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第1章 様々な運動

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. 素子の定格 (rating) と絶対最大定格 (absolute maximum rating ). 定格値とは定格とは, この値で使ってください という推奨値のことで, それ以外の数値で使うと性能を発揮できなかったり破損する可能性があります. ふつうは示された定格通りの値で使用します.. 絶対

2. コンデンサー 極板面積 S m 2, 極板間隔 d m で, 極板間の誘電率が ε F/m の平行板コンデンサー 容量 C F は C = ( )(23) 容量 C のコンデンサーの極板間に電圧をかけたとき 蓄えられる電荷 Q C Q = ( )(24) 蓄えられる静電エネルギー U J U

RLC 共振回路 概要 RLC 回路は, ラジオや通信工学, 発信器などに広く使われる. この回路の目的は, 特定の周波数のときに大きな電流を得ることである. 使い方には, 周波数を設定し外へ発する, 外部からの周波数に合わせて同調する, がある. このように, 周波数を扱うことから, 交流を考える

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(3) E-I 特性の傾きが出力コンダクタンス である 添え字 は utput( 出力 ) を意味する (4) E-BE 特性の傾きが電圧帰還率 r である 添え字 r は rrs( 逆 ) を表す 定数の値は, トランジスタの種類によって異なるばかりでなく, 同一のトランジスタでも,I, E, 周

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について関心をもって話し合っている 6 身近な電気器具について興味 関心をもっている 電圧の特徴を 結果から見いだしている 6 実験結果から 電流の大きさが加えた電圧の大きさに比例することを見いだしている 7 直列回路と並列回路での抵抗の値がどのようになるか 実験の結果から見いだしている 8 水温の

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s とは何か 2011 年 2 月 5 日目次へ戻る 1 正弦波の微分 y=v m sin ωt を時間 t で微分します V m は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y=v m sin u u=ωt と置きますと dy dt dy du du dt d du V m sin u d dt

例題 1 表は, 分圧 Pa, 温度 0 および 20 において, 水 1.00L に溶解する二酸化炭素と 窒素の物質量を表している 二酸化炭素窒素 mol mol mol mol 温度, 圧力, 体積を変えられる容器を用意し,

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

交流 のための三角関数 1. 次の変数 t についての関数を微分しなさい ただし A および ω は定数とする 1 f(t) = sin t 2 f(t) = A sin t 3 f(t) = A sinωt 4 f(t) = A cosωt 2. 次の変数 t についての関数を積分しなさい ただし

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5.オームの法則、合成抵抗

三相の誘導電動機をスターデルタ始動した場合の電流の話です 皆様ご承知の様に スターデルタ始動はよく用いられる始動方法です この始動方式を用いた場合の 始動電流及び始動トルクの関係は次の様に説明されています 説明その 1 始動電流は全電圧始動の 1/3 になり 始動トルクは 1/3 になる 説明その

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トランスの利用率の話 トランスの利用率の話をします この書き込みをお読みの方は トランスの容量が下記の様に示される事はご存じだと思います ( ご存じでない方は 下図を見て納得して下さい ) 単相 2 線式トランスの容量を P[VA] とすれば 単相負荷は P[VA] 接続できます この単相トランスを

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補足 中学で学習したフレミング左手の法則 ( 電 磁 力 ) と関連付けると覚えやすい 電磁力は電流と磁界の外積で表される 力 F 磁 電磁力 F li 右ねじの回転の向き電 li ( l は導線の長さ ) 補足 有向線分とベクトル有向線分 : 矢印の位

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ

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物体の自由落下の跳ね返りの高さ 要約 物体の自由落下に対する物体の跳ね返りの高さを測定した 自由落下させる始点を高くするにつれ 跳ね返りの高さはただ単に始点の高さに比例するわけではなく 跳ね返る直前の速度に比例することがわかった

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第1章 単 位

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人間科学部研究年報平成 24 年 (1) (2) (3) (4) 式 (1) は, クーロン (Coulomb) の法則とも呼ばれる.ρは電荷密度を表し,ε 0 は真空の誘電率と呼ばれる定数である. 式 (2) は, 磁荷が存在しないことを表す式である. 式 (3) はファラデー (Faraday)

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3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

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トランジスタ回路の解析 ( 直流電源 + 交流電源 ) 交流回路 ( 小 ) 信号 直流回路 ( バイアス計算 ) 動作点 ( 増幅度の計算 ) 直流等価回路 ダイオードモデル (pnp/npn) 交流 ( 小信号 ) 等価回路 T 形等価回路 トランジスタには直流等価回路と交流等価回路がある

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大阪大学 大学院理学研究科博士前期課程 ( 宇宙地球科学専攻 第 2 次募集 ) 入学試験問題小論文 (2013 年 10 月 26 日 11 時 00 分 ~12 時 30 分 ) 次の [1] から [5] までの 5 問のうちから 2 問を選択して解答せよ 各問には別の解答 用紙を用い 解答用

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フィードバック ~ 様々な電子回路の性質 ~ 実験 (1) 目的実験 (1) では 非反転増幅器の増幅率や位相差が 回路を構成する抵抗値や入力信号の周波数によってどのように変わるのかを調べる 実験方法 図 1 のような自由振動回路を組み オペアンプの + 入力端子を接地したときの出力電圧 が 0 と

高校卒程度技術 ( 電気 ) 専門試験問題 問 1 次の各問いに答えなさい なお 解答欄に計算式を記入し解答すること 円周率 π は 3.14 で計算すること (1)40[Ω] の抵抗に 5[A] の電流を流した時の電圧 [V] を求めなさい (2) 下の回路図においてa-b 間の合成抵抗 [Ω]

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等温可逆膨張最大仕事 : 外界と力学的平衡を保って膨張するとき 系は最大の仕事をする完全気体を i から まで膨張させるときの仕事は dw d dw nr d, w nr ln i nr 1 dw d nr d i i nr (ln lni ) nr ln これは右図 ( テキスト p.45, 図

平成 30 年度 前期選抜学力検査問題 数学 ( 2 時間目 45 分 ) 受検番号氏名 注 意 1 問題は, 表と裏にあります 2 答えは, すべて解答欄に記入しなさい 1 次の (1)~(7) の問いに答えなさい (1) -3 (-6+4) を計算しなさい 表合計 2 次の (1)~(6) の問

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また単分子層吸着量は S をすべて加えればよく N m = S (1.5) となる ここで計算を簡単にするために次のような仮定をする 2 層目以上に吸着した分子の吸着エネルギーは潜熱に等しい したがって Q = Q L ( 2) (1.6) また 2 層目以上では吸着に与える表面固体の影響は小さく

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測定器の持つ誤差 と 使い方による誤差

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3.5 トランジスタ基本増幅回路 ベース接地基本増幅回路 C 1 C n n 2 R E p v V 2 v R E p 1 v EE 0 VCC 結合コンデンサ ベース接地基本増幅回路 V EE =0, V CC =0として交流分の回路 (C 1, C 2 により短絡 ) トランジスタ

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07 年度センター試験物理 問 5 ウ 気温が低くなるほど音速は遅くなるので, 上空より地表のほうが音速は遅い エ 地表から斜め上方に出た音波は, 屈折の法則より音速が大きいと屈折角も大きくなるの で, 大きく地表に向かって曲がっていく したがって, 遠くの地表面上に届きやすくなる ( 答 ) 5

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木村の物理小ネタ ケプラーの第 2 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という) が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に

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実験. テスターの使用法と直流回路. 目的オームの法則 キルヒホッフの法則について理解する テスターの基本的使用法を学ぶ. 予習課題 テスターで測定できる物理量は何か また =00Ω =400Ω 3=500Ωとしてp3435 の計算をすること オームの法則 キルヒホッフの法則について回路図を書き 説明すること 3. 理論金属のように電気をよく通す物質を導体という 導体に電圧をかけると電流が流れる 流れる電流 I は 加えた電圧 に比例し 導体の抵抗 に反比例する これをオームの法則という I = または = I () 抵抗に電圧 [ ボルト ] を加え [ アンペア A ] の電流が流れたとき この抵抗の値を [ オーム Ω ] という 抵抗 は電気抵抗または抵抗といい 電流の流れにくさをあらわしている が大きいと電流は流れにくい 電流図のように直流電源 ( 乾電池やバッテリーなど ) と乾 導導体をつないだ回路 *) では 電源の電圧が一定であ電体るとき 導体の抵抗 ( 種類や長さ 太さにより異なる ) 池に反比例する電流が流れる *) 電流が一回りして流れる通り道電流この回路は右下のように記号で表す I : 直流電源 : 抵抗 オームの法則は以下のようにも考えられる 金属のような電気をよく伝える導体内には 自由に移動できる自由電子 ( マイナスの電気を帯びている ) がある 自由電子は導体内の正イオンの規則的な配列の中を色々な速度で動き回っているが 熱振動により位置が変化する正イオンに衝突し そのたびに方向や速度を変えられる つまり抵抗を受ける 個々の自由電子の速度は異なるが 全体としてある平均の速度で運動していると考えられる 自由電子 個がもつ電荷 (= 電気や電気量 ) をe 導体内の自由電子の平均速度を v 導体の単位体積中に含まれる自由電子の数をnとすると 導体の単位断面積に垂直な面を通って流れる電流 ( 電流密度 = 単位面積あた りの電流 )J は J=en v

と表され 断面積 Sに垂直な面を 秒間に流れる電流 I は I=JS=en v S () となる J 電流 I=J S 一方 導体の両端に電場 E 注 ) をかけると 電子は電場と逆向きに力 F = e E を受け進んでいく 電子の平均の速度を 単位断面積 S v とすると速度に比例した抵抗力 k v を受けると考えられる (k は比例定数 ) F = e E F = k v kv = もし この二つの力がつりあえば kv ee =0 (3) e E が成り立ち 平均速度 v は一定に保たれる 導体の断面積 S, 長さ L 導体の両端の電圧 のとき 電場 kv E = = これより e L 式 () と式 (4) より 電流は I E = であるから L e v = Lk (4) となる e ns = Lk (5) とあらわされるがこれは電流が電圧に比例するオームの法則を表している kl 式 () と式 (5) を比較すると = (6) e ns が得られる これは導体中の電子の運動に対する抵抗力が小さいほど (kが小さい) 導体の単位体積に含まれる自由電子の数が多いほど電気抵抗が小さいことを示している 抵抗の大きさは同じ種類の導体では導体の断面積 S[m ], 長さ L[m] のとき 式 (6) から電気抵抗 の大きさは L に比例し S に反比例し L ρ S = (7) ただし k ρ = e n である ρ ローは導体の比抵抗 ( 抵抗率 ) といい 単位は [ オーム Ω メートル m] である 比抵抗は物質によって異なり 長さ m 断面積 m での抵抗の値に等しく物質の

種類や温度などによって決まる 抵抗は長さに比例し 断面積に反比例する 注 ) 電場 : 物理学では ある場所に帯電した物体 ( 帯電体 ) をおいたとき力を受けたならば この場所は 帯電体に力を作用する性質を持つと考える このように 帯電体に 電気的な力を及ぼす空間のことを物理では 電場 とよぶ 電場のある場所に電荷 Q をおいたとき 作用する力 F は電荷に比例する 電場を E とすると E=F / Q (E はベクトルである ) 抵抗を接続したとき 全体の抵抗 (= 合成抵抗 ) の求め方 直列接続 並列接続 = = L 直列接続では流れる電流は回路内のどの位置でも変わらない I=/ より一定である 抵抗 の両端の電圧は =I だけ降下する ( 電圧降下 ) 同様に抵抗 の両端の電圧は =I だけ電圧降下する = =I I=( )I =I より比較して 全抵抗 = が求まる 一方 並列接続では流れる電流 I は 側と 側の 方向に枝わかれする 分かれた電流をそれぞれ I,I とする 各抵抗の両端の電圧は であるから I = I = I I I

全電流 I は I= I I = = I= を比較して 全抵抗 = が求まる 抵抗の数が増えても同様にして求められる 複雑な回路の中を流れる電流や電圧を求めるには キルヒホッフの法則を用いる キルヒホッフの電流則 ( キルヒホッフの第 法則 ) ある回路の一部 (Fig.a) を見よう 点 A に電流が流れ込んでいる 点 A に流れ込む電流の和はその点から流れ出す電流の和に等しい I = I I 3 まる 点 A に流れ込む電流の和は 0( ゼロ ) である としてもよい I A I I I 3 =0 I I3 Fig.a 図 3 キルヒホッフの電圧則 ( キルヒホッフの第 法則 ) 回路網 ( 複雑な回路は網の目状であるからこのように呼ぶ ) である閉じた回路 (= 閉路で始点から一周して元の点に戻る ) に沿って 周するとき ある方向を正 反対方向を負と決めることにする 抵抗や電源による電圧降下 (= 電位が下がること ) の総和は電源電圧の総和に等しい I 電源電圧の総和 = 電圧降下の総和 Fig.a の回路ではつの閉路 ⅠとⅡができる 閉路 Ⅰについて での電圧降下は I での電圧降下は I 電源はであるから 閉路 Ⅰ I I 3 I 3 = I I 3

閉路 Ⅱ について の両端での電圧降下は I 3 の両端での電圧降下は 3I 3 閉電源はのみであるから路 = I 3I 3 4 Ⅱ,,3 があらかじめわかっているならば 電流則より I = I I 3 I 電圧則より = I I 3 I 3I 3 = I 3I 3 4 上の 3 式 (34) より連立方程式を解くことで I I I 3 は順に求められる I

参考資料 :sanwa 三和電気計器株式会社取扱い説明書

実験 テスターの使い方 のパワーポイントのスライドショーを見てから実験して下さい 測定するときの注意 : * テスター 電流 電圧計で測るとき 測定のレンジにより 測定できる最大値が違う はじめは最大のレンジを選び 順次小さいレンジに切り替えていくこと 課題 抵抗の測定使用器具テスタ 豆電球または抵抗体抵抗の測り方テスタの切り替えスイッチを 大きな抵抗まで測れるレンジに切り替える テスタの ()() の端子棒を接触 ( ショ ト) させ メタの指針が0Ωになることを確認する はじめは大きな抵抗値の位置にして 抵抗体の両端にテスタの端子棒で触れ 抵抗値を読む その後順次小さな抵抗値のレンジに切り替えて読む直列 ( シリズ ) 接続下図のように接続し テスターで抵抗の値を測定する 合成抵抗 は各抵抗の和に等しい = = = Ω = Ω 直列接続の合成抵抗を計算で求める = 計算値 = Ω テスターによる測定値 == Ω 並列 ( パラレル ) 接続 合成抵抗 の逆数 / は 各抵抗の逆数の和に等しい = = Ω = Ω 並列接続の合成抵抗を計算で求める = = /Ω 計算値 = Ω テスターによる測定値 = Ω 計算値と測定値は一致しましたか?

課題 オームの法則回路の電流 電圧を測定し 抵抗値を求める 図のように接続し 電圧と電流の関係を測定し グラフに記入する 測定中はグラフ用紙にプロットしながら行う ( 測定ミスや読み取りミスを防ぐため ) 使用器具直流定電圧電源装置 TYS (.5~9.0) 直流電流計( 通称アンメタ ) 抵抗 ケ ( ) リド線 ( 注意 : 電源装置をショートさせないように また 感電に注意すること!) 電流計 直流低電圧電源装置 電源 抵抗抵抗 電圧計, テスター 抵抗 抵抗 電圧計電流計 電圧計 測定データ 抵抗 [Ω] 0[Ω] 40[Ω] 使用電流レンジ [ma] [ma] 電圧 [] 電圧 [].5 3.0 4.5 6.0 7.5 9.0 グラフの傾きを読み 抵抗を求める場合 抵抗 = 電圧 / 電流の変化分 50 500 電流と電圧の関係電流 [ma] = [] [A] = [Ω] = [] [A] [Ω]

追加課題 : 乾電池 ケを使用する 抵抗の代わりに豆電球 ケを直列につないだ場合と 並列につないだ場合の明るさの変化を確認してみてください 結果 : 課題 3 キルヒホッフの電流則 3 つの抵抗 3 を図の回路のように接続し 各抵抗 3 を流れる電流 I I I 3 を測定し キルヒホッフの電流則を検証する 各電流 I I I 3 を測定する際 電流計は接続しなおすこと 使用器具電流計 テスター 抵抗 (3 ケ ).5[] 乾電池 ( ケ ) リド線基本回路 Fig.a を参照 I の測定 I= [A] I の測定 I= [A] ma I ma I 3 3 I3 の測定 I3= [A] I ma I3 I I3 3 3 I I3

テスタスターテスター課題 3 キルヒホッフの電圧則 3 つの抵抗 3 を図の回路のように接続し 電源電圧 ( 乾電池や各抵抗の両端の電圧 3 をテスターで測定し キルヒホッフの電圧則を検証する 使用器具テスター 抵抗 (3 ケ ).5[] 乾電池 ( ケ ) リド線基本回路 Fig.a を参照テスターのつまみは.5[] より大きい直流電圧測定の位置を選択すること ( テスターの使用法のスライドショーを参照 ) 電源電圧 の測定 = [] の測定 = [] の測定 = 3 の測定 3= [] [] I ーテテスター I I3 3 3 課題 33 オームの法則より 回路を流れる電流 I を求める 課題 3 と同じ抵抗 3 を使用した回路の合成抵抗 を求める 次に電圧を.5[] とし オームの法則より 電流 I を求めよ I 等価回路

課題 34 乾電池の電圧を.5[] 抵抗の値は既知として キルヒホッフの法則より 各抵抗を流れる電流の値 I I I3 を計算する (Fig.a 参照 ) 抵抗値 ( 抵抗に表示されている値を下記に記入する ) = [Ω] = [Ω] 3= [Ω] 電源電圧 =.5[] 計算結果だけでなく途中の式も書いておくこと =.5[], [Ω] [Ω] 3[Ω] の値を下式に代入し 連立方程式を解いて I[A] I[A] I3[A] を順に求めること I=II3.5=II.5=I3I3 計算結果 I= [A] I= [A] I3= [A] II3= [A] 測定値電圧 はテスターまたは電圧計で測る 電圧 [] 全電流 I[A] 電流 I[A] 電流 I3[A] II3[A] I(II3) [A] [ 考察 ] ) 課題 3 より キルヒホッフの電流則 I=II3 は成りたっているか? 一致しない場合 原因は何か? ) 課題 3 よりキルヒホッフの電圧則 = ( または =3 ) は成りたっ ているか? 一致しない場合 原因は何か? 3) 課題 33 で求めた電流 I と課題 34 で求めた電流 I の計算値が一致することを確か めよ [ 感想 ] 実験前には わからなかったけれど 実験終了後に理解できたことやスライドショー テスターの使用法 の感想 意見を書いてください