扶養手当制度の概要 1 支給要件 扶養親族 ( 他に生計の途がなく主として職員の扶養を受けているもの ) を有する職員に対して支給 年額 130 万円以上の恒常的な所得があると見込まれる者は対象外 2 支給月額 配偶者 : 13,000 円子など : 1 人につき 6,500 円 ( 配偶者のない場

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資料9

男女間の賃金格差問題に関する研究会報告

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

PowerPoint プレゼンテーション

職務や勤務実績に応じた給与配分を見直すことを内容とする給与制度の総合的見直しを3 年間にわたって段階的に実施している 本年度は 4 月から実施している諸手当の改定のほか 前述のとおり地域手当の支給割合の改定を行うとともに 平成 28 年度において 諸手当の所要の改定を行うこととする 第 1 給与勧告

人事行政の運営等の状況の公表について

4 共済組合 共済組合は 組合員及びその家族の相互救済を目的とした社会保障制度です 病気 負傷 出産などに対する 短期給付事業 退職 障害または死亡に対する 長期給付事業 及び組合員の健康管理 福利厚生 診療所の運営 または貯金 貸付等を行う 福祉事業 の三つの主な事業を行っています 特許庁の職員と

被用者年金一元化パンフ.indd

第2章 第2章 1 補償基礎額 補償基礎額 団員の補償基礎額 問 団員の補償基礎額は どのようにして決定されているのでしょうか 答 補償基礎額は 一般にいう 日当 に相当するものであり 災害補償では 療養 補償費 介護補償費を除く損害補償費並びに福祉事業のうちの休業援護金及び各種特 別給付金の算定基

保育所に入所できないことを事由とする育児休業手当金の延長要件の見直し(地方公務員の「パパ・ママ育休プラス」の場合)(あっせん)

議案第07号-給与に関する条例の一部改正【確定】

被用者年金一元化法

目次 1 給与勧告の仕組みページ 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 3 4 民間給与と職員給与との比較 4 2 本年の給与改定 1 本年の給与改定 5 2 特別給の調査結果 6 3 その他の事項 7 4 行政職平均給与 ( 比較給

扶養手当 (1) 支給要件について (2) 扶養親族の範囲について の親族に該当し, かつ, 年額 130 万円以上の恒常的な所得が見込まれない者 ( 本学又は本学以外の事業所において扶養手当等の支給対象となっている場合を除く ) を, 主として扶養している場合 共済組合の被扶養者とは要件等について

国立大学法人京都大学教職員給与規程

1 人事委員会勧告の対象職員 人事委員会の勧告の対象となるのは 給与条例の適用を受ける一般職の職員です その給料表ごとの内訳は以下のとおりです 職員数は 20,859 人であり 昨年より 130 人の減 ( 行政職については 4,681 人で 31 人の減 ) 職員の平均年齢は 43 歳 10 月で

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

●生活保護法等の一部を改正する法律案

2 扶養親族の収入見込については 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 扶養親族 ( 異動 ) 届に載のとおりです 3 私の配偶者若しくは親族等が受ける扶養手当又は民間その他のこれに相当する手当の支給の基礎とはなっておりません 4 ( 子を扶養親族とする場合 ) 私の費用負担は配偶者の費用負

平成 24 年職種別民間給与実態調査の概要 今回の報告の基礎となった本委員会の職種別民間給与実態調査の概要は 次のとおりである 1 調査の目的と時期この調査は 本市職員の給与を検討するため 平成 24 年 4 月現在における民間給与の実態を調査したものである 2 調査機関 本委員会 人事院 広島県人

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

受けているときは これらの年金総額が 230 万円となるように計算されます 計算例 1. 単一の共済年金が支給されている場合 事例 1 退職共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額退職共済年金 210 万円老齢基礎年金 60 万円 (= 組合員期間に係る基礎年金相当額 ) 退職

が必要とされる中で 公務においては 民間企業と異なり 市場の抑制力という給与決定上の制約が存しないこと等から その給与水準は その時々の経済 雇用情勢等を反映して労使交渉等によって決定される民間の給与水準に準拠して定めることが最も合理的であると考えられることによる 国家公務員の給与と民間企業従業員の

ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

目次 1 給与勧告の仕組みと本年の給与改定 2 給与制度の総合的見直しの概要 9 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 高齢層職員の能力及び経験の活用 10 3 民間給与との比較 4 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 民間給与との較差に基づく給与改定 5

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント

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平成17年3月伊那市議会定例会議案目次

本院の給与勧告は 国家公務員に対し 社会一般の情勢に適応した適正な給与を確保する機能を有するものであり 国家公務員の給与水準を民間企業従業員の給与水準と均衡させること ( 民間準拠 ) を基本としている 民間準拠を基本とするのは 国家公務員も勤労者であり 勤務の対価として適正な給与を支給することが必

260401【厚生局宛て】施行通知

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

被扶養者になれる者の判定

第 12 回委員会資料

社会福祉協議会 公営住宅法第二条第十六号に規定する事業主体である又は 番号法別表第二の 27 の項 番号法別表第二の 30 の項 番号法別表第二の 31 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 社会福祉法によ

●国民年金法等の一部を改正する法律案

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

目次 1 給与勧告の仕組みと本年の給与改定 2 給与制度の改正 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 1 給与制度の総合的見直しの概要 9 2 扶養手当の見直し 10 3 民間給与との比較 3 3 専門スタッフ職俸給表 4 級の新設 11 4 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較

Microsoft Word ①概要(整備令)

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

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独立行政法人大学改革支援・学位授与機構役員退職手当( 改正)

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個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 法 という ) 第 9 条第 2 項の規定に基づく個人番号の利用及び法第 19 条第 9

資料 1 平成 27 年人事院勧告の概要

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

(3) 障害共済年金 退職老齢年金給付 給料との調整ア障害共済年金との支給の調整傷病手当金は 同一の傷病について障害共済年金の支給を受けることができるときは 支給されません ただし その支給を受けることができる障害共済年金の額 ( 当該障害共済年金と同一の給付事由に基づき国民年金法による障害基礎年金

検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

目 次 別紙第 1 職員の給与に関する報告 1 第 1 給与勧告制度の基本的考え方 1 第 2 官民給与の状況と給与改定 5 第 3 給与制度の改正等 13 第 4 給与勧告実施の要請 20 別紙第 2 職員の給与の改定に関する勧告 25 別紙第 3 国家公務員の育児休業等に関する法律の改正について

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

1. 改革の方向性 女性の働き方に中立的な制度整備に当たっては 可処分所得の大幅な減少が生じないよう 負担を最小化 負担増減を円滑化するとともに こうした見直しが 負担増の生じる世帯 個人に ベネフィットとして戻ってくる制度改革とすることが不可欠 改革の進め方についての方針を明示し できるものから早

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について 平成28年度

役員退職手当支給の基準の変更について

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役 員 等 報 酬 規 程

2 返還額の算定方法 (1) 前記 1の (1) (2) (5) 及び (6) の退職一時金に係る返還額 退職一時金の額に利子に相当する額を加えた額とされており この利子に相当する 額は当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職共済年金等を受ける権利 を有することとなった日の属する月までの期


平成21年12月に支給する期末手当に関する特例措置に関する規則

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

Microsoft Word - 国家公務員給与減額閣議決定全文

調布市要綱第  号

児童扶養手当制度について 児童扶養手当制度は 父母の離婚などにより 父又は母と生計を同じくしていない児童 を育成されている家庭 ( ひとり親家庭 ) 等の生活の安定と自立を助け 児童の福祉の増進 を図るための国の制度です 受給できる方 手当を受けることができる人は 次の条件に当てはまる 18 歳に達

市県民税所得課税証明書から年間所得金額を見る場合 平成 年度 ( 平成 年分 ) 市県民税所得課税証明書 住所 羽生市 134 番地 1 氏名 羽生田羽生子 所得の区分 所得金額 所得の区分 所得金額 総所得金額 330,000 所得控除金額 1,500,000 合計所得金額 330,000 課税標

スライド 1

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

< F2D819988EA94CA90458B8B975E8FF097E E6A7464>

[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

緊急に措置すべき事項

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

労災年金のスライド

別紙第 1 職員の給与に関する報告 人事委員会勧告制度は 地方公務員法に基づく労働基本権制約の代償措置として 職員の勤務条件を社会一般の情勢に適応させるための機能を有するものであり 住民に対する説明責任を果たし 理解を得るためにも その役割は重要である 本委員会は こうした認識の下 従来より 職員の

02 大学入試センター

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

平成16年規程第03号_役員退職手当規程

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

2 役員の報酬等の支給状況平成 29 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況役名報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任 理事長 1,418 ( 地域手当 ) 18,451 11,820 5, ( 通勤手当 ) 3 月 31 日 副理事長 1,315 ( 地域手当 ) * 1

被扶養者認定事務の取扱い基準

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

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年金制度のポイント

( 扶養義務者が複数の場合の認定対象者の帰属 ) 第 4 条 認定対象者にかかわる扶養義務者が複数ある場合は 扶養義務者の収入および扶養能力 被保険者の被扶養者としなければならない経緯または理由 生計維持の事実などを総合的に審査して組合がその帰属を判定する なお 夫婦 親子等社会通念上被保険者よりも

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くらしのおてつだいH30 本文.indd

2 役員の報酬等の支給状況平成 29 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況役名報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任法人の長 2,164 17,994 10,824 4, A 理事 B 理事 A 監事 16,722 9,816 4,762 1, ,12

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

(5) 認定対象者に収入がある場合は 厚生労働省通知並びに関係法令 本基準に定める範囲内であること (6) 認定対象者を被扶養者として認定する事が実態と著しくかけ離れたものではなく かつ社会通念上妥当性を欠いていないと認められること ( 扶養義務者が複数の場合の認定対象者の帰属 ) 第 4 条認定対

Taro-H26勧告・報告の説明

目次 1 給与勧告の仕組みページ 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 3 4 民間給与と職員給与との比較 4 2 本年の給与改定 1 本年の給与改定 5 2 特別給の調査結果 6 3 行政職平均給与 ( 比較給与ベース ) 7 4

短時間労働者への厚生年金 国民年金の適用について 1 日又は 1 週間の所定労働時間 1 カ月の所定労働日数がそれぞれ当該事業所 において同種の業務に従事する通常の就労者のおおむね 4 分の 3 以上であるか 4 分の 3 以上である 4 分の 3 未満である 被用者年金制度の被保険者の 配偶者であ

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扶養手当の在り方に関する勉強会 ( 第 1 回 ) 資料 平成 27 年 11 月 9 日 人事院給与局

扶養手当制度の概要 1 支給要件 扶養親族 ( 他に生計の途がなく主として職員の扶養を受けているもの ) を有する職員に対して支給 年額 130 万円以上の恒常的な所得があると見込まれる者は対象外 2 支給月額 配偶者 : 13,000 円子など : 1 人につき 6,500 円 ( 配偶者のない場合の 1 人目にあっては 11,000 円 ) ( 子のうち満 16 歳の年度初めから満 22 歳の年度末までの間にある子にあっては 1 人につき 5,000 円加算 ) 支給月額については 民間における家族手当の額との均衡を図ることを基本として設定 扶養家族の構成 民間の支給月額 ( 平成 27 年職種別民間給与実態調査 ) 公務の支給月額 配偶者 13,885 円 13,000 円 配偶者と子 1 人 19,893 円 19,500 円 配偶者と子 2 人 25,418 円 26,000 円 1

< 主な制度改正経緯 > 昭和 25 年 昭和 44 年 一般職の職員の給与に関する法律 ( 昭和 25 年法律第 95 号 ) 制定扶養手当を支給 配偶者がない職員の第 1 子に係る手当額の特例を設定 ( 生計上の特殊性に配慮 配偶者に対する手当との均衡を考慮 ) 昭和 47 年 児童手当法の施行に伴い 児童手当の支給対象となる子に係る扶養手当は支給しないこととする調整措置を導入 平成 4 年 児童手当との調整措置を廃止 ( 児童手当制度の改正により児童手当の社会保障制度としての位置づけが強くなり 扶養手当の趣旨との違いが明確になってきたこと等を考慮 ) 子 孫 弟妹に係る支給年齢の上限を 満 18 歳の年度末から満 22 歳の年度末に改正 ( 民間における手当の支給状況 教育費等の家計負担の状況 大学への進学状況等を考慮 ) 平成 5 年 満 16 歳の年度初めから満 22 歳の年度末までの子に対する加算措置を導入 ( 高校 大学等の就学年齢にある子を扶養する職員の教育費等の家計負担が特に厳しいことに配慮 ) 2

< 手当月額の改正経緯 > ( 昭和 25 年 ~ 昭和 59 年 ) ( 昭和 60 年 ~ 現在 ) 年 区分 扶養親族 で あ る 配 偶 者 配偶者が扶養親族である場合 1 人目 配偶者が扶養親族でない場合 扶養親族である子 父母等 配偶者がない場合 2 人目 3 人 目 以 降 特定期間にある子に係る加算額 年 区分 扶養親族 で あ る 配 偶 者 配偶者が扶養親族である場合 1 人目 配偶者が扶養親族でない場合 扶養親族である子 父母等 配偶者がない場合 2 人目 3 人 目 以 降 特定期間にある子に係る加算額 昭 円 円 円 円 円 25~40 600 600 400 400 41~43 1,000 44 45 1,700 1,200 46 2,200 1,400 600 47 2,400 800 1,600 800 48 3,500 1,000 2,500 1,000 49 5,000 1,500 3,500 1,500 50 6,000 2,000 4,000 2,000 51 7,000 2,200 4,500 2,200 1,000 52 8,000 2,300 5,000 2,300 53 9,000 2,700 5,500 2,700 54 10,000 3,000 6,500 3,000 55 11,000 3,500 7,500 3,500 56 57 12,000 8,000 58 12,300 3,800 8,300 3,800 59 13,200 4,200 8,900 4,200 昭円円円円円 60 14,000 4,500 9,500 4,500 1,000 61 62 15,000 10,000 63~ 平 2 16,000 10,500 3 4 5,500 11,000 5,500 5 2,000 1,000 6 2,000 7 2,500 8 3,000 9 6,500 4,000 10 11 5,000 12 13 6,000 6,000 3,000 14 14,000 5,000 15 16 13,500 17 13,000 18 (6,000) 19~27 6,500 6,500 ( 注 )1 昭和 49 年 3 月以前の 扶養親族である子 父母等 欄の手当額は子についてのものであり 父母等については 3 人目以降 の手当額と同額であった 2 平成 14 年 平成 15 年 平成 17 年及び平成 18 年の改定の実施時期は それぞれ平成 14 年 12 月 1 日 平成 15 年 11 月 1 日 平成 17 年 12 月 1 日及び平成 19 年 4 月 1 日であり それぞれの年度の全ての期間がこの表に掲げている額となっていたわけではない 3

< 所得限度額の改定経緯 ( 昭和 51 年以降 )> 所得限度額については 東京都特別区内の官署に勤務する一般職試験 ( 高卒 ) 採用者 ( 行政職俸給表 ( 一 )1 級 5 号俸 ) の年間給与額の 2 分の 1 の額を基礎とし 併せて国家公務員共済組合法上の被扶養者及び所得税法上の控除対象配偶者等に係る所得限度額の状況を参考として 改定を行ってきている 年月日所得限度額基準額 51.11. 5 650,000 円 645,354 円 共済組合法の被扶養者に係る所得限度額 所得税法の控除対象配偶者に係る所得限度額 52.12.21 690,000 円 687,582 円 700,000 円 700,000 円 53.10.21 700,000 円 699,052 円 56. 5. 1 800,000 円 748,332 円 800,000 円 790,000 円 900,000 円 880,000 円 59. 9. 1 900,000 円 860,261 円 1,000,000 円 900,000 円 920,000 円 元. 9. 1 1,000,000 円 1,002,573 円 2. 9. 1 1,100,000 円 1,119,335 円 1,100,000 円 1,000,000 円 4. 1. 1 1,200,000 円 1,198,728 円 1,200,000 円 5. 4. 1 1,300,000 円 1,277,419 円 1,300,000 円 1,030,000 円 ( 注 ) 1 基準額 とは 東京都特別区内の官署に勤務する一般職試験 ( 高卒 ) 採用者の年間給与額の 2 分の 1 の額である 2 年月日は 扶養手当の所得限度額の改定日である 4

扶養手当の支給状況 < 扶養親族構成別 > ( 平成 27 年国家公務員給与等実態調査 ) 扶養親族構成等 計 職員数に対する割合 配偶者を有する職員 配偶者を有しない職員 扶養手当受給職員 142,991 (56.4%) 138,214 4,777 配偶者が扶養親族である職員 102,941 (40.6%) 102,941 - 配偶者のみ 30,037 (11.9%) 30,037 - 配偶者 + 子 69,611 (27.5%) 69,611 - 配偶者 + 子 + 父母等 1,899 (0.7%) 1,899 - 配偶者 + 父母等 1,394 (0.6%) 1,394 - 配偶者が扶養親族でない職員又は配偶者を有しない職員 40,050 (15.8%) 35,273 4,777 子のみ 34,888 (13.8%) 32,629 2,259 子 + 父母等 1,491 (0.6%) 1,327 164 父母等のみ 3,671 (1.4%) 1,317 2,354 扶養手当非受給職員 110,385 (43.6%) 33,206 77,179 職員数 253,376 (100.0%) 171,420 81,956 ( 注 ) 職員数には 扶養手当が支給されない指定職職員等は含まない ( 以下全ての表で同じ ) 5

< 参考 > 男女間賃金格差解消に向けた労使の取組支援のためのガイドライン ( 平成 22 年 8 月 厚生労働省 ) ( 抄 ) 2 労使が自主的に取り組むための対応方策に係る事項 (2) 賃金 雇用管理の見直しの視点ア賃金 雇用管理の制度面の見直し ( ア ) 公正 明確 透明な賃金制度賃金表が未整備であったり 賃金決定や昇給 昇格の基準が不明確 不透明になっている場合 性別による賃金差別や男女間賃金格差につながりかねないことから 各企業においては 公正 明確な賃金 雇用管理制度の整備を行うとともに 労働者に対して適切な情報提供を行うことにより制度の周知を図り 透明性を高める必要がある また 家族手当や住宅手当といった生活手当については 労働者の生活の安定を図るため 多くの企業が採用しているが 女性労働者の納得性という点からは 支持は得られていない制度であると考えられる 男女間賃金格差解消の観点からも また 女性労働者や独身の労働者の労働意欲への影響という観点からも 改めて労使で話し合い どのような属性の労働者にとっても不公平の生じないよう 必要な見直しを行うことが望ましい 男女間の賃金格差解消のための賃金管理及び雇用管理改善方策に係るガイドライン ( 平成 15 年 4 月 厚生労働省 ) ( 抄 ) 第 2 労使が自主的に取り組むための賃金管理及び雇用管理の改善方策に係る事項 2 賃金管理における改善方策 (3) 生活手当の見直し家族手当 住宅手当等の生活手当については 男女間賃金格差解消の観点からは それが格差を生成するような支給要件で支払われている場合には廃止することが望ましい 労使双方 特に労働組合側に引き続き維持したいとの考えが根強いが 男女間賃金格差に影響しないよう 時間をかけてでも制度変更することが必要である 具体的には 男女間の賃金格差解消の観点からは 家族手当のうちの子どもに対する手当や住宅手当を引き続き維持するとしても 配偶者に対する手当は廃止する等 両手当を出来るだけ縮小することが望ましい この場合 生活手当の縮小 廃止に伴う影響を最小限に抑制するために 福利厚生施策面での対応や 賃金総額の引き下げにつながらないような措置を講ずる等により生活面への影響を緩和することが求められる 2002 春季生活闘争基本構想 ( 日本労働組合総連合会 ( 連合 )) ( 抄 ) 第 3 章 2002 春季生活闘争の要求と取り組み Ⅴ 格差是正の取り組み 3. 男女間格差是正についての基本的考え方について (3) 生活関連手当の支給要件やコース別雇用管理などをはじめとした間接差別問題への取り組みを進める とくに 配偶者手当については 税制の配偶者控除の対象者や社会保険の被扶養者等の支給要件そのものが女性の就労抑制の一因となっている状況にあり その見直しを検討する 10

職員の給与に関する報告 ( 平成 27 年 8 月 6 日 人事院 )( 抄 ) 第 2 官民給与の状況と給与改定 5 その他の課題 (1) 配偶者に係る扶養手当配偶者手当をめぐっては 昨年以来 経済財政諮問会議等の場において 税制及び社会保障制度と併せて 女性の活躍を推進する観点から 女性が働きやすい制度となるよう見直しをすべきとの議論がなされてきており 国家公務員の配偶者に係る扶養手当についても 本院に対し検討要請が行われている 本院では 従来より 扶養手当については 基本的に民間賃金の実態を踏まえて定めることとしており 本年の 職種別民間給与実態調査 においては 配偶者の収入による制限等を含め 民間企業における家族手当の支給状況についての調査を行った その結果を見ると 別表第 6 に示すとおり 76.5%( 昨年 76.8%) の事業所が家族手当制度を有し そのうち 90.3%( 同 92.7%) の事業所では配偶者に家族手当を支給している また 配偶者に家族手当を支給する事業所のうち 84.9%( 同 82.2%) では手当の支給要件として配偶者の収入による制限が設けられている このように 民間では 配偶者に対して家族手当を支給し その際 配偶者の収入による制限を設けている事業所が一般的であると認められることから 現時点では 扶養手当の支給要件を見直す状況にはないものと考える 現在 一部民間企業において 配偶者手当の見直しに向けた検討の動きもあり 本院としては 今後とも引き続き 民間企業における家族手当の見直しの動向や 税制及び社会保障制度に係る見直しの動向等を注視しつつ 扶養手当の支給要件等について 必要な検討を行っていくこととしたい 11