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Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

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目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

法人の減価償却制度の改正に関するQ&A

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湯河原町訓令第  号

平成19年度 法人の減価償却制度の改正のあらまし

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

02_(案の2①)概要資料(不均一)

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〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため

所有者の住所 所在地及び電話番号を記入してください はじめから住所等が印字されているもので変更がある場合は二重線で修正してください ふりがな 所有者氏名 もしくは名称及 住所所び代表者名を記入した上で捺又は納税通知印してください 書送付先はじめから氏名等が印字され有 ふりがな ているもので変更がある

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

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平成23年度税制改正の主要項目

平成21年度 固定資産税(償却資産)

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引


Q1: 種類別明細書における太陽光発電設備の取得年月日はいつになりますか? Ans: 太陽光設備の所有権を取得し かつ 事業の用に供することができる状態となった時期 ( 基本的に売電事業を開始した月 ) が取得年月となります 太陽光発電設備を購入した日が 必ずしも取得年月日であるとは限りませんので注

交野市税条例の一部を改正する条例案 交野市税条例の一部を改正する条例 交野市税条例 ( 平成 15 年条例第 38 号 ) の一部を次のように改正する 第 69 条の次に次の1 条を加える ( 法第 349 条の3 第 28 項等の条例で定める割合 ) 第 69 条の2 法第 349 条の3 第 2

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

販売用不動産の時価評価の基準(案)と論点

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

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3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

2/15 ZOUKA.TXT 償却資産種類別明細書 ( 増加資産 ) 1 役所コード A 更正区分 N 余白 資産コード _ 地区 穿 孔 方 法 "MZ" 固定 "2" 固定 5 資産コード _ 義務者コード _ 余白 N 12-1

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

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をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

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課税免除等を受けようとする事業税に係る北海道税条例第 41 条第 1 項の表の左欄に掲げる場合 ( 地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 ) 第 72 条の26 第 1 項又は第 72 条の29 第 1 項若しくは第 3 項の規定によって申告納付する場合を除く ) の区分に応じ 同表の中欄

する軽自動車をいう 以下軽自動車税について同じ ) に対し 当該 3 輪以上の軽自動車の取得者に環境性能割によって 軽自動車等 ( 法第 442 条第 3 号に規定する軽自動車等をいう 以下軽自動車税について同じ ) に対し 当該軽自動車等の所有者に種別割によって課する 2 前項に規定するもののほか

●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

Ⅰ 償却資産の申告について 1 申告が必要な方 個人及び法人を問わず 毎年 1 月 1 日現在 事業 を営んでいる方のうち 平成 30 年 1 月 1 日現在事業用の償却資産を所有されている方が対象となります なお 償却資産は自己が使用するもののほか 他者に貸し付けているものも含まれます 2 提出書

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

減価償却資産台帳の入力マニュアル

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

日本基準基礎講座 有形固定資産

3 平成 25 年 4 月に給与の支給規程を改訂し 平成 24 年分 10 月にまでさかのぼって実施する こととなり 平成 25 年 4 月の給与支給日に支払うこととなった平成 24 年 10 月から平成 25 年 3 月までの給与改訂差額 A 3 1 給与所得の収入金額の収入すべき時期は 契約又は

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

償却資産申告書(償却資産課税台帳)の書き方

H1-4


き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

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用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 意義 所得税法 ( 所法 ) 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) をいいます 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行令 ( 昭和 40 年政令第 96 号 ) をいいます 改正所令 所得税法施行令の一

製造業 ページ 303 調査対象数 1,695 調査対象数 1,541 調査対象数 971 調査対象数 464 総資本経常利益率 (%) 自己資本経常利益率 (%)

1 特別償却の適用例 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 ( 対象設備の法定耐用年数は 5 年とする ただし の計算法は 定額法 とする ) 5,000 万円 5 年 = 1000 万円 b. 当年度で

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

新座市税条例の一部を改正する条例

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198 第 3 章 減価償却資産の取得価額 キーワード ソフトウエアに係る取得価額購入したソフトウエアの取得価額は 1 当該資産の購入の代価と 2 当該資産を事業の用に供するために直接要した費用との合計額とされています 引取運賃 荷役費 運送保険料 購入手数料 関税 その他の当該資産の購入のために要

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

法関係法人税法関係 zeimu QA テーマ分類別索引 法人税

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2 平成 28 年 (2016 年 )6 月 29 日滋賀県公報号外 (4) 滋賀県税の課税免除および不均一課税に関する条例第 6 条 に改め 同様式注 4 中 様式第 2 号 を 別記様式第 2 号 に の合計額 を に記載した取得価額の合計額 に改め 同様式注 5 中 書類 の右に ( 個人の場

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

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以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

ことも認められています 施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日以前 ) にリース契約を締結し リース資産の引渡しを行ったリース取引についてこの特例により賃貸借処理を行っている場合には 旧税率の 5% が適用されます 3. 資産の貸付け に関する経過措置指定日の前日 ( 平成 25 年 9 月

の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

11総法不審第120号

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

付加退職金の概要 退職金の額は あらかじめ額の確定している 基本退職金 と 実際の運用収入等に応じて支給される 付加退職金 の合計額として算定 付加退職金は 運用収入等の状況に応じて基本退職金に上乗せされるものであり 金利の変動に弾力的に対応することを目的として 平成 3 年度に導入 基本退職金 付

第 3 4 条の9 第 1 項中 第 3 3 条第 4 項の申告書 を 第 3 3 条第 4 項に規定する特定配当等申告書 に 同条第 6 項の申告書 を 同条第 6 項に規定する特定株式等譲渡所得金額申告書 に 法第 2 章第 1 節第 6 款 を 同節第 6 款 に改める 第 4 8 条第 1

た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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処分済み

所得税確定申告セミナー

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総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

資料2-1(国保条例)

等調整都市計画税額が 当該商業地等に係る当該年度分の都市計画税の課税標準となるべき価格に 10 分の 6 を乗じて得た額 ( 当該商業地等が当該年度分の固定資産税について法第 349 条の 3( 第 20 項を除く ) 又は法附則第 15 条から第 15 条の 3 までの規定の適用を受ける商業地等で

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

適用時期 5. 本実務対応報告は 公表日以後最初に終了する事業年度のみに適用する ただし 平成 28 年 4 月 1 日以後最初に終了する事業年度が本実務対応報告の公表日前に終了している場合には 当該事業年度に本実務対応報告を適用することができる 議決 6. 本実務対応報告は 第 338 回企業会計

定期金に関する権利の評価(定期金給付事由が発生しているもの)

改正法人税法により平成 24 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度については法人税率が 30% から 25.5% に引き下げられ また 復興財源確保法により平成 24 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの間に開始する事業年度については基準法人税額の 10% が復興特別法人

Transcription:

総務省自治税務局固定資産税課平成 20 年 9 月 償却資産の評価に関する質疑応答集 ( 平成 20 年度税制改正関係 ) 問 1 平成 20 年度税制改正において行われた耐用年数省令の改正は どのような内容だったか ( 答 ) 減価償却資産の耐用年数等に関する省令の一部を改正する省令( 平成 20 年財務省令第 32 号 ) は 平成 20 年 4 月 30 日に公布 施行されたが その主な内容は 機械及び装置を中心として 実態に即した使用年数を基に 資産区分を整理するとともに法定耐用年数の見直しが行われたものである このうち 固定資産税における償却資産の評価に関連する改正事項としては 次のとおりである 1 別表第 1 機械及び装置以外の有形減価償却資産の耐用年数表 関係 構築物に 農林業用のもの を追加するとともに 同じく構築物の 金属造のもの ( 前掲のものを除く ) に 露天式立体駐車設備 を追加 器具及び備品の 11 前掲のもの以外のもの に きのこ栽培用ほだ木 及び 無人駐車管理装置 を追加 2 別表第 2 機械及び装置の耐用年数表 関係機械及び装置の資産区分について 日本標準産業分類の中分類を基本とする大括り化を行い 従前の390 区分を55 区分に改正するとともに 法定耐用年数の見直しを実施 ( 別添 別表第二機械及び装置の耐用年数表における新旧資産区分の対応関係表 参照のこと ) 3 別表第 5 公害防止用減価償却資産の耐用年数表 旧別表第 5 汚水処理用減価償却資産の耐用年数表 と旧別表第 6 ばい煙処理用減価償却資産の耐用年数表 を統合し 新たに別表第 5 公害防止用減価償却資産の耐用年数表 に改正 4 その他 旧別表第 7 農林業用減価償却資産の耐用年数表 を資産区分の見直しにより別表第 1 及び別表第 2に統合 整理して削除 旧別表第 8 開発研究用減価償却資産の耐用年数表 を別表第 6に改正 問 2 今回改正された耐用年数省令に基づく耐用年数を用いて行う償却資産の評価は いつから行うことになるのか ( 答 ) 固定資産評価基準の一部改正が 平成 20 年 9 月 22 日付け総務省告示第 535 号

により行われ 平成 21 年度分の固定資産税から適用されたところであり 改正後の耐用年数省令に基づく耐用年数 ( 以下 改正後の耐用年数 という ) を用いた償却資産の評価は 平成 21 年度分の固定資産税から行うこととなる なお 国税においては 個人の平成 21 年分以後の所得税 法人 ( 法人税法第 2 条第 8 号に規定する人格のない社団等を含む ) の平成 20 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度の所得に対する法人税及び連結法人 ( 同条第 12 号の7の4に規定する連結法人をいう ) の同日以後に開始する連結事業年度の連結所得に対する法人税について適用し 個人の平成 20 年分以前の所得税 法人の同日前に開始した事業年度の所得に対する法人税及び連結法人の同日前に開始した連結事業年度の連結所得に対する法人税については なお従前の例によることとされているところである 問 3 改正後の耐用年数を用いて評価を行う償却資産は 例えば平成 20 年 1 月 2 日以後に取得した新規取得資産だけなのか それとも既存資産も含めすべての資産となるのか ( 答 ) 今回の耐用年数省令の改正に伴い改正された固定資産評価基準に基づく償却資産の評価は 平成 21 年度分の固定資産税から行うこととされているため 平成 21 年度の固定資産税に係る賦課期日 ( 平成 21 年 1 月 1 日 ) において課税対象となる償却資産については すべて改正後の耐用年数を用いて評価することとなる 問 4 改正後の耐用年数を用いた具体的な計算例を示してほしい ( 答 ) 改正後の耐用年数を用いた償却資産の具体的な評価方法について 平成 21 年度分の例を示すと 次のとおりとなる 1 既存資産 ( 平成 20 年 1 月 1 日以前に取得された資産 ) 改正前の耐用年数により算定した前年度 ( 平成 20 年度 ) の評価額から 当該評価額に改正後の耐用年数に応ずる減価率を乗じて得た額を控除した額 2 新規取得資産 ( 平成 20 年 1 月 2 日から平成 21 年 1 月 1 日までに取得された資産 ) 当該償却資産の取得価額から 当該取得価額に改正後の耐用年数に応ずる減価率の2 分の1を乗じて得た額を控除した額なお 既存資産について 次のような前提条件の下での各年度の固定資産税の評価額は 以下のとおりとなる < 前提条件 > 業種 : 自動車製造業 ( 年 1 回 3 月決算 )

設備の種類 : 別表第二 23 輸送用機械器具製造業用設備 の9 年 改正前は 旧 275 自動車製造設備 の 10 年取得日 : 平成 15 年 4 月 1 日取得価額 :100,000,000 円 耐用年数 10 年の減価率の 2 分の 1 の率 (0.103) で評価 耐用年数 10 年の減価率 (0.206) で評価 1 年目 2 年目 3 年目 4 年目 5 年目 平成 16 年度平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年度 取得価額前年度評価額 100,000,000 89,700,000 71,221,800 56,550,109 44,900,786 控除額 10,300,000 18,478,200 14,671,691 11,649,322 9,249,562 当年度評価額 89,700,000 71,221,800 56,550,109 44,900,786 35,651,224 6 年目 7 年目 8 年目 9 年目 10 年目 11 年目 12 年目 13 年目 平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度 取得価額前年度評価額 35,651,224 27,594,047 21,357,792 16,530,931 12,794,940 9,903,283 7,665,141 5,932,819 控除額 8,057,177 6,236,255 4,826,861 3,735,990 2,891,656 2,238,142 1,732,322 1,340,817 当年度評価額 27,594,047 21,357,792 16,530,931 12,794,940 9,903,283 7,665,141 5,932,819 5,000,000 耐用年数 9 年の減価率 (0.226) で取得価額の 5% まで評価 問 5 今回の耐用年数省令の改正を受け 平成 21 年度分の固定資産税から償却資産の評価を行うに当たっては 市町村の事務処理においてどのような点に留意する必要があるのか ( 答 ) 改正後の耐用年数を用いた償却資産の評価は 平成 21 年度分の固定資産税から行うこととされ また 新規取得資産だけでなく 既存資産も含めたすべての資産が対象となることから 市町村においては 特に次の事項に留意して事務処理を行う必要がある 1 法人については 法人の事業年度によって改正後の耐用年数を用いた償却資産の評価の実施時期が左右されるものではないこと 2 耐用年数の適用誤りに基づく耐用年数の修正の場合と改正後の耐用年数を適用する場合とでは評価額の計算方法が異なり 前者の場合には 修正が必要な資産についてそれぞれの取得時に遡って再評価することとなるのに対して 後者の場合には 問 4のとおり前年度 ( 平成 20 年度 ) の評価額を基に改正後の耐用年数

を用いて評価することとなるので 両者を区分できるよう所有者から申告させる必要があること 3 全資産申告 ( 企業電算申告 ) を行っている所有者に対しては システム上の計算方法に関して 前年度 ( 平成 20 年度 ) の評価額を基に改正後の耐用年数を用いて当年度 ( 平成 21 年度 ) の評価額を求める方法によらなければならない旨を十分周知すること 4 増減資産のみの申告を行っている所有者に対しては 既存資産について 改正後の耐用年数によって申告する必要があることから 耐用年数省令の改正内容や具体的な償却資産の評価の計算例等について十分に周知すること 5 4に関しては 特に 所有者へ送付する償却資産種類別明細書 ( 地方税法施行規則第 26 号様式別表 1( 提出用 )) 等に 既存資産について市町村の償却資産課税台帳に登録されている耐用年数を印字した上で 改正後の耐用年数を所有者に確認するといったことが 適正な課税を行う上で必要と考えられること 6 市町村の電算システムについては 平成 20 年度の評価額を基に変更後の耐用年数を用いて平成 21 年度分の評価額計算を行うことが必要となることから システム改修を伴う場合には 所有者への申告書の送付や申告書の受付事務に間に合うよう準備を進める必要があること 問 6 個々の 機械及び装置 が耐用年数省令の別表第 2に掲げる 設備の種類 のいずれに該当するかについて どのように判断するのか ( 答 ) 国税庁作成の 耐用年数等の見直し ( 平成 20 年度税制改正 ) に関するQ&A( 平成 20 年 7 月 ) によれば ある機械及び装置が耐用年数省令の別表第二に掲げる設備の種類のいずれに該当するかについては 基本的には法人の業種で判定するのではなく その設備がどの業種用の設備に該当するかにより判定するものであり 例えば 自動車部品製造業者が従業員の福利厚生施設として厨房設備を有する食堂を設けており その厨房設備の構成や使用状況が 通常 飲食店で使用されている厨房設備と同様の構成 使用状況である場合には 耐用年数省令別表第二の 48 飲食店業用設備 に該当するものとされている また 改正前の 209 石工品又は擬石製造設備 ( 耐用年数 12 年 ) が 改正後では 5 家具又は装備品製造業用設備 ( 耐用年数 11 年 ) 及び 13 窯業又は土石製品製造業用設備 ( 耐用年数 9 年 ) となっているように 複数の設備の種類に分かれたものもある したがって 償却資産の評価において用いることとされた耐用年数が これらの点に留意して設定されたものであるかを 償却資産の所有者に対し十分確認する必要があるとともに これらの周知が必要である

問 7 上記のほかに 耐用年数省令の改正を踏まえて実務上留意すべきことはないか ( 答 ) 中古資産について その耐用年数を簡便法 ( 耐用年数省令 31Ⅱ) により算定している場合において その後 当該中古資産に係る法定耐用年数が短縮されたときには 税務会計上 改正後の耐用年数省令の規定が適用される最初の事業年度において 改正後の法定耐用年数を基礎にその資産の耐用年数を簡便法により再計算することが認められている ( 耐用年数の適用等に関する取扱通達 1-5-7) このため 税務会計において簡便法により耐用年数を再計算した場合においては 償却資産の評価においても 今回の改正後の耐用年数を基礎に簡便法により再計算された耐用年数が用いられることとなる