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道路災害復旧事業 区分 H24 H25 H26 H27 H 災害復旧事業 道路事業 ( 通常事業 ) 橋りょう 26 箇所延長 1,219m 道 路 602 箇所延長 299,089m 流留垂水地区 実施設

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

第3 復興整備計画 参考様式集

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調査の背景と目的

資料 4 平成 29 年 1 月 27 日記者会見 土地区画整理事業に関する土地利活用意向調査の実施結果について 復興推進本部都市整備推進室 1 土地利活用意向調査の目的 市内 4 地区の土地区画整理事業は 平成 29 年度末を目標に全ての宅地引渡しが完了できるよう鋭意工事を進めております 地権者へ

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中井町緑の基本計画(概要版)

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事業計画 ( 岩手県久慈市 ) 1. 海岸対策 1 海岸の状況市内の地区海岸数被災した地区海岸数応急対策を実施した地区海岸数本復旧を実施する地区海岸数 7 地区海岸 6 地区海岸 2 地区海岸 6 地区海岸 2 堤防高 9 月 26 日及び10 月 20 日に堤防高を公表 久慈湾 :T.P. 8.0

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地区復興まちづくり計画のイメージ

当面の事業概要 < 平成 25 年度 > 実施設計業務委託 < 平成 26 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 道路改築工事 < 平成 27 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 市道 1504,1505,1507 号線道路改築工事 < 平成 28 年度 > 市道 1504

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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

事業計画 ( 岩手県山田町 ) 1. 海岸対策 1 海岸の状況町内の地区海岸数被災した地区海岸数応急対策を実施した地区海岸数本復旧を実施する地区海岸数 8 地区海岸 8 地区海岸 3 地区海岸 8 地区海岸 2 堤防高 9 月 26 日及び10 月 20 日に堤防高を公表 重茂海岸 :T.P. 14

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NO. 2 事業名 埋蔵文化財発掘調査事業 ( 鹿島区 ) 事業番号 A-4-2 事業実施主体 南相馬市 交付期間 H24-H26 総交付対象事業費 55,014( 千円 ) 復興事業 ( 防災集団移転 ) に伴い市内に所在する遺跡について 発掘調査事業を実施する 鹿島区内遺跡数 9 遺跡 対象面積

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環


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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

Microsoft Word - 293号 H310116土木部マガジン.docx

4-3 地域再生計画の目標本事業により 視察ルートの開発 提供や視察案内等を通じて 新しいひとの流れづくり ( 交流人口の拡大 ) と併せ 地域のしごとづくり ( 雇用の創出 ) を実現する なお 本事業の実施にあたっては 本市 石巻市の連携の下 観光施設や交通事業者に加えて 宿泊施設や飲食業等のサ

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石巻市総合計画 方針図 交通に関する方針交通に関する施策 地域連携軸と広域連携軸について市としての一体化の促進と地域間交流 連携の活性化を図るため 地域核を結ぶ地域連携軸の整備を推進する また 地理的条件から他都市との連携が不可欠であるため 地域連携軸の整備とあわせて 他都市との交流を促進する広域連

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Top message Contents Top message CTI Engineering CSR REPORT 2017 CTI Engineering CSR REPORT

ることを目指します また 今回の災害を礎に海岸保全施設 河川護岸施設はもちろんのこと 避難道路 避難場所などの防災施設を構築するなかで 命を守り育めるような環境整備 共助による地域防災力の向上 そのための地域協働の再生によるコミュニティ強化の取り組みを進めます 3 復興にあたって配慮すべき事項復興に

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) 港湾取扱貨物量 556 万トン 4 万トン 0 万トン 20 万トン 観光入込客数 2,899.4 万人回 -9.5 万人回 1.9 万人回 1.9 万人回 7

で 四国南西部の 防災拠点港 に位置づけられており 災害時の復旧活動や復興活動において 海上輸送による十分な機能が発揮できるよう求められている 大島漁港においても 離島における基地港としての施設整備が必要不可欠である このような背景から地域再生計画においては 八幡浜港と大島漁港を安全 安心な港に整備

Microsoft Word - ★都市マス案(最終案) docx

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( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

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東日本大震災に対する四国地方整備局の対応状況 ( 平成 23 年 4 月 4 日現在 ) Ⅰ. 被災地への支援 1) 総合対策本部の設置 四国地方整備局では 3 月 11 日 ( 金 ) に支援対策本部を設置し 被災地域への支援を行っておりましたが 東日本大震災の甚大な被害及びこれに伴う社会的な影響

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カリタスNo.113.indd

130309弘前大学シンポジウム0305.pptx

平成 27 年度第 1 回状況説明 ( 要望 ) 活動 平成 27 年 8 月 3 日 ( 月曜日 ) 1 国土交通省 財務省 総務省 内閣府への状況説明 ( 要望 ) 活動について国土交通省へは 岡﨑高知市長と清水大洲市長を先頭に 国土交通省幹部及び関係部局へ状況説明 ( 要望 ) 書の手渡しと要

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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平成 3 1 年度 記者発表資料 平成 3 1 年 2 月 4 日九州地方整備局武雄河川事務所 災害時協力会社の公募について ~ 災害への迅速かつ的確な対応のため ~ 国土交通省武雄河川事務所では 災害時等における 迅速な被災状況の把握 円滑で的確な対応 を強化するため 事前に建設業等関係者の皆様と

第 2 節 インフラ 交通の着実な復旧 復興 第 2 節 インフラ 交通の着実な復旧 復興 第( 1 ) 総論 115 国土交通省が所管する公共インフラについては 本格復旧 復興へ向けて 事業計画及び工程表に基づき 着実に整備を推進している 今後も 被災地の要望を踏まえつつ 東北の復興を一日でも早く

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 DMO による広域観光連携 2 地域再生計画の作成主体の名称 石巻市 東松島市 3 地域再生計画の区域 石巻市及び東松島市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 圏域の現状 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から5 年が経過した これまで 復興

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一太郎 10/9/8 文書

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平成 31 年度宮崎河川国道事務所災害時協力会社募集要項 1. 目的宮崎河川国道事務所では 管理する大淀川 小丸川 宮崎海岸 国道 10 号 国道 220 号 東九州自動車道 霧島砂防を主に 災害が発生し または発生のおそれがある場合に迅速な状況把握 ならびに的確な災害対応を図るため 下記の部門にお

Taro-全員協議会【高エネ研南】

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3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

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過去に経験のない規模の巨大地震 津波が発生 東日本大震災の概要 死者 行方不明者数 死者 15,355 名 行方不明者 8,281 名 (6 月 4 日現在 警察庁調べ ) 建築物被害 ( 住家 ) 全壊 10 万 9,147 棟 半壊 6 万 9,789 棟 一部破損 31 万 7,710 棟 全

道路建設事業の再評価項目調書 とのみ 事業名 一般国道 2 号 富海拡幅 事業 一般国道 事業 国土交通省 区分 主体 中国地方整備局 やまぐちしゆうなんへた 起終点自 : 山口県周南市戸田延長 3.6km 事業概要 やまぐちほうふとのみ 至 : 山口県防府市富海 おおさか きたきゅうしゅう 一般国

資料 2 東海管内における農業水利施設の防災 減災の取組 ( 農村地域防災減災事業 海岸事業 ) 平成 27 年 2 月東海農政局整備部防災課

第3巻/2-1

図 -2 派遣先位置図 派遣先 ( 東松島市 ) 2011Google 地図データ 2011ZENRIN 派遣先 ( 東松島市 ) 凡例 浸水範囲 図 -3 派遣先浸水状況 国土地理院提供 急排水作業を行った 図 -2 に派遣先位置図を 図 -3 に派遣先浸水状況を示す 作業は 4 月 11 日 ~

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重点項目表紙

平成 23 年東北地方太平洋沖地震に対する四国地方整備局の災害対応状況 ( 平成 23 年 4 月 1 日現在 ) Ⅰ. 被災地への支援 1) 総合対策本部の設置 四国地方整備局では 3 月 11 日 ( 金 ) に支援対策本部を設置し 被災地域への支援を行っておりましたが 今回の地震による甚大な被

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

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災害復旧制度の目的と沿革 目的 自然災害により被災した公共土木施設を迅速 確実に復旧する 対象施設 河川 海岸 砂防設備 林地荒廃防止施設 地すべり防止施設 急傾斜地崩壊防止施設 道路 港湾 漁港 下水道 公園 沿革 古くは明治 14 年より予算補助の形での国庫補助 明治 32 年 災害準備基金特別

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平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

ii 8. 河川法と漁港法との調整に関する協定 ( 抄 ) 運輸省港湾局と農林省水産庁生産部とに関連ある港湾災害復旧事業の処理について 76 第 2 漁港関係災害関連事業 Ⅰ 補助金交付要綱 1. 漁港関係災害関連事業等補助金交付要綱 77 Ⅱ 災害関連漁業集落環境施設復旧事業 1. 災

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H19年度

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一太郎 10/9/8 文書

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東日本大震災に係る災害等廃棄物処理事業の実地調査について

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平成 26 年度公共事業事後評価調書 1. 事業説明シート (1) ( 区分 ) 国補 県単 事業名道路事業 [ 国道橋りょう改築事業 ( 国補 )] 事業箇所南巨摩郡身延町波高島 ~ 下山地区名国道 300 号 ( 波高島バイパス ) 事業主体山梨県 (1) 事業着手年度 H12 年度 (2) 事

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東日本大震災における施設の被災 3 東北地方太平洋沖地震の浸水範囲とハザードマップの比較 4

< 外力条件 > 海面上昇量 0.10 m 0.30m 0.50m 0.90mについて検討 詳細検討モデル地区の選定 各詳細検討モデル地区において検討対象となる施設等の整理 各施設毎の影響評価方法 ( 影響評価の判断基準 ) 影響評価 各詳細検討モデル地区の影響評価結果及びその特徴の分析 各詳細検討

目 次 桂川本川 桂川 ( 上 ) 雑水川 七谷川 犬飼川 法貴谷川 千々川 東所川 園部川 天神川 陣田川


また, 区域外の道路部分については, 区域内の道路の整備後に, 交通量等の利用状況をみて, 検討していきます 4 常磐自動車道の側道沿いの一方通行の道路について, 一方通行の制限を解除できないのか また, この道路の交通量についても調査を実施した上で, 区域外の道路の整備をしなければならないのではな

Transcription:

平成 28 年 3 月 7 日北上川下流河川事務所 震災から 5 年復旧 復興はどこまで進んだのか 1. 東日本大震災から 5 年間の取組 北上川下流河川事務所における災害復旧事業の進捗状況および復興に向けた取組を 東日本大震災から5 年間の取組 として取りまとめました 平成 23 年 3 月 11 日から5 年を向かえようとしています 東日本大震災により 管内の堤防など河川管理施設で多くの被害が生じました 北上川下流河川事務所では 地震発生直後から河川管理施設の緊急復旧や 津波による浸水地区の排水作業などを実施してきました 現在も 甚大な被害を受けた鳴瀬川 北上川 旧北上川の河口部で河川管理施設の本復旧 復興まちづくりと併せた堤防整備など 復興に向けた様々な取組を進めています 資料名 : 東日本大震災から5 年間の取組 北上川下流河川事務所記者発表についてはホームページでご覧になれます ホームページアドレス http://www.thr.mlit.go.jp/karyuu/ 記者発表会 石巻記者クラブ 古川記者クラブ 問い合わせ先 国土交通省 東北地方整備局 北上川下流河川事務所 宮城県石巻市蛇田字新下沼 80 TEL 0225-95-0194( 代表 ) 技術担当副所長 さとうまさあき佐藤正明 ( 内線 205) 調査第二課長 ささきひろゆき佐々木浩幸 ( 内線 361) 内容が多岐にわたるため 個別の内容については確認をして折り返す場合があります

東日本大震災から 5 年間の取組

東日本大震災から 5 年間の取組 目 東日本大震災から5 年間の取組の総括 1. 鳴瀬川 2. 北上川 3. 旧北上川 1. 河川災害の復旧状況 1 1.1 全体計画 2 堤防計画の決定等に関するこれまでの経緯 3 河口部の堤防計画 4 津波からまちを守る一線堤としての河川堤防の整備 5 1.2 個別計画 6 河口部堤防整備の状況 鳴瀬川 7 河口部堤防整備の状況 北上川 11 河口部堤防整備の状況 旧北上川 15 2. 未来のかわづくりに向けて 19 2.1 かわまちづくり 20 復興への思いを未来に 21 旧北上川河口かわまちづくり 22 ミズベリング石巻の始動! 35 みずべマルシェin 北上川 を開催しました! 36 ミズベリング石巻カイギ 37 2.2 河川環境 38 景観に配慮した堤防整備 39 環境に配慮した堤防整備 40 長期係留船対策のための地域連携 42 埋蔵文化財調査 43 地形モニタリング結果 ( 航空写真 ) 44 河口部の環境変化モニタリング 46 震災の爪あとから回復し始めた自然環境 47 震災で流出したナミキソウを再生 48 ヨシ原の自然回復 49 河川の塩分濃度の上昇 50 コラム 北上川 あっての石巻 51 東日本大震災発生から丸 5 年の時を経て 52 3. 復旧にあたっての取組み 53 3.1 堤防の整備方法 54 河口部の堤防復旧手順 55 旧北上川軟弱地盤対策検討会 56 粘り強い堤防を施工中 57 次

3.2 効率的な事業執行のための取組 58 事業執行の促進 59 行政機関の情報共有 連携強化 62 堤防整備に向けた関係機関との連携 63 復旧資材確保の工夫 66 情報化施工の導入 67 円滑な工事施工のために 68 被災 復旧現場の視察 69 3.3 住民生活に配慮した施工計画 70 工事中の通行規制期間の短縮 71 生活道路の大型車両通行量の削減 72 建設会社等による地域貢献の取組 73 地域社会への情報発信の取組 74 津波の記憶の伝承 防災啓発のための取組 76 災害復旧の進捗に伴う堤防の維持管理 78 4. 震災直後の緊急的な対応 81 TEC-FORCEによる応急対策 82 津波による破堤箇所の緊急復旧 83 津波による浸水箇所の緊急排水 84 地盤沈下に伴う親水被害の緊急対策 85 高潮被害軽減効果 86 行方不明者の捜索への協力 87 排水ポンプ車による災害対策支援 89 コラム 現場での関係機関等との調整機能が重要 90 参考資料 91 地震 津波の概要 92 内陸部の堤防復旧 99 重要文化財 石井閘門 補修 104

東日本大震災から 5 年間の取組の総括 ~ 平成 28 年 3 月

震災後の鳴瀬川河口 (H23.04.05 撮影 ) 鳴瀬川 地域の交通基盤の整備 鳴瀬川河口部の堤防は 震災から 5 年で概ね完成を迎えることとなりました このほか 地域復興の象徴的な仙石線の全線復旧や三陸自動車道の 石巻河南 IC までの 4 車線化や復興 災害公営住宅の入居開始など 地域の暮らしを支える各種基盤整備も着実に進んでいます これらが 地域の復旧 復興へのはずみとなり 地域の特色を生かしたまちづくりの更なる進展が期待されます 現在の鳴瀬川河口 (H28.02.12 撮影 ) 平成 25 年 3 月 被災した松島基地に 町のシンボル ブルーインパルス が帰還 震災で亡くなった子供達のために 3 月 11 日 ~5 月 5 日まで掲揚する 青い鯉のぼり 地域産業の復興 80 年以上の歴史がある東松島の名産 海苔 の養殖作業が復活 中下 JR 仙石線 中谷地 仙台河川国道事務所 HP 平成 27 年 8 月 三陸自動車道の 石巻河南 IC より南の 4 車線化が完了 東名運河 下沼 立石 鳴瀬川 浜市 東松島市 民間の支援団体の協力を得て 津波が押し寄せた水田を除塩し 豊かに実った稲を収穫 被災者の住宅の確保 平成 27 年 5 月末 被災した 東名駅 野蒜駅 を高台に移転し 仙石線が全線開通 H26 年 3 月末 東松島市内初の災害公営住宅となる市営小松南住宅の鍵引き渡し式が行われる H27.10 H26.1 復旧 復興の様子 H25.5 H26.2 H27.8 事業の進捗状況 (H28.3 末見込 ) 用地 堤防 ( 約 6.6km) ( 野蒜水門 ) 本体施工状況 ( 下沼地先 ) 堤防基礎の地盤改良 ( 中下地先 ) 堤防復旧状況 ( 浜市地先 ) 護岸施工状況 ( 浜市排水樋門 ) 本体施工状況

震災後の北上川河口 (H23.04.05 撮影 ) 北上川 人々と自然が共生していた日本の原風景たるヨシ原やのどかな田園風景が広がる北上川河口部の堤防整備は 工事の最盛期を迎えています 北上川河口部の復旧は 津波で壊滅的な被害を受け海水に覆われていた北上長面地区の復旧とともに進んできました 長面地区は 北上川の堤防復旧及び宮城県の海岸堤防復旧と農地復旧工事を進める中で 5 年ぶりに陸地が復活しました また 北上川周辺の他地域においてもトマト栽培等の工場が整備 計画されるなど 地域産業も復活してきました また 地盤沈下により約半分の面積が消失したヨシ原が少しずつ回復し始めたことや 震災の環境変化でいなくなった動植物も戻り始めるなど 東日本大震災のインパクトから自然環境も一歩ずつ回復してきています 原風景との共生 長面地区に陸地が戻る 現在の北上川河口 (H27.12.09 撮影 ) 針岡 ヨシ原が再生しつつあり 子供達によるヨシ刈り体験も実施している H27.12 橋浦 石巻市 回復してきた砂州に水鳥も多く飛来 震災によって陸地を失った 長面 地区に 5 年ぶりに陸地が戻る 釜谷 地場産業の復活に向けて 長面 北上川 十三浜 新たなプロジェクトの始動 名産 長面カキ の復活に向け カキ養殖に全力投球 地域農業の再建に向けたカントリーエレヘ - ターの建設 次世代施設園芸拠点として 木質バイオマスと地下水を活用し トマト パプリカ等を栽培予定 H23.3 復旧 復興の様子 H27.1 H27.11 H23.4 H28.2 事業の進捗状況 (H28.3 末見込 ) 用地 堤防 ( 約 17.9km) ( 針岡地区 ) 発災間もなくの緊急道路の確保 ( 長面地区 ) 堤防基礎の地盤改良 ( 月浜第二水門 ) 本体施工状況 ( 十三浜地区 ) 発災後の堤防緊急復旧 ( 釜谷地区 ) ダンプによる盛土の大量搬入

震災直後の旧北上川河口 (H23.03.11 撮影 ) 旧北上川 街のにぎわいの復興 津波などの水災害から市民そして市街地を守る重要な防御線として 旧北上川の堤防整備を推進しています 市街地の旧北上川沿いには 堤防がほとんど無かったため 新たに用地の取得を進め 用地が確保できたところから堤防整備を進める方針として 平成 27 年 9 月から本格的な堤防整備に入りました 石巻市街地は 古くから川湊として街が発展した成り立ちもあり 旧北上川と市民とが深く繋がっています そのため堤防整備後も その関係を活かしつつ 新たに水辺を活かした街として発展するよう 旧北上川かわまちづくり 計画を石巻市と一緒に計画をつくり 堤防整備を進めています 計画づくりの具体としては 行政や学識者と市民が互いに意見を交わしながら 市民の使い勝手のよい水辺空間そして街の発展を描きながら 検討を進めています 安全でにぎわいのある水辺空間の創出を目指して これからも堤防整備を推進していきます 市民と川とを結ぶ かわまちづくり の計画づくり 水辺空間のデザインについて 地域と 市民部会 において議論 < 川開き祭り > 震災後 中瀬での打ち上げ花火や 震災前と変わらぬ市民による孫兵衛船競争が復活 現在の旧北上川河口 (H28.02.12 撮影 ) 石巻市 中央日和山旧北上川 住吉 中瀬 八幡町 湊町 護岸の基礎石に 地域の想いを書き込み 旧北上川河口部のバーチャルリアリ復興の礎にティ (VR) を作成し 市民に分かり易い説明ツールとして活用 人々が集う場として新たに 橋通り COMMON が誕生 震災により中断していた 孫兵衛船 競漕が 平成 26 年から復活 石巻漁港 石巻市場 復興関連の土地区画整備事業のまちびらきイベントで 楽しそうに遊ぶ子供達 復旧 復興の様子 堤防完成後をイメージしながら 市民と一緒に歩く かわまちウォーク を開催 事業の進捗状況 (H28.3 末見込 ) 用地 5 年ぶりに 北上川フェア が復活 多くの市民が旧北上川と人との繋がりを感じた 国内有数の水揚げ量を誇る 石巻魚市場 も全面再開朝のせりも活気がみなぎる ( 右岸中央地区 ) 鋼管杭施工状況 ( 左岸河口部 ) 堤防基礎の地盤改良 ( 盛土の本格着手 ) いよいよ盛土工事に着手 護岸 ( 約 18.1km) 導流堤 築堤 ( 約 1.2km)