稚児行列の様子 親鸞聖人 750 回大遠忌法要 大谷本廟 Vol.89 2009 平成21 年11月10日発行 教区通信 発行者 浄土真宗本願寺派福岡教区 基幹運動推進委員会 810-0055 福岡市中央区黒門 3-2 TEL.092-771-9081 過 去 過去を振り返ってみて気づかされる それぞれ無意味に思えていた瞬間が 一つひとつつまらなく感じていた出来事が その時々些細に見えていた出会いが 意味深くつながり合い 重なり合って わたくしの人生 慶信 わたし自身を形づくっているということを 過去を振り返ってみて気づかされる 一瞬も無駄なときはなく 一つも無駄なことはなく 一人も無駄な人はいないということを 三尾 著 よりみち日和 より
Vol.89 浄土真宗本願寺派ハワイ開教区のご紹介ハワイ開教区慈光園本願寺開教使西山真道今から120年前の1889(明治22 )年 一人の本願寺派僧侶が長い船旅を終えホノルルに降り立ちました 曜かがひ日蒼そうりゅう龍さん 最初にこのハワイにお念仏の種を落とした方です それから120年が経ち 現在の本願寺教団に成長するまで沢山の開教使 門信徒の苦労そして困難な出来事が沢山ありました 120年前に始まったお念仏の教えは当時の貧困と差別に押しつぶされそうになっていた日本人移民の心を癒し 生きる希望を与え その移民キャンプを中心に立てられた本願寺が日系社会の中心となっていったのです しかし 当時の本堂建築や開教使住宅などは廃材が使われ 大変粗末な作りだったそうですが その粗末な本堂には隙間も無いほどの参詣者で埋め尽くされ 法話をお念仏の響きと共に聴聞され お念仏を拠り所として困難な生活の中で心のゆとりを得られた方々が手を合わせる場所でありました それが移民キャンプでの念仏道場であったのです その様な伝道教化 福祉活動が次第に社会全体に認められて現在では本願寺の存在は日系社会だけではなく ハワイの社会全体に絶対不可欠な存在として成長を遂げました 120年前にこのハワイに降り立った曜日さんの心の目にはおそらく現在の本願寺の発展が見えていたに違いありません さて 現在のハワイ開教区は37 のお寺が5つの島に点在し 約30 名の開教使が約7000の門信徒の方々と共に寺院活動を行っています ほとんどのお寺には仏教婦人会 日曜学校 それに仏教青年会などの組織を構成して伝道活動や地域福祉活動を展開しています 特にユニークな活動として ホノルル市にありますモイリイリ本願寺から始まったプロジェクトダーナ奉仕活動があります これはサンスクリットのダーナ 布施行の実践として地域社会にどのように布施の行を実行できるのかという問いから始まった福祉活動です 主に 一人住まいのお年寄りの方への家庭訪問 電話によるカウンセリング 病院や買い物のお手伝いなどをすべてボランテイアでまかなうというプロジェクトです 現在では約500名近い方がボランテイアとして登録し奉仕活動をされています このプロジェクトダーナの活動はアメリカ合衆国大統領府からも表彰を受け ハワイのみならず 全米へと広がりつつある活動でもあり 沢山のキリスト教会も参加している活動なのです このように本願寺は開教が始まって120年経った現在 様々な方面で地域社会に溶け込んでいる大変誇り高い存在と言わざるをえません それから 約5年前に設立しました アメリカで最初の仏教系高校 パシフィックブッディッスト アカデミーがあります これはホノルルにありますハワイ別院の敷地内に仮校舎を持ち 仏教精神の平和と調和を基本に 大学進学のプログラムを中心に高校教育を行っております 現在の全校生徒数は約80 名程ですが 将来の発展躍進のために現在の仮校舎から新校舎への建設計画を進めハワイ開教区親鸞聖人750回大遠忌法要ハワイ本派本願寺120周年慶讃法要ラハイナ本願寺
ている途中であります 福岡教区の皆様にもハワイ開教区本部より基金募集のパンフレットが届いていると思いますが どうぞハワイにおける アメリカにおける将来の念仏者を育てるべく精進しております このパシフィックブッディッスト アカデミーへのご援助をお願いいたします このキリスト教社会の中で仏教の教えを一人でも多くの方々にお伝えする事の難しさ すべてが英語での伝道 言葉の壁 文化 生活習慣の違いなどの問題を抱えながら 私も日本からこのハワイへ参りまして早18 年が経ちました この18 年の経験を通して言える事はやはり 何処でもどんな国にしても この浄土真宗の教えは普遍性があり すべてに人生の迷い対する答えを明らかにしてくれる教えだという事です 教師の拳も無い世界 すべてを真実の法によって拳を開き 明らかにしてくださるお念仏がこの物質的社会にまさに今求められていると感じています アロハ! の言葉のようにすべての人を心から平等に受け入れてくれる 南無阿弥陀仏の呼び声をこのハワイで 一人でも多くの方と共に分かち合いたいと願っています すべては無常であるが故に この人生どう生きるかという問いを親鸞聖人の教えの中で聴聞してまいりたいと思います 福岡教区の皆さん 一度ハワイの本願寺へお参り下さい お待ちしております 合掌 そしてアロハ!親鸞聖人750回大遠忌法要 ハワイ本派本願寺120周年慶讃法要に参加して宗像組真光寺一木安子9月5日関西国際空港21 時25 分発 空路ホノルルへ 国際日付変更線通過 ホノルル空港9月5日10 時20 分着(時差19 時間) 入国手続きを済ませ専用バスで市内観光(ヌアヌパリ パンチボールの丘 イオラニ宮殿 カメハメハ大王像)途中記念撮影 夜はヒルトンハワイアンビレッジコーラルホールで晩餐会 日本からは280名参加されました ご門主 お裏方ご入場後 ハワイ開教総長 理事長 ハワイ州知事 ホノルル市長 カウアイ郡長 マウイ郡長他各代表の方々が二ヶ国語で歓迎の挨拶をされました 親鸞聖人が生涯を通して真実の教えを顕かにされるためにあわれたご苦労 そのみ教えに自分達が遇わせていただいた感謝と悦びを 料理が運ばれ舞台では本願寺ミッションスクールの生徒さんのフラダンス 高校生の太鼓演技 ジェイク シマブクロさんのウクレレ ウクレレ演奏は特に心を打たれました 全身からの演奏にホール内が一瞬呼吸が止まったように静かになりました 演奏後 ジェイクさんは音楽活動を通して念仏相続の決意をご門主に伝えられました 感動して部屋に戻っても寝つかれませんでした 6日は記念法要 献華献灯に続き諸僧参進 日本より雅楽隊 御門主とお裏方が参進 恩徳讃(讃仏歌) 念仏 重誓偈を唱和しました 外国で大きな念仏の声に遇えてとても幸せでした 7日8日の両日は林教務所長さんの案内もありマウイ島内観光 ハワイ別院 カフルイ本願寺 ラハイナ本願寺を訪問しました 各訪問先ではご門徒さん手造りの料理とおみやげまでいただき 全員と握手をしてお別れしました 親鸞聖人の開かれたみ教えを心の支えとして苦難の日々を過ごされた一世の方々の教えを受け継ぎ護り 次の世代へ継いでいかれたご苦労と努力に感動いたしました 法要に参加して感動の連続でした 阿弥陀如来のご本願におまかせし お念仏のみ教えを聴き仏法を広めていく法友を作りたいと思っています 現地の御門徒の方々との交流会ラハイナ本願寺本堂にて
Vol.89 自殺問題から見えてくる現代社会の課題福岡大学人文学部教授林幹男先日の新聞に 今年1~8月間の自殺者数が2万2362人であった(警察庁統計)という小さな記事を見つけました このままいけば 年間では統計が始まった1978(昭和53 )年以降で過去最悪だった2003(平成15 )年の3万4427人を上回りかねないということです 周知のように わが国では1998(平成10 )年以来年間3万人を越える自殺者数(福岡県内でも千数百人)が続いています 何とも悲しい数字です さすがに国としても 自殺は当事者個人の問題ではなく社会の責任という見地から 自殺対策基本法 を定め 2006(平成18 )年 官民あげての様々な自殺防止策を進めていますが 残念ながら 今のところその成果は未知数です はたして このような状況をどのようにとらえたらよいのでしょうか?また この間の自殺者には働き盛りの男性や中高年者の割合が増えていることも注目されます その背景には バブル経済破綻後の長引く経済不況に伴う生活破綻(雇用危機 過重労働 多重債務など)が引き金になっているこも指摘されるところです 最近では 就労(雇用)不安からか 30 歳台の自殺者が増えつつあることも報じられています 確かに 自殺の背景にはこうした社会 経済的な要因が大きいことは事実です しかし こうした苦境におかれた人々が自殺という問題解決方法を選ばなくても済むためのセーフティ ネットが貧弱であることの方がもっと大きい要因かも知れません 追い詰められ 困ったとき その苦しみや不安を素直に打ち明けたり相談できる相手が身近に得られない孤立感です 地域社会の崩壊はもとより 今日では家族すらもバラバラで相互交流が難しい家庭も少なくありません ならばと相談機関を自死(自殺)について考える訪れても セクショナリズムの下で埒があかないまま事態はますます深刻化し その苦しさから解放されるための手段が自殺となる というシナリオです さらには 今日の社会的価値観や時代精神も無視できないように思います いわゆる近代化とともに台頭してきた個人主義の下で 幼少時より自立 個性 独自性などといった存在証明を求められ 競争と自己責任に帰される成果主義に支配されるゆとりのない日常生活は 多くの人々にとって潜在的に自尊感情の低下への不安を抱かせ 一つの失敗や喪失体験がいとも簡単に自己の全否定へと駆り立てかねない危うい社会に私たちは置かれているといっても過言ではないでしょう その意味では それぞれの固有性をもちながらも それを特別な 社会への売り物 にしなくても個人の価値は損なわれない社会であることが 自殺防止の第一条件かも知れません 自殺問題は社会の責任 という意味はこのように読み取るべきかと思う次第です とすれば 私たちに出来る(課せられた)自殺問題への取り組みとは 景気対策もさることながら 日常の生活感覚の見直しにチャレンジすることかも知れません 特別に飾らなくともお互いの 今 を交流し合える関係 失敗が許され ときには義理を欠くことも大切であることなどを共有できる文化を構築することです その基本は 聴く という行動(関わり)です このような文化(関係性)が営まれる間柄でこそ 私たちは弱音を吐き 本音で相談し 自殺以外の解決方法に向けての力を回復できるのではないでしょうか 換言すれば ハイリスク社会を生きるにあたり 困ることを避ける(困らないように頑張る)ことも大切ですが むしろ困っても大丈夫 安心して困ることが出来る仕組みを作ることです 勿論 それには個人の努力だけでなく 行政も含めた専門機関どうしの連携(ネットワーク)も欠かせません 同時に 自殺問題はご遺族にとっても大変な問題になります 近親者としての不本意な喪失体験は 自責感はもとより周囲の偏見 無理解とも相まって筆舌に尽くしがたい心の傷を負わせかねません 私たちのどのような関わり方がご遺族の心のケアに繋がるのか これも重要な課題です この点は 寺院 僧侶のお仕事にとってもことさら重要な意味をもつことになると思いますが 門信徒の方々にとっても平素の関わりにおける安心 安全感あっての営みであることは間違いありません ご高配ご尽力を願うところです
宗門内での取り組みについて現在 浄土真宗本願寺派では 宗祖親鸞聖人750回大遠忌をお迎えするにあたり 宗門長期振興計画をたて 事業をすすめております 教学伝道研究センターに現代宗教課題研究部会を設置し 2007(平成19 )年度より 自死( 注1)を大きな課題のひとつとして研究がすすめられてきました 混迷する現代社会の大きな問題として 自死問題は 社会の一人ひとりが取り組まなければならない課題であり 宗門としても取り組みをはじめたところです 社会におけるさまざまな団体や機関 市民グループによって 自死に関する総合的な対策が取り組まれています この現状の中 私たち僧侶も葬儀 法座などの場面をとおして 死別の問題に深く関わってきました 仏教や浄土真宗からみて自死をどう理解するかという議論が重要であることはもちろんですが 現状を認識するにつれて 具体的な行動に移さなければならない切実な問題であります 念仏者として 苦悩や悲痛をかかえる人たちにどのように向き合い 寄り添っていくかを考えることが緊急の課題であり 具体的な取り組みの議論検討が続けられています 本願寺 自死問題実態調査 教学伝道研究センターでは 2008(平成20 )年5月に本願寺派の全寺院を対象とした自死問題に関するアンケート調査を実施 さまざまな課題が浮き彫りとなってきています 調査結果は 宗報 本年6月号より連載されています 自死についてあらためて考え直すことができた 自死は仏教の教えに反しているのかとの問題も 客観的な立場から決めつけてしまうことがご遺族の方のこころを苦しめている という声が寄せられています 本願寺フォーラム 自死とわたしたち 2008(平成20 )年11 月本願寺聞法会館にて 大阪府自殺対策連絡協会座長の清水信二さん こころのカフェきょうとの石倉紘子さん 自殺対策に取り組む僧侶の会の藤澤克己さんらを迎え 自殺予防や自殺者遺族の支援のため 僧侶や寺院としてなにができるのかなど 参加者を交えてパネルディスカッションがひらかれました 自殺しようとする人は最後まで生と死の間で揺れ動いている 悲しみをきちんと悲しめる社会が必要 そのためには 心の駆け込み寺 が必要 また 遺族の立場から 父の会社の倒産後 母はうつ病を患い いつも死にたいと言い続けていました 母と一緒に生きていくことはしんどいことでした 家族は社会から孤立し 母は家族の中で孤立していきました 母の思いを家族の中で受け止め切れなくなっていきました など 社会としてこうした人たちの悩みや悲しみの相談を受ける体制を整えることが重要であることが明らかにされました 参考: 中外日報 2008(平成20 )年11 月13 日号各団体の取り組みについて超宗派による自殺対策に取り組む僧侶の会における 自死の問い お坊さんとの往復書簡 による相談 自死者追悼法要 をはじめ 各寺院などでの 遺族の集い 自死遺族語りの場フリースペース こころのカフェきょうと など 安心してそれぞれの体験や思いを語り 聴き 互いに支えあう 考えあう 時間や場所づくりがすすめられています 現在 社会問題化している自死問題について 特に自死遺族のサポートとグリーフケア(注2)について 講演会が本山本願寺 築地別院 龍谷大学をはじめ各地の寺院にて 開催され始めました いま 聞かせていただく中から自死に対する無関心 偏見について考え 自らの行動するきっかけとしていきたいと考えます 注1自死という表現について 自殺(自らを殺す) という表現は つらく心に突きささる そのようなご遺族の気持ちをうけとめて 自死 という表現を使っています こころのふれあいをたいせつに (共にあゆむvol.68 )より 注2家族 知人など身近な方の死を体験され 悲しみの中におられる方のケア
Vol.89 今年度の組サポーター研修会も3回目となり 全組にお願いしております組サポーターの選出も7割まで達し 前回よりたくさんの出席を頂きました 前回に引き続き 教区キッズサンガをすすめる会委員も主催者側として多数参加致しました 今回のサポーター研修会では まずキッズサンガの趣旨 サポーターの役割を再認識し 子ども達相手のゲーム指導を挟んで 班別での討議を行いました キッズサンガの取り組みが始まって以来 常に問題になるのは キッズサンガ とは何かということです キッズサンガ は子どもたちを対象の中心に据えた寺院活動の推進運動です したがって 単なる消化行事ではなく 今の子どもたちに阿弥陀様のおみのりをお寺としてどう伝えるか また様々な問題を抱える子どもたちに お寺として何が出来るのかを真宗寺院共通の問題として取り組んでいく という キッズサンガ の趣旨を再認識しつつ サポーターの果たす役割について改めて確認致しました ゲーム指導では 今年度から教区キッズサンガをすすめる会常任委員に加わった御笠組中川さんより 数十名を対象としたゲームの進め方を指導して頂きました 龍谷大学宗教教育部で培った知識と経験はとてもためになり 組サポーター すすめる会委員からも ゲームに対する指導や資料作成などの要望がでるなど 大きな反響がありました 班別の討論会では 30 人ほどの参加者を3班に分け 車座になってそれぞれの思いや問題点などを話し合いました 門徒推進員代表の方から 是非キッズサンガに参画させてくれとの心強い言葉をいただいたり もう参画されているという例もありました この度の班別討議で印象的だったのは キッズサンガ という名にこだわることなく また 宗門や教区の組織の中で行われるものでなく 寺院で最近子どものつどいなどの活動を始めたという事例がいくつかあり すでに子どもたちを対象とした寺院活動が活性化しつつあるということでした もともとキッズサンガとは 組織として管理運営されていく活動ではなく それぞれの寺院で個々に自由に活動していくこと その活動の輪がお寺同士 関わる者同士で広がっていくことを目的としています 教区や宗門の組織は あくまでもその活動が円滑に進むよう後押しをしていく立場であります キッズサンガ の名の下に実施されなくても 子どもたち また関わる全ての人の安心できる居場所として阿弥陀様の願い 引いてはお寺がその役割を担っていこうとするのであれば それこそが キッズサンガ の願いなのです この度のサポーター研修会で残念だったのは 組サポーターが選出されていない組がまだあるということです まだ 選出されていない組には これからも引き続きお願いしつつ 組選出が困難な組との活動の模索を続けていきたいと思います この度 様々な要望を頂きましたので 教区キッズサンガをすすめる会で検討の上 最大限応えていきたいと思っております 今後ともキッズサンガへの参画と応援よろしくお願い致します 福岡教区キッズサンガ組サポーター研修会報告キッズサンガ
この度 九州地区の少年連盟では大遠忌のお待ち受け行事として親鸞聖人の絵を制作することになりました そこで 九州地区の仏の子が何らかの形で参加できるものにしたいとの想いから アニメ しんらんさま の絵を8教区分に切り分けて ペットボトルのフタを使って絵を作ることにしました ペットボトルのフタは400個で10 円に変わり ポリオワクチンの購入に充てられます ワクチンは一つ20 円 つまり800個で一つのワクチンになるのです 絵の制作で使用するフタの数は最低2250個必要で 絵の色にあわせてフタを並べないといけませんので 様々な色のフタが必要になります ですから たくさんのフタを集めていただくことで 絵の作成がしやすくなりますし 一つでも多くのワクチンを購入することができます 絵の制作につきましては教区少年連盟にて単位会の子どもたちの手により行い 各教区にて制作した絵を合わせて 来る大遠忌の年に少年を対象にした法要の開催時に本山境内地にて掲示する予定にしており 掲示終了後 すべてのフタを回収し 委託業者に引き渡しワクチンの購入代金として使われます そこで 皆様へのお願いとして お寺でペットボトルのフタを子どもたちの手で集めていただきたいのです 子ども会活動を実施しているお寺だけでなく これから子ども会活動を行うお寺や 子ども会を開きたいがきっかけがないお寺の方々には きっかけ としてこの活動に協力していただきますようお願いいたします また 宗門にて進めていますキッズサンガの一環として ご門徒の子どもたちにお寺に集まる きっかけ にしてもらえればと考えます 絵の制作の都合上 回収の期限を12 月末までとし 集めていただいたフタを教務所まで送っていただきますようお願い申し上げます この活動を仏の子どもを育てる活動として 門信徒の方々と協力して取り組んでいただければと思います 今年6月 教区の親鸞聖人750回大遠忌事業の一つとして 福岡教区のホームページを開設いたしました ホームページには 教区の行事予定や鑚仰講座日程の他 教区内寺院検索 のページを設け 指定した地域の周辺にある寺院を一覧で表示できるようにしています 現在 教務所に 転勤や法事の依頼などで寺院の紹介を希望する電話が多数あることから そうした方々にいつでも利用していただけるように また インターネットを日常的に活用している若い世代が お寺にお参りする機会になればとの願いから この寺院検索ページを設置いたしました まだまだ掲載内容は少ないのですが これから教区基幹運動推進委員会の年度計画や昨年度総括 研修会のお知らせ 教化団体の活動報告や公開講座の案内など 内容を充実させていきたいと考えております なお 来年度5月に予定されている 親鸞聖人750回大遠忌九州地区法要 についても 教区ホームページ内の特設サイトにて 法要内容などをお知らせしていく予定です 情報収集の手段としてインターネットが幅広い年代に普及している今 門信徒の方への情報発信だけでなく 今までご縁のなかった方々への伝道教化にも このホームページを役立てていきたいと考えております どうぞ 皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申しあげます ボトルキャップ大作戦~少年連盟からのお願い~福岡教区ホームページを開設しました浄土真宗本願寺派福岡教区ホームページアドレス http://www.f-hongwanji.or.jp/ 教区ホームページのトップ画面浄土真宗本願寺派福岡教区検索
2 0 0 9 最近 ダイエットをしています というのも 春先にあった健康診断で中性脂肪の値が悪く さらに肝臓にも異常が見られ 検査の結果 立派な脂肪肝になっていました 肝臓というのは物言わぬ臓器といわれ なかなか自分自身では気づきにくいものらしいのです これはまずいと思い 家族の協力の下 毎晩愛犬とともに散歩に行き 食事に気を遣い それでもなかなか落ちない体重に 更に漢方を飲むなどして ダイエットに悪戦苦闘しています いままで気がつかなかったのですが いざ自分がそのような状況にあると テレビのダイエット番組がいかに多いか改めて感心しました 健康のためなら命も惜しくないといわんばかりの勢いです そんなときある先生の本に 体のダイエットも大切でしょうが同様に我執(自分に対する執着)のダイエットも大切ですよと書いてありました 法句経に 聞くことの少なき人はいたずらに肥ゆるなり 肉は肥ゆれど 智慧ますことなからん とあるように 私が 俺が という自己中心の世界にいるとだんだんと増大していくのが我執である 放っておいたら自分では気がつかないうちに 私 がぼろぼろになっていくのです 自分は正しいと一方通行からしか物事を見ることができず 自分が正義だと上から見下して傲慢になっていき そうこうするうちにあっちに引っかかり こっちにぶつかり 気づかぬうちにぼろぼろになっていく私 このぼろぼろになっている私を 摂めとって捨てない という阿弥陀様の親心が この私を働き場として働き通しに働いてくださっているのです 東井義雄さんの詩に 川に沿って岸がある私に沿って本願があるいつまでも埒のあかない私にそって本願がある とあります 川と川岸は一体であります 同じように 阿弥陀様は我執に満ち満ちた自己中心の私のいのちに寄り沿って なんまんだぶつ と声になって働いておられるのです その声を聞かせていただき なんまんだぶつ とお礼を申す日暮らしを送らせていただきましょう 先日 小学校の運動会が インフルエンザ流行による学級閉鎖と相成って 中止となりました 親の立場としても 我が子達が精一杯競技する姿を見ることができず 楽しみとしていただけに 残念な気持ちです 運動会の種目などを観戦していると こちらまで応援に力が入り 思わず立ち上がって声援を送ることがあります 競争の場面など ゴールする姿に感動したり 子どもが転んだら こちらも見ていて痛みを感じます ちょうどそれは 阿弥陀如来が 私に向かってはたらきかけてくださってあるお慈悲と 重なるようにも感じます 気づかされる喜び早良組栄福寺高田史敬(福岡組専立寺)(早良組真正寺)(嘉麻組炤蓮寺)(東筑組照寺)(三門北組興德寺)(鞍手組仏厳寺)(怡土組浄福寺) 行事報告 予定 ビハーラ 福岡例会親鸞聖人鑚仰講座勤式研修会教区基幹運動推進委員研修組長 組基推会長会冬期休暇のため教堂閉館ビハーラ 福岡例会新門様福岡教堂御巡拝上下組僧侶研修会組相談員会怡土組同朋運動推進僧侶研修会教区報恩講 12 /5 12/14 ~15 12/18 12/22 12/25 12/27 ~1/6 1/13 1/19 1/20 1/22 1/26 ~28 7 月30 日付8 月11 日付藤真依子宗秀融井土真紀子藤﨑弥誓龍翼深田透大島光海 お詫びと訂正 教区通信88 号(9月1日発行)3ページ掲載写真の解説に誤りがございましたので訂正いたします 申し訳ございませんでした (誤)親鸞聖人700回大遠忌法要当時の本願寺境内(正)親鸞聖人650回大遠忌法要当時の本願寺境内