 (3) シティプロモーション第 6 次坂戸市総合振興計画基本構想 前期基本計画において 地域の魅力を創出し市内外に情報発信する仕組みのツールの一つとして シティプロモーション を位置付け 推進することとしている 現在 坂戸市ホームページ上にシティプロモーションとして 坂戸のまち散歩 の - 2 -

発行等で坂戸市の魅力を発信し 活力あるまちづくりを進めている 課題 本市における定住施策に関しての課題を以下に示す (1) 人口構成の変化と税収の安定本市は首都圏のベッドタウンとして発展したことで 定住につながる道路や鉄道等の交通基盤や豊かな暮らしを身近に実感できる立地条件の優位性が育まれてきた しかし 今後の人口推計では極端な人口減少を想定できないものの 税収に影響を及ぼす生産年齢人口は減少し 扶助費に影響を及ぼす 65 歳以上人口は増加していくことが予想される そのため 人口構成の変化の中で安定的市税を確保していく定住促進施策展開が重要である (2) 一元的な施策展開現状で述べたように 現在でも定住を促進する施策は実施しているものの 効率的に展開出来ていないのが実情である よって これらを一元的に PR できる仕組みや全庁的な取組 横断的な対応を図ることが課題と言える (3) シティプロモーションの手法シティプロモーションとは まちの魅力を市内外にアピールし 人や企業に関心を持ってもらい 誘致や定着を図ることで 将来にわたるまちの活力を得ることにつなげる活動である 現状のシティプロモーションは この概念を達成するために努力はしているものの 実態として機能してないのが現状である これらを強力に実践してくためには あらゆる方策を駆使して PR に努める必要がある 施策の体系 (1) テーマ 1 個人の理想や欲求が満たされる 住んでみたいまち 2 各種施策に魅力を感じてもらう 住みたくなるまち 3 現行の施策に満足し定住したくなる 住み続けたいまち (2) 分野別の施策 1 情報発信の強化 本市の魅力や特性 施策を市内外に向けて一元的に情報発信する 2 住環境の向上 生活の基盤となる住環境の向上を図る 3 働く場所の確保 住環境とともに重要な要素である 働く場所 の確保 充実を図る 4 暮らしやすさの充実 子育てや教育環境等を充実させる - 3 -

(3) メインターゲット将来にわたり持続可能なまちづくりを進めるため 生産年齢人口の維持 増加を図る必要がある そのためには 若者 結婚 子育て世代 を対象とした施策を重点的に実施することとする なお 本市の特徴であるベッドタウンとして発展を遂げた経緯を踏まえ 地縁血縁による いわゆる坂戸で生まれ育ち 一時的に坂戸を離れた後 実家のある坂戸市へ再び定住を促す施策を展開する (4) 坂戸市まち ひと しごと総合戦略との整合地域住民生活等緊急支援のための交付金の趣旨に沿い 国が定める政策分野との整合性を重視した体系とする 1 地方における安定した雇用を創出する 2 地方への新しい人の流れをつくる 3 若い世代の結婚 出産 子育ての希望をかなえる 4 時代に合った地域をつくり 安心なくらしを守るとともに 地域と地域を連携する - 4 -

(5) 体系図 テーマ 住んでみたいまち ( 個人の理想や欲求が満たされる ) 住みたくなるまち 住み続けたいまち ( 各種施策に魅力を感じる ) ( 現行の施策に満足し定住したくなる ) 施策の分野 情報発信の強化 施策 住環境の整備 働く場所の確保 暮らしやすさの充実 施策 施策 まち ひと しごと総合戦略との整合 施策 メインターゲット 若者 結婚 子育て世代 ( 地縁 血縁者 ) 定住人口の維持増加 - 5 -

会議の状況 年月日会議の内容 H26.7.28 第 1 回坂戸市定住促進戦略会議 定住施策に係る坂戸市の現状と課題について 他団体の定住施策について 今後の進め方について H26.9.30 第 1 回坂戸市定住促進戦略会議分科会 各所管における定住施策について H26.11.13 第 2 回坂戸市定住促進戦略会議分科会 各所管における定住施策について H27.1.30 第 2 回坂戸市定住促進戦略会議 定住促進施策基本方針について H27.3.30 第 3 回坂戸市定住促進戦略会議 定住促進施策基本方針について 具体的な施策 定住を促進する具体的な施策については 分科会で議論したものを戦略会議で取り組むべき事業として選考する予定であったが 新たに国が示す地方創生関連の事業との整合を図りながら 計画的に実践していくこととした よって 現状において継続的に実施している施策をシティプロモーションの中で PR を行うこととし 地方創生関連の事業は 平成 26 年度の補正予算 繰越明許費の設定により継続事業として平成 27 年度に 1 年間かけて総合戦略を策定する中で位置付けを行うこととする まとめ 地方自治体において 安定的な財政運営を推進する上で その基幹収入となる市税の増収につなげる施策として 戦略性と先見性を備えたプランニングを行うことが重要であり そのためには 都市基盤の整備と生産年齢人口をいかに維持し 安定的に市税を確保していくことが喫緊の課題である また 前述したように 平成 26 年に制定された まち ひと しごと創生法 より 市町村は 平成 27 年度中に地方人口ビジョンを策定し これを踏まえて 地方版総合戦略を策定することとなる 定住施策についても この戦略の中に位置付けることが 時代の潮流や施策の方向性 さらに横断的な組織体制の中で最も効果的である ついては この坂戸市定住促進基本方針 ( 案 ) はここで一旦まとめることとし 今後は地方版総合戦略を策定する中で具体的な施策を定めるよう協議していくこととする - 6 -

坂戸市定住促進施策基本方針 平成 27 年 3 月 発行坂戸市 編集坂戸市総合政策部政策企画課埼玉県坂戸市千代田一丁目 1 番 1 号 TEL.049-283-1331