第19 避難器具

Similar documents
<4D F736F F D2089CE8B438E DD94F58E7793B18AEE8F F38DFC90BB967B A2E646F63>

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 4 渡り廊下で接続されている場合の取り扱い 155 第 4 渡り廊下で接続されている場合の 取り扱い

8 避難経路 避難経路とは 廊下 階段 避難上有効なバルコニーその他これに類するものをいう 直接外気に開放されていること 避難上支障のない幅員及び転落防止上有効な高さの手すり等を有し 60 cm以上の幅員を有していること 3 バルコニー等に設ける仕切板等の寸法は 概ね幅 600 mm 高さ 800

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

4. エレベータホール ( 設置する場合 ) 5. エレベーター ( 設置する場合 ) 6. 共用廊下 共用階段 ること 共用玄関等からの見通しが確保されていない場合には 見通しを補完する対策が講じられていること 照明設備 1 共用メールコーナーの照明設備は 床面において50ルクス以上の平均水平面照

第 21 換気設備等製造所等の換気設備及び排出設備の基準については 次による 1 換気設備 (1) 換気設備は 室内の空気を有効に置換するとともに 室温を上昇させないためのものであり 下記のものがある ア自然換気設備 ( 給気口と排気口により構成されるもの ) イ強制換気設備 ( 給気口と回転式又は

<4D F736F F D E518D6C8E9197BF816A95578F E88AEE8F DC58F498A6D92E894C5816A E646F63>

yousiki9_1

第2章 事務処理に関する審査指針

日影許可諮問(熊野小学校)

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項の規定に基づく一団地の総合的設計制度及び連担建築物設計制度等の運用について 建築基準法第 86 条第 1 項 第 2 項及び法第 86 条の2 第 1 項の規定に基づく認定の運用は 平成 11 年 4 月 28 日付け建設省住街発第 48 号局長通達による

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

Microsoft Word - 法第43条第2項第2号許可基準

隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

第4 避難施設

178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

Microsoft PowerPoint - 建篛å�ºæºŒæ³Łï¼‹è£œè¶³ï¼›2018.pptx

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の基準 ( 包括同意基準 ) 平成 30 年 9 月 28 日 加古川市都市計画部建築指導課

<4D F736F F D DE97C78CA78EE888F882AB81698CF6955C94C5816A2E646F63>

Taro-03_H3009_ただし書同意基準

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

新旧対照表 (1/15)

194 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 共通事項 省令第 12 条の 2 並びに第 13 条第 1 項第 1 号及び第 2 項に規定するスプリンクラー設備を設置するこ とを要しない構造の取り扱いは 次によること ⑴ 省令第 12 条の2で定める

東京都建築安全条例の見直しの考え方

松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

鉄道建築ニュース用原稿 「シャッター」 070928   (社)日本シヤッター・ドア協会

1600 mm 1200 mm 1200 mm 1600 mm 2200 mm 1200 mm 大阪市建築基準法取扱い要領 2-30 特別避難階段の付室の取扱い 令第 123 条第 3 項 (1) 付室の最小幅員下記のような特別避難階段の付室内の最小幅員は 法定の廊下幅及び階段幅以上とする 非常用

保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

資料2 保育所における屋外階段設置要件について

設計内容説明書 ( バリアフリー性 : 等級 3 対応 ) 専用部分 ( 第二面 ) 手すり 通路及び出入口の幅員 ( 日常生活空間 ) 寝室 便所及び浴室 ( 日常生活空間 ) 廊下階段 ( 開放されている側 ) 転落防止 手すり子 通路 出入口 ( バルコニー勝手口を除く ) 浴室 便所 特定寝

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

建築基準法第85条第4項の仮設建築物の許可基準

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

< F2D30362D30318E7B8D7397DF82C98AEE82C382AD8D908EA62E6A74>

(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

第 28 条 居室の採光及び換気 屋外廊下に面した開口部の採光について 屋外階段前の開口部の採光について 採光補正係数 (1) 106 変更 81 採光補正係数 (2) 採光補正係数 (3) 線路敷の取扱い 109 削除 - 換気に有効な部分

02nintei-kijunnkaisetu_201707ver03.xlsx

第19 排煙設備

Microsoft Word - 平成 12 年 1399 号.doc

新千里西町B団地地区地区計画

(4) 区域は 境界が明確であること (5) 区域は 道路に 4m 以上接していること ただし 次に掲げる場合は この限りでない ア路地状区域の場合は 道路に 2.7m 以上接すること イ小規模路地状区域の場合は 道路に 2m 以上接すること (6) 区域は 区域内の敷地を細分化する建築行為を含まな

消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

Microsoft Word - ⟃2_+決裆;儖扬咄旑�溌word+H ;.doc

建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

資料 5-1 防耐火に係る基準 資料の素案 第 1 章総則 ( 設計基準 ) 1.2 用語の定義 主要構造部 : 建築基準法第 2 条第 5 号による 耐火構造 : 建築基準法第 2 条第 7 号による 準耐火構造 : 建築基準法第 2 条第 7 の 2 号による 防火構造 不燃材料 : 建築基準法

屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

⑵ ⑶ ⑷ ⑸ ⑴ ⑵

大阪市再開発地区計画にかかる

<4D F736F F D E88B7982D18B9689C2905C90BF8EE888F882AB E33292E646F63>

tokskho

-2 -



<4D F736F F D2082A082E782A982B682DF955C8E862E646F63>

建築基準法第 43 条第 1 項ただし書による包括許可基準 平成 23 年 3 月 4 日 焼津市建築審査会承認 1 趣旨次の基準に適合するものは 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 43 条第 1 項ただし書の規定に基づき 特定行政庁が交通上 安全上 防火上

民泊の安全措置の手引き ~ 住宅宿泊事業法における民泊の適正な事業実施のために ~ 平成 29 年 12 月 26 日 ( 平成 30 年 3 月 29 日改訂 ) 国土交通省住宅局建築指導課

<4D F736F F F696E74202D F955D89BF8AEE8F AEE8F CC8A F E B835794D48D8693FC82E8816A2E >

第2章第2節 第4~6

目次 ( )

東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

ウ犯罪企図者の動きを限定し 接近を妨げること ( 接近の制御 ) 住戸の玄関扉 窓 バルコニー等は 犯罪企図者が接近しにくいように 敷地内の配置計画 動線計画 住棟計画 各部位の設計等を工夫したものとするとともに 必要に応じてオートロックシステムの導入等の措置を講じたものとする エ部材や設備等を破壊

第 3 倉庫に係る防火安全対策 1 目的この基準は 近年 倉庫が大規模化し また 作業所的要素が出てくるなど特殊化する傾向が見られることから 倉庫に係る出火防止 延焼拡大防止 避難の安全確保等に係る具体的基準を定めたものである 2 指導対象この基準に基づき指導する防火対象物の範囲は次に掲げるものとす

1-14 法第 63 条建築物の屋根に用いる FRP 防水の取扱い FRP 防水材の使用が可能な建築物の屋根又は屋根の部分は次に掲げるものとする (1) 法第 63 条に規定する区域内の建築物の屋根 準防火地域内の準耐火建築物 ( 準耐火建築物ロ -1 の延焼の恐れのある部分以外の部分及び準耐火建築

根拠条項 第 131 条の 2 第 3 項 壁面線の指定等がある場合の高さ制限の例外認定 法令の定め第 131 条の 2 3 前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ後退して壁面線の指定がある場合又は前面道路の境界線若しくはその反対側の境界線からそれぞれ 後退して法第 68 条の 2

調布都市計画深大寺通り沿道観光関連産業保護育成地区の概要

動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

防災街区整備地区計画の届出及び認定申請(建築基準法第68条の5の5)の手続フロー

tosho_koudotiku

改正包括同意基準参考図

Microsoft Word - 02_第1章.docx

習志野市一団地の総合的設計制度認定基準 第 1 目的この基準は 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 86 条第 1 項又は第 86 条の2 第 1 項 ( 第 86 条第 1 項に係る部分に限る 以下同じ ) の規定による認定に関し必要な事項を定め 一団地の総合的設計制度の適用により良好な市街

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区


⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

工場立地法の概要

換気計画と換気計算方法 ( 居室の必要換気回数 0.5 回 /h 以上 ) パッシブエネルギージャパン株式会社


< F31312D D D C9A927A95A889CE8DD >

⑴ ⑵ ⑶ ⑷ 1

(Microsoft Word -

<4D F736F F D2093B998488AEE8F8089FC92E88CE32E646F63>

認可保育所の整備について

鉄道建築ニュース用原稿 「シャッター」 070928   (社)日本シヤッター・ドア協会

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 1 用語の意義 適用範囲 1225 第 1 用語の意義 適用範囲

スライド 1

様式第 2 号の 4 特定共同住宅等省令適用チェックリスト ( その 1) 番号 特定共同住宅等の種類と省令消防用設備等 計画 図面 番号 1 二方向避難 開放型特定共同住宅等である ( 計算書を添付する ) (1) [ 初期拡大抑制性能 ] ア地階を除く階数が 10 以下のもの 消火器具 屋内消火



Transcription:

第 12 給湯湯沸設備 ( 条例第 8 条の 2) 1 用語の定義本条は 入力が 12kを超える湯沸設備のうち 貯湯部が大気に開放されており 大気圧以上の圧力がかからない構造の湯沸設備について規定したものであり 構造及び種類については 簡易湯沸設備とほぼ同じであること 2 条例等の運用条例 条則及び基準書によるほか その取り扱い及び運用については 次によること ⑴ 開放廊下等に面するパイプシャフトに気体燃料を使用する設備 ( 以下この項において という ) を設置する場合は 次によること アパイプシャフトの条件 1 第 5. 厨房設備 2.⑸に規定する開放廊下等に面していること 2 パイプシャフトを構成する床及び壁は 次の構造とすること a 床は各階で 耐火構造の水平区画を行うこと b 住戸 ( 居住空間 ) とは 耐火構造の壁で区画区画すること 建物が準耐火建築物の場合にあっては 前 a 及びbの規定に係わらず パイプシャフトを構成する床 壁 ( 天井 ) を準耐火構造 ( 準不燃材料で有効に仕上げをした建築物の部分に限る ) とすることで足りること 3 パイプシャフトに内装仕上げをする場合の内装は 不燃材料で造られた建築物の部分であること 4 扉は 板厚 0.8 mm以上の鋼製 ( メーター検針窓の部分は網入りガラス ) とし 施錠等のできる構造 ( 非常時にコイン等で容易に開閉できるもの ) とすること 5 扉の上下には各々 100 cm2程度の換気口を設けること なお 換気口等の設置方法については 第 2 炉及び共通事項 2.⒂を準用すること 6 扉内設置型の場合の扉には 排気筒断面積以上の給気口を設けること 7 パイプシャフトに設置する給湯器の設置例は 第 12-1 図及び第 12-2 図を参照すること ( 標準設置 ) ( 扉内設置 ) 上部換気口 上部換気口 鋼製の扉等 (t 0.8) 排気筒貫通口 ( 周囲給気 ) 鋼製の扉等 (t 0.8) 共用廊下 点検扉 共用廊下 気密性を保つこと 下部換気口 パイプシャフト 居室 下部換気口 パイプシャフト 居室 正面 正面 第 12-1 図標準設置と扉内設置の例 第 12-1

給排気筒トップ 正面 上部換気口 鋼製の扉等 (t 0.8) 共用廊下 下部換気口 FF 式パイプシャフトガスメータ等居室 第 12-2 図 FF 式のパイプシャフト内設置の例 イ開放廊下等の条件の燃焼排ガスを開放廊下等に排出する場合は 当該廊下等は燃焼排ガスの滞留しない空間を有したものであること また 廊下等の一面は外気に開放されていることを原則とするが 壁 窓等で一部閉鎖されている場合 その開口条件は 次によるものであること 開口条件の全てに適合する場合であっても 入居者等の生活環境を考慮し の前面に 以上の非開放部が存する場合にあっては 排気延長等により 直接開放面に吹き出すよう指導の徹底を図ること 1 廊下等は 左右に風が吹き抜けることが必要で の設置場所を中心にして 左右両側にがあることを原則とすること なお ここでいうとは 常時開放されたものをいい 窓等閉鎖できるものは 含まれないものであること ( 第 12-3 図参照 ) 第 12-3 図廊下等の開放条件の例 2 は の排気吹出し口中心より左右に それぞれ廊下幅 ( 1.) の5 倍 (5) の範囲内 ( ただし その値が 10mを超える場合には 10mとする ) にあるもののみを有効なとみなすこと ( 第 12-4 図参照 ) なお 横幅及び有効面積は 6を参照すること 開放 L 5 廊下 L 5 開放 1. L 5 10m (10m を超える場合は 10m とする ) 第 12-4 図の範囲の例 第 12-2

3 前 2の設置範囲内に有効なを2 箇所以上確保できない場合は 必要な開口面積及び横幅の合計を設置範囲内の1 箇所にまとめて設けることができること この場合の横幅及び有効面積は 各々 5の値の2 倍以上とること ただし 設置したの反対側の廊下幅の5 倍より離れたところには があって 風が左右に吹き抜ける形になっていなければならず この場合の必要開口幅は ガス消費量 1k 当たり6mm以上で かつ 必要開口面積は ガス消費量 1k 当たり 90.3 cm2程度以上であること ( 第 12-5 図参照 ) 開放 L 5 廊下 L 5 必要開口面積及び横幅が基準の 2 倍以上必要 1. L 5 10m (10m を超える場合は 10m とする ) 第 12-5 図の範囲の例 4 強制排気で排気吹出し方向が水平 1 方向の場合 廊下幅が 2.0m 以下であれば が排気口を中心に 左右 1m 以上 面積 2以上かつ高さ1m 以上であるものは給排気上機器設置できる有効なとみなすこと ( 第 12-6 図及び第 12-7 図参照 ) 1.0m 以上 1.0m 以上 開口面積 2 m2以上 1.0m 以上 下がり壁のないこと ( 平面図 ) 2.0m 以下 ( 排気吹出し : 水平 1 方向 ) 2.0m 以下 ( 断面図 ) 開口面積 2 m2以上 第 12-6 図前面条件の例 2 台並列の場合は 各々のの排気口中心から左右 1m にがあり 重なった部分の半分以上が左右どちらかにあればよいこと 開口面積 :2 m2 / 台以上 A/2 以上 1.0m 以上 A 1.0m 以上 A/2 以上 2.0m 以下 ( 平面図 ) ( 排気吹出し : 水平 1 方向 ) 第 12-7 図前面条件の例 5 袋小路等への設置 a 強制排気のの袋小路等への設置 第 12-3

強制排気の ( ガス消費量 70k 以下の限る ) で 専用の排気筒を用いて排気筒を延長し開放部分に燃焼排ガスを出す場合は 袋小路に設置することができること ただし が屋外用の場合は 排気筒を屋内 ( パイプシャフト等は除く 以下この項において同じ ) に設置してはならないこと ( 第 12-8 図参照 ) の開放条件を満足すること 開放 排気筒 強制排気の ( 屋外用 ) 開放空間 居室等 ( 図は 設置式の例 ) 排気筒の長さは 当該機器が持つ排気能力によること 第 12-8 図位置の特例の例 b のガス消費量が 23k 以下の特例の給排気口の中心が から3m 以内にある場合は 廊下等の片側が閉塞されてもよいこと この場合 袋小路の上方の燃焼排ガスの滞留する部分には がないこと ただし やむを得ずを設ける場合は 有効な逆流防止措置等 ( 逆流防止ダンパー等 ) を講ずること ( 第 12-9 図参照 ) の開放条件を満足すること 開放 3m 以下 (23k 以下 ) 第 12-9 図位置の特例の例 c アルコーブへの設置強制排気の ( ガス消費量 70k 以下 ) を開放廊下に接したアルコーブに設けられたパイプシャフト等を利用して設置する場合は 以下によること ( 第 12-10 図参照 ) (a) 設置されるの排気吹出し口が開放廊下の壁面から 20 cm以内の場合は 燃焼排ガスを直接開放廊下に対して直角に向けて吹出す構造のものとすること (b) 排気吹出し口が開放廊下の壁面から 20 cmを超える場合は 第 12-10 図に示すとおり専用の排気筒を用いて延長し 開放廊下に燃焼排ガスを排出すること ただし が屋外式の場合は 排気筒を屋内に設置してはならないこと (c) を設置するに当たっては 本体や排気筒が 家具 機材等の持込みに支障とならないようアルコーブ幅員に十分注意すること (d) 有風時 燃焼排ガスが玄関ドアから住戸内に流入しにくいようドアの開閉方向に注意すること 第 12-4

( が開放廊下等に近い場合 ) ( 排気筒により 排気延長を行う場合 ) 強制排気の 強制排気の 排気吹出方向 開放廊下等 20 以下 アルコーブ 玄関ドア 開放廊下等 排気筒 20 を超える場合アルコーブ 玄関ドア 第 12-10 図アルコーブへの設置の例 ( 単位cm ) 6 各の横幅及び有効面積は 次のとおりとすること a 強制排気の ( 排気吹出し方向が下向きのものを除く ) の場合は のガス消費量 1k 当たり横幅 2.6 cm以上で 有効面積は 0.039 m2以上であること b 前 1 以外の場合は のガス消費量 1k 当たり横幅 5.2 cm以上で 有効面積は 0.078 m2以上であること 7 廊下等は 原則としてその先端から隣地境界線 ( 隣地が給排気上支障がない公園 広場の空地等に面している場合を除く ) まで 0.5m 以上とし かつ 隣接建物の外壁 ( 当該建築物の外壁を含む ) までは 1m 以上の空間を有すること ( 第 12-11 図参照 ) 有効 1m 以上 ( 当該建物 ) ( 隣接建物 ) 第 12-11 図参照隣接建物との離隔距離の例 8 の上端は 廊下天井面になるべく近づけ 下がり壁のある場合は 30 cm以下とすること ただし 床面から下がり壁の下端までの高さが概ね 190 cm ( 排気の吹出し口高さとしての概ね 180 cm+10 cm ) 以上である場合の当該下がり壁は 30 cmを超えることができるものであること なお 下がり壁の範囲となる燃焼排ガスの滞留する部分には 下がり壁の深さに係わらず 住戸等内に通ずるがないこと ただし やむを得ずを設ける場合は 有効な逆流防止措置 ( 逆流防止ダンパー等 ) を講ずること ( 第 12-12 図参照 ) 第 12-5

( の上端の例 ) ( 下がり壁が 30 cmを超える場合の設置例 ) 30 cm以下 のないこと >30 cm のないこと 住戸等内 10 cm以上 概ね 190 cm概ね 180 cm 住戸等内 第 12-12 図 9 排気の吹出口は 原則として直接屋外に面して設置するよう指導すること ただし 当該排気ガスが入居者等の生活環境を害しないと認められるものについては ルーバー等により斜方に吹出すことができること ( 第 12-13 図参照 ) ( 斜方吹出し等 ) 第 12-13 図 ウパイプシャフトに設置できるの条件 パイプシャフトに設置できるは ガス用品 液化石油ガス等の基準により安 全性が確認されたものであり 1 住戸の用に供するもの (1 台のから複数の住 戸に供することを含まない ) であること エパイプシャフトに並列設置する場合の条件 パイプシャフトに 設置式を 2 台並列設置する場合は 次によること なお パイプシャフトには 最大ガス消費量 70k 以下のを 2 台設置するこ とができるものであること 1 並列設置したの給気部分に 互いの燃焼排ガスが流入することのないよう 排気方向については十分留意すること 2 メンテナンススペースを確保すること なお 間の離隔距離については は不燃材料で構成されているた め 離隔距離は 0 以上でよいこと オの設置高さ 開放廊下等 住戸等住戸等住戸等 は 燃焼排ガスが廊下に排出されたとき 通行人に迷惑をかけないようその 排気吹出し口の下端が 廊下床面から 180 cm程度となるよう設置すること なお 天井高 梁等によりやむを得ず当該吹出し口の高さがとれない場合にあっては 上方に吹出す等の措置を講ずること カ扉内設置型に用いる機器取付枠 1 扉内設置に用いる 機器取付枠 は 板厚 0.8 mm以上の鋼製とすること 2 から出た燃焼排ガスが パイプシャフトに入り メーター等の設備に影響 を与えないために 設置に当たっては パイプシャフトとの間を気密にすること キ FF 式のパイプシャフト内設置 ( アルコーブ型等 ) : 排気吹出し方向 避難上支障がないと認められる場合は 設置可 第 12-6

この方式は FF 式をパイプシャフト内に設置し 給気及び排気をパイプシャフト外で行う方式であり 燃焼に必要な空気は 直接パイプシャフト外から取り入れ 燃焼排ガスも直接パイプシャフト外に排出するものであること そのため パイプシャフト内には 半密閉式のは設置しないこと ⑵ 開放廊下等に面する壁体にを組込んで設置する場合専用の取付ボックスを用いて を建築物 ( 主に木質系の3 階以下のプレハブ共同住宅等 ) 外壁の凹状のくぼみに設置する方式であり 外壁のくぼみに直接設置する場合との前面を金属製の扉で覆う場合がある ( 第 12-14 図参照 ) ア設置できる及び取付ボックス壁のくぼみに設置する及び取付ボックスは 壁組込設置式として第三者検査機関の行う防火性能評定試験等により確認されたものであること なお 取付ボックスは 6 種類の型に標準化されており を設置する場合は と取付ボックスの型が合っていることを確認する必要があること イ設置の条件 1 前 ⑴イの開放廊下等に面し 燃焼排ガスの滞留しない場所に設置すること 2 壁組込設置式に用いる専用ボックスと不燃材料以外の材料による仕上げをした建築物等の部分との離隔距離は 第三者検査機関が行う防火性能評定試験等により防火性能が確認された離隔距離で設置すること 3 外壁は 防火上及び構造耐力上問題ないこと 4 階段 避難口等の正面及び周囲のの範囲を避けた位置に設置すること ただし 外壁が準耐火構造又は防火構造である共同住宅にあっては の前面を金属製の扉で覆うことにより階段 避難口等の正面及び周囲のの範囲にも設置できること 5 共同住宅の開放廊下に面して設置する場合は 排気吹出し口の高さは 床面より 180 cm程度とすること ( 耐火構造の場合 ) 取付ボックス 扉 100 cm2程度 取付ボックス ( 標準設置の例 ) ( 扉内設置の例 ) ( 準耐火構造の場合 ) 100 cm2程度 取付ボックス 扉 取付ボックス 鉄鋼モルタル 2 cm以上 ( 標準設置の例 ) ( 扉内設置の例 ) 第 12-14 図壁組込設置式の例 第 12-7

⑶ 屋外 ( 避難 ) 階段付近へのの設置屋外 ( 避難 ) 階段付近にはできる限り設けないようにすべきであるが 設計上又は工法上 当該場所を避けることが困難な場合は 前 ⑴ 又は⑵によるほか 次によること ア屋外階段を出た正面又は屋外避難階段の周囲 の範囲を避けた位置への設置 ( 下図標準設置例参照 ) 1 パイプシャフトに設置するものにあっては 次によること a 設置場所周囲に 延焼のおそれのある 不燃材料以外の材料による仕上げをした建築物等の部分 がないこと b 避難通路としての有効幅員が確保されていること 2 壁組込設置式にあっては 次によること a 壁組込設置式に用いる専用ボックスは 第三者検査機関の行う防火性能評定試験等により確認された離隔距離で設置すること b 外壁は 防火上及び構造耐力上問題がないこと c 避難通路としての有効幅員が確保されていること 3 階段付近へのの設置例は 第 12-15 図に示すとおりであること 標準設置例 標準設置 屋外階段の正面又は屋外避難階段の周囲 の範囲を避けた位置に設置する場合に適用する ( 設置式 壁組込設置式は同一基準 ) ( 屋外階段の例 ) ( 屋外避難階段の例 ) 踊場付 踊場付 階段を出た正面 の範囲 屋外避難階段の周囲 の範囲 踊場兼用 踊場兼用 階段を出た正面 屋外避難階段の周囲 の範囲 第 12-8

( 屋外階段の例 ) ( 屋外避難階段の例 ) 第 12 給湯湯沸設備 ( 条例第 8 条の 2) 壁なし ( 腰壁 手すり ) 壁なし ( 腰壁 手すり ) 屋外階段の正面 の範囲 屋外避難階段の周囲 の範囲 壁有 壁有 屋外階段の正面 の範囲 屋外避難階段の周囲 の範囲 屋外階段の正面 の範囲 壁なし ( 腰壁 手すり ) 壁なし ( 腰壁 手すり ) 屋外階段の正面 の範囲 屋外避難階段の周囲 の範囲 第 12-15 図屋外階段を出た正面又は屋外避難階段の周囲 を避けた設置例 イ屋外階段を出た正面又は屋外避難階段の周囲 の範囲への設置前アによるほか 次によること 1 パイプシャフトに設置するものにあっては 扉内設置型又はFF 式とし 前面を金属製の扉で覆うこと ( 第 12-16 図参照 ) 2 壁組込設置式にあっては 前面を金属製の扉で覆うこと ウアルコーブ設置の場合も前イに準ずること エ屋外 ( 避難 ) 階段付近へのの設置は 原則として前アからウまでによるが 屋外階段 ( 避難階段を除く ) 及び屋内階段 ( 出入口扉が設置されているものを除く ) にあっても 屋外避難階段と同様に 周囲 の範囲を対象として規制するよう指導す 第 12-9

ること 扉内設置例 鋼製扉金枠鋼製扉金枠 扉内設置 内設置 (FF 式 ) 第 12-16 図屋外階段を出た正面又は屋外避難階段の周囲 の範囲への設置 ⑷ 本条に規定する準用規定は 第 2 炉及び共通事項を準用すること 第 12-10