しかし 社会科については 嫌い どちらかといえば嫌い と答えている生徒の方が多く また 地理分野よりも歴史分野のほうに興味関心が高い傾向がある 資料の活用に関しては 地図や資料集を用いながら授業を進めている ほとんどの生徒は資料を読み取ることができるものの 読み取ったことを比較したり 関連付けたりす

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3 生徒の実態について ( 名 ) () 学級集団の実態本学級は, 全体的によく話を聞き, 真剣に学習に取り組む生徒が多い 積極的に発言をする生徒は多くないが, 授業中に感じた疑問のつぶやきなどが, クラス全体に広がり, 全体で課題を共有することができる 多くの生徒は盛り上がる場面と集中する場面のメ

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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(2) 系統観 小学校社会科 ( 第 6 学年 ) 世界の中の日本の役割について, 我が国と経済や文化などでの面でつながりが深い国の人々の様子などを調査し, 外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であることを考える 中学校社会科 ( 第 1 学年地理的分野 ) 世界

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

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英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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効であると考えた また, 環境問題は, 日本を含めた世界全体の課題であり, 持 続可能な開発の大切さについて考えさせる上でも有意義な単元である 研究テーマとの関連 : 教材選択の条件 現在, 日本を含め世界的にも地球温暖化を抑えるなど環境保護の意識が高まっている中で, ブラジルにおける熱帯林が減少し

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第○学年 ○○科指導計画

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第○学年○組 学習指導案

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

国語科学習指導案様式(案)

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

第4学年算数科学習指導案

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

基礎を育てることを主なねらいとしている 現在 地方自治体を取り巻く状況は 少子高齢化 情報化 グローバル化 経済の変動などによ り急速に変化している また 地方分権を推進する法律がつくられ 各地方自治体は 財政の健全 化や組織の改編 市町村合併等の新しい枠組みづくりに取り組んでいる さらに 子育て支

第○学年 ○○科指導計画

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

H30全国HP

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

国語科学習指導案

(2) 各学年の目標 ア 知識 に関する目標 社会生活についての総合的な理解 第 3 学年 身近な地域や市区町村の地理的環境 地域の安全を守るための諸活動や地域 の産業と消費生活の様子 地域の様子の移り変わりについて 人々の生活と の関連を踏まえて理解する 第 4 学年 県の地理的環境の特色 地域の

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

社会科学習指導案

理科学習指導案

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

中学校第 2 学年社会科学習指導案 日時 : 平成 29 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 第 2 学年 組 名学校 : 中学校授業者 : 1 単元名 欧米の進出と日本の開国 2 単元の目標 欧米諸国の近代化やアジア諸国への進出について関心をもち それらが日本に与えた影響や開国に至る過程について

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

○数学科 2年 連立方程式

海洋教育プログラム 中学校学習指導案例 [1]-1 中学校地理的分野学習指導案 小単元 : 世界と日本の結び付き ( 配当 2 時間 ) グローバル化が進む世界 (1/2) 評価規準の例 * は学習指導要領との関連 指導目標社会的事象への関心 意欲 態度 * 世界的視野から日本と世界との交通 通信網

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

保健体育科学習指導案

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

ICTを軸にした小中連携

解答類型

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

根拠を基に説明する力を高めたいと考える 3 学習課題なぜ, アフリカの国々は第 1 次産品に頼っているのだろうか 4 単元の目標 (1) アフリカ州について興味 関心を持ち, 学習課題に対して意欲的に取り組むことができる ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) (2) アフリカ州の地域的特色について

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

第1学年国語科学習指導案

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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2、協同的探究学習について

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

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さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

Transcription:

第 1 学年 社会科学習指導案日時平成 26 年 11 月 6 日 ( 木 )5 校時 学級 1 年 A 組男子 14 名女子 10 名計 24 名 場所 1 年 A 組教室 授業者平田隆裕 1 単元名第 3 章世界の諸地域 3 節アフリカ州 ( 東京書籍 新しい社会地理 ) 2 単元について (1) 教材観本単元は 中学校学習指導要領 地理的分野の内容 (1) 世界の様々な地域ウ 世界の諸地域 ( ウ ) アフリカ にあたる 世界の諸地域 については 各州に暮らす人々の生活の様子を的確に把握できる地理的事象を取り上げ それを基に主題を設けて それぞれの州の地理的特色を理解させることを目的としている 主題については 州の地理的特色が明確となり かつ 我が国の国土認識を深める上で効果的であるという観点から設定することとされている ここでは 主題をモノカルチャー経済下のアフリカ諸国の人々の生活と設定し 追求させる アフリカでは 第一次産品にたよるアフリカ諸国の脆弱なモノカルチャー経済 豊富な鉱産資源の輸出による発展と貧富の格差などの特徴が見られる こうしたアフリカの現状とそれにともなう生活の特徴 そこから発生する諸問題 さらにそれに対しての対策として 先進国をはじめとした世界の国々 とりわけ日本との関係からアフリカの地域的特色を理解するよう指導していく アフリカが現在抱える問題として 近年の急激な都市化と人口増加による 上下水道の整備の遅れ 貧富の差の拡大や貧困層の労働問題 スラムの問題など都市問題が顕著である また 食糧不足や栄養不足 感染症の蔓延による死亡率の高さなども大きな課題である さらに環境問題も深刻であり 農地の拡大による森林 野生動植物の減少など多くの課題も抱えている 世界の他の州に比べて 多くの課題を抱えているアフリカ諸国は 問題を共有し 解決の方法を共同で考えるため アフリカ連合 (AU) を結成し 地域統合を目指すなど自立のためのさまざまな努力も行っている しかし アフリカの自力のみでの発展には限界がある このような中 先進工業国は食料援助や開発援助などアフリカの自立に向けたさまざまな援助を行っており アフリカ発展に大きな役割を果たしている アフリカの豊富な鉱産資源や石油 希少金属 ( レアメタル ) の産出 輸出は先進工業国にとって非常に有用であり 結びつきを強めながら 互いに発展していくことを目指している 先進工業国の一員であり アフリカの豊富な資源によって支えられている日本にとっても アフリカの課題をしっかりと把握し アフリカの発展のために力をつくすことは アフリカのみならず日本の発展にとって必要不可欠である 本単元の学習により 世界の諸地域の地域的特色を考察し理解させたり 地域の課題をとらえさせたりすることで 広い視野にたって社会に対する関心を高め 諸資料に基づいて多面的 多角的に考察する力を身に付けることができると考える また その際 日本や世界の諸地域が相互に関係し合っていることを追求させることは 国際社会に生きる平和で民主的な国家社会の形成者としての公民的資質の基礎を養う上で価値のあるものだと考える (2) 生徒観本学級は 全体的に明るく元気があり 男女の仲も良好である お互いを認め合い 支え合う雰囲気の中で授業に取り組むことができている 社会科の授業においては 真剣に集中して取り組んでいる 社会科についての興味 関心や知識 理解能力に多少の個人差はあるものの しっかりと耳を傾け 一生懸命に活動している

しかし 社会科については 嫌い どちらかといえば嫌い と答えている生徒の方が多く また 地理分野よりも歴史分野のほうに興味関心が高い傾向がある 資料の活用に関しては 地図や資料集を用いながら授業を進めている ほとんどの生徒は資料を読み取ることができるものの 読み取ったことを比較したり 関連付けたりする力 自分なりの見方や考え方を交流する力は不足している このことは 思考力 判断力 表現力の育成が不十分であることが裏付けられ 因果関係を追求したり 既習事項や社会的事象や条件とを関連付けする活用型の学習活動や探求型の学習活動の経験が不足しているものと推察する 本単元の アフリカ についてのイメージは 暑い 砂漠 野生動物 などの大陸イメージと 経済的に貧しい などのマイナスイメージしかなく 生活や文化についての知識も希薄である そこで アフリカ州への興味 関心を持って学習できるよう工夫しながら アフリカ州への理解をより深めていきたい そして 単元学習を通して 少しずつ思考力 判断力 表現力も付けさせていきたい (3) 指導観本単元では以下のことに重点を置いて指導にあたりたい 1アフリカの実情について グラフ資料やニュース 新聞などから適切な資料内容を厳選し 生徒がより具体的に学習課題について分かりやすく考えられるようにする 2 日本の資料とアフリカの資料を比較する場を設定し 地域的特色をとらえやすくする 3 思考力 判断力 表現力をはぐくむための自力解決 学び合いの場や時間を確保する また 本校の研究主題である わかる授業の創造 に向けて 言語活動の工夫や充実を図っていきたい そのために 取り出す ( 読む ) 考える 表現する の言語活動を問題解決学習の学習過程に位置付け 単元全体を見通した指導をしていきたい そして わかる授業を行うため ペアやグループ活動での教え合いの場面も位置付けていきたい 3 単元の目標と言語活動 (1) 単元の目標 社会的事象への関心 意欲 態度 アフリカに暮らす人々の生活の様子を的確に把握できる主題を基に アフリカの地域的特色に対する関心を高め それを意欲的に追求させる 社会的な思考 判断 表現 アフリカの地域的特色をアフリカに暮らす人々の生活の様子を的確に把握できる主題を基に 多面的 多角的に考察し その過程や結果を適切に表現できる 資料活用の技能 アフリカの地域的特色に関する様々な資料を収集し 収集した資料からアフリカの地域的特色について有用な情報を適切に選択できる 適切に選択したアフリカに関する情報を基に 地域的特色について読み取ったり 図表などにまとめたりできる 社会的事象についての知識 理解 アフリカに暮らす人々の生活の様子を的確に把握できる主題を基に 地域的特色を理解することができる (2) 本校社会科における言語活動のとらえ A 取り出す( 読む ) a 目的を明確にして資料を読み取る b 資料の特徴に応じた読み取り方をする c 複数の資料から読み取った情報や事実の違いや共通点に気付く d 複数の資料から読み取ったことをもとに問題や課題を読み取らせる

B 考える a 資料から分かったこと そこから考えたことを区別する b 取り出したことを根拠とし自分の考えを述べたり書いたりする c 学び合いを通して自己の考え方を深める a 学び合ったことをもとに 自分の考えを述べたり書いたりする b 自分の考えを修正したり整理統合したりしながら表現の内容を高める (3) 本校社会科における言語活動の工夫 充実について 1 単位時間における問題解決的な学習過程の中に A 取り出す( 読む ) B 考える 言語活動を位置付ける 2 言語活動を構成する際には A 取り出す( 読む ) B 考える 活動における学びが一体的なものとして効果的につながり 社会的事象のもつ意味に迫ることができるようにする (4) 本単元における言語活動の工夫 充実について学習過程の中に A 取り出す( 読む ) B 考える 言語活動を位置付け 自力解決 学び合いを行ってそれぞれの言語活動を深めさせる 特に B 考える 言語活動を充実させていきたい 4 単元の評価規準社会的事象への社会的な社会的事象についての資料活用の技能関心 意欲 態度思考 判断 表現知識 理解 アフリカに暮らす人 アフリカの地域的特色 アフリカの地域的特 アフリカに暮らす人々の生活の様子を的確をアフリカに暮らす人々色に関する様々な資料々の生活の様子を的確に把握できる主題を基の生活の様子を的確に把を収集し 収集した資に把握できる主題を基に アフリカの地域的握できる主題を基に 多料からアフリカの地域に 地域的特色を理解特色に対する関心を高面的 多角的に考察し 的特色について有用なし その知識を身に付め それを意欲的に追その過程や結果を適切に情報を適切に選択してけている 求して とらえようと表現しようとしている いる する 適切に選択したアフリカに関する情報を基に 地域的特色について読み取ったり 図表などにまとめたりしている 5 単元の指導計画 ( 全 4 時間 ) 時間数 学 習 目 標 評価規準 評価方法 用いる言語活動 第 1 時 1 アフリカ州をなが 広大な砂漠などをもつ自然 古い 記述の分析 A 取り出す めて 歴史と伝統的な文化 農業や鉱業を 発表内容 a b アフリカの自然 歴中心とした産業などの特色を概観 観察 B 考える 史と文化 産業の特色し 理解している 自己評価 a b について 雨温図や分布図 写真などの資料 社会的事象についての知識 理解 から概観し 基礎的 基本的な知識を身に付ける 主題 モノカルチャー経済下のアフリカ諸国の人々の生活

第 2 時 2 アフリカの産業と アフリカの産業と日本人の日常生 記述の分析 A 取り出す 新たな開発 活との関わりに関心を持ち アフリ 観察 b c カカオや希少金属カの農業や工業を意欲的に調べよう 自己評価 B 考える ( レアメタル ) の生産としている b c など 日本人の生活と 関わりが深いアフリカ 社会的事象への関心 意欲 態度 a b の産業に対する関心を もつ アフリカのプランテ アフリカの農業と工業の特色や問 ーション農業やモノカ題点を 様々な資料の関連付けから ルチャー経済の実態に読み取っている ついて 主題図や貿易 統計から読み取る 資料活用の技能 第 3 時 3 アフリカの課題と 現在のアフリカが持つ様々な課題 記述の分析 A 取り出す 展望 を様々な資料を基に アフリカの特 発表内容 d 都市化と人口増加 色を読み取っている 観察 B 考える 環境問題 貧富の格差 資料活用の技能 自己評価 b c 等 アフリカの課題に ついて理解する 現在のアフリカが持つ様々な課題 a b について 理解している 社会的事象についての知識 理解 第 4 時 3 アフリカの課題と アフリカと日本の関係の有用性と 観察 A 取り出す 展望 国際協力の大切さについて考えてい 記述の分析 b d 本時 アフリカと日本の関る 自己評価 B 考える 係を深めることの意義 c と大切さについて考 社会的な思考 判断 態度 え 理解する b 6 本時の指導 (1) 本時の目標日本とアフリカの関係の深まりが双方にとってどのような意義があるのか また 互いの関係の大切さについて考えることができる 社会的な思考 判断 表現 (2) 本時の評価規準項目評価規準日本とアフリカの関係の深まりが双方にとってどのような意義が社会的な思考 判断 表現あるのか また 互いの関係の大切さについて考えている (3) 本時の構想本時は アフリカ州の学習のまとめの時間として位置付けられるので 前時までの学習内容を十分に生かしながら アフリカと日本の関係の強化からアフリカの発展が日本の発展につながっていく可能性を探り 深めさせたい 課題解決では 自力解決の時間をしっかりと確保して自分の考えをもってから 学び合い ( グループ学習 ) につなげていく 学び合いでは アフリカ 日本のそれぞれの立場に立って 関係が深まればどのようなプラス面が出てくるのか 資料から論述させたり 意見交換をさせたい また 同じ地球に暮らす市民として 共に発展していくことの喜びなどにもつなげていけるようにしたい 振り返りでは 学習課題に対するまとめを学び合いをもとに確認しする そして 単元全体のまとめの時間でもあるので 主題に対するまとめも行うようにしたい

(4) 展開 過程 学 習 活 動 指導上の留意点 評価 ( 観点 規準 方法 ) 留意点 1, アフリカの課題を確認す 1, 前時に学習した内容を想 前時の学習内容を想起し 確 導 る 起させる 認しているか 人口増加 貧困 入 環境問題 など 2, 学習課題を把握する 2, プリントに課題を書かせ 5 全員で確認させる 分アフリカと日本の関係が深まればどのような良さがあるだろうか 3, アフリカと日本の関係が 3, 自力解決の時間を確保し 資料からそれぞれプラスにな深まれば お互いにどのよ資料からそれぞれプラスにることを考え 根拠を含めて書うなプラス面があるのか考なることを考えさせ 根拠いているか え 記入する を入れた文章表現をさせる 展 4, アフリカと日本のプラス 4, 書いたものを交流し 考 コミュニケーションスキルを面について意見交換をグルえを膨らませる それを全意識しているか ープごとに行う 体の場へ広げる活動へつなげる 学び合いタイム1 アフリカの立場(3 つの班 ) アフリカ: 貧困解消 経済成長 平和維持 教育の向上など 日本の立場(3つの班) 日本: 資源確保 輸出入増 観光客増 人材交流など 5, 話し合ったものを全体へ 5, それぞれの立場から3つ 社会的な思考 判断 表現 開 広める の班ずつに発表させる 記述の分析 観察 発表 日本とアフリカの関係の深ま 学び合いタイム2 各班の発表から 全体でりが双方にとってどのような意 深めさせたいものがある場義があるのか また 互いの関 合は グループの学び合い係の大切さについて考えている を取り入れる 6,TICAD Ⅴ の内容等で日 6, 日本が推し進めている活 日本が推し進めている活動か 本が推し進めている活動や 動から アフリカと日本双らプラス面や地球市民として共 釜石でアフリカの人達との 方にとってのプラス面や同に発展していく姿勢の大切さに 交流が行われていることを じ地球に暮らす市民として気付くことができたか 知る 共に発展していく姿勢の大 30 切さに気付かせる 分 7, 本時 本単元の振り返り 7, 本時のまとめを確認させ 課題に対するまとめを確認し を行う 本単元の主題に対するまと主題に対するまとめを書くこと めを書かせる ができたか 終 末 10 分 本時のまとめアフリカと日本の関係が深まれば 貧困解消や教育の向上などアフリカの課題を克服することにつながる 日本にとっても 資源の確保や輸出入の増加などのメリットもある 両者にとって関係を深めることはとても大切なことである 主題のまとめアフリカはモノカルチャー経済のもと 困難な状況にある国が多い また 環境問題や貧富の差など抱えている課題も多い しかし 日本などいろいろな国と協力しながら発展している地域である