公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団 2015 年度 ( 後期 ) テーマ指定公募 2 地域包括ケアを目的とした在宅医療推進のための多職種研修会への助成 完了報告書 テーマ 訪問看護の上手な活用で在宅医療養生活の目からウロコ ~ 在宅医療の 初耳 がてんこ盛り ~ 申請者 : 原田典子 所属機関 : 山口県訪問看護ステーション協議会防府支部 提出年月日 : 平成 29 年 4 月日
1 開催スケジュール第 1 回目日時平成 28 年 10 月 23 日 13:30~16:30 場所防府市地域協働支援センタールルサス2 階プログラム訪問看護制度の解説 ~10ポイントアドバイス~ 事例から知る訪問看護の使い方交流会 ( グループワーク ) 参加人数 49 名 ( 他職種 10 名 一般 2 名 訪看従事者 37 名 ) 第 2 回目日時平成 29 年 3 月 18 日 13:00~16:30 場所山口県看護研修会館本館 3 階プログラム特別講演 自宅での認知症ケア 陽信孝先生訪問看護の利用の仕方交流会 ( グループワーク ) 参加人数 63 名 ( 他職種 14 名 一般 17 名 訪看従事者 32 名 ) 2 研修会終了後の効果 今後の継続性について( 感想も含む ) 在宅医療を推進していくために 他職種間でどのように連携すれば良いケアができるかを考え まずは訪問看護師の利用方法や制度について知ってもらう事に重点を置いた 居宅 病院 施設の他に一般の方にも参加してもらおうと 市広報への掲載も行ったが 実際の参加者は1 回目が49 名のうち他職種 10 名 一般 2 名と少なかった 参加者の感想を見ると訪問看護に対する理解を深めてもらえたようだった 肝心な他職種の方の参加が少なく 今まで訪問看護を利用したことのない方達との連携を取っていくまでには程遠いと感じた まずは研修会に多くの方が参加してもらえるようにと 2 回目の研修では特別講演を行うことにした しかし 参加者は63 名 ( 他職種 14 名 一般 17 名 ) と第 1 回目よりは増えたが 思っていたほどの参加者は集まらなかった 内容については参加者全員から満足との意見が得られた 研修後にケアマネージャーへ聞いてみたところ 土日といった休みの日の研修には参加しない方が多い事がわかった 地域包括ケアに向けた取り組みにおいて 高齢者が住み慣れた地域で少しでも長く生活していくために 他職種間での連携は不可欠であり その連携を十分に機能させていくことが重要である その為には 今後も他職種間の連携が図れるような場の提供やお互いの歩み寄りが必要であると考える 付記今回の研修会は 公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成により開催されましたことを付記いたします
1 回目 ( 平成 28 年 10 月 23 日 )
2 回目 ( 平成 29 年 3 月 18 日 )
<1 回目配布資料 > 訪問看護とは? 訪問看護の対象は 地域社会で生活するあらゆる健康レベル あらゆる年齢の人です 訪問看護ステーションに所属 ( 従事 ) する保健師 看護師 准看護師 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 ( 健康保険法による指定を受けた訪問看護ステーションにおいては助産師を含む ) が訪問します 訪問看護の内容は? 病状の観察 状態悪化の防止 回復 療養生活の介助 アドバイス リハビリテーション 点滴 カテーテル管理 創処置などの医療処置 医療機器 ( 在宅酸素 人工呼吸器など ) の管理 がん末期や終末期の支援 家族への介護支援 相談 緊急時の対応などがあります 施設への訪問看護は? < 訪問可能な施設 > 特定施設の指定を受けていない有料老人ホーム ケアハウス サービス付高齢者向け住宅に入居中は 介護保険 医療保険での訪問可能 特定施設の指定を受けた有料老人ホーム ケアハウス サービス付高齢者向け住宅に入居中は 厚生労働大臣が定める疾病等 に該当する場合または特別訪問看護指示書の交付を受けた場合 医療保険での訪問可能 特別養護老人ホームや介護老人保健施設のショートステイ入所日( 介護保険では特別養護老ホームの退所日も訪問可能 介護老人保健施設の場合は 特別管理加算を算定する者であれば退所日の訪問可能 ) 特別養護老人ホーム 地域密着型特別養護老人ホームに入所中は 末期の悪性腫瘍患者に限り訪問可能 特別養護老人ホームにショートステイ中は 末期の悪性腫瘍患者に限り訪問可能 ただし訪問看護を受けている利用者がショートステイを利用する時に 委託契約した施設と契約に基づいた訪問可能 小規模多機能型居宅介護事業所宿泊中は 事業所との契約により介護保険での訪問可能 医療保険での訪問は がん末期や特別訪問看護指示書を交付された利用者が宿泊サービスを利用する場合に限り利用可能 特定施設入居者生活介護の指定を受けた介護付き有料老人ホームに入居中は 厚生労働大臣が定める疾病等 に該当する場合または特別訪問看護指示書の交付を受けた場合 医療保険での訪問可能 認知症対応型グループホーム入居中は 厚生労働大臣が定める疾病等 に該当する場合または特別訪問看護指示書の交付を受けた場合 医療保険での訪問可能
医療保険の自己負担保険の種類 年齢等の要件 自己負担割合 義務教育就学前 月額の2 割 医療保険 義務教育就学後 ~70 歳 月額の3 割 70 歳以上 75 歳未満 月額の2 割 ( 現役並み所得者は3 割 ) 後期高齢者医療の対象者 月額の1 割 ( 現役並み所得者は3 割 ) 訪問看護は医療費控除の対象居宅サービスには医療費控除の対象にならないものがありますが 訪問看護は全て医療費控除の対象になります 訪問看護を利用した場合の費用には 後期高齢者医療制度 国民健康保険 社会保険 介護保険が利用できます これらの保険の自己負担分が全て控除の対象となります 訪問看護事業所が発行する領収書を確定申告で提出し 医療費控除を受けることができます 高額療養費 1か月 ( 月の1 日 ~ 末日まで ) に医療機関に支払った医療費の自己負担額を合計した額が次の表の金額を超えた場合は その超えた額が高額療養費として払い戻されます 入院時に支払う医療費の自己負担は 外来 + 入院 の限度額までとなります 低所得者 2 1に該当する人は 限度額適用 標準負担額減額認定証 を医療機関の窓口に提示することで 入院時に支払う医療費の自己負担が低所得者 2 1の限度額までとなります 区分 窓口での負担割合 自己負担限度額 (1か月当たりに負担する医療費の限度額) 外来 ( 個人 ) 外来 + 入院 ( 世帯ごと ) 現役並み所得者 1 3 割 44400 円 80100 円 +1% 医療費が 267000 円を超えた場合は その超えた分の 1% を加算 ( 過去 12 か月以内に 外来 + 入院 で自己負担限度額を超えた支給が 4 回以上あった場合 4 回目以降は 44400 円 ) 一般 2 12000 円 44400 円 低所得者 2 3 1 割 8000 円 24600 円 1 4 8000 円 15000 円
1 住民税の課税所得が 145 万円以上の被保険者及び同じ世帯の被保険者次の要件のいずれかに該当する人は 一般 の区分と同様になり 自己負担割合も1 割となります ただし1~3は申請により認められた場合に適用 4は申請不要です 1 世帯に被保険者が1 人で被保険者の収入が 383 万円未満 2 世帯に被保険者が2 人以上で被保険者の収入合計が 520 万円未満 3 世帯に被保険者が1 人で年収が 383 万円以上であるが 同じ世帯に 70 歳から 74 歳の人がいるときには その人を含めた収入合計が 520 万円未満 4 昭和 20 年 1 月 2 日以降生まれの被保険者及びその人が属する世帯の被保険者の基礎控除後の所得合計が 210 万円以下 2 現役並み所得者 低所得者 2 1に該当しない人 3 同じ世帯の全員が住民税非課税で 低所得 1に該当しない人 4 同じ世帯の全員が住民税非課税で その世帯の各所得が必要経費 控除 ( 年金の所得は控除額を80 万として計算 ) を差し引いたとき0 円となる人 または老齢福祉年金受給者 重度心身障害者医療費助成制度 ( 通称 : カク福 ) 山口県に在住で1 身体障害者手帳 1~3 級の方 2 療育手帳の重度 (A) の判定を受けている方 3 精神障害者保健福祉手帳 1 級の方 4 障害を理由とする年金の1 級の方 5 特別児童扶養手当の1 級の方で 本人所得が一定額を超えない方が対象となります 重度の心身障害者の疾病に対する医療の経費のうち 医療保険の自己負担額が助成され 実質 本人負担はありません 原爆被爆者医療の助成広島市及び長崎市に投下された原子爆弾の被爆者で 被爆者健康手帳を所持している方は訪問看護のサービス料が全額負担されます 障害者総合支援法による自立支援医療精神通院医療 更生医療 育成医療の3 種類があり それぞれの対象者は次のとおりです 精神通院医療精神疾患で継続的な通院医療を必要とし 精神障害のため長期にわたり日常生活 社会生活への規制がある人 ( 知的障害者は除く ) 更生医療 18 歳以上の身体障害者手帳を有する人で 医療を行うことで身体の機能障害にお軽減 改善など治療効果が期待できる人育成医療 18 歳未満の児童で 身近に障害があるか 治療を行わなければ障害が残ると認められる疾患があり かつ確実な治療効果が期待できる人 原則として 自己負担が1 割となるように公費負担が行われます 加えて 外来 入院の区別を設定しないで 世帯の所得に応じた医療費の自己負担上限額 ( 月額 2500 円 ~20000 円 ) げ設定され 受診等した複数の医療機関などの自己負担をすべて合算した上で適応されます
難病法による医療費の助成対象となる指定難病 ( 平成 27 年 7 月時点で306 疾病 ) にかかっていて 症状が一定程度以上又は高額な医療費を支払っている場合 ( 対象となる疾病の月ごとの医療費総額が33300 円を超える月が年 3 回以上ある場合 ) に患者負担が軽減されます 医療費助成における自己負担上限額 ( 月額 ) 単位 : 円 階層区分 階層区分の基準 患者負担割合 (2 割 ) 自己負担上限額 ( 外来 入院 ) 世帯全 原則 既認定者 ( 経過措置 3 年 ) 員の市町 一般 高額かつ長期 一般 重症 民税課税額合計 人工呼吸器等装着者以外 人工呼吸器等装着者 人工呼吸器等装着者以外 人工呼吸器等装着者 生活保護 0 0 0 0 0 0 低所得 Ⅰ 市町民税 2500 2500 2500 1 非課税世 2500 低所得 Ⅱ 帯 5000 5000 5000 2 一般所得 Ⅰ 3 10000 5000 1000 5000 1000 一般所得 Ⅱ 4 20000 10000 10000 5000 上位所得 5 30000 20000 20000 入院時の食費全額自己負担 1/2 自己負担 1 本人年収 ~80 万円 2 本人年収 80 万円 ~ 3 市町民税課税 7.1 万円未満 4 市町民税課税 7.1 万円以上 25.1 万円未満 5 市町民税課税 25.1 万円以上 全ての指定医療機関 ( 病院 薬局 訪問看護ステーション等 ) で受診 ( サービスを利用 ) した際の自己負担の合計が1か月の間の上限額となります 上限に達した月は 以降の窓口負担はありません 既認定者には平成 29 年 12 月までの経過措置が設けられています
医療保険での訪問看護利用料サービス内容 料金 (10 割 ) 1 割負担 訪問看護基本療養費 Ⅰ 週 3 回まで 5550 555 週 4 回目以降 6550 655 訪問看護基本療養費 Ⅱ( 同一日に2 人 ) 週 3 回まで 5550 555 週 4 回目以降 6550 655 訪問看護基本療養費 Ⅱ( 同一日に3 人以上 ) 週 3 回まで 2780 278 週 4 回目以降 3280 328 訪問看護基本療養費 Ⅲ( 入院中の外泊時 ) 1 回に限り 8500 850 管理療養費 1 回目 7400 740 2 回目以降 2980 298 加算 難病等複数回訪問加算 同日 2 回訪問 4500 450 同日 3 回訪問以降 8000 800 24 時間対応体制加算 1か月に1 回 5400 540 特別管理加算 Ⅰ 1か月に1 回 5000 500 特別管理加算 Ⅱ 1か月に1 回 2500 250 長時間訪問看護加算 (90 分以上 ) 週 1 回まで ( 状態に 5200 520 より週 3 回まで ) 複数名訪問看護加算 1 回につき 4300 430 緊急訪問看護加算 1 日につき 2650 265 夜間 早朝訪問看護加算 早朝 :6 時 ~8 時 2100 210 夜間 :18 時 ~22 時 深夜訪問看護加算 22 時 ~6 時 4200 420 退院時共同指導加算 状態により2 回まで 6000 600 退院支援指導加算 1か月に1 回 6000 600 訪問看護情報提供療養費 1か月に1 回 1500 150 訪問看護ターミナルケア療養費 20000 2000 特別管理加算 Ⅰ 在宅悪性腫瘍患者指導管理 在宅気管切開患者指導管理を受けている状態にある者 気管カニューレ 留置カテーテルを使用している状態にある者 特別管理加算 Ⅱ 在宅自己腹膜潅流指導管理 在宅血液透析指導管理 在宅酸素療法指導管理 在宅中心静脈栄養法指導管理 在宅成分栄養経管栄養法指導管理 在宅自己導尿指導管理 在宅人工呼吸指導管理 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理 在宅自己疼痛管理指導管理 在宅肺高血圧症患者指導管理を受けている者 人工肛門 人工膀胱を設置している者 真皮を越える褥瘡の状態にある者(NPUAP 分類 Ⅲ 度またはⅣ 度 DESIGN-R 分類 D3 D4 または D5) 在宅患者訪問点滴注射管理指導を算定している者
精神科訪問看護基本療養費 (Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ) 精神科訪問看護基本療養費 (Ⅰ) 保健師 看護師 作業療法士 週 3 日目まで 30 分以上 :5550 円 / 日週 3 日目まで 30 分未満 :4250 円 / 日 週 4 日目以降 30 分以上 :6550 円 / 日週 4 日目以降 30 分未満 :5100 円 / 日 准看護師 週 3 日目まで 30 分以上 :5050 円 / 日週 3 日目まで 30 分未満 :3870 円 / 日 週 4 日目以降 30 分以上 :6050 円 / 日週 4 日目以降 30 分未満 :4720 円 / 日 精神科訪問看護基本療養費 (Ⅱ) 精神障害者施設に入所している複数の者への訪問看護 1600 円 / 日 精神科訪問看護基本療養費 (Ⅲ) 同一建物居住者への訪問看護 保健師 看護師 作業療法士 週 3 日目まで 30 分以上 :4300 円 / 日週 3 日目まで 30 分未満 :3300 円 / 日 週 4 日目以降 30 分以上 :5300 円 / 日週 4 日目以降 30 分未満 :4060 円 / 日 准看護師 週 3 日目まで 30 分以上 :3800 円 / 日週 3 日目まで 30 分未満 :2910 円 / 日 週 4 日目以降 30 分以上 :4800 円 / 日週 4 日目以降 30 分未満 :3670 円 / 日 精神科訪問看護基本療養費 (Ⅳ) 外泊者への訪問看護 8500 円 ( 入院中 1 回限り 厚生労働大臣が定める疾病等の利用者の場合は2 回 )
介護保険での利用料金サービス内容利用者負担額 (1 割 ) 看護師 保健師による訪問 20 分未満 310 単位 30 分未満 463 単位 30 分以上 1 時間未満 814 単位 1 時間以上 1 時間半未満 1117 単位 准看護師による訪問 上記単位の 90/100 で算定 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士による訪問 20 分未満 40 分未満 60 分未満 (1 週間 6 回限度 ) 302 単位 604 単位 816 単位 初回加算退院時共同指導加算緊急時訪問看護加算 Ⅰ 特別管理加算 Ⅰ 特別管理加算 Ⅱ 看護体制強化加算サービス提供体制加算 1 長時間訪問看護加算複数名訪問看護加算 30 分未満 30 分以上ターミナルケア加算夜間 (18:00~22:00) 早朝加算(6:00~8:00) 深夜加算 (22:00~6:00) 300 単位 ( 初回の訪問時 1 回のみ算定 ) 600 単位 ( 退院または退所後の1 回のみ算定 ) 540 単位 (1か月毎に1 回 ) 500 単位 (1か月毎に1 回 ) 250 単位 (1か月毎に1 回 ) 300 単位 (1か月毎に1 回 ) 6 単位 (1 回の訪問につき ) 300 単位 (1 回の訪問につき ) 254 単位 (1 回の訪問につき ) 402 単位 (1 回の訪問につき ) 2000 単位 ( 死亡月に限り1 回 ) 所定の単位数の25% 増所定の単位数の50% 増
281023 1330 1630 2 083526-6500 083525-4774 083527-6332 083526-6657 083526-5012 083526-5100 083532-3132 083526-2628 083526-1132 083524-3538 083527-6700 083482-0001
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11